JP2003131509A - ロール - Google Patents

ロール

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JP2003131509A
JP2003131509A JP2001324881A JP2001324881A JP2003131509A JP 2003131509 A JP2003131509 A JP 2003131509A JP 2001324881 A JP2001324881 A JP 2001324881A JP 2001324881 A JP2001324881 A JP 2001324881A JP 2003131509 A JP2003131509 A JP 2003131509A
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fluororesin
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intermediate layer
fluorine
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JP2001324881A
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Koichi Okuda
幸一 奥田
Hiroyuki Sakakibara
啓之 榊原
Satoshi Nishida
聡 西田
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  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
  • Fixing For Electrophotography (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表面の荒れやひびがなく、且つ、離型性の高
いロールを提供すること。 【構成】 少なくとも芯金と弾性層と中間層と表層から
成るロールを、前記中間層として変成フッ素樹脂、表層
はフッ素樹脂を含む塗料をコートし、前記中間層に繊維
状フィラーを分散して構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、レーザー
プリンター、ファクシミリ等の電子写真プロセスを用い
る画像形成装置に用いられる加圧ロールや加熱ロール等
のロールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、トナーを加熱して紙に定着させ
る加熱定着装置の加熱ロール又は加圧ロールとして、芯
金上にシリコンゴム等の弾性層を設け、更にその上にフ
ッ素樹脂層を設けたものが知られている。
【0003】これらは例えば以下の方法によって作製さ
れる。
【0004】1)下地のゴム表面を荒らし、その上にフ
ッ素樹脂を塗布して焼成溶融させ、樹脂のアンカー効果
でゴムに強固に密着させる。
【0005】2)フッ素樹脂粒子を分散させた未加硫ゴ
ムを下地ゴム上に塗布、加硫焼成し、その上にフッ素樹
脂を塗布して焼成溶融させる。中間層としてのフッ素樹
脂分散ゴム層は、下地のゴムとは加硫によりゴム同士が
接着し、表面のフッ素樹脂層とは内部に分散されたフッ
素樹脂と表層が溶け合うことで強固な密着力を得られ
る。表面層は中間層を焼成後に塗布、 再焼成しても良
く、中間層を焼成しないまま塗布、焼成しても良い。
【0006】3)特開平10−272745号公報に示
されるようなフッ素樹脂の側鎖に官能基等を付与し、化
学的な反応性を強めた変成フッ素樹脂を下地ゴム上に塗
布、焼成する。その上に通常の化学的反応性の低いフッ
素樹脂を塗布、焼成溶融させる。中間層である変成フッ
素樹脂と下地のゴムは化学的に結合することで接着さ
れ、表面の通常のフッ素樹脂は変成フッ素樹脂と相溶性
が非常に良いため、溶融時に界面を消失、強固に接着す
る。表面層は中間層を焼成後に塗布、再焼成しても良
く、中間層を焼成しないまま塗布、焼成しても良い。
【0007】4)押し出し成形等で作製したフッ素樹脂
チューブの内面をナトリウムエッチング等で表面処理
し、下地のゴム上に未加硫ゴムを塗布後、チューブを被
せて加熱加硫を行いフッ素樹脂チューブと下地ゴムを接
着させる。
【0008】4)の押し出し成形チューブを用いたロー
ルは、チューブ成型時に表面に傷、へこみ等ができ、こ
れにより離型性が低下するという問題がある。
【0009】1)〜3)の塗装ロールは表面が平滑で欠
陥が少なく、高い離型性が得られる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フッ素
樹脂塗装は非常に微妙であり、塗布、乾燥、焼成条件等
の僅かな変化により表面が荒れたり、ひびが入ったりす
る。
【0011】これをより安定させるため、成膜剤を塗料
中に入れることもできるが、この場合、焼成後の表面の
荒れ、ひびは無くなるが、フッ素樹脂以外の物質の存在
により離型性が低下するという問題がある。
【0012】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、表面の荒れやひびがなく、且
つ、離型性の高いロールを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、少なくとも芯金と弾性層と中間層と表層
から成るロールを、前記中間層として変成フッ素樹脂、
表層はフッ素樹脂を含む塗料をコートし、前記中間層に
繊維状フィラーを分散して構成したことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0015】[芯金]アルミ、鉄等のスリーブ又は棒剤
の表面をブラスト、メッキ等の表面処理を行ったものを
用いる。
【0016】[弾性層]芯金上の弾性層としては主にシ
リコンゴムを用いる。耐熱性があれば他の既知のゴムで
も良い。シリコンゴム表面は中間層との接着性改善のた
め、シランカップリング剤或は既知の方法により化学的
活性化処理を行うと良い。
【0017】[中間層]中間層として官能基含有含フッ
素エチレン性重合体のような化学的活性を持つ既知の変
成フッ素樹脂を用いる。
【0018】これらは塗料をスプレー法等の既知の方法
で弾性層上に塗布される。塗料は、水性分散液、有機溶
媒分散液の形態を採る。
【0019】水性分散液においては、平均粒子径0.0
1〜1.0μmの前記重合体の微粒子が水中に分散され
た形態の組成物であるのが好ましい。一般にその中に分
散安定化のために界面活性剤が配合されていても良い。
又、水性分散液に粘度調整剤、レベリング剤等の添加物
を入れることもできる。水性分散液の重合体濃度は通常
5〜70%の範囲内で選ばれる。
【0020】次に、官能基含有フッ素エチレン性共重合
体について説明する。
【0021】官能基含有フッ素エチレン性共重合体の官
能基は、ヒドロキシル基、カルボキシル基、カルボン酸
塩、カルボキシエステル基及びエポキシ基から選ばれる
少なくとも1種であるが、耐熱性の面でヒドロキシル基
を有するものが最も好ましい。
【0022】この官能基含有含フッ素エチレン性重合体
を構成する成分の1つである前記官能基含有含フッ素エ
チレン性単量体(a)としては(a−1)式(1): CX2 =CX1 −Rf −Y (1) (式中、Yは−CH2 OH、−COOH、カルボン酸
塩、カルボキシエステル基またはエポキシ基、X及びX
1 は同じか又は異なり水素原子又はフッ素原子、Rf
炭素数1〜40の2価の含フッ素アルキレン基、炭素数
1〜40の含フッ素オキシアルキレン基、炭素数1〜4
0のエーテル基を含む含フッ素アルキレン基又は炭素数
1〜40のエーテル結合を含む含フッ素オキシアルキレ
ン基を表す)で示される官能基含有含フッ素エチレン性
単量体であるのが好ましい。
【0023】又、官能基含有含フッ素エチレン性単量体
(a)の具体例としては、式(3): CF2 =CF−Rf 3−Y (3) [式中、Yは式(1)のYと同じ、Rf 3は炭素数1〜4
0の2価の含フッ素アルキレン基又はORf 4(Rf 4は炭
素数1〜40の2価の含フッ素アルキレン基又は炭素数
1〜40のエーテル結合を含む2価の含フッ素アルキレ
ン基)を表わす]]、式(4): CF2 =CFCF2 −Rf 5−Y (4) [式中、Yは式(1)のYと同じ、Rf 5は炭素数1〜3
9の2価の含フッ素アルキレン基又は炭素数1〜39の
エーテル結合を含む2価の含フッ素アルキレン基を表わ
す]、式(5): CF2 =CFCF2 −Rf 6−Y (5) [式中、Yは式(1)のYと同じ、Rf 6は炭素数1〜3
9の2価の含フッ素アルキレン基又はORf 7(Rf 7は炭
素数1〜39の2価の含フッ素アルキレン基又は炭素数
1〜39のエーテル結合を含む2価の含フッ素アルキレ
ン基)を表わす]又は式(6): CF2 =CH−Rf 8−Y (6) [式中、Yは式(1)のYと同じ、Rf 8は炭素数1〜4
0の2価の含フッ素アルキレン基]で示されるもの等が
挙げられる。
【0024】式(3)〜式(6)の官能基含有含フッ素
エチレン性単量体が官能基を有さない含フッ素エチレン
性単量体(b)との共重合性が比較的良好な点で、又、
共重合して得られた重合体の耐熱性を著しく低下させな
い理由で好ましい。
【0025】これらの中でも、官能基を有さない含フッ
素エチレン性単量体(b)との共重合性や、得られた重
合体の耐熱性の面より式(3)、式(5)の化合物が好
ましく、特に式(5)の化合物が好ましい。
【0026】式(3)で示される官能基含有含フッ素エ
チレン性単量体として、更に詳しくは、
【0027】
【化1】 等が例示される。
【0028】式(4)で示される官能基含有含フツ素単
量体としては、
【0029】
【化2】 等が例示される。
【0030】式(5)で示される官能基含有含フッ素単
量体としては、
【0031】
【化3】 等が例示される。
【0032】式(6)で示される官能基含有含フッ素単
量体としては、
【0033】
【化4】 等が例示される。
【0034】その他、
【0035】
【化5】 等も挙げられる。
【0036】官能基含有フッ素エチレン性単量体(a)
と共重合する官能基を含有しない含フッ素エチレン性単
量体(b)は公知の単量体より適宜選択することがで
き、優れた防汚性に加えて耐候性、非粘着性、耐熱性、
耐薬品性、低摩擦性を重合体に与える。
【0037】具体的な含フッ素エチレン性単量体(b)
としては、テトラフルオロエチレン、式(2):CF2
=CF−Rf 1[Rf 1はCF3 又はORf 2(Rf 2は炭素数
1〜5のパーフルオロアルキル基)を表わす]、クロロ
トリフルオロエチレン、ビニリデンフルオライド、フッ
化ビニル、ヘキサフルオロイソブテン、
【0038】
【化6】CH2 =CF−(CF2n −X2 、CH2
CF−(CF2n −X2 (式中、X2 は水素原子、塩素原子又はフッ素原子から
選ばれる、nは1〜5の整数)等が挙げられる。
【0039】又、官能基含有含フッ素エチレン性単量体
(a)と前記官能基を有さない含フッ素エチレン性単量
体(b)に加えて、防汚性や耐熱性、非粘着性を低下さ
せない範囲でフッ素原子を有さないエチレン性単量体を
共重合しても良い。この場合、フッ素原子を有さないエ
チレン性単量体は、耐熱性を低下させないためにも炭素
数5以下のエチレン性単量体から選ぶことが好ましく、
具体的にはエチレン、プロピレン、1−ブテン、2−ブ
テン等が挙げられる。
【0040】本発明において用いられる官能基含有含フ
ッ素エチレン性重合体中の官能基含有含フッ素エチレン
性単量体(a)の含有率は、重合体中の単量体の全量の
0.05〜30モル%である。官能基含有含フッ素エチ
レン性単量体(a)の含有率は、好ましくは0.05〜
20モル%、特に好ましくは0.1〜10モル%であ
る。
【0041】官能基含有含フッ素エチレン性単量体
(a)の含有率が0.05%未満であると、基材の表面
との接着性が充分得られにくく、温度変化等により剥離
等を起こし易い。又、30モル%を超えると耐熱性を低
下させ、高温での焼成時又は高温での使用時に接着不良
や着色、発泡、ピンホール等が発生し、被覆層の剥離や
熱分解生成物の溶出等を起こし易い。
【0042】本発明で用いる官能基含有含フッ素エチレ
ン性重合体の好ましいものを次に挙げる。
【0043】(I)官能基含有含フッ素エチレン性単量
体(a)0.05〜30モル%とテトラフルオロエチレ
ン70〜99.95モル%との重合体(I)(反応性P
TFE)。
【0044】(II)官能基含有含フッ素エチレン性単量
体(a)を単量体の全量に対して0.05〜30モル%
含み、更に該単量体(a)を除く単量体の全量に対し
て、テトラフルオロエチレン85〜99.7モル%と前
記式(2): CF2 =CF−Rf 1 (2) [Rf 1はCF3 、ORf 2(Rf 2は炭素数1〜5のパーフ
ルオロアルキル基)から選ばれる]で示される単量体
0.3〜15モル%との重合体(II)。例えば、官能基
を有するテトラフルオロエチレン−パ−フルオロ(アル
キルビニルエーテル)共重合体(反応性PFA)又は官
能基を有するテトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロ
ブロピレン重合体(反応性FEP)。
【0045】前記官能基含有含フッ素重合体は、前記官
基含有含フッ素エチレン性単量体(a)と、官能基を有
さない含フッ素エチレン性単量体(b)とを周知の重合
方法で共重合することによって得ることができる。その
中でも主としてラジカル共重合による方法が用いられ
る。
【0046】即ち、重合を開始するには、ラジカル的に
進行するものであれば手段は何ら制限されないが、例え
ば有機、無機ラジカル重合開始剤、熱、光或は電離放射
線等によって開始される。重合の種類も溶液重合、バル
ク重合、懸濁重合、乳化重合等を用いることができる。
又、分子量は、重合に用いるモノマーの濃度、重合開始
剤の濃度、連鎖移動剤の濃度、温度によって制御され
る。生成する共重合体の組成は、仕込みモノマーの組成
によって制御可能である。
【0047】これらの塗料中にはガラス繊維、グラファ
イト繊維、金属繊維、セラミック繊維(チタン酸カリウ
ム、ホウ酸アルミニウム、酸化チタン等)の何れかの繊
維状物質を0.1〜30wt%(塗料中の樹脂分に対す
る重量比)入れている。これらのフィラーの分散により
塗料を塗布した際のひびの発生を防止することができ
る。
【0048】[表層]表層としてPFA、FEP等の各
種フッ素樹脂を用いる。これらは塗料をスプレー法等の
既知の方法で弾性層上に塗布される。塗料は、水性分散
液、有機溶媒分散液の形態を採る。
【0049】例えば水性分散液においては、平均粒子径
0.01〜10μmのフッ素樹脂の微粒子が水中に分散
された形態の組成物であるのが好ましい。一般にその中
に分散安定化のために界面活性剤が配合されていても良
い。
【0050】又、水性分散液に粘度調整剤、レベリング
剤等の添加物を入れることもできる。水性分散液のフッ
素樹脂濃度は通常5〜70%の範囲内で選ばれる。
【0051】[塗装、焼成]スプレー法、ディッピング
法等の既知の方法で塗装する。
【0052】一般には中間層を塗装、乾燥した後、表層
を塗装、乾燥後、焼成により樹脂層表面を完成させる。
このとき、中間層である変成フッ素樹脂と下地のゴムは
化学的に結合することで接着され、表面の通常のフッ素
樹脂は変成フッ素樹脂と相溶性が非常に良いため、溶融
時に界面を消失、強固に接着する。通常のフッ素樹脂に
おいてゴムとの化学的結合がないのに比べ、上記変成フ
ッ素樹脂を中間層として用いる場合樹脂がゴムと化学的
に結合するために非常に強固に接着することができる。
【0053】<実施例1> 芯金 アルミ捧材、φ14の表面をブラスト処理し荒らしたも
の 弾性層 シリコンゴム(LTV)、JIS硬度18°、ゴム厚み
3t ロール外径φ20 中間層 ヒドロキシル基を含むテトラフルオロエチレン−ヘキサ
フルオロプロピレン重合体(反応性FEP)を塗料化し
たもの(溶媒は水:ディスパージョン)で平均樹脂粒径
は0.1μm 表層 FEPディスパージョン(NDT:ダイキン工業) 平均フッ素樹脂粒径は0.2μm フィラー ガラス繊維(平均長さ3μm、太さ0.5μm) 3重量部 塗装 シリコンゴム上に、フィラーを分散した中間居塗料を4
μm(焼成後膜厚)スプレー塗布し風乾した後、表層塗
料を8μm(焼成後膜厚)スプレー塗布する。それを風
乾した後、オーブンヘ入れて330℃で30分焼成す
る。
【0054】結果 フィラー抜きのものは表層にひびが入るが、フィラー入
りのものは表層にひびがない。
【0055】 表層を塗る際に、スプレーガンをロールに近づけて溶媒
が乾く前にロールに付着するように塗る(ウェット塗
布)と乾燥後にクラックが入り、スプレーガンをロール
から離し溶媒が乾いた状態でロールに付着(ドライ塗
布)させるとクラックにはならないが、表面が荒れる。
ウェット塗布時は局部的な不均一乾燥収縮によりクラッ
クが発生する。クラックは表層から中間層にまで届いて
いる。中間層にフィラーを入れると不均一に収縮して樹
脂粒子間にひびが入るのをフィラーが引き止める効果が
ある。中間層が均一に収縮してひびが入りにくくなるこ
とにより表層もひびが入りにくくなっている。
【0056】本実施例においてはスプレーコートを用い
たが、例えばディッピング、ビーム塗装等のように溶媒
がロール上に残留するような塗装方法において本発明は
効果的にひびの発生を防止できる。又、溶媒がロール上
で残留しているため、レベリング効果により非常に平滑
な表面と離型性が得られる。
【0057】上記ロールを既知のレーザービームプリン
タの加熱定着装置の加圧ロールとして用いたところ、ト
ナー付着等の問題もなく非常に良好な結果を得た。
【0058】<実施例2> 芯金 アルミのスリーブφ22、厚み1.5t、表面をブラス
トして荒らしたもの 弾性層 シリコンゴム(LTV)、JIS硬度18°、ゴム厚み
1.5t ロール外径φ25 中間層 ヒドロキシル基を含むテトラフルオロエチレン−パーフ
ルオロ(アルキルビニルエーテル)共重合体(反応性P
FA)を塗料化したもの(溶媒は水:ディスパージョ
ン)で平均樹脂粒径は0.1μm 表層 PEAディスパージョン(AD1:ダイキン工業) 平均フッ素樹脂粒径は0.2μm フィラー ガラス繊維(平均長さ3μm、太さ0.5μm)ガラス
表面はシランカップリング剤で処理され、化学的活性炭
を高めている。3重量部 塗装 シリコンゴム上に、フィラーを分散した中間層塗料を4
μm(焼成後腹厚)スプレー塗布し風乾した後、表層塗
料を10μm(焼成後膜厚)スプレー塗布する。それを
風乾した後オーブンヘ入れ350℃で30分焼成する。
【0059】結果 フィラー抜きのものは表層にひびが入るが、フィラー入
りのものは表層にひびがない。
【0060】 表層を塗る際に、スプレーガンをロールに近づけて溶媒
が乾く前にロールに付着するように塗る(ウェット塗
布)と乾燥後にクラックが入り、スプレーガンをロール
から離して溶媒が乾いた状態でロールに付着(ドライ塗
布)させるとクラックにはならないが表面が荒れる。ウ
ェット塗布時は局部的な不均一乾燥収縮によりクラック
が発生する。クラックは表層から中間層にまで届いてい
る。中間層にフィラーを入れると不均一に収縮して樹脂
粒子間にひびが入るのをフィラーが引き止める効果があ
る。中間層が均一に収縮してひびが入りにくくなること
により表層もひびが入りにくくなっている。
【0061】本実施例においてはスプレーコートを用い
たが、例えばディッピング、ビーム塗装等のように溶媒
がロール上に残留するような塗装方法において本発明は
効果的にひびの発生を防止できる。又、溶媒がロール上
で残留しているのでレベリング効果により非常に平滑な
表面と離型性が得られる。
【0062】上記ロールを既知のレーザービームプリン
タの加熱定着装置の加熱ロールとして用いたところ、オ
フセット等の問題もなく非常に良好な結果を得た。
【0063】<実施例3>上記繊維状物質の長さは上記
(反応性)変成フッ素樹脂の塗料中での平均粒径より大
きいことが望ましい。フィラーが樹脂の平均粒径より短
いと効果がなくなる。
【0064】樹脂平均粒径0.5μmの反応性FEPを
用いた場合、他の条件は実施例1と同じ。スプレー塗布
の条件はウエット塗布。
【0065】
【0066】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、少なくとも芯金と弾性層と中間層と表層から成
るロールを、前記中間層として変成フッ素樹脂、表層は
フッ素樹脂を含む塗料をコートし、前記中間層に繊維状
フィラーを分散して構成したため、表面の荒れやひびが
なく、且つ、離型性の高いロールを得ることができる。
フロントページの続き (72)発明者 西田 聡 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 Fターム(参考) 2H033 AA09 AA16 AA26 BB03 BB05 BB06 BB08 BB13 BB14 BB15 BB26 BB29 BB30 BB31 2H071 BA43 DA12 3J103 AA02 AA14 AA32 AA51 BA41 EA07 EA11 FA07 FA10 GA02 GA57 GA58 GA60 HA03 HA12 HA19 HA43

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも芯金と弾性層と中間層と表層
    から成るロールであって、前記中間層として変成フッ素
    樹脂、表層はフッ素樹脂を含む塗料をコートし、前記中
    間層に繊維状フィラーを分散して構成されることを特徴
    とするロール。
  2. 【請求項2】 加圧ロールで構成されることを特徴とす
    る請求項1記載のロール。
  3. 【請求項3】 加熱ロールで構成されることを特徴とす
    る請求項1記載のロール。
  4. 【請求項4】 前記繊維状フィラーの長径が前記表層用
    塗料中のフッ素樹脂の粒径より大きいことを特徴とする
    請求項1記載のロール。
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