JP2003131847A - 描画データ変換プログラム - Google Patents

描画データ変換プログラム

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JP2003131847A
JP2003131847A JP2001324920A JP2001324920A JP2003131847A JP 2003131847 A JP2003131847 A JP 2003131847A JP 2001324920 A JP2001324920 A JP 2001324920A JP 2001324920 A JP2001324920 A JP 2001324920A JP 2003131847 A JP2003131847 A JP 2003131847A
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JP
Japan
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cad
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JP2001324920A
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English (en)
Inventor
Akira Mochizuki
朗 望月
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Nomura Real Estate Development Co Ltd
Original Assignee
Nomura Real Estate Development Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】CADデータを印刷する際における、印刷用の
体裁を整える再編集作業を廃し、CADデータのレイヤ
属性に応じた補正処理により、印刷用データを自動的に
生成する変換プログラムを実現すること。 【解決手段】CADデータを印刷用データに補正する処
理手段と、CADデータの描画レイヤごとに特定の補正
処理を関連付けた補正情報の記憶手段とを備えた描画デ
ータ変換システムにおいて、処理手段が、描画レイヤ毎
に分けられたCADデータを記憶手段から読みこむと共
に、当該読み込んだCADデータをそれらの所属する描
画レイヤごとに補正処理し印刷用データに変換し、当該
変換した印刷用データを記憶手段に書き出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、描画データ変換プ
ログラムに係り、CADデータを、描画レイヤごとに所
定の補正処理を行うことにより印刷用データへ変換する
描画データ変換プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、家屋、マンション等の建築物の間
取り図面の作図には、各種のCADプログラムを実装し
たパーソナルコンピュータを使用することが一般化して
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、CAD
プログラムを利用して描画されたCADデータは広告・
販売用等の一般印刷物の印刷のために必要なすべてのデ
ータ要件を備えていないため、間取り図設計者がCAD
プログラムにより描画したCADデータを印刷物として
出力するためには、印刷編集用イラストレータといった
作図プログラムを使用し、このCADデータを印刷の適
切な体裁にするため再度データを入力し、これによるト
レース図等のチェックを行い編集しなおす必要があっ
た。
【0004】
【発明の目的】このような状況下において、本発明は、
上述したような再編集作業を廃し、CADデータのレイ
ヤ属性に応じた補正処理により、印刷用の体裁を整えた
印刷用データを自動的に生成する変換プログラムを実現
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する為、
請求項1記載の発明は、CADデータを印刷用データに
補正する処理手段と、当該CADデータの描画レイヤご
とに特定の補正処理を関連付けた補正情報の記憶手段と
を備えた描画データ変換システムにおいて、上述の処理
手段に、描画レイヤごとに分けられたCADデータを記
憶手段から読みこむa1ステップと、記憶手段の補正情
報を参照し、上記読み込んだCADデータを、それらの
所属する描画レイヤごとに補正処理し印刷用データに変
換するb1ステップと、変換した印刷用データを記憶手
段に書き出すc1ステップとを実行させる。
【0006】ここにいう「印刷用データ」とは、CAD
プログラムを使って各描画レイヤに描画された図形構成
要素を、プロッタで出力するためのデータを意味する。
【0007】請求項2記載の発明は、記憶手段の上記C
ADデータが特定の端点座標間を結ぶ直線又は曲線を描
画する指令を含み、上記補正情報は描画レイヤ毎に対応
する印刷用線種を含む描画データ変換システムにおい
て、処理手段が実行するb1ステップは、上記a1ステ
ップにおいて読み込んだCADデータの描画レイヤに対
応する印刷用線種を特定するa2ステップと、当該読み
込んだCADデータから、特定の端点座標間を上記特定
した印刷用線種により結ぶ直線又は曲線を描画する指令
を含む印刷用データに変換するb2ステップと、を含む
請求項1記載の描画データ変換プログラムである。
【0008】請求項3記載の発明は、記憶手段の上記C
ADデータが特定の端点座標間を結ぶ直線又は曲線を描
画する指令を含み、上記補正情報は描画レイヤ毎に対応
する近接座標判定情報を含む描画データ変換システムに
おいて、上記処理手段が実行するb1ステップは、上記
a1ステップにおいて読み込んだCADデータを解析
し、当該CADデータにより描画される直線又は曲線の
端点座標を特定するa3ステップと、上記a1ステップ
において読み込んだCADデータの描画レイヤと同一の
描画レイヤに所属する他のCADデータを記憶手段から
読み込むb3ステップと、当該読み込んだ他のCADデ
ータを解析し、当該他のCADデータにより描画される
他の直線又は曲線の端点座標を特定するc3ステップ
と、記憶手段の近接座標判定情報に基づいて、上述のa
3ステップにおいて特定した端点座標が、上記他の直線
又は曲線の端点座標と近接するか判定するd3ステップ
と、上記判定により他の直線又は曲線の端点座標と近接
すると判定した端点座標を、当該他の直線又は曲線の端
点座標と一致するように補正して印刷用データに変換す
るe3ステップとを含む請求項1記載の描画データ変換
プログラムである。
【0009】請求項4記載の発明は、上述の記憶手段の
CADデータが特定の端点座標間を結ぶ直線又は曲線を
描画する指令を含み、上記補正情報は描画レイヤ毎に対
応する閉領域塗りつぶし色又は閉領域塗りつぶし模様を
含む描画データ変換システムにおいて、上述の処理手段
が実行するb1ステップは、上述のa1ステップにおい
て読み込んだCADデータを解析し、各直線又は曲線を
それぞれ特定するa4ステップと、上記特定した直線又
は曲線が構成する閉領域を特定するb4ステップと、当
該閉領域を構成する直線又は曲線の所属する描画レイヤ
に対応する閉領域塗りつぶし色又は閉領域塗りつぶし模
様を上記記憶手段の補正情報に基づいて特定するc4ス
テップと、上述のa1ステップにおいて読み込んだCA
Dデータから、上記直線又は曲線が構成する閉領域を上
記特定した閉領域塗りつぶし色または閉領域塗りつぶし
模様によって塗りつぶす指令を含む印刷用データに変換
するd5ステップとを含む請求項1記載の描画データ変
換プログラムである。
【0010】請求項5記載の発明は、上述の記憶手段の
CADデータが、CAD用文字を描画する指令を含み、
上記補正情報がCAD用文字に対応して予め設定された
印刷用文字を含む描画データ変換システムにおいて、上
述の処理手段が実行するb1ステップは、上述のa1ス
テップにおいて読み込んだCADデータを解析し、描画
するCAD用文字を特定するa5ステップと、記憶手段
の補正情報に基づいて、上記特定したCAD用文字に対
応する印刷用文字を特定するb5ステップと、上述のa
1ステップにおいて読み込んだCADデータから、当該
特定した印刷用文字を描画する指令を含む印刷用データ
に変換するc5ステップとを含む請求項1記載の描画デ
ータ変換プログラムである。
【0011】請求項6記載の発明は、上述の記憶手段の
CADデータが、特定の文字幅を有するCAD用文字を
描画する指令と、当該CAD用文字を配置する文字枠矩
形を描画する指令とを含み、上記補正情報は、CAD用
文字の文字幅と文字枠矩形の矩形幅との関係から文字配
置行収用数を算定する計算式の特定情報を含む描画デー
タ変換システムにおいて、上述の処理手段が実行するb
1ステップは、上述のa1ステップにおいて読み込んだ
CADデータを解析し、CAD用文字の文字幅と文字枠
矩形の矩形幅を特定するa6ステップと、当該文字幅及
び矩形幅の内容と上記計算式とに基づいて、文字枠矩形
におけるCAD用文字の文字配置行収用数を算定するb
6ステップと、当該文字配置行収用数に基づいて、文字
枠矩形を複数の文字配置行に区分するc6ステップと、
上記区分した文字配置行のうちの中央文字配置行を特定
するd6ステップと、上記a1ステップにおいて読み込
んだCADデータから、CAD用文字に対応する文字列
を、当該特定した中央文字配置行に配置すると共に、当
該中央文字配置行に中央詰めした形でこれを描画する指
令を含む印刷用データに変換するe6ステップとを含む
請求項1記載の描画データ変換プログラムである。
【0012】請求項7記載の発明は、上述の記憶手段の
CADデータが、特定の文字幅を有するCAD用文字を
描画する指令と、当該CAD用文字を配置する文字枠矩
形を描画する指令と、特定の位置に配置された設備表記
を描画する指令とを含み、上記補正情報は、CAD用文
字の文字幅と文字枠矩形の矩形幅との関係から文字配置
行収用数を算定する計算式の特定情報を含む描画データ
変換システムにおいて、上述の処理手段が実行するb1
ステップは、上述のa1ステップにおいて読み込んだC
ADデータを解析し、CAD用文字の文字幅と上記文字
枠矩形の矩形幅を特定するa7ステップと、当該文字幅
及び矩形幅の内容と上記計算式とに基づいて、文字枠矩
形におけるCAD用文字の文字配置行収用数を算定する
b7ステップと、当該文字配置行収用数に基づいて、文
字枠矩形を複数の文字配置行に区分するc7ステップ
と、当該区分した文字配置行のうちの中央文字配置行を
特定するd7ステップと、上記a1ステップにおいて読
み込んだCADデータを解析し、設備表記の配置位置を
特定するe7ステップと、当該特定した配置位置が、上
記特定した中央文字配置行と重なりを生ずるか判定する
f7ステップと、当該配置位置が中央文字配置行と重な
りを生ずると判定したとき、上記a1ステップにおいて
読み込んだCADデータから、CAD用文字に対応する
文字列を、中央文字配置行に隣接する他の文字配置行に
配置すると共に、当該他の文字配置行に中央詰めした形
でこれを描画する指令を含む印刷用データに変換するg
7ステップとを含む請求項1記載の描画データ変換プロ
グラムである。
【0013】請求項8記載の発明は、記憶手段のCAD
データが、特定の端点座標間を結ぶ寸法線を描画する指
令と、寸法値を当該寸法線に並置する指令とを含み、上
述の補正情報は、上記端点座標に基づいて当該端点座標
間上の中央領域を算定する計算式の特定情報を含む描画
データ変換システムにおいて、上述の処理手段が実行す
るb1ステップが、上記a1ステップにおいて読み込ん
だCADデータを解析し、寸法線の両端点座標を特定す
るa8ステップと、上記両端点座標と上述の計算式の内
容とに基づいて、当該両端点座標間上における中央領域
を算定するb8ステップと、上記a1ステップにおいて
読み込んだCADデータから、端点座標間を結ぶと共に
当該中央領域に空白を設けて上記寸法値を配置した寸法
線を描画する指令を含む印刷用データに変換するc8ス
テップとを含む請求項1記載の描画データ変換プログラ
ムである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施形態について説明する。
【0015】図1は、本実施形態のシステム構成を示す
ブロック図である。本実施形態は、表示手段41、入力
手段42、印刷手段43、記憶手段44、処理手段45
とから構成される。
【0016】表示手段41は、例えば、コンピュータデ
ィスプレイである。
【0017】入力手段42は、例えば、マウス等のポイ
ンティングデバイス、キーボードである。
【0018】印刷手段43は、例えば、プロッタであ
る。
【0019】記憶手段44は、例えば、メモリ、レジス
タ、ハードディスクである。当該記憶手段44は、物理
的に単一の構成であると複数であるとを問わない。
【0020】当該記憶手段44は、CADデータ44
a、補正情報44b、そして印刷用データ44cを格納
している。
【0021】CADデータ44aは、間取り図設計者が
描画した間取り設計図の描画指令であるCADデータ4
4aを、DXF(drawing interchange format)のファ
イル形式で記憶する。この間取り設計図は、間取り図設
計者が、表示手段41に表示された各描画レイヤへ入力
手段42によって描画した、各図形構成要素(直線、曲
線、文字、寸法線など)から構成される。また、当該D
XFファイルは、異なるCADシステム間におけるデー
タ交換用として一般化しているファイル形式である。
【0022】そして、当該DXFファイルにおいては、
上記各図形構成要素を描画するための指令を、各図形構
成要素毎に個別の「セクション」という形で記憶してい
る。例えば、特定の描画レイヤに特定座標間を結ぶ直線
を描画する為には、少なくとも、「直線を引くという指
令」、「始点の座標を特定する指令」、「終点の座標を
特定する指令」、「当該直線の描画されるレイヤ」とい
う属性を定義する必要がある。そして、これら一つの図
形構成要素を描画するために必要な属性の定義を纏めた
ものが、一つの「セクション」を構成している。以下、
本実施形態におけるCADデータ44aは、一つの図形
構成要素を描画するための指令として同一セクションに
含まれる定義の集まりを意味するとして説明を進める。
【0023】補正情報44bは、CADデータ44aの
描画レイヤ毎に関連付けて準備された補正処理プログラ
ムを含んでいる。
【0024】上記DXFファイルは、CADデータ44
aとして定義できる図形構成要素の属性が限定されてい
る。例えば、上述の特定座標間を結ぶ直線の例でいえ
ば、線種(実線で結ぶのか、鎖線か、一点鎖線か、二点
鎖線か)や、線の色等に関する属性は定義することがで
きない。一方、当該DXFファイルは、各図形構成要素
を描画するCADデータ44aにおいて、当該図形構成
要素の描画された描画レイヤを定義することができる。
本実施形態においては、処理手段45が、DXFファイ
ルを解析して各図形構成要素を表示手段41に表示する
ための描画指令を特定し、この特定した描画指令に対し
描画レイヤに応じた補正処理を施すことににより、印刷
に必要な体裁を整えた描画指令である印刷用データ44
cに変換することを特徴としている。
【0025】上述のように、本実施形態においては、各
図形構成要素の描画された描画レイヤに応じて各別の補
正処理が行われる。したがって、記憶手段44の補正情
報44bには、予め描画レイヤと補正処理との関連付け
が定義されている。図2に、補正情報44bにおいて定
義される、描画レイヤと補正処理との関連付けの一例を
示す。後述のように、本実施形態における補正処理は、
線種補正処理、端点補正処理、閉領域塗り潰し処理、文
字補正処理、文字位置補正処理、寸法線補正処理があ
る。同図によれば、描画レイヤ1乃至4に描画された図
形構成要素については線種補正処理、描画レイヤ5に描
画された図形構成要素については端点補正処理、描画レ
イヤ6乃至9に描画された図形構成要素については閉領
域塗り潰し処理、描画レイヤ10に描画された図形構成
要素については文字補正処理、描画レイヤ11に描画さ
れた図形構成要素については文字位置補正処理、描画レ
イヤ12に描画された図形構成要素については寸法線補
正処理が実行されるように関連付けがなされている。こ
のような関連付けが設定されていることは、予め間取り
図設計者に告知されており、当該間取り図設計者は、印
刷のために必要な補正処理に応じ、各図形構成要素を描
画する描画レイヤを使い分けるものである。
【0026】印刷用データ44cは、上記CADデータ
44aを上記補正情報44bにより変換した変換後デー
タであり、EPS(encapsulated post script)ファイ
ルの形式で記憶されている。当該EPSファイルは、ポ
ストスクリプト対応のソフトウェアでデータをやり取り
するための標準的なファイル形式である。
【0027】処理手段45は、CPUを含み、分散処理
を行う複数のコンピュータを含んでもよい。当該処理手
段45は、上記描画レイヤごとに分けられたCADデー
タ44aを記憶手段44から読みこむa1ステップと、
記憶手段44の補正情報44bを参照し、当該読み込ん
だCADデータ44aをそれらの所属する描画レイヤご
とに補正処理し印刷用データ44cに変換するb1ステ
ップと、当該変換した印刷用データ44cを記憶手段4
4の所定の記憶領域に書き出すc1ステップとを実行す
る。ここで、上述のように、補正情報44bはCADデ
ータ44aの描画レイヤ毎に関連付けて準備されてお
り、上記b1ステップの具体的処理は、各描画レイヤ毎
に対応する補正情報に応じて異なる。以下、各描画レイ
ヤに応じて処理手段が実行する具体的処理について説明
する。
【0028】〔線種補正処理〕
【0029】線種補正処理とは、特定の端点座標間を結
ぶ直線又は曲線を描画する指令であるCADデータを、
特定の端点座標間を描画レイヤに応じた印刷用線種によ
り結ぶ直線又は曲線を描画する指令である印刷用データ
に変換する処理である。
【0030】DXFファイルのCADデータにおいて
は、直線又は曲線を描画する指令として、当該直線又は
曲線の線種(実線、鎖線、一点鎖線、二点鎖線等)に関
する属性を定義することができないため、これを印刷用
データに変換する際、線種に関する属性を実質的に付加
するものである。
【0031】本処理を行う前提として、CADデータ4
4aは、特定の端点座標間を結ぶ直線又は曲線を描画す
る指令を含んでいる。そして補正情報44bは、描画レ
イヤ毎に対応する印刷用線種を含む必要がある。図3
に、補正情報44bおける、描画レイヤと印刷用線種と
の関連付けの一例を示す。同図左側は、各描画レイヤを
示している。同図右側は、それに対応する印刷用線種を
示している。同図では、描画レイヤ1は実線、描画レイ
ヤ2は鎖線、描画レイヤ3は一点鎖線、描画レイヤ4は
二点鎖線に変換することを定義しているものである。
【0032】以上のデータ構造を前提として、処理手段
45が実行する具体的処理を図4に示すフローチャート
を参照しつつ説明する。
【0033】まず、処理手段45は、描画レイヤ毎に分
けられたCADデータ44aを記憶手段44から読み出
す(S101)。
【0034】処理手段45は、当該読み込んだCADデ
ータ44aの描画レイヤに対応する印刷用線種を特定す
る(S102)。例えば、当該CADデータにより描画
される直線又は曲線が、描画レイヤ2に描画されている
と解析したとき、処理手段45は、これに対応する印刷
用線種が鎖線であると特定する。
【0035】処理手段45は、当該読み込んだCADデ
ータ44aを、特定の端点座標間を当該特定した印刷用
線種により結ぶ直線又は曲線を描画する指令を含む印刷
用データ44cに変換する(S103)。
【0036】処理手段45は、当該変換した印刷用デー
タ44cを記憶手段44に書き出す(S104)。
【0037】以上ですべての処理が終了する。
【0038】当該端点補正処理と関連付けられた描画レ
イヤに描画されたすべての直線又は曲線について、上記
の処理が実行されることにより、描画レイヤに応じて直
線又は曲線の線種を違えた間取り設計図を印刷手段43
によって印刷する為の印刷用データが、自動的に生成さ
れることになる。
【0039】〔端点補正処理〕
【0040】端点補正処理とは、特定の端点座標間を結
ぶ直線又は曲線を描画する指令であるCADデータを、
端点が近接する直線又は曲線の当該端点座標どうしが一
致するように補正した描画指令である印刷用データに変
換する処理である。
【0041】DXFファイルのCADデータにおいて
は、目視上では接しているはずの直線又は曲線の先端ど
うしが数値上微少に離れていることがあるため、印刷用
データに変換する際、隣接する他の直線又は曲線の端点
と一致するように当該直線又は曲線の端点座標を実質的
に変更するものである。
【0042】本処理を行う前提として、CADデータ4
4aは、特定の端点座標間を結ぶ直線又は曲線を描画す
る指令を含んでいる。そして、補正情報44bは、描画
レイヤ毎に対応する近接座標判定情報を含む必要があ
る。この近接座標判定情報とは、端点を一致させる必要
のある端点間の距離として設定された数値を意味し、シ
ステム利用者により予め設定されるものである。例え
ば、当該近接座標判定情報が5ミリメートルと設定され
ていたとき、5ミリメートル以内に存在する他の直線又
は曲線と端点座標を一致させる補正が行われることにな
る。
【0043】以上のデータ構造を前提として、処理手段
45が実行する具体的処理を図5に示すフローチャート
を参照しつつ説明する。
【0044】まず、処理手段45は、描画レイヤ毎に分
けられたCADデータ44aを記憶手段44から読み出
す(S201)。
【0045】処理手段45は、当該読み込んだCADデ
ータ44aを解析し、当該CADデータ44aにより描
画される直線又は曲線の端点座標を特定する(S20
2)。
【0046】処理手段45は、上記S201のステップ
において読み込んだCADデータ44aの描画レイヤと
同一の描画レイヤに所属する他のCADデータ44aを
記憶手段44から読み込む(S203)。
【0047】処理手段45は、当該読み込んだ他のCA
Dデータ44aを解析し、当該他のCADデータ44a
により描画される他の直線又は曲線の端点座標を特定す
る(S204)。
【0048】処理手段45は、記憶手段の近接座標判定
情報に基づいて、上記S202のステップにおいて特定
した端点座標が、当該他の直線又は曲線の端点座標と近
接するか判定する(S205)。
【0049】処理手段45は、当該判定により他の直線
又は曲線の端点座標と近接すると判定した端点座標を、
当該他の直線又は曲線の端点座標と一致するように補正
して印刷用データに変換する(S206)。
【0050】処理手段45は、当該変換した印刷用デー
タ44cを記憶手段44に書き出す(S207)。
【0051】以上ですべての処理が終了する。
【0052】当該端点補正処理と関連付けられた描画レ
イヤに描画されたすべての直線又は曲線について、上記
の処理が実行されることにより、近接する直線又は曲線
の端点が一致している間取り設計図を印刷手段43によ
って印刷する為の印刷用データが自動的に生成されるこ
とになる。
【0053】〔閉領域塗りつぶし処理〕
【0054】閉領域塗り潰し処理とは、特定の端点座標
間を結ぶ直線又は曲線を描画する複数の指令をもとに、
端点が隣接する複数の直線又は曲線をグループ化し、当
該グループ化した直線又は曲線が構成する閉領域を所定
の塗りつぶし色又は塗りつぶし模様によって塗りつぶす
指令である印刷用データを生成する処理である。
【0055】本処理を実行する前提として、CADデー
タ44aは、特定の端点座標間を結ぶ直線又は曲線を描
画する指令を含んでいる。そして、補正情報44bは、
描画レイヤ毎に対応する閉領域塗りつぶし色又は閉領域
塗りつぶし模様を含む必要がある。この閉領域塗りつぶ
し色又は閉領域塗りつぶし模様とは、芝生イメージ、潅
木イメージ、柱イメージ、壁イメージといった、色と模
様との組み合わせにより構成される各塗りつぶしイメー
ジを意味する。図6に、補正情報44bにおける、描画
レイヤと閉領域塗りつぶし色又は閉領域塗りつぶし模様
との関連付けの一例を示す。同図左側は、各描画レイヤ
を示している。同図右側は、それに対応する塗りつぶし
イメージを示している。同関連付けにおいては、描画レ
イヤ6に描画された閉領域は芝生イメージ、描画レイヤ
7は潅木イメージ、描画レイヤ8は柱イメージ、描画レ
イヤ9は壁イメージで塗りつぶす事を定義している。
【0056】以上のデータ構造を前提として、処理手段
45が実行する具体的処理を図7及び図8に示すフロー
チャートを参照しつつ説明する。
【0057】まず、処理手段45は、描画レイヤ毎に分
けられたCADデータ44aを記憶手段44から読み出
す(S301)。
【0058】処理手段45は、当該読み込んだCADデ
ータ44aを解析し、各直線又は曲線をそれぞれ特定す
る(S302)。
【0059】処理手段45は、当該特定した各直線又は
曲線のうちの一の直線又は曲線を、閉領域判定対象線と
して特定する(S303)。
【0060】処理手段45は、当該閉領域判定対象線と
連続する他の直線又は曲線が存在するか判定する(S3
04)。「連続する」とは、判定対象線の一方の端点座
標が、他の直線又は曲線の端点座標と一致することを意
味する。
【0061】連続する他の直線又は曲線が存在すると判
定したとき、処理手段45は、当該連続すると判定した
他の直線又は曲線を、新たな閉領域判定対象線として特
定する(S305)。連続する他の直線又は曲線が存在
しないと判定したとき、処理手段45は、すべての処理
を終了させる。
【0062】処理手段45は、上記S305のステップ
において特定した新たな閉領域判定対象線と連続する別
の他の直線又は曲線が存在するか判定する(S30
6)。
【0063】当該新たな閉領域判定対象線と連続する他
の直線又は曲線が存在するとき、処理手段45は、当該
連続すると判定した別の他の直線又は曲線が、上記S3
03のステップにおいて閉領域判定対象線と特定した直
線又は曲線(最初の直線又は曲線)であるか判定する
(S307)。
【0064】連続する他の直線又は曲線が、S303の
ステップにおいて特定した直線又は曲線(最初の直線又
は曲線)でないと判定した処理手段45は、上記S30
5乃至S307の処理を実行する(S305乃至S30
7の繰り返し)。
【0065】連続する他の直線又は曲線が、S303の
ステップにおいて特定した直線又は曲線(最初の直線又
は曲線)であると判定した処理手段45は、それまでに
連続すると判定した複数の直線又は曲線をグループ化す
る(S308)。
【0066】処理手段45は、当該グループ化した直線
又は曲線が構成する閉領域を特定する(S309)。
【0067】処理手段45は、当該閉領域を構成する直
線又は曲線の所属する描画レイヤに対応する閉領域塗り
つぶし色又は閉領域塗りつぶし模様を記憶手段44の補
正情報44bに基づいて特定する(S310)。例えば
当該閉領域を構成する直線又は曲線が描画レイヤ7に描
画されていたとき、処理手段45は、柱イメージを特定
する。
【0068】処理手段45は、上記S301のステップ
において読み込んだCADデータ44aから、当該直線
又は曲線が構成する閉領域を上記特定した閉領域塗りつ
ぶし色または閉領域塗りつぶし模様によって塗りつぶす
指令である印刷用データ44cに変換する(S31
1)。
【0069】処理手段45は、当該変換した印刷用デー
タ44cを記憶手段44に書き出す(S312)。
【0070】以上ですべての処理が終了する。
【0071】当該閉領域塗り潰し処理と関連付けられた
描画レイヤに描画された直線又は曲線について、上記の
処理が実行されることにより、描画レイヤに応じた塗り
潰し模様又は塗り潰し色によって閉領域を塗り潰した間
取り設計図を、印刷手段43によって印刷する為の印刷
用データが、自動的に生成されることになる。
【0072】〔文字補正処理〕
【0073】文字補正処理とは、間取り図設計者が略表
記又は英字表記したCAD用文字を描画するための指令
であるCADデータ44aを、当該略表記又は英字表記
を印刷用にレイアウトしなおした印刷用文字の描画指令
である印刷用データに変換する処理である。
【0074】間取り図設計者が、表示手段41に表示さ
れた各描画レイヤへ、入力手段42によってCAD用文
字を割り付ける際は、印刷用として出力できる体裁でな
く、略表記や、英字表記によりこれを割り付けることが
多いため、当該略表記又は英字表記と印刷用表記との対
応テーブルを設け、間取り図設計者によって略字表記又
は英字表記として割り付けられた文字列を、印刷用の適
切な文字列に変換するものである。
【0075】本処理を実行する前提として、CADデー
タ44aは、CAD用文字を描画する指令を含んでい
る。そして、補正情報44bは、CAD用文字に対応し
て予め設定された印刷用文字を含む必要がある。ここ
で、当該CAD用文字に対応する印刷用文字は、両者の
対応関係を定義するテーブルとして記憶手段44に格納
されている。
【0076】以上のデータ構造を前提として、処理手段
45が実行する具体的処理を図9に示すフローチャート
を参照しつつ説明する。
【0077】まず、処理手段45は、描画レイヤ毎に分
けられたCADデータ44aを記憶手段44から読み出
す(S401)。
【0078】処理手段45は、上述のS401ステップ
において読み込んだCADデータ44aを解析し、描画
するCAD用文字を特定する(S402)。
【0079】処理手段45は、記憶手段44の補正情報
44bに基づいて、当該特定したCAD用文字に対応す
る印刷用文字を特定する(S403)。
【0080】処理手段45は、S401ステップにおい
て読み込んだCADデータ44aを、上記特定した印刷
用文字を描画する指令を含む印刷用データ44cに変換
する(S404)。
【0081】処理手段45は、当該変換した印刷用デー
タ44cを記憶手段44に書き出す(S405)。
【0082】以上ですべての処理が終了する。
【0083】当該文字補正処理と関連付けられた描画レ
イヤに描画されたCAD用文字について、上記の処理が
実行されることにより、印刷用に体裁を整えられた文字
が配置された間取り設計図を印刷手段43によって印刷
する為の印刷用データが、自動的に生成されることにな
る。
【0084】〔文字位置補正処理〕
【0085】文字位置補正処理とは、特定の文字枠にC
AD用文字を描画するための指令であるCADデータ
を、当該文字枠の中心に上記文字を描画する指令である
印刷用データに変換する処理である。但し、当該文字枠
の中心に設備表記が配置されている場合には、これを避
けた形で文字を配置する。
【0086】本処理を実行する前提として、CADデー
タ44aは、特定の文字幅を有するCAD用文字を描画
する指令と、当該CAD用文字を配置する文字枠矩形を
描画する指令と、特定の位置に配置された設備表記を描
画する指令とを含んでいる。そして、補正情報44b
は、CAD用文字の文字幅と文字枠矩形の矩形幅との関
係から文字配置行収用数を算定する計算式の特定情報を
含む必要がある。
【0087】ここで、文字枠矩形とは、各描画レイヤに
CAD用文字を描画するにあたり、その位置を示すた
め、間取り図設計者によって描画レイヤに配置される矩
形を意味する。但し、間取り図設計者がCAD用文字の
位置を示す意図で配置した矩形も、DXFファイルにお
いては4つの直線を描画する指令として特定されるた
め、本実施形態においては、間取り図設計者が、当該文
字位置補正処理の対象となるCAD用文字と同一の描画
レイヤに文字枠矩形をも描画しておき、処理手段45
は、当該CAD用文字と同一の描画レイヤに描画され、
且つ閉領域を構成する4つの直線のグループを、文字枠
矩形として特定する事としている。
【0088】以上のデータ構造を前提として、処理手段
45が実行する具体的処理を図10に示すフローチャー
トを参照しつつ説明する。
【0089】まず、処理手段45は、描画レイヤ毎に分
けられたCADデータ44aを記憶手段44から読み出
す(S501)。
【0090】処理手段45は、S501ステップにおい
て読み込んだCADデータ44aを解析し、CAD用文
字の文字幅と文字枠矩形の矩形幅を特定する(S50
2)。
【0091】処理手段45は、当該文字幅及び矩形幅の
内容と上記計算式とに基づいて、当該文字枠矩形におけ
るCAD用文字の文字配置行収用数を算定する(S50
3)。
【0092】処理手段45は、当該文字配置行収用数に
基づいて、文字枠矩形を複数の文字配置行に区分する
(S504)。
【0093】処理手段45は、当該区分した文字配置行
のうちの中央文字配置行を特定する(S505)。例え
ば、上記算定した文字配置行収用数が7行であったとき
は、当該文字枠矩形における上から4行目を中央文字配
置行として特定する。ここで、上記算定した文字配置行
収用数が、6行や8行といったように偶数であったと
き、処理手段45は、中央の2行のうちの下の行を中央
文字配置行として特定する。
【0094】処理手段45は、S501ステップにおい
て読み込んだCADデータ44aを解析し、設備表記の
配置位置を特定する(S506)。
【0095】処理手段45は、当該特定した配置位置
が、上記特定した中央文字配置行と重なりを生ずるか判
定する(S507)。
【0096】処理手段45は、当該配置位置が中央文字
配置行と重なりを生じないと判定したとき、S501ス
テップにおいて読み込んだCADデータ44aから、C
AD用文字に対応する文字列を、当該中央文字配置行に
配置すると共に、当該中央文字配置行に中央詰めした形
でこれを描画する指令を含む印刷用データ44cに変換
する(S508)。
【0097】処理手段45は、当該配置位置が中央文字
配置行と重なりを生ずると判定したとき、S501ステ
ップにおいて読み込んだCADデータ44aから、CA
D用文字に対応する文字列を、当該中央文字配置行に隣
接する他の文字配置行に配置すると共に、当該中央文字
配置行に中央詰めした形でこれを描画する指令を含む印
刷用データ44cに変換する(S509)。本実施形態
における、上記中央文字配置行に隣接する他の文字配置
行とは、中央文字配置行の上の文字配置行を意味する。
【0098】処理手段45は、当該変換した印刷用デー
タ44cを記憶手段44に書き出す(S510)。
【0099】以上ですべての処理が終了する。
【0100】当該文字位置補正処理と関連付けられた描
画レイヤに描画された文字枠と文字について、上記の処
理が実行されることにより、当該文字枠の中央文字配置
行又はそれに隣接する文字配置行に文字を配置した間取
り設計図を、印刷手段43によって印刷する為の印刷用
データが、自動的に生成されることになる。
【0101】〔寸法線補正処理〕
【0102】寸法線補正処理とは、特定の端点座標間を
結ぶ寸法線を描画する指令と、寸法値を当該寸法線に並
置する指令とを含むCADデータを、当該端点座標間を
結び、且つ当該端点座標間上の中央領域に寸法値を配置
する指令を含む印刷用データに変換する処理である。
【0103】本処理を実行する前提として、CADデー
タ44aは、特定の端点座標間を結ぶ寸法線を描画する
指令と、寸法値を当該寸法線に並置する指令とを含み、
上述の補正情報44bが、上記端点座標に基づいて当該
端点座標間上の中央領域を算定する計算式の特定情報を
含む必要がある。
【0104】以上のデータ構造を前提として、処理手段
45が実行する具体的処理を図11に示すフローチャー
トを参照しつつ説明する。
【0105】まず、処理手段45は、描画レイヤ毎に分
けられたCADデータ44aを記憶手段44から読み出
す(S601)。
【0106】処理手段45は、S601ステップにおい
て読み込んだCADデータ44aを解析し、寸法線の両
端点座標を特定する(S602)。
【0107】処理手段45は、両端点座標と上記計算式
の内容とに基づいて、当該両端点座標間上における中央
領域を算定する(S603)。この中央領域とは、寸法
値を埋め込む為に当該両端点座標間上に設ける空白の範
囲を示す数値である。
【0108】処理手段45は、当該算定した中央領域の
数値と、当該両端点座標間の間隔の数値を比較する(S
604)。
【0109】処理手段45は、当該算定した中央領域の
数値が、上記両端点座標間の数値より大きいと判定した
とき、すべての処理を終了させる。そしてこの場合、処
理手段45は、特定の端点座標間を結ぶ寸法線を描画
し、且つ寸法値を当該寸法線に並置する指令として印刷
用データ44cを生成することになる。
【0110】一方、処理手段45は、当該算定した中央
領域の数値が、上記両端点座標間の数値より小さいと判
定したとき、S601ステップにおいて読み込んだCA
Dデータ44aから、上記端点座標間を結ぶと共に、当
該中央領域に空白を設けて寸法値を配置した寸法線を描
画する指令を含む印刷用データ44cに変換する(S6
05)。
【0111】処理手段45は、当該変換した印刷用デー
タ44cを記憶手段44に書き出す(S606)。
【0112】以上ですべての処理が終了する。
【0113】当該寸法線処理と関連付けられた描画レイ
ヤに描画された寸法線について、上記の処理が実行され
ることにより、当該寸法線上の中央に寸法値を配置した
間取り設計図を印刷手段43によって印刷する為の印刷
用データが、自動的に生成されることになる。
【0114】本実施形態によれば、DXFファイルによ
るCADデータを、EPSファイルによる印刷用データ
に変換するに際し、描画レイヤに応じて異なる補正処理
を実行する。したがって、人為的な編集処理を介するこ
となく、CADデータから、体裁の整った印刷用データ
への変換を自動的に行うことができる。
【0115】なお、本発明の実施形態は上記に限られな
い。
【0116】上記実施形態においては、描画レイヤに関
連付けられる補正処理として、線種補正処理、端点補正
処理、閉領域塗り潰し処理、文字補正処理、文字位置補
正処理を説明したが、一つの描画レイヤに描画された図
形構成要素について、複数の補正処理を複合して実行す
るような構成を採用してもよい。例えば、特定の描画レ
イヤに描画された直線又は曲線について、処理手段45
が、まず、端点補正処理を実行して隣接する直線又は曲
線の端点を一致させた上で、当該端点補正処理が実行さ
れた直線又は曲線をもとに閉領域塗り潰し処理を実行す
る構成を採用してもよい。
【0117】また、上記文字補正処理の、略表記又は英
字表記と印刷用表記との対応テーブルにおいて、当該印
刷用表記に、これを構成する各文字毎に固有のピッチ情
報を含めることとしてもよい。これによれば、文字を印
刷する際、例えば半角文字については、全角文字の半分
の文字送り量で文字を配置するといったように、各文字
をその文字幅に応じた適正なレイアウトで配置すること
が可能になる。
【0118】
【発明の効果】本発明は、上記のように構成され、機能
するので、請求項1記載の発明によれば、印刷用編集イ
ラストレータによる再編集といった人為的作業を介する
ことなく、CADデータから、印刷用の体裁の整った印
刷用データへの変換を自動的に行うことができる。これ
により、印刷用原稿作成に要する時間、費用、入力ミ
ス、編集費用の大幅な削減と表現の正確さを実現するこ
とができる。
【0119】請求項2記載の発明によれば、間取り図設
計者により描画されたCADデータを印刷用データに変
換する際、印刷される直線又は曲線の線種を特定する情
報を付加した新たな描画指令とすることができる。
【0120】請求項3記載の発明によれば、間取り図設
計者により描画されたCADデータを印刷用データに変
換する際、隣接する各直線又は曲線の端点を一致させた
新たな描画指令とすることができる。
【0121】請求項4記載の発明によれば、間取り図設
計者により描画されたCADデータを印刷用データに変
換する際、複数の直線又は曲線が構成する閉領域を描画
レイヤに応じた閉領域塗り潰し模様又は閉領域塗り潰し
色により塗り潰す新たな描画指令とすることができる。
【0122】請求項5記載の発明によれば、間取り図設
計者により描画されたCADデータを印刷用データに変
換する際、CAD用文字に対応してあらかじめ設定され
た印刷用文字を描画する新たな描画指令とすることがで
きる。
【0123】請求項6記載の発明によれば、間取り図設
計者により描画されたCADデータを印刷用データに変
換する際、CAD用文字の文字枠矩形における中央文字
配置行を特定し、当該中央文字配置行に中央詰めした形
でCAD用文字を配置する新たな描画指令とすることが
できる。
【0124】請求項7記載の発明によれば、間取り図設
計者により描画されたCADデータを印刷用データに変
換する際、CAD用文字の文字枠矩形における中央文字
配置行に設備表記が存在するとき、当該中央文字配置行
に隣接する他の文字配置行を特定し、当該他の文字配置
行に中央詰めした形でCAD用文字を配置する新たな描
画指令とすることができる。
【0125】請求項8記載の発明によれば、間取り図設
計者により描画されたCADデータを印刷用データに変
換する際、特定の端点座標間を結ぶ寸法線に寸法値が並
置されているとき、当該端点座標間を結び、且つ端点座
標間上の中央領域に設けた空白に当該寸法値を配置する
新たな描画指令とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態のシステム構成を示すブロック図であ
る。
【図2】描画レイヤと補正処理プログラムとの関連付け
の一例を示す図である。
【図3】描画レイヤと印刷用線種との関連付けの一例を
示す図である。
【図4】線種補正処理を示すフローチャートである。
【図5】端点補正処理を示すフローチャートである。
【図6】描画レイヤと閉領域塗りつぶし色又は閉領域塗
りつぶし模様との関連付けの一例を示す図である。
【図7】閉領域塗り潰し処理を示すフローチャートであ
る(前半部分)。
【図8】閉領域塗り潰し処理を示すフローチャートであ
る(後半部分)。
【図9】文字補正処理を示すフローチャートである。
【図10】文字位置補正処理を示すフローチャートであ
る。
【図11】寸法線補正処理を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
41 表示手段 42 入力手段 43 印刷手段 44 記憶手段 45 処理手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CADデータを印刷用データに補正する
    処理手段と、前記CADデータの描画レイヤごとに特定
    の補正処理を関連付けた補正情報の記憶手段とを備えた
    描画データ変換システムにおいて、 前記処理手段に、 a1)前記描画レイヤごとに分けられたCADデータを
    記憶手段から読みこむステップと、 b1)前記記憶手段の補正情報を参照し、前記読み込ん
    だCADデータをそれらの所属する描画レイヤごとに補
    正処理し印刷用データに変換するステップと、 c1)変換した印刷用データを記憶手段に書き出すステ
    ップと、 を実行させる描画データ変換プログラム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の描画データ変換プログラ
    ムであって、 前記記憶手段の前記CADデータが特定の端点座標間を
    結ぶ直線又は曲線を描画する指令を含み、前記補正情報
    は描画レイヤ毎に対応する印刷用線種を含む描画データ
    変換システムにおいて、 前記処理手段が実行するb1)ステップは、 a2)前記a1)ステップにおいて読み込んだCADデ
    ータの描画レイヤに対応する印刷用線種を特定するステ
    ップと、 b2)前記読み込んだCADデータから、特定の端点座
    標間を前記特定した印刷用線種により結ぶ直線又は曲線
    を描画する指令を含む印刷用データに変換するステップ
    と、 を含む描画データ変換プログラム。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の描画データ変換プログラ
    ムであって、 前記記憶手段の前記CADデータが特定の端点座標間を
    結ぶ直線又は曲線を描画する指令を含み、前記補正情報
    は描画レイヤ毎に対応する近接座標判定情報を含む描画
    データ変換システムにおいて、 前記処理手段が実行するb1)ステップは、 a3)前記a1)ステップにおいて読み込んだCADデ
    ータを解析し、当該CADデータにより描画される直線
    又は曲線の端点座標を特定するステップと、 b3)前記a1)ステップにおいて読み込んだCADデ
    ータの描画レイヤと同一の描画レイヤに所属する他のC
    ADデータを記憶手段から読み込むステップと、 c3)当該読み込んだ他のCADデータを解析し、当該
    他のCADデータにより描画される他の直線又は曲線の
    端点座標を特定するステップと、 d3)前記記憶手段の近接座標判定情報に基づいて、前
    記a3)ステップにおいて特定した端点座標が、前記他
    の直線又は曲線の端点座標と近接するか判定するステッ
    プと、 e3)前記判定により他の直線又は曲線の端点座標と近
    接すると判定した端点座標を、当該他の直線又は曲線の
    端点座標と一致するように補正して印刷用データに変換
    するステップと、 を含む描画データ変換プログラム。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の描画データ変換プログラ
    ムであって、 前記記憶手段の前記CADデータが特定の端点座標間を
    結ぶ直線又は曲線を描画する指令を含み、前記補正情報
    は描画レイヤ毎に対応する閉領域塗りつぶし色又は閉領
    域塗りつぶし模様を含む描画データ変換システムにおい
    て、 前記処理手段が実行するb1)ステップは、 a4)前記a1)ステップにおいて読み込んだCADデ
    ータを解析し、各直線又は曲線をそれぞれ特定するステ
    ップと、 b4)前記特定した直線又は曲線が構成する閉領域を特
    定するステップと、 c4)当該閉領域を構成する直線又は曲線の所属する描
    画レイヤに対応する閉領域塗りつぶし色又は閉領域塗り
    つぶし模様を前記記憶手段の補正情報に基づいて特定す
    るステップと、 d4)前記a1)ステップにおいて読み込んだCADデ
    ータから、前記直線又は曲線が構成する閉領域を前記特
    定した閉領域塗りつぶし色または閉領域塗りつぶし模様
    によって塗りつぶす指令を含む印刷用データに変換する
    ステップと、 を含む描画データ変換プログラム。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の描画データ変換プログラ
    ムであって、 前記記憶手段の前記CADデータが、CAD用文字を描
    画する指令を含み、前記補正情報がCAD用文字に対応
    して予め設定された印刷用文字を含む描画データ変換シ
    ステムにおいて、 前記処理手段が実行するb1)ステップは、 a5)前記a1)ステップにおいて読み込んだCADデ
    ータを解析し、描画するCAD用文字を特定するステッ
    プと、 b5)前記記憶手段の補正情報に基づいて、前記特定し
    たCAD用文字に対応する印刷用文字を特定するステッ
    プと、 c5)前記a1)ステップにおいて読み込んだCADデ
    ータから、前記特定した印刷用文字を描画する指令を含
    む印刷用データに変換するステップと、 を含む描画データ変換プログラム。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の描画データ変換プログラ
    ムであって、 前記記憶手段の前記CADデータが、特定の文字幅を有
    するCAD用文字を描画する指令と、当該CAD用文字
    を配置する文字枠矩形を描画する指令とを含み、前記補
    正情報は、CAD用文字の文字幅と文字枠矩形の矩形幅
    との関係から文字配置行収用数を算定する計算式の特定
    情報を含む描画データ変換システムにおいて、 前記処理手段が実行するb1)ステップは、 a6)前記a1)ステップにおいて読み込んだCADデ
    ータを解析し、前記CAD用文字の文字幅と前記文字枠
    矩形の矩形幅を特定するステップと、 b6)前記文字幅及び前記矩形幅の内容と前記計算式と
    に基づいて、前記文字枠矩形における前記CAD用文字
    の文字配置行収用数を算定するステップと、 c6)前記文字配置行収用数に基づいて、前記文字枠矩
    形を複数の文字配置行に区分するステップと、 d6)前記区分した文字配置行のうちの中央文字配置行
    を特定するステップと、 e6)前記a1)ステップにおいて読み込んだCADデ
    ータから、前記CAD用文字に対応する文字列を前記特
    定した中央文字配置行に配置すると共に、当該中央文字
    配置行に中央詰めした形でこれを描画する指令を含む印
    刷用データに変換するステップと、 を含む描画データ変換プログラム。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の描画データ変換プログラ
    ムであって、 前記記憶手段の前記CADデータが、特定の文字幅を有
    するCAD用文字を描画する指令と、当該CAD用文字
    を配置する文字枠矩形を描画する指令と、特定の位置に
    配置された設備表記を描画する指令とを含み、前記補正
    情報は、CAD用文字の文字幅と文字枠矩形の矩形幅と
    の関係から文字配置行収用数を算定する計算式の特定情
    報を含む描画データ変換システムにおいて、 前記処理手段が実行するb1)ステップは、 a7)前記a1)ステップにおいて読み込んだCADデ
    ータを解析し、前記CAD用文字の文字幅と前記文字枠
    矩形の矩形幅を特定するステップと、 b7)前記文字幅及び前記矩形幅の内容と前記計算式と
    に基づいて、前記文字枠矩形における前記CAD用文字
    の文字配置行収用数を算定するステップと、 c7)前記文字配置行収用数に基づいて、前記文字枠矩
    形を複数の文字配置行に区分するステップと、 d7)前記区分した文字配置行のうちの中央文字配置行
    を特定するステップと、 e7)上記a1)ステップにおいて読み込んだCADデ
    ータを解析し、設備表記の配置位置を特定するステップ
    と、 f7)前記特定した配置位置が、前記特定した中央文字
    配置行と重なりを生ずるか判定するステップと、 g7)前記配置位置が前記中央文字配置行と重なりを生
    ずると判定したとき、前記a1)ステップにおいて読み
    込んだCADデータから、前記CAD用文字に対応する
    文字列を、前記中央文字配置行に隣接する他の文字配置
    行に配置すると共に、当該他の文字配置行に中央詰めし
    た形でこれを描画する指令を含む印刷用データに変換す
    るステップと、 を含む描画データ変換プログラム。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の描画データ変換プログラ
    ムであって、 前記記憶手段の前記CADデータが、特定の端点座標間
    を結ぶ寸法線を描画する指令と、寸法値を当該寸法線に
    並置する指令とを含み、前記補正情報は、前記端点座標
    に基づいて当該端点座標間上の中央領域を算定する計算
    式の特定情報を含む描画データ変換システムにおいて、 前記処理手段が実行するb1)ステップは、 a8)前記a1)ステップにおいて読み込んだCADデ
    ータを解析し、寸法線の両端点座標を特定するステップ
    と、 b8)前記両端点座標と前記計算式の内容とに基づい
    て、当該両端点座標間上における中央領域を算定するス
    テップと、 c8)前記a1)ステップにおいて読み込んだCADデ
    ータから、前記端点座標間を結ぶと共に前記中央領域に
    空白を設けて前記寸法値を配置した寸法線を描画する指
    令を含む印刷用データに変換するステップと、 を含む描画データ変換プログラム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101984466A (zh) * 2010-12-06 2011-03-09 四川大学 一种使用计算机辅助设计技术制作竹编画的方法
CN108688321A (zh) * 2017-04-11 2018-10-23 细美事有限公司 利用具有喷墨头单元的印刷装置的印刷方法

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