JP2003132361A - オブジェクト選択装置および方法 - Google Patents

オブジェクト選択装置および方法

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JP2003132361A
JP2003132361A JP2001331032A JP2001331032A JP2003132361A JP 2003132361 A JP2003132361 A JP 2003132361A JP 2001331032 A JP2001331032 A JP 2001331032A JP 2001331032 A JP2001331032 A JP 2001331032A JP 2003132361 A JP2003132361 A JP 2003132361A
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Hirotaka Ueda
宏高 上田
Mitsuru Mizuguchi
充 水口
Kentaro Sakakura
健太郎 坂倉
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所望オブジェクトを効率良く選択する。 【解決手段】 複数の選択候補オブジェクトが決定され
ると(S201)、複数の選択候補オブジェクトは任意
に変更可能な所定基準で順序付けされて(S202)、
明るさや色を変えたり、選択マークを表示するなどの態
様で1つずつ切替えながら提示される(S203)。利
用者は所望のオブジェクトが選択候補となって提示され
た段階で所定入力すれば(S204〜S206)、所望
のオブジェクトを選択できる(S207)。このよう
に、候補オブジェクトの提示順序は、任意に変更可能な
所定基準で付けられるから、順序付けが固定されている
場合に比較して、所望オブジェクトが候補オブジェクト
として提示される順番を早めることが可能となり、所望
オブジェクト選択を効率良く行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は複数のオブジェク
トの中から所望するオブジェクトを選択するためのオブ
ジェクト選択装置および方法に関し、特に、画面上に表
示される複数のオブジェクトの中から所望のオブジェク
トを選択するためのオブジェクト選択装置および方法に
関する。
【0002】ここでは、オブジェクトとは、たとえば図
形編集アプリケーションでは1つ以上の文字からなる文
字列および図形を指し、ウィンドウシステムではウィン
ドウ、アイコンおよびボタンなどを指し、ゲームプログ
ラムではプレイヤが操作するキャラクタ、話し掛けたり
攻撃したりする対象となるキャラクタなどを指す。この
ように利用者が何らかのアクションを起こす対象あるい
は該対象を表すシンボル全般をオブジェクトと呼ぶ。ア
クション(操作)はアプリケーション毎に異なる。たと
えば、図形編集アプリケーションではアクションは移
動、変形および回転などの操作を指し、ウィンドウシス
テムではウィンドウの移動、拡大、縮小、オープン、ク
ローズなどの操作を指し、ゲームプログラムでは調べ
る、話し掛ける、攻撃する、ドアを開く、アイテムを拾
うなどの操作を指す。オブジェクトに対応するアクショ
ンを起こすには、どのオブジェクトを対象とするのか指
定する必要がある。
【0003】
【従来の技術】近年のパーソナルコンピュータの操作
は、GUI(グラフィカル・ユーザ・インターフェイ
ス)と呼ばれる図形を多く用いた視覚的なインターフェ
イスを用いることが一般的である。GUIにおいては、
所望オブジェクトをキーボードやマウスなどのポインテ
ィングデバイスで指定して、所望の操作を指示する。
【0004】たとえば、図形編集のプログラムを用い
て、画面上に配置されたある特定の図形を編集する場合
には、ポインティングデバイスで画面上のカーソルを操
作し特定の図形の一部をクリックするか、該特定図形の
一部あるいは全部を含むような領域の指定を行なうこと
で、特定の図形を選択し、選択された該特定図形につい
ての編集作業が可能となる。このように、図形編集プロ
グラムを用いて図形を編集する場合には、該図形を選択
する作業が必要とされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ポインティングデバイ
スを利用できない環境では、たとえば携帯型電話機など
を使用する場合では、上述したような所望の図形の選択
操作は非常に煩雑となる。
【0006】従来はポインティングデバイスを利用でき
ない環境では、以下のような方法が提案されていた。つ
まり、利用者はキーを押下するなどして指示を与える都
度、選択候補となるオブジェクトは1つずつ提示され
て、利用者から選択の指示が与えられたときに提示され
ているオブジェクトが利用者により選択されたと解釈さ
れる。しかしながら、選択候補オブジェクト数が多い場
合には所望のオブジェクトが提示されるまで利用者はキ
ー操作して提示される選択候補オブジェクトの変更を繰
返し実行しなければならず、利用者の作業負担が大き
く、また処理効率も優れない。この場合には、選択候補
となるオブジェクトの提示の順番がオブジェクトの作成
の順番などで固定されていることが、処理効率を低下さ
せる要因となっていた。
【0007】それゆえにこの発明の目的は、所望するオ
ブジェクトを効率的に選択できるオブジェクト選択装置
および方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明のある局面に係
るオブジェクト選択装置は、提示領域と、外部から操作
される入力部と、提示領域において提示されて選択の候
補となる複数の候補オブジェクトを、任意に変更可能な
所定基準で順序付けする順序付け手段と、複数の候補オ
ブジェクトを順序付け手段により順序付けされた順番で
切替えながら特定態様で提示領域に提示する候補オブジ
ェクト提示手段と、候補オブジェクト提示手段により提
示された候補オブジェクトを、入力部からの所定入力に
応じて所望オブジェクトとして選択する選択手段とを備
える。
【0009】したがって、複数の候補オブジェクトは任
意に変更可能な所定基準で順序付けされて特定態様で
(明るさや色を変えたり、選択マークを表示するなどの
態様で)1つずつ提示される。利用者は所望のオブジェ
クトが選択候補となって提示された段階で、所定入力す
れば所望のオブジェクトを選択できる。このように、候
補オブジェクトの提示順序は、任意に変更可能な所定基
準で付けられるから、順序付けが固定されている場合に
比較して、所望オブジェクトが候補オブジェクトとして
提示される順番を早めることが可能となり、所望オブジ
ェクト選択の操作効率は向上する。
【0010】上述のオブジェクト選択装置では、候補オ
ブジェクト提示手段は、入力部から切替えのための切替
え入力があるごとに、複数の候補オブジェクトを順序付
け手段により順序付けされた順番で切替えながら特定態
様で提示してもよい。
【0011】したがって、利用者は入力部を操作して切
替え入力する都度、特定態様で選択候補となるオブジェ
クトを1つずつ提示させることができる。
【0012】上述のオブジェクト選択装置では、切替え
入力は毎回、入力部に対する同じ操作によるものであっ
てもよい。
【0013】ここで、入力部に対する同じ操作とは、た
とえば、1つあるいは複数のキーの連続する押下や、一
定方向に移動可能なスライダの移動操作、一定方向に回
転可能なホイールの回転操作、任意方向に回転可能なボ
ールの回転操作、任意方向に傾倒可能なジョイスティッ
クや装置それ自体の傾倒操作などを指す。
【0014】したがって、利用者がキーを押下するなど
して指示を与える都度、明るさや色を変えたり、選択マ
ークを表示するなどの特定態様で選択候補となるオブジ
ェクトが1つずつ提示される。利用者は所望のオブジェ
クトが選択候補となって提示された段階で所定入力すれ
ば所望オブジェクトを選択できる。利用者は提示領域上
の1点を明示的に指定するポイント操作を行なうことな
く同じ操作の繰返しという単純操作で所望(操作対象)
オブジェクトを選択することができる。
【0015】上述のオブジェクト選択装置では、候補オ
ブジェクト提示手段は所定時間ごとに、複数の候補オブ
ジェクトを順序付け手段により順序付けされた順番で切
替えながら特定態様で提示するようにしてもよい。
【0016】したがって、候補オブジェクトは所定時間
ごとに順番に切替えながら提示されるので、切替えのた
めの利用者の操作、たとえば入力部の操作を省略するこ
とができる。
【0017】上述のオブジェクト選択装置では、任意に
変更可能な所定基準は、複数の候補オブジェクトそれぞ
れが予め有する自己の属性を示す候補属性情報に従うも
のであってもよい。
【0018】ここで、候補オブジェクトが有している属
性とは、自己の提示領域における配置を示す位置情報、
オブジェクト同士の重ね合わせの順序を示す情報、オブ
ジェクト自体の大きさを示す情報、提示のための面積を
示す情報、提示の際の色を示す情報、概念的意味(タイ
プ(矩形、円形、文字列などの種別))などである。
【0019】したがって、選択対象となる複数の候補オ
ブジェクトの持つさまざまな属性に基づいて、提示順序
を動的に決定することが可能になる。そのため、利用者
が所望するオブジェクトの提示順序を属性に基づいて早
めることができて、オブジェクト選択の操作時間が短縮
される。
【0020】上述のオブジェクト選択装置では、属性情
報は、候補オブジェクトの提示領域における提示の位置
を示すものであってもよい。
【0021】したがって、たとえば候補オブジェクトを
提示領域の左から順に提示したり、上から順に提示した
り、カーソル位置や現在の選択オブジェクトから近い順
に提示したりすることで利用者が所望するオブジェクト
の提示順序を早めることができ、操作時間を短縮でき
る。すべてのオブジェクトを一通り操作する必要がある
場合などには、提示の位置に基づいてオブジェクト間の
総移動距離を最小にするような経路を算出し、その経路
に従う順序で候補オブジェクトを切替えて提示すれば、
視線の移動量が減り、利用者の疲労感を軽減できる。
【0022】上述のオブジェクト選択装置では、属性情
報は、候補オブジェクトの提示領域における複数の候補
オブジェクトの重なり合わせにおける順序を示すもので
あってもよい。
【0023】したがって、提示領域において複数の候補
オブジェクトが重なっている場合に、奥から順に提示し
たり、逆に手前から順に提示することで、利用者の所望
するオブジェクトの提示順序を早めることができて、オ
ブジェクト選択の操作時間を短縮できる。
【0024】上述のオブジェクト選択装置では、属性情
報は、候補オブジェクトの大きさを示してもよい。
【0025】したがって、たとえば候補オブジェクトを
単純に大きさの順に提示したり、利用者が示した大きさ
に近い順に提示したりすることで利用者が所望するオブ
ジェクトの提示順序を早めることができて、オブジェク
ト選択の操作時間は短縮される。
【0026】上述のオブジェクト選択装置では、属性情
報は、候補オブジェクトの提示領域における複数の候補
オブジェクトが提示されている面積を示してもよい。
【0027】したがって、たとえば、実際には大きな候
補オブジェクトでも提示領域の奥の方にあれば、手前の
オブジェクトに遮られたり、遠近法により小さく表示さ
れることで、提示されている面積が小さくなる場合があ
る。実際のオブジェクトの大きさを使う方法よりも、見
た目に順番がわかりやすいので、アプリケーションによ
っては有効な順序付けが行なえる。
【0028】また、上述した属性を組合せて順序付けに
利用することもできる。たとえば、入力部として複数の
デバイス(ホイール、スライダバー)を用いる場合に
は、ホイールで奥行き順に、水平方向のスライダバーで
左から順に、鉛直方向のスライダバーで上から順にそれ
ぞれ候補オブジェクトを切換えることで、早く所望のオ
ブジェクトを選択できる。
【0029】上述のオブジェクト選択装置では、任意に
変更可能な所定基準は、入力部を介した外部操作の内容
に従うものであってよい。
【0030】したがって、複数の候補オブジェクトの提
示の順序付けは、利用者が入力部を外部操作した内容に
従い行われるので、利用者は外部操作することで所望す
るように順序付けすることができて、所望オブジェクト
の選択操作を効率良く行える。
【0031】上述のオブジェクト選択装置では、任意に
変更可能な所定基準は、選択手段による所望オブジェク
トの選択の履歴に基づくものであってよい。
【0032】したがって、利用者の所望するオブジェク
トの選択の履歴に基づいた基準で複数の候補オブジェク
トを順序付けしながら提示できる。
【0033】さらに効率よく選択操作を行なうために
は、候補オブジェクトを予めオブジェクトの属性などで
絞り込んだりオブジェクトの選択履歴を蓄積しておき、
選択されたオブジェクトに共通する属性を検出するなど
して次に選択される可能性の高いオブジェクトの提示順
序における優先度を高くするなどの方法がある。
【0034】このように、利用者の行なう選択の履歴に
応じて動的に順序付けを決定することが可能になり、利
用者の操作の特性上、選択される所望オブジェクトとな
る可能性の高い候補オブジェクトの提示の優先順位を上
げることで、利用者が所望するオブジェクトの提示順序
を早めることができて、操作時間を短縮できる。
【0035】上述のオブジェクト選択装置では、複数の
候補オブジェクトは提示領域に予め提示されているオブ
ジェクト群から、入力部の外部操作による入力情報に基
づいて抽出されたものであってよい。
【0036】したがって、利用者は入力部を外部操作し
て入力情報を与えることで、提示領域に予め提示されて
いるオブジェクト群から複数の候補オブジェクトを抽出
できる。それゆえに、提示領域に提示されているオブジ
ェクト群全てを候補オブジェクトとする場合に比較し
て、選択の対象を限定することができて、より効率のよ
い選択ができる。
【0037】上述のオブジェクト選択装置では、入力情
報は、所望オブジェクトに対して施される操作の種類を
示してもよい。
【0038】したがって、利用者が所望オブジェクトに
対して行なうべき操作の種類に応じて、該操作の特性上
選択対象となり得ないオブジェクトが候補オブジェクト
となるのを回避できて、利用者が所望するオブジェクト
の提示順序をより早めることができ、操作時間を短縮で
きる。
【0039】上述のオブジェクト選択装置では、提示領
域に予め提示されているオブジェクト群のオブジェクト
が有する属性を示すオブジェクト属性情報を通知する通
知手段をさらに備えて、入力情報は、通知手段により通
知されたオブジェクト属性情報を指示してもよい。
【0040】このように、利用者は現在、オブジェクト
群のオブジェクトがどのような属性を有したものかを通
知手段による通知の内容で知ることができて、通知され
たオブジェクト属性情報のうち所望するものを入力情報
で指示すれば、所望オブジェクト選択のための候補オブ
ジェクトの抽出操作を円滑に行なうことができる。
【0041】上述のオブジェクト選択装置では、選択手
段により所望オブジェクトとして候補オブジェクトが選
択されたとき、該候補オブジェクトに対応の候補属性情
報が通知されてもよい。
【0042】ここでの通知は、単純にオブジェクト名を
提示領域に提示することでもよいが、たとえば、オブジ
ェクトごとに予め割当てられた音をオブジェクト選択時
に鳴らせば、複数のオブジェクトが重なっていて、どの
オブジェクトが選択されているかわかりにくい場合でも
オブジェクトを明確に区別することが可能になる。ま
た、オブジェクトのサイズに応じて、利用者が選択決定
に用いる入力部の操作部分(ボタン)に負荷をかけれ
ば、利用者は選択時の操作部分の抵抗によって、選択し
たオブジェクトのおおよそのサイズを知ることができ
る。
【0043】上述のオブジェクト選択装置では、複数の
候補オブジェクトに、直前に選択手段により選択された
所望オブジェクトが含まれるときは、順序付け手段は、
該所望オブジェクトを除いた複数の候補オブジェクトを
順序付けするようにしてもよい。
【0044】したがって、提示領域に提示されるオブジ
ェクトを一通り選択する場合などにおいては、一度選択
した所望オブジェクトを再度候補オブジェクトとして提
示することがなく、効率よく所望するオブジェクトを選
択できる。
【0045】上述のオブジェクト選択装置は、オブジェ
ク編集のための装置に適用されてもよい。この場合に
は、オブジェク編集において不可欠のオブジェクト選択
を効率よく行なえるので、編集のための全体作業につい
ての効率は向上する。
【0046】上述のオブジェクト選択選択装置はコンピ
ュータ、PDA(personal digital assistants)、
携帯型電話機などに搭載されてよい。このような機器に
搭載された場合には、該機器でポインティングデバイス
が利用できない状況でも効率よくオブジェクト選択を行
なうことができる。
【0047】この発明の他の局面に係るオブジェクト選
択方法は、予め準備された提示領域において提示されて
選択の候補となる複数の候補オブジェクトを、任意に変
更可能な所定基準で順序付けする順序付けステップと、
複数の候補オブジェクトを順序付けステップにより順序
付けされた順番で切替えながら特定態様で提示領域に提
示する候補オブジェクト提示ステップと、候補オブジェ
クト提示ステップにより提示された候補オブジェクト
を、予め準備された外部操作される入力部からの所定入
力に応じて所望オブジェクトとして選択する選択ステッ
プとを備える。
【0048】この発明のさらなる他の局面に係る機械読
取り可能な記録媒体には、上述のオブジェクト選択方法
をコンピュータで実行させるためのオブジェクト選択プ
ログラムが記録される。
【0049】この発明のさらなる他の局面に係るオブジ
ェクト選択プログラムは、上述のオブジェクト選択方法
をコンピュータに実行させるためのものである。
【0050】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して詳細に説明する。ここで示されるオ
ブジェクト選択装置は携帯型電話機に搭載されると想定
しているが、これに限定されない。たとえば、PDA、
パーソナルコンピュータなどに搭載されても良い。ま
た、オブジェクトは図形編集アプリケーションのための
文字列または図形を想定しているが、これに限定されず
前述の各種のオブジェクトを対象とすることができる。
また、ここでは操作の種類は文字列または図形を編集す
るためのものを挙げているが、これに限定されず、前述
したように他の種類の操作であってもよい。
【0051】図1はこの発明の実施の形態に係るオブジ
ェクト選択装置のブロック構成図である。図2は図1の
オブジェクト選択装置を用いてオブジェクトを選択する
処理のフローチャートである。
【0052】図1において、オブジェクト選択装置は、
オブジェクト記憶部101、選択候補オブジェクト決定
部102、属性参照部103、テーブル生成部109を
有する順序付け部104、入力部105、選択部10
6、選択候補オブジェクト提示部107および属性提示
部108を含む。図3は、図1のオブジェクト選択装置
が搭載される携帯型電話機の外観図である。図3におい
て携帯型電話機は画面301およびキー入力部を含む。
キー入力部には外部操作可能なように、画面301内に
おける上、下、左および右の各方向を指示するために押
下される方向キー302、直前の操作内容を決定するた
めに操作される決定キー303、0、1、2…9のテン
キー、*キーおよび♯キーを含むダイヤルキー304、
テキスト選択ファンクションキー305および図形選択
ファンクションキー306を含む。テキスト選択ファン
クションキー305はテキスト(文字列)に該当のオブ
ジェクトを選択するために押下される。図形選択ファン
クションキー306は図形に該当のオブジェクトを選択
するために押下される。
【0053】図4は図3の携帯型電話機の内部ブロック
図である。図4において携帯型電話機は該携帯型電話機
を集中的に管理および制御するためにCPU(中央処理
装置の略)201、RAM(ランダムアクセスメモリ)
202、ROM(リードオンリメモリ)203、図3に
示されたキー302〜306を含み入力部105に対応
の入力部204、外部の通信ネットワーク210と該携
帯型電話機とを通信可能に接続するための通信部20
5、外部とのインターフェイス206、画面301を含
む表示部207、およびメモリカード209が着脱自在
に装着されて装着されたメモリカード209に記憶され
たデータを読取ったり、所定のデータを装着されたメモ
リカード209に書込んだりするためのメモリカードア
クセス部208を含む。外部とのインターフェイス20
6は外部の装置(コンピュータ、PDAなど)と該携帯
型電話機とを接続して相互にデータ通信可能とするため
の機能を有する。通信ネットワーク210はインターネ
ットを含む無線または有線の各種の通信回線が適用され
る。
【0054】図1を参照して、オブジェクト記憶部10
1はRAM202に設けられて、画面301上に表示さ
れる複数のオブジェクトに関する情報を記憶する。選択
候補オブジェクト決定部102は、画面301に表示さ
れる複数個のオブジェクトの中から複数の選択候補オブ
ジェクトを決定する。選択候補オブジェクトは利用者に
対して選択のために提示されるオブジェクトの候補であ
る。属性参照部103は、オブジェクトが有する属性を
取得する。順序付け部104は選択候補オブジェクト決
定部102により決定された複数の選択候補オブジェク
トについての提示の順序付けを決定する。選択部106
は、利用者の入力部105の操作による入力内容に応じ
て所望されたオブジェクトを選択する。このようにして
利用者により所望されて選択されたオブジェクトを選択
オブジェクトと呼ぶ。選択候補オブジェクト提示部10
7は、順序付け部104により定められた順序通りに選
択候補オブジェクトを表示部207により画面301に
表示する。属性提示部108は選択候補オブジェクトま
たは選択オブジェクトの属性を表示部207に表示す
る。テーブル生成部109は順序付けのために参照され
る後述の各種のテーブルを生成する。
【0055】図5のオブジェクト記憶部101には画面
301に表示される複数のオブジェクトのそれぞれにつ
いてレコードRi(i=1、2、3、…、n)が記憶さ
れる。レコードRiはオブジェクトデータDAおよび属
性情報ATを含む。オブジェクトデータDAは、対応の
オブジェクトを描画するためのデータである。オブジェ
クトデータDAには対応のオブジェクトのタイプ(円
形、文字列、矩形、線などの種別)を示すデータが含ま
れる。属性情報ATは対応のオブジェクトについてデー
タD1〜D10を含む。データD1は対応のオブジェク
トを一意に識別するためのID(Identification)デー
タである。位置データD2は対応のオブジェクトを表示
するときの画面301における位置を示す。データD3
は対応のオブジェクトが有する固有の大きさを示す。
【0056】対応のデータD3の値が大きいオブジェク
トでも、言いかえると実際には大きなオブジェクトでも
画面301の奥の方で表示されると手前のオブジェクト
に遮られたり遠近法により小さく表示される。データD
4は対応のオブジェクトが表示されるときの面積を示
す。
【0057】データD5は対応のオブジェクトが画面3
01に表示される際の色を示す。データD6は対応のオ
ブジェクトが画面301の表示される際の線の幅を示
す。データD7は複数のオブジェクトが画面301に表
示された際の対応のオブジェクトの複数オブジェクトの
重なりにおける順番を示す。データD8は対応のオブジ
ェクトの作成の日時を示す。データD9は対応のオブジ
ェクトについてアクセス(選択を含む)された最近の日
時を示す。したがってデータD9は対応のオブジェクト
がアクセスされる毎に更新される。データD10は、対
応のオブジェクトについてオブジェクトデータDAまた
は属性情報ATが更新された日時を示す。ここではオブ
ジェクトデータDAは、オブジェクトを描画するための
データとしているが、これに限定されず、オブジェクト
描画のためのデータを指し示すものであればよい。たと
えば、複数のオブジェクトのそれぞれについて予めRA
M202に格納されている該オブジェクトを描画するた
めのデータを指し示すためのポインタが格納されるよう
にしてもよい。
【0058】次に、図2のフローチャートに従い、利用
者が所望のオブジェクトを選択するための処理について
説明する。
【0059】まず、選択候補オブジェクト決定部102
は、オブジェクト記憶部101に対応の情報が記憶され
ているオブジェクトのうち、すなわち画面301に表示
されている複数のオブジェクトから属性参照部103に
よって記憶部101から読出されて取得された属性情報
ATや、利用者の入力部105からの入力情報に基づ
き、複数個の選択候補オブジェクトを決定する(ステッ
プS(以降、ステップSは単にSと略す)201)。次
に、順序付け決定部104は、属性参照部103によっ
て取得された属性情報ATや、利用者の入力部105か
らの入力情報に基づき、選択候補オブジェクトを画面3
01に提示(表示)する順序を決定する(S202)。
【0060】続いて、選択候補オブジェクト提示部10
7は、順序付け部104で決定された順序に従い1ずつ
選択候補オブジェクトを画面301に提示する(S20
3)。このとき、提示される選択候補オブジェクトは明
るさや色が変更されたり、後述する選択マークなどを用
いたりして強調表示される。
【0061】上述のようにして選択候補オブジェクト提
示部107により画面301において選択候補オブジェ
クトが強調表示されて提示されると、利用者は提示され
た選択候補オブジェクトを確認する。強調表示して選択
候補オブジェクトを提示した後は利用者が入力部105
を介して何らかの入力をするまで待機するが、所定時間
経過してもなお何らの入力も得られなければ(S204
でNO)、S203の処理に戻り、選択候補オブジェク
ト提示部107は次の順番に該当の選択候補オブジェク
トを強調表示して提示する。
【0062】一方、所定時間内に何らの入力があると
(S204でYES)、該入力内容が判別される。判別
結果、該入力内容は新たな基準に基づく順序付けを指示
していると判別された場合には(S205でYES)、
順序付け部104は、S201で決定された複数の選択
候補オブジェクトを、S204の入力内容に従い再度、
順序付けする(S202)。以降は、前述と同様に処理
が進行する。
【0063】判別結果、該入力内容は新たな基準に基づ
く順序付けを指示していないと判別された場合には(S
205でNO)、該入力内容は、強調表示されて提示さ
れた選択候補オブジェクトを所望する選択候補オブジェ
クトと選択して決定することを指示するか、次の順番に
該当の選択候補オブジェクトの提示を指示するかが判別
される(S206)。
【0064】該入力内容はたとえば決定ボタン303の
押下であるので、選択候補オブジェクトを選択して決定
する指示と判別されたときは(S206でYES)、選
択部106は、このとき強調表示されて提示されている
選択候補オブジェクトを選択し(S207)、選択オブ
ジェクトとしてRAM202の所定領域に格納する(S
208)。判別結果、次の順番に該当の選択候補オブジ
ェクトの提示を指示すると判別されたときは(S206
でNO)、S203の処理に戻り、選択候補オブジェク
ト提示部107は次の順番に該当の選択候補オブジェク
トを強調表示して提示する。以降は、前述と同様に処理
が進行する。
【0065】ここで、S207で選択候補オブジェクト
が選択されて選択オブジェクトが決定したときは、該選
択オブジェクトのオブジェクト記憶部101の属性情報
ATが属性参照部103により参照されて、属性提示部
108が該参照結果に基づく属性を、該選択オブジェク
トに関連付けて画面301に表示しても良い。
【0066】図2の選択候補オブジェクトの決定処理
(S201)は、画面301に表示される例えば図6
(A)および(B)の編集メニュー画面を用いて行われ
る。図6(A)には、オブジェクトについて施すことの
できる複数種類の操作の名称が一覧表示されている。利
用者は図6(A)の画面を見て、入力部105を操作し
て所望の操作に対応の名称を選択すると、選択された名
称は例えば下線が引かれて強調表示される。選択した操
作によって次のように該操作を施すことのできるオブジ
ェクトが、すなわち選択候補オブジェクトが制限され
る。“拡大縮小”の操作が選択されると、選択候補オブ
ジェクトは図形またはテキストに制限される。同様に
“回転”、“反転”、“線幅設定”、“線色設定”およ
び“塗りつぶし色設定”のそれぞれの操作が選択される
と選択候補オブジェクトは図形に制限される。同様に
“文字編集”および“文字収縮”のそれぞれの操作が選
択されると選択候補オブジェクトはテキストに制限され
る。
【0067】図6(A)のメニュー画面を用いて特定さ
れた選択候補オブジェクトをさらに制限するためのイン
ターフェイスとして図6(B)の画面が表示される。利
用者はオブジェクト選択のための条件として“タイ
プ”、“描画色”および“グループ”の3種類の条件を
入力部105を操作して指定することができる。図6
(B)の画面において利用者は、“タイプ”では選択候
補オブジェクトの種類を選択できる。この選択のとき、
例えばテキスト、円形、矩形、直線、多角形、自由曲線
などの種別からなるリストボックス(図示せず)が表示
されるので、利用者はリストボックスの所望種類を入力
部105を介して選択することにより、選択された種類
が“タイプ”として入力される。リストボックスの内容
は現在、画面301上に表示されているオブジェクトの
種類に応じて変化するので、画面301上に表示されて
いない種類はこのリストボックスでは提示されない。こ
のリストボックスを用いて複数種類を選択することがで
きる。たとえば、円形および矩形を選択することも可能
である。
【0068】“描画色”を選択するときも、現在、画面
301上に表示されている色の一覧がリストボックスで
表示されるので、利用者は、そのリストボックスから所
望の色を選択すると、選択した色を色データD5として
有するオブジェクトが選択候補オブジェクトとなる。た
だし、画面301上に提示される色が多種類あり、リス
トボックスに表示可能な種類数を超えている場合には、
たとえば、青系の色は青一色に代表するなどしてリスト
ボックスに色の一覧を表示する。
【0069】“グループ”は、利用者が任意に定義する
グループである。利用者は複数のオブジェクトをまとめ
てグループとして登録できる。利用者がよく選択するオ
ブジェクトをグループとして登録しておき、ここでその
グループを選択すれば、効率よくオブジェクトの選択操
作を行なえる。
【0070】上述の“タイプ”に対応のリストボックス
の内容は、属性参照部103がオブジェクト記憶部10
1の各オブジェクトについてのオブジェクトデータDA
に基づいて決定して、決定した内容を属性提示部108
に与えるので、属性提示部108は与えられた内容に基
づいて該リストボックスを表示する。同様に“描画色”
に対応のリストボックスの内容は、属性参照部103が
オブジェクト記憶部101の各オブジェクトについての
色データD5に基づいて決定して、決定した内容を属性
提示部108に与えるので、属性提示部108は与えら
れた内容に基づいて該リストボックスを表示する。
【0071】選択候補オブジェクトの決定処理(S20
1)は次のようにしてなされてもよい。つまり、利用者
がテキスト選択ファンクションキー305を押下したこ
とを選択候補オブジェクト決定部102が入力部105
を介して検出すると、選択候補オブジェクトを画面30
1に表示されている複数のオブジェクトのうち、テキス
ト(文字列)に該当のオブジェクトのみに決定し、図形
選択ファンクションキー306が押下されたこと検出す
ると、選択候補オブジェクトを画面301に表示されて
いる複数のオブジェクトのうち、図形に該当のオブジェ
クトのみに決定する。
【0072】ここではS201の処理が実行されるとし
ているが、S201の処理は省略されてもよい。その場
合には選択候補オブジェクトは画面301に表示される
全てのオブジェクトとなる。
【0073】図7には、本実施の形態によるオブジェク
ト選択方法を利用した図形編集プログラムにおける画面
301の表示例が示される。図8、図9および図10は
オブジェクト選択のための具体的手順を説明するための
図である。図9および図10では画面301の表示例が
示されるが、説明のために画面601〜608および画
面701〜708として示している。
【0074】図7において画面301には選択候補オブ
ジェクトとしてオブジェクトO1〜O7が表示されてい
る。オブジェクトO1は矩形を示し、オブジェクトO2
およびO7それぞれは円を示し、オブジェクトO3およ
びO6それぞれは文字列を示し、オブジェクトO4は直
線を示す。オブジェクトO1〜O7については対応のレ
コードRiがオブジェクト記憶部101に予め登録され
ている。また、オブジェクトO1〜O7のうち、文字列
のオブジェクトO3およびO6については移動、拡大お
よび縮小の操作が可能であり、他のオブジェクトについ
ては移動、拡大、縮小および回転の操作が可能である。
図7の画面301にはオブジェクトO1〜O7とともに
4個の選択マーク401が示される。4個の選択マーク
401は、選択候補オブジェクト提示部107により表
示されて、自身により囲まれているオブジェクトを強調
表示して選択のために提示していることを示す。図7の
画面301では、オブジェクトO2が強調表示されて提
示されていることが示される。
【0075】図7の画面301を参照して図2のフロー
チャートに従うオブジェクト選択のための各種方法につ
いて以下に説明する。
【0076】1つの選択方法について説明する。ここで
は、ダイヤルキー304における“1”〜“9”のキー
のそれぞれは、図8に示される画面301上の点501
〜509のそれぞれに対応付けられていると想定する。
ここでは点501〜509のそれぞれを基準点と呼ぶ。
利用者は“1”〜“9”のキーのいずれかのキーを押下
することによって、利用者が押下したキーに対応した基
準点に最も近い位置で表示されているオブジェクトを選
択することができる。
【0077】このときの距離の測り方にはさまざまな方
法が想定される。たとえば、各オブジェクトの外接矩形
の中心点と押下キー内対応した基準点との距離が計測さ
れてもよい。または、オブジェクトの重心や外接矩形の
左上頂点などと押下キー内対応した基準点との距離が計
測されてもよい。
【0078】たとえば、図2のS201で“5”のキー
が押下されると、図8の基準点505に近い順に従い、
オブジェクトO3、O4、O2、O5、O6、O7、O
1と順序付けされて(S202)、選択候補オブジェク
ト提示部107によりオブジェクトO3が4個の選択マ
ーク401で囲まれて図9の画面601のように表示さ
れる(S203)。以降、何らの入力も無ければS20
3とS204からなるループ処理が、または“5”のキ
ーの押下が繰返されてS203〜206のループ処理が
繰返されると、図9の画面602、603、604、…
画面608まで順に、すなわち画面301に表示されて
いる選択候補オブジェクトが予め決定された順番に従い
選択マーク401で強調表示される。
【0079】このとき、利用者が入力部105のオブジ
ェクトの選択決定を示すキー303を押下すると(S2
06でY)、選択マーク401で囲まれているオブジェ
クトが選択されて(S207)、該オブジェクトはRA
M202の所定記憶領域に記憶される(S208)。
【0080】このとき、利用者がキー303の押下でな
く、他の種類の入力をした場合には該入力内容に従う別
の基準で選択候補オブジェクトについて再度、順序付け
がなされる(S202)。以降は、新たな順序付けに従
い同様に処理が進行する。
【0081】ここでは“5”のキーの押下について説明
したが、“1”から“9”のキーのうちの他のキーを押
下することによっても、同様に選択することができる。
【0082】さらに、次のような選択方法であってもよ
い。つまり、S207で選択されて記憶された選択オブ
ジェクトが複数の選択候補オブジェクト中に含まれてい
る場合には、記憶された該選択オブジェクトを除く他の
選択候補オブジェクトを順序付けして、順序付けされた
順番で提示するようにしてもよい。
【0083】これにより、たとえば5個の選択候補オブ
ジェクト全てを選択する処理を行う場合に、図2のフロ
ーチャートに従い順序付けされた1位と2位の選択オブ
ジェクトが決定されて記憶された後、該処理は中断され
て、その後に再開された場合には、残りの3個について
順序付けされて提示されながら選択される。したがっ
て、選択済みのオブジェクトが再度提示されることはな
いから、利用者は効率良くオブジェクトを選択できる。
【0084】選択方法はさらに次のような方法であって
もよい。たとえば、S201で決定された複数の選択候
補オブジェクトを、対応の属性情報AT中の作成日時デ
ータD8に従って順序付けすることもできる。たとえ
ば、いずれのオブジェクトも選択されていない状態でダ
イヤルキー304の“0”キーが押下されると、順序付
け部104は属性参照部103によりオブジェクト記憶
部101から読出されたデータD8に基づいて作成日時
の昇順(降順)にオブジェクトを順序付けする(S20
2)。そして、このような順序付けに基づいてオブジェ
クトが選択候補オブジェクト提示部107により選択マ
ーク401を用いて1つずつ提示される(S203)。
以降は、前述と同様に処理が進行する。
【0085】ここでは、“0”キーの押下に従う順序付
けは、作成日時データD8に従うものであったが、これ
に限定されない。たとえば、選択対象オブジェクトの重
なり順番データD7に従う重なりの順序、大きさデータ
D3に従う大きさの順序、表示面積データD4に従う順
序であってもよい。
【0086】S201の選択候補オブジェクトの決定処
理では、次のようにしてもよい。たとえば、利用者がオ
ブジェクトの回転操作を行なうために、図6(A)の操
作メニューの画面から“回転”を選択したとする。その
場合、前述したように回転操作の対象となるオブジェク
トは、回転が可能なオブジェクトに限定されるので、図
7の画面において文字列にであるオブジェクトO3およ
びO6は選択対象とされない。このようにすることで、
利用者が所望するオブジェクトを選択するまでのステッ
プS204およびS205におけるボタンの操作回数を
削減することができる。
【0087】また選択候補オブジェクトの決定処理は次
のようにしてもよい。たとえば利用者は選択候補オブジ
ェクトを属性情報ATを基に絞り込むこともできる。た
とえば、図6(B)の“タイプ”において“円形”を指
定して、円形に該当のオブジェクトのみを選択対象と限
定すれば、図7の画面において選択候補オブジェクト数
は2つだけになり以降の選択が容易になる。同様にし
て、たとえば“描画色”(色データD5)および“タイ
プ”を含む複数の属性を示すデータで選択候補オブジェ
クトを限定することで、より選択が効率的に行なえる。
【0088】利用者は、上述したような選択方法を複数
組合せて用いてもよい。たとえば、図7のオブジェクト
O6を選択する場合には、まずダイヤルキー304の
“9”キーを押下する。そうすると、“9”キーに対応
する基準点509に最も近い位置で表示されているオブ
ジェクトO7が一番目に提示される(S203)。オブ
ジェクトO7が提示されたときに、方向キー302の上
方向を示すキーを押下すれば(S204でYおよびS2
05でY)、上方向のキーに従う順序付けがあらたに行
なわれるので(S202)、この順序付けに従い一番目
に提示されるオブジェクト、すなわちオブジェクトO6
が選択マーク401で提示される。これにより、利用者
は所望するオブジェクトO6を速やかに選択することが
できる。
【0089】さらなるオブジェクト選択方法について説
明する。たとえば、オブジェクト選択方法は、選択オブ
ジェクトの履歴から、次に選択する可能性の高いもの順
に選択候補オブジェクトを提示することも可能である。
複数の選択候補オブジェクトそれぞれについて選択オブ
ジェクトとなった履歴に基づいて選択オブジェクトとな
りうる確率を求めて、確率の高い順に順序付けして、該
順序付けに従い提示するようにしてもよい。
【0090】今、オブジェクトA〜Eの5つのオブジェ
クトが画面301上に表示されており、これら全てが選
択候補オブジェクトであると想定する。オブジェクトA
〜Eは過去においてA、B、A、C、B、D、E、C、
B、D、A、Cの順番に選択オブジェクトに決定されて
いたと想定する。ここで、次に選択オブジェクトとなり
得るオブジェクトを推測する方法を考える。
【0091】これら5つのオブジェクトのそれぞれにつ
いて、他の4つのオブジェクトのそれぞれが次に選択オ
ブジェクトに決定された回数を数えてみると、その結果
は図11のような表形式で示される。図11のテーブル
は例えばRAM202に記憶されて、順序付け部104
により順序付けのために参照される。図11では、たと
えば、オブジェクトAの直後にオブジェクトBが1回そ
してオブジェクトCが2回それぞれ選択オブジェクトに
決定されて、オブジェクトDとEはともに選択オブジェ
クトに決定されたことはない。他のオブジェクトについ
ても同様に記録される。
【0092】図11に示されるようにオブジェクト選択
の履歴を示す情報を蓄積しておけば、あるオブジェクト
が選択された場合、次に選択される可能性が高いオブジ
ェクトを蓄積された情報に基づいて特定することができ
る。オブジェクトAが選択された場合に、次に選択され
る可能性の高いオブジェクトは図11の内容に従えば
C、B、D(E)の順となる。このように、図11のオ
ブジェクト選択の履歴情報から、直後に選択される傾向
の高いオブジェクトを求めて傾向の高い順番に選択候補
オブジェクトを提示すればよい。図11のテーブルで登
録される情報が大量であればあるほど、次に選択される
可能性の高いオブジェクトの特定精度は向上する。
【0093】この例では、ある1つのオブジェクトが選
択されたときの直後のオブジェクトの選択傾向のみを検
出しているが、次のようにしても良い。たとえば、図6
(A)で指定された操作の種類ごとに図11のテーブル
を作成しておき、選択された操作の種類に対応のテーブ
ルの内容に基づいて選択傾向を求め、選択候補オブジェ
クトを求めた選択傾向の大きさで順序付けしてもよい。
【0094】なお、図11のテーブルはテーブル生成部
109により生成されてRAM202に格納される。ま
たこのテーブルの内容は、テーブル生成部109により
逐次更新される。
【0095】さらに、次の順序付けに従うオブジェクト
選択方法であってもよい。図形操作などでは直後に選択
される傾向の大きさよりも、あるオブジェクトが連続し
て選択される傾向が重要視される場合がある。その場合
には、あるオブジェクトの直後に選択されたオブジェク
トだけでなく、その前後において選択されたオブジェク
トに対しても選択傾向についての評価値を設定する必要
がある。たとえば、次のようなルール(1)〜(5)に
従って、あるオブジェクトの次に選択される可能性のあ
るオブジェクトの評価値が算出される。これらのルール
は、あるオブジェクトの前後で選択されたオブジェクト
に点数を与えるが、特に、前に選択されたオブジェクト
よりも後に選択されたオブジェクトの方に重点配分して
いる。
【0096】ルール(1) あるオブジェクトの2つ前
に選択したオブジェクトに1点。 ルール(2) あるオブジェクトの1つ前に選択したオ
ブジェクトに2点。
【0097】ルール(3) あるオブジェクトの1つ後
に選択したオブジェクトに3点。 ルール(4) あるオブジェクトの2つ後に選択したオ
ブジェクトに2点。
【0098】ルール(5) あるオブジェクトの3つ後
に選択したオブジェクトに1点。 ルール(1)〜(5)に従い、先程と同様にオブジェク
ト列(A、B、A、C、B、D、E、C、B、D、A、
C)に従う評価値をつけると、その結果は図12のテー
ブル形式で示される。
【0099】たとえば上述のオブジェクト列の左から4
つ目のオブジェクトCに注目する。該オブジェクトCに
ついてルール(1)を適用すると、該オブジェクトCの
2つ前に選択したオブジェクトはオブジェクトBなので
評価値(C,B)は+1点である。同様に、ルール
(2)を適用すると、該オブジェクトCの1つ前に選択
したオブジェクトはオブジェクトAなので評価値(C,
A)は+2点であり、同様にルール(3)を適用する
と、該オブジェクトCの1つ後ろに選択したオブジェク
トはオブジェクトBなので評価値(C,B)は+3点で
あり、同様にルール(4)を適用すると、該オブジェク
トCの2つ後ろに選択したオブジェクトはオブジェクト
Dなので評価値(C,D)は+2点であり、同様にルー
ル(5)を適用すると、該オブジェクトCの3つ後ろに
選択したオブジェクトはオブジェクトEなので評価値
(C,E)が+1点となる。このような評価値の算出を
他のすべてのオブジェクトに対して行ない、算出された
評価値毎に点数を足し合わせた結果が図12に示され
る。
【0100】図12のテーブルを見ると、オブジェクト
Aが選択された場合、次に選択されるオブジェクトにつ
いての評価値(点数)については、オブジェクトB>オ
ブジェクトC>オブジェクトD>オブジェクトEとなっ
ているので、この順番に選択候補オブジェクトとして提
示すれば、選択の効率が高まる。
【0101】なお、評価値のつけ方はルール(1)〜
(5)に従うものに限定されず任意であってよく、アプ
リケーションの種類によって適切な評価値の算出方法は
異なる。図12の例では最近の選択オブジェクトも過去
の選択オブジェクトも同様に扱っているが、適切な重み
付けをして、最近の選択履歴を重視するように評価値を
算出することも可能である。
【0102】前述した図11に従う選択の傾向に従う順
序付けでも述べたように、操作の種類ごとに図12のテ
ーブルを管理しておけば、操作の種類に応じて選択オブ
ジェクトとなる可能性の高い順に選択候補オブジェクト
を提示することができて、オブジェクトの選択処理をよ
り効率的に行うことができる。
【0103】なお、図12のテーブルはテーブル生成部
109により生成されてRAM202に格納される。ま
たこのテーブルの内容は、テーブル生成部109により
逐次更新される。
【0104】図11または図12を用いた順序付けを含
むオブジェクト選択の処理は、利用者がダイヤルキー3
04の“*”キーを押下した場合に行われる。
【0105】図11および図12を用いた順序付けを含
むオブジェクト選択の処理フローチャートが図13に示
される。図11で示した選択の傾向も順序付けのための
一種の評価値とみなすことができるから、上述した2つ
の手法を図13のフローチャートでまとめることができ
る。このフローチャートに従いテーブルを用いた順序付
けを含むオブジェクト選択の手順を説明する。なお、図
11または図12のテーブルはテーブル生成部109に
より予め生成されていると想定する。
【0106】図13のフローチャートにおいては、選択
候補オブジェクト決定部102はS201と同様にして
複数の選択候補オブジェクトオブジェクトを決定すると
(S301)、順序付け部104は予め生成されている
図11または図12の評価値のテーブルの内容に基づ
き、評価値の高い順に選択候補オブジェクトを順序付け
する(S302)。その後、制御変数nに1をセットす
る(S303)。制御変数nは、選択候補オブジェクト
提示部107により選択マーク401を用いて提示され
る選択候補オブジェクトの提示の順番、すなわち順序付
けされた順番をカウントするために用いられる。
【0107】選択候補オブジェクト提示部107はn番
目の選択候補オブジェクトを画面301に選択マーク4
01を用いて提示する(S304)。その後、入力部1
05により利用者からの入力を取得する(S305)。
取得した入力内容はキー303の押下による選択決定の
指示の入力であれば(S306でYES)、提示されて
いるn番目の選択候補オブジェクトが選択部106によ
り選択されて格納される(S307)。その後、テーブ
ル生成部109は今回の選択結果を用いてRAM202
の図11または図12のテーブルの内容を更新する(S
308)。
【0108】取得した入力内容は選択決定の指示入力で
なければ(S306でNO)、nの値を1インクリメン
トする(S309)。その結果、nの値が選択候補オブ
ジェクト数を超えた場合には、すなわち全ての選択候補
オブジェクトが順序付けに従い提示された場合には、再
度、1番目から提示を繰返すためにS303に戻り、以
降の処理が同様に繰返されるが、nの値が選択候補オブ
ジェクト数を超えてない場合には、S304に戻り、以
降の処理が同様に繰返される。
【0109】次に、属性情報ATの共通性を利用した選
択方法について説明する。属性情報ATの共通性を利用
する方法としては、選択候補オブジェクトを、属性情報
ATの共通性に基づいて複数のグループに分割する。利
用者があるグループに属している選択候補オブジェクト
を連続して選択していると判断された場合、そのグルー
プに属しているが、まだ選択されていない選択候補オオ
ブジェクトの提示順序を早めることで、利用者によるオ
ブジェクトの選択が速やかに行われる。
【0110】図形編集のアプリケーションを想定した場
合、グループ分けの仕方としては次のようなものが想定
される。
【0111】(1) 文字列、矩形、円形などオブジェ
クトデータDAに基づく形ごとに分けられたグループ。
【0112】(2) 色データD5に基づく色別に分け
られたグループ。 (3) 重なり順番データD7に基づく同一レイヤー
(重なりの層)に位置するオブジェクトから構成される
グループ。
【0113】(4) 重なり順番データD7に基づくあ
るオブジェクトの上に重なって表示されるオブジェクト
から構成されるグループ。
【0114】(5) 作成日時データD8、アクセス日
時データD9および更新日時データD10に基づく過去
に利用者が複数回選択したことのあるオブジェクトから
構成されるグループ。
【0115】特に、(5)のグループは、利用者が連続
して選択する可能性の高い選択候補オブジェクトのグル
ープであることを示しているから、該グループに属する
選択候補オブジェクトについて順序付けする方法は、利
用者が所望のオブジェクトを速やかに選択するのに有効
な方法である。ここでは、利用者が1回の選択操作で複
数個の選択オブジェクトを決定すると想定する。1回の
選択操作で決定された複数の選択オブジェクトにより、
例えば上述したようなグループの1つが生成される。
【0116】過去、利用者が図2または図13のフロー
チャートに従い6回の選択操作を行ない、各回ごとに、
決定された複数の選択オブジェクトからなるグループが
生成される。その結果、グループ1〜6が内部的に管理
されていると想定する。今、オブジェクトA、B、C、
D、E、F、G、H、I、Jの順番に選択されてきたと
する。これらの各オブジェクト(選択オブジェクト)は
図14のテーブルにおいて○印がついているグループに
属していると想定する。
【0117】図14のテーブルに従えば、一番最近に選
択されたオブジェクトJはグループ3、5および6に属
している。また、最近はグループ5に属しているオブジ
ェクトが連続して5回選択されているので、すなわちグ
ループ5のオブジェクトE、F、G、H、およびJの順
に連続して選択されているので、グループ5は、利用者
が連続して選択する可能性の高いオブジェクト(選択候
補オブジェクト)のグループであることがわかる。した
がって、順序付け部104はグループ5に属しているオ
ブジェクト(選択候補オブジェクト)であって、今回ま
だ選択されていない選択候補オブジェクトを優先的に提
示するよう順序付けする。
【0118】なお、図14のようなテーブルに従い、提
示順序を優先するかどうかを決定するための単一グルー
プからの連続選択回数についてのしきい値、グループと
して認めるかを決定するための1回の選択操作で選択さ
れるオブジェクト数についてのしきい値は適切に設定す
る必要がある。後者のしきい値は具体的には何個以上何
個以下と設定される。ここで上限値を示すのは、画面3
01の選択候補オブジェクトを全て選択したときは、選
択候補オブジェクトが対応のグループに属することにな
り、選択方法の基準として意味をなさないなど、選択の
精度が落ちるためである。
【0119】また、選択操作が繰返されるうちにはグル
ープ数が非常に増加して管理が困難になる。そのように
なった場合は、そこに属しているオブジェクトが最近は
選択されていないグループ(図14の例ならばグループ
4)から順にLRU(leastrecently used)に従い他の
グループで置き換えるなどしてグループ数を制限する。
グループ数の制限を行うことで、利用者が次に選択する
オブジェクトを速やかに推測できる。
【0120】上述の図14を用いた場合には、選択され
る可能性が最も高いものを提示することに関してはそれ
なりの精度を有するであろうが、それ以降の可能性のオ
ブジェクトの並びについては適切な順番を確定すること
ができないかもしれない。
【0121】このため、通常は選択候補オブジェクトを
上述したような生成順番、距離の順番などの一定ルール
に基づく順序付けを利用して提示するが、システムがあ
る程度の精度以上で次のオブジェクトはこれと推測した
場合にのみ、割込みにより図14を用いた順序付けで提
示するといった使い方が妥当であろう。そのときには、
利用者に対して、この提示は通常のルールに従っていな
い特別なものだということが伝わるように音や表示で区
別する必要がある。
【0122】図14を用いた順序付けを含むオブジェク
ト選択の処理は、利用者がダイヤルキー304の“#”
キーを押下した場合に行われる。
【0123】(実施の形態2)上述したオブジェクトの
選択手順を実現する図1のオブジェクト選択装置は、プ
ログラムで実現される。本実施の形態では、このプログ
ラムはコンピュータで読取可能な記録媒体に格納され
る。
【0124】本実施の形態では、この記録媒体として、
図4に示されている装置で処理が行なわれるために必要
なメモリ、たとえばROM203のようなそのものがプ
ログラムメディアであってもよいし、メモリカードアク
セス部208をプログラム読取装置として機能させて、
そこに記録媒体であるメモリカード209またはICカ
ードが挿入されることで読取可能なプログラムメディア
であってもよい。
【0125】ここで、携帯電話機に代替してパーソナル
コンピュータが適用された場合には、上述したプログラ
ムメディアは装置本体と分離可能に構成される記録媒体
であり、磁気テープやカセットテープなどのテープ系、
フレキシブルディスクやハードディスクなどの磁気ディ
スクやCD−ROM/MO(Magnetic Optical Dis
c)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatil
e Disc)などの光ディスクのディスク系、ICカード
(メモリカードを含む)/光カードなどのカード系、あ
るいはマスクROM、EPROM(Erasable and Pro
grammable ROM)、EEPROM(Electrically E
PROM)、フラッシュROMなどによる半導体メモリ
を含めた固定的にプログラムを担持する記録媒体であっ
てもよい。
【0126】また、本実施の形態においては、装置はイ
ンターネットを含む通信ネットワーク210と通信部2
05を介して接続可能な構成が採用されているから、通
信ネットワーク210からプログラムがダウンロードさ
れるような媒体、言いかえると流動的にプログラムを担
持する記録媒体であってもよい。
【0127】なお記録媒体に格納されている内容として
はプログラムに限定されず、データであってもよい。
【0128】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0129】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、複数の
候補オブジェクトは任意に変更可能な所定基準で順序付
けされて特定態様で(明るさや色を変えたり、選択マー
クを表示するなどの態様で)1つずつ提示される。利用
者は所望のオブジェクトが選択候補となって提示された
段階で、所定入力すれば所望のオブジェクトを選択でき
る。このように、候補オブジェクトの提示順序は、任意
に変更可能な所定基準で付けられるから、順序付けが固
定されている場合に比較して、所望オブジェクトが候補
オブジェクトとして提示される順番を早めることが可能
となり、所望オブジェクト選択の操作効率は向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態に係るオブジェクト選
択装置のブロック構成図である。
【図2】 図1のオブジェクト選択装置を用いてオブジ
ェクトを選択する処理のフローチャートである。
【図3】 図1のオブジェクト選択装置が搭載される携
帯型電話機の外観図である。
【図4】 図3の携帯型電話機の内部ブロック図であ
る。
【図5】 図1のオブジェクト記憶部101の記憶内容
例を示す図である。
【図6】 (A)および(B)の編集メニュー画面の表
示例を示す図である。
【図7】 本実施の形態によるオブジェクト選択方法を
利用した図形編集プログラムにおける画面301の表示
例を示す図である。
【図8】 オブジェクト選択のための具体的手順を説明
するための図である。
【図9】 オブジェクト選択のための具体的手順を説明
するための図である。
【図10】 オブジェクト選択のための具体的手順を説
明するための図である。
【図11】 順序付けのために参照される評価値のテー
ブルの一例を示す図である。
【図12】 順序付けのために参照される評価値のテー
ブルの他の例を示す図である。
【図13】 評価値を用いた順序付けを含む選択処理の
フローチャートである。
【図14】 グループ化に従う順序付けのために参照さ
れるテーブルの一例を示す図である。
【符号の説明】
101 オブジェクト記憶部、102 選択候補オブジ
ェクト決定部、103属性参照部、104 順序付け
部、105 入力部、106 選択部、107選択候補
オブジェクト提示部、108 属性提示部、109 テ
ーブル生成部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂倉 健太郎 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 5B050 AA10 BA07 BA18 BA20 CA07 EA12 EA13 EA19 FA02 FA08 FA12 5E501 AA01 BA05 CA02 FA05 FA23 FA47

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 提示領域と、 外部から操作される入力部と、 前記提示領域において提示されて選択の候補となる複数
    の候補オブジェクトを、任意に変更可能な所定基準で順
    序付けする順序付け手段と、 前記複数の候補オブジェクトを前記順序付け手段により
    順序付けされた順番で切替えながら、特定態様で前記提
    示領域に提示する候補オブジェクト提示手段と、 前記候補オブジェクト提示手段により提示された前記候
    補オブジェクトを、前記入力部からの所定入力に応じて
    所望オブジェクトとして選択する選択手段とを備える、
    オブジェクト選択装置。
  2. 【請求項2】 前記候補オブジェクト提示手段は、 前記入力部から切替えのための切替え入力があるごと
    に、前記複数の候補オブジェクトを前記順序付け手段に
    より順序付けされた順番で切替えながら前記特定態様で
    提示することを特徴とする、請求項1に記載のオブジェ
    クト選択装置。
  3. 【請求項3】 前記切替え入力は毎回、前記入力部に対
    する同じ操作によるものであることを特徴とする、請求
    項2に記載のオブジェクト選択装置。
  4. 【請求項4】 前記候補オブジェクト提示手段は、 所定時間ごとに、前記複数の候補オブジェクトを前記順
    序付け手段により順序付けされた順番で切替えながら前
    記特定態様で提示することを特徴とする、請求項1に記
    載のオブジェクト選択装置。
  5. 【請求項5】 前記任意に変更可能な所定基準は、前記
    複数の候補オブジェクトそれぞれが予め有する自己の属
    性を示す候補属性情報に従うことを特徴とする、請求項
    1ないし4のいずれかに記載のオブジェクト選択装置。
  6. 【請求項6】 前記属性情報は、前記候補オブジェクト
    の前記提示領域における提示の位置を示すことを特徴と
    する、請求項5に記載のオブジェクト選択装置。
  7. 【請求項7】 前記属性情報は、前記候補オブジェクト
    の前記提示領域における前記複数の候補オブジェクトの
    重なり合わせにおける順序を示すことを特徴とする、請
    求項5に記載のオブジェクト選択装置。
  8. 【請求項8】 前記属性情報は、前記候補オブジェクト
    の大きさを示すことを特徴とする、請求項5に記載のオ
    ブジェクト選択装置。
  9. 【請求項9】 前記属性情報は、前記候補オブジェクト
    の前記提示領域における前記複数の候補オブジェクトが
    提示される面積を示すことを特徴とする、請求項5に記
    載のオブジェクト選択装置。
  10. 【請求項10】 前記任意に変更可能な所定基準は、前
    記入力部を介した外部操作の内容に従うことを特徴とす
    る、請求項1ないし4のいずれかに記載のオブジェクト
    選択装置。
  11. 【請求項11】 前記任意に変更可能な所定基準は、前
    記選択手段による前記所望オブジェクトの選択の履歴に
    基づくことを特徴とする、請求項1ないし4のいずれか
    に記載のオブジェクト選択装置。
  12. 【請求項12】 前記複数の候補オブジェクトは前記提
    示領域に予め提示されているオブジェクト群から、前記
    入力部の外部操作による入力情報に基づいて抽出された
    ものであることを特徴とする、請求項1ないし11のい
    ずれかに記載のオブジェクト選択装置。
  13. 【請求項13】 前記入力情報は、前記所望オブジェク
    トに対して施される操作の種類を示すことを特徴とす
    る、請求項12に記載のオブジェクト選択装置。
  14. 【請求項14】 前記提示領域に予め提示されているオ
    ブジェクト群のオブジェクトが有する属性を示すオブジ
    ェクト属性情報を通知する通知手段をさらに備えて、 前記入力情報は、前記通知手段により通知された前記オ
    ブジェクト属性情報を指示することを特徴とする、請求
    項12に記載のオブジェクト選択装置。
  15. 【請求項15】 前記選択手段により前記所望オブジェ
    クトとして前記候補オブジェクトが選択されたとき、該
    候補オブジェクトに対応の前記候補属性情報が通知され
    ることを特徴とする、請求項5ないし14のいずれかに
    記載のオブジェクト選択装置。
  16. 【請求項16】 前記複数の候補オブジェクトに、直前
    に前記選択手段により選択された前記所望オブジェクト
    が含まれるときは、前記順序付け手段は、該所望オブジ
    ェクトを除いた前記複数の候補オブジェクトを順序付け
    することを特徴とする、請求項1ないし15のいずれか
    に記載のオブジェクト選択装置。
  17. 【請求項17】 予め準備された提示領域において提示
    されて選択の候補となる複数の候補オブジェクトを、任
    意に変更可能な所定基準で順序付けする順序付けステッ
    プと、 前記複数の候補オブジェクトを前記順序付けステップに
    より順序付けされた順番で切替えながら特定態様で前記
    提示領域に提示する候補オブジェクト提示ステップと、 前記候補オブジェクト提示ステップにより提示された前
    記候補オブジェクトを、予め準備された外部操作される
    入力部からの所定入力に応じて所望オブジェクトとして
    選択する選択ステップとを備える、オブジェクト選択方
    法。
  18. 【請求項18】 オブジェクト選択方法をコンピュータ
    で実行させるためのオブジェクト選択プログラムが記録
    された機械読取り可能な記録媒体であって、 前記オブジェクト選択方法は、 予め準備された提示領域において提示されて選択の候補
    となる複数の候補オブジェクトを、任意に変更可能な所
    定基準で順序付けする順序付けステップと、 前記複数の候補オブジェクトを前記順序付けステップに
    より順序付けされた順番で切替えながら特定態様で前記
    提示領域に提示する候補オブジェクト提示ステップと、 前記候補オブジェクト提示ステップにより提示された前
    記候補オブジェクトを、予め準備された外部操作される
    入力部からの所定入力に応じて所望オブジェクトとして
    選択する選択ステップとを備える、オブジェクト選択プ
    ログラムが記録された機械読取り可能な記録媒体。
  19. 【請求項19】 オブジェクト選択方法をコンピュータ
    で実行させるためのオブジェクト選択プログラムであっ
    て、 前記オブジェクト選択方法は、 予め準備された提示領域において提示されて選択の候補
    となる複数の候補オブジェクトを、任意に変更可能な所
    定基準で順序付けする順序付けステップと、 前記複数の候補オブジェクトを前記順序付けステップに
    より順序付けされた順番で切替えながら特定態様で前記
    提示領域に提示する候補オブジェクト提示ステップと、 前記候補オブジェクト提示ステップにより提示された前
    記候補オブジェクトを、予め準備された外部操作される
    入力部からの所定入力に応じて所望オブジェクトとして
    選択する選択ステップとを備える、オブジェクト選択プ
    ログラム。
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