JP3898453B2 - 伝送システム、監視制御装置、データ出力方法、およびノード装置 - Google Patents

伝送システム、監視制御装置、データ出力方法、およびノード装置 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばSONET/SDH(Synchronous Optical Network/Synchronous Digital Hierarchy)に準拠する伝送システム、監視制御装置、データ出力方法、およびノード装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、伝送システムは、通信データを伝送するノードと、通信ネットワークの保守や運用を実施するための監視制御装置とを備えている。監視制御装置は、各ノードから通知される管理情報をもとに、通信ネットワークに対する保守や運用を実施する。管理対象の定義や、ネットワーク管理の手順などは、ISO(International Organization for Standardization)またはITU(International Telecommunication Union)などにおいて勧告化されている。
【0003】
管理情報の一つとして、各ノードで生成されるパフォーマンスデータがある。各ノードは、伝送データのビットエラー率、エラーの発生した回数などといったモニタリングアイテムごとに、エラーが許容値を超えた時間を示すデータの値を周期的にモニタし、その結果をもとにパフォーマンスデータを生成する。
【0004】
ところで、この種のシステムにおいては、ITU−T勧告Q.822で規定されたゼロサプレッション機能を利用することがある。ゼロサプレッション機能とは、生成されるパフォーマンスデータの量を削減するための機能である。この機能を利用することにより、パフォーマンスデータの生成にかかるノードの負担、パフォーマンスデータの処理にかかる監視制御装置の負担、およびパフォーマンスデータの通知にかかる管理ネットワークの通信負荷を軽減することが可能になる。
【0005】
ノードでは、所定の周期、例えば15分間隔で個々のモニタリングアイテムのデータがモニタされ、その結果に基づいてパフォーマンスデータが生成される。いま仮に、あるモニタ周期において、全てのモニタリングアイテムのデータが0であったとする。そうすると、ゼロサプレッション機能を備えたノードにおいては、そのモニタ周期ではパフォーマンスデータが生成されない。その代わりに、パフォーマンスデータの生成を見送った回数がカウントアップされる。
【0006】
例えば、15分ごとにモニタされるデータの値が連続して0となった場合、ゼロサプレッション機能によれば、最長を8時間(すなわち連続32回分)としてこの期間内はパフォーマンスデータが生成されない。このような処理により、パフォーマンスデータの数が抑制され、パフォーマンスデータをノードから監視制御装置に通知する回数を削減することができ、特にネットワーク側の負担を軽減することが可能になる。
【0007】
しかしながら、この種の機能を利用したシステムにあって、監視制御装置にパフォーマンスデータが届かない場合、監視制御装置にはその原因を知るすべが無い。つまり、監視制御装置は、所定の周期ごとに、ノードからパフォーマンスデータが通知されるのを期待している。ところが、パフォーマンスデータが通知されるはずの時刻になってもパフォーマンスデータが通知されない場合、その原因がゼロサプレッション機能のためか、それとも何らかの障害が発生したためか、監視制御装置は判断することができない。
【0008】
このため、ユーザ(監視制御装置のオペレータ)が画面表示やプリントアウトなどでデータを読み取るとき、パフォーマンスデータが未到着の箇所を空欄にせざるを得ないという不具合がある。このような事態は、ユーザにとっては必要とする情報を得られずに非常に不便であるばかりか、障害が発生したなどの誤解を生むもととなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように従来のゼロサプレッション機能を備える伝送システムには、パフォーマンスデータが未到着の場合に監視制御装置側でその原因を特定できず、モニタ作業を行うユーザにとって不便であるという不具合があった。
【0010】
本発明は上記事情によりなされたもので、その第1の目的は、ゼロサプレッション機能を備える伝送システムにあって、ユーザが必要とする情報を最大限に提供でき、ヒューマンマシンインタフェース(HMI)の改善を図った伝送システム、監視制御装置とそのデータ出力方法を提供することにある。
【0011】
また本発明の第2の目的は、パフォーマンスデータの通知に係わる通信負荷の軽減を図ったノードを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、ネットワークを形成する複数のノードと、これらのノードにおいて生成されるパフォーマンスデータをもとに前記ネットワークを管理する監視制御装置とを有する伝送システムにおいて、
前記ノードに、複数の計測対象につき定義されたモニタリングアイテムの個々のデータを所定のスケジュールで計測し、その結果に基づいて、ゼロデータの連続を抑圧するゼロサプレッション機能のもとで前記パフォーマンスデータを生成するパフォーマンスデータ生成手段と、このパフォーマンスデータ生成手段で生成されたパフォーマンスデータを前記監視制御装置に送出するパフォーマンスデータ送出手段とを備え、
前記監視制御装置に、前記ノードから送出されたパフォーマンスデータを受信する受信手段と、この受信されたパフォーマンスデータの履歴を蓄積する記憶手段と、時刻範囲を含む検索条件を指定したユーザのデータ出力要求を受け付け、この要求に応じたデータを出力するユーザインタフェース手段と、前記検索条件に応じたパフォーマンスデータを前記記憶手段から取得する際、前記検索条件で指定された時刻範囲において、前記スケジュールのもとでは前記記憶手段に存在すべきはずのパフォーマンスデータが存在しない場合に、このパフォーマンスデータが存在しない原因を検証し、当該原因が前記パフォーマンスデータ生成手段におけるゼロサプレッションの実施である場合には、当該存在しないパフォーマンスデータにかかるデータを0として、前記取得したパフォーマンスデータをもとに前記ユーザインタフェース手段における出力のためのデータを生成し、この生成されたデータを前記ユーザインタフェース手段に出力させる出力制御手段とを備えるようにした。
【0013】
このような手段を講じることにより、ユーザインタフェース手段によるパフォーマンスデータの出力処理に際して、要求されたパフォーマンスデータの全てを前記記憶手段から取得できない場合には、その原因が検証される。取得できないパフォーマンスデータがあることの原因が、前記パフォーマンスデータ生成手段におけるゼロサレッションの実施である場合には、取得できなかったパフォーマンスデータにかかるデータが0とされ、出力用のデータが生成される。この出力用のデータは、画面表示やプリントアウトなどのかたちでの出力される。
【0014】
これにより、出力される情報に空欄の生じる虞が有っても、その原因が正しく検証される。特に、ゼロサプレッションによってパフォーマンスデータが生成されていない場合には、監視制御装置側で、存在しないパフォーマンスデータにかかるデータに0が挿入される。
【0015】
したがって、出力段階で空欄を生じることを極力避けることができ、ユーザの誤解を避けたり、無用な心配を避けることが可能となる。すなわちユーザが必要とする情報を最大限に提供できるようになり、ヒューマンマシンインタフェースの改善を図れる。
【0016】
【発明の実施の形態】
次に、図面を参照して本発明の伝送システムの実施の形態を詳細に説明する。以下の説明では、SDHに準拠するリング型ネットワークシステムに本発明を適用した場合について説明する。
<システム構成>
図1は、本発明の実施の形態に係わる伝送システムのシステム構成図である。このシステムは、ラインケーブルOFを介してリング状に接続されたn個のノードN1〜Nnを備える。ラインケーブルOFは、SDHでいうところのSTM−64(Synchronous Transfer Module-Level 64)クラスの伝送容量を備える。
【0017】
ラインケーブルOFは、現用系伝送路SLと予備系伝送路PLとを備え、各伝送路SL,PLは時計回り(CW:Clockwise)回線と反時計回り(CCW:Counter Clockwise)回線とを備える。
【0018】
ノードN1〜Nnは、ラインケーブルOFを介して伝送されるSTM−64信号に時分割多重されたタイムスロットから、所定のスロットをドロップする。このドロップされたスロットは低次群信号として、交換機、端局装置などトリビュタリ側の低次群装置(符号付さず)に、トリビュタリ伝送路LLを介して送出される。
【0019】
またノードN1〜Nnは、低次群装置からトリビュタリ伝送路LLを介して送られたSTM−1,STM−4,STM−16,STM−64などの低次群信号を、STM−64信号の所定のタイムスロットに多重する。この多重された信号は、他のノードに向け送出される。このようにして、ノードN1〜Nn間に所定の伝送容量の通信パス(Path)が設定される。
【0020】
また図1のシステムは、複数の監視制御装置M1〜Mnを備える。監視制御装置M1〜Mnは、それぞれLAN(Local Area Network)を介してノードN1〜Nnに接続される。監視制御装置M1〜Mnは、ノードN1〜Nnからおのおの通知される通知情報をもとに、ネットワークにおける通信パスを設定したり、警報を監視したりする。監視制御装置M1〜Mnのこのような機能は、例えば汎用のワークステーションに専用のアプリケーションソフトを搭載して実現される。
【0021】
特に、ノードN1〜Nnから送出される通知情報は、LANを介して監視制御装置M1〜Mnに伝送される。LANは、ネットワーク管理のための通信網、すなわち管理ネットワークを形成する。通知情報を監視制御装置M1〜Mnに伝送するためのトラフィックは、主としてLANを経由する。このため、LANが通知情報の授受に係わるボトルネックになることを避ける必要がある。
【0022】
図2は、本発明の第1の実施形態に係わるノードN1〜Nnの構成を示す図である。図2において、符号1−0は現用系伝送路SLが接続される現用系ラインインタフェース部(HS I/F)を示している。符号1−1は、予備系伝送路PLが接続される予備系ラインインタフェース部を示している。
【0023】
現用系ラインインタフェース部1−0、および予備系ラインインタフェース部1−1を介して装置内部に引き込まれたSTM−64信号は、タイムスロット交換部(Time Slot Assignment:以下TSAと表記する)2−0と、TSA2−1とに与えられる。TSA2−0,2−1は、このSTM−64信号に時分割多重されたタイムスロットのうち所定のタイムスロットをドロップする。このドロップされたスロットは、トリビュタリインタフェース(LS I/F)シェルフ3−1〜3−kを介して、低次群信号としてトリビュタリ伝送路LLから送出される。逆に、トリビュタリ伝送路LLからLS I/Fシェルフ3−1〜3−kを介して装置内部に導入された低次群信号は、TSA2−0,2−1に与えられ、STM−64フレームの所定のタイムスロットにアッドされて、ラインケーブルOFを介して他のノードに送出される。
【0024】
ここで、TSA2−0は、システムの定常時における現用系として動作される。このTSA2−0に障害が生じた場合には、TSA2−1がTSA2−0の代わりに動作される。このようにして、装置内冗長が実現される。
【0025】
このほか、図2のノードN1〜Nnは、主制御部5と、各種の制御プログラムなどを記憶した記憶部6と、監視制御装置M1〜Mnとのインタフェースをとる管理網インタフェース(I/F)7とを備える。
【0026】
図3に、監視制御装置M1〜Mnの構成を示す。監視制御装置M1〜Mnは、ノードN1〜Nnから通知されるパフォーマンスデータをもとに、システム全体に係わる管理(マネジメント)を実行する。監視制御装置M1〜Mnは、操作部21,表示部25,プリントアウト部26を備える入出力部80と、LANを介して各ノードN1〜Nnとの接続インタフェースをとるインタフェース(I/F)部90と、各種監視制御プログラムなどを記憶した記憶部100と、制御部110とを備える。
【0027】
(第1の実施形態)
図4は、本実施形態におけるパフォーマンスデータに関するノードN1〜Nnおよび監視制御装置M1〜Mnの構成を示す機能ブロック図である。ノードN1〜Nnの基本構成は図2に示したものとなっており、パフォーマンスデータに関する構成として、図2の主制御部5の中には、監視制御装置M1〜Mnとの情報通信に係わる通信制御部11と、パフォーマンスデータ蓄積部(Performance Data Accumulating Section:以下PD蓄積部と表記する)12と、検索部13と、パフォーマンスデータ生成部(Performance Data Generating Section:以下PD生成部と表記する)14とを備えている。
【0028】
PD蓄積部12は、PD生成部14で生成されたパフォーマンスデータを記憶し、蓄積する。すなわちPD蓄積部12には、パフォーマンスデータの履歴が蓄積される。検索部13は、監視制御装置M1〜Mnからの要求に応じたパフォーマンスデータをPD蓄積部12から検索する。また、通信制御部11は、監視制御装置M1〜Mnとのパフォーマンスデータ他の情報を送受信するための通信の制御を行うものである。具体的には、図2のI/F7を介して監視制御装置M1〜Mnと情報を送受信する。
【0029】
PD生成部14は、自ノード内のHS I/F、LS I/Fにおける複数の計測対象につき定義されたモニタリングアイテムの個々のデータを所定の周期ごとに計測し、その結果に基づいてパフォーマンスデータを生成する。
【0030】
ただし、全てのモニタリングアイテムのデータが0となった場合、PD生成部14は、ゼロサプレッションを実施してパフォーマンスデータを生成しない。逆に、所定期間(例えば8時間)が経過すると、PD生成部14は、たとえ0が連続した場合でもゼロサプレッションを一旦解除してパフォーマンスデータを生成したのち、データの値の変化を待つ。
【0031】
PD生成部14は、図示するような管理テーブルMTを備えている。管理テーブルには、モニタリング対象、モニタリングアイテム、ゼロサプレスの回数Nsといった内容が記憶される。モニタリング対象とは、例えば、どのチャネルの、どのセクションをモニタリングの対象とするかといった情報である。モニタリングアイテムとは、後述するTCCV、ESなどの項目を示す情報である。PD生成部14は、この管理テーブルMTに記憶された内容をもとに、パフォーマンスデータを生成する。
【0032】
なお、モニタリングアイテムとしては、TCCV(Total Count of Code Violation)、BBE(Background Block Error)、ES(Errored Second)、SES(Severely Errored Seconds)、UAS(Unavailable Seconds)、OFS(Out of Frame Second)、PJC(Pointer Justification Count)、PSC(Protection Switch Count)、PSD(Protection Switch Duration)などがある。
【0033】
一方、図4において監視制御装置M1〜Mnは、上記操作部21、表示部25、プリントアウト部26に加え、出力制御部22と、通信制御部23と、時計機能部24とを備える。
【0034】
通信制御部23は、ノードN1〜Nnと自装置との間での情報通信を制御する。時計機能部24は、自装置における動作クロックを生成する。
【0035】
図5に、図4の出力制御部22の機能ブロック図を示す。本実施形態における出力制御部22は、パフォーマンスデータ取得部(以下PD取得部と表記する)221、時刻判定部222、周期取得部223、ゼロサプレッション判定部225、パフォーマンスデータ再構成部(以下PD再構成部と表記する)226、省略回数取得部229、及び、制御部2211を備える。
【0036】
このうち、PD取得部221は、オペレータによる操作部21を介したデータの出力を要求する操作がなされた場合に、この操作を受け付ける。そして、PD取得部221は、この操作において指定された検索条件(すなわち、目的とするデータの時刻範囲、要求先ノード、イベント種別などの検索条件)に応じたパフォーマンスデータを取得する。また、PD取得部221は、上記オペレーションに際して、パフォーマンスデータの読み出し先のノードから最新のパフォーマンスデータの生成時刻Tcを取得する。
【0037】
周期取得部223は、パフォーマンスデータの読み出し先のノードにおける、パフォーマンスデータの集計周期T1を取得する。
【0038】
時刻判定部222は、オペレータの要求した時刻範囲と、上記TcおよびT1とを比較し、対象とするノードにつき、オペレータの要求した時刻範囲以降に、パフォーマンスデータの生成されるはずの時刻の有無を判定する。なお、パフォーマンスデータの生成されるべき時刻とは、時刻Tcののち、パフォーマンスデータの集計周期T1のもとでパフォーマンスデータが必然的に生成されてしかるべき時刻のことを意味し、要するにTc+T1である。
【0039】
省略回数取得部229は、時刻判定部222において、オペレータの要求した時刻範囲以降にパフォーマンスデータの生成されるべき時刻有りと判定された場合に、パフォーマンスデータの生成を省略した回数Nsを操作対象のノードから取得する。
【0040】
ゼロサプレッション判定部225は、オペレータの要求した時刻範囲と、上記取得したNs,T1とを参照して、対象とするノードにおいてゼロサプレッションの実行の有無を判定する。
【0041】
PD再構成部226は、ゼロサプレッション判定部225において、操作対象のノードでゼロサプレッションの実施ありと判定された場合に、対象のノードから取得したパフォーマンスデータの不確定領域に0を挿入した上で、画面表示またはプリントアウトに供する。なお、不確定領域とは、オペレータが要求した時刻範囲のうち、PD蓄積部27にパフォーマンスデータの記憶されていない領域のことを指す。
【0042】
制御部2211は、上記PD取得部221、時刻判定部222、周期取得部223、ゼロサプレッション判定部225、PD再構成部226、及び、省略回数取得部229における種々の制御動作を統括的に制御する。
【0043】
なお、上記構成におけるPD取得部221、時刻判定部222、周期取得部223、ゼロサプレッション判定部225、PD再構成部226、省略回数取得部229、制御部2211は、例えば専用の言語で記述された従来の処理プログラムに、新たにパッチを当てることにより実現される機能である。すなわち、これらの機能オブジェクトは、ハードウェア、ソフトウェアともに含む概念である。
【0044】
次に、図6のフローチャートを参照してゼロサプレッション機能につき概略的に説明する。ゼロサプレッションは、ノードN1〜NnのPD生成部14において実施される。
【0045】
図6のステップS61でデータの計測時刻が到来すると、ステップS62で、個々のモニタリングアイテムにつきそのデータが計測される。次のステップS63では、計測されたデータの値に0が含まれるか、否かが検証される。
【0046】
このステップで、全てのモニタリングアイテムのデータが0であれば、パフォーマンスデータが生成されること無く、処理手順はステップS64に移る。ステップS64では、パフォーマンスデータの生成を見送った回数、すなわちパフォーマンスデータの生成が省略された回数Nsがカウントアップされる。
【0047】
一方、ステップS63において、データが0でないモニタリングアイテムが有った場合には、処理手順はステップS65に移行してパフォーマンスデータが生成される。
【0048】
次に、上記構成における動作を図7、図8のフローチャートを参照して説明する。なお、以下では監視制御装置M1とノードN1との関係につき説明するが、他の監視制御装置M2〜Mn、ノードN2〜Nnについても同様である。
【0049】
図7のステップS1で、監視制御装置M1はオペレーションを待ち受ける。ここで、オペレータにより、ノードN1に関するデータの出力を要求するための操作がなされたとする。すなわち、ノードN1に関するデータを表示部25に表示するか、またはプリントアウト部26からプリントアウトするか、あるいはその両方の実行を要求するための操作がオペレータによりなされたとする。
【0050】
この要求操作では、所望するデータの時刻範囲と、要求先のノードの識別コード(ここではノードN1に対応するもの)と、モニタリングアイテムの種別(例えばES(Errored Second)など)などの検索条件が指定される。特に、データの時刻範囲としては、例えば時刻tから時刻Tまでとして指定された時刻のうち、現在に近いほう(大文字のT)が重要となる。以下の説明では、時刻Tを最新要求時刻Tと称する。通常の場合、最新要求時刻Tを現在時刻として、現在時刻Tから過去何時間分のデータなどとして指定されることが多いであろう。
【0051】
さて、上記の要求を受けて監視制御装置M1は、ノードN1にアクセスし、PD蓄積部12に蓄積されたパフォーマンスデータのうち、最新のパフォーマンスデータが生成された時刻Tcを取得する(ステップS2)。次に、監視制御装置M1は、取得したTcと最新要求時刻Tとを比較する(ステップS3)。このステップで、T<Tcであれば(N)、監視制御装置M1はPD蓄積部12から所望の時刻範囲のパフォーマンスデータを読み出して(ステップS4)、画面表示またはプリントアウトなどの形で出力する(図8のステップS12)。
【0052】
一方、オペレータの要求した時刻範囲が時刻Tcよりも新しい時刻を含む場合(T>Tc:ステップS3でY)、最新要求時刻Tよりも後に、パフォーマンスデータが生成されるはずの時刻が有るか否かが問題となる。そこで、監視制御装置M1は、ノードN1のPD生成部14にアクセスして、データの集計周期T1を取得する(ステップS5)。そして、監視制御装置M1は、Tc以降にパフォーマンスデータが生成されていない原因を検証するための処理に移る。
【0053】
次のステップで、監視制御装置M1は、集計周期T1のもとで、Tcから最新要求時刻Tまでの間にパフォーマンスデータが生成されてしかるべき時刻が有るか否かを判定する(ステップS6)。パフォーマンスデータが生成されてしかるべき時刻の有無は、T−Tc>T1の真偽を確かめることで判定することができる。すなわち、T−Tc>T1が成り立てば(Y:真の場合)、パフォーマンスデータが最後に生成されてから現在までに、パフォーマンスデータ生成周期T1よりも長い時間が経過している。従って、パフォーマンスデータの生成されるべき時刻が有るはずで、監視制御装置M1の処理はステップS7(図8)に移行する。このとき、何らかの原因でパフォーマンスデータが生成されていないと見られるため、ステップS7,S8でその原因が検証される。
【0054】
一方、ステップS6で、T−Tc>T1が成り立たなければ(N:偽の場合)、パフォーマンスデータを生成すべき時刻は無い。よって、PD蓄積部27から読み出したパフォーマンスデータをそのまま出力して問題ない。したがって、監視制御装置M1はステップS4に移行して、PD蓄積部12からオペレータの要求範囲内のパフォーマンスデータを読み出したのち、画面表示またはプリントアウトなどの形で出力する(図8のステップS12)。
【0055】
さて、ステップS6で(Y)ならば、オペレータの要求した時刻範囲よりも後にパフォーマンスデータが生成されるはずであったにもかかわらず、その時刻に対応するパフォーマンスデータがPD蓄積部12に無いことになる。その原因が特定されないと、出力されるデータに不確定を生じることになる。
【0056】
存在するはずのパフォーマンスデータがPD蓄積部12に無い原因として、何らかの不具合が生じたか、またはノードN1でゼロサプレッションが実施されたか、いずれかの原因がある。
【0057】
この原因を確かめるため、監視制御装置M1は、ノードN1のPD生成部14にアクセスし、データの生成を省略した回数Ns取得する(ステップS7)。そして、監視制御装置M1は、パフォーマンスデータの存在しない原因がノードN1でゼロサプレッションが実施されたことによるのか、あるいは何らかの不具合によるのかを判定する(ステップS8)。
【0058】
これらの原因は、Ns・T1<T−Tc≦(Ns+1)・T1の真偽に対応付けて区別することができる。すなわちこの式が成り立てば(Y:真の場合)、パフォーマンスデータが無いという事実と、パフォーマンスデータの生成を省略した回数Nsとの間に矛盾が無い。これにより、パフォーマンスデータが無い原因は、ノードN1においてゼロサプレッションが実施されたからであると結論づけることができる。したがって、PD蓄積部12に無い時刻範囲(空欄領域)のデータは0であるとみなして良い。これに対し、上記の式が成り立たなければ(N:偽の場合)、何らかの不具合が発生しているとみなし、監視制御装置M1はデータ復旧処理を実施する。
【0059】
ステップS8で(Y)であれば、監視制御装置M1はステップS10に移行してパフォーマンスデータを読み出し、読み出せなかったパフォーマンスデータに係わるデータを0として(ステップS11)、出力に供するデータを再構成する。最後に、監視制御装置M1は、再構成されたデータを画面表示またはプリントアウトなどの形で出力する(ステップS12)。
【0060】
このように、本実施形態の監視制御装置M1〜Mnは、データの出力を要求するオペレータの操作がなされたとき、相手先のノードから最新パフォーマンスデータ生成時刻Tcを取得する。そして、監視制御装置M1〜Mnは、要求された時刻範囲内の全てのパフォーマンスデータを取得できない場合には、パフォーマンスデータの集計周期T1をノードから取得する。そして、監視制御装置M1〜Mnは、時刻Tの後にパフォーマンスデータが生成されるはずの時刻があるか否かを確かめる。この時刻が有れば、監視制御装置M1〜Mnは、ノードにおいてパフォーマンスデータの生成が省略された回数Nsを取得し、当該ノードにおけるゼロサプレッションの有無を確かめる。そして、ゼロサプレッションが実施されていた場合には、監視制御装置M1〜Mnは取得できなかったデータに0を挿入し、その上でデータを出力するようにしている。
【0061】
このようにしたので、パフォーマンスデータの出力欄が、従来のようにやむおえず空白となってしまうことを避けることが可能になる。また、たとえ空白で出力された場合であっても、その原因がゼロサプレッションではなく、不具合のためと結論づけることが可能となり、これによりユーザに適切な対応を促すことができる。
【0062】
したがって、ゼロサプレッション機能を備える伝送システムにあって、ユーザが必要とする情報を最大限に提供することができ、ヒューマンマシンインタフェース(HMI)の改善を図ることが可能となる。
【0063】
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態につき説明する。
図9は、本実施形態におけるパフォーマンスデータに関するノードN1〜Nnおよび監視制御装置M1〜Mnの構成を示す機能ブロック図である。図4に示した構成と異なるところは、監視制御装置M1〜MnがPD蓄積部27を備えている点である。
【0064】
図10に、図9の出力制御部22の機能ブロック図を示す。本実施形態における出力制御部22は、図5の構成に加えて、PD検索部224、欠落データ読み出し部227、PD書き込み部228、及び、時刻管理部2210を備える。また図10に示すPD取得部221Bは、その機能において、図5のPD取得部221と異なっている。よって図10では、PD取得部に、区別のため221Bなる符号を付す。
【0065】
PD取得部221Bは、時計機能部24から与えられる時刻情報を参照して、所定のスケジュールで、例えば定期的に各ノードN1〜Nnからパフォーマンスデータを取得する。すなわち、PD取得部221Bは、パフォーマンスデータを積極的に取得しに行く点で、第1の実施形態のPD取得部221と異なる。
【0066】
PD検索部224は、オペレータの指定した検索条件に沿ったパフォーマンスデータを自装置のPD蓄積部27から検索する。PD書き込み部228は、PD取得部221Bで取得されたパフォーマンスデータを、PD蓄積部27に記憶させる。
【0067】
欠落データ読み出し部227は、ゼロサプレッション判定部225において、対象とするノードでゼロサプレッションが実施されていないと判定された場合に、データが欠落しているとみなし、欠落したデータを操作対象のノードから取得する。
【0068】
時刻管理部2210は、PD蓄積部27に記憶された最新のパフォーマンスデータの生成時刻Tcを、更新しつつ記憶する。特に、通知されたパフォーマンスデータにその生成時刻が記述されていない場合には、当該パフォーマンスデータを受信した時刻をそのパフォーマンスデータの生成時刻とみなす。
【0069】
次に、上記構成における動作を図11および図12のフローチャートを参照して説明する。図11において、監視制御装置M1は、ステップS13とS17のループで、パフォーマンスデータの読み出し時刻の到来、またはオペレータによるオペレーションを待ち受ける。
【0070】
ステップS13で読み出し時刻が到来する(Y)と、監視制御装置M1は、ノードのPD蓄積部12からパフォーマンスデータを読み出す(ステップS14)。この読み出し処理が成功すると(ステップS15でY)、監視制御装置M1は、読み出したパフォーマンスデータをPD蓄積部27に書き込む(ステップS16)。その際、時刻管理部2210において、最新パフォーマンスデータ生成時刻Tcが更新される。
【0071】
ステップS17でオペレーションが実施されると、監視制御装置M1は、ステップS18〜ステップS23(図12)までの一連の手順を実行する。この手順は、図7のステップS2〜ステップS8までと同様であるので、説明を省略する。ただし、図11のステップS18において、時刻Tcの取得先がPD蓄積部27である点が、第1の実施形態での手順と異なる。
【0072】
さて、図12のステップS23で(Y)であれば、監視制御装置M1は、パフォーマンスデータを読み出したのち、読み出せなかったパフォーマンスデータにかかるデータに0を挿入したうえで出力する(ステップS24、ステップS25、ステップS31)。
【0073】
一方、ステップS23で(N)であれば、監視制御装置M1はステップS26に移行して、欠落したデータを読み出す。すなわちステップS23で(N)の場合、パフォーマンスデータの生成が省略された回数Nsと、時刻Tcとの間に矛盾が有ることになる。つまり、記憶されるはずのデータがPD蓄積部27に存在しないことになる。そこで、監視制御装置M1は、ノードのPD蓄積部12にアクセスしてデータを読み出し、自己のPD蓄積部27の記憶内容を補完する。
【0074】
欠落データの読み出しが失敗した場合(ステップS27でN)、監視制御装置M1はそのままPD蓄積部27からパフォーマンスデータを読み出して出力する(ステップS30、ステップS31)。この場合、取得されなかったパフォーマンスデータにかかるデータは、空欄の状態で出力される。
【0075】
欠落データの読み出しが成功した場合(ステップS27でY)、監視制御装置M1は、読み出したデータをPD蓄積部27に追加する(ステップS28)。そして、監視制御装置M1は、最新パフォーマンスデータ生成時刻Tcを更新したのち(ステップS29)ステップS30に至る。
【0076】
このように本実施形態では、パフォーマンスデータが生成されたにも拘わらず監視制御装置に届いていないという事態が生じた旨を把握することが可能となる。また本実施形態では、このような事態が生じると、監視制御装置に到着しなかったパフォーマンスデータがノードのデータベースから読み出され、監視制御装置M1〜MnのPD蓄積部27に書き込まれる。これにより、上記第1の実施形態で述べた効果に加え、監視制御装置M1〜Mn側のデータベースに記録されるべきデータの漏れを防止することが可能になる。
【0077】
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態につき説明する。
この実施形態では、監視制御装置M1〜Mnがデータベースを備える点で、第2の実施形態と同様である。ただし本実施形態のシステムは、パフォーマンスデータを通知する方法において、第2の実施形態のシステムと異なっている。このため本実施形態においては、第2の実施形態における構成と比べてノードN1〜Nnの構成が異なっている。すなわち図13に示すように、ノードN1〜Nnは通知制御部15を備える。この通知制御部15は、PD生成部14で生成されたパフォーマンスデータを、監視制御装置からの要求を待たず自発的に監視制御装置に通知する。
【0078】
図14に、本実施形態に係わる監視制御装置M1〜Mnの出力制御部22の構成を示す。この構成は、図10のPD取得部221Bを省略したものとなっている。これは、パフォーマンスデータがノード側から一方的に通知されるためである。
【0079】
次に、上記構成における動作を、図15および図12のフローチャートを参照して説明する。図15において、監視制御装置M1は、ノードN1〜Nnからのパフォーマンスデータの通知を待ち受ける(ステップS32)。パフォーマンスデータが通知されると、監視制御装置M1は、この通知されたパフォーマンスデータを自装置のPD蓄積部27に書き込む(ステップS33)。次に監視制御装置M1は、オペレータによるオペレーションを待ち受ける(ステップS34)。オペレーションが無い(N)と、ステップS32〜ステップS34のループが継続される。
【0080】
この状態からオペレーションが実行されると、監視制御装置M1は、ステップS35に移行して最新パフォーマンスデータ生成時刻Tcを取得する。そして、監視制御装置M1は、図12のステップS19に移行し、第2の実施形態と同じ手順を辿る。
【0081】
このようにしても、ただ監視制御装置M1〜Mnのパフォーマンスデータの取得方式が異なるのみで、上記各実施形態と同じ効果を得ることができる。
【0082】
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態を説明する。
図16に、本実施形態に係わるパフォーマンスデータに関するノードN1〜Nnおよび監視制御装置M1〜Mnの構成を示す。ここでは図4,図9,図13と共通する部分には同一の符号を付し、異なる部分のみを説明する。監視制御装置M1〜Mnの構成は、図4と同様であり、よってここではノードN1〜Nnに関してだけ説明する。
【0083】
図16において、ノードN1〜Nnのパフォーマンスデータに関する構成は、主信号系基板C1〜Ct、サブ基板SC、及び、メイン基板MCを備えている。主信号系基板C1〜Ct、サブ基板SC、及び、メイン基板MCは、汎用のシェルフ(図示せず)に挿抜可能に設けられるカードとして実装される。
【0084】
主信号系基板C1〜Ctは、図2の現用系高速インタフェース部(HS I/F)1−0、予備系高速インタフェース部1−1、TSA2−0,2−1、低速インタフェース部(LS I/F)3−1〜3−kに対応するものである。
【0085】
また、メイン基板MCは図2の主制御部5に対応する。
【0086】
また、サブ基板SCは、図2のHS I/FまたはLS I/F内に設けられるサブ制御基盤に対応する。また、サブ基板SCは、主制御部5の内部に設けても良い。サブ基板SCは、図2のHS I/FまたはLS I/F内に設けられるサブ制御基盤に対応する。また、サブ基板SCは、主制御部5の内部に設けても良い。
【0087】
サブ基板SCは、パフォーマンスデータ計算部(以下PD計算部と称する)16と、パフォーマンスデータ記憶部(以下PD記憶部と表記する)17と、チャネル情報記憶部18と、PDメッセージ作成部19と、チャネル情報取得部110と、基板間通信制御部111Sとを備えている。
【0088】
PD計算部16は、主信号系基板C1〜Ctの状態を監視し、高速回線OFおよび低速回線LLに係わるデータを、15分間隔、および1日間隔で集計する。この集計されたデータから、パフォーマンスデータが算出される。算出されたパフォーマンスデータは、PD記憶部17に記憶される。
【0089】
図17に、パフォーマンスデータがPD記憶部17に記憶される様子を模式的に示す。図17に示すように、パフォーマンスデータは各チャネル(Ch,Ch2,…)ごとに、複数の管理セクション(RS(Remote Section)、MS(Multiplex Section)、PS(Path Section))に対応付けて記憶される。
【0090】
チャネル情報取得部110は、低速I/Fのシェルフ3−1〜3−kの実装の有無、および基板の種類に関する情報を主信号系基板C1〜Ctから与えられる。そして、この与えられた情報に基づいて、チャネル情報取得部110は基板の構成情報を取得する。この構成情報は、チャネル情報記憶部18に書き込まれる。
【0091】
主信号系基板C1〜Ctには、STM−1,STM−4,STM−16,STM−64なる複数の種類の基板がある。基板の種類が複数有ることには、図18に示すように、チャネル情報記憶部18の記憶領域に設定されたBit0〜3に基板種類を示す情報を書き込むことで対処する。基板種別を示す情報は、チャネル情報取得部110により取得される。
【0092】
なお、チャネル情報取得部110は、SDH機器の多くが備えるAPS(Automatic Protection Switching)機能のクリエイト情報(新規チャネル、新規パス生成などに関する情報)を、APS機能オブジェクトからメッセージの形で受け取る。この受け取られたAPSクリエイト情報は、チャネル情報記憶部18のBit5に書き込まれる。
【0093】
PDメッセージ作成部19は、PD記憶部17に記憶された個々のパフォーマンスデータを読み込む。そして、この読み込んだ情報と、チャネル情報記憶部18から取得した各チャネルの基板の実装状態を参照して、PDメッセージ作成部19はパフォーマンスデータメッセージを作成する。作成されたパフォーマンスデータメッセージは、基板間通信制御部111S,111Mを介してメイン基板MCの圧縮部113に転送される。
【0094】
このメッセージが転送されるとき、チャネル情報記憶部18の圧縮情報が0(すなわち圧縮せず)にセットされているならば、サブ基板SCではデータを圧縮しない。このため、シェルフに実装されている全てのチャネルのパフォーマンスデータメッセージが、そのまま圧縮部113に転送される。
【0095】
一方、圧縮情報がF(すなわち圧縮する)に設定されているならば、サブ基板SCにてデータが圧縮される。そして、シェルフに実装されている全てのチャネルのパフォーマンスデータが圧縮されて、パフォーマンスデータメッセージが作成される。このパフォーマンスデータメッセージは、圧縮部113に転送される。
【0096】
基板間通信制御部111Sは、メイン基板MCとのデータ通信を担う。
一方、メイン基板MCは、監視制御装置M1〜Mnとの通信を担う通信制御部11に加え、基板間通信制御部111Mと、接点情報取得部112と、圧縮部113と、構成情報記憶部114とを備えている。
【0097】
基板間通信制御部111Mは、サブ基板SCとのデータ通信を担う。
接点情報取得部112は、接点情報を読み取り、この接点情報を構成情報記憶部114に書き込む。接点情報とは、低速I/F3−1〜3−kがシェルフに実装された状態を示す情報であり、ディップスイッチ(Dip Sw)などを用いて予めノードにセットされる。前述のようにシェルフ内に数種類の基板が混在することが有るので、図19のように各シェルフごとに4ビット(Bit0〜3)を与え、これらのビットを用いてそれぞれの基板種別を区別するようにする。
【0098】
上記圧縮情報および接点情報などの、各シェルフに係わる情報は、ノードの起動の際に基板間通信制御部111M,111Sを介して、チャネル情報取得部110に転送される。
【0099】
圧縮部113は、チャネル情報取得部110から取得した構成情報に基づいてパフォーマンスデータの圧縮単位を可変し、この単位に応じてPDメッセージ作成部19から通知されたパフォーマンスデータメッセージを圧縮する。パフォーマンスデータの圧縮単位は、ノードの構成情報に応じて変化する。
【0100】
圧縮部113は、PDメッセージ作成部19からパフォーマンスデータメッセージを受信すると、構成情報記憶部114の該当シェルフの圧縮情報を確認する。この確認の結果、圧縮情報が1ならば受信したパフォーマンスデータが圧縮されているので、圧縮部113は、パフォーマンスデータメッセージを監視制御装置M1の出力制御部22に送信する。圧縮情報が0ならば、圧縮部113は、全てのシェルフのパフォーマンスデータを圧縮してパフォーマンスデータメッセージを作成する。そして、圧縮部113は、作成したパフォーマンスデータメッセージを監視制御装置M1の出力制御部22に送信する。
【0101】
なお、監視制御装置M1〜Mnの出力制御部22は、圧縮されたパフォーマンスデータが通知されたとき、このパフォーマンスデータの圧縮を解除した状態で、PD蓄積部27に記憶する機能を備えている。
【0102】
図20は、本実施形態において、監視制御装置M1〜Mnに通知されるパフォーマンスデータの構成を示す図である。図20において、符号Aは、PDメッセージ作成部19で生成されるパフォーマンスデータメッセージを示す。符号Bは、圧縮部113で生成される通知用パフォーマンスデータを示す。
【0103】
パフォーマンスデータメッセージ(符号A)は、個々にオーバーヘッド、パフォーマンスデータ、共通部、パフォーマンスデータを有する。オーバーヘッドは、OSIプロトコルのオーバーヘッドやパフォーマンスデータメッセージを通知するオブジェクトのクラス、インスタンス、通知時刻などを含む。
【0104】
共通部は、個々のパフォーマンスデータにおいて同じ情報が記述される部分であり、データの集計間隔、サスペクトインターバル値、ゼロサプレッションの回数などの情報を含む。個々のデータは、チャネルを示すインスタンスと、チャネルごとのデータを含む。
【0105】
図21に、パフォーマンスデータメッセージの具体例を示す。同図において、プロトコルヘッダからEvent Typeまでが共通して使用できる部分であり、それ以外の、端点オブジェクトのインスタンスからSuspect Interval Flagまでが個々のデータを特徴づける部分、すなわち共通化できない部分である。特に、ネットワーク監視プロトコルとしてCMIP(Common Management Information Protocol)を使用する場合には、共通部分のサイズが大きく、メッセージを形成する全ビット数のほぼ4割を占める。
【0106】
本実施形態においては、監視制御装置M1〜Mnに通知されるパフォーマンスデータは、図20の符号Bに示すように、一つの共通部分に、個々の品質データを付加して生成される。これにより、通知に係わるパフォーマンスデータの数そのものを削減できるようになる。また、オーバヘッド部分もひとまとめにしているので、メッセージ長も抑える事が可能となる。したがって、パフォーマンスデータを監視制御装置M1〜Mnに通知する際の情報量を削減することが可能になる。
【0107】
特に本実施形態では、従来では全データ量の4割にも及ぶ共通部分を一つにまとめているため、データサイズを削減する効果が大きい。これらのことから、監視制御装置とノードとの通信負荷および監視制御装置の負荷を軽減することが可能となる。
【0108】
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態を説明する。
図22に、本実施形態に係わるノードN1〜Nnの構成を示す。ここでは図4,図9,図13,図16と共通する部分には同一の符号を付し、異なる部分のみを説明する。
【0109】
本実施形態では、主信号系基板C1〜Ctは受信部117とデータメモリ118とを備える。受信部117は、STM信号を受信する。STM信号を受信した受信部117は、STM信号の通信品質などのデータを計測する。ここで計測されたデータは、データメモリ118を介してサブ基板SCのPD計算部16に与えられる。
【0110】
PD計算部16は、与えられたデータをもとにパフォーマンスデータを生成する。生成されたパフォーマンスデータは、PD記憶部17を経てPDメッセージ作成部19に与えられる。PDメッセージ作成部19は、与えられたパフォーマンスデータをもとにパフォーマンスデータメッセージを生成する。このパフォーマンスデータメッセージは、送信部119から監視制御装置M1〜Mnに通知される。
【0111】
ところで、図22のノードN1〜Nnは、タイミング制御部115と、タイミング設定部116とを備える。タイミング制御部115は、パフォーマンスデータメッセージを監視制御装置M1〜Mnに通知するタイミングを、個々のパフォーマンスデータメッセージごとに変化させる。タイミング設定部116は、構成情報記憶部114に記憶された自装置の構成情報に応じて、個々のパフォーマンスデータメッセージの通知タイミングをタイミング制御部115に対して設定する。
【0112】
PDメッセージ作成部19は、タイミング制御部115によって設定されたタイミングで、PD記憶部17からデータを読み出してパフォーマンスデータメッセージを作成し、メイン基板MCを経由して監視制御装置M1〜Mnへパフォーマンスデータを通知する。
【0113】
(第6の実施形態)
第5の実施形態の変形例を第6の実施形態として図23に示す。図23に示す構成は、パフォーマンスデータメッセージの作成機能をメイン基板MCに受け持たせたものである。パフォーマンスデータを作成するまでの手順は上記と同様である。PD計算部16で作成されたパフォーマンスデータはメイン基板MCのPD記憶部17に書き込まれる。
【0114】
タイミング設定部116は、パフォーマンスデータメッセージの通知タイミングをPDメッセージ作成部19に与える。PDメッセージ作成部19は、タイミング設定部116によって設定されたタイミングで、PD記憶部17から個々のパフォーマンスデータを読み出す。読み出されたパフォーマンスデータは、パフォーマンスデータメッセージとして監視制御装置M1〜Mnに通知される。
【0115】
このように本実施形態では、個々のパフォーマンスデータメッセージの通知タイミングを任意に設定するようにしている。個々のパフォーマンスデータメッセージは、任意に設定されたタイミングで監視制御装置M1〜Mnに通知される。すなわち、本実施形態では、個々のパフォーマンスデータメッセージに時間差を持たせて監視制御装置M1〜Mnに通知するようにしている。
【0116】
一般に、監視制御装置M1〜MnとノードN1〜Nnとの間では、パフォーマンスデータを含めた様々な情報が授受される。パフォーマンスデータをノードN1〜Nnから監視制御装置M1〜Mnに通知するときには、ある程度の伝送遅延が許される。しかしながら、ノードN1〜Nnで検出された警報情報は、検出後直ちに監視制御装置M1〜Mnに通知される必要がある。
【0117】
従来のシステムにおいては、生成されたパフォーマンスデータが短時間に集中して監視制御装置M1〜Mnに通知されていた。このため、パフォーマンスデータの通知と同時に警報が発生したような場合、情報量が多くなりすぎ、警報が監視制御装置M1〜Mnに通知されるタイミングが遅れることがあった。
【0118】
また、この種の伝送システムでは、各ノードが、予め定められた一定の間隔でパフォーマンスデータを生成することが、勧告に記述されている。各ノード装置では、このように周期的に生成されたパフォーマンスデータを、生成のたびに、間を置かず監視制御装置に通知するようにしている。このため、従来の伝送システムでは、ゼロサプレッション機能の有無に拘わらず、パフォーマンスデータがノードから監視制御装置に対して一斉に通知される。このためパフォーマンスデータをを通知するためのトラフィックが、短い時間内に集中することがある。
【0119】
このようなトラフィックの集中が起こると、管理ネットワークおよび監視制御装置の処理負担が急激に大きくなる。監視制御装置の処理負担が限度を超えると、より重要度の高い処理、例えば警報の発生をオペレータに通知する処理のような処理が滞ってしまう場合がある。特に、ネットワークに障害が発生した場合には、監視制御装置に通知される情報量が急激に増大するためにこのような事態を招きやすい。しかも、近年のネットワークの大規模化に伴って、ノードの設置台数はますます多くなっている。このため、特に監視制御装置側の処理負担を軽減することが急務になりつつある。
【0120】
これに対して本実施形態では、パフォーマンスデータメッセージが、いわばランダムなタイミングで監視制御装置M1〜Mnに通知される。このため、パフォーマンスデータメッセージの伝送にかかるトラフィックが平均化され、これにより、警報情報の通知の遅れを緩和する事ができる。
【0121】
また従来のシステムでは、パフォーマンスデータの通知の際にトラフィックが集中し易い。トラフィックが集中したときに、ある監視制御装置のオペレータが、任意のノードに対してリモート制御をかけると、オペレータの操作に対してノードからの反応が遅れる場合が有る。このような事態は、操作ミスや誤動作などを生じる虞が有る。本実施形態のノードによれば、ノードN1〜Nnと監視制御装置M1〜Mnとの間の情報通信にかかるトラフィックを平均化することができるため、上記のような不具合を解消することが可能になる。
【0122】
以上のことから、本発明によれば、パフォーマンスデータのデータ値に関わらず、監視制御装置とノードとの通信負荷および、監視制御装置の負荷を軽減することが可能となる。
【0123】
なお、本発明は前記各実施形態に限定されるものではない。例えば上記の各実施形態ではSDHに即したシステムを例として挙げ、本発明をSDHに適用した場合の具体例を説明した。しかしながら本発明は、米国における同種のシステムとして標準化されているSONETに対しても適用することができる。
【0124】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、ゼロサプレッション機能を備える伝送システムにあって、ユーザが必要とする情報を最大限に提供でき、ヒューマンマシンインタフェース(HMI)の改善を図った伝送システム、監視制御装置とそのデータ出力方法を提供することが可能になる。また本発明によれば、パフォーマンスデータの通知に係わる通信負荷の軽減を図ったノードを提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わる伝送システムの実施の形態における構成を示すシステム図。
【図2】 図1に示されたノードN1〜Nnの構成を概略的に示すブロック図。
【図3】 図1に示された監視制御装置M1〜Mnの構成を概略的に示すブロック図。
【図4】 図1に示された伝送システムの第1の実施形態における構成を示す機能ブロック図。
【図5】 図4における出力制御部22の構成を示す機能ブロック図。
【図6】 図1に示されたノードN1〜Nnにおいて実施されるゼロサプレッションにつき概略的に説明するフローチャート。
【図7】 本発明の第1の実施形態における監視制御装置M1〜Mnの処理手順を示すフローチャート。
【図8】 本発明の第1の実施形態における監視制御装置M1〜Mnの処理手順を示すフローチャート。
【図9】 図1に示された伝送システムの第2の実施形態における構成を示す機能ブロック図。
【図10】 図9における出力制御部22の構成を示す機能ブロック図。
【図11】 本発明の第2の実施形態における監視制御装置M1〜Mnの処理手順を示すフローチャート。
【図12】 本発明の第2の実施形態における監視制御装置M1〜Mnの処理手順を示すフローチャート。
【図13】 図1に示された伝送システムの第3の実施形態における構成を示す機能ブロック図。
【図14】 図13における出力制御部22の構成を示す機能ブロック図。
【図15】 本発明の第3の実施形態における監視制御装置M1〜Mnの処理手順を示すフローチャート。
【図16】 図1に示された伝送システムの第4の実施形態における構成を示す機能ブロック図。
【図17】 図16に示されたPD記憶部17におけるデータの記憶の様子を示す図。
【図18】 図16に示されたチャネル情報記憶部18に記憶されるデータの例を示す図。
【図19】 図16に示された構成情報記憶部114に記憶されるデータの例を示す図。
【図20】 本発明の第4の実施形態において監視制御装置M1〜Mnに通知されるパフォーマンスデータの構成例を示す図。
【図21】 パフォーマンスデータメッセージの具体例を示す図。
【図22】 図1に示されたノードN1〜Nnの第5の実施形態における構成を示す機能ブロック図。
【図23】 図1に示されたノードN1〜Nnの第6の実施形態における構成を示す機能ブロック図。
【符号の説明】
N1〜Nn…ノード
M1〜Mn…監視制御装置
OF…ラインケーブル
LL…トリビュタリ伝送路
SL…現用系伝送路
PL…予備系伝送路
1−0…現用系高速インタフェース部(HS I/F)
1−1…予備系高速インタフェース部
2−0,2−1…タイムスロット交換部(TSA)
3−1〜3−k…低速インタフェース部(LS I/F)
5…主制御部
6…記憶部
7…管理網インタフェース(I/F)
11…通信制御部
12…パフォーマンスデータ(PD)蓄積部
13…検索部
14…パフォーマンスデータ(PD)生成部
15…通知制御部
21…操作部
22…出力制御部
23…通信制御部
24…時計機能部
25…表示部
26…プリントアウト部
27…パフォーマンスデータ(PD)蓄積部
221,221B…パフォーマンスデータ(PD)取得部
222…時刻判定部
223…周期取得部
224…パフォーマンスデータ(PD)検索部
225…ゼロサプレッション判定部
226…パフォーマンスデータ(PD)再構成部
227…欠落データ読み出し部
228…パフォーマンスデータ(PD)書き込み部
229…省略回数取得部
2210…時刻管理部
2211…制御部
C1〜Ct…主信号系基板
16…パフォーマンスデータ(PD)計算部
17…パフォーマンスデータ(PD)記憶部
18…チャネル情報記憶部
19…パフォーマンスデータ(PD)メッセージ作成部
110…チャネル情報取得部
111S,111M…基板間通信制御部
112…接点情報取得部
113…圧縮部
114…構成情報記憶部
115…タイミング制御部
116…タイミング設定部
117…受信部
118…データメモリ
119…送信部

Claims (15)

  1. ネットワークを形成する複数のノード装置と、これらのノード装置において生成されるパフォーマンスデータをもとに前記ネットワークを管理する監視制御装置と、
    を有する伝送システムにおいて、
    前記ノード装置は、
    複数の計測対象につき定義されたモニタリングアイテムの個々のデータを所定のスケジュールで計測し、その結果に基づいて、ゼロデータの連続を抑圧するゼロサプレッション機能のもとで前記パフォーマンスデータを生成するパフォーマンスデータ生成手段と、
    このパフォーマンスデータ生成手段で生成されたパフォーマンスデータを前記監視制御装置に送出するパフォーマンスデータ送出手段と、
    を具備し、
    前記監視制御装置は、
    前記ノード装置から送出されたパフォーマンスデータを受信する受信手段と、
    この受信されたパフォーマンスデータの履歴を蓄積する記憶手段と、
    時刻範囲を含む検索条件を指定したユーザのデータ出力要求を受け付け、この要求に応じたデータを出力するユーザインタフェース手段と、
    前記検索条件に応じたパフォーマンスデータを前記記憶手段から取得する際、前記検索条件で指定された時刻範囲において、前記スケジュールのもとでは前記記憶手段に存在すべきはずのパフォーマンスデータが存在しない場合に、このパフォーマンスデータが存在しない原因を検証し、当該原因が前記パフォーマンスデータ生成手段におけるゼロサプレッションの実施である場合には、当該存在しないパフォーマンスデータにかかるデータを0として、前記取得したパフォーマンスデータをもとに前記ユーザインタフェース手段における出力のためのデータを生成し、この生成されたデータを前記ユーザインタフェース手段に出力させる出力制御手段と、
    を具備することを特徴とする伝送システム。
  2. 前記ノード装置は、
    前記パフォーマンスデータ生成手段で生成されたパフォーマンスデータの履歴を蓄積するサブ記憶手段を備え、
    前記監視制御装置は、
    前記ノード装置で生成されたパフォーマンスデータを取得し、自装置の記憶手段に記憶するパフォーマンスデータ取得手段と、
    自装置の記憶手段に記憶されたパフォーマンスデータに欠落がある場合には、当該欠落したパフォーマンスデータを前記ノード装置のサブ記憶手段から取得して前記自装置の記憶手段に記憶させる欠落データ取得手段と、
    を具備することを特徴とする請求項1に記載の伝送システム。
  3. 前記出力制御手段は、
    前記受信手段によりパフォーマンスデータが最後に受信された時刻Tcを更新しつつ記憶する時刻管理手段と、
    前記パフォーマンスデータ生成手段において、前記データが計測される周期T1を取得する周期取得手段と、
    前記検索条件で指定された時刻範囲のうち現在に最も近い時刻をTとして、T−Tc>T1の真偽に対応付けて、前記周期T1のもとでパフォーマンスデータが生成されるはずの時刻がTcからTまでに存在するか否かを判定する第1判定手段と、
    この第1判定手段において、パフォーマンスデータが生成されるはずの時刻が有ると判定された場合に、前記ゼロサプレッション機能によりパフォーマンスデータの生成が省略された回数Nsを取得する省略回数取得手段と、
    Ns・T1<T−Tc≦(Ns+1)・T1の真偽に対応付けて、ゼロサプレッションの実施有りまたは実施無しの旨を判定する第2判定手段と、
    この第2判定手段でゼロサプレッションの実施有りの旨が判定された場合に、前記存在しないパフォーマンスデータにかかるデータを0として、前記読み出したパフォーマンスデータをもとに前記ユーザインタフェース手段における出力のためのデータを生成し、この生成されたデータを前記ユーザインタフェース手段に出力させる出力データ生成手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の伝送システム。
  4. 複数のノード装置と、これらのノード装置において生成されるパフォーマンスデータをもとに前記ネットワークを管理する監視制御装置と、を有する伝送システムにおいて、
    前記ノード装置は、
    複数の計測対象につき定義されたモニタリングアイテムの個々のデータを所定のスケジュールで計測し、その結果に基づいて、ゼロデータの連続を抑圧するゼロサプレッション機能のもとで前記パフォーマンスデータを生成するパフォーマンスデータ生成手段と、
    このパフォーマンスデータ生成手段で生成されたパフォーマンスデータの履歴を蓄積する記憶手段と、
    前記監視制御装置から要求された検索条件に応じて前記記憶手段を検索し、当該検索条件に沿ったパフォーマンスデータを取得する検索手段と、
    この検索手段で取得されたパフォーマンスデータを前記監視制御装置に送出するパフォーマンスデータ送出手段と、
    を具備し、
    前記監視制御装置は、
    時刻範囲を含む検索条件を指定したユーザのデータ出力要求を受け付け、この要求に応じたデータを出力するユーザインタフェース手段と、
    前記検索条件に応じたパフォーマンスデータを前記ノード装置から取得するパフォーマンスデータ取得手段と、
    前記検索条件に応じたパフォーマンスデータを前記ノード装置から取得する際、前記検索条件で指定された時刻範囲において、前記スケジュールのもとでは前記記憶手段に存在すべきはずのパフォーマンスデータが存在しない場合に、このパフォーマンスデータが存在しない原因を検証し、当該原因が前記パフォーマンスデータ生成手段におけるゼロサプレッションの実施である場合には、当該存在しないパフォーマンスデータにかかるデータを0として、前記取得したパフォーマンスデータをもとに前記ユーザインタフェース手段における出力のためのデータを生成し、この生成されたデータを前記ユーザインタフェース手段に出力させる出力制御手段と、
    を備えることを特徴とする伝送システム。
  5. 前記出力制御手段は、
    前記パフォーマンスデータ取得手段により、パフォーマンスデータが最後に取得された時刻Tcを更新しつつ記憶する時刻管理手段と、
    前記パフォーマンスデータ生成手段において、前記データが計測される周期T1を取得する周期取得手段と、
    前記検索条件で指定された時刻範囲のうち現在に最も近い時刻をTとして、T−Tc>T1の真偽に対応付けて、前記周期T1のもとでパフォーマンスデータが生成されるはずの時刻がTcからTまでに存在するか否かを判定する第1判定手段と、
    この第1判定手段において、パフォーマンスデータが生成されるはずの時刻が有ると判定された場合に、前記ゼロサプレッション機能によりパフォーマンスデータの生成が省略された回数Nsを取得する省略回数取得手段と、
    Ns・T1<T−Tc≦(Ns+1)・T1の真偽に対応付けて、ゼロサプレッションの実施有りまたは実施無しの旨を判定する第2判定手段と、
    この第2判定手段でゼロサプレッションの実施有りの旨が判定された場合に、前記存在しないパフォーマンスデータにかかるデータを0として、前記読み出したパフォーマンスデータをもとに前記ユーザインタフェース手段における出力のためのデータを生成し、この生成されたデータを前記ユーザインタフェース手段に出力させる出力データ生成手段と、
    を備えることを特徴とする請求項4に記載の伝送システム。
  6. パフォーマンスデータ複数のノード装置で形成されるネットワークを、各ノード装置において生成されるパフォーマンスデータをもとに管理する監視制御装置において、
    前記ノード装置が、複数の計測対象につき定義されたモニタリングアイテムの個々のデータを所定のスケジュールで計測し、その結果に基づいて、ゼロデータの連続を抑圧するゼロサプレッション機能のもとで前記パフォーマンスデータを生成するパフォーマンスデータ生成手段を備える場合に、
    前記生成されたパフォーマンスデータの履歴を蓄積する記憶手段と、
    少なくとも時刻範囲を含む前記パフォーマンスデータの検索条件を指定したユーザのデータ出力要求を受け付け、この要求に応じたパフォーマンスデータを出力するユーザインタフェース手段と、
    前記パフォーマンスデータ検索条件に応じたパフォーマンスデータを前記記憶手段から取得する際、前記検索条件で指定された時刻範囲において、前記スケジュールのもとでは前記記憶手段に存在すべきはずのパフォーマンスデータが存在しない場合に、このパフォーマンスデータが存在しない原因を検証し、当該原因が前記パフォーマンスデータ生成手段におけるゼロサプレッションの実施である場合には、当該存在しないパフォーマンスデータにかかるデータを0として、前記取得したパフォーマンスデータをもとに前記ユーザインタフェース手段における出力のためのデータを生成し、この生成されたデータを前記ユーザインタフェース手段に出力させる出力制御手段と、
    を具備することを特徴とする監視制御装置。
  7. 前記ノード装置が、前記パフォーマンスデータ生成手段で生成されたパフォーマンスデータの履歴を蓄積するサブ記憶手段を備える場合に、
    前記ノード装置で生成されたパフォーマンスデータを取得し、自装置の記憶手段に記憶するパフォーマンスデータ取得手段と、
    自装置の記憶手段に記憶されたパフォーマンスデータに欠落がある場合には、当該欠落したパフォーマンスデータを前記ノード装置のサブ記憶手段から取得して前記自装置の記憶手段に記憶させる欠落データ取得手段と、
    を具備することを特徴とする請求項6に記載の監視制御装置。
  8. 前記出力制御手段は、
    前記受信手段によりパフォーマンスデータが最後に受信された時刻Tcを更新しつつ記憶する時刻管理手段と、
    前記パフォーマンスデータ生成手段において、前記データが計測される周期T1を取得する周期取得手段と、
    前記検索条件で指定された時刻範囲のうち現在に最も近い時刻をTとして、T−Tc>T1の真偽に対応付けて、前記周期T1のもとでパフォーマンスデータが生成されるはずの時刻がTcからTまでに存在するか否かを判定する第1判定手段と、
    この第1判定手段において、パフォーマンスデータが生成されるはずの時刻が有ると判定された場合に、前記ゼロサプレッション機能によりパフォーマンスデータの生成が省略された回数Nsを取得する省略回数取得手段と、
    Ns・T1<T−Tc≦(Ns+1)・T1の真偽に対応付けて、ゼロサプレッションの実施有りまたは実施無しの旨を判定する第2判定手段と、
    この第2判定手段でゼロサプレッションの実施有りの旨が判定された場合に、前記存在しないパフォーマンスデータにかかるデータを0として、前記読み出したパフォーマンスデータをもとに前記ユーザインタフェース手段における出力のためのデータを生成し、この生成されたデータを前記ユーザインタフェース手段に出力させる出力データ生成手段と、
    を備えることを特徴とする請求項6または7に記載の監視制御装置。
  9. 複数のノード装置で形成されるネットワークを、各ノード装置において生成されるパフォーマンスデータをもとに管理する監視制御装置において、
    前記ノード装置が、複数の計測対象につき定義されたモニタリングアイテムの個々のデータを所定のスケジュールで計測し、その結果に基づいて、ゼロデータの連続を抑圧するゼロサプレッション機能のもとで前記パフォーマンスデータを生成するパフォーマンスデータ生成手段と、
    このパフォーマンスデータ生成手段で生成されたパフォーマンスデータの履歴を蓄積する記憶手段と、
    前記監視制御装置から要求された検索条件に応じて前記記憶手段を検索し、当該検索条件に沿ったパフォーマンスデータを取得する検索手段と、
    この検索手段で取得されたパフォーマンスデータを前記監視制御装置に送出するパフォーマンスデータ送出手段と、
    を備える場合に、
    時刻範囲を含む検索条件を指定したユーザのデータ出力要求を受け付け、この要求に応じたデータを出力するユーザインタフェース手段と、
    前記検索条件に応じたパフォーマンスデータを前記ノード装置から取得するパフォーマンスデータ取得手段と、
    前記検索条件に応じたパフォーマンスデータを前記ノード装置から取得する際、前記検索条件で指定された時刻範囲において、前記スケジュールのもとでは前記記憶手段に存在すべきはずのパフォーマンスデータが存在しない場合に、このパフォーマンスデータが存在しない原因を検証し、当該原因が前記パフォーマンスデータ生成手段におけるゼロサプレッションの実施である場合には、当該存在しないパフォーマンスデータにかかるデータを0として、前記取得したパフォーマンスデータをもとに前記ユーザインタフェース手段における出力のためのデータを生成し、この生成されたデータを前記ユーザインタフェース手段に出力させる出力制御手段と、
    を具備することを特徴とする監視制御装置。
  10. 前記出力制御手段は、
    前記パフォーマンスデータ取得手段により、パフォーマンスデータが最後に取得された時刻Tcを更新しつつ記憶する時刻管理手段と、
    前記パフォーマンスデータ生成手段において、前記データが計測される周期T1を取得する周期取得手段と、
    前記検索条件で指定された時刻範囲のうち現在に最も近い時刻をTとして、T−Tc>T1の真偽に対応付けて、前記周期T1のもとでパフォーマンスデータが生成されるはずの時刻がTcからTまでに存在するか否かを判定する第1判定手段と、
    この第1判定手段において、パフォーマンスデータが生成されるはずの時刻が有ると判定された場合に、前記ゼロサプレッション機能によりパフォーマンスデータの生成が省略された回数Nsを取得する省略回数取得手段と、
    Ns・T1<T−Tc≦(Ns+1)・T1の真偽に対応付けて、ゼロサプレッションの実施有りまたは実施無しの旨を判定する第2判定手段と、
    この第2判定手段でゼロサプレッションの実施有りの旨が判定された場合に、前記存在しないパフォーマンスデータにかかるデータを0として、前記読み出したパフォーマンスデータをもとに前記ユーザインタフェース手段における出力のためのデータを生成し、この生成されたデータを前記ユーザインタフェース手段に出力させる出力データ生成手段と、
    を備えることを特徴とする請求項9に記載の監視制御装置。
  11. 複数の計測対象につき定義されたモニタリングアイテムの個々のデータを所定のスケジュールで計測し、その結果に基づいて、ゼロデータの連続を抑圧するゼロサプレッション機能のもとで前記パフォーマンスデータを生成する複数のノード装置により形成されるネットワークを管理し、前記生成されたパフォーマンスデータの履歴を蓄積する記憶手段を備えた監視制御装置におけるデータ出力方法であって、
    少なくとも時刻範囲を含む検索条件を指定したデータ出力要求操作に対して、前記指定された時刻範囲のもとで出力されるデータに不確定を生じる可能性の有無を判定する第1ステップと、
    この第1ステップで前記不確定欄を生じる可能性有りと判定された場合に、その原因を検証する第2ステップと、
    この第2ステップで、前記不確定欄を生じる原因が、前記ゼロサプレッション機能の実施であると判定された場合に、当該不確定欄に0を挿入して出力処理に供するデータを再構成する第3ステップと、
    を具備することを特徴とするデータ出力方法。
  12. 前記第1ステップは、最後に生成されたパフォーマンスデータの生成時刻Tcと、前記ノード装置における品質データの集計周期T1とを取得し、前記検索条件で指定された時刻範囲のうち現在に最も近い時刻をTとして、T−Tc>T1の真偽に対応付けて前記不確定欄の生じる可能性の有無を判定するもので、
    前記第2ステップは、前記ノード装置においてゼロサプレッション機能によりパフォーマンスデータの生成処理が省略された回数Nsを取得し、Ns・T1<T−Tc≦(Ns+1)・T1の真偽を確かめることで前記不確定欄の生じる原因を検証するステップであることを特徴とする請求項11に記載のデータ出力方法。
  13. さらに、前記第2ステップで、T−Tc>(Ns+1)・T1の場合に、前記記憶手段に記憶されるべきパフォーマンスデータに欠落有りとみなして当該パフォーマンスデータの復旧処理を実施する第4ステップ、
    を具備することを特徴とする請求項12に記載のデータ出力方法。
  14. 通信回線を介して接続されてネットワークを形成し、このネットワークにおける通信データを伝送するノード装置において、
    内部の状態をモニタするために予め決められた複数の計測対象それぞれの、予め定義されたモニタリング対象の項目を示す複数のモニタリングアイテムについて所定のスケジュールで順次計測し、計測時点それぞれの結果を示す複数のパフォーマンスデータを生成するパフォーマンスデータ生成手段と、
    前記計測時点それぞれのパフォーマンスデータを形成する計測データを、個々のパフォーマンスデータの間で共通の部分の情報と非共通の部分の情報とに区別し、前記共通部分の情報前記非共通部分の情報を付加して前記計測時点それぞれのパフォーマンスデータを集約したメッセージを生成するメッセージ生成手段と、
    を具備することを特徴とするノード装置。
  15. ネットワークを形成する複数のノード装置と、これらのノード装置で形成されるネットワークを管理する監視制御装置とを備える伝送システムで使用される前記ノード装置において、
    内部の状態をモニタするために予め決められた複数の計測対象それぞれの、予め定義されたモニタリング対象の項目を示す複数のモニタリングアイテムについて所定のスケジュールで順次計測し、計測時点それぞれの結果を示す複数のパフォーマンスデータを生成するパフォーマンスデータ生成手段と、
    前記パフォーマンスデータ生成手段で生成された計測時点それぞれのパフォーマンスデータを前記監視制御装置に通知する通知手段と、
    この通知手段における計測時点それぞれのパフォーマンスデータの通知タイミングを、自装置の構成情報に応じて計測時点それぞれのパフォーマンスデータごとに任意に設定するタイミング設定手段と、
    を具備することを特徴とするノード装置。
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