JP2003136255A - 摩擦撹拌接合方法およびその装置 - Google Patents

摩擦撹拌接合方法およびその装置

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JP2003136255A
JP2003136255A JP2001339534A JP2001339534A JP2003136255A JP 2003136255 A JP2003136255 A JP 2003136255A JP 2001339534 A JP2001339534 A JP 2001339534A JP 2001339534 A JP2001339534 A JP 2001339534A JP 2003136255 A JP2003136255 A JP 2003136255A
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motor
rotation
moving
friction stir
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JP2001339534A
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Takahide Hirayama
卓秀 平山
Takeshi Okamoto
健 岡本
Yasuhiro Koga
靖弘 古賀
Shinji Okumura
信治 奥村
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Yaskawa Electric Corp
Original Assignee
Yaskawa Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】接合部のビード品質が均一で、かつ接合条件の
設定が容易な故障のない摩擦撹拌接合方法を得る。 【解決手段】本発明の摩擦撹拌接合方法は、回転用モー
タ13に結合されその先端に突出したプローブ62を有する
回転子を、設定した回転速度で回転させ、回転するプロ
ーブ62を被接合部材の接合部又はその近傍に押圧し、接
触部の摩擦熱にて軟化させ挿入し撹拌しながら、設定し
た回転速度で移動用モータ13を回転させ、接合部に沿っ
てプローブを移動させることにより被接合部材を接合す
るもので、回転用モータ13または移動用モータ11のいず
れかにトルク検出器21を設け、検出したトルク値が予め
設定したトルク値になるように、移動用モータの回転速
度を制御するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は摩擦撹拌接合方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、行われている摩擦撹拌接合方法と
して、図5に示すようなものがある(特許第27128
38号)。図5は、摩擦攪拌接合の状態を示す斜視図で
ある。図5において1、2は同一平面内において幅方向
の一端面を突合わせ状態に配置されたアルミニウム等の
金属からなる2枚の板状の接合部材、4はこの突合わせ
部の接合部、3は接合装置である。この接合装置3の制
御方法を図6に示す。図6は接合装置3の制御方法を示
すブロック図である。図において、10は移動用モータ
制御手段、11は移動用モータ、12は回転用モータ制
御手段、13は回転用モータである。接合装置3は、回
転子60と、回転子60を回転させる回転用モータ13
と回転子60を被接合部材1、2の接合部4に沿って移
動させる移動用モータ11とを備えている。回転子60
は、径大の円柱状の端部軸線上に径小のピン状プローブ
62が突出して一体に設けられたものであり、回転子6
0を高速回転させることによりプローブ62も高速回転
させうるものとなされている。なお、プローブ62及び
回転子60は、被接合部材1、2よりも硬質でかつ接合
時に発生する摩擦熱に耐えうる耐熱材料によって形成さ
れている。移動用モータ制御手段10は、移動速度設定
手段101とその設定値により移動用モータに駆動指令
を出力する駆動部102とからなり、回転用モータ制御
手段12は、回転速度設定手段121とその設定値によ
り回転用モータに駆動指令を出力する駆動部122とか
らなる。回転速度設定手段121により回転子60の回
転速度を設定し、移動速度設定手段101により回転子
60の移動速度を設定する。回転用モータ13は回転速
度設定手段121により設定された回転速度で回転子6
0を回転させる。移動用モータ11は移動速度設定手段
101により設定された移動速度で回転子60を移動さ
せる。次に摩擦撹拌接合の手順について説明する。回転
速度設定手段121により設定された回転速度となるよ
うに、回転用モータ13にて接合装置3の回転子60を
回転させ、これと一体回転するプローブ62を接合部4
又はその近傍に接触させる。そして、その摩擦熱により
接触部分を軟化可塑化させ、更にプローブ62を押し付
けてプローブ62を被接合部材1、2の厚さ方向内部に
挿入していく。プローブ62の挿入状態で、回転子60
の肩部61を被接合部材1、2の表面に圧着させる。肩
部61の当接により、接合開始時あるいは接合途中の軟
化部分の素材の飛散を防止し得て均一な接合状態を実現
し得ると共に、被接合部材1、2と肩部61との摺動に
よる摩擦熱を生ぜじめて、プローブ62との接触部ある
いはその近傍の軟化を促進し、さらに被接合部材1、2
表面の凹凸形成を防止する。プローブ62の挿入後、接
合部4に沿って移動速度設定手段101により設定され
た移動速度で移動用モータ11により回転子60を移動
させる。プローブ62及び回転子60の回転により、プ
ローブ62との接触部分周辺において、被接合部材1、
2が摩擦熱によって軟化し且つ撹拌される。そして、プ
ローブ62の移動によって、軟化撹拌部分がプローブ6
2の進行圧力を受けてプローブ62の通過溝を埋めるよ
うにプローブ62の進行方向後方へと回り込む態様で塑
性流動したのち、摩擦熱を失って固化され被接合部材
1、2が接合される。以上のような手順にて、従来の摩
擦撹拌接合は施工されており、回転子60の回転速度お
よび移動速度は一定の条件にて接合していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の摩擦
撹拌接合方法では、接合部4の溶融状態に関わらず回転
子60を移動させていたので、以下のような問題があっ
た。すなわち、接合部4の溶融が不十分な場合、無理や
り回転子60を移動させていたので、接合部4が十分に
溶けず結果として融合不良が発生していた。最悪の場合
には回転子60への過負荷のため回転子60を損傷させ
接合装置3の回転用モータ13および移動用モータ11
を故障させる場合があった。一方、接合部4が過剰に溶
融していた場合、余分の溶融金属が被接合部材1、2表
面にあふれることになり、接合部4の品質が不均一とな
り接合ビードにむらが生じた。又、良好な接合部4を得
るためには最適な移動速度を設定する必要があるが、従
来技術では回転子60の移動速度を試行錯誤して求める
だけで、接合条件の設定が困難であった。そこで、本発
明は、摩擦撹拌接合方法において接合部の溶融状態に関
わらず接合部の接合品質を均一に保ち接合ビードにむら
が生じることなく最良な接合品質が得られ、容易に接合
条件の設定が可能であり、接合装置の故障を防止するこ
とができる摩擦撹拌接合方法を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明はつぎのような構成にしている。 (1)回転用モータ13に結合されその先端に突出したプ
ローブ62を有する回転子60を設定した回転速度で回
転させ、前記回転するプローブ62を前記被接合部材
1、2の前記接合部4又はその近傍に押圧し、接触部の
摩擦熱にて軟化させ挿入し撹拌しながら、設定した回転
速度で移動用モータを回転させ、前記接合部4に沿って
前記プローブ62を移動させることにより前記被接合部
材1、2を接合する摩擦撹拌接合方法において、前記回
転用モータ13または移動用モータ11のいずれかにト
ルク検出器を設け、検出したトルク値が予め設定したト
ルク値になるように、前記移動用モータの回転速度を制
御するものである。本構成によれば、摩擦攪拌接合時に
回転用モータ13または移動用モータ11のいずれかの
トルクを検出して接合部4の溶融状態を検知し、溶融状
態に応じて移動用モータ11の速度指令を制御して回転
子60を移動させるので、接合部4の接合品質を均一に
保ち接合ビードにむらが生じることなく最良な接合品質
を得ることができる。又、溶融状態に応じて回転子60
の移動速度を制御するので、設定した移動速度が不適当
な場合でも最適な移動速度に制御でき、容易に接合条件
の設定が可能となる。 (2) 前記回転用モータ13または前記移動用モータ11
により検出されたトルク値を、予め設定したトルク閾値
と比較し、このトルク閾値を超えた時、前記移動用モー
タの回転を停止するものである。本構成によれば、摩擦
攪拌接合時に回転用モータ13または移動用モータ11
の検出トルク値と設定トルク閾値とを比較し、検出トル
ク値が設定トルク閾値を超えた場合、回転子60の移動
を停止し摩擦攪拌接合を中止するので、回転子60に過
負荷が加わることがなくなり、回転子60を保護し接合
装置3の故障を防止することができる。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図に基づ
いて説明する。 (第1実施例)本発明の第1実施例を図1に示す。図1
は、本発明の第1実施例を示す摩擦攪拌接合方法の制御
ブロック図である。なお、装置の構造は図5に示す従来
例で述べたのものと同じである。図1において、103
はトルク設定手段、104はトルク制御手段、21はト
ルク検出器である。他の符号は従来例で述べたのものと
同じである。トルク検出器21は、回転子60を回転さ
せる回転用モータ13のトルクを検出する。トルク設定
手段103は、摩擦攪拌接合時に回転用モータ13の所
望のトルクを設定する。トルク制御手段104は、トル
ク検出器21の検出信号をもとにトルク設定手段103
にて予め設定されたトルクとなるように移動用モータ1
1の速度指令を制御する。次に、摩擦撹拌接合時の一連
の動きについて説明する。まず、接合部4に回転速度設
定手段121により設定された回転速度にて回転する回
転子60の先端から突出しているプローブ62を挿入
し、プローブ62との接触部を摩擦熱にて軟化させ撹拌
しながら、プローブ62を挿入する。プローブ62を挿
入状態で接合部4に沿って移動速度設定手段101によ
って設定された移動速度で相対移動させることで、プロ
ーブ62が通過した被接合部材1、2の接合部4は接合
される。摩擦攪拌接合中は、トルク検出器21により回
転用モータ13に加わるトルクを検出する。トルク検出
器21が検出したトルクがトルク設定手段103により
設定されたトルク値よりも大きい場合、設定された移動
速度では接合部4の溶融状態が不十分であり融合不良を
起こしたり、回転子60への過負荷のため回転子60を
損傷させ接合装置3を故障させることとなる。したがっ
て、接合部4の溶融状態を十分にするため、トルク検出
器21の検出信号をもとにトルク設定手段103にて予
め設定されたトルクとなるようにトルク制御手段104
にて移動用モータ11の速度が遅くなるように制御す
る。一方、トルク検出器21が検出したトルクがトルク
設定手段103により設定されたトルク値よりも小さい
場合、設定された移動速度では接合部4を過剰に溶融し
てしまい、余分の溶融金属が被接合部材1、2表面にあ
ふれ接合部4の品質を不均一にすることとなる。したが
って、接合部4を過剰に溶融させないように、トルク検
出器21の検出信号をもとにトルク設定手段103にて
予め設定されたトルクとなるようにトルク制御手段10
4にて移動用モータ11の速度を速くなるように制御す
る。又、最初に設定した移動速度が不適当な場合でも、
接合部4の溶融状態に応じて適正な移動速度に制御する
ので、容易に接合条件の設定をすることができる。この
ように本実施例によれば、摩擦攪拌接合時に回転用モー
タ13のトルクを検出して接合部4の溶融状態を検知
し、溶融状態に応じて移動用モータ11の速度指令を制
御し最適な移動速度で回転子60を移動させるので、接
合部4の接合品質を均一に保ち接合ビードにむらが生じ
ることなく最良な接合品質を得ることができる。又、溶
融状態に応じて回転子60の移動速度を制御するので、
設定した移動速度が不適当でも最適な移動速度に制御で
き、容易に接合条件の設定が可能となる。
【0006】(第2実施例)本発明の第2実施例を図2
に示す。図2は、本発明の第2実施例を示す摩擦攪拌接
合方法の制御ブロック図である。なお、装置の構造は図
5に示す従来例で述べたのものと同じである。図2にお
いて、105はトルク閾値設定手段、106は比較器で
ある。他の符号は第1実施例で述べたのものと同じであ
る。トルク閾値設定手段105は、回転用モータ13に
加わるトルクの許容量の上限を設定する。比較器106
は、トルク閾値設定手段105にて設定されたトルク閾
値と、トルク検出器21により検出される回転用モータ
13のトルク値を比較し、検出トルク値がトルク閾値よ
り大きい場合、移動用モータ11の速度指令を0にし、
回転子60の移動を停止させ、摩擦攪拌接合を中止させ
る。次に、摩擦撹拌接合時の一連の動きについて説明す
る。まず、接合部4に回転速度設定手段121により設
定された回転速度にて回転する回転子60の先端から突
出しているプローブ62を挿入し、プローブ62との接
触部を摩擦熱にて軟化させ撹拌しながら、プローブ62
を挿入する。プローブ62を挿入状態で接合部4に沿っ
て移動速度設定手段101によって設定された移動速度
で相対移動させることで、プローブ62が通過した被接
合部材1、2の接合部4は接合される。摩擦攪拌接合中
は、トルク検出器21により回転用モータ13に加わる
トルクを検出する。この時、トルク検出器21にて検出
したトルクがトルク閾値設定手段40により設定された
トルク閾値値よりも大きいと比較器106が検知した場
合、回転用モータ13には過負荷が加わっており、その
ままの状態では回転子60を損傷させ接合装置3の回転
用モータ13を故障させることとなる。したがって、こ
のような不具合を回避するため、比較器41の判定をも
とに移動用モータ11の速度指令を0にし、回転子60
の移動を停止させ、摩擦攪拌接合を中止させる。このよ
うに、本実施例によれば、摩擦攪拌接合時に回転用モー
タ13の検出トルク値と設定トルク閾値とを比較し、検
出トルク値が設定トルク閾値を超えた場合、回転子60
の移動を停止し摩擦攪拌接合を中止するので、回転子6
0に過負荷が加わることがなくなり、回転子60を保護
し接合装置3の故障を防止することができる。
【0007】(第3実施例)本発明の第3実施例を図3
に示す。図3は、本発明の第3実施例を示す摩擦攪拌接
合方法の制御ブロック図である。本実施例は、トルク検
出器21を回転子60を移動させる移動用モータ11に
設けてトルクを検出するものである。したがって、図3
は、トルク検出器の接続場所以外は全て第1実施例の図
1と同じである。トルク設定手段103は、摩擦攪拌接
合時に移動用モータ11の所望のトルク値を設定する。
トルク制御手段104は、トルク検出器21の検出信号
をもとにトルク設定手段103にて予め設定されたトル
クとなるように移動用モータ11の速度指令を制御す
る。摩擦撹拌接合時の一連の動作は、第1実施例と同じ
である。摩擦攪拌接合中は、トルク検出器21により移
動用モータ11に加わるトルクを検出する。トルク検出
器21が検出したトルク値が、トルク設定手段103に
より設定したトルク値よりも大きい場合、設定された移
動速度では接合部4の溶融状態が不十分であり融合不良
を起こしたり、回転子60への過負荷のため回転子60
を損傷させ接合装置3を故障させることとなる。したが
って、接合部4の溶融状態を十分とするため、トルク検
出器21の検出信号をもとにトルク設定手段103にて
予め設定されたトルクとなるようにトルク制御手段10
4にて移動用モータ11の速度が遅くなるように制御す
る。一方、トルク検出器21が検出したトルクがトルク
設定手段103により設定されたトルク値よりも小さい
場合、設定された移動速度では接合部4を過剰に溶融し
てしまい、余分の溶融金属が被接合部材1、2表面にあ
ふれ、接合部4の品質を不均一にすることとなる。した
がって、接合部4を過剰に溶融させないように、トルク
検出器21のフィードバック情報をもとにトルク設定手
段103にて予め設定されたトルクとなるようにトルク
制御手段104にて移動用モータの速度を速くなるよう
に制御する。又、最初に設定した移動速度が不適当な場
合でも、接合部4の溶融状態に応じて適正な移動速度に
制御するので、容易に接合条件の設定をすることができ
る。このように本実施例によれば、第1実施例と同じ効
果が得られる。
【0008】(第4実施例)本発明の第4実施例を図4
に示す。図4は、本発明の第4実施例を示す摩擦攪拌接
合方法の制御ブロック図である。本実施例は、第3実施
例と同じくトルク検出器21を移動用モータ11に設
け、移動用モータ制御手段10に第2実施例の図2と同
じくトルク閾値設定手段105と比較器106を追加し
たものである。トルク閾値設定手段105は移動用モー
タ11に加わるトルクの許容量の上限を設定する。比較
器106はトルク閾値設定手段105にて設定されたト
ルク閾値と、トルク検出器21により検出される移動用
モータ11のトルクを比較し、検出トルク値がトルク閾
値より大きい場合、移動用モータ11の速度指令を0に
し、回転子60の移動を停止させ、摩擦攪拌接合を中止
させる。次に、摩擦撹拌接合時の一連の動きについて説
明する。まず、接合部4に回転速度設定手段12により
設定された回転速度にて回転する回転子60の先端から
突出しているプローブ62を挿入し、プローブ62との
接触部を摩擦熱にて軟化させ撹拌しながら、プローブ6
2を挿入する。プローブ62を挿入状態で接合部4に沿
って移動速度設定手段10によって設定された移動速度
で相対移動させることで、プローブ62が通過した被接
合部材1、2の接合部4は接合される。摩擦攪拌接合中
は、トルク検出器21により移動用モータ11に加わる
トルクを検出する。この時、トルク検出器21にて検出
したトルクがトルク閾値設定手段105により設定され
たトルク閾値値よりも大きいと比較器106が検知した
場合、移動用モータ11には過負荷が加わっており、そ
のままの状態では回転子60を損傷させ接合装置3の移
動用モータ11を故障させることとなる。したがって、
このような不具合を回避するため、比較器106の判定
をもとに移動用モータ11の速度指令を0にし、回転子
60の移動を停止させ、摩擦攪拌接合を中止させる。こ
のように本実施例によれば、第2実施例と同じ効果が得
られる。
【0009】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によればつぎ
の効果がある。 (1) 回転用モータまたは移動用モータのいずれかにトル
ク検出器を設け、検出したトルク値が予め設定したトル
ク値になるように、移動用モータの回転速度を制御する
ようにしたので、いずれかのトルク値に応じて回転子の
移動速度を調整できる。したがって、接合部の接合品質
を均一に保ち接合ビードにむらが生じることなく最良な
接合品質を得ることができ、かつ、設定した移動速度が
不適当な場合でも最適な移動速度に制御でき、容易に接
合条件の設定が可能となる。 (2) 回転用モータまたは移動用モータにより検出された
トルク値を、予め設定したトルク閾値と比較し、このト
ルク閾値を超えた時、移動用モータの回転を停止するよ
うにしたので、回転子に過負荷が加わることがなくな
り、回転子を保護し接合装置の故障を防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す摩擦撹拌接合方法の
制御ブロック図
【図2】本発明の第2実施例を示す摩擦撹拌接合方法の
制御ブロック図
【図3】本発明の第3実施例を示す摩擦撹拌接合方法の
制御ブロック図
【図4】本発明の第4実施例を示す摩擦撹拌接合方法の
制御ブロック図
【図5】摩擦攪拌接合の接合装置の構造を示す斜視図
【図6】従来の摩擦攪拌接合方法を示す制御ブロック図
【符号の説明】
1、2 被接合部材 3 接合装置 4 接合部 10 移動用モータ制御手段 101 移動速度設定手段 102 駆動部 103 トルク設定手段 104 トルク制御手段 11 移動用モータ 12 回転用モータ制御手段 121 回転速度設定手段 122 駆動部 13 回転用モータ 21 トルク検出器 105 トルク閾値設定手段 106 比較器 60 回転子 61 肩部 62 プローブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥村 信治 福岡県北九州市八幡西区黒崎城石2番1号 株式会社安川電機内 Fターム(参考) 4E067 BG00 CA01 CA05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転用モータ13に結合されその先端に
    突出したプローブ62を有する回転子60を設定した回
    転速度で回転させ、前記回転するプローブ62を前記被
    接合部材1、2の前記接合部4又はその近傍に押圧し、
    接触部の摩擦熱にて軟化させ挿入し撹拌しながら、設定
    した回転速度で移動用モータを回転させ、前記接合部4
    に沿って前記プローブ62を移動させることにより前記
    被接合部材1、2を接合する摩擦撹拌接合方法におい
    て、 前記回転用モータ13または移動用モータ11のいずれ
    かにトルク検出器を設け、検出したトルク値が予め設定
    したトルク値になるように、前記移動用モータの回転速
    度を制御することを特徴とする摩擦撹拌接合方法。
  2. 【請求項2】 前記回転用モータ13または前記移動用
    モータ11により検出されたトルク値を、予め設定した
    トルク閾値と比較し、このトルク閾値を超えた時、前記
    移動用モータの回転を停止することを特徴とする請求項
    1記載の摩擦撹拌接合方法。
  3. 【請求項3】 回転用モータ13と、前記回転用モータ
    13に結合されその先端に突出したプローブ62を有す
    る回転子60と、前記回転子60の回転速度を設定する
    回転速度設定手段121と前記回転速度設定手段121
    の設定値により前記回転用モータ13に速度指令を出力
    する駆動部122からなる回転用モータ制御手段12
    と、前記回転子60を被接合部材1、2の接合部4に沿
    って移動させる移動用モータ11と、前記回転子60の
    移動速度を設定する移動速度設定手段101と前記移動
    速度設定手段101の設定値により前記移動用モータ1
    1に速度指令を出力する駆動部102とからなる移動用
    モータ制御手段10とを備え、前記回転速度設定手段1
    21により設定された前記回転速度にて前記回転子60
    を回転させ、前記被接合部材1、2の前記接合部4又は
    その近傍に、回転するプローブ62を挿入し、前記プロ
    ーブ62を挿入状態で前記接合部4に沿って移動させる
    摩擦撹拌接合装置において、 前記回転用モータ13または前記移動用モータ11のい
    ずれかにトルク検出器21を設け、前記移動用モータ制
    御手段10は、前記回転用モータ13のトルクを設定す
    るトルク設定手段103と、前記トルク検出器21のト
    ルク信号をトルク値に演算するトルク制御手段104と
    を備え、検出したトルク値が前記トルク設定手段103
    により予め設定されたトルク値になるように、前記移動
    用モータ11の回転速度を制御することを特徴とする摩
    擦撹拌接合装置。
  4. 【請求項4】 前記移動用モータ制御手段10は、前記
    トルク検出器21のトルク閾値を設定するトルク閾値設
    定手段105と、前記検出したトルク値と前記トルク閾
    値設定手段105により設定されたトルク閾値とを比較
    する比較器106と、前記比較器106が前記トルク閾
    値を超えたと判定した時、前記移動用モータ11の回転
    を停止する停止手段107とを備えたことを特徴とする
    請求項3記載の摩擦撹拌接合装置。
JP2001339534A 2001-11-05 2001-11-05 摩擦撹拌接合方法およびその装置 Pending JP2003136255A (ja)

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