JP2003181654A - 摩擦撹拌接合装置 - Google Patents

摩擦撹拌接合装置

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JP2003181654A JP2001380180A JP2001380180A JP2003181654A JP 2003181654 A JP2003181654 A JP 2003181654A JP 2001380180 A JP2001380180 A JP 2001380180A JP 2001380180 A JP2001380180 A JP 2001380180A JP 2003181654 A JP2003181654 A JP 2003181654A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被加工物の板厚変動に対応でき、融合不良の
ない良好な接合が可能となる摩擦撹拌接合装置を提供す
る。 【解決手段】 被加工物Wの接合部をボビンツール50
で加熱・撹拌し、非溶融のまま接合する摩擦撹拌接合装
置において、ボビンツール50が被加工物Wの表裏両面
にそれぞれ接触して摩擦熱により加熱する表面及び裏面
ショルダー部51,52と、駆動源に連結され同一軸線
上でスプライン結合部43で結合されている内軸41及
び外軸42よりなる主軸40とを備え、外軸42に表面
ショルダー部51を連結し、かつ、内軸41に裏面ショ
ルダー部52を連結するとともに、表面ショルダー部5
1を表面に押し付けて加圧し、かつ、裏面ショルダー部
52を裏面に引き付けて加圧するように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被接合材料どうし
の突き合わせ面に塑性流動を生じさせて接合一体化する
摩擦撹拌接合装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、金属材の溶接やロウ付けに代わる
新しい接合手段として、摩擦撹拌接合(Frictio
n Stir Welding:FSW)法が登場して
いる。この摩擦撹拌接合法は、たとえば特表平7−50
5090号公報に開示されているように、金属の被加工
物よりも硬い材質のプローブ(棒状突起物)を回転させ
ながら被加工物に摺接させた際に、この摺接部分で発生
する摩擦熱と圧力とによって被加工物の素材が塑性流動
化するため、該プローブが被加工物中に埋入し、かつ、
この埋入状態のまま被加工物中を移動可能になることを
利用したものである。このような摩擦撹拌接合法は、た
とえばアルミニウム及びアルミニウム合金等の比較的柔
らかい金属の接合法として利用されている。
【0003】以下、従来の摩擦撹拌接合方法を図面に基
づいて簡単に説明する。なお、図4は摩擦撹拌接合の実
施状態を示す斜視図、図5は摩擦撹拌接合のメカニズム
を示す説明図である。たとえば図4に示すように、被加
工物である金属板1,2の接合面どうしを突き合わせた
接合線3に回転工具4から突出するプローブ5を回転さ
せながら差し込むと、ショルダー部6との摩擦発熱で金
属板1,2の素材が軟化する。このため、プローブ5を
接合線3に位置合わせして接合部に差し込むことがで
き、こうして埋入状態としたプローブ5を固定された金
属材料1,2の接合線3に沿って相対移動させると、プ
ローブ5の周辺には軟化域7(図5参照)が生じる。
【0004】軟化域7では、プローブ5の前方側で塑性
流動した両金属板1,2の素材が圧力を受けながら撹拌
混練され、プローブ5の後方側へ漸次移行する。この結
果、塑性流動した素材は後方側で摩擦熱を失って急速に
冷却硬化するので、両金属板1,2は素材どうしが混じ
り合って完全に一体化した状態で接合される。なお、プ
ローブ5に回転方向に対する逆ねじ5aを設けることに
より、図5に矢印で示すような下向きの塑性流動が生じ
るので、表面より低い温度となりがちな裏面側に素材の
ない空間(巣)等の欠陥や融合不良を生じにくくなる。
【0005】この場合、金属素材が塑性流動する温度は
融点よりもかなり低く、接合は固相接合の範疇に入り、
接合過程を通して金属材への入熱量は溶接やロウ付けに
比較して極めて少なく、かつ凝固収縮に伴う応力の発生
もないから、接合部近傍の熱歪みによる変形や割れを生
じにくいという利点がある。
【0006】また、上述した摩擦撹拌接合方法において
は、接合時に摩擦熱を発生させるため回転工具4を金属
板1,2へ押し付ける必要があり、従って、その反力に
対処するため裏当て金8が使用されている。この裏当て
金8は、接合する金属板1,2の裏面に密着させて設置
するものであり、回転工具4側から作用するたとえば8
000〜18000N程度、あるいはそれ以上となる大
きな加圧力の反力を受ける。
【0007】また、図6に示したボビンツールと呼ばれ
る回転工具4Aには、接合する金属板1,2の表裏両面
を挟持するようにして一定の間隔を設けた一対のショル
ダー部6a,6bが設けられている。この場合、上下一
対のショルダー部6a,6b間にプローブ5が設けられ
ているので、接合部の両面において摩擦発熱させること
ができ、裏面側の融合不良が生じにくい。
【0008】図7は、上述した摩擦撹拌接合方法により
被加工物を接合する摩擦撹拌接合装置の構成例を示す平
面図である。図7において、図中の符号10は摩擦撹拌
接合装置、11は摺動本体部、12は主軸(回転軸)、
13は駆動ベルト、14は主軸回転モータ、15はボー
ルネジ、16は主軸移動モータである。
【0009】この摩擦撹拌接合装置10では、主軸12
の先端部に回転工具4が取り付けられている。主軸12
は摺動本体部11に回転可能に支持され、駆動ベルト1
3を介して主軸回転モータ14から駆動力を得て回転す
る。摺動本体部11は、主軸回転モータ14と共に図示
省略の基部に支持されている。この摺動本体部11は、
主軸移動モータ16に連結されて回動するボールネジ1
5によって基部と共に矢印17方向にスライドし、回転
工具4のショルダー部6を金属板1,2の表面へ所定の
加圧力で押し付けるようになっている。なお、図7に示
した摩擦撹拌接合装置10は、回転軸12が水平方向に
配置されているが、回転軸12を鉛直方向に配置した装
置もある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術によれば、回転工具4が一軸で駆動されるため、
板厚変動に対応できないという問題があった。すなわ
ち、回転工具4が主軸12で回転駆動され、これらを主
軸駆動モータ16及びボールネジ15によって金属板
1,2の表面へ押し付ける構成のため、金属板1,2の
裏面に裏当て金8を必要とする。このため、金属板1,
2に板厚変動があると加圧力を一定に保つのは困難とな
り、ショルダー部6の摩擦による加熱や軟化域7の塑性
流動が不十分となって融合不良を生じやすい。そして、
裏当て金を必要とすることから、内部に大きな裏当て金
を入れて摩擦撹拌接合するような容器等の円周接合には
適用できないという問題もある。
【0011】また、図6に示したようなボビンツール4
Aを使用しても、上下のショルダー部6a,6bが軸方
向に固定されて一定間隔となるため、板厚変動には対応
できなかった。このような問題を解決するため、ショル
ダー部6a,6b間の間隔を可変とする軸長さ可変式の
ボビンツールが切望される。しかしながら、上述した一
軸駆動の構成では、上下のショルダー部が軸方向に相対
移動可能であり、かつ、両ショルダー間における回転駆
動力の伝達も必要となる軸長さ可変式のボビンツールに
は対応できなかった。
【0012】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、板厚変動に対応でき、融合不良のない良好な接合
が可能となる摩擦撹拌接合装置の提供を目的としてい
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、以下の手段を採用した。請求項1に記載の
摩擦撹拌接合装置は、被加工物の接合部を回転工具で加
熱・撹拌し、非溶融のまま接合する摩擦撹拌接合装置に
おいて、前記回転工具が前記被加工物の表裏両面にそれ
ぞれ接触して摩擦熱により加熱する第1及び第2のショ
ルダー部と、駆動源に連結され同一軸線上でスプライン
結合されている内軸及び外軸よりなる回転軸とを備え、
前記外軸に前記第1のショルダー部を連結し、かつ、前
記内軸に前記第2のショルダー部を連結するとともに、
前記第1のショルダー部を表面に押し付けて加圧し、か
つ、前記第2のショルダー部を裏面に引き付けて加圧す
るように構成したことを特徴とするものである。
【0014】このような摩擦撹拌接合装置によれば、外
軸に第1のショルダー部を連結し、かつ、内軸に第2の
ショルダー部を連結するとともに、第1のショルダー部
を表面に押し付けて加圧し、かつ、第2のショルダー部
を裏面に引き付けて加圧するように構成したので、軸長
さ可変式の回転工具に対応可能となり、第1及び第2の
ショルダー部によって両面から一定圧力で加圧すること
ができるようになって裏当て金が不要となる。
【0015】請求項1記載の摩擦撹拌接合装置において
は、前記内軸及び前記外軸に各々荷重検出手段を設けて
フィードバック制御を行うことが好ましく、これによ
り、板厚変動があってもより確実に対応して加圧力を一
定に保つことができる。
【0016】また、上述した摩擦撹拌接合装置において
は、前記回転工具に流体噴出口を設けたものが好まし
く、これにより、接合部周辺に不活性ガスを噴射して雰
囲気を制御したり、あるいは、噴射したエアーによる冷
却を行うことが可能になる。
【0017】また、上述した摩擦撹拌接合装置において
は、前記回転軸が、前記回転工具またはプラグ溶接工具
のいずれか一方を選択して取付可能であるものが好まし
く、これにより、摩擦撹拌接合後に生じる終端部の穴を
プラグ溶接によって埋めることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る摩擦撹拌接合
装置の一実施形態を図1ないし図3に基づいて説明す
る。図1は摩擦撹拌接合装置の全体構成例を示す正面図
であり、図中の符号20は摩擦撹拌接合装置、21はベ
ース、22は押圧用モータ、23は第1ガイドレール、
24は第1スライド基部、25は引付用モータ、26は
第2ガイドレール、27は第2スライド基部、28は主
軸回転(工具駆動用)モータ、29は駆動ベルト、30
は摺動本体部、40は主軸(回転軸)、50はボビンツ
ール(回転工具)、Wは被加工物である。
【0019】ベース21は、摩擦撹拌接合装置20の構
成要素を支持して床面等に固定設置する部材である。ベ
ース21の上面には、後述する主軸40の方向に延びる
第1ガイドレール23が設置されている。この第1ガイ
ドレール23には第1スライド基部24のスライダー2
4aが係合され、押圧用モータ22を駆動源として、第
1スライド基部24がベース21に対し図中に矢印で示
した主軸方向へ摺動可能に支持されている。第1スライ
ド基部24の摺動は、押圧用モータ22の駆動軸と連結
され、第1スライド基部に設けられている図示省略のボ
ールネジ機構の回転駆動によって行われる。このボール
ネジ機構には、荷重検出手段として図示省略のロードセ
ルが設けられている。なお、押圧用モータ22は、ベー
ス21上に固定設置されている。
【0020】第1スライド基部24の上面には、第1ガ
イドレール23と同方向に延びる第2ガイドレール26
及び後述する摺動本体部30が設置されている。このう
ち、第2ガイドレール26には第2スライド基部27の
スライダー27aが係合されており、引付用モータ25
を駆動源として第2スライド基部27が第1スライド基
部24に対し主軸方向へ摺動可能に支持されている。第
2スライド基部27の摺動は、引付用モータ25の駆動
軸と連結され、第2スライド基部に設けられている図示
省略のボールネジ機構の回転駆動によって行われる。こ
のボールネジ機構には、荷重検出手段として図示省略の
ロードセルが設けられている。なお、引付用モータ25
は、第1スライド基部24上に固定設置されている。
【0021】第2スライド基部27の上面には、主軸回
転モータ28及び駆動ベルト29等によって構成される
主軸40の駆動機構が設置されている。主軸40は軸受
31及び摺動本体部30によって回転可能に支持され、
その一端にはボビンツール50が取り付けられ、他端は
駆動ベルト29を介して主軸回転モータ28と連結され
ている。この結果、床面等に固定されたベース21に対
し、第1スライド基部24及び第2スライド基部27が
それぞれ独立して、主軸40と平行な軸方向に摺動可能
な構成となっている。
【0022】図2は、主軸40の先端に取り付けられた
ボビンツール50及び摺動本体部30の内部構造を示す
要部断面図である。なお、図中の符号40は主軸、41
は内軸、42は外軸、43はスプライン結合部、50は
ボビンツール、51は表面ショルダー部(第1のショル
ダー部)、52は裏面ショルダー部(第2のショルダー
部)、53は連結ピンである。
【0023】主軸40は、駆動ベルト29を介して主軸
回転モータ28に連結されている内軸41と、該内軸4
1とスプライン結合されている外軸42とを具備して構
成される。外軸42は中空軸であり、その内部に挿入さ
れた内軸41との間は、スプライン結合部43で連結さ
れている。内軸41と外軸42との連結構造としてスプ
ライン結合部43を採用したことにより、内軸41及び
外軸42間は、軸方向の相対移動が可能で、かつ、回転
力の伝達も可能となっている。また、主軸40は、前述
した軸受31に加えて、摺動本体部30の内部に設置さ
れた軸受32によっても支持されている。この軸受32
は外軸42の外周を回転可能に支持し、軸受31は内軸
41の外周を回転可能に支持しており、結果的には、ス
プライン結合された主軸40全体が回転可能となってい
る。
【0024】スプライン結合部43は、内軸41及び外
軸42が軸方向に所定の範囲内で相対移動しても回転力
の伝達に必要な強度を保つことができるようになってい
る。図示の例では、内軸41側のスプライン43aが外
軸42側のスプライン43bより軸方向に長く設定さ
れ、短い外軸側のスプライン43bが軸方向の全長にわ
たって常に内軸41側のスプライン43aと係合するよ
うになっている。
【0025】ボビンツール50は、表面ショルダー部5
1を有する外軸連結部50Aと、裏面ショルダー部52
を有する内軸連結部50Bとを具備して構成される。こ
のボビンツール50は、主軸40に対して交換取付可能
な回転工具である。外軸連結部50Aは、一体に回転す
るよう外軸42の端部に螺合して取り付けられている。
外軸連結部50Aの軸方向先端面、すなわち被加工物W
と対向する先端面には表面ショルダー部51が形成され
ている。また、外軸連結部50Aには中空部54が形成
されており、該中空部54には内軸41の一端が挿入さ
れている。なお、中空部54内では、内軸41が外軸連
結部50Aと係合することはない。
【0026】また、外軸連結部50Aは、中空部54の
内部と外部とを連通状態にする連通孔55を備えてい
る。この該連通孔55は、図示省略の供給源から中空部
54に供給されるエアーや不活性ガス等の流体を被加工
物Wの摩擦撹拌接合部周辺に向けて噴出する流体噴出口
となる。なお、通常エアーは冷却を目的として使用さ
れ、アルゴンガス等の不活性ガスは酸化防止等を目的と
する雰囲気の制御に使用される。
【0027】内軸連結部50Bは、内軸41の先端部に
連結ピン53を介して取り付けられている。内軸連結部
50Bには、被加工物Wと対向する先端面に裏面側ショ
ルダー部52が形成されている。連結ピン53は、一端
に六角形のボルト頭部53aが設けられ、他端は内軸4
1に螺合するようになっている。また、連結ピン53に
はプローブ部53bが設けられている。このプローブ部
53bは、被加工物Wの接合部に埋入されて素材を塑性
流動化させる部分であり、被加工物Wの板厚より軸方向
に長い領域に形成されている。なお、プローブ部53b
を含む連結ピン53は、被加工物Wの金属より固い材質
である。
【0028】一方、内軸連結部50Bの他端には、ボル
ト頭部53aと係合するようにして六角穴が形成されて
いる。連結ピン53は六角穴から挿入され、内軸連結部
50B、被加工物W、ピン貫通孔56及び中空部54を
貫通し、内軸41の先端に螺合される。この結果、連結
ピン53のボルト頭部53aは六角穴に収納され、内軸
41の回転は螺合部を介して連結ピン53に伝達され、
さらに、連結ピン53のボルト頭部53aから六角穴を
介して内部連結部50Bに伝達される。なお、内軸連結
部50Bの回転速度は、内軸41と外軸42とがスプラ
イン結合しているため、外軸連結部50Aと同一にな
る。
【0029】以下では、上述した構成の摩擦撹拌接合装
置20について、その作用効果を説明する。主軸40に
取り付けられたボビンツール50は、表面ショルダー部
51と裏面ショルダー部52との間に被加工物Wを挟持
し、主軸回転モータ28を駆動源として回転する。この
時、押圧用モータ22を駆動させて第1スライド基部2
4を被加工物Wの方向(図2に白抜矢印57で表示)へ
適量移動させれば、表面ショルダー部51から被加工物
Wの表面に所望の加圧力が作用する。この加圧力は、前
述したボールネジ機構に設けられているロードセルの検
出値に基づいて、一定となるようフィードバック制御す
る。
【0030】また、引付用モータ25を駆動させて第2
スライド基部25を被加工物Wと反対側の方向(図2に
矢印58で表示)へ適量移動させれば、裏面ショルダー
部52から被加工物Wの裏面に所望の加圧力が作用す
る。この加圧力は、上述した表面側ショルダー部51と
同様に、前述したボールネジ機構に設けられているロー
ドセルの検出値に基づいて、一定となるようフィードバ
ック制御する。
【0031】この結果、表面ショルダー部51及び裏面
ショルダー部52間の被加工物Wは表裏両面から所定の
加圧力を受けてほぼ均一に加熱され、主軸40と同一回
転数で回転する連結ピン53のプローブ部53bが接合
部に形成される軟化域の素材を塑性流動化させて摩擦撹
拌接合する。なお、被加工物Wは、図示省略の送り装置
によって支持され、接合線に沿って所望の方向へ移動さ
れる。
【0032】さて、上述した摩擦撹拌接合中において、
被加工物Wに板厚変動が生じると、両ショルダー部5
1,52との間隔が変化するため加圧力が変動する。し
かし、上述した摩擦撹拌接合装置20は、被加工物Wの
表面を押し付けて加圧する表面ショルダー部51と、被
加工物Wの裏面に引き付けて加圧する裏面ショルダー部
52とが、軸方向において互いに独立して移動可能なた
め、板厚変動に追従して加圧力を一定に保つことができ
る。
【0033】すなわち、両ショルダー部51,52間の
間隔を可変とする軸長さ可変式のボビンツール50を使
用できるようになる。従って、内軸41が矢印58の方
向へ引き付けられると、連結ピン53は外軸連結部50
Aのピン貫通孔56を軸方向へ自由にスライドでき、か
つ、スプライン結合部43においては、矢印58方向に
引き付けられる内軸41と白抜矢印57方向へ押し付け
られる外軸42とが回転力の伝達を維持しながら軸方向
へ自由に相対移動することができるので、被加工物Wの
板厚変動に追従して一定の加圧力を維持することができ
る。この時、ロードセルの検出値を用いてフィードバッ
ク制御を行えば、所望の加圧力をより正確に維持するこ
とができる。
【0034】また、上述した摩擦撹拌接合中において、
連通孔55から被加工物Wの接合部周辺、特に接合完了
部方向へエアーを噴出すれば、接合完了部をより短時間
で冷却することができる。さらに、上述した摩擦撹拌接
合中において、連通孔55から被加工物Wの接合部周辺
に不活性ガスを噴出すれば、接合部における酸化を防止
して良好な接合部を形成することができる。
【0035】ところで、上述した摩擦撹拌接合において
は、接合完了後に連結ピン53を被加工物Wから引き抜
くことで、接合部の端部に穴が残る。この穴は、周辺の
部材と共に切断除去してもよいが、プラグ溶接等によっ
て穴埋めすることも可能である。そこで、図3に示すよ
うに、主軸40の先端に取り付けられているボビンツー
ル50に代えて、プラグ溶接工具60を取り付ける。
【0036】このプラグ溶接工具60は、先端に保持し
たプラグ61を回転させながら穴62に押し込み、摩擦
熱により接触面(プラグ61の外周面と穴の内周面)が
軟化して溶接温度に達した後に回転を停止する。この
時、被加工物Wの裏面側では、プラグ61の押圧を受け
止めるために裏当て金63が必要となる。なお、この場
合の裏当て金63は、上述した摩擦撹拌接合の裏当て金
とは異なり、プローブ部53bより若干大きい程度とな
る比較的小さなものでよい。
【0037】従って、上述した摩擦撹拌接合装置20の
主軸40にプラグ溶接工具60を取り付ければ、図2及
び図3に示した白抜矢印57方向への押圧をしながら、
プラグ61を回転させることができる。すなわち、図2
の主軸40から外軸連結部50A、内軸連結部50B及
び連結ピン53を取り外し、外軸42にプラグ溶接工具
60を螺合させて取り付け可能な構成とすればよい。な
お、プラグ溶接工具60については、公知のものである
からその詳細な説明は省略する。
【0038】このように、主軸40に取り付ける工具と
して、ボビンツール50またはプラグ溶接工具60のい
ずれか一方を選択可能とすれば、一台の摩擦撹拌接合装
置20によって、摩擦撹拌接合及び摩擦撹拌接合後に残
る穴埋めのプラグ溶接の両方の作業を実施することが可
能となる。しかも、主軸40を共用できるので、摩擦撹
拌接合後にそのまま工具を交換してプラグ溶接を実施す
れば、新たに芯出し等の作業を実施する必要はない。な
お、プラグ溶接を行う場合の主軸回転速度と、摩擦撹拌
接合を行う場合の主軸回転速度では大きな差があるの
で、この回転速度差に対応するため、主軸回転モータ2
8に適当な変速機構を設けておくのが好ましく、さら
に、プラグ溶接では溶接温度に達するとすぐに回転を停
止する必要があるため、選択的に使用可能なブレーキ機
構を設けておくとよい。
【0039】なお、本発明の構成は上述した実施形態に
限定されるものではなく、たとえば主軸が上下方向に配
置される摩擦撹拌接合装置への適用など、本発明の要旨
を逸脱しない範囲内において適宜変更することができ
る。
【0040】
【発明の効果】上述した本発明の摩擦撹拌接合装置によ
れば、以下の効果を奏する。請求項1に記載した本発明
の摩擦撹拌接合装置によれば、外軸に第1のショルダー
部を連結し、かつ、内軸に第2のショルダー部を連結す
るとともに、第1のショルダー部を表面に押し付けて加
圧し、かつ、第2のショルダー部を裏面に引き付けて加
圧するように構成したので、第1及び第2のショルダー
部によって両面から加圧することができるようになり、
軸長さ可変式のボビンツールも使用可能となって、裏当
て金がなくても十分な加熱や軟化域の塑性流動を実現
し、融合不良のない良好な摩擦撹拌接合を実施すること
ができる。このため、容器の円周溶接等、大きな裏当て
金を使用できない場合の摩擦撹拌接合にも十分対応可能
となる。
【0041】また、内軸及び外軸に各々荷重検出手段を
設けてフィードバック制御を行うことで、被加工物に板
厚変動があっても加圧力を一定に保ち、融合不良のない
良好な摩擦撹拌接合部をより一層確実に形成することが
できる。また、回転工具に流体噴出口を設けることによ
り、接合部周辺に不活性ガスを噴射して雰囲気を制御し
たり、あるいは、噴射したエアーによる冷却を行うこと
が可能になり、融合不良のない良好な摩擦撹拌接合部を
より一層確実に形成することに加えて、酸化による変色
等の防止も可能になる。
【0042】また、回転工具またはプラグ溶接工具のい
ずれか一方を選択して取付可能としたので、1台の装置
で摩擦撹拌接合後に生じる終端部の穴をプラグ溶接によ
って埋めることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る摩擦撹拌接合装置の一実施形態
を示す正面図である。
【図2】 図1における主軸及びボビンツールの周辺構
造を示す要部断面図である。
【図3】 主軸先端にプラグ溶接工具を取り付けた状態
の構成例を示す図である。
【図4】 摩擦撹拌接合の実施状態を示す斜視図であ
る。
【図5】 摩擦撹拌接合のメカニズムを示す説明図であ
る。
【図6】 従来のボビンツール(回転工具)を示す正面
図である。
【図7】 従来の摩擦撹拌接合装置の構成例を示す平面
図である。
【符号の説明】
20 摩擦撹拌接合装置 21 ベース 22 押圧用モータ 23 第1ガイドレール 24 第1スライド基部 25 引付用モータ 26 第2ガイドレール 27 第2スライド基部 28 主軸回転(工具駆動用)モータ 30 摺動本体部 40 主軸(回転軸) 41 内軸 42 外軸 43 スプライン結合部 50 ボビンツール(回転工具) 50A 外軸連結部 50B 内軸連結部 51 表面ショルダー部(第1のショルダー部) 52 裏面ショルダー部(第2のショルダー部) 53 連結ピン 54 中空部 55 連通孔(流体噴出口) 60 プラグ溶接工具 61 プラグ W 被加工物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 亀井 博正 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目8番19号 高菱エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 4E067 CA01 CA04 CA05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工物の接合部を回転工具で加熱・
    撹拌し、非溶融のまま接合する摩擦撹拌接合装置におい
    て、 前記回転工具が前記被加工物の表裏両面にそれぞれ接触
    して摩擦熱により加熱する第1及び第2のショルダー部
    と、駆動源に連結され同一軸線上でスプライン結合され
    ている内軸及び外軸よりなる回転軸とを備え、 前記外軸に前記第1のショルダー部を連結し、かつ、前
    記内軸に前記第2のショルダー部を連結するとともに、 前記第1のショルダー部を表面に押し付けて加圧し、か
    つ、前記第2のショルダー部を裏面に引き付けて加圧す
    るように構成したことを特徴とする摩擦撹拌接合装置。
  2. 【請求項2】 前記内軸及び前記外軸に各々荷重検出
    手段を設けてフィードバック制御を行うことを特徴とす
    る請求項1記載の摩擦撹拌接合装置。
  3. 【請求項3】 前記回転工具に流体噴出口を設けたこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の摩擦撹拌接合装
    置。
  4. 【請求項4】 前記回転軸が、前記回転工具またはプ
    ラグ溶接工具のいずれか一方を選択して取付可能である
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の摩
    擦撹拌接合装置。
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