JP2003133965A - シリアル・パラレル変換装置、及び半導体装置 - Google Patents

シリアル・パラレル変換装置、及び半導体装置

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JP2003133965A JP2002124470A JP2002124470A JP2003133965A JP 2003133965 A JP2003133965 A JP 2003133965A JP 2002124470 A JP2002124470 A JP 2002124470A JP 2002124470 A JP2002124470 A JP 2002124470A JP 2003133965 A JP2003133965 A JP 2003133965A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】予め同期検出ビットをデータにコーディングさ
せることなく、データ信号とクロック信号との間でスキ
ューが生じても、クロック信号に対する入力データ信号
を自己補正するシリアル・パラレル変換装置を提供す
る。 【解決手段】シリアル・パラレル変換装置3に、クロッ
ク信号を分周して複数のタップ出力信号を出力するPL
L回路333と、複数のタップ出力信号を用いて、位相
が異なった複数のストローブ信号を作成するストローブ
タイミング発生回路333と、シリアル伝送データとク
ロック信号とのスキューを検出するスキュー検出回路3
35と、検出したスキューに応じたストローブ信号を選
択するストローブ選択回路334と、選択したストロー
ブ信号によってシリアル伝送データをパラレル伝送デー
タに変換するロジック回路333と、を設け、これらに
よって、シリアル伝送データをパラレル伝送データに変
換する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クロック信号に対
するデータ信号のスキューを自己補正するシリアル・パ
ラレル変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】クロック信号とデータ信号との伝播時間
が異なる場合には、両信号間に、信号の位相のばらつき
であるスキューが生じる。そして、その結果としてクロ
ック信号に対するデータ信号のセットアップ時間やホー
ルド時間が、充分満たされなくなるといった問題が生じ
ることがある。また、高速データ伝送などの場合には、
誤ったデータの受信につながってしまうという問題が発
生しやすい。
【0003】そこで、上記の問題の解決策として、特開
平11−168365号公報には、スキュー補正装置に
関する技術が開示されている。このスキュー補正装置
は、入力データ信号の遷移を検出した時にパルス信号を
供給するための遷移検出器と、前記入カデータ信号を可
変の遅延量だけ遅延させた第1の遅延データを生成する
ための可変ディレイラインと、前記第1の遅延データ信
号を固定の遅延量だけさらに遅延させた第2の遅延デー
タ信号を生成するための固定ディレイラインと、前記第
2の遅延データ信号の遷移を前記クロック信号の位相と
比較するためのフェーズコンパレータと、を備えてい
る。そして、遷移検出器からパルス信号が供給されたこ
とを条件として、フェーズコンパレータは、第2の遅延
データ信号の遷移が前記クロック信号の立ち上がりエッ
ジと実質的に同相になるように、可変ディレイラインの
遅延量を制御し、第1の遅延データ信号が前記クロック
信号とともに出力される。
【0004】このスキュー補正装置を用いることで、デ
ータ信号の遷移があった場合にのみフェーズコンパレー
タによる可変ディレイラインの制御を有効化することと
したので、セットアップモードのみならず通常動作モー
ドでもクロック信号とデータ信号との間のスキューを補
正することができる。したがって、温度上昇等の環境変
化に応じたスキュー補正が可能になる。
【0005】また、特開2000−780277公報に
は、送信側でジッタが生じても受信側でのクロックの位
相ずれを解消し、表示画像を良好にする技術として、シ
リアルパラレル変換装置、半導体装置、電子機器及びデ
ータ伝送システムに関する技術が開示されている。この
技術では、上記問題の解決手段として、送信クロックか
らシリアル・パラレル変換を行うためのクロックを再生
させるとともに、シリアルデータの単位データ列ごとに
同期検出ビットを設け、再生クロックと同期をとり、安
定したシリアル・パラレル変換を行うことを特徴とす
る。すなわち、シリアル・パラレル変換部は、所定ビッ
ト数の単位データ列を有する第1データ列が、同期期間
に続くシリアルデータDA1を、元となるパラレルデー
タからの変換用クロックCL1に基づいてサンプリング
して、単位データ列毎にパラレルデータに変換する。そ
して、信号生成手段は、シリアルデータDA1とクロッ
クCL1に基づいて同期信号を生成する。なお、シリア
ルデータは、同期期間内に所定ビットパターンの単位デ
ータ列の同期検出用第2データ列を含んでいる。信号生
成手段は、第2データ列中の単位データ列を検出して同
期信号を生成し、シリアル・パラレル変換部で第1デー
タ列中の単位データ列の先頭位置を検出する。
【0006】このような構成及び動作により、シリアル
パラレル変換部での変換タイミングのずれを解消し、シ
リアルデータを正確にパラレルデータに変換し、受信側
の表示画像を良好にすることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記の特開平11−1
68365号公報に開示されたスキュー補正装置では、
クロックレートとデータレートとが等しい場合は有効と
なり得るが、1クロックレートに対し多ビットのシリア
ルデータが存在し、これらシリアルデータをパラレルに
変換するようなシステムに使用するには不適当である。
【0008】また、前記の特開2000−780277
公報に開示された技術では、送信側に予め同期検出ビッ
トをデータにコーディングさせておく必要があり、単純
なシリアルデータをパラレルデータに変換する場合には
適さない。
【0009】そこで、本発明は上記の問題を解決するた
めに創作したものであり、その目的は、予め同期検出ビ
ットをデータにコーディングさせることなく、データ信
号とクロック信号との間でスキューが生じても、クロッ
ク信号に対する入力データ信号を自己補正するシリアル
・パラレル変換装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するための手段として、以下の構成を備えてい
る。
【0011】(1)シリアル伝送データをパラレル伝送
データに変換するシリアル・パラレル変換装置であっ
て、クロック信号を分周して複数のタップ出力信号を出
力するPLL回路と、該複数のタップ出力信号を用い
て、位相が異なった複数のストローブ信号を作成するス
トローブ作成回路と、該シリアル伝送データと該クロッ
ク信号とのスキューを検出するスキュー検出回路と、該
検出したスキューに応じたストローブ信号を選択するス
トローブ選択回路と、該選択したストローブ信号によっ
てシリアル伝送データをパラレル伝送データに変換する
ロジック回路と、を備えたことを特徴とする。
【0012】この構成において、シリアル・パラレル変
換装置は、クロック信号を分周して複数のタップ出力信
号を出力するPLL回路と、複数のタップ出力信号を用
いて、位相が異なった複数のストローブ信号を作成する
ストローブ作成回路と、シリアル伝送データとクロック
信号とのスキューを検出するスキュー検出回路と、検出
したスキューに応じたストローブ信号を選択するストロ
ーブ選択回路と、選択したストローブ信号によってシリ
アル伝送データをパラレル伝送データに変換するロジッ
ク回路と、を備え、これらによって、シリアル伝送デー
タをパラレル伝送データに変換する。したがって、シリ
アルデータをパラレルデータに変換する際にスキューを
検出し、その検出結果に基づき適切なストローブ信号を
選択できるので、データにスキューが生じた場合でも安
定したシリアル・パラレル変換を行うことが可能とな
る。
【0013】(2)前記スキュー検出回路は、前記スト
ローブ作成回路が出力した複数のストローブ信号を用い
てシリアル伝送データをラッチし、該ラッチしたシリア
ル伝送データからスキューの有無を検出した結果に応じ
た制御信号を出力することを特徴とする。
【0014】この構成において、シリアル・パラレル変
換装置は、スキュー検出回路で、ストローブ作成回路が
出力した複数のストローブ信号を用いてシリアル伝送デ
ータをラッチし、ラッチしたシリアル伝送データからス
キューの有無を検出した結果に応じた制御信号を出力す
る。したがって、スキューの有無を専用回路で確実に検
出することが可能となる。
【0015】(3)前記シリアル伝送データの遷移を検
出して、検出信号を出力するエッジ検出回路を備え、前
記スキュー検出回路は、前記ストローブ作成回路が作成
したストローブ信号及び該検出信号に基づいて、該シリ
アル伝送データと該クロック信号とのスキューを検出す
ることを特徴とする。
【0016】この構成においては、スキュー検出回路
は、ストローブ作成回路が作成したストローブ信号と、
エッジ検出回路がシリアル伝送データの遷移を検出して
出力した検出信号と、に基づいてシリアル伝送データと
クロック信号とのスキューを検出する。したがって、シ
リアルデータ中に特定の検出ビットデータを必要とする
ことなく、シリアル伝送データとクロック信号とのスキ
ューを検出することが可能となる。また、ストローブ信
号を制御することで、スキュー検出の分解能を可変にす
ることが可能となる。なお、シリアル伝送データの遷移
の検出とは、シリアル伝送データの立ち上がり又は立ち
下がりの検出のことである。
【0017】(4)前記PLL回路は、電圧制御発振器
及び分周器を有し、該分周器の分周比を変更して、該電
圧制御発振器の発振周波数の設定を変えることで、スキ
ュー調整分解能が可変であることを特徴とする。
【0018】この構成において、分周器の分周比を変更
して、電圧制御発振器の発振周波数の設定を変えること
で、PLL回路は、スキュー調整分解能が可変である。
したがって、スキュー自己補正感度を容易に変化させる
ことができることから使用用途に応じてシリアル・パラ
レル変換精度を向上させることが可能となる。
【0019】(5)上記(4)において、前記クロック
信号の周期をT、前記電圧制御発振器を構成するインバ
ータ素子の段数をM、及び前記分周器の分周比をNとす
ると、前記スキュー調整分解能は、T/(M・N)であ
ることを特徴とする。
【0020】この構成において、シリアル・パラレル変
換装置のスキュー調整分解能は、クロック信号の周期を
T、電圧制御発振器を構成するインバータ素子の段数を
M、及び分周器の分周比をNとすると、T/(M・N)
である。したがって、PLL回路の分周器の分周比を変
化させ、ストローブ作成回路への入力信号周波数を上げ
ることにより、スキュー検出用のストローブ信号の数を
増加させることができ、シリアルデータの1ビット当た
りに割り当てられるストローブ信号の数を増やすことに
よって、スキュー検出の分解能を増加させることがで
き、より精度良くスキューを検出できる。また、適切な
ストローブを選択できることから、安定したシリアル・
パラレル変換回路、及び半導体装置を提供することが可
能となる。
【0021】(6)前記PLL回路は、M段(M:奇
数)の素子からなる発振器と、該発振器の出力を1/N
分周する分周器と、該1/N分周された信号及び前記ク
ロック信号の位相を比較し、位相差がなくなるように該
発振器を制御する制御回路と、を備え、該発振器の各素
子は、前記クロック信号に応じた前記タップ出力信号を
出力することを特徴とする。
【0022】この構成においては、PLL回路では、制
御回路は1/N分周された信号及び前記クロック信号の
位相を比較し、位相差がなくなるように発振器を制御す
る。また、発振器はM段(M:奇数)の素子からなり、
各素子はクロック信号に応じたタップ出力信号を出力す
る。したがって、PLL回路の発振器における各素子の
段数を変化させることで、データストローブ信号数を増
減させて、スキュー調整分解能を可変にすることが可能
となる。
【0023】(7)前記スキュー検出回路は、入力され
たシリアル伝送データ中の1ビットのみ遷移するシリア
ルデータパターンに対して、スキュー検出を行うことを
特徴とする。
【0024】この構成において、入力されたシリアル伝
送データ中の1ビットのみ遷移するシリアルデータパタ
ーンに対して、スキュー検出回路はスキュー検出を行
う。したがって、シリアルデータ中に予めスキュー検出
ビットをコーディングさせる必要がなく、任意のデータ
入力に対し、あるパターンが入力された場合のみ反応し
て、スキュー検出を行い、同時にスキュー補正を行うこ
とが可能となる。
【0025】(8)上記(7)において、前記スキュー
検出手段は、シリアル伝送データ中の遷移する1ビット
及びその前後の1ビットに対して、スキュー検出を行う
ことを特徴とする。
【0026】この構成において、シリアル伝送データ中
の遷移する1ビット及びその前後の1ビットに対して、
スキュー検出手段はスキュー検出を行う。したがって、
少ないデータで、確実にスキューを検出することが可能
となる。
【0027】(9)(1)乃至(8)のいずれかに記載
のシリアル・パラレル変換装置を半導体基板上に形成し
たことを特徴とする。
【0028】この構成において、半導体装置は、(1)
乃至(8)のいずれかに記載のシリアル・パラレル変換
装置を半導体基板上に形成している。したがって、安定
してシリアル・パラレル変換を行う半導体装置を提供す
ることが可能となる。
【0029】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]図1は、本発明
の第1実施形態に係るシリアル・パラレル変換装置の概
略構成を示したブロック図である。シリアル・パラレル
変換装置1は、Nビットのシリアル伝送データ(以下、
シリアルデータと称する。)を、Nビットのパラレル伝
送データ(以下、パラレルデータと称する。)に変換す
るシリアル・パラレル変換ロジック回路11、シリアル
・パラレル変換ロジック回路11にシリアル・パラレル
変換を実行させるためのストローブ信号を作成するPL
L回路12及びストローブ作成回路13、最適なストロ
ーブ信号を選択するためのストローブ選択回路14、並
びにデータ信号とクロック信号とのスキューを検出する
スキュー検出回路15から構成される。
【0030】以下に、シリアル・パラレル変換装置にお
ける各部の構成・動作等について説明する。まず初め
に、PLL(Phase Locked Loop )回路12について説
明する。図2は、PLL回路の構成を示したブロック図
である。PLL回路12は、一般的なPLL回路の構成
であり、位相比較器21、チャージポンプ22、ループ
フィルタ23、VCO(電圧制御発振器)24、及び分
周器25から成る。
【0031】位相比較器21は、基準信号(fr)と、
分周器25からの帰還信号(fp)と、の間の位相差を
検出し、VCO24の発振周波数を上昇させる制御信号
(UP)、又は下降させる制御信号(DN)を出力す
る。基準信号(fr)に対して帰還信号(fp)が遅れ
ている時は、位相比較器21から、VCO24の発振周
波数を上昇させる制御信号(UP)が位相差に相当する
期間出力される。逆に、基準信号(fr)に対して帰還
信号(fp)が進んでいる時は、位相比較器21から、
VCO24の発振周波数を下降させる制御信号(DN)
が位相差に相当する期間出力される。このように、位相
比較器21は、入力される2つの信号の位相差をパルス
幅変換した信号を出力する。
【0032】チャージポンプ22は、位相比較器21か
らの制御信号(UP、DN)をアナログ信号に変換し、
ループフィルタ23を通して、その出力信号CPOを制
御電圧(Vc)としてVCO24に与える。
【0033】ループフィルタ23は、抵抗及びコンデン
サで構成されたローパスフィルタ回路であり、チャージ
ポンプ22からの出力信号CPOに含まれるスイッチン
グノイズ等を低減する目的、及びフィードバックループ
を安定化する目的で用いられる。
【0034】VCO24の出力信号(fo)は、このP
LL回路12の出力信号(fo)として出力されるとと
もに、分周器25で分周されて帰還信号(fp)として
位相比較器21へ入力される。その際、出力信号(f
o)は、分周器25で1/Nの周波数へ変換されるの
で、帰還信号(fp)と出力信号(fo)の周波数の関
係は、次式(1)で表される。 fp=fo/N ・・・・・(1) なお、分周器25は、分周比を変更可能である。
【0035】PLL回路12は、fr=fpとなるよう
に制御電圧(Vc)を制御するので、出力信号(fo)
は、次式(2)のように表される。 fo=N×fr ・・・・・(2) すなわち、基準信号(fr)に対してN倍の周波数の出
力信号(fo)が、PLL回路12から出力されること
になる。次に、VCO24の構成について説明する。図
3は、VCO24の概略構成を示した回路図である。本
発明のVCO24は、図3(B)に示したように、入力
される制御電圧(Vc)に応じて発振周波数が変化する
M段(M:奇数)リング発振器31を備えた構成であ
る。本発明では、リング発振器31を構成するM個のイ
ンバータ素子の各タップから出力される出力信号phi
1〜phi(M)をPLL回路12の出力として利用し
ている。また、出力信号phi1が分周器に入力され、
分周されて帰還信号(fp)として位相比較器に帰還さ
れる。
【0036】このように構成することで、PLL回路1
2の出力となる出力信号phi1〜phi(M)は、基
準信号(fr)の分周比(N)倍の周波数となり、基準
信号(fr)の周期をTとすると、それぞれの位相がT
/(N・M)ずつ遅延した出力信号となる。
【0037】次に、ストローブ作成回路13について説
明する。ストローブ作成回路13は、前記のPLL回路
12から出力された出力信号phi1〜phi(M)が
入力されて、複数のストローブ信号を作成する。
【0038】図4は、ストローブ作成回路の概略構成を
示した回路図である。ストローブ作成回路13は、Dフ
リップフロップによる簡単な構成でPLL回路12の出
力信号(タップ出力信号)phi1〜phi(M)を用
いて、ストローブ信号を作成することができる。例え
ば、図4に示したように、M個のDフリップフロップd
1〜d(M)のクロック入力端子CKに、PLL回路1
2の出力信号phi1〜phi(M)がそれぞれ入力さ
れるように接続する。また、出力信号phi1をクロッ
ク入力端子に入力するDフリップフロップd1のみ、出
力端子/Qをデータ入力端子Dに接続する。さらに、D
フリップフロップd1〜d(M−1)の各出力端子Q
を、次段のDフリップフロップd2〜d(M)のデータ
入力端子Dに、それぞれ接続する。そして、Dフリップ
フロップd1〜dMの各出力端子Qから出力される信号
をストローブ信号stb1〜stb(M)とする。この
構成によって、出力信号phi1〜phi(M)を用い
て複数のストローブ信号を作成する。また、ストローブ
信号を作成するためのストローブ作成回路13への入力
信号phi1〜phi(M)の組み合わせについては適
宜選択し、出力となる複数のストローブ信号が規則的に
作成されるようにしなければならない。
【0039】次に、スキュー検出回路15について説明
する。スキュー検出回路15では、前記のストローブ作
成回路13によって作成されたストローブ信号を使用し
て、シリアル・パラレル変換ロジック回路11へ入力さ
れるシリアルデータをラッチする。このラッチ結果によ
り、スキュー検出回路15では、スキューの有無を判定
する。
【0040】つまり、任意に入力されるシリアルデータ
パターンの中から、シリアルデータ中の1ビットのみ遷
移しているシリアルデータに着目する。そして、スキュ
ー検出回路15は、その遷移1ビットを含む複数ビット
をラッチした結果により、スキューの有無を判定する。
このようにすることで、シリアルデータ中に予めスキュ
ー検出ビットをコーディングさせる必要がなく、任意の
データ入力に対し、あるパターンが入力された場合のみ
反応して、スキュー検出を行い、同時にスキュー補正を
行うことができる。
【0041】また、判定するNビットシリアルデータに
おけるビットの組み合わせについては、以下の2パター
ンのように1ビットのみ遷移しているデータとなる。 D[1:N]=00・・・010・・・00 (3) D[1:N]=11・・・101・・・11 (4) いま、上記のスキュー検出データがパターン(3)の時
に、遷移している1ビットを含む前後3ビットに対して
スキュー検出方法を行うものとする。なお、遷移してい
る1ビットを、以下Xビットと称する。各ビットについ
てストローブ作成回路13から供給される複数のストロ
ーブ信号によりラッチされた結果は、スキューが無い場
合、(X−1ビット,Xビット,X+1ビット)=(0
00・・0,1・・111・・1,0・・000)とな
る。
【0042】一方、データ遅れによってスキューが生じ
ている場合、遷移している1ビットを含む連続した3ビ
ット0,1,0を作成したストローブでラッチした結果
は、(X−1ビット,Xビット,X+1ビット)=(0
00・・0,0・111・1,1・・000)のように
なる。逆に、データ進みによってスキューが生じている
場合、ストローブでラッチした結果は、(X−1ビッ
ト,Xビット,X+1ビット)=(000・・1,1・
111・0,0・・000)となる。
【0043】このように、上記のパターン(3)の場
合、シリアルデータの遷移している1ビットデータ(H
ighデータ)を、数本のストローブ信号でラッチした
結果は、スキューが存在しない時、すべて“1”(Hi
gh)となる。これに対して、スキューが存在する場合
は、ラッチした結果がすべて“1”にならないことが分
かる。つまり、シリアルデータのある1ビットのみ遷移
するデータに着目し、複数の規則的に作成されたストロ
ーブでラッチした結果により、スキューの有無を判定す
ることができる。
【0044】同様にして、スキュー検出データがパター
ン(4)の時、遷移している1ビットを含む前後3ビッ
トについて、ストローブ作成回路13から得られるスト
ローブによってラッチされた結果は、スキューが無い場
合、(X−1ビット,Xビット,X+1ビット)=(1
11・・1,0・・000・・0,1・・111)とな
る。
【0045】一方、データ遅れによってスキューが生じ
ている場合のラッチ結果は、(X−1ビット,Xビッ
ト,X+1ビット)=(111・・1,1・000・
0,0・・111)のようになる。逆に、データ進みに
よってスキューが生じている場合、ストローブでラッチ
した結果は、(X−1ビット,Xビット,X+1ビッ
ト)=(111・・0,0・000・1,1・・11
1)となる。
【0046】このように、上記のパターン(4)の場合
も同様に、シリアルデータの遷移している1ビットデー
タ(Lowデータ)を数本のストローブ信号でラッチし
た結果は、スキューが存在しない時、すべて“0”(L
ow)となる。これに対して、スキューが存在する場合
は、ラッチした結果がすべて“0”(Low)にならな
いことが分かる。つまり、シリアルデータのある1ビッ
トのみ遷移するデータに着目し、複数の規則的に作成さ
れたストローブでラッチした結果により、スキューの有
無を判定することができる。
【0047】続いて、ストローブ選択回路14について
説明する。ストローブ選択回路14は、MUX(マルチ
プレクサ)回路等で構成され、スキュー検出回路15の
検出結果に基づき、適切なストローブ信号を選択するこ
とになる。スキューが存在しない場合、シリアルデータ
の各ビットデータそれぞれについて、ストローブ信号s
tb(N)を選択する。一方、データにスキューが発生
した場合、すなわち、データが遅れている場合は、スト
ローブ信号stb(N+1),stb(N+2),・・
・を選択する。また、データが進んでいる場合は、スト
ローブ信号stb(N−1),stb(N−2),・・
・を選択する。よって、絶えずシリアルデータの各ビッ
トデータのセンタとなるようなストローブが選択される
ようになる。
【0048】次に、シリアル・パラレル変換装置1の全
体の動作について、図5に基づいて説明する。図5は、
シリアル・パラレル変換装置における各部の波形のタイ
ミングチャートである。シリアル・パラレル変換装置1
において、1クロック周期にNビットシリアルデータが
送信される。PLL回路12の入力端子には、基準信号
(fr)として、周期Tの矩形波であるクロック信号C
LKINを入力する。また、シリアル・パラレル変換ロ
ジック回路11には、図5に示したように、クロック信
号CLKINの立ち下がりのタイミングで、Nビットシ
リアルデータを入力する。PLL回路12は、クロック
信号CLKINを分周して、出力信号phi1〜phi
(M)を出力する。PLL回路12の出力信号phi1
〜phi(M)は、ストローブ作成回路13に入力され
て、ストローブ信号stb1〜stb(M)に変換され
る。そして、シリアル・パラレル変換ロジック回路11
に入力したNビットシリアルデータについて、ストロー
ブ信号stb1〜stb(M)でラッチした結果を、ス
キュー検出回路15へ出力する。
【0049】スキュー検出回路15では、前記のよう
に、スキューの発生状態を検出して、制御信号をストロ
ーブ選択回路14に出力する。ストローブ選択回路14
は、制御信号に基づいて、スキューに応じた適切なスト
ローブ信号を選択する。そして、シリアル・パラレル変
換ロジック回路11は、クロック信号CLKINとNビ
ットシリアルデータとにスキューが生じても、クロック
信号CLKINに対してずれのないNビットシリアルデ
ータを出力する。
【0050】なお、前記のようにPLL回路12の分周
器25は、分周比を変更可能であるので、VCO24の
発振周波数の設定を変えることで、スキュー調整分解能
が可変である。
【0051】このように、本発明によってスキューが生
じても、クロック信号に対する入力データ信号を自己補
正して、安定したシリアル・パラレル変換を行うシリア
ル・パラレル変換装置を提供することができる。
【0052】次に、本発明の実施形態について、さらに
詳細に説明する。以下、本発明のシリアル・パラレル変
換装置において、1クロック周期に7ビットシリアルデ
ータが送信される構成について説明する。図6は、1ク
ロック周期に7ビットシリアルデータが送信されるシリ
アル・パラレル変換装置の構成を示したブロック図であ
る。シリアル・パラレル変換装置101は、図6に示し
たように、図1に示したシリアル・パラレル変換装置1
と同様の構成であり、シリアル・パラレル変換ロジック
回路111、PLL回路112、ストローブ作成回路1
13、ストローブ選択回路114、及びスキュー検出回
路115によって構成される。
【0053】まず、PLL回路112について説明す
る。図7は、PLL回路112の構成を示したブロック
図、及びVCO124の構成を示した回路図である。P
LL回路112は、図2に示したPLL回路12の構成
と同様であり、位相比較器121、チャージポンプ12
2、ループフィルタ123、VCO124、及び分周器
125を備えた構成であり、各部の動作は図2に基づい
て説明した通りである。なお、本発明のシリアル・パラ
レル変換装置において、1クロック周期に7ビットシリ
アルデータが送信される構成であるため、VCO124
が備えるリング発振器131の段数M=7とし、また、
分周器125の分周比N=2とする。
【0054】図7(B)に示したように、VCO124
が備える7段構成のリング発振器131は、インバータ
素子が7段直列に接続されたループ回路であり、各イン
バータ素子の出力は、出力信号phi1〜phi7とな
る。また、各インバータ素子には、制御電圧Vcが印加
される。
【0055】次に、ストローブ作成回路113について
説明する。図8は、ストローブ作成回路におけるストロ
ーブ信号stb1〜stb7を生成する構成を示した回
路図である。図9は、ストローブ作成回路におけるスト
ローブ信号stb1′〜stb7′を生成する構成を示
した回路図である。図10は、ストローブ作成回路にお
けるストローブ信号stb1″〜stb7″を生成する
構成を示した回路図である。
【0056】ストローブ作成回路113は、7ビットシ
リアルデータとクロック信号CLKINとのスキューの
有無に応じて適切なストローブ信号を供給するために、
ストローブ作成回路113a〜113cで、PLL回路
112の出力信号phi1〜phi7から、ストローブ
信号stb1〜stb7、ストローブ信号stb1′〜
stb7′、及びストローブ信号stb1″〜stb
7″をそれぞれ作成する。
【0057】ストローブ作成回路113aは、図8に示
したように、7個のDフリップフロップd11〜d17
のクロック入力端子CKに、PLL回路112の出力信
号phi1〜phi7が、phi1、phi4、phi
7、phi3、phi6、phi2、phi5の順に、
それぞれ入力されるように接続する。また、出力信号p
hi1をクロック入力端子に入力するDフリップフロッ
プd11のみ、出力端子/Qをデータ入力端子Dに接続
する。さらに、Dフリップフロップd11〜d16の各
出力端子Qを、次段のDフリップフロップd12〜d1
7のデータ入力端子Dに、それぞれ接続する。そして、
Dフリップフロップd11〜d17の各出力端子Qから
出力される信号をストローブ信号stb1〜stb7と
する。なお、Dフリップフロップd11〜d17の各出
力端子Qから出力されるストローブ信号は、stb4、
stb3、stb2、stb1、stb7、stb6、
stb5の順となる。
【0058】ストローブ作成回路113bは、図9に示
したように、7個のDフリップフロップd21〜d27
のクロック入力端子CKに、PLL回路112の出力信
号phi1〜phi7を、phi2、phi6、phi
3、phi7、phi4、phi1、phi4の順に、
それぞれ入力されるように接続する。また、出力信号p
hi2をクロック入力端子に入力するDフリップフロッ
プd21のみ、出力信号phi5をデータ入力端子Dに
接続する。さらに、Dフリップフロップd21〜d26
の各出力端子Qを、次段のDフリップフロップd22〜
d27のデータ入力端子Dに、それぞれ接続する。そし
て、Dフリップフロップd21〜d27の各出力端子Q
から出力される信号をストローブ信号stb1′〜st
b7′とする。なお、Dフリップフロップd21〜d2
7の各出力端子Qから出力されるストローブ信号は、s
tb1′〜stb7′の順となる。
【0059】ストローブ作成回路113cは、図10に
示したように、7個のDフリップフロップd31〜d3
7のクロック入力端子CKに、PLL回路112の出力
信号phi1〜phi7を、phi4、phi1、ph
i5、phi2、phi6、phi3、phi7の順
に、それぞれ入力されるように接続する。また、出力信
号phi4をクロック入力端子に入力するDフリップフ
ロップd31のみ、出力信号phi7をデータ入力端子
Dに接続する。さらに、Dフリップフロップd31〜d
36の各出力端子Qを、次段のDフリップフロップd3
2〜d37のデータ入力端子Dに、それぞれ接続する。
そして、Dフリップフロップd31〜d37の各出力端
子Qから出力される信号をストローブ信号stb1″〜
stb7″とする。なお、Dフリップフロップd31〜
d37の各出力端子Qから出力されるストローブ信号
は、stb1″〜stb7″の順となる。
【0060】なお、ストローブ作成回路113a〜11
3cは、基本的なフリップフロップで構成しているが、
タップ出力信号phi1〜phi7からストローブ信号
stb1〜stb7、ストローブ信号stb1′〜st
b7′、及びストローブ信号stb1″〜stb7″を
生成する回路であれば、他の構成であっても良い。
【0061】次に、ストローブ選択回路114について
説明する。図11は、ストローブ選択回路の入出力信号
を示した回路図である。ストローブ選択回路114に
は、入力信号としてストローブ信号stb1〜stb
7、ストローブ信号stb1′〜stb7′、及びスト
ローブ信号stb1″〜stb7″が入力される。ま
た、制御信号としてスキュー検出回路115から、制御
信号S1〜S9が入力される。さらに、出力信号とし
て、ストローブ信号stb1〜stb7、ストローブ信
号stb1′〜stb7′、又はストローブ信号stb
1″〜stb7″のいずれかを出力する。
【0062】ストローブ選択回路114は、MUX(マ
ルチプレクサ)回路等で構成され、スキュー検出回路1
15の検出結果に基づき、適切なストローブ信号を選択
する。すなわち、スキューが存在しない場合、シリアル
データの各ビットデータそれぞれについて、ストローブ
信号stb1〜stb7を選択する。一方、データが遅
れたためにスキューが発生した場合は、ストローブ信号
stb1″〜stb7″を選択する。また、データが進
んだためにスキューが発生した場合は、ストローブ信号
stb1′〜stb7′を選択する。よって、絶えずシ
リアルデータの各ビットデータのセンタとなるようなス
トローブが選択されるようになる。
【0063】次に、スキュー検出回路115について説
明する。図12は、スキュー検出回路の概略構成を示し
た回路図である。スキュー検出回路115は、シリアル
データ中の1ビットのみ遷移しているパターンについて
検出を行うことになる。例えば、7ビットシリアルデー
タD[1:7]中の1ビットのみ遷移しているD4を含
むD3、D4、D5をストローブ作成回路で生成された
stb3〜stb5、stb3′〜stb5′、stb
3″〜stb5″の各ストローブ信号をクロック入力と
する。
【0064】この場合、図12に示したように、スキュ
ー検出回路115を構成する9個のDフリップフロップ
d41〜d49のクロック入力端子CKに、ストローブ
作成回路で生成されたstb3〜stb5、stb3′
〜stb5′、stb3″〜stb5″の各ストローブ
信号を、stb3、stb3′、stb3″、stb
4、stb4′、stb4″、stb5、stb5′、
stb5″の順に入力する。また、Dフリップフロップ
d41〜d49の各データ入力端子Dに、シリアルデー
タ入力を接続する。Dフリップフロップd41〜d49
の各出力端子Qからの出力信号を、制御信号S1〜S9
として、ストローブ選択回路114に入力する。
【0065】次に、シリアル・パラレル変換装置101
の全体の動作を、図13に基づいて説明する。図13
は、シリアル・パラレル変換装置101における各部の
入出力信号のタイミングチャートである。図13に示し
たように、シリアル・パラレル変換装置101に、クロ
ック信号CLKINの立ち下がりのタイミングで7ビッ
トシリアルデータを入力する。
【0066】前記のように、PLL回路112の分周器
125の分周比を1/2とすることにより、VCO12
4は基準信号frとして入力されるクロック信号CLK
INの周波数の2倍で発振するため、VCO124のタ
ップ出力信号phi1〜phi7は、図13に示したタ
イミングで変動する信号波形となる。
【0067】この時、クロック信号CLKINを周期T
の矩形波とすると、出力信号phi1は、周期T/2の
矩形波となり、クロック信号CLKINの立ち下がりの
タイミングで、出力信号phi1は立ち下がる。また、
分周器125の分周比N=2であるので、出力信号ph
i2は、出力信号phi1と同様に周期T/2の矩形波
であり、7段のリング発振器(M=7)で構成される1
段目のタップ出力であるため、T/14遅れるととも
に、出力信号phi1の反転波形となる。同様に、出力
信号phi3は、出力信号phi2からT/14遅れる
とともに、出力信号phi2の反転波形となる。出力信
号phi4〜phi7についても同様であり、図13に
示したタイミングで変動する。
【0068】ストローブ作成回路113に出力信号ph
i1〜phi7が入力されると、ストローブ作成回路1
13a〜113cから、ストローブ信号stb1〜st
b7、ストローブ信号stb1′〜stb7′、ストロ
ーブ信号stb1″〜stb7″が出力される。
【0069】例えば、ストローブ信号stb1は、周期
Tの矩形波であり、7ビットシリアルデータのD1にお
けるほぼ中央値で立ち上がる。ストローブ信号stb
1′は、周期Tであり、ストローブ信号stb1に対し
てT/14進んでいる。ストローブ信号stb1″は、
周期Tであり、ストローブ信号stb1に対してT/1
4遅れている。
【0070】他のストローブ信号stb2〜stb7に
対する、ストローブ信号stb2′〜stb7′、及び
ストローブ信号stb2″〜stb7″の関係も同様で
ある。
【0071】次に、スキュー検出回路115は、以下に
示す7ビットシリアルデータについて検出動作を行う。 D[1:7]=“0001000” ・・・(P1) D[1:7]=“1110111” ・・・(P2) つまり、シリアルデータ中の1ビットのみ遷移している
パターンについて検出を行うことになる。上記のパター
ン(P1)及びパターン(P2)の場合、D[1:7]
中の1ビットのみ遷移しているD4を含むD3、D4、
D5をストローブ作成回路で生成されたストローブ信号
stb3〜stb5、ストローブ信号stb3′〜st
b5′、ストローブ信号stb3″〜stb5″のそれ
ぞれをクロック入力とする図12に示した構成のラッチ
回路でラッチし、その結果によりスキューの有無を判定
するよう構成される。
【0072】まず初めに、スキュー検出回路115で
は、ストローブ信号stb3〜stb5、ストローブ信
号stb3′〜stb5′、ストローブ信号stb3″
〜stb5″でパターン(P1)及びパターン(P2)
について検出動作を行う。
【0073】図14は、本発明の7ビットシリアルデー
タ入力時の実施形態におけるスキュー検出動作及び、ス
トローブ選択概要図(パターン(P1)を検出−スキュ
ー無しの場合)である。図15は、本発明の7ビットシ
リアルデータ入力時の実施形態におけるスキュー検出動
作及び、ストローブ選択概要図(パターン2を検出−ス
キュー無しの場合)である。図16は、本発明の7ビッ
トシリアルデータ入力時の実施形態におけるスキュー検
出動作及び、ストローブ選択概要図(パターン(P1)
を検出−スキュー有り<CLKINに対しデータが遅れ
ている>場合)である。図17は、本発明の7ビットシ
リアルデータ入力時の実施形態におけるスキュー検出動
作及び、ストローブ選択概要図(パターン(P2)を検
出−スキュー有り<CLKINに対しデータが遅れてい
る>場合)である。図18は、本発明の7ビットシリア
ルデータ入力時の実施形態におけるスキュー検出動作及
び、ストローブ選択概要図(パターン(P1)を検出−
スキュー有り<CLKINに対しデータが進んでいる>
場合)である。図19は、本発明の7ビットシリアルデ
ータ入力時の実施形態におけるスキュー検出動作及び、
ストローブ選択概要図(パターン(P2)を検出−スキ
ュー有り<CLKINに対しデータが進んでいる>場
合)である。
【0074】スキューが発生していない場合、スキュー
検出回路115で、パターン(P1)について検出した
結果は、図14に示したように、“00011100
0”となる。同様に、パターン(P2)について検出し
た結果は、図15に示したように、“11100011
1”となる。
【0075】データが遅れているためにスキューが存在
する場合、スキュー検出回路115で、パターン(P
1)について検出した結果は、図16に示したように、
“000011100”となる。同様に、パターン(P
2)について検出した結果は、図17に示したように、
“111100011”となる。
【0076】データが進んでいるためにスキューが存在
する場合、スキュー検出回路115で、パターン(P
1)について検出した結果は、図18に示したように、
“001110000”となる。同様に、パターン(P
2)について検出した結果は、図19に示したように、
“110001111”となる。
【0077】そして、これら検出結果は、ストローブ選
択回路114へ出力される。図14,図15に示したよ
うに、ストローブ選択回路114では、スキューが無い
場合の検出結果である“000111000”、又は
“111000111”がストローブ選択回路114の
入力端子INに入力されると、ストローブ信号stb1
〜stb7を選択し、シリアル・パラレル変換ロジック
回路111へ、このストローブ信号を供給する。
【0078】図16,図17に示したように、シリアル
データがクロックCLKINに対して遅れている場合の
検出結果“000011100”、又は“111100
011”がストローブ選択回路114の入力端子INに
入力されると、ストローブ信号stb1″〜stb7″
を選択し、シリアル・パラレル変換ロジック回路111
へ、このストローブ信号を供給する。
【0079】図18,図19に示したように、シリアル
データがクロックCLKINに対して進んでいる場合の
検出結果“001110000”、又は“110001
111”がストローブ選択回路114の入力端子INに
入力されると、ストローブ信号stb1′〜stb7′
を選択し、シリアル・パラレル変換ロジック回路111
へ、このストローブ信号を供給する。
【0080】他の検出結果の組み合わせについては、最
初はすべてストローブ信号stb1〜stb7を選択
し、2回目以降の他の検出結果の組み合わせに対して
は、現在の出力を維持するようにする。これにより、他
のシリアルデータパターンの組み合わせが入力された場
合について、検出回路が取り得るすべての検出結果値に
対するストローブ選択が可能となり、誤動作は回避され
る。
【0081】このように、製造ばらつきや動作温度等の
動作環境の影響により、クロック信号CLKINに対し
てシリアルデータ入力信号にスキューが生じた際でも、
あるパターンを自己検出し、規則的に作成されたストロ
ーブの中からより適切なストローブを選択することがで
きる。これにより、安定したシリアル・パラレル変換装
置を提供することができる。
【0082】また、上記のシリアル・パラレル変換装置
を半導体基板上に形成することで、安定してシリアル・
パラレル変換を行う半導体装置を提供することができ
る。
【0083】なお、本実施形態においては、シリアルデ
ータの1ビット当たり3本のストローブを使用した実施
形態を示したが、PLL回路の分周器の分周比を変化さ
せ、ストローブ作成回路への入力信号周波数を上げるこ
とにより、スキュー検出用のストローブ信号の数を増加
させることができる。これは、ストローブ作成回路がD
フリップフロップを用いた構成となっているため、入力
周波数が上がることで、単位時間に遷移するエッジの数
が増えることにより、作成されるストローブ信号の数も
増やすことができる。
【0084】上記のように、シリアルデータの1ビット
当たりに割り当てられるストローブ信号の数を増やすこ
とによって、スキュー検出(調整)の分解能を増加させ
ることができ、より精度良くスキューを検出できる。ま
た、適切なストローブを選択できることから、安定した
シリアル・パラレル変換回路、及び半導体装置を提供す
ることができる。
【0085】[第2実施形態]図20は、本発明の第2
実施形態に係るシリアル・パラレル変換装置の概略構成
を示したブロック図である。シリアル・パラレル変換装
置201は、Nビットシリアルデータを、Nビットのパ
ラレルデータに変換するシリアル・パラレル変換ロジッ
ク回路211、シリアル・パラレル変換ロジック回路2
11にシリアル・パラレル変換を実行させるためのスト
ローブ信号を作成するPLL回路212及びストローブ
作成回路であるストローブタイミング発生回路213、
最適なストローブ信号を選択するためのストローブ選択
回路214、データ信号とクロック信号とのスキューを
検出するスキュー検出回路215、並びにシリアルデー
タの遷移、すなわち、シリアルデータの立ち上がり又は
立ち下がりを検出するエッジ検出回路216から構成さ
れる。
【0086】以下に、シリアル・パラレル変換装置20
1における各部の構成・動作等について説明する。まず
初めに、PLL(Phase Locked Loop )回路12につい
て説明する。図21は、本発明の第2実施形態に係るシ
リアル・パラレル変換装置のPLL回路の概略構成を示
したブロック図である。PLL回路212は、位相比較
器221、チャージポンプ222、ループフィルタ22
3、VCO(電圧制御発振器)224、及び分周比Nの
分周器225から成る。PLL回路212の各部は、前
記の図2に示した一般的なPLL回路12と同様に動作
する。
【0087】次に、VCO224の構成について説明す
る。本発明のVCO224は、図21に示したように、
入力される制御電圧(Vc)に応じて発振周波数が変化
するM段(M:奇数)リング発振器231を備えた構成
である。本発明では、リング発振器231を構成するM
個のインバータ素子の各タップから出力されるタップ出
力信号PS1〜PS(M)をPLL回路212の出力と
して利用している。また、タップ出力信号PS1が分周
器225に入力され、分周されて帰還信号(fp)とし
て位相比較器221に帰還される。
【0088】このように構成することで、PLL回路2
12の出力となるタップ出力信号PS1〜PS(M)
は、基準信号(fr)の分周比(N)倍の周波数とな
り、基準信号(fr)の周期をTとすると、それぞれの
位相がT/(N・M)ずつ遅延した出力信号となる。
【0089】次に、ストローブタイミング発生回路21
3について説明する。ストローブタイミング発生回路2
13は、PLL回路212から出力されたタップ出力信
号PS1〜PS(M)が入力されると、複数のストロー
ブ信号を出力する。すなわち、ストローブ選択回路21
4に対して第1のデータストローブ信号PST1〜PS
T(R)を出力する。また、スキュー検出回路215に
対して、スキュー調整分解能に応じた第2のデータスト
ローブ信号DPST1〜DPST(R)を出力する。
【0090】エッジ検出回路216は、シリアルデータ
Dsの立ち上がりエッジを検出し、エッジ検出信号ED
Dsを出力する。図22は、エッジ検出回路の概略構成
を示した回路図の一例である。エッジ検出回路216
は、一例として図22に示したように、ANDゲート2
21と奇数個(図では5個)のNOTゲートチェーン2
22とによる微分回路である。この微分回路を構成する
ANDゲート221により、シリアルデータDsの立ち
上がりエッジを検出することができる。また、このAN
Dゲート221の代わりにNORゲートを用いれば、立
下りエッジを検出することができる。
【0091】スキュー検出回路215は、シリアルデー
タDsの立ち上がりエッジ検出信号EDDsを、ストロ
ーブタイミング発生回路213からの第2のデータスト
ローブ信号DPSTでラッチし、その結果としてスキュ
ー検出信号SDを出力する。スキュー検出回路215の
具体的な構成を図23に示す。図23は、スキュー検出
回路の概略構成を示した回路図である。スキュー検出回
路215は、R個のDフリップフロップd231−1〜
d231−Rを備えている。各Dフリップフロップd2
31−1〜d231−Rのデータ入力端子Dに、シリア
ルデータの立ち上がりエッジ検出信号EDDsが入力さ
れる。また、各Dフリップフロップd231−1〜d2
31−Rのクロック入力端子CKに、ストローブタイミ
ング発生回路213で生成された第2のデータストロー
ブ信号DPST1〜DPST(R)を、各々入力する。
そして、Dフリップフロップd231−1〜d231−
Rの各出力端子Qからの出力信号を、スキュー検出信号
SDとして、ストローブ選択回路214へ入力する。
【0092】ストローブ選択回路214は、MUX等で
構成される。また、ストローブ選択回路214は、スキ
ュー検出信号SDが供給されると、スキュー検出信号S
Dの組み合わせ、すなわちスキューの発生状態に応じ
て、適切なデータストローブを選択し、シリアル・パラ
レル変換回路211へストローブ信号を供給する。
【0093】シリアル・パラレル変換回路211は、ス
トローブ選択回路214から出力された最適なデータス
トローブ信号により、シリアルデータをパラレルデータ
へと変換する。
【0094】ここで、本発明の第2実施形態におけるシ
リアルデータDsとクロックCKとのスキュー検出動作
について、図24に基づいて説明する。図24は、シリ
アルデータDsとクロックCKとのスキュー検出動作を
説明するためのタイミングチャートである。図24
(A)はクロックCKとシリアルデータDs間にスキュ
ーが無い場合、図24(B)はクロックCKに対してシ
リアルデータDsが遅れている場合、図24(C)はク
ロックCKに対してシリアルデータDsが進んでいる場
合を示している。以下の説明では、エッジ検出回路21
6でシリアルデータDsの立ち上がりエッジを検出し、
エッジ検出信号からスキュー検出を行う場合について説
明する。
【0095】シリアルデータDsがエッジ検出回路21
6に入力されると、図24に示したようにシリアルデー
タの立ち上がりエッジが検出される。すなわち、エッジ
検出回路216では、シリアルデータDsがANDゲー
ト221の一方のポートへ、また、奇数段のNOTゲー
トチェーン222を通ってANDゲート221の他方の
ポートへ入力されることで、Dsの立ち上がりエッジを
検出する。なお、検出パルス幅は、奇数個のNOTゲー
トチェーンの数を増減することで制御できる。
【0096】スキュー検出回路215は、検出されたエ
ッジ検出信号EDDsをストローブタイミング発生回路
213で生成されたデータストローブ信号DPSTでラ
ッチする。そして、その結果をストローブ選択回路21
4へ検出信号SDとして出力する。この時、スキュー検
出回路215はスキューに応じたスキュー検出信号SD
を出力する。すなわち、クロックCKとシリアルデータ
Ds間にスキューが無い場合は、例えば図24(A)に
示したようにSD[2:0]=[0 1 0]を出力す
る。また、クロックCKに対してシリアルデータDsが
遅れている場合は、例えば図24(B)に示したように
SD[2:0]=[0 0 1]を出力する。さらに、
クロックCKに対してシリアルデータDsが進んでいる
場合は、例えば図24(C)に示したようにSD[2:
0]=[1 0 0]を出力する。なお、図24には、
検出分解能(スキュー調整分解能)Rを3bitとして
示している。
【0097】ストローブ選択回路214には、ストロー
ブタイミング発生回路213で作成された第1のデータ
ストローブ信号PSTが供給されており、エッジ検出信
号EDDsをラッチした結果の組み合わせ、すなわちス
キュー検出信号SDに対応したストローブ信号を選択し
て出力するMUXの構成とする。そして、ストローブ選
択回路214は、最適なストローブ信号STを選択し
て、シリアル・パラレル変換回路211へ供給する。シ
リアル・パラレル変換回路211は、この最適なストロ
ーブ信号STによって、シリアルデータをパラレルデー
タに変換する。
【0098】次に、本発明の第2実施形態に係るシリア
ル・パラレル変換装置の構成について、具体例を挙げて
説明する。図25は、シリアルデータの入力タイミング
図である。シリアルデータ伝送では、通常図25に示し
たようにクロック1周期中に所定のビットデータ(図で
は7ビットデータ)がマッピングされ伝送されている。
以下に、シリアル・パラレル変換装置が、7ビットのシ
リアルデータをパラレルデータに変換し、スキュー調整
分解能を3bitとした場合について説明する。まず、
シリアル・パラレル変換装置の構成について説明する。
図26は、シリアル・パラレル変換装置の具体例の構成
を示した回路図である。図26に示したように、シリア
ル・パラレル変換装置301は、Nビットシリアルデー
タを、Nビットのパラレルデータに変換するシリアル・
パラレル変換ロジック回路311、シリアル・パラレル
変換ロジック回路311にシリアル・パラレル変換を実
行させるためのストローブ信号を作成するPLL回路3
12及びストローブ作成回路であるストローブタイミン
グ発生回路313、最適なストローブ信号を選択するた
めのストローブ選択回路314、データ信号とクロック
信号とのスキューを検出するスキュー検出回路315、
並びにシリアルデータの遷移(立ち上がり又は立ち下が
り)を検出するエッジ検出回路316から構成される。
【0099】図27は、PLL回路312の構成を示し
たブロック図である。PLL回路312は、図21に示
したPLL回路212において、分周器225の分周比
をN=2、VCO224のリングオシレータ231の段
数をM=7とした構成である。すなわち、位相比較器3
21、チャージポンプ322、ループフィルタ323、
VCO324、及び分周器325を備えた構成であり、
各部の動作は図2に基づいて説明した通りである。
【0100】VCO324が備える7段構成のリング発
振器331は、インバータ素子が7段直列に接続された
ループ回路であり、各インバータ素子の出力は、タップ
出力信号PS1〜PS7となる。また、各インバータ素
子には、ループフィルタ323の出力である制御電圧V
cが印加される。
【0101】次に、ストローブタイミング発生回路31
3について説明する。図28は、PST発生回路の構成
を示した回路図である。図29は、DPST発生回路の
構成を示した回路図である。第1データストローブ信号
PSTを発生させるPST発生回路313aは、図28
に示したように、14個のDフリップフロップd321
〜d334を備えている。また、奇数番号のDフリップ
フロップはクロック入力端子CKがハイアクティブであ
り、偶数番号のDフリップフロップはクロック入力端子
CKがローアクティブである。さらに、Dフリップフロ
ップd321〜d327及びDフリップフロップd32
8〜d334のクロック入力端子CKに、PLL回路3
12のタップ出力信号PS1〜PS7が、この順にそれ
ぞれ入力されるように接続されている。また、Dフリッ
プフロップd321のみ、出力端子/Qをデータ入力端
子Dに接続する。さらに、Dフリップフロップd321
〜d333の各出力端子Qを、次段のDフリップフロッ
プd322〜d334のデータ入力端子Dに、それぞれ
接続する。そして、Dフリップフロップd321〜d3
34の各出力端子Qから出力される信号を第1データス
トローブ信号PST1〜PST14とする。
【0102】第2データストローブ信号DPSTを発生
させるDPST発生回路313bは、図29に示したよ
うに、4個のDフリップフロップd341〜d344を
備えた構成である。また、Dフリップフロップd343
はクロック入力端子CKがローアクティブであり、それ
以外のDフリップフロップはクロック入力端子CKがハ
イアクティブである。4個のDフリップフロップd34
1〜d344のクロック入力端子CKに、PLL回路1
12の出力信号から選択したPS1、PS6、PS5、
PS4がこの順に、それぞれ入力されるように接続す
る。また、Dフリップフロップd321は、出力端子/
Qをデータ入力端子Dに接続する。さらに、Dフリップ
フロップd341,d342の各出力端子Q及びd34
3の出力端子/Qを、次段のDフリップフロップd34
2〜d344のデータ入力端子Dに、それぞれ接続す
る。そして、Dフリップフロップd342の出力端子
Q、及びDフリップフロップd343,344の出力端
子/Qから出力される信号を第2ストローブ信号DPS
T3〜DPST1とする。
【0103】なお、図29に示したDPST発生回路3
13bの入力信号の組み合わせは、シリアルデータビッ
ト中のD1についてスキューの有無を判定することを意
図し、PS1、PS4、PS5、PS6を用い、第2デ
ータストローブ信号DPST1〜DPST3が得られる
組み合わせとなっている。つまり、スキューを検出する
シリアルデータビットを自由に設定し、設定したビット
の位置に対応させたDPST信号を作成することは、入
力信号の組み合わせ(PS信号の組み合わせ)を変える
ことで容易にできる。
【0104】このようにストローブタイミング発生回路
313中のDPST発生回路、及びPST発生回路は図
28、29に示したように、Dフリップフロップで構成
した回路に、タップ出力信号PS1〜PS7を入力する
ことで、容易に第1データストローブ信号PST1〜P
ST14、第2データストローブ信号DPST1〜DP
ST3を作成できる。また、タップ出力信号PS1〜P
S7の組み合わせにより、様々なバリエーションの第1
データストローブ信号PST、第2データストローブ信
号DPSTを作成できる。
【0105】次に、エッジ検出回路316は、図22に
基づいて説明した構成であり、説明を省略する。
【0106】続いて、スキュー検出回路315の構成を
説明する。図30は、スキュー検出回路の構成を示した
回路図である。スキュー検出回路315は、3個のDフ
リップフロップd351〜d353を備えた構成であ
る。各Dフリップフロップd351〜d353は、クロ
ック入力端子CKがハイアクティブである。また、各D
フリップフロップd351〜d353のクロック入力端
子CKに、ストローブタイミング発生回路313から出
力された第2データストローブ信号DPST1〜DPS
T3がこの順に、それぞれ入力されるように接続する。
また、Dフリップフロップd351〜d353のデータ
入力端子Dに、エッジ検出回路316から出力されたエ
ッジ検出信号EDDsが入力されるように接続する。そ
して、Dフリップフロップd351〜d353の各出力
端子Qをストローブ選択回路314のセレクト端子Sに
接続して、スキュー検出信号SD1〜SD3が入力され
るようにする。
【0107】次に、ストローブ選択回路314の構成を
説明する。図31は、ストローブ選択回路の構成を示し
た回路図である。ストローブ選択回路314はMUXで
構成されており、セレクト信号Sに応じて第1データス
トローブ信号PST1〜PST14から選択した信号を
ストローブ信号ST1〜ST7として出力する。
【0108】次に、シリアル・パラレル変換回路311
の構成を説明する。図32は、ストローブ選択回路の構
成を示した回路図である。シリアル・パラレル変換回路
311は、7個のDフリップフロップd361〜d36
7を備えた構成である。各Dフリップフロップd361
〜d367は、クロック入力端子CKがハイアクティブ
である。また、各Dフリップフロップd361〜d36
7のクロック入力端子CKに、ストローブ選択回路31
4から出力されたストローブ信号ST1〜ST7がこの
順に、それぞれ入力されるように接続する。また、Dフ
リップフロップd361〜d367のデータ入力端子D
に、シリアルデータDsが入力されるように接続する。
そして、Dフリップフロップd361〜d367の各出
力端子Qから出力された信号D1〜D7がパラレルデー
タである。
【0109】次に、上記のような構成のシリアル・パラ
レル変換装置301において、実際にクロックCKとシ
リアルデータDsとの間にスキューが存在する場合の一
連の動作について、スキューの状態を3パターンに分け
て、スキュー検出、ストローブ選択、シリアル・パラレ
ル変換動作について、更に詳しく説明する。図33は、
本発明のシリアル・パラレル変換装置において、シリア
ルデータDsとクロックCKとの間にスキューが存在し
ない場合の動作タイミング図である。
【0110】シリアル・パラレル変換装置301へ入力
される7bitシリアルデータDsは、図33に示した
ように入力タイミングD1,D4,D7においてハイレ
ベルであるデータである。また、クロック信号CKの立
ち上がりタイミングは、シリアルデータDsの入力タイ
ミングD1における立ち上がりタイミングと略同時であ
る。よって、クロックCKとシリアルデータDsとには
スキューが存在しない。この場合におけるシリアル・パ
ラレル変換装置301の各部における一連の動作は、次
の通りである。すなわち、エッジ検出回路316によっ
てシリアルデータDsの立ち上がりエッジが検出され、
シリアルデータDsの立ち上がりタイミングと略同時
に、エッジ検出信号EDDsが出力される。続いて、に
エッジ検出信号EDDsが、ストローブタイミング発生
回路313中のDPST発生回路により規則的に発生さ
せた第2データストローブ信号DPST1〜DPST3
によってラッチされる。
【0111】図33に示したように、ラッチした結果ス
キュー検出信号SD1〜SD3=[0 1 0]が検出
される。このスキュー検出信号SDがデータストローブ
選択回路314へ供給され、第1データストローブ信号
PST1〜PST14により、このSD信号に応じたス
トローブ信号ST1〜ST7を選択し、シリアル・パラ
レル変換回路へと出力されDsをパラレルデータへと変
換する。
【0112】ここで、データストローブ選択回路214
のセレクト端子Sにスキュー検出信号SD1〜SD3=
[0 1 0]が供給されたとき、すなわちスキューが
存在しない場合、選択されるストローブは図33中に示
す第1データストローブ信号PST2、PST4、PS
T6、PST8、PST10、PST12、PST14
となるようにMUXを構成する。これにより、シリアル
・パラレル変換回路211へストローブ信号STとし
て、ST1=PST2、ST2=PST4、ST3=P
ST6、ST4=PST8、ST5=PST10、ST
6=PST12、ST7=PST14を出力し、このス
トローブ信号ST1〜ST7を使ってシリアル・パラレ
ル変換動作が行われる。
【0113】このストローブ信号ST1〜ST7は、図
33に示したように、シリアルデータ各ビットD1〜D
7のデータのセンターに位置しており、シリアル・パラ
レル変換回路において安定したシリアル・パラレル変換
を行うことができる。
【0114】次に、第2のパターンとして、シリアルデ
ータDsとクロックCKとの間にスキューが存在し、ク
ロックCKに対しシリアルデータDsが遅れている場合
について、図34に基づいて説明する。図34は、本発
明のシリアル・パラレル変換装置において、クロックC
Kに対しシリアルデータDsが遅れている場合の動作タ
イミング図である。
【0115】シリアル・パラレル変換装置301へ入力
される7bitシリアルデータDsは、図34に示した
ように入力タイミングD1,D4,D7においてハイレ
ベルであるデータである。また、クロック信号CKの立
ち上がりタイミングは、シリアルデータDsの入力タイ
ミングD1における立ち上がりタイミングより早く、入
力タイミングD7’である。よって、クロックCKに対
しシリアルデータDsが遅れており、クロックCKとシ
リアルデータDsとにはスキューが存在する。この場合
におけるシリアル・パラレル変換装置301の各部にお
ける一連の動作は、次の通りである。シリアル・パラレ
ル変換装置301において、エッジ検出回路316でシ
リアルデータDsの立ち上がりエッジを検出し、エッジ
検出信号EDDsをスキュー検出回路315へ出力す
る。エッジ検出信号EDDsは、スキュー検出回路31
5においてストローブタイミング発生回路313中のD
PST発生回路にてタップ出力信号PS1〜PS7によ
り作られた第2データストローブ信号DPST1〜DP
ST3でラッチされる。
【0116】ラッチした結果、スキュー検出信号SD1
〜SD3=[0 0 1]が検出される。このスキュー
検出信号SDがデータストローブ選択回路314へ供給
され、第1データストローブ信号PST1〜PST14
より、このスキュー検出信号SDに応じたストローブ信
号ST1〜ST7を選択し、シリアル・パラレル変換回
路311へと出力され、シリアルデータDsをパラレル
データPDへと変換する。この時、データストローブ選
択回路314は、セレクト信号Sに応じて第1データス
トローブ信号PST1〜PST14より選択し出力され
るものである。なお、第1データストローブ信号PST
1〜PST14は、ストローブタイミング発生回路31
3中のPST発生回路で作成されたものである。
【0117】このデータストローブ選択回路314のセ
レクト端子Sにスキュー検出信号SD1〜SD3=[0
0 1]が供給されたとき、以下のような第1データ
ストローブ信号が選択されるようにMUXを構成する。
すなわち、PST3、PST5、PST7、PST9、
PST11、PST13、PST1である。これによ
り、シリアル・パラレル変換回路311へストローブ信
号STとして、ST1=PST3、ST2=PST5、
ST3=PST7、ST4=PST9、ST5=PST
11、ST6=PST13、ST7=PST1をシリア
ル・パラレル変換回路311へ出力する。
【0118】このようにして選択されたストローブ信号
ST1〜ST7は、クロックCKに対しシリアルデータ
Dsにスキューが存在し、クロックCKに対しシリアル
データDsが遅れていても、シリアルデータの各ビット
D1〜D7におけるデータのセンターに位置している。
すなわち、スキューが存在してもシリアルデータビット
のセンター位置でストローブできることになることか
ら、シリアル・パラレル変換回路311において安定し
たシリアル・パラレル変換を行うことができることにな
る。
【0119】次に、第3のパターンとして、シリアルデ
ータDsとクロックCKとの間にスキューが存在し、ク
ロックCKに対しシリアルデータDsが進んでいる場合
について、図35に基づいて説明する。図35は、本発
明のシリアル・パラレル変換装置において、クロックC
Kに対しシリアルデータDsが進んでいる場合の動作タ
イミング図である。
【0120】シリアル・パラレル変換装置301へ入力
される7bitシリアルデータDsは、図35に示した
ように入力タイミングD1,D4,D7においてハイレ
ベルであるデータである。また、クロック信号CKの立
ち上がりタイミングは、シリアルデータDsの入力タイ
ミングD1における立ち上がりタイミングより遅く、入
力タイミングD1の中頃である。よって、クロックCK
に対しシリアルデータDsが進んでおり、クロックCK
とシリアルデータDsとにはスキューが存在する。この
場合におけるシリアル・パラレル変換装置301の各部
における一連の動作は、次の通りである。シリアル・パ
ラレル変換装置301において、エッジ検出回路316
でシリアルデータDsの立ち上がりエッジを検出し、エ
ッジ検出信号EDDsをスキュー検出回路315へ出力
する。エッジ検出信号EDDsは、スキュー検出回路3
15においてストローブタイミング発生回路313中の
DPST発生回路にてタップ出力信号PS1〜PS7に
より作られた第2データストローブ信号DPST1〜D
PST3でラッチされる。
【0121】ラッチした結果、スキュー検出信号SD1
〜SD3=[1 0 0]が検出される。このスキュー
検出信号SDがストローブ選択回路314へ供給され、
第1データストローブ信号PST1〜PST14より、
このスキュー検出信号SDに応じたストローブ信号ST
1〜ST7を選択し、シリアル・パラレル変換回路31
1へと出力されシリアルデータDsをパラレルデータP
Dへと変換する。この時、データストローブ選択回路3
14はセレクト信号Sに応じて第1データストローブ信
号PST1〜PST14より選択し、出力されるもので
ある。
【0122】このストローブ選択回路314のセレクト
端子Sにスキュー検出信号SD=[1 0 0]が供給
されたとき、以下のような第1データストローブ信号を
選択するようにMUXを構成すると良い。すなわち、第
1データストローブ信号PTS1、PST3、PST
5、PST7、PST9、PST11、PST13とな
るようにMUXを構成する。これにより、シリアル・パ
ラレル変換回路311へストローブ信号STとして、S
T1=PST1、ST2=PST3、ST3=PST
5、ST4=PST7、ST5=PST9、ST6=P
ST11、ST7=PST13の各ストローブ信号をシ
リアル・パラレル変換回路311へ出力する。
【0123】このようにして選択されたストローブ信号
ST1〜ST7は、クロックCKに対しシリアルデータ
Dsにスキューが存在し、クロックCKに対しシリアル
データDsが進んでいても、シリアルデータの各ビット
D1〜D7におけるデータのセンターに位置している。
すなわち、スキューが存在してもシリアルデータビット
のセンター位置でストローブできることになることか
ら、シリアル・パラレル変換回路311において、安定
したシリアル・パラレル変換を行うことができる。
【0124】このように、シリアルデータDsの立ち上
がりエッジを検出し、エッジ検出信号EDDsが得ら
れ、エッジ検出信号EDDsを第2データストローブ信
号DPST1〜DPST3でラッチすることでスキュー
を検出し、スキュー検出信号SDの組み合わせに応じ
て、つまりスキューの状態によりデータストローブ選択
回路314において第1データストローブ信号PST1
〜PST15よりシリアル・パラレル変換回路311に
最適なストローブ信号ST1〜ST7を選択し出力する
ようにしたものである。
【0125】よって、クロックCKに対しシリアルデー
タDsにスキューが存在しても、そのスキューを検出
し、最適なストローブを選択してシリアル・パラレル変
換回路311へ供給することができる。また、安定した
高速シリアルデータ受信が可能なシリアル・パラレル変
換装置を提供することができる。
【0126】次に、上記の実施形態では、スキュー調整
分解能を3bitとしたが、ストローブタイミング発生
回路313の構成を変えることで、更に調整分解能を上
げることができる。以下にその詳細を図20及び図36
に基づいて説明する。図36は、シリアル・パラレル変
換装置の各部の入出力波形のタイミングチャートであ
る。スキュー調整分解能を向上させるためには、第2デ
ータストローブ信号DPSTをさらに高分解能にする構
成とすることで、スキュー検出精度の向上が図れる。
【0127】シリアル・パラレル変換装置201におい
て、エッジ検出回路216により立ち上がりエッジが検
出され、エッジ検出信号EDDsが出力される。次に、
エッジ検出信号EDDsがストローブタイミング発生回
路213により規則的に発生させた第2データストロー
ブ信号DPST1〜DPST(R)でラッチする。スキ
ューが無い場合、ラッチした結果スキュー検出信号SD
1〜SD(X)=[・・・ 0 0 1 0 0 ・・
・]が検出される。このスキュー検出信号SDがストロ
ーブ選択回路214へ供給され、第1データストローブ
信号PST1〜PST(X)より、このスキュー検出信
号SDに応じたストローブ信号ST1〜ST7を選択
し、シリアル・パラレル変換回路211へと出力されシ
リアルデータDsをパラレルデータPDへと変換する。
【0128】次に、クロックCKに対しシリアルデータ
Dsが遅れている場合、同様に立ち上がりエッジを検出
し、エッジ検出信号EDDsを出力する。検出信号ED
Dsを第2データストローブ信号DPST1〜DPST
(R)でラッチする。スキュー検出信号SD1〜SD
(X)=[・・・ 0 0 0 1 0]が得られ、こ
のスキュー検出信号SDに応じて、第1データストロー
ブ信号PST1〜PST(X)よりストローブ選択回路
214で最適なストローブが選ばれ、ストローブ信号S
T1〜ST7としてシリアル・パラレル変換回路211
へ出力する。
【0129】さらに、クロックCKに対し、シリアルデ
ータDsが進んでいる場合、同様に立ち上がりエッジを
検出し、エッジ検出信号EDDsが得られる。エッジ検
出信号EDDsを第2データストローブ信号DPST1
〜DPST(R)でラッチすることで、スキュー検出信
号SD1〜SD(R)=[0 1 0 0 0 ・・
・]が得られ、このスキュー検出信号SDに応じ、第1
データストローブ信号PST1〜PST(X)よりスト
ローブ選択回路214で最適なストローブ信号が選ば
れ、ストローブ信号ST1〜ST7として出力される。
このストローブ信号ST1〜ST7でシリアル・パラレ
ル変換が行われる。
【0130】また、スキューを検出するための第2デー
タストローブ信号DPSTは、PLL212からのタッ
プ出力信号PSにより規則的に作成されるため、VCO
224を構成するリングオシレータ231の段数を制御
することでタップ出力信号PSを増加させ、第2データ
ストローブ信号DPSTを発生させるバリエーションを
増やすことができる。したがって、単位シリアルデータ
中のPS遷移回数が増えることから、より多くの第2デ
ータストローブ信号DPST、第1データストローブ信
号PSTを作成することができるため、更に分解能を向
上できる。また、分周比を上げることによっても同様
に、第2データストローブ信号DPST、第1データス
トローブ信号PSTを発生させるバリエーションを増や
すことができる。よって、更に分解能を高めたスキュー
検出・調整が可能となる。つまり、エッジ検出信号ED
Dsをより多くの第2データストローブ信号DPSTで
高分解能に検出することで、より細かにスキューを検出
することが可能となり、スキューが存在しても常に安定
したストローブをシリアル・パラレル変換回路311へ
供給できるものである。
【0131】このように、スキュー分解能を可変にで
き、より高い分解能でスキューを検出し、検出信号に応
じたシリアル・パラレル変換用ストローブを選択するこ
とによりスキューによりクロックとシリアルデータのタ
イミングにずれが生じても、適切なシリアル・パラレル
変換用のストローブを選択できることから、安定した高
速シリアルデータ受信装置を提供することができる。
【0132】ここで、上記の実施形態では、シリアルデ
ータ中のデータD1に着目した例について説明したが、
本発明はこれに限るものではない。もちろん、シリアル
データ中(D1〜D7)のどのビットに対して着目し
て、シリアル・パラレル変換を行ってもよい。また、本
発明では、シリアルデータ中のあるビットにフォーカス
し、そのビットの遷移を検出し、この検出信号からスキ
ューの状態を特定することから、シリアルデータ中に特
定の検出ビットを必要しない。
【0133】また、上記の実施形態では、シリアルデー
タ中のある1ビットについての遷移を検出し、検出結果
に応じて全ビット共通してストローブを選択するように
した例について説明したが、本発明はこれに限るもので
はない。例えば、各ビットそれぞれの遷移を検出し、ビ
ットごとに最適なストローブを選択するようにすればシ
リアルデータ中のビットごとに生じるスキューにも対応
でき、より高精度な高速シリアルデータ受信システムを
構成できる。
【0134】また、上記のシリアル・パラレル変換装置
を半導体基板上に形成することで、安定してシリアル・
パラレル変換を行う半導体装置を提供することができ
る。
【0135】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果が得られ
る。
【0136】(1)シリアル・パラレル変換装置は、ク
ロック信号を分周して複数のタップ出力信号を出力する
PLL回路と、複数のタップ出力信号を用いて、位相が
異なった複数のストローブ信号を作成するストローブ作
成回路と、シリアル伝送データとクロック信号とのスキ
ューを検出するスキュー検出回路と、検出したスキュー
に応じたストローブ信号を選択するストローブ選択回路
と、選択したストローブ信号によってシリアル伝送デー
タをパラレル伝送データに変換するロジック回路と、を
備え、これらによって、シリアル伝送データをパラレル
伝送データに変換することにより、シリアルデータをパ
ラレルデータに変換する際にスキューを検出し、その検
出結果に基づき適切なストローブ信号を選択できるの
で、データにスキューが生じた場合でも安定したシリア
ル・パラレル変換を行うことができる。
【0137】(2)シリアル・パラレル変換装置は、ス
キュー検出回路で、ストローブ作成回路が出力した複数
のストローブ信号を用いてシリアル伝送データをラッチ
し、ラッチしたシリアル伝送データからスキューの有無
を検出した結果に応じた制御信号を出力するので、スキ
ューの有無を専用回路で確実に検出することができる。
【0138】(3)スキュー検出回路は、ストローブ作
成回路が作成したストローブ信号と、エッジ検出回路が
シリアル伝送データの遷移を検出して出力した検出信号
と、に基づいてシリアル伝送データとクロック信号との
スキューを検出する。これにより、シリアルデータ中に
特定の検出ビットデータを必要とすることなく、シリア
ル伝送データとクロック信号とのスキューを検出でき
る。また、ストローブ信号を制御することで、スキュー
検出の分解能を可変にできる。
【0139】(4)分周器の分周比を変更して、電圧制
御発振器の発振周波数の設定を変えることで、PLL回
路は、スキュー調整分解能が可変であるため、スキュー
自己補正感度を容易に変化させることができることから
使用用途に応じてシリアル・パラレル変換精度を向上さ
せることができる。
【0140】(5)シリアル・パラレル変換装置のスキ
ュー調整分解能は、クロック信号の周期をT、電圧制御
発振器を構成するインバータ素子の段数をM、及び分周
器の分周比をNとすると、T/(M・N)であるため、
PLL回路の分周器の分周比を変化させ、ストローブ作
成回路への入力信号周波数を上げることにより、スキュ
ー検出用のストローブ信号の数を増加させることがで
き、シリアルデータの1ビット当たりに割り当てられる
ストローブ信号の数を増やすことによって、スキュー検
出の分解能を増加させることができ、より精度良くスキ
ューを検出できる。また、適切なストローブを選択でき
ることから、安定したシリアル・パラレル変換回路、及
び半導体装置を提供することができる。
【0141】(6)PLL回路では、制御回路は1/N
分周された信号及び前記クロック信号の位相を比較し、
位相差がなくなるように発振器を制御する。また、発振
器はM段(M:奇数)の素子からなり、各素子はクロッ
ク信号に応じたタップ出力信号を出力する。これによ
り、PLL回路の発振器における各素子の段数を変化さ
せることで、データストローブ信号数を増減させて、ス
キュー調整分解能を可変にできる。
【0142】(7)入力されたシリアル伝送データ中の
1ビットのみ遷移するシリアルデータパターンに対し
て、スキュー検出回路はスキュー検出を行うので、シリ
アルデータ中に予めスキュー検出ビットをコーディング
させる必要がなく、任意のデータ入力に対し、あるパタ
ーンが入力された場合のみ反応して、スキュー検出を行
い、同時にスキュー補正を行うことができる。
【0143】(8)シリアル伝送データ中の遷移する1
ビット及びその前後の1ビットに対して、スキュー検出
手段はスキュー検出を行うので、少ないデータで、確実
にスキューを検出することができる。
【0144】(9)半導体装置は、(1)乃至(8)の
いずれかに記載のシリアル・パラレル変換装置を半導体
基板上に形成しているため、安定してシリアル・パラレ
ル変換を行う半導体装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るシリアル・パラレル変
換装置の概略構成を示したブロック図である。
【図2】PLL回路の構成を示したブロック図である。
【図3】VCO24の概略構成を示した回路図である。
【図4】ストローブ作成回路の概略構成を示した回路図
である。
【図5】シリアル・パラレル変換装置における各部の波
形のタイミングチャートである。
【図6】1クロック周期に7ビットシリアルデータが送
信されるシリアル・パラレル変換装置の構成を示したブ
ロック図である。
【図7】PLL回路112の構成を示したブロック図、
及びVCO124の構成を示した回路図である。
【図8】ストローブ作成回路におけるストローブ信号s
tb1〜stb7を生成する構成を示した回路図であ
る。
【図9】ストローブ作成回路におけるストローブ信号s
tb1′〜stb7′を生成する構成を示した回路図で
ある。
【図10】ストローブ作成回路におけるストローブ信号
stb1″〜stb7″を生成する構成を示した回路図
である。
【図11】ストローブ選択回路の入出力信号を示した回
路図である。
【図12】スキュー検出回路の概略構成を示した回路図
である。
【図13】シリアル・パラレル変換装置101における
各部の入出力信号のタイミングチャートである。
【図14】本発明の7ビットシリアルデータ入力時の実
施形態におけるスキュー検出動作及び、ストローブ選択
概要図(パターン(P1)を検出−スキュー無しの場
合)。
【図15】本発明の7ビットシリアルデータ入力時の実
施形態におけるスキュー検出動作及び、ストローブ選択
概要図(パターン(P2)を検出−スキュー無しの場
合)である。
【図16】本発明の7ビットシリアルデータ入力時の実
施形態におけるスキュー検出動作及び、ストローブ選択
概要図(パターン(P1)を検出−スキュー有り<CL
KINに対しデータが遅れている>場合)である。
【図17】本発明の7ビットシリアルデータ入力時の実
施形態におけるスキュー検出動作及び、ストローブ選択
概要図(パターン(P2)を検出−スキュー有り<CL
KINに対しデータが遅れている>場合)である。
【図18】本発明の7ビットシリアルデータ入力時の実
施形態におけるスキュー検出動作及び、ストローブ選択
概要図(パターン(P1)を検出−スキュー有り<CL
KINに対しデータが進んでいる>場合)である。
【図19】本発明の7ビットシリアルデータ入力時の実
施形態におけるスキュー検出動作及び、ストローブ選択
概要図(パターン(P2)を検出−スキュー有り<CL
KINに対しデータが進んでいる>場合)である。
【図20】本発明の第2実施形態に係るシリアル・パラ
レル変換装置の概略構成を示したブロック図である。
【図21】本発明の第2実施形態に係るシリアル・パラ
レル変換装置のPLL回路の概略構成を示したブロック
図である。
【図22】エッジ検出回路の概略構成を示した回路図の
一例である。
【図23】スキュー検出回路の概略構成を示した回路図
である。
【図24】シリアルデータDsとクロックCKとのスキ
ュー検出動作を説明するためのタイミングチャートであ
る。
【図25】シリアルデータの入力タイミング図である。
【図26】シリアル・パラレル変換装置の具体例の構成
を示した回路図である。
【図27】PLL回路312の構成を示したブロック図
である。
【図28】PST発生回路の構成を示した回路図であ
る。
【図29】DPST発生回路の構成を示した回路図であ
る。
【図30】スキュー検出回路の構成を示した回路図であ
る。
【図31】ストローブ選択回路の構成を示した回路図で
ある。
【図32】ストローブ選択回路の構成を示した回路図で
ある。
【図33】本発明のシリアル・パラレル変換装置におい
て、シリアルデータDsとクロックCKとの間にスキュ
ーが存在しない場合の動作タイミング図である。
【図34】本発明のシリアル・パラレル変換装置におい
て、クロックCKに対しシリアルデータDsが遅れてい
る場合の動作タイミング図である。
【図35】本発明のシリアル・パラレル変換装置におい
て、クロックCKに対しシリアルデータDsが進んでい
る場合の動作タイミング図である。
【図36】シリアル・パラレル変換装置の各部の入出力
波形のタイミングチャートである。
【符号の説明】
1,101,201,301−シリアル・パラレル変換
装置 11,111,211,311−(シリアル・パラレル
変換)ロジック回路 12,112,212,312−PLL回路 13,113,213,313−ストローブ作成回路 14,114,214,314−ストローブ選択回路 15,115,215,315−スキュー検出回路 216,316−エッジ検出回路

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリアル伝送データをパラレル伝送デー
    タに変換するシリアル・パラレル変換装置であって、 クロック信号を分周して複数のタップ出力信号を出力す
    るPLL回路と、該複数のタップ出力信号を用いて、位
    相が異なった複数のストローブ信号を作成するストロー
    ブ作成回路と、該シリアル伝送データと該クロック信号
    とのスキューを検出するスキュー検出回路と、該検出し
    たスキューに応じたストローブ信号を選択するストロー
    ブ選択回路と、該選択したストローブ信号によってシリ
    アル伝送データをパラレル伝送データに変換するロジッ
    ク回路と、を備えたことを特徴とするシリアル・パラレ
    ル変換装置。
  2. 【請求項2】 前記スキュー検出回路は、前記ストロー
    ブ作成回路が出力した複数のストローブ信号を用いてシ
    リアル伝送データをラッチし、該ラッチしたシリアル伝
    送データからスキューの有無を検出した結果に応じた制
    御信号を出力することを特徴とする請求項1に記載のシ
    リアル・パラレル変換装置。
  3. 【請求項3】 前記シリアル伝送データの遷移を検出し
    て、検出信号を出力するエッジ検出回路を備え、 前記スキュー検出回路は、前記ストローブ作成回路が作
    成したストローブ信号及び該検出信号に基づいて、該シ
    リアル伝送データと該クロック信号とのスキューを検出
    することを特徴とする請求項1に記載のシリアル・パラ
    レル変換装置。
  4. 【請求項4】 前記PLL回路は、電圧制御発振器及び
    分周器を有し、該分周器の分周比を変更して、該電圧制
    御発振器の発振周波数の設定を変えることで、スキュー
    調整分解能が可変であることを特徴とする請求項1乃至
    3のいずれかに記載のシリアル・パラレル変換装置。
  5. 【請求項5】 前記クロック信号の周期をT、前記電圧
    制御発振器を構成するインバータ素子の段数をM、及び
    前記分周器の分周比をNとすると、前記スキュー調整分
    解能は、T/(M・N)であることを特徴とする請求項
    4に記載のシリアル・パラレル変換装置。
  6. 【請求項6】 前記PLL回路は、M段(M:奇数)の
    素子からなる発振器と、該発振器の出力を1/N分周す
    る分周器と、該1/N分周された信号及び前記クロック
    信号の位相を比較し、位相差がなくなるように該発振器
    を制御する制御回路と、を備え、該発振器の各素子は、
    前記クロック信号に応じた前記タップ出力信号を出力す
    ることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の
    シリアル・パラレル変換装置。
  7. 【請求項7】 前記スキュー検出回路は、入力されたシ
    リアル伝送データ中の1ビットのみ遷移するシリアルデ
    ータパターンに対して、スキュー検出を行うことを特徴
    とする請求項1乃至6のいずれかに記載のシリアル・パ
    ラレル変換装置。
  8. 【請求項8】 前記スキュー検出手段は、シリアル伝送
    データ中の遷移する1ビット及びその前後の1ビットに
    対して、スキュー検出を行うことを特徴とする請求項7
    に記載のシリアル・パラレル変換装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれかに記載のシリ
    アル・パラレル変換装置を半導体基板上に形成したこと
    を特徴とする半導体装置。
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