JP3771479B2 - アラーム監視装置および伝送装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、受信信号についてのアラーム状態(品質状態)を監視して、外部装置へアラーム通知する装置やアラーム通知を回線の切替情報(切替トリガ)としている装置に用いて好適なアラーム監視装置および伝送装置に関し、特に、SDH(Synchronous Digital Hierarchy)網やSONET(Synchronous Optical NETworkの略称で北米Bellcoreによる規定)等の新同期網を構成する伝送装置に用いて好適な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6はSDHやSONETに準拠した新同期網(リング網)の一例を示すブロック図で、この図6に示す新同期網(リングネットワーク)100は、複数の伝送装置(ノード)A〜Dが主に光伝送路(光ファイバ)103(以下、単に「伝送路103」と略記することもある)によりリング状に接続されて構成されており、各ノードA〜Dには、それぞれ、高次群装置101と低次群装置102とがさらにそなえられており、これらの高次群装置101と低次群装置102とは主に電気回線(同軸ケーブル等)104により接続されている。
【0003】
ここで、高次群装置101は、低次群装置102からの低次群信号をバイト多重してリング網100(ノード間)が扱う高次群信号を組み立ててリングネットワーク100へ伝送する一方、高次群信号に多重されている低次群信号を分離して低次群装置102へ伝送する機能を装備するものであり、低次群装置102は、低次群側のネットワーク(図示省略)が扱う低次群信号を高次群装置101へ伝送する一方、高次群装置101から伝送されてくる低次群信号を低次群側のネットワークへ伝送する機能を装備するものである。
【0004】
これにより、低次群側のネットワークで扱われる既存サービスの信号(低次群信号)を高次群装置101でリングネットワーク100上を伝送される高次群信号にアド(Add)したり、低次群側のネットワークで扱われる低次群信号を高次群装置101にて高次群信号から低次群装置102へドロップ(Drop)したりすることができる。
【0005】
なお、上記の低次群信号と高次群信号の関係は、例えばSONETの場合、OC-12(Optical Carrier at level 12:約622 Mb/sの光伝送フレーム)を低次群信号と考えれば、これを3フレーム分バイト多重したOC-48(約2.4 Gb/sの光伝送フレーム)が高次群信号となり、このOC-48をさらに3フレーム分バイト多重すれば、OC-48が低次群信号、OC-192(約10 Gb/sの光伝送フレーム)が高次群信号となる。
【0006】
さて、このようなSDHやSONETに準拠した新同期網100では、通常、光伝送路103の回線品質(アラーム)状態によって信号伝送経路を自動的に切り替えるAPS(Automatic Path Switch)技術が適用される。
即ち、例えば、リングネットワーク100では、或るノード(仮に、ノードA)の高次群装置101からEAST方向及びWEST方向のそれぞれに同じ信号を伝送し、その伝送信号が経時劣化したり、伝送路103にて障害が発生したりすると、受信端ノードDの高次群装置101において、その状態(アラーム状態)が検出され、品質の良い方の信号を受信信号として選択することが行なわれる。
【0007】
このため、新同期網100を構成するノードA〜Dには、一般に、それぞれ、受信信号の品質(アラーム)状態を検出する機能(アラーム検出機能)及びAPS機能が実装されている。即ち、仮に受信信号のアラーム状態がグレード(重要度)の異なる2種類であるとすると、例えば図7に示すように、ノードA〜Dは、アラーム監視装置200として各グレードについてのアラーム検出/解除回路部111a,111b及びPC部111cを有するEAST方向用の受信部111Eと、APS部113を有するEAST方向用の送信部112Eと、EAST方向用の受信部111Eと同様の構成(アラーム監視装置200)を有するWEST方向用の受信部111Wと、APS部114を有するWEST方向用の送信部112Wと、APS部115とをそなえて構成される。なお、この図7において、太実線は主信号線を表しており、細実線は、アラーム信号線や制御信号線を表している。
【0008】
ここで、受信部111E(アラーム監視装置200)において、一方のアラーム検出/解除回路部111aは、受信信号〔信号入力(1)〕について所定のグレードのアラームを検出して、その検出状態が所定のアラーム検出時間継続すると、そのアラームについてのアラーム信号を出力し、その後にアラームが検出されなくなりその状態(非検出状態)が所定のアラーム解除時間継続すると、上記アラーム信号の出力を解除するものである。
【0009】
他方のアラーム検出/解除回路部111bは、同じ信号入力(1)について上記のアラームよりもグレードの高い異なる種類のアラームを検出して、その検出状態が所定のアラーム検出時間継続すると、そのグレードの高いアラームについてのアラーム信号を出力し、その後にアラームが検出されなくなりその状態が所定のアラーム解除時間継続すると、グレードの高いアラームについてのアラーム信号の出力を解除するものである。なお、グレードの低いアラーム,高いアラームの具体例については後述する。また、各グレードのアラームは時間的に重複して発生することはない。
【0010】
そして、PC部111cは、これらの各アラーム検出/解除回路部111a,111bの出力結果(アラームの検出結果/解除結果)を受けることにより、その情報(アラーム情報)をシステム保守用の保守端末(図示省略)などに通知するとともに、各APS部113〜115での信号選択基準となるAPS切替トリガとして供給するものである。なお、受信部111Wにおいても、上述した受信部111Eと同様にしてアラームの検出/解除が行なわれて、APS切替トリガが各APS部113〜115に供給される。
【0011】
また、APS部(選択受信部)113〜115は、それぞれ、二方向からの同一データ、即ち、EAST方向への信号入力(1)とWEST方向への信号入力(2)とを入力とし、受信部111E又は111WのPC部111cからのAPS切替トリガによって、これらの信号入力(1),(2)の切り替え(選択)を行なうものである。なお、通常、信号入力(1)及び信号入力(2)のいずれか一方が現用(ワーク)、他方が予備(プロテクション)として予め設定されているので、APS部113〜115は、それぞれ、アラーム検出状態が解除されてノーアラーム状態となると、現用(ワーク)の信号入力を選択することになる(現用への切り戻し動作が発生する)。この切り替え処理は、CPUによるソフトウェア処理で実現することができる。
【0012】
以下、上述のごとく構成されたノードA〜Dの動作について説明する。ただし、以下では、信号入力(1)(以下、信号(1)と表記することもある)をワーク、信号入力(2)(以下、信号(2)と表記することもある)をプロテクションと考える。まず、受信部111Eに入力された信号(1)は、APS部113,114,115にそれぞれ入力され、受信部111Wに入力された信号(2)も、APS部113,114,115にそれぞれ入力される。
【0013】
そして、APS部113,114,115では、それぞれ、信号入力(1)と信号入力(2)との切り替えを行なっており、APS部113の出力は出力信号(1)として出力され、APS部114の出力は出力信号(2)として出力され、APS部115の出力は低次群装置102へ出力される。
ここで、受信部111Eのアラーム監視装置200では、アラーム検出/解除回路部111a,111bにて信号入力(1)から、アラームの抽出(検出)を行なっており、それぞれの出力結果は、PC部111cへ渡される。PC部111cは、それぞれのアラーム情報を、保守端末などに通知するとともに、APS部113,114,115にAPS切替トリガとして供給する。
【0014】
また、受信部111Wのアラーム監視装置200でも、受信部111Eと同様に、アラーム情報を、保守端末などに通知するとともに、APS部113,114,115にAPS切替トリガとして供給する。
ここで、例えば、グレードの低いアラームが受信部111Eのアラーム検出/解除回路部111aで検出されると、PC部111cから各APS部113,114,115にAPS切替トリガが供給される。このAPS切替トリガを受けたAPS部113,114,115は、それぞれ、入力信号(2)を選択するように内部の切り替え動作を制御する。
【0015】
以上のようにして、新同期網100を構成するノードA〜Dでは、APS切替トリガによって、各APS部113,114,115においてそれぞれ出力信号の切り替え(選択)が行なわれて、信号品質の良い方の回線が常に選択されることになる。
ところで、具体的に、上記のアラームの検出/解除を行なうべきアラームの種類には、例えば、SONETの規定では、OC-48の場合、次表1に示すものが規定されており、そのアラーム検出時間及びアラーム解除時間も規定されている。
【0016】
【表1】
Figure 0003771479
【0017】
なお、「アラーム検出時間」(以下、単に「検出時間」ともいう)とは、受信信号のアラーム状態が検出されてからその状態がどの程度継続するとアラーム発生とするかを規定する時間であり、「アラーム解除時間」(以下、単に「解除時間」ともいう)とは、その後に、同じアラーム状態が検出されなくなってからその非検出状態がどの程度継続するとアラーム解除とするかを規定する時間である。
【0018】
つまり、受信信号のアラーム状態の検出/非検出により直ちにアラームを出力/解除するのではなく、アラームの検出/非検出から一定時間(保護時間)その状態が継続してから初めてアラームを出力/解除するのである。これにより、極めて短時間のアラーム状態の遷移により頻繁にアラームの出力/解除が行なわれてしまうことを防止できる。
【0019】
さて、ここで、上記の表1において、BER-SD(-6)は、Bit Error Rate Signal Degrade level at 10E-6の略で、受信信号の10E6ビット内で1ビットのエラーが生じている状態を意味し、同様に、BER-SF(-3)は、Bit Error Rate Signal Fail level at 10E-3の略で、受信信号の10E3ビット内で1ビットのエラーが生じていることを意味する。
【0020】
したがって、上記のBER-SD(-6)アラームは、受信信号の10E6ビット内で1ビットのエラーが生じている状態が上記検出時間(787.5 ms)継続すると発生し、その後に、かかる状態が回復しBER-SD(-6)の非検出状態が上記解除時間(78.75 ms)継続すると、当該BER-SD(-6)アラームが解除されることになる。同様に、上記のBER-SF(-3)アラームは、受信信号の10E3ビット内で1ビットのエラーが生じている状態が上記検出時間(7.25 ms)継続すると発生し、その後に、かかる状態が回復しBER-SF(-3)の非検出状態が上記解除時間(725 ms)継続すると、当該BER-SF(-3)アラームが解除されることになる。
【0021】
一方、LOFアラームは、LOF(Loss Of Frame)やOOF(Out Of Frame)等の受信信号(SONET伝送フレーム)の同期外れ状態が上記検出時間(OOFの検出状態が3 ms)継続すると発生するアラームであり、その後に、非同期外れ状態が上記解除時間(250 μs)継続すると解除される。なお、OOFの検出時間は625 μsである。
【0022】
また、LOS(Loss Of Signal)アラームは、信号入力断状態が上記検出時間(12.5 μs)継続すると発生するアラームで、その後に、非信号入力断状態が上記解除時間(100 μs)継続すると解除される。そして、SONETでは、表1に示すように、上記4種類のアラームのうち、BER-SD(-6)アラームが最もグレード(重要度)の低いアラームで、LOSアラームが最もグレードの高いアラームである。
【0023】
なお、これらの各アラーム状態は、異なるグレードのアラーム状態へ時間的に連続して遷移することはあっても、重複して発生することはない。また、一般に、グレードの高いアラームほど検出時間が短く、解除時間が長いといえる。
そして、上記4種類のアラームについてのアラーム検出/解除機能を受信部111E(111W)に実装したノード構成が、図8に示すものである。即ち、この図8に示すノードA〜Dは、受信部111E(111W)に、アラーム監視装置201として、BER-SD(-6)アラーム検出/解除回路部111−1,BER-SF(-3)アラーム検出/解除回路部111−2,LOFアラーム検出/解除回路部111−3,LOSアラーム検出/解除回路部111−4及びPC部111−5がそなえられており、各アラーム検出/解除回路部111−1〜111−4の出力(アラーム情報)によって、PC部111−5からAPS切替トリガが各APS部113〜115へ供給されて、回線切り替えが実施されるのである。なお、他の構成及び動作は、図7により前述したものと同様である。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、実際の伝送路103は、回線品質状態が常に安定しているわけではなく、送信側ノードの経時劣化や、伝送路103内の障害などのさまざまな要因によりその品質状態が変化するので、受信側ノード(アラーム監視装置200又は201)において、常にシーケンシャル(連続的)にアラームの検出/解除が行なわれているわけではない。
【0025】
例えば、グレードの低いアラーム状態からグレードの1つ高いアラーム状態に状態が遷移する場合も、1度の状態遷移で遷移先のグレードの高いアラーム状態に落ち着くのではなく、グレードの低いアラーム状態とグレードの高いアラーム状態を一定時間繰り返す場合がある。特に、送信側ノードに経時劣化が発生した場合には、比較的長い時間をかけてアラーム状態が遷移するので、このようなアラーム状態遷移の繰り返し(異なるグレード間でのアラーム状態のふらつき)が発生しやすくなる。
【0026】
このような場合、アラーム監視装置200又は201では、異なるグレードについてのアラーム検出/解除回路部によるアラーム検出/解除処理が短期間に繰り返されることになるので、各グレードのアラーム検出/解除回路部でのアラーム検出時間及びアラーム解除時間の設定によっては、或るグレードのアラーム状態が発生しているにも関わらず、ノーアラーム状態となってしまうことがある。
【0027】
かかるノーアラーム状態の発生を、図9に示すタイムチャートを用いて説明する。なお、この図9に示すタイムチャートは、図7に示すアラーム監視装置200での動作(2種類のアラーム状態に着目した動作)を示している。
この図9では、下記条件A,Bの場合に、異なるグレードのアラーム状態間の状態遷移が連続すると、ノーアラーム状態(図9中に▲1▼,▲2▼で示す箇所)が発生することを示している。
【0028】
条件A:グレードの高いアラーム状態の解除時間が、グレードの低いアラーム状態の検出時間よりも短い場合
条件B:グレードの高いアラーム状態の検出時間が、グレードの低いアラーム状態の解除時間よりも長い場合
即ち、上記の条件Aとして、グレードの低いアラーム状態の検出時間を4ms,解除時間を1msとし、上記の条件Bとして、グレードの高いアラーム状態の検出時間を2ms、解除時間を3msと仮定すると、グレードの高いアラーム状態からグレードの低いアラーム状態への状態遷移が生じた場合には、上記の条件Aにより、その状態遷移が発生(時点T2又はT4参照)してからグレードの低いアラーム状態がその検出時間(4ms)継続して、グレードの低いアラームについてのアラーム検出/解除回路部111aからアラーム出力される(時点T22又はT42参照)までに、グレードの高いアラームについてのアラーム検出/解除回路部111bからのアラーム出力が解除時間(3ms)経過により解除される(時点T21又はT41参照)ため、▲1▼で示す箇所(時点T21〜T22又は時点T41〜T42の間)にノーアラーム状態が発生することになる。
【0029】
逆に、グレードの低いアラーム状態からグレードの高いアラーム状態への状態遷移が生じた場合には、上記の条件Bにより、その状態遷移が発生(時点T1又はT3参照)してからグレードの高いアラーム状態がその検出時間(2ms)継続して、グレードの高いアラームについてのアラーム検出/解除回路部111bからアラーム出力される(時点T2又はT4参照)までに、グレードの低いアラームについてのアラーム検出/解除回路部111bからのアラーム出力が解除時間(1ms)経過により解除される(時点T11又はT31参照)ため、▲2▼で示す箇所(時点T11〜T2又は時点T31〜T4の間)にノーアラーム状態が発生する。
【0030】
このようなノーアラーム状態は、図8に示すアラーム監視装置201においても、同様に発生する。即ち、BER-SD(-6),BER-SF(-3),LOF,LOSの各アラームの検出時間及び解除時間がそれぞれ前記の表1に示すように規定されている場合、グレードの低いBER-SD(-6)アラームの検出時間(=787.5 ms)よりも、グレードの高いBER-SF(-3)の解除時間(=725 ms)の方が短い(前記の条件Aを満足する)ことから、グレードの高いBER-SF(-3)アラーム状態からグレードの低いBER-SD(-6)アラーム状態への状態遷移が生じると、62.5 ms (=787.5 ms−725 ms)の間(図9中の▲1▼で示す箇所に相当する箇所に)、ノーアラーム状態が発生することが判る(図10に示す符号301,302参照)。
【0031】
同様に、グレードの低いBER-SF(-3)アラームの検出時間(=7.25 ms)よりも、グレードの高いLOFアラームの解除時間(=250 μs)の方が短い(前記の条件Aを満足する)ことから、グレードの高いLOFアラーム状態からグレードの低いBER-SF(-3)アラームへの状態遷移が生じると、7 ms(=7.25 ms−0.25 ms)の間(図9中の▲1▼で示す箇所に相当する箇所に)、ノーアラーム状態が発生することが判る(図10に示す符号303,304参照)。
【0032】
また、グレードの低いLOFアラームの検出時間(=3 ms)よりも、グレードの高いLOSアラームの解除時間(=100 μs)の方が短い(前記の条件Aを満足する)ことから、グレードの高いLOSアラーム状態からグレードの低いLOFアラーム状態への状態遷移が生じると、2.9 ms(=3 ms−0.1 ms)の間(図9中の▲1▼で示す箇所に相当する箇所に)、ノーアラーム状態が発生することが判る(図10に示す符号305,306参照)。
【0033】
なお、いずれの場合も、前記の条件Bは満足しない〔グレードの高いアラームの検出時間(=7.25 ms/3 ms/12.5 μs)の方が、グレードの低いアラームの解除時間(=78.75 ms/725 ms/250 μs)よりも短い〕ので、上記とは逆に、グレードの低いアラーム状態からグレードの高いアラーム状態への状態遷移が生じても、グレードの低いアラームが解除される前に、グレードの高いアラームが出力されるため、図9中の▲2▼で示す箇所に相当する箇所にはノーアラーム状態は発生しない。
【0034】
以上のようなノーアラーム状態の発生は、前記のAPS切替トリガ(以下、単に「切替トリガ」ともいう)が、アラームの状態変化時(検出時/解除時)に発生することから、不要な切替トリガの発生を引き起こすことになる(図9及び図10中の点線矢印307参照)。
したがって、異なるグレードのアラーム状態間でアラーム状態がふらつくことにより、それらのグレード間のアラーム状態の遷移が短時間に多発した場合には、APS部113〜115に対して、切替トリガが多発することになり、APS部113〜115において、この切替トリガに応じた切り替え処理をCPUによるソフトウェアで行なっていると、CPUに対する負荷が非常に高くなり、CPUの処理能力の限界を超えた場合には、APS部113〜115がフリーズする場合がある。
【0035】
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、アラームの検出時間及び解除時間の設定いかんによって、異なるグレードのアラーム状態間でアラーム状態遷移が連続して発生した場合のノーアラーム状態の発生を防止できるようにした、アラーム監視装置および伝送装置を提供することを目的とする。
【0036】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明のアラーム監視装置(請求項1)は、次の各部をそなえて構成されたことを特徴としている。
(1)受信信号についての第1のグレードのアラーム検出状態が第1のアラーム検出時間継続するとアラーム出力し、第1のグレードのアラーム非検出状態が第1のアラーム解除時間継続すると当該アラーム出力を解除する第1のアラーム検出/解除部
(2)受信信号についての第2のグレードのアラーム検出状態が第2のアラーム検出時間継続するとアラーム出力し、第2のグレードのアラーム非検出状態が第2のアラーム解除時間継続すると当該アラーム出力を解除する第2のアラーム検出/解除部
(3)上記の各グレード間のアラーム検出状態の状態遷移に起因して、一方のアラーム検出/解除部での該アラーム解除時間の経過により一方のグレードのアラーム出力が解除されても、他方のアラーム検出/解除部がアラーム検出状態であると、当該他方のアラーム検出/解除部が該アラーム検出時間の経過によりアラーム出力するまで該一方のグレードについてのアラーム出力を維持するアラーム出力保護部
上述のごとく構成された本発明のアラーム監視装置では、上記の各グレード間のアラーム検出状態の状態遷移に起因して、一方のグレードのアラームについてのアラーム解除時間の経過により、そのグレードのアラーム出力が解除されても、他方のグレードのアラームが検出状態であると、そのアラームについてのアラーム検出時間の経過によりアラーム出力があるまで上記一方のグレードについてのアラーム出力を維持するので、いずれかのグレードのアラームが検出されているにも関わらず上記のアラーム検出時間及び解除時間の設定いかんによってアラーム出力されない事態(ノーアラーム状態)が発生することを回避することができる。
【0037】
ここで、上記のアラーム出力保護部は、第1のアラーム検出/解除部での第1のアラーム解除時間の経過により第1のグレードについてのアラーム出力が解除されても、第2のアラーム検出/解除部が第2のグレードのアラーム検出状態であると、その第2のアラーム検出/解除部が第2のアラーム検出時間の経過によりアラーム出力するまで第1のグレードについてのアラーム出力を維持する第1保護回路と、第2のアラーム検出/解除部での第2のアラーム解除時間の経過により第2のグレードについてのアラーム出力が解除されても、第1のアラーム検出/解除部が第1のグレードのアラーム検出状態であると、その第1のアラーム検出/解除部が第1のアラーム検出時間の経過によりアラーム出力するまで第2のグレードについてのアラーム出力を維持する第2保護回路とをそなえるのが好ましい。
【0038】
このような構成を採ることで、第1のアラーム検出時間が第2のアラーム解除時間よりも短い場合および第1のアラーム解除時間が第2のアラーム検出時間よりも長い場合に、第2のアラーム検出状態から第1のアラーム検出状態への状態遷移時および第1のアラーム検出状態から第2のアラーム検出状態への状態遷移時にそれぞれ発生するノーアラーム状態を回避することができる(請求項2)。
【0039】
また、本発明の伝送装置(請求項3)は、リングネットワークに接続される伝送装置であって、二方向から受信する同一データのうち一方向のデータをアラーム情報に基づいて選択的に受信する選択受信部と、この選択受信部でのデータの選択基準とするアラーム情報を発生するアラーム監視部とをそなえるとともに、このアラーム監視部が、上記請求項1記載のアラーム監視装置としての構成を有することを特徴としている。
【0040】
上述のごとく構成された本発明の伝送装置では、二方向から受信する同一データのうち一方向のデータをアラーム情報に基づいて選択的に受信する、リングネットワークに接続される伝送装置において、上述したノーアラーム状態の発生を回避して、このノーアラーム状態の発生に起因する選択受信部での不要な選択動作の発生を回避することができる。
【0041】
また、本発明のアラーム監視装置(請求項4)は、受信信号についての異なるグレードの複数種類のアラーム状態に応じて設けられ、それぞれ、アラーム検出状態が所定のアラーム検出時間継続するとアラーム出力し、アラーム非検出状態が所定のアラーム解除時間継続すると当該アラーム出力を解除する複数のアラーム検出/解除部をそなえるとともに、上記の各グレード間のそれぞれについて、一方のグレードに対応するアラーム検出/解除部でのアラーム解除時間の経過によりそのアラーム出力が解除されても、他方のグレードに対応するアラーム検出/解除部がアラーム検出状態であると、当該アラーム検出/解除部がアラーム検出時間の経過によりアラーム出力するまで、上記一方のグレードについてのアラーム出力を維持するアラーム出力保護部が設けられたことを特徴としている。
【0042】
上述のごとく構成された本発明のアラーム監視装置では、受信信号について異なるグレードの複数種類のアラーム状態が存在し、これらの各グレード間のアラーム検出状態のいずれの状態遷移が発生しても、いずれかのグレードのアラームが検出されているにも関わらず上記のアラーム検出時間及び解除時間の設定いかんによってアラーム出力されない事態(ノーアラーム状態)が発生することを回避することができる。
【0043】
また、本発明の伝送装置(請求項5)は、リングネットワークに接続される伝送装置であって、二方向から受信する同一データのうち一方向のデータをアラーム情報に基づいて選択的に受信する選択受信部と、この選択受信部でのデータの選択基準とするアラーム情報を発生するアラーム監視部とをそなえるとともに、このアラーム監視部が、上記請求項4記載のアラーム監視装置としての構成を有することを特徴としている。
【0044】
上述のごとく構成された本発明の伝送装置でも、二方向から受信する同一データのうち一方向のデータをアラーム情報に基づいて選択的に受信する、リングネットワークに接続される伝送装置において、いずれのグレード間のアラーム状態の状態遷移時においても、上述したノーアラーム状態の発生を回避して、このノーアラーム状態の発生に起因する選択受信部での不要な選択動作の発生を回避することができる。
【0045】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(A)基本実施形態の説明
まず、以下では、説明の簡単化のため、受信信号についてのアラーム状態として、2種類のアラーム状態(グレードの低いアラーム状態とグレードの高いアラーム状態)に限って説明する。
【0046】
図1は本発明の基本実施形態を説明すべくアラーム監視装置の構成を示すブロック図で、この図1に示すアラーム監視装置(アラーム監視部)1も、例えば図6及び図7により前述した高次群装置101の受信部111E,111Wに適用され、EAST及びWESTの二方向から受信する同一データ(信号)のうちの一方向をAPS切替トリガ(アラーム情報)に基づいて選択的に受信するAPS部(選択受信部)113〜115での信号(データ)選択基準となる上記APS切替トリガを発生するものであるが、本実施形態では、グレードの低いアラームについてのアラーム検出/解除回路部2−1と、グレードの高いアラームについてのアラーム検出/解除回路部2−2と、グレードの低いアラームの検出状態を保持するための保護回路3−1と、グレードの高いアラームの検出状態を保持するための保護回路3−2と、T秒タイマ4と、エッジn回カウンタ部5と、PC部6とをそなえて構成されている。
【0047】
ここで、アラーム検出/解除回路部(第1のアラーム検出/解除部)2−1は、受信信号のグレードの低いアラーム状態についてのアラーム検出/解除を行なうためのもので、このために、本実施形態では、受信信号からグレードの低いアラーム状態を検出する検出回路21aと、この検出回路21aでアラーム状態が検出されてからその検出状態が所定のアラーム検出時間継続するとアラーム出力する出力部22aと、受信信号からグレードの低いアラーム状態を監視し、出力部22aによるアラーム出力後に、そのアラームの非検出状態が所定のアラーム解除時間継続すると、出力部22aによるアラーム出力を解除(停止)させる解除回路23aとをそなえて構成されている。
【0048】
同様に、アラーム検出/解除回路部(第2のアラーム検出/解除部)2−2は、受信信号のグレードの高いアラーム状態についてのアラーム検出/解除を行なうためのもので、上記のアラーム検出/解除回路部2−1と同様に、受信信号からグレードの低いアラーム状態を検出する検出回路21bと、この検出回路21bでアラーム状態が検出されてからその検出状態が所定のアラーム検出時間継続するとアラーム出力する出力部22bと、受信信号からグレードの低いアラーム状態を監視し、出力部22bによるアラーム出力後に、そのアラームの非検出状態が所定のアラーム解除時間継続すると、出力部22bによるアラーム出力を解除(停止)させる解除回路23bとをそなえて構成されている。
【0049】
なお、上記の検出回路21a及び21bは、いずれも、受信信号から検出すべきアラーム状態を検出したら直ちに出力〔検出エッジ(↑)〕の出力を行なう(つまり、アラーム検出時間=0秒)。
また、保護回路(第1保護回路)3−1は、グレードの低いアラームに対応するアラーム検出/解除回路2−1での解除時間経過によりそのアラーム出力が解除回路23aによって解除されても、グレードの高いアラーム検出/解除回路部2−2の検出回路21bでグレードの高いアラーム状態が検出されていると、その検出信号(検出エッジ)により、そのアラーム検出/解除回路部2−2での検出時間経過によりその出力部22bからアラーム出力されるまで、グレードの低いアラーム出力を維持するためのものである。
【0050】
このため、本保護回路3−1は、図1中に示すように、グレードの低いアラームについての出力部22aの出力と、グレードの高いアラームについての検出回路21bの出力(検出エッジ)とを論理和出力するORゲート(第1論理和回路)31aと、このORゲート31aの出力を反転出力するインバータ(第1反転回路)32aと、このインバータ32aの出力とグレードの高いアラームについての出力部22bの出力とを論理和出力するORゲート(第2論理和回路)33aと、このORゲート33aの出力を反転出力するインバータ(第2反転回路)34aとをそなえて構成されている。
【0051】
これにより、本保護回路3−1では、グレードの低いアラームについての出力部22aからのアラーム出力がアラーム解除時間の経過により解除されたとしても、グレードの高いアラームについての検出回路21bでアラーム状態が検出されている限り、ORゲート31aの出力がHレベル(“1”)となり、インバータ32aの出力(つまり、第2のORゲート33aの一方の入力)がLレベル(“0”)となる。
【0052】
したがって、グレードの高いアラームについての出力部22bからのアラーム出力(つまり、第2のORゲート33aの他方の入力)があるまで、ORゲート33aの出力はLレベルとなり、この結果、インバータ34aの出力がHレベルとなりアラーム出力が維持される。これにより、図9により前述した▲1▼で示す箇所のノーアラーム状態(ひいては、不要なAPS切替トリガ)の発生を防止することが可能となる。
【0053】
これに対し、保護回路(第2保護回路)3−2は、上記とは逆に、グレードの高いアラームに対応するアラーム検出/解除回路部2−2での解除時間経過によりそのアラーム出力が解除回路23bによって解除されても、グレードの低いアラームに対応するアラーム検出/解除回路部2−1の検出回路21aでグレードの低いアラーム状態が検出されていると、その検出信号(検出エッジ)により、そのアラーム検出/解除回路部2−1での検出時間経過によりその出力部22aからアラーム出力されるまで、グレードの高いアラーム出力を維持するためのものである。
【0054】
このため、本保護回路3−2も、上記の保護回路3−1と構成要素は同様であり、図1中に示すように、グレードの高いアラームについての出力部22bの出力と、グレードの低いアラームについての検出回路21aの出力(検出エッジ)とを論理和出力するORゲート(第3論理和回路)31bと、このORゲート31bの出力を反転出力するインバータ(第3反転回路)32bと、このインバータ32bの出力とグレードの低いアラームについての出力部22aの出力とを論理和出力するORゲート(第4論理和回路)33bと、このORゲート33bの出力を反転出力するインバータ(第4反転回路)34bとをそなえて構成されている。
【0055】
これにより、本保護回路3−2では、グレードの高いアラームについての出力部22bからのアラーム出力がアラーム解除時間の経過により解除されたとしても、グレードの低いアラームについての検出回路21aでアラーム状態が検出されている限り、ORゲート31bの出力がHレベルとなり、インバータ32bの出力(つまり、ORゲート33bの一方の入力)がLレベルとなる。
【0056】
したがって、グレードの低いアラームについての出力部22aからのアラーム出力(つまり、ORゲート33bの他方の入力)があるまで、ORゲート33bの出力はLレベルとなり、この結果、インバータ34bの出力がHレベルとなりアラーム出力が維持される。これにより、図9により前述した▲2▼で示す箇所のノーアラーム状態(ひいては、不要なAPS切替トリガ)の発生を防止することが可能となる。
【0057】
つまり、上記の保護回路3−1及び3−2は、上記の各グレード間のアラーム検出状態の状態遷移に起因して、一方のアラーム検出/解除回路部2−1(2−2)でのアラーム解除時間の経過により一方のグレードのアラーム出力が解除されても、他方のアラーム検出/解除回路部2−2(2−1)がアラーム検出状態であると、そのアラーム検出/解除回路部2−2(2−1)がアラーム検出時間の経過によりアラーム出力するまで上記一方のグレードについてのアラーム出力を維持するアラーム出力保護部としての機能を果たしているのである。
【0058】
次に、T秒タイマ4は、保護回路3−1又は保護回路3−2の出力(Hレベル)によりT秒周期(監視周期)でトリガをエッジn回カウンタ部5へ供給するものであり、エッジn回カウンタ部(以下、単に「カウンタ部」ともいう)5は、このT秒タイマ4と連動して、上記監視周期内の保護回路3−1及び保護回路3−2の出力(エッジ数)をカウント(計数)し、そのカウント結果に応じて、いずれか一方のグレードについてのアラームを固定的に出力するものである。
【0059】
例えば、上記監視周期内の検出エッジ数が所定の閾値以上であれば、グレードの高い又はグレードの低いアラームについてのアラーム出力に維持したり、上記監視周期内の検出エッジ数が閾値以上であれば、検出エッジ数の多い又は少ない方のアラームについてのアラーム出力に維持したりすることができる。前者を実現するには、カウンタ部5においてアラームの種類(グレード)とは無関係に総エッジ数をカウントすればよく、後者を実現するには、カウンタ部5においてアラームの種類毎にそれぞれのエッジ数をカウントできるようにすればよい。なお、上記の固定的なアラーム出力は、上記監視周期内の検出エッジ数が閾値未満になると解除される。
【0060】
つまり、上記のT秒タイマ4及びカウンタ部5は、上記の保護回路3−1及び3−2からの上記監視周期内の総エッジ数(総アラーム出力回数)を計数し、その監視周期内の総エッジ数が所定の閾値以上であると、上記の各グレードのアラーム出力のいずれか一方を、その後に計数される監視周期内の総エッジ数が上記閾値未満になるまで固定的に出力するアラーム出力制御部としての機能を果たすのである。なお、本機能はソフトウェアにより実現される。
【0061】
これにより、所定の監視周期内にグレードの低いアラーム状態とグレードの高いアラーム状態との間の状態遷移が所定回数以上頻繁に生じるような場合には、アラーム出力を各グレードのいずれか一方についてのアラーム出力に維持(固定)することで、かかる状態遷移により多発するアラーム出力連続切替(これを、以下、不連続動作という)を防止して、不要なAPS切替トリガの発生をさらに抑制できる。
【0062】
そして、PC部6は、上記のカウンタ部5の出力(アラーム検出/解除情報)を受けて、その情報を外部(例えば、システム保守用の保守端末(図示省略)や、図7及び図8に示すAPS部(選択受信部)113〜115にAPS切替トリガとして)供給するものである。
以下、上述のごとく構成された本実施形態のアラーム監視装置1の動作について、図2及び図3に示すタイムチャートを参照しながら詳述する。
【0063】
まず、アラーム検出/解除回路部2−1,2−2及び保護回路3−1,3−2に着目した動作について図2を参照しながら詳述する。
図2に示すように、時点T1〜T2の間はグレードの低いアラーム状態が継続し、時点T2〜T3の間はグレードの高いアラーム状態が継続し、時点T3〜T4までは再びグレードの低いアラーム状態が継続し、さらに、時点T4〜T5までは再びグレードの高いアラーム状態が継続し、時点T5〜T6までは再びグレードの低いアラーム状態が継続する場合を想定する。なお、図9と比較しやすように、本例においても、グレードの低いアラーム(アラーム検出/解除回路部2−1)の検出時間を4ms,解除時間を1msとし、グレードの高いアラーム(アラーム検出/解除回路部2−2)の検出時間を2ms,解除時間を3msと仮定する。
【0064】
この場合、まず、アラーム監視装置1では、時点T1において、グレードの低いアラームについてのアラーム検出/解除回路部2−1の検出回路21aにて受信信号のグレードの低いアラーム状態が検出され、かかる検出状態が検出時間(4ms)継続する(時点T11参照)ことにより、出力部22aからアラーム(Hレベル)が出力される。
【0065】
その後、時点T2でグレードの低いアラーム状態がグレードの高いアラーム状態へ遷移するので、検出回路21aではグレードの低いアラーム状態が検出されず、かかる非検出状態が解除時間(1ms)継続することにより、出力部22aによるアラーム出力が解除回路23aによって解除(停止)される(時点T21参照)。
【0066】
しかし、このとき、既に他方のアラーム検出/解除回路部2−2の検出回路21bでグレードの高いアラーム状態が検出されているので、保護回路3−1のORゲート31aの出力はHレベルのままとなる(つまり、保護回路3−1のORゲート33aの一方の入力はLレベルのままである)。
一方、このとき、アラーム検出/解除回路部2−2では、上記のグレードの高いアラーム状態の検出からその検出状態が検出時間(2ms)継続しなければ、出力部22bからアラーム出力されないので(Lレベルのままなので)、保護回路3−1のORゲート33aの2入力がともにLレベルとなり、この結果、グレードの高いアラームについての検出回路21bでのアラーム検出状態が検出時間(2ms)継続して出力部22bからアラーム出力される(ORゲート33aの他方の入力がHレベルとなる;時点T3参照)まで、インバータ34aによりカウンタ部5へのアラーム出力が維持される。
【0067】
これにより、図2中に▲2▼で示す箇所に従来生じていたノーアラーム状態の発生が防止される。
さらに、その後、時点T3で受信信号のアラーム状態がグレードの高いアラーム状態からグレードの低いアラーム状態へ遷移すると、グレードの高いアラームについての検出回路21bでアラーム状態が検出されなくなるので、その時点T3からかかる非検出状態が解除時間(3ms)継続すると、解除回路23bによって出力部23bによるグレードの高いアラーム出力が解除される(時点T31参照)。
【0068】
しかし、このとき、既に他方のアラーム検出/解除回路部2−1の検出回路21aでグレードの低いアラーム状態が検出されているので、保護回路3−2のORゲート31bの出力はHレベルのままとなる(つまり、保護回路3−2のORゲート33bの一方の入力はLレベルのままである)。
また、このとき、アラーム検出/解除回路部2−1では、上記のグレードの低いアラーム状態の検出からその検出状態が検出時間(4ms)継続しなければ、出力部22aからアラーム出力されないので(Lレベルのままなので)、保護回路3−2のORゲート33bの2入力がともにLレベルとなり、この結果、グレードの低いアラームについての検出回路21aでのアラーム検出状態が検出時間(4ms)継続して出力部22aからアラーム出力される(ORゲート33bの他方の入力がHレベルとなる;時点T32参照)まで、インバータ34bによりカウンタ部5へのアラーム出力が維持される。
【0069】
これにより、図2中に▲1▼で示す箇所に従来生じていたノーアラーム状態の発生が防止される。
以降の時点T4,T5における状態遷移についても、上記と同様の動作により、一方のグレードのアラームについてのアラーム出力が解除されても、他方のグレードのアラーム状態が検出されている限り、他方のグレードのアラーム出力があるまで、その一方のグレードのアラーム出力を維持することにより、図2中に▲1▼及びで示す箇所に従来生じていたノーアラーム状態の発生を防止することができる。
【0070】
以上の結果、図2と図9とを比較しても判るように、不要なAPS切替トリガの発生が防止されて、連続するアラーム状態遷移発生時のAPS切替トリガの発生数を削減することができる。以上のように、ORゲート31a,31b,33a,33bと、インバータ32a,32b,34a,34bとを組み合わせた簡単な回路構成で、本来発生すべきでないノーアラーム状態の発生、ひいては、不要なAPS切替トリガの発生を防止できる保護回路3−1,3−2を実現することができる。
【0071】
なお、グレードの低いアラーム状態のみが発生している場合は、図1に示す構成において、保護回路3−1内のORゲート31a,33aにおいてそれぞれ他方の入力としてグレードの高い側から取り込んでいる出力レベルが常にLレベルなので、グレードの低いアラーム状態のみに依存したレベル(Hレベル又はLレベル)が、保護回路3−1から出力されることになる。
【0072】
逆に、グレードの高いアラームのみが発生している場合は、保護回路3−2内のORゲート31b,33bにおいてそれぞれ他方の入力としてグレードの低い側から取り込んでいる出力レベルが常にLレベルなので、グレードの高い側のアラーム状態のみに依存したレベル(Hレベル又はLレベル)が、保護回路3−2から出力されることになる。
【0073】
次に、T秒タイマ4及びカウンタ部5に着目した動作について、図3を参照しながら詳述する。なお、この図3において、(a)の部分が図2の(a)の部分に対応している。
まず、保護回路3−1及び保護回路3−2の出力は、それぞれ、T秒タイマ4及びエッジn回カウンタ部5に入力される。T秒タイマ4は、最初に入力されたエッジで、タイマスタートし、T秒(ここでは、7ms)周期で監視周期を規定する監視トリガ11をカウンタ部5に供給する〔図3の(b)参照〕。エッジn回カウンタ部5では、このT秒タイマ4と連動して、上記の監視周期(7ms)内に保護回路3−1側及び保護回路3−2側から出力されるエッジ(↑)をカウントし、そのカウント結果をPC部6へ出力する。
【0074】
この際、カウンタ部5は、例えば、異なるグレード毎にエッジ数をそれぞれ検出するとともに、それらの総エッジ数(n)を検出し、その監視周期(7ms)内の総エッジ数nが閾値(例えば、2)以上であれば、図3の(c)に示すように、次の監視トリガ11以降、検出エッジ数の少ない方(この場合は、グレードの高い方)のアラーム出力を保持(維持)する(結果的に、時点T3からグレードの高い方のアラーム出力に維持される)。なお、n=2未満のカウントアップの場合は、カウンタ部5は前状態を出力する。
【0075】
その後、かかる保持状態にて、監視周期(7ms)内の検出エッジ数nが1回以下になると、カウンタ部5は、その監視周期終了時〔図3の(c)の時点T7参照〕に、グレードの高い側のアラーム出力を解除する。
これにより、アラーム状態の状態遷移に応じて発生するAPS切替トリガ数が、エッジn回カウンタ部5での処理前の状態〔図2の(b)参照〕に比してさらに少なくなることが判る。
【0076】
なお、カウンタ部5は、上記とは逆に、監視周期(7ms)内の検出総エッジ数nが2以上であれば、図3の(d)に示すように、時点T32から検出エッジ数nの多い方〔この場合は、グレードの低い方(つまり、グレードの低いアラーム状態であることの方が多いことを意味する)〕のアラーム出力を保持(維持)するようにしてもよい。この場合も、APS切替トリガ数が、エッジn回カウンタ部5での処理前の状態〔図2の(b)参照〕に比して少なくなることが判る。
【0077】
また、上記のように個々のグレードの検出エッジ数を考慮することなく、単純に、監視周期(7ms)内の総エッジ数が2回以上であれば、いずれか一方のグレードについてのアラーム出力に固定するようにしてもよい。この場合も、上記と同様に、アラーム状態の状態遷移に応じて発生するAPS切替トリガ数を、エッジn回カウンタ部5での処理前の状態に比して少なくできる。
【0078】
以上のように、上述したアラーム監視装置1によれば、保護回路3−1及び3−2をそなえることで、異なるグレード間のアラーム検出状態の状態遷移時において、各グレードのアラーム検出時間及びアラーム解除時間の設定によって、いずれかのグレードのアラームが検出されているにも関わらずアラーム出力されないという不都合(ノーアラーム状態)が発生することを回避することができる。
【0079】
したがって、APS部113〜115(図7参照)に対する不要なAPS切替トリガの発生を防止することができ、これらのAPS部113〜115での不要な切替動作の発生を防止してそれぞれの処理負荷を軽減することができる。
しかも、上記の保護回路3−1及び3−2は、いずれも、ORゲートとインバータとの組み合わせにより実現できるので、極めて簡素な構成で、上記ノーアラーム状態の発生を防止することができる。
【0080】
また、上記のT秒タイマ4及びカウンタ部5をそなえることで、異なるグレード間のアラーム検出状態の状態遷移が短時間に多発した場合でも、その実際の状態遷移に関わらず、アラーム出力をいずれか一方のグレードに強制的に固定して、不連続動作(アラーム出力連続切替)を回避する(連続動作に変換する)ので、さらに不要なAPS切替トリガの発生を防止して、より一層のAPS部113〜115の処理負荷軽減を図ることができる。
【0081】
(B)具体例の説明
上述した例は受信信号についてのアラーム状態のグレードが2種類の場合であるが、以下では、前述したように、グレードがSONETで規定されている「BER-SD(-6)」,「BER-SF(-3)」,「LOF」及び「LOS」の合計4種類存在する場合について説明する。なお、これら4種類のアラームのグレードは「BER-SD(-6)」<「BER-SF(-3)」<「LOF」<「LOS」である。
【0082】
図4が上記4種類のグレードのアラーム状態に対応したアラーム監視装置1の構成を示すブロック図で、この図4に示すように、本アラーム監視装置1は、上記4種類のグレードのアラーム状態に対応して、BER-SD(-6)アラーム検出/解除回路部2−1,BER-SF(-3)アラーム検出/解除回路部2−2,LOFアラーム検出/解除回路部2−3及びLOSアラーム検出/解除回路部2−4をそなえるとともに、保護回路3−1〜3−6,T秒タイマ4−1〜4−3,エッジn回カウンタ部5−1〜5−3及びPC部6をそなえて構成されている。
【0083】
つまり、この図4と図1と比較すれば判るように、上記のBER-SD(-6)アラーム検出/解除回路部2−1が、図1に示すグレードの低いアラームについてのアラーム検出/解除回路部2−1に相当し、BER-SF(-3)アラーム検出/解除回路部2−2が、図1に示すグレードの高いアラームについてのアラーム検出/解除回路部2−2に相当しており、残り2種類のグレードのアラームのために、LOFアラーム検出/解除回路部2−3及びLOSアラーム検出/解除回路部2−4が追加されている。
【0084】
なお、LOFアラーム検出/解除回路部2−3及びLOSアラーム検出/解除回路部2−4は、図4中に示すように、それぞれ、その基本構成はBER-SD(-6)アラーム検出/解除回路部2−1又はBER-SF(-3)アラーム検出/解除回路部2−2と同様であり、LOFアラーム検出/解除回路部2−3は、検出回路21c,出力部22c及び解除回路23cをそなえて構成され、LOSアラーム検出/解除回路部2−4は、検出回路21c,出力部22c及び解除回路23cをそなえて構成されている。
【0085】
また、保護回路3−1,3−2の構成も図1に示すものと同様であり、T秒タイマ4−1は図1に示すT秒タイマ4に相当し、エッジn回カウンタ部5−1は図1に示すエッジn回カウンタ部5に相当する。そして、上記のようにLOFアラーム検出/解除回路部2−3が追加になる場合は、「LOF」よりもグレードの1つ低い「BER-SF(-3)」のアラーム出力状態(保護回路3−2の出力)を保持するために、保護回路3−3が保護回路3−2の後段に追加され、「LOF」のアラーム出力状態(LOFアラーム検出/解除回路部2−3の出力)を保持するために、保護回路3−4が追加されている。
【0086】
同様に、LOSアラーム検出/解除回路部2−4が追加になることにより、「LOS」よりもグレードの1つ低い「LOF」のアラーム出力状態を保持するために、保護回路3−5が保護回路3−4の後段に追加され、「LOS」のアラーム出力状態(LOSアラーム検出/解除回路部2−4の出力)を保持するために、保護回路3−6が追加されている。
【0087】
このため、保護回路3−3〜3−6は、それぞれ、図4に示すように、ORゲート31c〜31f,インバータ32c〜32f,ORゲート33c〜33f及びインバータ34c〜34fをそなえて構成されており、保護回路3−3は、保護回路3−2の出力と、グレードの1つ低い側のLOFアラーム検出/解除回路部2−3の検出回路21cの出力とをORゲート31cの入力とするともに、そのLOFアラーム検出/解除回路部2−3における出力部22cの出力をORゲート33cの他方の入力としている。
【0088】
また、保護回路3−4は、「LOF」に対してグレードの1つ低い側のBER-SF(-3)アラーム検出/解除回路部2−2における検出回路21bの出力と、LOFアラーム検出/解除回路部2−3における出力部22cの出力とをORゲート31dの入力とするとともに、グレードの1つ低い側のBER-SF(-3)アラーム検出/解除回路部2−2における出力部22bの出力をORゲート33dの他方の入力としている。
【0089】
さらに、保護回路3−5は、上記の保護回路3−4(インバータ34d)の出力と、LOSアラーム検出/解除回路部2−4における検出回路21dの出力とをORゲート31eの入力とするとともに、LOSアラーム検出/解除回路部2−4における出力部22dの出力をORゲート33eの他方の入力としており、保護回路3−6は、LOSよりも1つグレードの低い側のLOFアラーム検出/解除回路部2−3における検出回路21cの出力と、LOSアラーム検出/解除回路部2−4における出力部22dの出力とをORゲート31fの入力とするとともに、LOFアラーム検出/解除回路部2−3における出力部22cの出力をORゲート33fの他方の入力としている。
【0090】
また、T秒タイマ4−1は、保護回路3−1又は3−3の出力(エッジ)の入力により監視周期をスタートするようになっており、エッジn回カウンタ部5−1は、このT秒タイマ4−1と連動して、監視周期内の保護回路3−1及び3−3の出力のエッジ数を計数して、その計数結果が閾値以上であれば、「BER-SD(-6)」及び「BER-SF(-3)」のいずれか一方についてのアラーム出力を保持するようになっている。
【0091】
さらに、T秒タイマ4−2は、カウンタ部5−1のグレードの高い側の出力又は保護回路3−5の出力(さらにグレードの1つ高い「LOF」のアラーム出力)の入力により監視周期をスタートさせるようになっており、エッジn回カウンタ部5−2は、このT秒タイマ4−2と連動して、これらのカウンタ部5−1のグレードの高い側の出力及び保護回路3−5の出力の監視周期内のエッジ数を計数して、その計数結果が閾値以上であれば、「BER-SF(-3)」及び「LOF」のいずれか一方についてのアラーム出力を保持するようになっている。
【0092】
同様に、T秒タイマ4−3は、カウンタ部5−2のグレードの高い側の出力又は保護回路3−6の出力(さらにグレードの1つ高い「LOS」のアラーム出力)の入力により監視周期をスタートさせるようになっており、エッジn回カウンタ部5−3は、このT秒タイマ4−3と連動して、これらのカウンタ部5−2のグレードの高い側の出力及び保護回路3−6の出力の監視周期内のエッジ数を計数して、その計数結果が閾値以上であれば、「LOF」及び「LOS」のいずれか一方についてのアラーム出力を保持するようになっている。
【0093】
つまり、上記のT秒タイマ4−i(i=1〜3)とカウンタ部5−iとの組は、それぞれ、前記のアラーム出力制御部を構成する図1に示すT秒タイマ4とカウンタ部5との組に相当し、本アラーム監視装置は、この組が異なるグレードのアラーム間のそれぞれについて設けられた構成になっているのである。
以上のような構成により、「BER-SD(-6)」と「BER-SF(-3)」との間、「BER-SF(-3)」と「LOF」との間、及び、「LOF」と「LOS」との間という、複数の異なるグレード間での連続的なアラーム状態遷移が生じた場合でも、それぞれ、前述したノーアラーム状態の発生防止と、APS切替トリガ数の削減とを図ることができる。
【0094】
以下、かかるアラーム監視装置1の動作について、図5に示すタイムチャートを参照しながら詳述する。なお、以下においても、上記4種類のアラームの検出時間及び解除時間は前記の表1に示すように規定されているものとする。
まず、図5に示すように、受信信号のアラーム状態が、時点T1〜T2の間は最もグレードの低い「BER-SD(-6)」、時点T2〜T3の間はグレードの1つ高い「BER-SF(-3)」、時点T3〜T4の間は再び「BER-SD(-6)」、時点T4〜T5の間は再び「BER-SF(-3)」、時点T5〜T6の間は再び「BER-SD(-6)」とそれぞれグレードの低い「BER-SD(-6)」とグレードの高い「BER-SF(-3)」との間で繰り返し状態遷移する場合を考える。
【0095】
この場合は、LOFアラーム状態が検出されないので、LOFアラーム検出/解除回路部2−3の検出回路21c及び出力部22cからの出力は無い(Lレベルである)。したがって、保護回路3−3のORゲート31c及び33cへの出力が常にLレベルとなっているので、カウンタ部5への入力は保護回路3−2の出力と同一になる。つまり、保護回路3−2の出力がHレベルであれば保護回路3−3の出力もHレベルとなり、逆に、保護回路3−2の出力がLレベルであれば保護回路3−3の出力もLレベルとなる。
【0096】
したがって、BER-SD(-6)アラーム検出/解除回路部2−1,BER-SF(-3)アラーム検出/解除回路部2−2,保護回路3−1及び保護回路3−2(3−3)から成る部分の動作は、基本的に、図2により前述した動作と同等になる。つまり、この場合は、BER-SD(-6)アラーム検出/解除回路部2−1が前記第1のアラーム検出/解除部、BER-SF(-3)アラーム検出/解除回路部2−2が前記第2のアラーム検出/解除部に相当し、保護回路3−1〜3−3が、「BER-SD(-6)」と「BER-SF(-3)」という異なるグレードのアラーム状態間について設けられた前記アラーム出力保護部として機能し、保護回路3−1が前記第1保護回路、保護回路3−2及び3−3が前記第2保護回路として機能するのである。
【0097】
即ち、図5の(a)に示すように、時点T3及び時点T5でグレードの高い「BER-SF(-3)」からグレードの低い「BER-SD(-6)」へのアラーム状態遷移が生じ、「BER-SF(-3)」が解除時間(725 ms)継続して検出されないことにより、BER-SF(-3)アラーム検出/解除回路2−2の出力部22bからのアラーム出力が解除されても、BER-SD(-6)アラーム検出/解除回路2−1の検出回路21aにて「BER-SD(-6)」が検出されているため、保護回路3−1のORゲート31aの出力はHレベルに維持され、その後に、「BER-SD(-6)」のアラーム検出時間(787.5 ms)が経過して、BER-SD(-6)アラーム検出/解除回路2−1の出力部22aからアラーム出力されるまでは、グレードの高い「BER-SF(-3)」についてのアラーム出力が維持される。
【0098】
これにより、図5中に符号12で示す部分に従来生じていた62.5 ms(=787.5 ms−725 ms)のノーアラーム状態の発生が防止される。なお、この場合も、グレードの低い「BER-SD(-6)」のアラーム解除時間(78.75 ms)よりもグレードの高い「BER-SF(-3)」のアラーム検出時間(7.25 ms)の方が短いので、図5において、図2中に▲2▼で示す箇所に相当する箇所にノーアラーム状態は発生しない。
【0099】
さて、上記の動作により、図5の(b)に示すように、T秒カウンタ4−1は、最初に(時点T2において)保護回路3−1から入力されたエッジで、タイマスタートし、T秒(ここでは、7ms)周期で監視周期を規定する監視トリガ11をカウンタ部5−1に供給し、カウンタ部5−1では、このT秒タイマ4−1と連動して、上記監視周期(7ms)内の保護回路3−1及び保護回路3−2(3−3)の出力エッジ(↑)をカウントする。
【0100】
そして、カウンタ部5−1は、監視周期(7ms)内のカウント結果が閾値(=2)以上であると、次の監視トリガ11以降(時点T22参照)、監視周期(7ms)内のカウント結果が閾値(=2)未満になるまで(時点T131参照)、例えば、グレードの高い「BER-SF(-3)」についてのアラーム出力を保持(維持)する(この場合は、結果的に、時点T21からグレードの高い「BER-SF(-3)」についてのアラーム出力が維持される)。
【0101】
つまり、カウンタ部5−1は、保護回路3−1からの「BER-SD(-6)」に対応したアラームと、保護回路3−3からの「BER-SF(-3)」に対応したアラームとを取り込み、T秒タイマ4−1と連動することで、「BER-SD(-6)」と「BER-SF(-3)」との間の短時間の連続的な状態遷移による頻繁なアラーム出力連続切替(これを、以下、不連続動作という)を防止して、いずれか一方のアラーム(上記の場合はグレードの高い「BER-SF(-3)」のアラーム)での「連続動作」を可能にしているのである。
【0102】
一方、このとき、時点T21において、上記のカウンタ部5−1からT秒タイマ4−2及びカウンタ部5−2へそれぞれグレードの高い「BER-SF(-3)」についてのアラーム出力があるので、図5の(c)に示すように、T秒タイマ4−2が、タイマスタートし、T秒(ここでは、7ms)周期で監視周期を規定する監視トリガ15をカウンタ部5−2に供給し、カウンタ部5−2では、このT秒タイマ4−2と連動して、上記の監視周期(7ms)内にカウンタ部5−1のグレードの高い「BER-SF(-3)」側の出力及び保護回路3−5の出力エッジ(↑)をカウントする。
【0103】
ただし、この場合は、図5の(c)に示すように、「BER-SF(-3)」側の出力がHレベルに固定されており、「LOF」も検出されていないので、カウンタ部5−2でのカウント結果は、最初に時点T21でカウンタ部5−1のグレードの高い「BER-SF(-3)」側の出力を受けた時のエッジ数(“1”)のままであり、この結果、カウンタ部5−2は、「BER-SF(-3)」についてのアラーム出力を維持することになる(矢印17参照)。
【0104】
さて、次に、受信信号のアラーム状態が、時点T6〜T7の間は再び「BER-SF(-3)」、時点T7〜T8の間はさらにグレードの1つ高い「LOF」、時点T8〜T9の間は再び1つグレードの低い「BER-SF(-3)」、時点T9〜T10の間は再び1つグレードの高い「LOF」、時点10〜T11の間は再び1つグレードの低い「BER-SF(-3)」、時点T11〜T12の間は再び1つグレードの高い「LOF」とそれぞれ遷移したとする。
【0105】
この場合は、BER-SD(-6)のアラーム状態が無いので、BER-SD(-6)アラーム検出/解除回路部2−1の検出回路21aでアラーム状態は検出されない。したがって、保護回路3−2のORゲート31b及び33bの一方の入力は常にLレベルとなり、保護回路3−2の出力はBER-SF(-3)アラーム検出/解除回路部2−2の出力(Hレベル/Lレベル)と同一になる。
【0106】
この結果、上記の状態遷移の繰り返しにおいては、BER-SF(-3)アラーム検出/解除回路部2−2,LOFアラーム検出/解除回路部2−3,保護回路3−2(3−3)及び保護回路3−4から成る部分の動作が、基本的に、図2により前述した動作と同等になる。つまり、この場合は、BER-SF(-3)アラーム検出/解除回路部2−2が前記第1のアラーム検出/解除部、LOFアラーム検出/解除回路部2−3が前記第2のアラーム検出/解除部に相当し、保護回路3−2〜3−4が、「BER-SF(-3)」と「LOF」という異なるグレードのアラーム状態間について設けられた前記アラーム出力保護部として機能し、保護回路3−2(3−3)が前記第1保護回路、保護回路3−4が前記第2保護回路として機能するのである。
【0107】
即ち、図5の(a)に示すように、時点T8及び時点T10でグレードの高い「LOF」からグレードの低い「BER-SF(-3)」へのアラーム状態遷移が生じ、「LOF」が解除時間(250 μs)継続して検出されないことにより、LOFアラーム検出/解除回路2−3の出力部22cからのアラーム出力が解除されても、BER-SF(-3)アラーム検出/解除回路2−2の検出回路21bにて「BER-SF(-3)」が検出されているため、保護回路3−4のORゲート31dの出力がHレベルに維持され、その後に、「BER-SF(-3)」のアラーム検出時間(7.25 ms)が経過して、BER-SF(-3)アラーム検出/解除回路2−2の出力部22bからアラーム出力されるまでは、グレードの高い「LOF」についてのアラーム出力が維持される。
【0108】
これにより、図5中に符号13で示す部分に従来生じていた7 ms(=7.25 ms−250 μs(=0.25 ms))のノーアラーム状態の発生が防止される。なお、この場合も、グレードの低い「BER-SF(-3)」のアラーム解除時間(725 ms)よりもグレードの高い「LOF」のアラーム検出時間(OOFの3 ms)の方が短いので、図5の(a)において、図2中に▲2▼で示す箇所に相当する箇所にノーアラーム状態は発生しない。
【0109】
さて、上記の動作により、図5の(c)に示すように、T秒カウンタ4−2では、時点T8において「LOF」アラームがLOFアラーム検出/解除回路部2−3の出力部22cから出力されることにより保護回路3−5から入力されたエッジで、再度、タイマスタートし、監視トリガ15をカウンタ部5−2に供給し、カウンタ部5−2では、このT秒タイマ4−2と連動して、上記監視周期(7ms)内のカウンタ部5−1のグレードの高い側及び保護回路3−5の出力エッジ(↑)をカウントする。
【0110】
ここで、カウンタ部5−2は、上記の時点T8までは、前述したように、「BER-SF(-3)」についてのアラーム出力を維持(前状態保持)している(矢印17参照)が、上述のごとくグレードの高い「LOF」についてのアラーム出力があることで、一旦、「BER-SF(-3)」についてのアラーム出力を解除し、グレードの高い「LOF」についてのアラーム出力を行なう(矢印18参照)。
【0111】
その後、再び、1つグレードの低い「BER-SF(-3)」がBER-SF(-3)アラーム検出/解除回路部2−2において検出され当該「BER-SF(-3)」についてのアラーム出力があると(時点T81参照)、カウンタ部5−2は、再度、グレードの低い「BER-SF(-3)」についてのアラーム出力を行なう一方、グレードの高い「LOF」についてのアラーム出力を解除する(矢印19参照)。
【0112】
さらに、その後、再び、1つグレードの高い「LOF」がLOFアラーム検出/解除回路部2−3において検出され当該「LOF」についてのアラーム出力があると(時点T10参照)、カウンタ部5−2は、再度、グレードの高い「LOF」についてのアラーム出力を行なう一方、グレードの低い「BER-SF(-3)」についてのアラーム出力を解除する(矢印20参照)。
【0113】
ここで、この時点で、既に、監視周期(7ms)内の検出エッジ数が閾値(=2)となっているので、カウンタ部5−2は、次の監視トリガ15以降、アラーム状態遷移が生じていても、監視周期(7ms)内の検出エッジ数が閾値(=2)未満になるまで(時点T17参照)、上記のような異なるグレード間のアラーム出力の切り替えは行なわずに、例えば、「LOF」についてのアラーム出力を維持する(「BER-SF(-3)」についてのアラーム出力は解除のままに維持;矢印41参照)。
【0114】
つまり、カウンタ部5−2は、保護回路3−3からカウンタ部5−1を介した「BER-SF(-3)」に対応したアラームと、保護回路3−5からの「LOF」に対応したアラームとを取り込み、T秒タイマ4−2と連動することで、「BER-SF(-3)」と「LOF」との間の短時間の連続的な状態遷移時における不連続動作を防止して、いずれか一方のアラーム(上記の場合はグレードの高い「LOF」のアラーム)での「連続動作」を可能にしているのである。
【0115】
一方、上記の動作において、カウンタ部5−2が最初に「LOF」についてのアラーム出力を行なった時点(矢印18参照)、図5の(d)に示すように、T秒タイマ4−3が、タイマスタートしており、T秒(ここでは、7ms)周期で監視周期を規定する監視トリガ16をカウンタ部5−3に供給し、カウンタ部5−3では、このT秒タイマ4−3と連動して、上記の監視周期(7ms)内にカウンタ部5−2のグレードの高い「LOF」側の出力及び保護回路3−6の出力エッジ(↑)をカウントする。
【0116】
この場合は、図5の(d)に示すように、監視周期(7ms)内の検出エッジ数が2となるが、このときには、既に、カウンタ部5−2が「LOF」についてのアラーム出力を維持しており、グレードの1つ高い「LOS」も検出されていないので、カウンタ部5−3は、そのまま「LOF」についてのアラーム出力を維持する(前状態保持;矢印42参照)。
【0117】
さて、次に、図5の(a)に示すように、受信信号のアラーム状態が、時点T12において「LOF」からさらに1つグレードの高い「LOS」に遷移し、時点T13において再びグレードの1つ低い「LOF」に遷移し、時点T14において再び1つグレードの高い「LOS」に遷移し、時点T15において再びグレードの低い「LOF」に遷移し、時点T16において再び1つグレードの高い「LOS」に遷移したとする。
【0118】
この場合は、BER-SF(-3)のアラーム状態が無いので、BER-SF(-3)アラーム検出/解除回路部2−2の検出回路21bでアラーム状態は検出されない。したがって、保護回路3−4のORゲート31d及び33dの一方の入力は常にLレベルとなり、保護回路3−4の出力はLOFアラーム検出/解除回路部2−3の出力(Hレベル/Lレベル)と同一になる。
【0119】
この結果、上記の状態遷移の繰り返しにおいては、LOFアラーム検出/解除回路部2−3,LOSアラーム検出/解除回路部2−4,保護回路3−4(3−5)及び保護回路3−6から成る部分の動作が、基本的に、図2により前述した動作と同等になる。つまり、この場合は、LOFアラーム検出/解除回路部2−3が前記第1のアラーム検出/解除部、LOSアラーム検出/解除回路部2−4が前記第2のアラーム検出/解除部に相当し、保護回路3−4〜3−6が、「LOF」と「LOS」という異なるグレードのアラーム状態間について設けられた前記アラーム出力保護部として機能し、保護回路3−4及び3−5が前記第1保護回路、保護回路3−6が前記第2保護回路として機能するのである。
【0120】
即ち、図5の(a)に示すように、時点T13及び時点T15でグレードの高い「LOS」からグレードの低い「LOF」へのアラーム状態遷移が生じ、「LOS」が解除時間(100 μs)継続して検出されないことにより、LOSアラーム検出/解除回路2−4の出力部22dからのアラーム出力が解除されても、LOFアラーム検出/解除回路2−3の検出回路21cにて「LOF」が検出されているため、保護回路3−6のORゲート31fの出力がHレベルに維持され、その後に、「LOF」のアラーム検出時間(OOFの3 ms)が経過して、LOFアラーム検出/解除回路2−3の出力部22cからアラーム出力されるまでは、グレードの高い「LOS」についてのアラーム出力が維持される。
【0121】
これにより、図5中に符号14で示す部分に従来生じていた2.9 ms(=3 ms−100 μs(=0.1 ms))のノーアラーム状態の発生が防止される。なお、この場合も、グレードの低い「LOF」のアラーム解除時間(250 ms)よりもグレードの高い「LOS」のアラーム検出時間(12.5 μs)の方が短いので、図5の(a)において、図2中に▲2▼で示す箇所に相当する箇所にノーアラーム状態は発生しない。
【0122】
さて、一方、上記の動作により、図5の(d)に示すように、T秒カウンタ4−3では、時点T130において「LOS」アラームがLOSアラーム検出/解除回路部2−4の出力部22dから出力されることにより保護回路3−6から入力されたエッジで、再度、タイマスタートし、監視トリガ16をカウンタ部5−3に供給する。これにより、カウンタ部5−3では、このT秒タイマ4−3と連動して、上記監視周期(7ms)内のカウンタ部5−2のグレードの高い側及び保護回路3−6の出力エッジ(↑)をカウントする。
【0123】
ここで、カウンタ部5−2は、上記の時点T130までは、前述したように、「LOF」についてのアラーム出力を維持(前状態保持)している(矢印42参照)が、上述のごとくグレードの高い「LOS」についてのアラーム出力があることで、一旦、「LOF」についてのアラーム出力を解除し、グレードの高い「LOS」についてのアラーム出力を行なう(矢印43参照)。
【0124】
その後、再び、1つグレードの低い「LOF」がLOFアラーム検出/解除回路部2−3において検出され当該「LOF」についてのアラーム出力があると(時点T131参照)、カウンタ部5−3は、再度、グレードの低い「LOF」についてのアラーム出力を行なう一方、グレードの高い「LOS」についてのアラーム出力を解除する(矢印44参照)。
【0125】
さらに、その後、再び、1つグレードの高い「LOS」がLOSアラーム検出/解除回路部2−4において検出され当該「LOS」についてのアラーム出力があると(図5の(a)の時点T141参照)、カウンタ部5−3は、再度、グレードの高い「LOS」についてのアラーム出力を行なう一方、グレードの低い「LOF」についてのアラーム出力を解除する(矢印45参照)。
【0126】
ここで、この時点で、既に、監視周期(7ms)内の検出エッジ数が閾値(=2)となっているので、カウンタ部5−3は、次の監視トリガ16以降、アラーム状態遷移が生じていても、監視周期(7ms)内の検出エッジ数が閾値(=2)未満になるまで(時点T17参照)、上記のような異なるグレード間のアラーム出力の切り替えは行なわずに、例えば、グレードの高い「LOS」についてのアラーム出力を維持する(「LOF」についてのアラーム出力は解除のままに維持;矢印46参照)。
【0127】
つまり、カウンタ部5−3は、保護回路3−5からカウンタ部5−2を介した「LOF」に対応したアラームと、保護回路3−6からの「LOS」に対応したアラームとを取り込み、T秒タイマ4−3と連動することで、「LOF」と「LOS」との間の短時間の連続的な状態遷移時における不連続動作を防止して、いずれか一方のアラーム(上記の場合はグレードの高い「LOS」のアラーム)での「連続動作」を可能にしているのである。
【0128】
以上のようにして、各カウンタ部5−1〜5−3が、それぞれに対応するT秒タイマ4−1〜4−3による監視周期内2回未満のカウントアップの場合は、前状態を出力し、2回以上のカウントアップの時に、グレードの高い(又は低い)側のアラーム出力を維持し、かかる維持状態において、監視周期内の検出エッジ数が2回未満の時に、維持していたアラーム出力を解除することにより、図5の(e)に示すように、図10に示す従来の場合に比して、APS切替トリガの発生数を大幅に削減できることが判る。
【0129】
(C)その他
なお、上記の具体例では、いずれのアラームについても、グレードの高いアラーム状態の検出時間が、グレードの低いアラーム状態の解除時間よりも短いため、図2中に▲2▼で示す箇所に相当する箇所にノーアラーム状態は発生していないが、逆に、グレードの高いアラーム状態の検出時間が、グレードの低いアラーム状態の解除時間よりも長い場合でも、図4に示す構成により、上記と同様に、ノーアラーム状態の発生防止とAPS切替トリガの発生数の削減とを図ることができる。
【0130】
また、上記の具体例では、監視周期(7ms)内の検出エッジ数が2以上のときに、原則として、グレードの高い側のアラーム出力を維持するようにしているが、勿論、項目(A)の基本実施形態にて前述したように、低い側のアラーム出力を維持するようにしてもよいし、各グレードのアラーム状態毎の検出エッジ数の大小によって、検出エッジ数の大きい又小さい方のアラーム出力を維持するようにしてもよい。
【0131】
さらに、上記の監視周期(7ms)や当該監視周期内の検出エッジ数についての閾値は、勿論、必要に応じて適宜変更してもよい。
また、上述した実施形態では、いずれも、図2中に▲1▼及び▲2▼で示す箇所に発生するノーアラーム状態の双方を防止できる構成(第1保護回路及び第2保護回路の双方をそなえる構成)になっているが、いずれか一方のノーアラーム状態のみを防止する構成(第1保護回路及び第2保護回路のいずれか一方のみをそなえる構成)にしてもよい。
【0132】
さらに、上述した実施形態では、アラーム監視装置1をSONET伝送装置に適用した例について説明したが、受信信号について異なる複数種類のグレードのアラーム状態が発生し、それぞれのアラーム検出時間及び解除時間の設定いかんによって不要なノーアラーム状態が発生しうる装置であれば、上記と同様に適用することができる。
【0133】
(D)付記
(付記1) 受信信号のアラーム状態を監視するアラーム監視装置であって、該受信信号についての第1のグレードのアラーム検出状態が第1のアラーム検出時間継続するとアラーム出力し、該第1のグレードのアラーム非検出状態が第1のアラーム解除時間継続すると当該アラーム出力を解除する第1のアラーム検出/解除部と、
該受信信号についての第2のグレードのアラーム検出状態が第2のアラーム検出時間継続するとアラーム出力し、該第2のグレードのアラーム非検出状態が第2のアラーム解除時間継続すると当該アラーム出力を解除する第2のアラーム検出/解除部と、
上記の各グレード間のアラーム検出状態の状態遷移に起因して、一方のアラーム検出/解除部での該アラーム解除時間の経過により一方のグレードのアラーム出力が解除されても、他方のアラーム検出/解除部がアラーム検出状態であると、当該他方のアラーム検出/解除部が該アラーム検出時間の経過によりアラーム出力するまで該一方のグレードについてのアラーム出力を維持するアラーム出力保護部とをそなえたことを特徴とする、アラーム監視装置。
【0134】
(付記2) 該アラーム出力保護部が、
該第1のアラーム検出/解除部での該第1のアラーム解除時間の経過により該第1のグレードについてのアラーム出力が解除されても、該第2のアラーム検出/解除部が該第2のグレードのアラーム検出状態であると、当該第2のアラーム検出/解除部が該第2のアラーム検出時間の経過によりアラーム出力するまで該第1のグレードについてのアラーム出力を維持する第1保護回路をそなえたことを特徴とする、付記1記載のアラーム監視装置。
【0135】
(付記3) 該アラーム出力保護部が、
該第2のアラーム検出/解除部での該第2のアラーム解除時間の経過により該第2のグレードについてのアラーム出力が解除されても、該第1のアラーム検出/解除部が該第1のグレードのアラーム検出状態であると、当該第1のアラーム検出/解除部が該第1のアラーム検出時間の経過によりアラーム出力するまで該第2のグレードについてのアラーム出力を維持する第2保護回路をそなえたことを特徴とする、付記1記載のアラーム監視装置。
【0136】
(付記4) 該アラーム出力保護部が、
該第1のアラーム検出/解除部での該第1のアラーム解除時間の経過により該第1のグレードについてのアラーム出力が解除されても、該第2のアラーム検出/解除部が該第2のグレードのアラーム検出状態であると、当該第2のアラーム検出/解除部が該第2のアラーム検出時間の経過によりアラーム出力するまで該第1のグレードについてのアラーム出力を維持する第1保護回路と、
該第2のアラーム検出/解除部での該第2のアラーム解除時間の経過により該第2のグレードについてのアラーム出力が解除されても、該第1のアラーム検出/解除部が該第1のグレードのアラーム検出状態であると、当該第1のアラーム検出/解除部が該第1のアラーム検出時間の経過によりアラーム出力するまで該第2のグレードについてのアラーム出力を維持する第2保護回路とをそなえたことを特徴とする、付記1記載のアラーム監視装置。
【0137】
(付記5) 該第1保護回路が、
該第1のアラーム検出/解除部のアラーム出力と該第2のアラーム検出/解除部でのアラーム検出信号とを論理和出力する第1論理和回路と、
該論理和回路の出力を反転出力する第1反転回路と、
該第1反転回路の出力と該第2のアラーム検出/解除部のアラーム出力とを論理和出力する第2論理和回路と、
該第2論理和回路の出力を反転出力する第2反転回路とをそなえて構成されたことを特徴とする、付記2又は付記4に記載のアラーム監視装置。
【0138】
(付記6) 該第2保護回路が、
該第2のアラーム検出/解除部のアラーム出力と該第1のアラーム検出/解除部でのアラーム検出信号とを論理和出力する第3論理和回路と、
該論理和回路の出力を反転出力する第3反転回路と、
該第3反転回路の出力と該第1のアラーム検出/解除部のアラーム出力とを論理和出力する第4論理和回路と、
該第4論理和回路の出力を反転出力する第4反転回路とをそなえて構成されたことを特徴とする、付記3又は付記4に記載のアラーム監視装置。
【0139】
(付記7) 該第1保護回路及び該第2保護回路からの一定周期内の総アラーム出力回数を計数し、該一定周期内の該総アラーム出力回数が所定回数以上であると、上記の各グレードのアラーム出力のいずれか一方を、その後に計数される一定周期内の総アラーム出力回数が該所定回数未満になるまで固定的に出力するアラーム出力制御部をさらにそなえたことを特徴とする、付記4〜6のいずれか1項に記載のアラーム監視装置。
【0140】
(付記8) 該アラーム出力制御部が、
該一定周期内の上記の各グレードのそれぞれについてのアラーム出力回数を計数し、それぞれのアラーム出力回数の比較結果により、上記の各グレードについてのアラーム出力のいずれか一方を固定的に出力するように構成されたことを特徴とする、付記7記載のアラーム監視装置。
【0141】
(付記9) 受信信号のアラーム状態を監視するアラーム監視装置であって、該受信信号についての異なるグレードの複数種類のアラームに応じて設けられ、それぞれ、アラーム検出状態が所定のアラーム検出時間継続するとアラーム出力し、アラーム非検出状態が所定のアラーム解除時間継続すると当該アラーム出力を解除する複数のアラーム検出/解除部をそなえるとともに、
上記の各グレード間のそれぞれについて、一方のグレードに対応するアラーム検出/解除部での該アラーム解除時間の経過により一方のグレードについてのアラーム出力が解除されても、他方のグレードに対応するアラーム検出/解除部がアラーム検出状態であると、当該他方のグレードに対応するアラーム検出/解除部が該アラーム検出時間の経過によりアラーム出力するまで、該一方のグレードについてのアラーム出力を維持するアラーム出力保護部が設けられたことを特徴とする、アラーム監視装置。
【0142】
(付記10) 該アラーム出力保護部が、
グレードの高いアラームに対応するアラーム検出/解除部での該アラーム解除時間の経過により該グレードの高いアラーム出力が解除されても、該グレードの高いアラームよりもグレードの低いアラームに対応するアラーム検出/解除部がアラーム検出状態であると、当該グレードの低いアラームに対応するアラーム検出/解除部が該アラーム検出時間の経過によりアラーム出力するまで、該グレードの高いアラームについてのアラーム出力を維持する第1保護回路と、
グレードの低いアラームに対応するアラーム検出/解除部での該アラーム解除時間の経過により該グレードの低いアラーム出力が解除されても、該グレードの低いアラームよりもグレードの高いアラームに対応するアラーム検出/解除部がアラーム検出状態であると、当該グレードの高いアラームに対応するアラーム検出/解除部が該アラーム検出時間の経過によりアラーム出力するまで、該グレードの低いアラームについてのアラーム出力を維持する第2保護回路とをそなえたことを特徴とする、付記9記載のアラーム監視装置。
【0143】
(付記11) 該第1保護回路及び該第2保護回路からの該一定周期内の総アラーム出力回数を計数し、該一定周期内の該総アラーム出力回数が所定回数以上であると、上記の各グレードのアラーム出力のいずれか一方を、その後に計数される一定周期内の総アラーム出力回数が該所定回数未満になるまで固定的に出力するアラーム出力制御部をさらにそなえたことを特徴とする、付記9又は付記10に記載のアラーム監視装置。
【0144】
(付記12) リングネットワークに接続される伝送装置において、
二方向から受信する同一データのうち一方向のデータをアラーム情報に基づいて選択的に受信する選択受信部と、
該選択受信部での該データの選択基準とするアラーム情報を発生するアラーム監視部とをそなえるとともに、
該アラーム監視部が、
受信信号としての該一方向のデータについての第1のグレードのアラーム検出状態が第1のアラーム検出時間継続するとアラーム出力し、該第1のグレードのアラーム非検出状態が第1のアラーム解除時間継続すると当該アラーム出力を解除する第1のアラーム検出/解除部と、
該受信信号についての第2のグレードのアラーム検出状態が第2のアラーム検出時間継続するとアラーム出力し、該第2のグレードのアラーム非検出状態が第2のアラーム解除時間継続すると当該アラーム出力を解除する第2のアラーム検出/解除部と、
上記の各グレード間のアラーム検出状態の状態遷移に起因して、一方のアラーム検出/解除部での該アラーム解除時間の経過により一方のグレードのアラーム出力が解除されても、他方のアラーム検出/解除部がアラーム検出状態であると、当該他方のアラーム検出/解除部が該アラーム検出時間の経過によりアラーム出力するまで該一方のグレードについてのアラーム出力を維持するアラーム出力保護部とをそなえて構成されたことを特徴とする、伝送装置。
【0145】
(付記13) リングネットワークに接続される伝送装置において、
二方向から受信する同一データのうち一方向のデータをアラーム情報に基づいて選択的に受信する選択受信部と、
該選択受信部での該データの選択基準とするアラーム情報を発生するアラーム監視部とをそなえるとともに、
該アラーム監視部が、
受信信号としての該一方向のデータについての異なるグレードの複数種類のアラームに応じて設けられ、それぞれ、アラーム検出状態が所定のアラーム検出時間継続するとアラーム出力し、アラーム非検出状態が所定のアラーム解除時間継続すると当該アラーム出力を解除する複数のアラーム検出/解除部をそなえるとともに、
上記の各グレード間のそれぞれについて、一方のグレードに対応するアラーム検出/解除部での該アラーム解除時間の経過により一方のグレードについてのアラーム出力が解除されても、他方のグレードに対応するアラーム検出/解除部がアラーム検出状態であると、当該他方のグレードに対応するアラーム検出/解除部が該アラーム検出時間の経過によりアラーム出力するまで、該一方のグレードについてのアラーム出力を維持するアラーム出力保護部をそなえて構成されたことを特徴とする、伝送装置。
【0146】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、以下のような効果ないし利点が得られる。
(1)異なるグレード間のアラーム検出状態の状態遷移に起因して、一方のアラームのアラーム解除時間の経過によりアラーム出力が解除されても、他方のグレードのアラーム検出状態であると、そのグレードのアラーム検出時間の経過により他方のグレードのアラーム出力があるまで上記一方のグレードのアラーム出力を維持(アラーム出力保護)するので、いずれかのグレードのアラームが検出されているにも関わらず上記のアラーム検出時間及び解除時間の設定いかんによってアラーム出力されない事態(ノーアラーム状態)が発生することを回避することができ、不要なアラーム通知や本アラーム通知をトリガにして動作する装置の不要な動作を防止することができる。
【0147】
(2)また、上記のアラーム出力保護は、論理和回路と反転回路との組み合わせにより実現できるので、極めて簡素な構成で、上記ノーアラーム状態の発生を防止することができる。
(3)さらに、一定周期内の総アラーム出力回数が所定回数以上で、上記の各グレード間のアラーム検出状態の状態遷移が短期間に多発していると認められる場合には、実際のアラーム検出状態の状態遷移に関わらず、上記の各グレードのアラーム出力のいずれか一方を、その後に計数される一定周期内の総アラーム出力回数が所定回数未満になるまで固定的に出力することもできるので、より一層不要なアラーム通知や本アラーム通知をトリガにして動作する装置の不要な動作を防止することができる。
【0148】
(4)例えば、上記のアラーム通知を選択基準として二方向からの同一データを選択的に受信する、リングネットワークに接続される伝送装置において、上記ノーアラーム状態の発生を回避して、不要なデータ選択動作の発生を削減して、その選択動作負荷を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本実施形態を説明すべくアラーム監視装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すアラーム監視装置の動作を説明するためのタイムチャートである。
【図3】図1に示すアラーム監視装置の動作を説明するためのタイムチャートである。
【図4】本実施形態に係るアラーム監視装置の具体例を示すブロック図である。
【図5】図4に示すアラーム監視装置の動作を説明するためのタイムチャートである。
【図6】SDHやSONETに準拠した新同期網(リング網)の一例を示すブロック図である。
【図7】図6に示す伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図8】図6に示す伝送装置の他の構成を示すブロック図である。
【図9】図7に示す伝送装置におけるアラーム監視装置の動作を説明するためのタイムチャートである。
【図10】図8に示す伝送装置におけるアラーム監視装置の動作を説明するためのタイムチャートである。
【符号の説明】
1 アラーム監視装置(アラーム監視部)
2−1〜2−4 アラーム検出/解除回路部
3−1〜3−6 保護回路(アラーム出力保護部)
4,4−1〜4−3 T秒タイマ(アラーム出力制御部)
5,5−1〜5−3 エッジn回カウンタ部(アラーム出力制御部)
6 PC部
21a〜21d 検出回路
22a〜22d 出力部
23a〜23d 解除回路
31a〜31f,33a〜33f ORゲート(論理和回路)
32a〜32f,34a〜34f インバータ(反転回路)
113〜115 APS部(選択受信部)

Claims (5)

  1. 受信信号のアラーム状態を監視するアラーム監視装置であって、
    該受信信号についての第1のグレードのアラーム検出状態が第1のアラーム検出時間継続するとアラーム出力し、該第1のグレードのアラーム非検出状態が第1のアラーム解除時間継続すると当該アラーム出力を解除する第1のアラーム検出/解除部と、
    該受信信号についての第2のグレードのアラーム検出状態が第2のアラーム検出時間継続するとアラーム出力し、該第2のグレードのアラーム非検出状態が第2のアラーム解除時間継続すると当該アラーム出力を解除する第2のアラーム検出/解除部と、
    上記の各グレード間のアラーム検出状態の状態遷移に起因して、一方のアラーム検出/解除部での該アラーム解除時間の経過により一方のグレードのアラーム出力が解除されても、他方のアラーム検出/解除部がアラーム検出状態であると、当該他方のアラーム検出/解除部が該アラーム検出時間の経過によりアラーム出力するまで該一方のグレードについてのアラーム出力を維持するアラーム出力保護部とをそなえたことを特徴とする、アラーム監視装置。
  2. 該アラーム出力保護部が、
    該第1のアラーム検出/解除部での該第1のアラーム解除時間の経過により該第1のグレードについてのアラーム出力が解除されても、該第2のアラーム検出/解除部が該第2のグレードのアラーム検出状態であると、当該第2のアラーム検出/解除部が該第2のアラーム検出時間の経過によりアラーム出力するまで該第1のグレードについてのアラーム出力を維持する第1保護回路と、
    該第2のアラーム検出/解除部での該第2のアラーム解除時間の経過により該第2のグレードについてのアラーム出力が解除されても、該第1のアラーム検出/解除部が該第1のグレードのアラーム検出状態であると、当該第1のアラーム検出/解除部が該第1のアラーム検出時間の経過によりアラーム出力するまで該第2のグレードについてのアラーム出力を維持する第2保護回路とをそなえたことを特徴とする、請求項1記載のアラーム監視装置。
  3. リングネットワークに接続される伝送装置において、
    二方向から受信する同一データのうち一方向のデータをアラーム情報に基づいて選択的に受信する選択受信部と、
    該選択受信部での該データの選択基準とするアラーム情報を発生するアラーム監視部とをそなえるとともに、
    該アラーム監視部が、
    受信信号としての該一方向のデータについての第1のグレードのアラーム検出状態が第1のアラーム検出時間継続するとアラーム出力し、該第1のグレードのアラーム非検出状態が第1のアラーム解除時間継続すると当該アラーム出力を解除する第1のアラーム検出/解除部と、
    該受信信号についての第2のグレードのアラーム検出状態が第2のアラーム検出時間継続するとアラーム出力し、該第2のグレードのアラーム非検出状態が第2のアラーム解除時間継続すると当該アラーム出力を解除する第2のアラーム検出/解除部と、
    上記の各グレード間のアラーム検出状態の状態遷移に起因して、一方のアラーム検出/解除部での該アラーム解除時間の経過により一方のグレードのアラーム出力が解除されても、他方のアラーム検出/解除部がアラーム検出状態であると、当該他方のアラーム検出/解除部が該アラーム検出時間の経過によりアラーム出力するまで該一方のグレードについてのアラーム出力を維持するアラーム出力保護部とをそなえて構成されたことを特徴とする、伝送装置。
  4. 受信信号のアラーム状態を監視するアラーム監視装置であって、
    該受信信号についての異なるグレードの複数種類のアラームに応じて設けられ、それぞれ、アラーム検出状態が所定のアラーム検出時間継続するとアラーム出力し、アラーム非検出状態が所定のアラーム解除時間継続すると当該アラーム出力を解除する複数のアラーム検出/解除部をそなえるとともに、
    上記の各グレード間のそれぞれについて、一方のグレードに対応するアラーム検出/解除部での該アラーム解除時間の経過により一方のグレードについてのアラーム出力が解除されても、他方のグレードに対応するアラーム検出/解除部がアラーム検出状態であると、当該他方のグレードに対応するアラーム検出/解除部が該アラーム検出時間の経過によりアラーム出力するまで、該一方のグレードについてのアラーム出力を維持するアラーム出力保護部が設けられたことを特徴とする、アラーム監視装置。
  5. リングネットワークに接続される伝送装置において、
    二方向から受信する同一データのうち一方向のデータをアラーム情報に基づいて選択的に受信する選択受信部と、
    該選択受信部での該データの選択基準とするアラーム情報を発生するアラーム監視部とをそなえるとともに、
    該アラーム監視部が、
    受信信号としての該一方向のデータについての異なるグレードの複数種類のアラームに応じて設けられ、それぞれ、アラーム検出状態が所定のアラーム検出時間継続するとアラーム出力し、アラーム非検出状態が所定のアラーム解除時間継続すると当該アラーム出力を解除する複数のアラーム検出/解除部をそなえるとともに、
    上記の各グレード間のそれぞれについて、一方のグレードに対応するアラーム検出/解除部での該アラーム解除時間の経過により一方のグレードについてのアラーム出力が解除されても、他方のグレードに対応するアラーム検出/解除部がアラーム検出状態であると、当該他方のグレードに対応するアラーム検出/解除部が該アラーム検出時間の経過によりアラーム出力するまで、該一方のグレードについてのアラーム出力を維持するアラーム出力保護部をそなえて構成されたことを特徴とする、伝送装置。
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