JP2003134114A - アラーム監視装置および伝送装置 - Google Patents

アラーム監視装置および伝送装置

Info

Publication number
JP2003134114A
JP2003134114A JP2001331558A JP2001331558A JP2003134114A JP 2003134114 A JP2003134114 A JP 2003134114A JP 2001331558 A JP2001331558 A JP 2001331558A JP 2001331558 A JP2001331558 A JP 2001331558A JP 2003134114 A JP2003134114 A JP 2003134114A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alarm
detection
output
grade
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001331558A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3771479B2 (ja
Inventor
Junichi Ishiwatari
純一 石渡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2001331558A priority Critical patent/JP3771479B2/ja
Priority to US10/109,327 priority patent/US6642845B2/en
Publication of JP2003134114A publication Critical patent/JP2003134114A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3771479B2 publication Critical patent/JP3771479B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04JMULTIPLEX COMMUNICATION
    • H04J3/00Time-division multiplex systems
    • H04J3/02Details
    • H04J3/14Monitoring arrangements
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B10/00Transmission systems employing electromagnetic waves other than radio-waves, e.g. infrared, visible or ultraviolet light, or employing corpuscular radiation, e.g. quantum communication
    • H04B10/07Arrangements for monitoring or testing transmission systems; Arrangements for fault measurement of transmission systems
    • H04B10/075Arrangements for monitoring or testing transmission systems; Arrangements for fault measurement of transmission systems using an in-service signal
    • H04B10/079Arrangements for monitoring or testing transmission systems; Arrangements for fault measurement of transmission systems using an in-service signal using measurements of the data signal
    • H04B10/0795Performance monitoring; Measurement of transmission parameters
    • H04B10/07953Monitoring or measuring OSNR, BER or Q
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B10/00Transmission systems employing electromagnetic waves other than radio-waves, e.g. infrared, visible or ultraviolet light, or employing corpuscular radiation, e.g. quantum communication
    • H04B10/07Arrangements for monitoring or testing transmission systems; Arrangements for fault measurement of transmission systems
    • H04B10/075Arrangements for monitoring or testing transmission systems; Arrangements for fault measurement of transmission systems using an in-service signal
    • H04B10/079Arrangements for monitoring or testing transmission systems; Arrangements for fault measurement of transmission systems using an in-service signal using measurements of the data signal
    • H04B10/0799Monitoring line transmitter or line receiver equipment
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04JMULTIPLEX COMMUNICATION
    • H04J2203/00Aspects of optical multiplex systems other than those covered by H04J14/05 and H04J14/07
    • H04J2203/0001Provisions for broadband connections in integrated services digital network using frames of the Optical Transport Network [OTN] or using synchronous transfer mode [STM], e.g. SONET, SDH
    • H04J2203/0057Operations, administration and maintenance [OAM]
    • H04J2203/006Fault tolerance and recovery

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Maintenance And Management Of Digital Transmission (AREA)
  • Monitoring And Testing Of Transmission In General (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)
  • Monitoring And Testing Of Exchanges (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アラームの検出時間及び解除時間の設定いか
んによって、異なるグレードのアラーム状態間でアラー
ム状態遷移が連続して発生した場合のノーアラーム状態
の発生を防止できるようにする。 【解決手段】 該受信信号についての第1のアラーム検
出/解除部2−1と、受信信号についての第2のアラー
ム検出/解除部2−2と、上記の各グレード間のアラー
ム検出状態の状態遷移時において、一方のアラーム検出
/解除部2−1(又は2−2)でのアラーム解除時間の
経過によりアラーム出力が解除されても、他方のアラー
ム検出/解除部2−2(又は2−1)がアラーム検出状
態であると、他方のアラーム検出/解除部2−2(又は
2−1)がアラーム検出時間の経過によりアラーム出力
するまで上記一方のグレードについてのアラーム出力を
維持するアラーム出力保護部3−1(3−2)とをそな
えるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受信信号について
のアラーム状態(品質状態)を監視して、外部装置へア
ラーム通知する装置やアラーム通知を回線の切替情報
(切替トリガ)としている装置に用いて好適なアラーム監
視装置および伝送装置に関し、特に、SDH(Synchron
ous Digital Hierarchy)網やSONET(Synchronous
Optical NETworkの略称で北米Bellcoreによる規定)等
の新同期網を構成する伝送装置に用いて好適な技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】図6はSDHやSONETに準拠した新
同期網(リング網)の一例を示すブロック図で、この図
6に示す新同期網(リングネットワーク)100は、複
数の伝送装置(ノード)A〜Dが主に光伝送路(光ファ
イバ)103(以下、単に「伝送路103」と略記する
こともある)によりリング状に接続されて構成されてお
り、各ノードA〜Dには、それぞれ、高次群装置101
と低次群装置102とがさらにそなえられており、これ
らの高次群装置101と低次群装置102とは主に電気
回線(同軸ケーブル等)104により接続されている。
【0003】ここで、高次群装置101は、低次群装置
102からの低次群信号をバイト多重してリング網10
0(ノード間)が扱う高次群信号を組み立ててリングネ
ットワーク100へ伝送する一方、高次群信号に多重さ
れている低次群信号を分離して低次群装置102へ伝送
する機能を装備するものであり、低次群装置102は、
低次群側のネットワーク(図示省略)が扱う低次群信号
を高次群装置101へ伝送する一方、高次群装置101
から伝送されてくる低次群信号を低次群側のネットワー
クへ伝送する機能を装備するものである。
【0004】これにより、低次群側のネットワークで扱
われる既存サービスの信号(低次群信号)を高次群装置
101でリングネットワーク100上を伝送される高次
群信号にアド(Add)したり、低次群側のネットワーク
で扱われる低次群信号を高次群装置101にて高次群信
号から低次群装置102へドロップ(Drop)したりする
ことができる。
【0005】なお、上記の低次群信号と高次群信号の関
係は、例えばSONETの場合、OC-12(Optical Carrie
r at level 12:約622 Mb/sの光伝送フレーム)を低次群
信号と考えれば、これを3フレーム分バイト多重したOC
-48(約2.4 Gb/sの光伝送フレーム)が高次群信号とな
り、このOC-48をさらに3フレーム分バイト多重すれ
ば、OC-48が低次群信号、OC-192(約10 Gb/sの光伝送フ
レーム)が高次群信号となる。
【0006】さて、このようなSDHやSONETに準
拠した新同期網100では、通常、光伝送路103の回
線品質(アラーム)状態によって信号伝送経路を自動的
に切り替えるAPS(Automatic Path Switch)技術が
適用される。即ち、例えば、リングネットワーク100
では、或るノード(仮に、ノードA)の高次群装置10
1からEAST方向及びWEST方向のそれぞれに同じ
信号を伝送し、その伝送信号が経時劣化したり、伝送路
103にて障害が発生したりすると、受信端ノードDの
高次群装置101において、その状態(アラーム状態)
が検出され、品質の良い方の信号を受信信号として選択
することが行なわれる。
【0007】このため、新同期網100を構成するノー
ドA〜Dには、一般に、それぞれ、受信信号の品質(ア
ラーム)状態を検出する機能(アラーム検出機能)及び
APS機能が実装されている。即ち、仮に受信信号のア
ラーム状態がグレード(重要度)の異なる2種類である
とすると、例えば図7に示すように、ノードA〜Dは、
アラーム監視装置200として各グレードについてのア
ラーム検出/解除回路部111a,111b及びPC部
111cを有するEAST方向用の受信部111Eと、
APS部113を有するEAST方向用の送信部112
Eと、EAST方向用の受信部111Eと同様の構成
(アラーム監視装置200)を有するWEST方向用の
受信部111Wと、APS部114を有するWEST方
向用の送信部112Wと、APS部115とをそなえて
構成される。なお、この図7において、太実線は主信号
線を表しており、細実線は、アラーム信号線や制御信号
線を表している。
【0008】ここで、受信部111E(アラーム監視装
置200)において、一方のアラーム検出/解除回路部
111aは、受信信号〔信号入力(1)〕について所定の
グレードのアラームを検出して、その検出状態が所定の
アラーム検出時間継続すると、そのアラームについての
アラーム信号を出力し、その後にアラームが検出されな
くなりその状態(非検出状態)が所定のアラーム解除時
間継続すると、上記アラーム信号の出力を解除するもの
である。
【0009】他方のアラーム検出/解除回路部111b
は、同じ信号入力(1)について上記のアラームよりもグ
レードの高い異なる種類のアラームを検出して、その検
出状態が所定のアラーム検出時間継続すると、そのグレ
ードの高いアラームについてのアラーム信号を出力し、
その後にアラームが検出されなくなりその状態が所定の
アラーム解除時間継続すると、グレードの高いアラーム
についてのアラーム信号の出力を解除するものである。
なお、グレードの低いアラーム,高いアラームの具体例
については後述する。また、各グレードのアラームは時
間的に重複して発生することはない。
【0010】そして、PC部111cは、これらの各ア
ラーム検出/解除回路部111a,111bの出力結果
(アラームの検出結果/解除結果)を受けることにより、
その情報(アラーム情報)をシステム保守用の保守端末
(図示省略)などに通知するとともに、各APS部11
3〜115での信号選択基準となるAPS切替トリガと
して供給するものである。なお、受信部111Wにおい
ても、上述した受信部111Eと同様にしてアラームの
検出/解除が行なわれて、APS切替トリガが各APS
部113〜115に供給される。
【0011】また、APS部(選択受信部)113〜1
15は、それぞれ、二方向からの同一データ、即ち、E
AST方向への信号入力(1)とWEST方向への信号入
力(2)とを入力とし、受信部111E又は111WのP
C部111cからのAPS切替トリガによって、これら
の信号入力(1),(2)の切り替え(選択)を行なうもので
ある。なお、通常、信号入力(1)及び信号入力(2)のいず
れか一方が現用(ワーク)、他方が予備(プロテクショ
ン)として予め設定されているので、APS部113〜
115は、それぞれ、アラーム検出状態が解除されてノ
ーアラーム状態となると、現用(ワーク)の信号入力を
選択することになる(現用への切り戻し動作が発生す
る)。この切り替え処理は、CPUによるソフトウェア
処理で実現することができる。
【0012】以下、上述のごとく構成されたノードA〜
Dの動作について説明する。ただし、以下では、信号入
力(1)(以下、信号(1)と表記することもある)をワー
ク、信号入力(2)(以下、信号(2)と表記することもあ
る)をプロテクションと考える。まず、受信部111E
に入力された信号(1)は、APS部113,114,1
15にそれぞれ入力され、受信部111Wに入力された
信号(2)も、APS部113,114,115にそれぞ
れ入力される。
【0013】そして、APS部113,114,115
では、それぞれ、信号入力(1)と信号入力(2)との切り替
えを行なっており、APS部113の出力は出力信号
(1)として出力され、APS部114の出力は出力信号
(2)として出力され、APS部115の出力は低次群装
置102へ出力される。ここで、受信部111Eのアラ
ーム監視装置200では、アラーム検出/解除回路部1
11a,111bにて信号入力(1)から、アラームの抽
出(検出)を行なっており、それぞれの出力結果は、P
C部111cへ渡される。PC部111cは、それぞれ
のアラーム情報を、保守端末などに通知するとともに、
APS部113,114,115にAPS切替トリガと
して供給する。
【0014】また、受信部111Wのアラーム監視装置
200でも、受信部111Eと同様に、アラーム情報
を、保守端末などに通知するとともに、APS部11
3,114,115にAPS切替トリガとして供給す
る。ここで、例えば、グレードの低いアラームが受信部
111Eのアラーム検出/解除回路部111aで検出さ
れると、PC部111cから各APS部113,11
4,115にAPS切替トリガが供給される。このAP
S切替トリガを受けたAPS部113,114,115
は、それぞれ、入力信号(2)を選択するように内部の切
り替え動作を制御する。
【0015】以上のようにして、新同期網100を構成
するノードA〜Dでは、APS切替トリガによって、各
APS部113,114,115においてそれぞれ出力
信号の切り替え(選択)が行なわれて、信号品質の良い
方の回線が常に選択されることになる。ところで、具体
的に、上記のアラームの検出/解除を行なうべきアラー
ムの種類には、例えば、SONETの規定では、OC-48
の場合、次表1に示すものが規定されており、そのアラ
ーム検出時間及びアラーム解除時間も規定されている。
【0016】
【表1】
【0017】なお、「アラーム検出時間」(以下、単に
「検出時間」ともいう)とは、受信信号のアラーム状態
が検出されてからその状態がどの程度継続するとアラー
ム発生とするかを規定する時間であり、「アラーム解除
時間」(以下、単に「解除時間」ともいう)とは、その
後に、同じアラーム状態が検出されなくなってからその
非検出状態がどの程度継続するとアラーム解除とするか
を規定する時間である。
【0018】つまり、受信信号のアラーム状態の検出/
非検出により直ちにアラームを出力/解除するのではな
く、アラームの検出/非検出から一定時間(保護時間)
その状態が継続してから初めてアラームを出力/解除す
るのである。これにより、極めて短時間のアラーム状態
の遷移により頻繁にアラームの出力/解除が行なわれて
しまうことを防止できる。
【0019】さて、ここで、上記の表1において、BER-
SD(-6)は、Bit Error Rate SignalDegrade level at 10
E-6の略で、受信信号の10E6ビット内で1ビットのエラ
ーが生じている状態を意味し、同様に、BER-SF(-3)は、
Bit Error Rate Signal Faillevel at 10E-3の略で、受
信信号の10E3ビット内で1ビットのエラーが生じている
ことを意味する。
【0020】したがって、上記のBER-SD(-6)アラーム
は、受信信号の10E6ビット内で1ビットのエラーが生じ
ている状態が上記検出時間(787.5 ms)継続すると発生
し、その後に、かかる状態が回復しBER-SD(-6)の非検出
状態が上記解除時間(78.75 ms)継続すると、当該BER-
SD(-6)アラームが解除されることになる。同様に、上記
のBER-SF(-3)アラームは、受信信号の10E3ビット内で1
ビットのエラーが生じている状態が上記検出時間(7.25
ms)継続すると発生し、その後に、かかる状態が回復
しBER-SF(-3)の非検出状態が上記解除時間(725 ms)継
続すると、当該BER-SF(-3)アラームが解除されることに
なる。
【0021】一方、LOFアラームは、LOF(Loss Of Fram
e)やOOF(Out Of Frame)等の受信信号(SONET伝送
フレーム)の同期外れ状態が上記検出時間(OOFの検出
状態が3ms)継続すると発生するアラームであり、その
後に、非同期外れ状態が上記解除時間(250 μs)継続
すると解除される。なお、OOFの検出時間は625 μsで
ある。
【0022】また、LOS(Loss Of Signal)アラームは、
信号入力断状態が上記検出時間(12.5 μs)継続する
と発生するアラームで、その後に、非信号入力断状態が
上記解除時間(100 μs)継続すると解除される。そし
て、SONETでは、表1に示すように、上記4種類の
アラームのうち、BER-SD(-6)アラームが最もグレード
(重要度)の低いアラームで、LOSアラームが最もグレ
ードの高いアラームである。
【0023】なお、これらの各アラーム状態は、異なる
グレードのアラーム状態へ時間的に連続して遷移するこ
とはあっても、重複して発生することはない。また、一
般に、グレードの高いアラームほど検出時間が短く、解
除時間が長いといえる。そして、上記4種類のアラーム
についてのアラーム検出/解除機能を受信部111E
(111W)に実装したノード構成が、図8に示すもの
である。即ち、この図8に示すノードA〜Dは、受信部
111E(111W)に、アラーム監視装置201とし
て、BER-SD(-6)アラーム検出/解除回路部111−1,
BER-SF(-3)アラーム検出/解除回路部111−2,LOF
アラーム検出/解除回路部111−3,LOSアラーム検
出/解除回路部111−4及びPC部111−5がそな
えられており、各アラーム検出/解除回路部111−1
〜111−4の出力(アラーム情報)によって、PC部
111−5からAPS切替トリガが各APS部113〜
115へ供給されて、回線切り替えが実施されるのであ
る。なお、他の構成及び動作は、図7により前述したも
のと同様である。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】ところで、実際の伝送
路103は、回線品質状態が常に安定しているわけでは
なく、送信側ノードの経時劣化や、伝送路103内の障
害などのさまざまな要因によりその品質状態が変化する
ので、受信側ノード(アラーム監視装置200又は20
1)において、常にシーケンシャル(連続的)にアラーム
の検出/解除が行なわれているわけではない。
【0025】例えば、グレードの低いアラーム状態から
グレードの1つ高いアラーム状態に状態が遷移する場合
も、1度の状態遷移で遷移先のグレードの高いアラーム
状態に落ち着くのではなく、グレードの低いアラーム状
態とグレードの高いアラーム状態を一定時間繰り返す場
合がある。特に、送信側ノードに経時劣化が発生した場
合には、比較的長い時間をかけてアラーム状態が遷移す
るので、このようなアラーム状態遷移の繰り返し(異な
るグレード間でのアラーム状態のふらつき)が発生しや
すくなる。
【0026】このような場合、アラーム監視装置200
又は201では、異なるグレードについてのアラーム検
出/解除回路部によるアラーム検出/解除処理が短期間
に繰り返されることになるので、各グレードのアラーム
検出/解除回路部でのアラーム検出時間及びアラーム解
除時間の設定によっては、或るグレードのアラーム状態
が発生しているにも関わらず、ノーアラーム状態となっ
てしまうことがある。
【0027】かかるノーアラーム状態の発生を、図9に
示すタイムチャートを用いて説明する。なお、この図9
に示すタイムチャートは、図7に示すアラーム監視装置
200での動作(2種類のアラーム状態に着目した動
作)を示している。この図9では、下記条件A,Bの場
合に、異なるグレードのアラーム状態間の状態遷移が連
続すると、ノーアラーム状態(図9中に,で示す箇
所)が発生することを示している。
【0028】条件A:グレードの高いアラーム状態の解
除時間が、グレードの低いアラーム状態の検出時間より
も短い場合 条件B:グレードの高いアラーム状態の検出時間が、グ
レードの低いアラーム状態の解除時間よりも長い場合 即ち、上記の条件Aとして、グレードの低いアラーム状
態の検出時間を4ms,解除時間を1msとし、上記の
条件Bとして、グレードの高いアラーム状態の検出時間
を2ms、解除時間を3msと仮定すると、グレードの
高いアラーム状態からグレードの低いアラーム状態への
状態遷移が生じた場合には、上記の条件Aにより、その
状態遷移が発生(時点T2又はT4参照)してからグレ
ードの低いアラーム状態がその検出時間(4ms)継続
して、グレードの低いアラームについてのアラーム検出
/解除回路部111aからアラーム出力される(時点T
22又はT42参照)までに、グレードの高いアラーム
についてのアラーム検出/解除回路部111bからのア
ラーム出力が解除時間(3ms)経過により解除される
(時点T21又はT41参照)ため、で示す箇所(時
点T21〜T22又は時点T41〜T42の間)にノー
アラーム状態が発生することになる。
【0029】逆に、グレードの低いアラーム状態からグ
レードの高いアラーム状態への状態遷移が生じた場合に
は、上記の条件Bにより、その状態遷移が発生(時点T
1又はT3参照)してからグレードの高いアラーム状態
がその検出時間(2ms)継続して、グレードの高いア
ラームについてのアラーム検出/解除回路部111bか
らアラーム出力される(時点T2又はT4参照)まで
に、グレードの低いアラームについてのアラーム検出/
解除回路部111bからのアラーム出力が解除時間(1
ms)経過により解除される(時点T11又はT31参
照)ため、で示す箇所(時点T11〜T2又は時点T
31〜T4の間)にノーアラーム状態が発生する。
【0030】このようなノーアラーム状態は、図8に示
すアラーム監視装置201においても、同様に発生す
る。即ち、BER-SD(-6),BER-SF(-3),LOF,LOSの各アラ
ームの検出時間及び解除時間がそれぞれ前記の表1に示
すように規定されている場合、グレードの低いBER-SD(-
6)アラームの検出時間(=787.5 ms)よりも、グレードの
高いBER-SF(-3)の解除時間(=725 ms)の方が短い(前記
の条件Aを満足する)ことから、グレードの高いBER-SF
(-3)アラーム状態からグレードの低いBER-SD(-6)アラー
ム状態への状態遷移が生じると、62.5 ms (=787.5 ms
−725 ms)の間(図9中ので示す箇所に相当する箇所
に)、ノーアラーム状態が発生することが判る(図10
に示す符号301,302参照)。
【0031】同様に、グレードの低いBER-SF(-3)アラー
ムの検出時間(=7.25 ms)よりも、グレードの高いLOFア
ラームの解除時間(=250 μs)の方が短い(前記の条件
Aを満足する)ことから、グレードの高いLOFアラーム
状態からグレードの低いBER-SF(-3)アラームへの状態遷
移が生じると、7 ms(=7.25 ms−0.25 ms)の間(図9中
ので示す箇所に相当する箇所に)、ノーアラーム状態
が発生することが判る(図10に示す符号303,30
4参照)。
【0032】また、グレードの低いLOFアラームの検出
時間(=3 ms)よりも、グレードの高いLOSアラームの解
除時間(=100 μs)の方が短い(前記の条件Aを満足す
る)ことから、グレードの高いLOSアラーム状態からグ
レードの低いLOFアラーム状態への状態遷移が生じる
と、2.9 ms(=3 ms−0.1 ms)の間(図9中ので示す箇
所に相当する箇所に)、ノーアラーム状態が発生するこ
とが判る(図10に示す符号305,306参照)。
【0033】なお、いずれの場合も、前記の条件Bは満
足しない〔グレードの高いアラームの検出時間(=7.25
ms/3 ms/12.5 μs)の方が、グレードの低いアラーム
の解除時間(=78.75 ms/725 ms/250 μs)よりも短
い〕ので、上記とは逆に、グレードの低いアラーム状態
からグレードの高いアラーム状態への状態遷移が生じて
も、グレードの低いアラームが解除される前に、グレー
ドの高いアラームが出力されるため、図9中ので示す
箇所に相当する箇所にはノーアラーム状態は発生しな
い。
【0034】以上のようなノーアラーム状態の発生は、
前記のAPS切替トリガ(以下、単に「切替トリガ」と
もいう)が、アラームの状態変化時(検出時/解除時)に
発生することから、不要な切替トリガの発生を引き起こ
すことになる(図9及び図10中の点線矢印307参
照)。したがって、異なるグレードのアラーム状態間で
アラーム状態がふらつくことにより、それらのグレード
間のアラーム状態の遷移が短時間に多発した場合には、
APS部113〜115に対して、切替トリガが多発す
ることになり、APS部113〜115において、この
切替トリガに応じた切り替え処理をCPUによるソフト
ウェアで行なっていると、CPUに対する負荷が非常に
高くなり、CPUの処理能力の限界を超えた場合には、
APS部113〜115がフリーズする場合がある。
【0035】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、アラームの検出時間及び解除時間の設定いか
んによって、異なるグレードのアラーム状態間でアラー
ム状態遷移が連続して発生した場合のノーアラーム状態
の発生を防止できるようにした、アラーム監視装置およ
び伝送装置を提供することを目的とする。
【0036】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のアラーム監視装置(請求項1)は、次の
各部をそなえて構成されたことを特徴としている。 (1)受信信号についての第1のグレードのアラーム検出
状態が第1のアラーム検出時間継続するとアラーム出力
し、第1のグレードのアラーム非検出状態が第1のアラ
ーム解除時間継続すると当該アラーム出力を解除する第
1のアラーム検出/解除部 (2)受信信号についての第2のグレードのアラーム検出
状態が第2のアラーム検出時間継続するとアラーム出力
し、第2のグレードのアラーム非検出状態が第2のアラ
ーム解除時間継続すると当該アラーム出力を解除する第
2のアラーム検出/解除部 (3)上記の各グレード間のアラーム検出状態の状態遷移
に起因して、一方のアラーム検出/解除部での該アラー
ム解除時間の経過により一方のグレードのアラーム出力
が解除されても、他方のアラーム検出/解除部がアラー
ム検出状態であると、当該他方のアラーム検出/解除部
が該アラーム検出時間の経過によりアラーム出力するま
で該一方のグレードについてのアラーム出力を維持する
アラーム出力保護部 上述のごとく構成された本発明のアラーム監視装置で
は、上記の各グレード間のアラーム検出状態の状態遷移
に起因して、一方のグレードのアラームについてのアラ
ーム解除時間の経過により、そのグレードのアラーム出
力が解除されても、他方のグレードのアラームが検出状
態であると、そのアラームについてのアラーム検出時間
の経過によりアラーム出力があるまで上記一方のグレー
ドについてのアラーム出力を維持するので、いずれかの
グレードのアラームが検出されているにも関わらず上記
のアラーム検出時間及び解除時間の設定いかんによって
アラーム出力されない事態(ノーアラーム状態)が発生
することを回避することができる。
【0037】ここで、上記のアラーム出力保護部は、第
1のアラーム検出/解除部での第1のアラーム解除時間
の経過により第1のグレードについてのアラーム出力が
解除されても、第2のアラーム検出/解除部が第2のグ
レードのアラーム検出状態であると、その第2のアラー
ム検出/解除部が第2のアラーム検出時間の経過により
アラーム出力するまで第1のグレードについてのアラー
ム出力を維持する第1保護回路と、第2のアラーム検出
/解除部での第2のアラーム解除時間の経過により第2
のグレードについてのアラーム出力が解除されても、第
1のアラーム検出/解除部が第1のグレードのアラーム
検出状態であると、その第1のアラーム検出/解除部が
第1のアラーム検出時間の経過によりアラーム出力する
まで第2のグレードについてのアラーム出力を維持する
第2保護回路とをそなえるのが好ましい。
【0038】このような構成を採ることで、第1のアラ
ーム検出時間が第2のアラーム解除時間よりも短い場合
および第1のアラーム解除時間が第2のアラーム検出時
間よりも長い場合に、第2のアラーム検出状態から第1
のアラーム検出状態への状態遷移時および第1のアラー
ム検出状態から第2のアラーム検出状態への状態遷移時
にそれぞれ発生するノーアラーム状態を回避することが
できる(請求項2)。
【0039】また、本発明の伝送装置(請求項3)は、
リングネットワークに接続される伝送装置であって、二
方向から受信する同一データのうち一方向のデータをア
ラーム情報に基づいて選択的に受信する選択受信部と、
この選択受信部でのデータの選択基準とするアラーム情
報を発生するアラーム監視部とをそなえるとともに、こ
のアラーム監視部が、上記請求項1記載のアラーム監視
装置としての構成を有することを特徴としている。
【0040】上述のごとく構成された本発明の伝送装置
では、二方向から受信する同一データのうち一方向のデ
ータをアラーム情報に基づいて選択的に受信する、リン
グネットワークに接続される伝送装置において、上述し
たノーアラーム状態の発生を回避して、このノーアラー
ム状態の発生に起因する選択受信部での不要な選択動作
の発生を回避することができる。
【0041】また、本発明のアラーム監視装置(請求項
4)は、受信信号についての異なるグレードの複数種類
のアラーム状態に応じて設けられ、それぞれ、アラーム
検出状態が所定のアラーム検出時間継続するとアラーム
出力し、アラーム非検出状態が所定のアラーム解除時間
継続すると当該アラーム出力を解除する複数のアラーム
検出/解除部をそなえるとともに、上記の各グレード間
のそれぞれについて、一方のグレードに対応するアラー
ム検出/解除部でのアラーム解除時間の経過によりその
アラーム出力が解除されても、他方のグレードに対応す
るアラーム検出/解除部がアラーム検出状態であると、
当該アラーム検出/解除部がアラーム検出時間の経過に
よりアラーム出力するまで、上記一方のグレードについ
てのアラーム出力を維持するアラーム出力保護部が設け
られたことを特徴としている。
【0042】上述のごとく構成された本発明のアラーム
監視装置では、受信信号について異なるグレードの複数
種類のアラーム状態が存在し、これらの各グレード間の
アラーム検出状態のいずれの状態遷移が発生しても、い
ずれかのグレードのアラームが検出されているにも関わ
らず上記のアラーム検出時間及び解除時間の設定いかん
によってアラーム出力されない事態(ノーアラーム状
態)が発生することを回避することができる。
【0043】また、本発明の伝送装置(請求項5)は、
リングネットワークに接続される伝送装置であって、二
方向から受信する同一データのうち一方向のデータをア
ラーム情報に基づいて選択的に受信する選択受信部と、
この選択受信部でのデータの選択基準とするアラーム情
報を発生するアラーム監視部とをそなえるとともに、こ
のアラーム監視部が、上記請求項4記載のアラーム監視
装置としての構成を有することを特徴としている。
【0044】上述のごとく構成された本発明の伝送装置
でも、二方向から受信する同一データのうち一方向のデ
ータをアラーム情報に基づいて選択的に受信する、リン
グネットワークに接続される伝送装置において、いずれ
のグレード間のアラーム状態の状態遷移時においても、
上述したノーアラーム状態の発生を回避して、このノー
アラーム状態の発生に起因する選択受信部での不要な選
択動作の発生を回避することができる。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (A)基本実施形態の説明 まず、以下では、説明の簡単化のため、受信信号につい
てのアラーム状態として、2種類のアラーム状態(グレ
ードの低いアラーム状態とグレードの高いアラーム状
態)に限って説明する。
【0046】図1は本発明の基本実施形態を説明すべく
アラーム監視装置の構成を示すブロック図で、この図1
に示すアラーム監視装置(アラーム監視部)1も、例え
ば図6及び図7により前述した高次群装置101の受信
部111E,111Wに適用され、EAST及びWES
Tの二方向から受信する同一データ(信号)のうちの一
方向をAPS切替トリガ(アラーム情報)に基づいて選
択的に受信するAPS部(選択受信部)113〜115
での信号(データ)選択基準となる上記APS切替トリ
ガを発生するものであるが、本実施形態では、グレード
の低いアラームについてのアラーム検出/解除回路部2
−1と、グレードの高いアラームについてのアラーム検
出/解除回路部2−2と、グレードの低いアラームの検
出状態を保持するための保護回路3−1と、グレードの
高いアラームの検出状態を保持するための保護回路3−
2と、T秒タイマ4と、エッジn回カウンタ部5と、P
C部6とをそなえて構成されている。
【0047】ここで、アラーム検出/解除回路部(第1
のアラーム検出/解除部)2−1は、受信信号のグレー
ドの低いアラーム状態についてのアラーム検出/解除を
行なうためのもので、このために、本実施形態では、受
信信号からグレードの低いアラーム状態を検出する検出
回路21aと、この検出回路21aでアラーム状態が検
出されてからその検出状態が所定のアラーム検出時間継
続するとアラーム出力する出力部22aと、受信信号か
らグレードの低いアラーム状態を監視し、出力部22a
によるアラーム出力後に、そのアラームの非検出状態が
所定のアラーム解除時間継続すると、出力部22aによ
るアラーム出力を解除(停止)させる解除回路23aと
をそなえて構成されている。
【0048】同様に、アラーム検出/解除回路部(第2
のアラーム検出/解除部)2−2は、受信信号のグレー
ドの高いアラーム状態についてのアラーム検出/解除を
行なうためのもので、上記のアラーム検出/解除回路部
2−1と同様に、受信信号からグレードの低いアラーム
状態を検出する検出回路21bと、この検出回路21b
でアラーム状態が検出されてからその検出状態が所定の
アラーム検出時間継続するとアラーム出力する出力部2
2bと、受信信号からグレードの低いアラーム状態を監
視し、出力部22bによるアラーム出力後に、そのアラ
ームの非検出状態が所定のアラーム解除時間継続する
と、出力部22bによるアラーム出力を解除(停止)さ
せる解除回路23bとをそなえて構成されている。
【0049】なお、上記の検出回路21a及び21b
は、いずれも、受信信号から検出すべきアラーム状態を
検出したら直ちに出力〔検出エッジ(↑)〕の出力を行
なう(つまり、アラーム検出時間=0秒)。また、保護
回路(第1保護回路)3−1は、グレードの低いアラー
ムに対応するアラーム検出/解除回路2−1での解除時
間経過によりそのアラーム出力が解除回路23aによっ
て解除されても、グレードの高いアラーム検出/解除回
路部2−2の検出回路21bでグレードの高いアラーム
状態が検出されていると、その検出信号(検出エッジ)
により、そのアラーム検出/解除回路部2−2での検出
時間経過によりその出力部22bからアラーム出力され
るまで、グレードの低いアラーム出力を維持するための
ものである。
【0050】このため、本保護回路3−1は、図1中に
示すように、グレードの低いアラームについての出力部
22aの出力と、グレードの高いアラームについての検
出回路21bの出力(検出エッジ)とを論理和出力する
ORゲート(第1論理和回路)31aと、このORゲー
ト31aの出力を反転出力するインバータ(第1反転回
路)32aと、このインバータ32aの出力とグレード
の高いアラームについての出力部22bの出力とを論理
和出力するORゲート(第2論理和回路)33aと、こ
のORゲート33aの出力を反転出力するインバータ
(第2反転回路)34aとをそなえて構成されている。
【0051】これにより、本保護回路3−1では、グレ
ードの低いアラームについての出力部22aからのアラ
ーム出力がアラーム解除時間の経過により解除されたと
しても、グレードの高いアラームについての検出回路2
1bでアラーム状態が検出されている限り、ORゲート
31aの出力がHレベル(“1”)となり、インバータ
32aの出力(つまり、第2のORゲート33aの一方
の入力)がLレベル(“0”)となる。
【0052】したがって、グレードの高いアラームにつ
いての出力部22bからのアラーム出力(つまり、第2
のORゲート33aの他方の入力)があるまで、ORゲ
ート33aの出力はLレベルとなり、この結果、インバ
ータ34aの出力がHレベルとなりアラーム出力が維持
される。これにより、図9により前述したで示す箇所
のノーアラーム状態(ひいては、不要なAPS切替トリ
ガ)の発生を防止することが可能となる。
【0053】これに対し、保護回路(第2保護回路)3
−2は、上記とは逆に、グレードの高いアラームに対応
するアラーム検出/解除回路部2−2での解除時間経過
によりそのアラーム出力が解除回路23bによって解除
されても、グレードの低いアラームに対応するアラーム
検出/解除回路部2−1の検出回路21aでグレードの
低いアラーム状態が検出されていると、その検出信号
(検出エッジ)により、そのアラーム検出/解除回路部
2−1での検出時間経過によりその出力部22aからア
ラーム出力されるまで、グレードの高いアラーム出力を
維持するためのものである。
【0054】このため、本保護回路3−2も、上記の保
護回路3−1と構成要素は同様であり、図1中に示すよ
うに、グレードの高いアラームについての出力部22b
の出力と、グレードの低いアラームについての検出回路
21aの出力(検出エッジ)とを論理和出力するORゲ
ート(第3論理和回路)31bと、このORゲート31
bの出力を反転出力するインバータ(第3反転回路)3
2bと、このインバータ32bの出力とグレードの低い
アラームについての出力部22aの出力とを論理和出力
するORゲート(第4論理和回路)33bと、このOR
ゲート33bの出力を反転出力するインバータ(第4反
転回路)34bとをそなえて構成されている。
【0055】これにより、本保護回路3−2では、グレ
ードの高いアラームについての出力部22bからのアラ
ーム出力がアラーム解除時間の経過により解除されたと
しても、グレードの低いアラームについての検出回路2
1aでアラーム状態が検出されている限り、ORゲート
31bの出力がHレベルとなり、インバータ32bの出
力(つまり、ORゲート33bの一方の入力)がLレベ
ルとなる。
【0056】したがって、グレードの低いアラームにつ
いての出力部22aからのアラーム出力(つまり、OR
ゲート33bの他方の入力)があるまで、ORゲート3
3bの出力はLレベルとなり、この結果、インバータ3
4bの出力がHレベルとなりアラーム出力が維持され
る。これにより、図9により前述したで示す箇所のノ
ーアラーム状態(ひいては、不要なAPS切替トリガ)
の発生を防止することが可能となる。
【0057】つまり、上記の保護回路3−1及び3−2
は、上記の各グレード間のアラーム検出状態の状態遷移
に起因して、一方のアラーム検出/解除回路部2−1
(2−2)でのアラーム解除時間の経過により一方のグ
レードのアラーム出力が解除されても、他方のアラーム
検出/解除回路部2−2(2−1)がアラーム検出状態
であると、そのアラーム検出/解除回路部2−2(2−
1)がアラーム検出時間の経過によりアラーム出力する
まで上記一方のグレードについてのアラーム出力を維持
するアラーム出力保護部としての機能を果たしているの
である。
【0058】次に、T秒タイマ4は、保護回路3−1又
は保護回路3−2の出力(Hレベル)によりT秒周期
(監視周期)でトリガをエッジn回カウンタ部5へ供給
するものであり、エッジn回カウンタ部(以下、単に
「カウンタ部」ともいう)5は、このT秒タイマ4と連
動して、上記監視周期内の保護回路3−1及び保護回路
3−2の出力(エッジ数)をカウント(計数)し、その
カウント結果に応じて、いずれか一方のグレードについ
てのアラームを固定的に出力するものである。
【0059】例えば、上記監視周期内の検出エッジ数が
所定の閾値以上であれば、グレードの高い又はグレード
の低いアラームについてのアラーム出力に維持したり、
上記監視周期内の検出エッジ数が閾値以上であれば、検
出エッジ数の多い又は少ない方のアラームについてのア
ラーム出力に維持したりすることができる。前者を実現
するには、カウンタ部5においてアラームの種類(グレ
ード)とは無関係に総エッジ数をカウントすればよく、
後者を実現するには、カウンタ部5においてアラームの
種類毎にそれぞれのエッジ数をカウントできるようにす
ればよい。なお、上記の固定的なアラーム出力は、上記
監視周期内の検出エッジ数が閾値未満になると解除され
る。
【0060】つまり、上記のT秒タイマ4及びカウンタ
部5は、上記の保護回路3−1及び3−2からの上記監
視周期内の総エッジ数(総アラーム出力回数)を計数
し、その監視周期内の総エッジ数が所定の閾値以上であ
ると、上記の各グレードのアラーム出力のいずれか一方
を、その後に計数される監視周期内の総エッジ数が上記
閾値未満になるまで固定的に出力するアラーム出力制御
部としての機能を果たすのである。なお、本機能はソフ
トウェアにより実現される。
【0061】これにより、所定の監視周期内にグレード
の低いアラーム状態とグレードの高いアラーム状態との
間の状態遷移が所定回数以上頻繁に生じるような場合に
は、アラーム出力を各グレードのいずれか一方について
のアラーム出力に維持(固定)することで、かかる状態
遷移により多発するアラーム出力連続切替(これを、以
下、不連続動作という)を防止して、不要なAPS切替
トリガの発生をさらに抑制できる。
【0062】そして、PC部6は、上記のカウンタ部5
の出力(アラーム検出/解除情報)を受けて、その情報
を外部(例えば、システム保守用の保守端末(図示省
略)や、図7及び図8に示すAPS部(選択受信部)1
13〜115にAPS切替トリガとして)供給するもの
である。以下、上述のごとく構成された本実施形態のア
ラーム監視装置1の動作について、図2及び図3に示す
タイムチャートを参照しながら詳述する。
【0063】まず、アラーム検出/解除回路部2−1,
2−2及び保護回路3−1,3−2に着目した動作につ
いて図2を参照しながら詳述する。図2に示すように、
時点T1〜T2の間はグレードの低いアラーム状態が継
続し、時点T2〜T3の間はグレードの高いアラーム状
態が継続し、時点T3〜T4までは再びグレードの低い
アラーム状態が継続し、さらに、時点T4〜T5までは
再びグレードの高いアラーム状態が継続し、時点T5〜
T6までは再びグレードの低いアラーム状態が継続する
場合を想定する。なお、図9と比較しやすように、本例
においても、グレードの低いアラーム(アラーム検出/
解除回路部2−1)の検出時間を4ms,解除時間を1
msとし、グレードの高いアラーム(アラーム検出/解
除回路部2−2)の検出時間を2ms,解除時間を3m
sと仮定する。
【0064】この場合、まず、アラーム監視装置1で
は、時点T1において、グレードの低いアラームについ
てのアラーム検出/解除回路部2−1の検出回路21a
にて受信信号のグレードの低いアラーム状態が検出さ
れ、かかる検出状態が検出時間(4ms)継続する(時
点T11参照)ことにより、出力部22aからアラーム
(Hレベル)が出力される。
【0065】その後、時点T2でグレードの低いアラー
ム状態がグレードの高いアラーム状態へ遷移するので、
検出回路21aではグレードの低いアラーム状態が検出
されず、かかる非検出状態が解除時間(1ms)継続す
ることにより、出力部22aによるアラーム出力が解除
回路23aによって解除(停止)される(時点T21参
照)。
【0066】しかし、このとき、既に他方のアラーム検
出/解除回路部2−2の検出回路21bでグレードの高
いアラーム状態が検出されているので、保護回路3−1
のORゲート31aの出力はHレベルのままとなる(つ
まり、保護回路3−1のORゲート33aの一方の入力
はLレベルのままである)。一方、このとき、アラーム
検出/解除回路部2−2では、上記のグレードの高いア
ラーム状態の検出からその検出状態が検出時間(2m
s)継続しなければ、出力部22bからアラーム出力さ
れないので(Lレベルのままなので)、保護回路3−1
のORゲート33aの2入力がともにLレベルとなり、
この結果、グレードの高いアラームについての検出回路
21bでのアラーム検出状態が検出時間(2ms)継続
して出力部22bからアラーム出力される(ORゲート
33aの他方の入力がHレベルとなる;時点T3参照)
まで、インバータ34aによりカウンタ部5へのアラー
ム出力が維持される。
【0067】これにより、図2中にで示す箇所に従来
生じていたノーアラーム状態の発生が防止される。さら
に、その後、時点T3で受信信号のアラーム状態がグレ
ードの高いアラーム状態からグレードの低いアラーム状
態へ遷移すると、グレードの高いアラームについての検
出回路21bでアラーム状態が検出されなくなるので、
その時点T3からかかる非検出状態が解除時間(3m
s)継続すると、解除回路23bによって出力部23b
によるグレードの高いアラーム出力が解除される(時点
T31参照)。
【0068】しかし、このとき、既に他方のアラーム検
出/解除回路部2−1の検出回路21aでグレードの低
いアラーム状態が検出されているので、保護回路3−2
のORゲート31bの出力はHレベルのままとなる(つ
まり、保護回路3−2のORゲート33bの一方の入力
はLレベルのままである)。また、このとき、アラーム
検出/解除回路部2−1では、上記のグレードの低いア
ラーム状態の検出からその検出状態が検出時間(4m
s)継続しなければ、出力部22aからアラーム出力さ
れないので(Lレベルのままなので)、保護回路3−2
のORゲート33bの2入力がともにLレベルとなり、
この結果、グレードの低いアラームについての検出回路
21aでのアラーム検出状態が検出時間(4ms)継続
して出力部22aからアラーム出力される(ORゲート
33bの他方の入力がHレベルとなる;時点T32参
照)まで、インバータ34bによりカウンタ部5へのア
ラーム出力が維持される。
【0069】これにより、図2中にで示す箇所に従来
生じていたノーアラーム状態の発生が防止される。以降
の時点T4,T5における状態遷移についても、上記と
同様の動作により、一方のグレードのアラームについて
のアラーム出力が解除されても、他方のグレードのアラ
ーム状態が検出されている限り、他方のグレードのアラ
ーム出力があるまで、その一方のグレードのアラーム出
力を維持することにより、図2中に及びで示す箇所に
従来生じていたノーアラーム状態の発生を防止すること
ができる。
【0070】以上の結果、図2と図9とを比較しても判
るように、不要なAPS切替トリガの発生が防止され
て、連続するアラーム状態遷移発生時のAPS切替トリ
ガの発生数を削減することができる。以上のように、O
Rゲート31a,31b,33a,33bと、インバー
タ32a,32b,34a,34bとを組み合わせた簡
単な回路構成で、本来発生すべきでないノーアラーム状
態の発生、ひいては、不要なAPS切替トリガの発生を
防止できる保護回路3−1,3−2を実現することがで
きる。
【0071】なお、グレードの低いアラーム状態のみが
発生している場合は、図1に示す構成において、保護回
路3−1内のORゲート31a,33aにおいてそれぞ
れ他方の入力としてグレードの高い側から取り込んでい
る出力レベルが常にLレベルなので、グレードの低いア
ラーム状態のみに依存したレベル(Hレベル又はLレベ
ル)が、保護回路3−1から出力されることになる。
【0072】逆に、グレードの高いアラームのみが発生
している場合は、保護回路3−2内のORゲート31
b,33bにおいてそれぞれ他方の入力としてグレード
の低い側から取り込んでいる出力レベルが常にLレベル
なので、グレードの高い側のアラーム状態のみに依存し
たレベル(Hレベル又はLレベル)が、保護回路3−2か
ら出力されることになる。
【0073】次に、T秒タイマ4及びカウンタ部5に着
目した動作について、図3を参照しながら詳述する。な
お、この図3において、(a)の部分が図2の(a)の
部分に対応している。まず、保護回路3−1及び保護回
路3−2の出力は、それぞれ、T秒タイマ4及びエッジ
n回カウンタ部5に入力される。T秒タイマ4は、最初
に入力されたエッジで、タイマスタートし、T秒(ここ
では、7ms)周期で監視周期を規定する監視トリガ1
1をカウンタ部5に供給する〔図3の(b)参照〕。エ
ッジn回カウンタ部5では、このT秒タイマ4と連動し
て、上記の監視周期(7ms)内に保護回路3−1側及
び保護回路3−2側から出力されるエッジ(↑)をカウ
ントし、そのカウント結果をPC部6へ出力する。
【0074】この際、カウンタ部5は、例えば、異なる
グレード毎にエッジ数をそれぞれ検出するとともに、そ
れらの総エッジ数(n)を検出し、その監視周期(7m
s)内の総エッジ数nが閾値(例えば、2)以上であれ
ば、図3の(c)に示すように、次の監視トリガ11以
降、検出エッジ数の少ない方(この場合は、グレードの
高い方)のアラーム出力を保持(維持)する(結果的
に、時点T3からグレードの高い方のアラーム出力に維
持される)。なお、n=2未満のカウントアップの場合
は、カウンタ部5は前状態を出力する。
【0075】その後、かかる保持状態にて、監視周期
(7ms)内の検出エッジ数nが1回以下になると、カ
ウンタ部5は、その監視周期終了時〔図3の(c)の時
点T7参照〕に、グレードの高い側のアラーム出力を解
除する。これにより、アラーム状態の状態遷移に応じて
発生するAPS切替トリガ数が、エッジn回カウンタ部
5での処理前の状態〔図2の(b)参照〕に比してさら
に少なくなることが判る。
【0076】なお、カウンタ部5は、上記とは逆に、監
視周期(7ms)内の検出総エッジ数nが2以上であれ
ば、図3の(d)に示すように、時点T32から検出エ
ッジ数nの多い方〔この場合は、グレードの低い方(つ
まり、グレードの低いアラーム状態であることの方が多
いことを意味する)〕のアラーム出力を保持(維持)す
るようにしてもよい。この場合も、APS切替トリガ数
が、エッジn回カウンタ部5での処理前の状態〔図2の
(b)参照〕に比して少なくなることが判る。
【0077】また、上記のように個々のグレードの検出
エッジ数を考慮することなく、単純に、監視周期(7m
s)内の総エッジ数が2回以上であれば、いずれか一方
のグレードについてのアラーム出力に固定するようにし
てもよい。この場合も、上記と同様に、アラーム状態の
状態遷移に応じて発生するAPS切替トリガ数を、エッ
ジn回カウンタ部5での処理前の状態に比して少なくで
きる。
【0078】以上のように、上述したアラーム監視装置
1によれば、保護回路3−1及び3−2をそなえること
で、異なるグレード間のアラーム検出状態の状態遷移時
において、各グレードのアラーム検出時間及びアラーム
解除時間の設定によって、いずれかのグレードのアラー
ムが検出されているにも関わらずアラーム出力されない
という不都合(ノーアラーム状態)が発生することを回
避することができる。
【0079】したがって、APS部113〜115(図
7参照)に対する不要なAPS切替トリガの発生を防止
することができ、これらのAPS部113〜115での
不要な切替動作の発生を防止してそれぞれの処理負荷を
軽減することができる。しかも、上記の保護回路3−1
及び3−2は、いずれも、ORゲートとインバータとの
組み合わせにより実現できるので、極めて簡素な構成
で、上記ノーアラーム状態の発生を防止することができ
る。
【0080】また、上記のT秒タイマ4及びカウンタ部
5をそなえることで、異なるグレード間のアラーム検出
状態の状態遷移が短時間に多発した場合でも、その実際
の状態遷移に関わらず、アラーム出力をいずれか一方の
グレードに強制的に固定して、不連続動作(アラーム出
力連続切替)を回避する(連続動作に変換する)ので、
さらに不要なAPS切替トリガの発生を防止して、より
一層のAPS部113〜115の処理負荷軽減を図るこ
とができる。
【0081】(B)具体例の説明 上述した例は受信信号についてのアラーム状態のグレー
ドが2種類の場合であるが、以下では、前述したよう
に、グレードがSONETで規定されている「BER-SD(-
6)」,「BER-SF(-3)」,「LOF」及び「LOS」の合計4種
類存在する場合について説明する。なお、これら4種類
のアラームのグレードは「BER-SD(-6)」<「BER-SF(-
3)」<「LOF」<「LOS」である。
【0082】図4が上記4種類のグレードのアラーム状
態に対応したアラーム監視装置1の構成を示すブロック
図で、この図4に示すように、本アラーム監視装置1
は、上記4種類のグレードのアラーム状態に対応して、
BER-SD(-6)アラーム検出/解除回路部2−1,BER-SF(-
3)アラーム検出/解除回路部2−2,LOFアラーム検出
/解除回路部2−3及びLOSアラーム検出/解除回路部
2−4をそなえるとともに、保護回路3−1〜3−6,
T秒タイマ4−1〜4−3,エッジn回カウンタ部5−
1〜5−3及びPC部6をそなえて構成されている。
【0083】つまり、この図4と図1と比較すれば判る
ように、上記のBER-SD(-6)アラーム検出/解除回路部2
−1が、図1に示すグレードの低いアラームについての
アラーム検出/解除回路部2−1に相当し、BER-SF(-3)
アラーム検出/解除回路部2−2が、図1に示すグレー
ドの高いアラームについてのアラーム検出/解除回路部
2−2に相当しており、残り2種類のグレードのアラー
ムのために、LOFアラーム検出/解除回路部2−3及びL
OSアラーム検出/解除回路部2−4が追加されている。
【0084】なお、LOFアラーム検出/解除回路部2−
3及びLOSアラーム検出/解除回路部2−4は、図4中
に示すように、それぞれ、その基本構成はBER-SD(-6)ア
ラーム検出/解除回路部2−1又はBER-SF(-3)アラーム
検出/解除回路部2−2と同様であり、LOFアラーム検
出/解除回路部2−3は、検出回路21c,出力部22
c及び解除回路23cをそなえて構成され、LOSアラー
ム検出/解除回路部2−4は、検出回路21c,出力部
22c及び解除回路23cをそなえて構成されている。
【0085】また、保護回路3−1,3−2の構成も図
1に示すものと同様であり、T秒タイマ4−1は図1に
示すT秒タイマ4に相当し、エッジn回カウンタ部5−
1は図1に示すエッジn回カウンタ部5に相当する。そ
して、上記のようにLOFアラーム検出/解除回路部2−
3が追加になる場合は、「LOF」よりもグレードの1つ
低い「BER-SF(-3)」のアラーム出力状態(保護回路3−
2の出力)を保持するために、保護回路3−3が保護回
路3−2の後段に追加され、「LOF」のアラーム出力状
態(LOFアラーム検出/解除回路部2−3の出力)を保
持するために、保護回路3−4が追加されている。
【0086】同様に、LOSアラーム検出/解除回路部2
−4が追加になることにより、「LOS」よりもグレード
の1つ低い「LOF」のアラーム出力状態を保持するため
に、保護回路3−5が保護回路3−4の後段に追加さ
れ、「LOS」のアラーム出力状態(LOSアラーム検出/解
除回路部2−4の出力)を保持するために、保護回路3
−6が追加されている。
【0087】このため、保護回路3−3〜3−6は、そ
れぞれ、図4に示すように、ORゲート31c〜31
f,インバータ32c〜32f,ORゲート33c〜3
3f及びインバータ34c〜34fをそなえて構成され
ており、保護回路3−3は、保護回路3−2の出力と、
グレードの1つ低い側のLOFアラーム検出/解除回路部
2−3の検出回路21cの出力とをORゲート31cの
入力とするともに、そのLOFアラーム検出/解除回路部
2−3における出力部22cの出力をORゲート33c
の他方の入力としている。
【0088】また、保護回路3−4は、「LOF」に対し
てグレードの1つ低い側のBER-SF(-3)アラーム検出/解
除回路部2−2における検出回路21bの出力と、LOF
アラーム検出/解除回路部2−3における出力部22c
の出力とをORゲート31dの入力とするとともに、グ
レードの1つ低い側のBER-SF(-3)アラーム検出/解除回
路部2−2における出力部22bの出力をORゲート3
3dの他方の入力としている。
【0089】さらに、保護回路3−5は、上記の保護回
路3−4(インバータ34d)の出力と、LOSアラーム
検出/解除回路部2−4における検出回路21dの出力
とをORゲート31eの入力とするとともに、LOSアラ
ーム検出/解除回路部2−4における出力部22dの出
力をORゲート33eの他方の入力としており、保護回
路3−6は、LOSよりも1つグレードの低い側のLOFアラ
ーム検出/解除回路部2−3における検出回路21cの
出力と、LOSアラーム検出/解除回路部2−4における
出力部22dの出力とをORゲート31fの入力とする
とともに、LOFアラーム検出/解除回路部2−3におけ
る出力部22cの出力をORゲート33fの他方の入力
としている。
【0090】また、T秒タイマ4−1は、保護回路3−
1又は3−3の出力(エッジ)の入力により監視周期を
スタートするようになっており、エッジn回カウンタ部
5−1は、このT秒タイマ4−1と連動して、監視周期
内の保護回路3−1及び3−3の出力のエッジ数を計数
して、その計数結果が閾値以上であれば、「BER-SD(-
6)」及び「BER-SF(-3)」のいずれか一方についてのアラ
ーム出力を保持するようになっている。
【0091】さらに、T秒タイマ4−2は、カウンタ部
5−1のグレードの高い側の出力又は保護回路3−5の
出力(さらにグレードの1つ高い「LOF」のアラーム出
力)の入力により監視周期をスタートさせるようになっ
ており、エッジn回カウンタ部5−2は、このT秒タイ
マ4−2と連動して、これらのカウンタ部5−1のグレ
ードの高い側の出力及び保護回路3−5の出力の監視周
期内のエッジ数を計数して、その計数結果が閾値以上で
あれば、「BER-SF(-3)」及び「LOF」のいずれか一方に
ついてのアラーム出力を保持するようになっている。
【0092】同様に、T秒タイマ4−3は、カウンタ部
5−2のグレードの高い側の出力又は保護回路3−6の
出力(さらにグレードの1つ高い「LOS」のアラーム出
力)の入力により監視周期をスタートさせるようになっ
ており、エッジn回カウンタ部5−3は、このT秒タイ
マ4−3と連動して、これらのカウンタ部5−2のグレ
ードの高い側の出力及び保護回路3−6の出力の監視周
期内のエッジ数を計数して、その計数結果が閾値以上で
あれば、「LOF」及び「LOS」のいずれか一方についての
アラーム出力を保持するようになっている。
【0093】つまり、上記のT秒タイマ4−i(i=1
〜3)とカウンタ部5−iとの組は、それぞれ、前記の
アラーム出力制御部を構成する図1に示すT秒タイマ4
とカウンタ部5との組に相当し、本アラーム監視装置
は、この組が異なるグレードのアラーム間のそれぞれに
ついて設けられた構成になっているのである。以上のよ
うな構成により、「BER-SD(-6)」と「BER-SF(-3)」との
間、「BER-SF(-3)」と「LOF」との間、及び、「LOF」と
「LOS」との間という、複数の異なるグレード間での連
続的なアラーム状態遷移が生じた場合でも、それぞれ、
前述したノーアラーム状態の発生防止と、APS切替ト
リガ数の削減とを図ることができる。
【0094】以下、かかるアラーム監視装置1の動作に
ついて、図5に示すタイムチャートを参照しながら詳述
する。なお、以下においても、上記4種類のアラームの
検出時間及び解除時間は前記の表1に示すように規定さ
れているものとする。まず、図5に示すように、受信信
号のアラーム状態が、時点T1〜T2の間は最もグレー
ドの低い「BER-SD(-6)」、時点T2〜T3の間はグレー
ドの1つ高い「BER-SF(-3)」、時点T3〜T4の間は再
び「BER-SD(-6)」、時点T4〜T5の間は再び「BER-SF
(-3)」、時点T5〜T6の間は再び「BER-SD(-6)」とそ
れぞれグレードの低い「BER-SD(-6)」とグレードの高い
「BER-SF(-3)」との間で繰り返し状態遷移する場合を考
える。
【0095】この場合は、LOFアラーム状態が検出され
ないので、LOFアラーム検出/解除回路部2−3の検出
回路21c及び出力部22cからの出力は無い(Lレベ
ルである)。したがって、保護回路3−3のORゲート
31c及び33cへの出力が常にLレベルとなっている
ので、カウンタ部5への入力は保護回路3−2の出力と
同一になる。つまり、保護回路3−2の出力がHレベル
であれば保護回路3−3の出力もHレベルとなり、逆
に、保護回路3−2の出力がLレベルであれば保護回路
3−3の出力もLレベルとなる。
【0096】したがって、BER-SD(-6)アラーム検出/解
除回路部2−1,BER-SF(-3)アラーム検出/解除回路部
2−2,保護回路3−1及び保護回路3−2(3−3)
から成る部分の動作は、基本的に、図2により前述した
動作と同等になる。つまり、この場合は、BER-SD(-6)ア
ラーム検出/解除回路部2−1が前記第1のアラーム検
出/解除部、BER-SF(-3)アラーム検出/解除回路部2−
2が前記第2のアラーム検出/解除部に相当し、保護回
路3−1〜3−3が、「BER-SD(-6)」と「BER-SF(-3)」
という異なるグレードのアラーム状態間について設けら
れた前記アラーム出力保護部として機能し、保護回路3
−1が前記第1保護回路、保護回路3−2及び3−3が
前記第2保護回路として機能するのである。
【0097】即ち、図5の(a)に示すように、時点T
3及び時点T5でグレードの高い「BER-SF(-3)」からグ
レードの低い「BER-SD(-6)」へのアラーム状態遷移が生
じ、「BER-SF(-3)」が解除時間(725 ms)継続して検出
されないことにより、BER-SF(-3)アラーム検出/解除回
路2−2の出力部22bからのアラーム出力が解除され
ても、BER-SD(-6)アラーム検出/解除回路2−1の検出
回路21aにて「BER-SD(-6)」が検出されているため、
保護回路3−1のORゲート31aの出力はHレベルに
維持され、その後に、「BER-SD(-6)」のアラーム検出時
間(787.5 ms)が経過して、BER-SD(-6)アラーム検出/
解除回路2−1の出力部22aからアラーム出力される
までは、グレードの高い「BER-SF(-3)」についてのアラ
ーム出力が維持される。
【0098】これにより、図5中に符号12で示す部分
に従来生じていた62.5 ms(=787.5ms−725 ms)のノー
アラーム状態の発生が防止される。なお、この場合も、
グレードの低い「BER-SD(-6)」のアラーム解除時間(7
8.75 ms)よりもグレードの高い「BER-SF(-3)」のアラ
ーム検出時間(7.25 ms)の方が短いので、図5におい
て、図2中にで示す箇所に相当する箇所にノーアラー
ム状態は発生しない。
【0099】さて、上記の動作により、図5の(b)に
示すように、T秒カウンタ4−1は、最初に(時点T2
において)保護回路3−1から入力されたエッジで、タ
イマスタートし、T秒(ここでは、7ms)周期で監視
周期を規定する監視トリガ11をカウンタ部5−1に供
給し、カウンタ部5−1では、このT秒タイマ4−1と
連動して、上記監視周期(7ms)内の保護回路3−1
及び保護回路3−2(3−3)の出力エッジ(↑)をカ
ウントする。
【0100】そして、カウンタ部5−1は、監視周期
(7ms)内のカウント結果が閾値(=2)以上である
と、次の監視トリガ11以降(時点T22参照)、監視
周期(7ms)内のカウント結果が閾値(=2)未満に
なるまで(時点T131参照)、例えば、グレードの高
い「BER-SF(-3)」についてのアラーム出力を保持(維
持)する(この場合は、結果的に、時点T21からグレ
ードの高い「BER-SF(-3)」についてのアラーム出力が維
持される)。
【0101】つまり、カウンタ部5−1は、保護回路3
−1からの「BER-SD(-6)」に対応したアラームと、保護
回路3−3からの「BER-SF(-3)」に対応したアラームと
を取り込み、T秒タイマ4−1と連動することで、「BE
R-SD(-6)」と「BER-SF(-3)」との間の短時間の連続的な
状態遷移による頻繁なアラーム出力連続切替(これを、
以下、不連続動作という)を防止して、いずれか一方の
アラーム(上記の場合はグレードの高い「BER-SF(-3)」
のアラーム)での「連続動作」を可能にしているのであ
る。
【0102】一方、このとき、時点T21において、上
記のカウンタ部5−1からT秒タイマ4−2及びカウン
タ部5−2へそれぞれグレードの高い「BER-SF(-3)」に
ついてのアラーム出力があるので、図5の(c)に示す
ように、T秒タイマ4−2が、タイマスタートし、T秒
(ここでは、7ms)周期で監視周期を規定する監視ト
リガ15をカウンタ部5−2に供給し、カウンタ部5−
2では、このT秒タイマ4−2と連動して、上記の監視
周期(7ms)内にカウンタ部5−1のグレードの高い
「BER-SF(-3)」側の出力及び保護回路3−5の出力エッ
ジ(↑)をカウントする。
【0103】ただし、この場合は、図5の(c)に示す
ように、「BER-SF(-3)」側の出力がHレベルに固定され
ており、「LOF」も検出されていないので、カウンタ部
5−2でのカウント結果は、最初に時点T21でカウン
タ部5−1のグレードの高い「BER-SF(-3)」側の出力を
受けた時のエッジ数(“1”)のままであり、この結
果、カウンタ部5−2は、「BER-SF(-3)」についてのア
ラーム出力を維持することになる(矢印17参照)。
【0104】さて、次に、受信信号のアラーム状態が、
時点T6〜T7の間は再び「BER-SF(-3)」、時点T7〜
T8の間はさらにグレードの1つ高い「LOF」、時点T
8〜T9の間は再び1つグレードの低い「BER-SF(-
3)」、時点T9〜T10の間は再び1つグレードの高い
「LOF」、時点10〜T11の間は再び1つグレードの
低い「BER-SF(-3)」、時点T11〜T12の間は再び1
つグレードの高い「LOF」とそれぞれ遷移したとする。
【0105】この場合は、BER-SD(-6)のアラーム状態が
無いので、BER-SD(-6)アラーム検出/解除回路部2−1
の検出回路21aでアラーム状態は検出されない。した
がって、保護回路3−2のORゲート31b及び33b
の一方の入力は常にLレベルとなり、保護回路3−2の
出力はBER-SF(-3)アラーム検出/解除回路部2−2の出
力(Hレベル/Lレベル)と同一になる。
【0106】この結果、上記の状態遷移の繰り返しにお
いては、BER-SF(-3)アラーム検出/解除回路部2−2,
LOFアラーム検出/解除回路部2−3,保護回路3−2
(3−3)及び保護回路3−4から成る部分の動作が、
基本的に、図2により前述した動作と同等になる。つま
り、この場合は、BER-SF(-3)アラーム検出/解除回路部
2−2が前記第1のアラーム検出/解除部、LOFアラー
ム検出/解除回路部2−3が前記第2のアラーム検出/
解除部に相当し、保護回路3−2〜3−4が、「BER-SF
(-3)」と「LOF」という異なるグレードのアラーム状態
間について設けられた前記アラーム出力保護部として機
能し、保護回路3−2(3−3)が前記第1保護回路、
保護回路3−4が前記第2保護回路として機能するので
ある。
【0107】即ち、図5の(a)に示すように、時点T
8及び時点T10でグレードの高い「LOF」からグレー
ドの低い「BER-SF(-3)」へのアラーム状態遷移が生じ、
「LOF」が解除時間(250 μs)継続して検出されない
ことにより、LOFアラーム検出/解除回路2−3の出力
部22cからのアラーム出力が解除されても、BER-SF(-
3)アラーム検出/解除回路2−2の検出回路21bにて
「BER-SF(-3)」が検出されているため、保護回路3−4
のORゲート31dの出力がHレベルに維持され、その
後に、「BER-SF(-3)」のアラーム検出時間(7.25 ms)
が経過して、BER-SF(-3)アラーム検出/解除回路2−2
の出力部22bからアラーム出力されるまでは、グレー
ドの高い「LOF」についてのアラーム出力が維持され
る。
【0108】これにより、図5中に符号13で示す部分
に従来生じていた7 ms(=7.25 ms−250 μs(=0.25 m
s))のノーアラーム状態の発生が防止される。なお、こ
の場合も、グレードの低い「BER-SF(-3)」のアラーム解
除時間(725 ms)よりもグレードの高い「LOF」のアラ
ーム検出時間(OOFの3 ms)の方が短いので、図5の
(a)において、図2中にで示す箇所に相当する箇所
にノーアラーム状態は発生しない。
【0109】さて、上記の動作により、図5の(c)に
示すように、T秒カウンタ4−2では、時点T8におい
て「LOF」アラームがLOFアラーム検出/解除回路部2−
3の出力部22cから出力されることにより保護回路3
−5から入力されたエッジで、再度、タイマスタート
し、監視トリガ15をカウンタ部5−2に供給し、カウ
ンタ部5−2では、このT秒タイマ4−2と連動して、
上記監視周期(7ms)内のカウンタ部5−1のグレー
ドの高い側及び保護回路3−5の出力エッジ(↑)をカ
ウントする。
【0110】ここで、カウンタ部5−2は、上記の時点
T8までは、前述したように、「BER-SF(-3)」について
のアラーム出力を維持(前状態保持)している(矢印1
7参照)が、上述のごとくグレードの高い「LOF」につい
てのアラーム出力があることで、一旦、「BER-SF(-3)」
についてのアラーム出力を解除し、グレードの高い「LO
F」についてのアラーム出力を行なう(矢印18参
照)。
【0111】その後、再び、1つグレードの低い「BER-
SF(-3)」がBER-SF(-3)アラーム検出/解除回路部2−2
において検出され当該「BER-SF(-3)」についてのアラー
ム出力があると(時点T81参照)、カウンタ部5−2
は、再度、グレードの低い「BER-SF(-3)」についてのア
ラーム出力を行なう一方、グレードの高い「LOF」につ
いてのアラーム出力を解除する(矢印19参照)。
【0112】さらに、その後、再び、1つグレードの高
い「LOF」がLOFアラーム検出/解除回路部2−3におい
て検出され当該「LOF」についてのアラーム出力がある
と(時点T10参照)、カウンタ部5−2は、再度、グ
レードの高い「LOF」についてのアラーム出力を行なう
一方、グレードの低い「BER-SF(-3)」についてのアラー
ム出力を解除する(矢印20参照)。
【0113】ここで、この時点で、既に、監視周期(7
ms)内の検出エッジ数が閾値(=2)となっているの
で、カウンタ部5−2は、次の監視トリガ15以降、ア
ラーム状態遷移が生じていても、監視周期(7ms)内
の検出エッジ数が閾値(=2)未満になるまで(時点T
17参照)、上記のような異なるグレード間のアラーム
出力の切り替えは行なわずに、例えば、「LOF」につい
てのアラーム出力を維持する(「BER-SF(-3)」について
のアラーム出力は解除のままに維持;矢印41参照)。
【0114】つまり、カウンタ部5−2は、保護回路3
−3からカウンタ部5−1を介した「BER-SF(-3)」に対
応したアラームと、保護回路3−5からの「LOF」に対
応したアラームとを取り込み、T秒タイマ4−2と連動
することで、「BER-SF(-3)」と「LOF」との間の短時間
の連続的な状態遷移時における不連続動作を防止して、
いずれか一方のアラーム(上記の場合はグレードの高い
「LOF」のアラーム)での「連続動作」を可能にしてい
るのである。
【0115】一方、上記の動作において、カウンタ部5
−2が最初に「LOF」についてのアラーム出力を行なっ
た時点(矢印18参照)、図5の(d)に示すように、
T秒タイマ4−3が、タイマスタートしており、T秒
(ここでは、7ms)周期で監視周期を規定する監視ト
リガ16をカウンタ部5−3に供給し、カウンタ部5−
3では、このT秒タイマ4−3と連動して、上記の監視
周期(7ms)内にカウンタ部5−2のグレードの高い
「LOF」側の出力及び保護回路3−6の出力エッジ
(↑)をカウントする。
【0116】この場合は、図5の(d)に示すように、
監視周期(7ms)内の検出エッジ数が2となるが、こ
のときには、既に、カウンタ部5−2が「LOF」につい
てのアラーム出力を維持しており、グレードの1つ高い
「LOS」も検出されていないので、カウンタ部5−3
は、そのまま「LOF」についてのアラーム出力を維持す
る(前状態保持;矢印42参照)。
【0117】さて、次に、図5の(a)に示すように、
受信信号のアラーム状態が、時点T12において「LO
F」からさらに1つグレードの高い「LOS」に遷移し、時
点T13において再びグレードの1つ低い「LOF」に遷
移し、時点T14において再び1つグレードの高い「LO
S」に遷移し、時点T15において再びグレードの低い
「LOF」に遷移し、時点T16において再び1つグレー
ドの高い「LOS」に遷移したとする。
【0118】この場合は、BER-SF(-3)のアラーム状態が
無いので、BER-SF(-3)アラーム検出/解除回路部2−2
の検出回路21bでアラーム状態は検出されない。した
がって、保護回路3−4のORゲート31d及び33d
の一方の入力は常にLレベルとなり、保護回路3−4の
出力はLOFアラーム検出/解除回路部2−3の出力(H
レベル/Lレベル)と同一になる。
【0119】この結果、上記の状態遷移の繰り返しにお
いては、LOFアラーム検出/解除回路部2−3,LOSアラ
ーム検出/解除回路部2−4,保護回路3−4(3−
5)及び保護回路3−6から成る部分の動作が、基本的
に、図2により前述した動作と同等になる。つまり、こ
の場合は、LOFアラーム検出/解除回路部2−3が前記
第1のアラーム検出/解除部、LOSアラーム検出/解除
回路部2−4が前記第2のアラーム検出/解除部に相当
し、保護回路3−4〜3−6が、「LOF」と「LOS」とい
う異なるグレードのアラーム状態間について設けられた
前記アラーム出力保護部として機能し、保護回路3−4
及び3−5が前記第1保護回路、保護回路3−6が前記
第2保護回路として機能するのである。
【0120】即ち、図5の(a)に示すように、時点T
13及び時点T15でグレードの高い「LOS」からグレ
ードの低い「LOF」へのアラーム状態遷移が生じ、「LO
S」が解除時間(100 μs)継続して検出されないこと
により、LOSアラーム検出/解除回路2−4の出力部2
2dからのアラーム出力が解除されても、LOFアラーム
検出/解除回路2−3の検出回路21cにて「LOF」が
検出されているため、保護回路3−6のORゲート31
fの出力がHレベルに維持され、その後に、「LOF」の
アラーム検出時間(OOFの3 ms)が経過して、LOFアラー
ム検出/解除回路2−3の出力部22cからアラーム出
力されるまでは、グレードの高い「LOS」についてのア
ラーム出力が維持される。
【0121】これにより、図5中に符号14で示す部分
に従来生じていた2.9 ms(=3 ms−100 μs(=0.1 m
s))のノーアラーム状態の発生が防止される。なお、こ
の場合も、グレードの低い「LOF」のアラーム解除時間
(250 ms)よりもグレードの高い「LOS」のアラーム検
出時間(12.5 μs)の方が短いので、図5の(a)に
おいて、図2中にで示す箇所に相当する箇所にノーア
ラーム状態は発生しない。
【0122】さて、一方、上記の動作により、図5の
(d)に示すように、T秒カウンタ4−3では、時点T
130において「LOS」アラームがLOSアラーム検出/解
除回路部2−4の出力部22dから出力されることによ
り保護回路3−6から入力されたエッジで、再度、タイ
マスタートし、監視トリガ16をカウンタ部5−3に供
給する。これにより、カウンタ部5−3では、このT秒
タイマ4−3と連動して、上記監視周期(7ms)内の
カウンタ部5−2のグレードの高い側及び保護回路3−
6の出力エッジ(↑)をカウントする。
【0123】ここで、カウンタ部5−2は、上記の時点
T130までは、前述したように、「LOF」についての
アラーム出力を維持(前状態保持)している(矢印42
参照)が、上述のごとくグレードの高い「LOS」について
のアラーム出力があることで、一旦、「LOF」について
のアラーム出力を解除し、グレードの高い「LOS」につ
いてのアラーム出力を行なう(矢印43参照)。
【0124】その後、再び、1つグレードの低い「LO
F」がLOFアラーム検出/解除回路部2−3において検出
され当該「LOF」についてのアラーム出力があると(時
点T131参照)、カウンタ部5−3は、再度、グレー
ドの低い「LOF」についてのアラーム出力を行なう一
方、グレードの高い「LOS」についてのアラーム出力を
解除する(矢印44参照)。
【0125】さらに、その後、再び、1つグレードの高
い「LOS」がLOSアラーム検出/解除回路部2−4におい
て検出され当該「LOS」についてのアラーム出力がある
と(図5の(a)の時点T141参照)、カウンタ部5
−3は、再度、グレードの高い「LOS」についてのアラ
ーム出力を行なう一方、グレードの低い「LOF」につい
てのアラーム出力を解除する(矢印45参照)。
【0126】ここで、この時点で、既に、監視周期(7
ms)内の検出エッジ数が閾値(=2)となっているの
で、カウンタ部5−3は、次の監視トリガ16以降、ア
ラーム状態遷移が生じていても、監視周期(7ms)内
の検出エッジ数が閾値(=2)未満になるまで(時点T
17参照)、上記のような異なるグレード間のアラーム
出力の切り替えは行なわずに、例えば、グレードの高い
「LOS」についてのアラーム出力を維持する(「LOF」に
ついてのアラーム出力は解除のままに維持;矢印46参
照)。
【0127】つまり、カウンタ部5−3は、保護回路3
−5からカウンタ部5−2を介した「LOF」に対応した
アラームと、保護回路3−6からの「LOS」に対応した
アラームとを取り込み、T秒タイマ4−3と連動するこ
とで、「LOF」と「LOS」との間の短時間の連続的な状態
遷移時における不連続動作を防止して、いずれか一方の
アラーム(上記の場合はグレードの高い「LOS」のアラ
ーム)での「連続動作」を可能にしているのである。
【0128】以上のようにして、各カウンタ部5−1〜
5−3が、それぞれに対応するT秒タイマ4−1〜4−
3による監視周期内2回未満のカウントアップの場合
は、前状態を出力し、2回以上のカウントアップの時
に、グレードの高い(又は低い)側のアラーム出力を維
持し、かかる維持状態において、監視周期内の検出エッ
ジ数が2回未満の時に、維持していたアラーム出力を解
除することにより、図5の(e)に示すように、図10
に示す従来の場合に比して、APS切替トリガの発生数
を大幅に削減できることが判る。
【0129】(C)その他 なお、上記の具体例では、いずれのアラームについて
も、グレードの高いアラーム状態の検出時間が、グレー
ドの低いアラーム状態の解除時間よりも短いため、図2
中にで示す箇所に相当する箇所にノーアラーム状態は
発生していないが、逆に、グレードの高いアラーム状態
の検出時間が、グレードの低いアラーム状態の解除時間
よりも長い場合でも、図4に示す構成により、上記と同
様に、ノーアラーム状態の発生防止とAPS切替トリガ
の発生数の削減とを図ることができる。
【0130】また、上記の具体例では、監視周期(7m
s)内の検出エッジ数が2以上のときに、原則として、
グレードの高い側のアラーム出力を維持するようにして
いるが、勿論、項目(A)の基本実施形態にて前述した
ように、低い側のアラーム出力を維持するようにしても
よいし、各グレードのアラーム状態毎の検出エッジ数の
大小によって、検出エッジ数の大きい又小さい方のアラ
ーム出力を維持するようにしてもよい。
【0131】さらに、上記の監視周期(7ms)や当該
監視周期内の検出エッジ数についての閾値は、勿論、必
要に応じて適宜変更してもよい。また、上述した実施形
態では、いずれも、図2中に及びで示す箇所に発生
するノーアラーム状態の双方を防止できる構成(第1保
護回路及び第2保護回路の双方をそなえる構成)になっ
ているが、いずれか一方のノーアラーム状態のみを防止
する構成(第1保護回路及び第2保護回路のいずれか一
方のみをそなえる構成)にしてもよい。
【0132】さらに、上述した実施形態では、アラーム
監視装置1をSONET伝送装置に適用した例について
説明したが、受信信号について異なる複数種類のグレー
ドのアラーム状態が発生し、それぞれのアラーム検出時
間及び解除時間の設定いかんによって不要なノーアラー
ム状態が発生しうる装置であれば、上記と同様に適用す
ることができる。
【0133】(D)付記 (付記1) 受信信号のアラーム状態を監視するアラー
ム監視装置であって、該受信信号についての第1のグレ
ードのアラーム検出状態が第1のアラーム検出時間継続
するとアラーム出力し、該第1のグレードのアラーム非
検出状態が第1のアラーム解除時間継続すると当該アラ
ーム出力を解除する第1のアラーム検出/解除部と、該
受信信号についての第2のグレードのアラーム検出状態
が第2のアラーム検出時間継続するとアラーム出力し、
該第2のグレードのアラーム非検出状態が第2のアラー
ム解除時間継続すると当該アラーム出力を解除する第2
のアラーム検出/解除部と、上記の各グレード間のアラ
ーム検出状態の状態遷移に起因して、一方のアラーム検
出/解除部での該アラーム解除時間の経過により一方の
グレードのアラーム出力が解除されても、他方のアラー
ム検出/解除部がアラーム検出状態であると、当該他方
のアラーム検出/解除部が該アラーム検出時間の経過に
よりアラーム出力するまで該一方のグレードについての
アラーム出力を維持するアラーム出力保護部とをそなえ
たことを特徴とする、アラーム監視装置。
【0134】(付記2) 該アラーム出力保護部が、該
第1のアラーム検出/解除部での該第1のアラーム解除
時間の経過により該第1のグレードについてのアラーム
出力が解除されても、該第2のアラーム検出/解除部が
該第2のグレードのアラーム検出状態であると、当該第
2のアラーム検出/解除部が該第2のアラーム検出時間
の経過によりアラーム出力するまで該第1のグレードに
ついてのアラーム出力を維持する第1保護回路をそなえ
たことを特徴とする、付記1記載のアラーム監視装置。
【0135】(付記3) 該アラーム出力保護部が、該
第2のアラーム検出/解除部での該第2のアラーム解除
時間の経過により該第2のグレードについてのアラーム
出力が解除されても、該第1のアラーム検出/解除部が
該第1のグレードのアラーム検出状態であると、当該第
1のアラーム検出/解除部が該第1のアラーム検出時間
の経過によりアラーム出力するまで該第2のグレードに
ついてのアラーム出力を維持する第2保護回路をそなえ
たことを特徴とする、付記1記載のアラーム監視装置。
【0136】(付記4) 該アラーム出力保護部が、該
第1のアラーム検出/解除部での該第1のアラーム解除
時間の経過により該第1のグレードについてのアラーム
出力が解除されても、該第2のアラーム検出/解除部が
該第2のグレードのアラーム検出状態であると、当該第
2のアラーム検出/解除部が該第2のアラーム検出時間
の経過によりアラーム出力するまで該第1のグレードに
ついてのアラーム出力を維持する第1保護回路と、該第
2のアラーム検出/解除部での該第2のアラーム解除時
間の経過により該第2のグレードについてのアラーム出
力が解除されても、該第1のアラーム検出/解除部が該
第1のグレードのアラーム検出状態であると、当該第1
のアラーム検出/解除部が該第1のアラーム検出時間の
経過によりアラーム出力するまで該第2のグレードにつ
いてのアラーム出力を維持する第2保護回路とをそなえ
たことを特徴とする、付記1記載のアラーム監視装置。
【0137】(付記5) 該第1保護回路が、該第1の
アラーム検出/解除部のアラーム出力と該第2のアラー
ム検出/解除部でのアラーム検出信号とを論理和出力す
る第1論理和回路と、該論理和回路の出力を反転出力す
る第1反転回路と、該第1反転回路の出力と該第2のア
ラーム検出/解除部のアラーム出力とを論理和出力する
第2論理和回路と、該第2論理和回路の出力を反転出力
する第2反転回路とをそなえて構成されたことを特徴と
する、付記2又は付記4に記載のアラーム監視装置。
【0138】(付記6) 該第2保護回路が、該第2の
アラーム検出/解除部のアラーム出力と該第1のアラー
ム検出/解除部でのアラーム検出信号とを論理和出力す
る第3論理和回路と、該論理和回路の出力を反転出力す
る第3反転回路と、該第3反転回路の出力と該第1のア
ラーム検出/解除部のアラーム出力とを論理和出力する
第4論理和回路と、該第4論理和回路の出力を反転出力
する第4反転回路とをそなえて構成されたことを特徴と
する、付記3又は付記4に記載のアラーム監視装置。
【0139】(付記7) 該第1保護回路及び該第2保
護回路からの一定周期内の総アラーム出力回数を計数
し、該一定周期内の該総アラーム出力回数が所定回数以
上であると、上記の各グレードのアラーム出力のいずれ
か一方を、その後に計数される一定周期内の総アラーム
出力回数が該所定回数未満になるまで固定的に出力する
アラーム出力制御部をさらにそなえたことを特徴とす
る、付記4〜6のいずれか1項に記載のアラーム監視装
置。
【0140】(付記8) 該アラーム出力制御部が、該
一定周期内の上記の各グレードのそれぞれについてのア
ラーム出力回数を計数し、それぞれのアラーム出力回数
の比較結果により、上記の各グレードについてのアラー
ム出力のいずれか一方を固定的に出力するように構成さ
れたことを特徴とする、付記7記載のアラーム監視装
置。
【0141】(付記9) 受信信号のアラーム状態を監
視するアラーム監視装置であって、該受信信号について
の異なるグレードの複数種類のアラームに応じて設けら
れ、それぞれ、アラーム検出状態が所定のアラーム検出
時間継続するとアラーム出力し、アラーム非検出状態が
所定のアラーム解除時間継続すると当該アラーム出力を
解除する複数のアラーム検出/解除部をそなえるととも
に、上記の各グレード間のそれぞれについて、一方のグ
レードに対応するアラーム検出/解除部での該アラーム
解除時間の経過により一方のグレードについてのアラー
ム出力が解除されても、他方のグレードに対応するアラ
ーム検出/解除部がアラーム検出状態であると、当該他
方のグレードに対応するアラーム検出/解除部が該アラ
ーム検出時間の経過によりアラーム出力するまで、該一
方のグレードについてのアラーム出力を維持するアラー
ム出力保護部が設けられたことを特徴とする、アラーム
監視装置。
【0142】(付記10) 該アラーム出力保護部が、
グレードの高いアラームに対応するアラーム検出/解除
部での該アラーム解除時間の経過により該グレードの高
いアラーム出力が解除されても、該グレードの高いアラ
ームよりもグレードの低いアラームに対応するアラーム
検出/解除部がアラーム検出状態であると、当該グレー
ドの低いアラームに対応するアラーム検出/解除部が該
アラーム検出時間の経過によりアラーム出力するまで、
該グレードの高いアラームについてのアラーム出力を維
持する第1保護回路と、グレードの低いアラームに対応
するアラーム検出/解除部での該アラーム解除時間の経
過により該グレードの低いアラーム出力が解除されて
も、該グレードの低いアラームよりもグレードの高いア
ラームに対応するアラーム検出/解除部がアラーム検出
状態であると、当該グレードの高いアラームに対応する
アラーム検出/解除部が該アラーム検出時間の経過によ
りアラーム出力するまで、該グレードの低いアラームに
ついてのアラーム出力を維持する第2保護回路とをそな
えたことを特徴とする、付記9記載のアラーム監視装
置。
【0143】(付記11) 該第1保護回路及び該第2
保護回路からの該一定周期内の総アラーム出力回数を計
数し、該一定周期内の該総アラーム出力回数が所定回数
以上であると、上記の各グレードのアラーム出力のいず
れか一方を、その後に計数される一定周期内の総アラー
ム出力回数が該所定回数未満になるまで固定的に出力す
るアラーム出力制御部をさらにそなえたことを特徴とす
る、付記9又は付記10に記載のアラーム監視装置。
【0144】(付記12) リングネットワークに接続
される伝送装置において、二方向から受信する同一デー
タのうち一方向のデータをアラーム情報に基づいて選択
的に受信する選択受信部と、該選択受信部での該データ
の選択基準とするアラーム情報を発生するアラーム監視
部とをそなえるとともに、該アラーム監視部が、受信信
号としての該一方向のデータについての第1のグレード
のアラーム検出状態が第1のアラーム検出時間継続する
とアラーム出力し、該第1のグレードのアラーム非検出
状態が第1のアラーム解除時間継続すると当該アラーム
出力を解除する第1のアラーム検出/解除部と、該受信
信号についての第2のグレードのアラーム検出状態が第
2のアラーム検出時間継続するとアラーム出力し、該第
2のグレードのアラーム非検出状態が第2のアラーム解
除時間継続すると当該アラーム出力を解除する第2のア
ラーム検出/解除部と、上記の各グレード間のアラーム
検出状態の状態遷移に起因して、一方のアラーム検出/
解除部での該アラーム解除時間の経過により一方のグレ
ードのアラーム出力が解除されても、他方のアラーム検
出/解除部がアラーム検出状態であると、当該他方のア
ラーム検出/解除部が該アラーム検出時間の経過により
アラーム出力するまで該一方のグレードについてのアラ
ーム出力を維持するアラーム出力保護部とをそなえて構
成されたことを特徴とする、伝送装置。
【0145】(付記13) リングネットワークに接続
される伝送装置において、二方向から受信する同一デー
タのうち一方向のデータをアラーム情報に基づいて選択
的に受信する選択受信部と、該選択受信部での該データ
の選択基準とするアラーム情報を発生するアラーム監視
部とをそなえるとともに、該アラーム監視部が、受信信
号としての該一方向のデータについての異なるグレード
の複数種類のアラームに応じて設けられ、それぞれ、ア
ラーム検出状態が所定のアラーム検出時間継続するとア
ラーム出力し、アラーム非検出状態が所定のアラーム解
除時間継続すると当該アラーム出力を解除する複数のア
ラーム検出/解除部をそなえるとともに、上記の各グレ
ード間のそれぞれについて、一方のグレードに対応する
アラーム検出/解除部での該アラーム解除時間の経過に
より一方のグレードについてのアラーム出力が解除され
ても、他方のグレードに対応するアラーム検出/解除部
がアラーム検出状態であると、当該他方のグレードに対
応するアラーム検出/解除部が該アラーム検出時間の経
過によりアラーム出力するまで、該一方のグレードにつ
いてのアラーム出力を維持するアラーム出力保護部をそ
なえて構成されたことを特徴とする、伝送装置。
【0146】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
以下のような効果ないし利点が得られる。 (1)異なるグレード間のアラーム検出状態の状態遷移に
起因して、一方のアラームのアラーム解除時間の経過に
よりアラーム出力が解除されても、他方のグレードのア
ラーム検出状態であると、そのグレードのアラーム検出
時間の経過により他方のグレードのアラーム出力がある
まで上記一方のグレードのアラーム出力を維持(アラー
ム出力保護)するので、いずれかのグレードのアラーム
が検出されているにも関わらず上記のアラーム検出時間
及び解除時間の設定いかんによってアラーム出力されな
い事態(ノーアラーム状態)が発生することを回避する
ことができ、不要なアラーム通知や本アラーム通知をト
リガにして動作する装置の不要な動作を防止することが
できる。
【0147】(2)また、上記のアラーム出力保護は、論
理和回路と反転回路との組み合わせにより実現できるの
で、極めて簡素な構成で、上記ノーアラーム状態の発生
を防止することができる。 (3)さらに、一定周期内の総アラーム出力回数が所定回
数以上で、上記の各グレード間のアラーム検出状態の状
態遷移が短期間に多発していると認められる場合には、
実際のアラーム検出状態の状態遷移に関わらず、上記の
各グレードのアラーム出力のいずれか一方を、その後に
計数される一定周期内の総アラーム出力回数が所定回数
未満になるまで固定的に出力することもできるので、よ
り一層不要なアラーム通知や本アラーム通知をトリガに
して動作する装置の不要な動作を防止することができ
る。
【0148】(4)例えば、上記のアラーム通知を選択基
準として二方向からの同一データを選択的に受信する、
リングネットワークに接続される伝送装置において、上
記ノーアラーム状態の発生を回避して、不要なデータ選
択動作の発生を削減して、その選択動作負荷を軽減する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本実施形態を説明すべくアラーム監
視装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すアラーム監視装置の動作を説明する
ためのタイムチャートである。
【図3】図1に示すアラーム監視装置の動作を説明する
ためのタイムチャートである。
【図4】本実施形態に係るアラーム監視装置の具体例を
示すブロック図である。
【図5】図4に示すアラーム監視装置の動作を説明する
ためのタイムチャートである。
【図6】SDHやSONETに準拠した新同期網(リン
グ網)の一例を示すブロック図である。
【図7】図6に示す伝送装置の構成を示すブロック図で
ある。
【図8】図6に示す伝送装置の他の構成を示すブロック
図である。
【図9】図7に示す伝送装置におけるアラーム監視装置
の動作を説明するためのタイムチャートである。
【図10】図8に示す伝送装置におけるアラーム監視装
置の動作を説明するためのタイムチャートである。
【符号の説明】
1 アラーム監視装置(アラーム監視部) 2−1〜2−4 アラーム検出/解除回路部 3−1〜3−6 保護回路(アラーム出力保護部) 4,4−1〜4−3 T秒タイマ(アラーム出力制御
部) 5,5−1〜5−3 エッジn回カウンタ部(アラーム
出力制御部) 6 PC部 21a〜21d 検出回路 22a〜22d 出力部 23a〜23d 解除回路 31a〜31f,33a〜33f ORゲート(論理和
回路) 32a〜32f,34a〜34f インバータ(反転回
路) 113〜115 APS部(選択受信部)
フロントページの続き Fターム(参考) 5K019 AA07 AA08 AC09 BA53 BA54 BA55 BA56 BA57 BB32 BB36 CD03 CD07 5K030 GA12 GA14 HB25 JA10 JL10 KX30 MA04 MB05 MB08 MB20 MC08 5K031 AA07 BA03 DA12 DA19 EA02 EA03 EA11 EB02 5K035 AA03 AA06 BB03 DD01 JJ01 MM01 MM06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信信号のアラーム状態を監視するアラ
    ーム監視装置であって、 該受信信号についての第1のグレードのアラーム検出状
    態が第1のアラーム検出時間継続するとアラーム出力
    し、該第1のグレードのアラーム非検出状態が第1のア
    ラーム解除時間継続すると当該アラーム出力を解除する
    第1のアラーム検出/解除部と、 該受信信号についての第2のグレードのアラーム検出状
    態が第2のアラーム検出時間継続するとアラーム出力
    し、該第2のグレードのアラーム非検出状態が第2のア
    ラーム解除時間継続すると当該アラーム出力を解除する
    第2のアラーム検出/解除部と、 上記の各グレード間のアラーム検出状態の状態遷移に起
    因して、一方のアラーム検出/解除部での該アラーム解
    除時間の経過により一方のグレードのアラーム出力が解
    除されても、他方のアラーム検出/解除部がアラーム検
    出状態であると、当該他方のアラーム検出/解除部が該
    アラーム検出時間の経過によりアラーム出力するまで該
    一方のグレードについてのアラーム出力を維持するアラ
    ーム出力保護部とをそなえたことを特徴とする、アラー
    ム監視装置。
  2. 【請求項2】 該アラーム出力保護部が、 該第1のアラーム検出/解除部での該第1のアラーム解
    除時間の経過により該第1のグレードについてのアラー
    ム出力が解除されても、該第2のアラーム検出/解除部
    が該第2のグレードのアラーム検出状態であると、当該
    第2のアラーム検出/解除部が該第2のアラーム検出時
    間の経過によりアラーム出力するまで該第1のグレード
    についてのアラーム出力を維持する第1保護回路と、 該第2のアラーム検出/解除部での該第2のアラーム解
    除時間の経過により該第2のグレードについてのアラー
    ム出力が解除されても、該第1のアラーム検出/解除部
    が該第1のグレードのアラーム検出状態であると、当該
    第1のアラーム検出/解除部が該第1のアラーム検出時
    間の経過によりアラーム出力するまで該第2のグレード
    についてのアラーム出力を維持する第2保護回路とをそ
    なえたことを特徴とする、請求項1記載のアラーム監視
    装置。
  3. 【請求項3】 リングネットワークに接続される伝送装
    置において、 二方向から受信する同一データのうち一方向のデータを
    アラーム情報に基づいて選択的に受信する選択受信部
    と、 該選択受信部での該データの選択基準とするアラーム情
    報を発生するアラーム監視部とをそなえるとともに、 該アラーム監視部が、 受信信号としての該一方向のデータについての第1のグ
    レードのアラーム検出状態が第1のアラーム検出時間継
    続するとアラーム出力し、該第1のグレードのアラーム
    非検出状態が第1のアラーム解除時間継続すると当該ア
    ラーム出力を解除する第1のアラーム検出/解除部と、 該受信信号についての第2のグレードのアラーム検出状
    態が第2のアラーム検出時間継続するとアラーム出力
    し、該第2のグレードのアラーム非検出状態が第2のア
    ラーム解除時間継続すると当該アラーム出力を解除する
    第2のアラーム検出/解除部と、 上記の各グレード間のアラーム検出状態の状態遷移に起
    因して、一方のアラーム検出/解除部での該アラーム解
    除時間の経過により一方のグレードのアラーム出力が解
    除されても、他方のアラーム検出/解除部がアラーム検
    出状態であると、当該他方のアラーム検出/解除部が該
    アラーム検出時間の経過によりアラーム出力するまで該
    一方のグレードについてのアラーム出力を維持するアラ
    ーム出力保護部とをそなえて構成されたことを特徴とす
    る、伝送装置。
  4. 【請求項4】 受信信号のアラーム状態を監視するアラ
    ーム監視装置であって、 該受信信号についての異なるグレードの複数種類のアラ
    ームに応じて設けられ、それぞれ、アラーム検出状態が
    所定のアラーム検出時間継続するとアラーム出力し、ア
    ラーム非検出状態が所定のアラーム解除時間継続すると
    当該アラーム出力を解除する複数のアラーム検出/解除
    部をそなえるとともに、 上記の各グレード間のそれぞれについて、一方のグレー
    ドに対応するアラーム検出/解除部での該アラーム解除
    時間の経過により一方のグレードについてのアラーム出
    力が解除されても、他方のグレードに対応するアラーム
    検出/解除部がアラーム検出状態であると、当該他方の
    グレードに対応するアラーム検出/解除部が該アラーム
    検出時間の経過によりアラーム出力するまで、該一方の
    グレードについてのアラーム出力を維持するアラーム出
    力保護部が設けられたことを特徴とする、アラーム監視
    装置。
  5. 【請求項5】 リングネットワークに接続される伝送装
    置において、 二方向から受信する同一データのうち一方向のデータを
    アラーム情報に基づいて選択的に受信する選択受信部
    と、 該選択受信部での該データの選択基準とするアラーム情
    報を発生するアラーム監視部とをそなえるとともに、 該アラーム監視部が、 受信信号としての該一方向のデータについての異なるグ
    レードの複数種類のアラームに応じて設けられ、それぞ
    れ、アラーム検出状態が所定のアラーム検出時間継続す
    るとアラーム出力し、アラーム非検出状態が所定のアラ
    ーム解除時間継続すると当該アラーム出力を解除する複
    数のアラーム検出/解除部をそなえるとともに、 上記の各グレード間のそれぞれについて、一方のグレー
    ドに対応するアラーム検出/解除部での該アラーム解除
    時間の経過により一方のグレードについてのアラーム出
    力が解除されても、他方のグレードに対応するアラーム
    検出/解除部がアラーム検出状態であると、当該他方の
    グレードに対応するアラーム検出/解除部が該アラーム
    検出時間の経過によりアラーム出力するまで、該一方の
    グレードについてのアラーム出力を維持するアラーム出
    力保護部をそなえて構成されたことを特徴とする、伝送
    装置。
JP2001331558A 2001-10-29 2001-10-29 アラーム監視装置および伝送装置 Expired - Fee Related JP3771479B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001331558A JP3771479B2 (ja) 2001-10-29 2001-10-29 アラーム監視装置および伝送装置
US10/109,327 US6642845B2 (en) 2001-10-29 2002-03-27 Signal transmitter and signal quality monitoring device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001331558A JP3771479B2 (ja) 2001-10-29 2001-10-29 アラーム監視装置および伝送装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003134114A true JP2003134114A (ja) 2003-05-09
JP3771479B2 JP3771479B2 (ja) 2006-04-26

Family

ID=19147115

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001331558A Expired - Fee Related JP3771479B2 (ja) 2001-10-29 2001-10-29 アラーム監視装置および伝送装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6642845B2 (ja)
JP (1) JP3771479B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009089153A (ja) * 2007-10-01 2009-04-23 Nec Infrontia Corp 通信装置、経路選択方法及びプログラム
JP2010213079A (ja) * 2009-03-11 2010-09-24 Nec Infrontia Corp 通信装置、経路選択方法及びプログラム
JP2018056697A (ja) * 2016-09-27 2018-04-05 富士機械製造株式会社 多重通信装置、多重通信システム及び作業機

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8058986B2 (en) * 2004-11-12 2011-11-15 Koninklijke Philips Electronics N.V. Method for automatic association devices to a patient and concurrent creation of a patient record
CN101300757B (zh) * 2005-11-04 2017-08-11 日本电气株式会社 无线电通信系统及用于其的发送功率控制方法
CN104599482A (zh) * 2014-12-04 2015-05-06 国家电网公司 集中器检测方法和装置
CN109660388A (zh) * 2018-12-03 2019-04-19 郑州云海信息技术有限公司 一种基于云平台的告警管理方法及装置
CN114221881A (zh) * 2021-12-16 2022-03-22 苏州盛科通信股份有限公司 基于oam实现信号劣化及失效检测的方法、装置和存储介质

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2603165B2 (ja) 1991-07-26 1997-04-23 富士通株式会社 故障報知信号検出回路
JPH0837489A (ja) * 1994-07-22 1996-02-06 Mitsubishi Electric Corp 移動通信装置
US5754586A (en) * 1995-12-04 1998-05-19 Motorola, Inc. Data communication receiver and method therein for detecting poor signal quality
US6243568B1 (en) * 1997-03-22 2001-06-05 Sharp Laboratories Of America, Inc. System and method for intuitively indicating signal quality in a wireless digital communications network
JP3221401B2 (ja) * 1998-06-15 2001-10-22 日本電気株式会社 光信号監視方法及び装置
JP3974712B2 (ja) * 1998-08-31 2007-09-12 富士通株式会社 ディジタル放送用送信・受信再生方法及びディジタル放送用送信・受信再生システム並びにディジタル放送用送信装置及びディジタル放送用受信再生装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009089153A (ja) * 2007-10-01 2009-04-23 Nec Infrontia Corp 通信装置、経路選択方法及びプログラム
JP4644845B2 (ja) * 2007-10-01 2011-03-09 Necインフロンティア株式会社 通信装置、経路選択方法及びプログラム
JP2010213079A (ja) * 2009-03-11 2010-09-24 Nec Infrontia Corp 通信装置、経路選択方法及びプログラム
JP4644847B2 (ja) * 2009-03-11 2011-03-09 Necインフロンティア株式会社 通信装置、経路選択方法及びプログラム
JP2018056697A (ja) * 2016-09-27 2018-04-05 富士機械製造株式会社 多重通信装置、多重通信システム及び作業機

Also Published As

Publication number Publication date
US6642845B2 (en) 2003-11-04
US20030086369A1 (en) 2003-05-08
JP3771479B2 (ja) 2006-04-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3581765B2 (ja) 複合リング形ネットワークシステムにおけるパス切替方法及び装置
JP4940616B2 (ja) ネットワーク監視方法及びネットワーク要素
US8797838B2 (en) Intelligent network restoration
US7346081B2 (en) Traffic handling in a protected synchronous communication network
US6674714B1 (en) Retainment of alarm events during wait restore (WTR) cycle of channel restoration and squelch table with reduced memory area
JP2003134114A (ja) アラーム監視装置および伝送装置
CN103490921B (zh) 网络保护方法、装置、下环节点及系统
US20030021234A1 (en) Methods and apparatus for burst tolerant excessive bit error rate alarm detection and clearing
US20180351686A1 (en) Fault propagation in segmented protection
US6392992B1 (en) Signal degrade oscillation control mechanism
US20100128596A1 (en) Transmission apparatus
CN102238067A (zh) 一种快速环网保护协议环上的切换方法和装置
US20030235152A1 (en) Network system incorporating protection paths in the transmission bandwidth of a virtual concatenation signal
US9590842B2 (en) Method and node for service to occupy protected resource in shared protection
JPH06326722A (ja) パス スイッチ回路
JP2003520525A (ja) 通信ネットワークの分散復旧方法とシステム
JPWO2004051898A1 (ja) 回線フォーマット設定方法及びそれを用いた通信装置
JP3091336B2 (ja) 伝送路制御方式
JP2002171272A (ja) タイミングループ自動回避システム、及びタイミングループ自動回避方法。
US20060256715A1 (en) Protection switching and monitoring method and arrangement in a data transmission system
JP3898453B2 (ja) 伝送システム、監視制御装置、データ出力方法、およびノード装置
CN110235414A (zh) 用于erp网络的微波节点
JP2000231685A (ja) 降雨警報検出装置
JP2002164907A (ja) パスルート切替装置およびパスプロテクション方法
JP2014027332A (ja) 伝送装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040524

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060111

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060131

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060209

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090217

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100217

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110217

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110217

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120217

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130217

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130217

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140217

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees