JP2003134994A - 殻付き乾燥貝類およびその製造方法 - Google Patents

殻付き乾燥貝類およびその製造方法

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JP2003134994A
JP2003134994A JP2001336569A JP2001336569A JP2003134994A JP 2003134994 A JP2003134994 A JP 2003134994A JP 2001336569 A JP2001336569 A JP 2001336569A JP 2001336569 A JP2001336569 A JP 2001336569A JP 2003134994 A JP2003134994 A JP 2003134994A
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dried
bivalves
boiled
shells
closed
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Tadashi Kaneko
忠司 金子
Kiyotaka Yamane
清孝 山根
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Japan Jiffy Foods Inc
Original Assignee
Japan Jiffy Foods Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 貝殻が天然の閉じた形態をしており、長期に
保存可能で且つ調理済の二枚貝およびその製造方法を提
供する。 【解決手段】 熱湯に入れることによって蓋を開き、貝
肉が生に近い形状および味覚を回復することのできる、
貝殻が閉じた状態にある乾燥二枚貝。既に茹でられた可
食状態にある上記乾燥二枚貝。既に茹でられ且つ味付け
された可食状態にある上記乾燥二枚貝。以下の工程:
(第1工程)二枚貝を茹でる工程、(第2工程)茹で上
がった貝を必要に応じて味付けしたのち貝殻を閉じ、閉
じた状態で貝殻を仮固定する工程、(第3工程)貝殻を
閉じた貝を凍結乾燥する工程、を含む上記いずれかの乾
燥二枚貝の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は保存可能な乾燥二枚
貝に関する。詳しくは調理された乾燥二枚貝およびその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アサリ、ハマグリ、シジミ等の貝類は貝
類特有の味覚を有し、且つ栄養的にも優れたものであ
り、人類の好みとする代表的な食品である。このような
貝類は缶詰や煮沸した剥き身の形で古くから保存可能な
調理食品として利用されてきた。しかしこれらの調理さ
れた形態で提供されている貝類はいずれも貝殻が取り除
かれている。貝殻は、勿論食用にはならず、また食用時
には貝肉をこれから剥がさなければならないという面倒
な代物であった。このように貝殻は実用的には不要なも
のであったが、一方で貝殻が付いた状態であるからこそ
その価値があるものでもある。特に、ハマグリやアサリ
のお吸い物においては貝殻なしには価値がなく、高級感
を出すことはできない。料理の種類によっては貝殻は不
可欠なものである。しかし、貝殻が付いた状態、しかも
天然のままのように貝殻が閉じた状態で既に調理され、
しかも長期保存可能な貝類はこれまで知られていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、貝殻が天然
の閉じた形態をしており、熱湯に入れることによって蓋
を開くことのできる長期に保存可能で且つ天然の味覚を
保持した乾燥二枚貝を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、熱湯に入れる
ことによって蓋を開き、貝肉が生に近い形状および味覚
を回復することのできる、貝殻が閉じた状態にある乾燥
二枚貝に関する。詳しくは本発明は、既に茹でられた可
食状態にある上記乾燥二枚貝に関する。また、詳しく
は、本発明は、既に茹でられ且つ味付けされた可食状態
にある上記乾燥二枚貝に関する。更に、本発明は、以下
の工程 第1工程:二枚貝を茹でる工程、 第2工程:茹で上がった貝を必要に応じて味付けしたの
ち貝殻を閉じ、閉じた状態で貝殻を仮固定する工程、 第3工程:貝殻を閉じた貝を凍結乾燥する工程、 を含む上記いずれかに記載の乾燥二枚貝の製造方法に関
する。
【0005】こうして得られた本発明の調理済み二枚貝
は、見かけは貝殻が蓋を閉じ天然のままのような形態を
しているが、これを熱湯に入れることにより生きていた
かのように貝殻が開き、調理済み食品とは思えない新鮮
感をかもし出すことができる。しかもなま物と異なる調
理済み食品の特徴として、長期の保存が可能であり、季
節を問わず利用することができる。したがって不意の来
客や季節はずれの食卓にも供することができ、お吸い物
に入れて利用すればそのまま天然のアサリやハマグリを
味わうことができる。また、本発明のもうひとつの特徴
として、製造の第2工程で、茹で上がった貝を味付けし
たのちに貝殻を閉じて凍結乾燥することにより、本発明
の二枚貝を単に熱湯に入れるだけで既に味付けがなされ
た貝を食卓に出すことができる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の調理済み乾燥二枚貝は、
天然の二枚貝を一旦調理したのち貝殻の蓋を閉じた状態
で凍結乾燥することによって得ることができる。ここで
調理とは、貝を茹でることを言い、更には茹でた貝に味
付けをすることであり、更にはこれに他の食材を添加す
ることを含む。他の食材としては種々のものが可能であ
り、全く限定されるものではなく、一例を挙げれば、ミ
ツバのような香菜や豆腐等である。茹でるに当たっては
貝類特有の味を茹で汁中に逃がさないようにできるだけ
短時間に留め、貝殻が辛うじて開く程度に留めることが
好ましい。
【0007】次いで凍結乾燥に付すが、本発明の製造方
法の特徴にひとつは、凍結乾燥を貝殻が閉じた状態を維
持しつつ行うことである。そのために茹でた段階で開い
た貝殻の蓋を凍結乾燥工程中、閉じた状態に保つように
する必要がある。閉じた状態に固定保持する手段として
は、凍結乾燥中にその固定作用を失わず、且つ凍結乾燥
後は取り除けるものであれば、いかなる方法を用いても
よい。また凍結乾燥後、取り除かなくとも熱湯中に入れ
たときにその固定機能をなくすものであってもよい。前
者の例としては、例えばプラスチック等のテープで固定
する方法が挙げられる。特に熱収縮性のプラスチックテ
ープであれば好適である。後者の例としては、熱湯中で
溶けるオブラートフィルム等が好ましい。
【0008】凍結乾燥は、食品の凍結乾燥に通常使用さ
れる装置および条件を用いることができる。装置として
は、例えば真空凍結乾燥機(共和真空(株)製)のような
タイプを使用することができる。凍結乾燥条件として
は、例えば−25℃以下の冷凍庫中で真空度133Pa
以上の減圧度で十分本発明の凍結乾燥品を得ることがで
きる。凍結乾燥された本発明の調理済み乾燥二枚貝は吸
湿を避けるために防湿性の包装材料によって保存してお
くことが好ましい。本発明の対象となる二枚貝として
は、代表的なものとしてアサリ、ハマグリ、シジミ、赤
貝等を例示することができるが、これに限定されるもの
ではない。
【0009】以下、実施例によって本発明をより詳細
に、且つより具体的に説明する。実施例 1 ハマグリを90℃の湯に投入し、貝殻の蓋を開いたとこ
ろで直ちに湯から取り出した。貝の蓋を閉じ、任意の幅
に裁断したオビラートフィルムで貝殻を蓋が閉じた状態
で固定した。これを−25℃の凍結庫で凍結し、133
Paの真空下で凍結乾燥を行った。凍結乾燥の終了した
ものは固定用フィルムを取り除いても、そのままでは蓋
を開かなかった。この蓋を閉じて減圧乾燥したハマグリ
は、少なくとも湿気を吸収しないように乾燥状態を保持
した状態では、12ヵ月後も蓋を閉じた状態を保持して
いた。乾燥状態で1日、3ヵ月および1年保存した上記
凍結乾燥ハマグリをそれぞれ食器に入れて90℃の熱湯
に入れたところ、いずれのハマグリもすぐに蓋を開き、
生のハマグリと見かけ上は全く違いが見られなかった。
味、香りおよび食感は保存期間1日、3ヵ月および1年
のものの間で差が認められず、本発明の調理済みハマグ
リは長期に保存可能であることが確認された。なお、3
ヵ月および1年の長期保存は、ポリエステルフィルム製
パウチ中に真空包装して行った。
【0010】実施例 2 アサリを90℃の湯に投入し、貝殻の蓋を開いたところ
で直ちに湯から取り出した。貝の蓋を閉じ、任意の幅に
裁断したオビラートフィルムで貝殻を蓋が閉じた状態で
固定した。これを−25℃の凍結庫で凍結し、133P
aの真空下で凍結乾燥を行った。凍結乾燥の終了したも
のは固定用フィルムを取り除いても、そのままでは蓋を
開かなかった。この蓋を閉じて減圧乾燥したアサリは、
少なくとも湿気を吸収しないように乾燥状態を保持した
状態では、12ヵ月後も蓋を閉じた状態を保持してい
た。乾燥状態で1日、3ヵ月および1年保存した上記凍
結乾燥アサリをそれぞれ食器に入れて90℃の熱湯に入
れたところ、いずれのアサリもすぐに蓋を開き、生のア
サリと見かけ上は全く違いが見られなかった。味、香り
および食感は保存期間1日、3ヵ月および1年のものの
間で差が認められず、本発明の調理済みアサリは長期に
保存可能であることが確認された。なお、3ヵ月および
1年の長期保存は、ポリエステルフィルム製パウチ中に
真空包装して行った。
【0011】
【発明の効果】本発明の調理された貝類は、生ものと異
なり長期の保存に有効であり、しかも単なる乾燥品と異
なり、生の貝と極めて近い味覚を再生することができ
る。加えて調理済であるため、調理の困難なキャンプや
登山等に持参して、味付けされた生に近い貝を味わうこ
とができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱湯に入れることによって蓋を開き、貝
    肉が生に近い形状および味覚を回復することのできる、
    貝殻が閉じた状態にある乾燥二枚貝。
  2. 【請求項2】 既に茹でられた可食状態にある請求項1
    に記載の乾燥二枚貝。
  3. 【請求項3】 既に茹でられ且つ味付けされた可食状態
    にある請求項1に記載の乾燥二枚貝。
  4. 【請求項4】 二枚貝がアサリ、ハマグリ、シジミ、赤
    貝である請求項1〜3のいずれかに記載の乾燥二枚貝。
  5. 【請求項5】 以下の工程 第1工程:二枚貝を茹でる工程、 第2工程:茹で上がった貝を必要に応じて味付けしたの
    ち貝殻を閉じ、閉じた状態で貝殻を仮固定する工程、 第3工程:貝殻を閉じた貝を凍結乾燥する工程、 を含む請求項1〜4のいずれかに記載の乾燥二枚貝の製
    造方法。
JP2001336569A 2001-11-01 2001-11-01 殻付き乾燥貝類およびその製造方法 Pending JP2003134994A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7132657B1 (ja) * 2021-11-29 2022-09-07 有限会社カイトフーズ 凍結乾燥食品の製造方法および凍結乾燥食品

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7132657B1 (ja) * 2021-11-29 2022-09-07 有限会社カイトフーズ 凍結乾燥食品の製造方法および凍結乾燥食品

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