JP2003132834A - 電子線装置及びこの装置を用いたデバイス製造方法 - Google Patents

電子線装置及びこの装置を用いたデバイス製造方法

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JP2003132834A
JP2003132834A JP2001328877A JP2001328877A JP2003132834A JP 2003132834 A JP2003132834 A JP 2003132834A JP 2001328877 A JP2001328877 A JP 2001328877A JP 2001328877 A JP2001328877 A JP 2001328877A JP 2003132834 A JP2003132834 A JP 2003132834A
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electron beam
sample
electron beams
lens
crossover
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JP2001328877A
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Mamoru Nakasuji
護 中筋
Shinji Nomichi
伸治 野路
Toru Satake
徹 佐竹
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Ebara Corp
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Ebara Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏向色収差や倍率色収差の発生が少ない電子
光学系を具体化させる。 【解決手段】 電子線装置は、フィールドエミッション
アレイ1から放出された複数の1次電子線から第1のコ
ンデンサレンズ2で第1のクロスオーバー20を形成
し、更に第2のコンデンサレンズ3でE×B分離器の偏
向主面22に複数の1次電子線を結像し、次に、該複数
の1次電子線から縮小レンズ6で第2のクロスオーバー
24を形成し、更に対物レンズ8で試料9の面上に結像
させて1次電子線による複数の照射スポットを形成し、
第2のクロスオーバー24の位置に設けた偏向器7で複
数の一次電子線を偏向させ、試料9面上を走査される複
数の照射スポットから放出され且つ前記縮小レンズ6及
び対物レンズ8を経た複数の2次電子線をE×B分離器
5により1次電子線から分離し、分離された複数の2次
電子線を拡大レンズ10、11を介して検出器12に結
像させて検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば最小線幅
0.1μm以下のパターンを有するウェーハ等の試料に
1次電子線を照射し、該試料から放出された2次電子線
を検出し、これにより得られた2次電子画像に基づいて
試料を評価する電子線装置、並びに、当該電子線装置を
用いたデバイス製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】半導体ウェーハやマスク等の試料の欠陥検
出方法として、複数の細く絞った電子線等のプローブで
試料上を同時走査して該試料から発生する2次電子を検
出器で検出することにより、高分解能、高スループット
で欠陥を検出する技術が知られている。この技術では、
複数の電子線源から発生した複数の1次電子線を、1次
光学系を介して試料に縮小結像させて複数の照射スポッ
トを形成する。このとき、偏向器を用いて各照射スポッ
トを試料の検査面上で走査する。次に、各照射スポット
から発生した2次電子線を、2次光学系を介して(1次
光学系と共通の2段のレンズを通過後)、E×B分離器
で1次ビームから分離し、拡大結像し、多数の検出素子
を線状に配列したリニア検出器により複数の2次電子線
の強度を各々検出する。そして、これら2次電子線の強
度信号から試料の被検査パターンの2次電子画像を得て
いる。
【0003】試料は、ステージの上に置かれており、こ
のステージは、試料をXY水平面内で適宜移動させ、マ
ルチビームを試料の被検査領域全体に亘って走査可能と
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の電子線装置では、複数の電子線源やリニア検出器と
して何が適しているかに関して具体的に示されていな
く、また、電子光学系に関しても具体的なレンズ構成、
開口の決め方、及び、E×B分離器の最適位置について
は、示されていなかった。
【0005】本発明は上記事実に鑑みなされたもので、
開口アパーチャの位置を決定し、E×B分離器の偏向色
収差が発生しない位置を指定し、倍率色収差の発生が少
ないレンズ構成を示し、電子線源、検出器を決定すると
共に電子光学系を具体化させることを目的とする。
【0006】更に、本発明は、具体化された上記電子線
装置を用いて製造途中若しくは完成品の半導体デバイス
を検査することによって、検査精度及びスループットの
向上を図ったデバイス製造方法を提供することを別の目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、試料を評価するための電子線装置であっ
て、複数の電子線源から放出された複数の1次電子線か
ら第1のコンデンサレンズで第1のクロスオーバーを形
成し、更に第2のコンデンサレンズでE×B分離器の偏
向主面に複数の1次電子線を結像し、次に、該複数の1
次電子線から第1のレンズで第2のクロスオーバーを形
成し、更に第2のレンズで前記試料の面上に結像させて
1次電子線による複数の照射スポットを形成し、前記第
2のクロスオーバーの位置に設けた偏向器で複数の一次
電子線を偏向させ、前記試料面上を走査される複数の照
射スポットから放出され且つ前記第1及び第2のレンズ
を経た複数の2次電子線を前記E×B分離器により1次
電子線から分離し、分離された複数の2次電子線像を拡
大レンズを介して検出器に結像させて検出することを特
徴とする。
【0008】本発明の好ましい態様では、複数の電子線
源は、フィールドエミッションアレイである。また、好
ましくは、検出器は、マルチチャンネルプレートと、複
数のアノードとを備える。更なる好ましい態様では、第
1のクロスオーバーに、開口角を決めるアパーチャを設
ける。
【0009】上記電子線装置を用いて、少なくとも1つ
のウェーハプロセス終了後のウェーハとしての試料を評
価することが可能となり、デバイス製造において、検査
精度及びスループットの向上を図ることができる。
【0010】本発明の他の態様及び作用効果は、以下の
説明によって更に明らかとなる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の各実施形態を説明する。 (第1の実施形態;電子線装置)図1には、本発明の第
1の実施形態に係る、電子線装置の概略構成が示されて
いる。この電子線装置は、複数の1次電子線を試料9に
照射し、発生した2次電子を検出することにより試料9
を評価する。
【0012】本実施形態の電子線装置は、1次電子線を
放出する電子線源として、複数のフィールドエミッター
アレイ1を用いる。フィールドエミッターアレイ1の1
例としての構成を図2(A)、(B)に示す。同図
(A)に示すように、フィールドエミッターアレイ1の
各エミッターは、例えば3×3に配置される。なお、1
列でも任意好適の行列数でもよい。
【0013】同図(B)の側断面図に示すように、フィ
ールドエミッターアレイ1は、Si基板21に配置され
た複数のMoエミッタ22と、Si基板21と略平行に
配置され、且つ、各エミッタの先端用の開口を有するA
u引出し電極23と、各エミッタ間を絶縁するSi34
絶縁膜と、を備える。レンズは、2〜10mm直径の開
口を持つ2枚〜3枚の平面電極を光軸方向に2〜10m
m間隔で配置し、各電極に異なる電圧を与えたもので、
凸レンズ作用を示す。
【0014】フィールドエミッターアレイ1は、Siテ
クノロジーで多数のエミッターを容易に作れる上に、電
界放出電子銃であるからエネルギー幅の小さいビームを
高輝度で発生させるので、小さいビーム径で大電流を得
ることができる。
【0015】再び図1に戻り、1次電子線を試料9に結
像させる1次光学系を説明すると、フィールドエミッタ
ーアレイ1の下段には、コンデンサレンズ2が配置され
る。コンデンサレンズ2は、NA(Numerical Apertur
e)を決める開口アパーチャ3の位置に、複数の1次電
子線の第1のクロスオーバー20を形成する。このクロ
スオーバー20の位置では、各エミッターからの主電子
線が交わっているので、各エミッターによる電子線の強
度変化を生じさせないで、収差を仕様値以下にする開口
角を決定することができる。
【0016】更に、コンデンサレンズ2、開口アパーチ
ャ3の下段には、コンデンサレンズ4が配置される。コ
ンデンサレンズ4は、像面22に複数の電子線像を形成
する。コンデンサレンズ2及び4は、ダブレットを形成
しているので、倍率の色収差及び歪みを問題にならない
程度に小さくすることができる。
【0017】像面22の位置には、E×B分離器5が配
置される。E×B分離器5は、試料9の法線に垂直な平
面内において、電場E及び磁場Bを直交させた構造とな
っており、電場E、磁場B及び1次電子線のエネルギー
の関係が、1次電子線に偏向作用を及ぼさないように設
定される。即ち、1次電子線は、E×B分離器5を通過
するとき、理想的には、ほとんど偏向を受けることなく
下段のレンズに至る。これに対し、E×B分離器の下方
から入射した2次電子線に対しては、E×Bの力で1次
光学系の光軸に対し、該2次電子線を1次電子線から分
離させるように所定角度に偏向させ、後述する2次光学
系に導く。
【0018】しかし、実際には、1次電子線にエネルギ
ー幅があるため、E×B分離器5を通過すると偏向色収
差が発生する。電場、磁場単独での偏向量は10°前後
と大きいので、偏向色収差も大きくなる。そこで、本実
施形態では、像面22の位置の位置と、E×B分離器5
の偏向主面の位置とを一致させる。これにより、1次電
子線がE×B分離器5の偏向色収差に起因して偏向した
としても、後述する下段のレンズによって振り戻され、
試料9の面上における偏向色収差を減少させることがで
きる。
【0019】E×B分離器5の下段には、像面22の像
を更に縮小するための縮小レンズ6が配置される。縮小
レンズ6は、複数の1次電子線の第2のクロスオーバー
24を形成する。更に、縮小レンズ6の下段には、対物
レンズ8が配置される。対物レンズ8は、試料9の検査
面上に複数の1次電子線像を結像させる。これにより、
複数の照射スポットが形成される。縮小レンズ6及び対
物レンズ8も、ダブレットを形成しているので、倍率の
色収差及び歪みを問題にならない程度に小さくすること
ができる。
【0020】試料9の検査面上の1次電子線の複数の照
射スポットを該検査面上で走査するため、1次電子線を
所定範囲で偏向させる偏向器7が、縮小レンズ6及び対
物レンズ8の間、第2のクロスオーバー24の位置に配
置される。このように第2のクロスオーバー24の位置
に走査用の偏向器7を設けたので、走査される1次電子
線は、試料9の検査面上で垂直入射の条件を満たすこと
ができる。なお、偏向器7を第2のクロスオーバー24
の位置に一致させなくても、2段以上の偏向器を設け、
それらの偏向中心を第2のクロスオーバー24の位置に
一致させるように、偏向比を決定してもよい。
【0021】試料9上の各照射スポットでは、2次電子
線が各々放出され、レンズ8及び6により、E×B分離
器5の遥か手前で結像される。前述したように、E×B
分離器5は、結像された複数の2次電子線を、位置22
にあるその主面から光軸に対して所定角度をなす方向に
偏向させて2次光学系に投入する。
【0022】2次光学系は、2次電子線の像を拡大して
検出器12に結像させる拡大レンズ10及び11を備え
る。検出器12は、マルチチャンネルプレートと、その
後方に各々配置された、2次電子を夫々検出するための
マルチアノード(複数の陽極)と、を備える。拡大レン
ズ10及び11の合焦条件は、マルチアノードの間隔
と、複数の2次電子線の間隔とが一致して、各アノード
に2次電子線が結像されるように調整される。
【0023】マルチチャンネルプレートは、プレート内
に多数のチャンネルを備えており、2次電子が該チャン
ネル内を通過し、チャンネル壁に衝突する間に、更に多
数の電子を生成させる。即ち、2次電子を増幅させる。
マルチアノードは、例えば図示しない負荷抵抗に接続さ
れ、更に該負荷抵抗には、これと並列に抵抗に亘る電圧
を測定するための電圧測定器が接続される。マルチアノ
ードに到達して該負荷抵抗を流れた2次電子の流れ即ち
電流の電圧を測定することにより、2次電子強度を検出
することができる。マルチチャンネルプレートにより2
次電子が増倍されるため、マルチアノードに接続する負
荷抵抗を小さくしても十分な電圧変化が得られ、精度の
高い測定が可能となる。更に、負荷抵抗を小さくしたこ
とによって、高い応答速度の信号を得ることができる。
【0024】ここで、2次光学系の試料面換算での分解
能より複数の1次電子線の間隔を大きくすることによっ
て、複数ビーム間のクロストークを生じなくさせること
ができる。照射スポットを、同時に上記した静電偏向器
7で走査する。これによりSEMと同じ原理で画像を形
成でき、ビーム本数に比例した数の試料面の画像が同時
に作成される。
【0025】マルチアノードの各々の検出信号を画像デ
ータに変換する画像処理部(図示せず)が検出器12に
接続される。画像処理部には、1次電子線を偏向させる
ため偏向器7に与えられた走査信号と同じ信号が供給さ
れるので、画像処理部は、ビーム走査中に得られた検出
信号から試料9に形成されたパターンの2次電子パター
ン画像を構成することができる。試料の検査面全体の2
次電子画像を順次得るため、試料9は、図示しないステ
ージによって同期的に所定幅で逐次移動されてもよい。
【0026】以上のようにして形成された2次電子画像
パターンに基づいて、本実施形態に係る電子線装置で
は、試料としてのウェーハ9の評価を例えば以下のよう
に実行する。
【0027】パターンマッチングによるウェーハ9のパ
ターン欠陥検査法では、CPU28が、そのメモリに予
め蓄えられていた欠陥の存在しないウェーハの2次電子
線基準画像と、実際に検出された2次電子線画像とを比
較照合し、両者の類似度を算出する。例えば、類似度が
閾値以下になった場合、「欠陥有り」と判定し、閾値を
超える場合には「欠陥無し」と判定する。このとき、表
示部29に検出画像を表示してもよい。これによって、
オペレータは、ウェーハ9が実際に欠陥を持つか否かを
最終的に確認、評価することができる。更に、画像の部
分領域毎を比較照合し、欠陥が存在する領域を自動的に
検出してもよい。このとき、欠陥部分の拡大画像を表示
部29に表示するのが好適である。
【0028】また、同じダイを多数有するウェーハの場
合、上記のように基準画像を用いる必要無しに、検出さ
れたダイ同士の検出画像を比較することによっても欠陥
部分を検出できる。例えば、図3(a)には、1番目に
検出されたダイの画像31及び2番目に検出された他の
ダイの画像32が示されている。ダイ画像31とダイ画
像32と非類似であり、3番目に検出された別のダイの
画像が1番目の画像31と同じか又は類似と判断されれ
ば、2番目のダイ画像32が欠陥を有すると判定され
る。更に詳細な比較照合アルゴリズムを用いれば、2番
目のダイ画像32の欠陥部分33を検出することも可能
である。
【0029】図3(b)には、ウェーハ上に形成された
パターンの線幅を測定する例が示されている。ウェーハ
上の実際のパターン34を35の方向に走査したときの
実際の2次電子の強度信号が36であり、この信号が予
め較正して定められたスレッショールドレベル37を連
続的に超える部分の幅38をパターン34の線幅として
測定することができる。このように測定された線幅が所
定の範囲内にない場合、当該パターンが欠陥を有すると
判定することができる。
【0030】図3(b)の線幅測定法は、ウェーハ9が
複数の層から形成されているときの各層間の合わせ精度
の測定にも応用することができる。例えば、一層目のリ
ソグラフィで形成される第1のアライメント用パターン
の近傍に、2層目のリソグラフィで形成される第2のア
ライメント用パターンを予め形成しておく。これらの2
本のパターン間隔を図3(b)の方法を応用して測定
し、その測定値を設計値と比較することにより2層間の
合わせ精度を決定することができる。勿論、3層以上の
場合にも適用することができる。この場合、第1及び第
2のアライメント用パターンの間隔を、電子線装置の複
数の1次電子線の隣接するビーム間間隔とほぼ等しい間
隔に取っておけば、最小の走査量で合わせ精度を測定で
きる。
【0031】図3(c)には、ウェーハ上に形成された
パターンの電位コントラストを測定する例が示されてい
る。図1の電子線装置において、対物レンズ8とウェー
ハ9との間に軸対称の電極39を設け、例えばウェーハ
電位0Vに対して−10Vの電位を与えておく。このと
きの−2Vの等電位面は40で示されるような形状とす
る。ここで、ウェーハに形成されたパターン41及び4
2は、夫々−4Vと0Vの電位であるとする。この場
合、パターン41から放出された2次電子は−2Vの等
電位面40で2eVの運動エネルギーに相当する上向き
の速度を持っているので、このポテンシャル障壁40を
越え、軌道43に示すように電極39から脱出し、検出
器12で検出される。一方、パターン42から放出され
た2次電子は−2Vの電位障壁を越えられず、軌道44
に示すようにウェーハ面に追い戻されるので、検出され
ない。従って、パターン41の検出画像は明るく、パタ
ーン42の検出画像は暗くなる。かくして、ウェーハ9
の被検査領域の電位コントラストが得られる。検出画像
の明るさと電位とを予め較正しておけば、検出画像から
パターンの電位を測定することができる。そして、この
電位分布からパターンの欠陥部分を評価することができ
る。
【0032】また、図1において、開口アパーチャ3の
上段に図示しないブランキング偏向器を設け、この偏向
器によって1次電子線を第1のクロスオーバー20の開
口に所定周期で偏向させ、当該ビームを短時間のみ通し
て他の時間は遮断することを繰り返すことによって、短
いパルス幅のビーム束を作ることが可能となる。このよ
うな短パルス幅ビームを用いて上記したようなウェーハ
上の電位測定等を行えば、高時間分解能でデバイス動作
を解析可能となる。即ち、本電子線装置をいわゆるEB
テスターとして使用することができる。 (第2の実施形態;半導体デバイスの製造方法)本実施
形態は、上記実施形態で示した電子線装置を半導体デバ
イス製造工程におけるウェーハの評価に適用したもので
ある。
【0033】デバイス製造工程の一例を図4のフローチ
ャートに従って説明する。 この製造工程例は以下の各主工程を含む。 ウェーハ9を製造するウェーハ製造工程(又はウェ
ハを準備する準備工程)(ステップ100) 露光に使用するマスクを製作するマスク製造工程
(又はマスクを準備するマスク準備工程)(ステップ1
01) ウェーハに必要な加工処理を行うウェーハプロセッ
シング工程(ステップ102) ウェーハ上に形成されたチップを1個ずつ切り出
し、動作可能にならしめるチップ組立工程(ステップ1
03) 組み立てられたチップを検査するチップ検査工程
(ステップ104) なお、各々の工程は、更に幾つかのサブ工程からなって
いる。
【0034】これらの主工程の中で、半導体デバイスの
性能に決定的な影響を及ぼす主工程がウェーハプロセッ
シング工程である。この工程では、設計された回路パタ
ーンをウェーハ上に順次積層し、メモリやMPUとして
動作するチップを多数形成する。このウェーハプロセッ
シング工程は以下の各工程を含む。 絶縁層となる誘電体薄膜や配線部、或いは電極部を
形成する金属薄膜等を形成する薄膜形成工程(CVDや
スパッタリング等を用いる) 形成された薄膜層やウェーハ基板を酸化する酸化工
程 薄膜層やウェーハ基板等を選択的に加工するために
マスク(レチクル)を用いてレジストのパターンを形成
するリソグラフィー工程 レジストパターンに従って薄膜層や基板を加工する
エッチング工程(例えばドライエッチング技術を用い
る) イオン・不純物注入拡散工程 レジスト剥離工程 加工されたウェーハを検査する検査工程 なお、ウェーハプロセッシング工程は必要な層数だけ繰
り返し行い、設計通り動作する半導体デバイスを製造す
る。
【0035】上記ウェーハプロセッシング工程の中核を
なすリソグラフィー工程を図5のフローチャートに示
す。このリソグラフィー工程は以下の各工程を含む。 前段の工程で回路パターンが形成されたウェーハ上
にレジストをコートするレジスト塗布工程(ステップ2
00) レジストを露光する露光工程(ステップ201) 露光されたレジストを現像してレジストのパターン
を得る現像工程(ステップ202) 現像されたパターンを安定化させるためのアニール
工程(ステップ203) 以上の半導体デバイス製造工程、ウェーハプロセッシン
グ工程、リソグラフィー工程には周知の工程が適用され
る。
【0036】上記のウェーハ検査工程において、本発
明の上記各実施形態に係る評価装置を用いた場合、微細
なパターンを有する半導体デバイスでも、高スループッ
トで高精度に評価することができるので、製品の歩留向
上及び欠陥製品の出荷防止が可能となる。
【0037】以上が上記各実施形態であるが、本発明
は、上記例にのみ限定されるものではなく本発明の範囲
内で任意好適に変更可能である。例えば、被検査試料9
として半導体ウェーハを例に掲げたが、本発明の被検査
試料はこれに限定されず、電子線によって欠陥を検出可
能なパターン等が形成された任意の試料、例えばマスク
等を評価対象とすることができる。
【0038】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明の電子
線装置によれば、以下のような優れた効果が得られる。 1. 複数の電子ビームを用いて試料の評価を行うの
で、評価のスループットをビーム数倍にすることができ
る。 2. 複数の電子線源としてフィールドエミッションア
レイを用いた場合、小さいビーム寸法で大電流が得られ
る。 3. 第1及び第2のコンデンサレンズ、並びに、その
下段にある第1及び第2のレンズは、共にダブレット2
段構成であるため、倍率色収差及び歪みを僅少に抑える
ことができる。 4. 第2のコンデンサレンズによる1次電子線の像面
とE×B分離器の偏向主面とを一致させているので、E
×B分離器による偏向色収差を僅少に抑えることができ
る。 5. 走査用の偏向器を試料面に近い第2のクロスオー
バーの位置に配置したので、走査時において、1次電子
線の試料面への垂直ランディングが満たされる。 6. 検出器がマルチチャンネルプレートを備える場
合、2次電子線を増倍することができるので、速い応答
の信号を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る電子線装置の概略構成
図である。
【図2】図1の電子線装置の1次電子線源として用いら
れるフィールドエミッターアレイを示す図であって、
(A)は、フィールドエミッターアレイの配列を示す正
面図、(B)は、フィールドエミッターアレイの側断面
図である。
【図3】試料の評価方法を説明する図であって、(a)
は本発明に係るダイ対ダイの比較によるパターン欠陥検
出方法、(b)は線幅測定、(c)は電位コントラスト
測定を夫々示す。
【図4】半導体デバイス製造プロセスを示すフローチャ
ートである。
【図5】図4の半導体デバイス製造プロセスのうちリソ
グラフィープロセスを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 フィールドエミッションアレイ 2 第1のコンデンサレンズ 3 開口アパーチャ 4 第1のコンデンサレンズ 5 E×B分離器 6 縮小レンズ 7 走査用の偏向器 8 対物レンズ 9 試料(ウェーハ) 10,11 拡大レンズ(2次光学系) 12 検出器 20 第1のクロスオーバー 22 像面 24 第2のクロスオーバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01J 37/28 H01L 21/66 J 5F056 H01L 21/027 G01R 31/28 L 21/66 H01L 21/30 541A (72)発明者 佐竹 徹 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 Fターム(参考) 2G132 AA01 AF13 AL11 2H097 AA03 CA16 LA10 4M106 AA01 BA02 CA39 DB05 DB12 DB18 DB30 DJ18 DJ20 DJ21 5C030 CC02 5C033 NN01 NP01 NP04 NP06 UU02 UU04 5F056 BB01 BC08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料を評価するための電子線装置であっ
    て、 複数の電子線源から放出された複数の1次電子線から第
    1のコンデンサレンズで第1のクロスオーバーを形成
    し、更に第2のコンデンサレンズでE×B分離器の偏向
    主面に複数の1次電子線を結像し、次に、該複数の1次
    電子線から第1のレンズで第2のクロスオーバーを形成
    し、更に第2のレンズで前記試料の面上に結像させて1
    次電子線による複数の照射スポットを形成し、前記第2
    のクロスオーバーの位置に設けた偏向器で複数の一次電
    子線を偏向させ、前記試料面上を走査される複数の照射
    スポットから放出され且つ前記第1及び第2のレンズを
    経た複数の2次電子線を前記E×B分離器により1次電
    子線から分離し、分離された複数の2次電子線を拡大レ
    ンズを介して検出器に結像させて検出することを特徴と
    する、電子線装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の電子線源は、フィールドエ
    ミッションアレイであることを特徴とする、請求項1に
    記載の電子線装置。
  3. 【請求項3】 前記検出器は、マルチチャンネルプレー
    トと、複数のアノードとを備えることを特徴とする、請
    求項1に記載の電子線装置。
  4. 【請求項4】 前記第1のクロスオーバーに、開口角を
    決めるアパーチャを設けることを特徴とする、請求項1
    に記載の電子線装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の
    電子線装置を用いて、少なくとも1つのウェーハプロセ
    ス終了後のウェーハとしての前記試料を評価することを
    特徴とする、デバイス製造方法。
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