JP2003131065A - 光部品およびその製造方法 - Google Patents

光部品およびその製造方法

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JP2003131065A JP2001328356A JP2001328356A JP2003131065A JP 2003131065 A JP2003131065 A JP 2003131065A JP 2001328356 A JP2001328356 A JP 2001328356A JP 2001328356 A JP2001328356 A JP 2001328356A JP 2003131065 A JP2003131065 A JP 2003131065A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来構造と同じ部品数で、高強度の光を入射
しても光の挿入損失が増加することがない光部品および
その製造方法を提供する。 【解決手段】 コリメータレンズ21、21の間に、誘
電体多層膜フィルタ22が接合され、コリメータレンズ
21、21に第1の光ファイバ保持部材23および第2
の光ファイバ保持部材が接合され、コリメータレンズ2
1と光ファイバ保持部材の接合面において、光の伝送路
近傍には、接着剤層が存在しない光部品。コリメータレ
ンズ21、21と第1の光ファイバ保持部材23または
第2の光ファイバ保持部材を、光軸が一致するように近
接して配置し、2つの光ファイバ保持部材のそれぞれの
端面から、紫外線を入射しつつ、これらの近接部分に接
着剤を注入し、接着剤を硬化してコリメータレンズ2
1、21と第1の光ファイバ保持部材23または第2の
光ファイバ保持部材を接合する光部品の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、波長の異なる複数
の光を合成または分離する光合波器、光分波器などに適
用される波長分割多重伝送部品や、光を一定方向に通す
光アイソレータなどのバルク型の光部品およびその製造
方法に関し、特に、高強度の入射光に耐えることができ
る光部品およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】波長の異なる複数の光信号を双方向また
は一方向に多重伝送する波長分割多重伝送(Wavelength
Division Multiplexing、以下「WDM」と略す。)な
どに使用される光部品にはファイバ型とバルク型とがあ
る。このバルク型の光部品としては、波長の異なる複数
系統の光を合成(合波)したり、分離(分波)する特性
を備えた光合分波器(WDM部品)などが挙げられる。
【0003】図5は、従来の光合分波器を示す概略構成
図である。この光合分波器においては、円柱状の2つの
コリメータレンズ1、1が、その一方の端面1a、1a
同士が対向するように、円盤状の誘電体多層膜フィルタ
2を介して配置され、これらが接着剤などで接合されて
いる。また、2つのコリメータレンズ1、1の他方の端
面1b、1bには、円柱状の第1の光ファイバ保持部材
3、または、円柱状の第2の光ファイバ保持部材4が、
それぞれ、接着剤を介して接合されている。また、第1
の光ファイバ保持部材3内には、細孔3aが形成されて
いる。さらに、第1のポート5用および第2のポート6
用の光ファイバ素線7、7は、その先端の被覆層7b、
7bが除去されることにより露出した裸光ファイバ部7
a、7aが、この細孔3a内に挿入されて、接着剤など
で固定されている。また、第2の光ファイバ保持部材4
内には、細孔4aが形成されている。さらに、第3のポ
ート8用および第4のポート9用の光ファイバ素線1
0、10は、その先端の被覆層10b、10bが除去さ
れることにより露出した裸光ファイバ部10a、10a
が、この細孔4a内に挿入されて、接着剤などで固定さ
れている。また、ポート6が入射ポートのとき、ポート
5およびポート8は出射ポートとなり、ポート6が出射
ポートのとき、ポート5およびポート8は入射ポートと
なる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】2つのコリメータレン
ズ1、1と、第1の光ファイバ保持部材3または第2の
光ファイバ保持部材4を接合するためには、一般的な紫
外線硬化型の接着剤が用いられている。ところで、近年
の情報伝送の高速化・大容量化に伴い、光合分波器に要
求される入射光の強度は、従来の300mW程度から5
00mW以上へと、大きくなってきている。しかし、従
来の光合分波器に、500mW以上の強い光を、第2の
ポート6または第3のポート8から入射すると、第2の
ポート6または第3のポート8において、入射された光
が1点に集中する。これにより、コリメータレンズ1、
1と、第1の光ファイバ保持部材3または第2の光ファ
イバ保持部材4を接合している接着剤が、この1点にお
いて発熱して温度が上昇し、やがて焼け焦げ、接着剤の
屈折率が変化する(接着剤の強度も低下する可能性があ
る)。その結果として、光の挿入損失が増加するという
問題があった。また、第1のポート5においても同様
に、コリメータレンズ1から出射された光が1点に集中
する。これにより、コリメータレンズ1と、第1の光フ
ァイバ保持部材3を接合している接着剤が、この1点に
おいて発熱して温度が上昇し、やがて屈折率変化を起
し、光の挿入損失が増加するという問題があった。
【0005】そこで、高強度の光を入射しても、光の挿
入損失が増加しない光合分波器として、図6に示すよう
な構造のものが考案されている。この光合分波器におい
ては、一方のコリメータレンズ1の一方の端面1aに、
円盤状の誘電体多層膜フィルタ2が接着剤などで接合さ
れたものと第1の光ファイバ保持部材3とが、一定の間
隔をおいて、石英ガラスなどからなる円筒形状の収納部
材11に収納され、熱硬化型の接着剤を硬化してなる接
着剤層12を介して固定され、第1のレンズ部材13を
なしている。また、他方のコリメータレンズ1と第2の
光ファイバ保持部材4とが、一定の間隔をおいて、金属
などからなる円筒形状の収納部材11に収納され、熱硬
化型の接着剤を硬化してなる接着剤層12を介して固定
され、第2のレンズ部材14をなしている。そして、第
1のレンズ部材13と第2のレンズ部材14とが、第1
のレンズ部材13の誘電体多層膜フィルタ2と第2のレ
ンズ部材14のコリメータレンズ1とが一定の間隔をお
いて、金属などからなる円筒形状の収納部材15に収納
され、はんだ16を介して固定されている。
【0006】このような構造の光合分波器においては、
コリメータレンズ1と、第1の光ファイバ保持部材3ま
たは第2の光ファイバ保持部材4とが、接着剤で接合さ
れていない。したがって、この光合分波器に高強度の光
が入射されても、上述のような接着剤の劣化による挿入
損失の増加が生じることはない。しかしながら、この光
合分波器は、図5に示した従来の光合分波器よりも部品
数が多い。また、各部材の光軸を一致させる調芯組み立
て工程も多い。したがって、この光合分波器は、大量生
産に向いておらず、製造コストが高くなるという問題が
あった。
【0007】本発明は、前記事情に鑑みてなされたもの
で、従来構造と同じ部品数で、高強度の光を入射しても
光の挿入損失が増加することがない光部品およびその製
造方法を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題は、コリメータ
レンズと、該コリメータレンズに光を入出力する光ファ
イバを保持する光ファイバ保持部材を備えた光部品であ
って、前記コリメータレンズと前記光ファイバ保持部材
との接合面における光の伝送路近傍には、接着剤が硬化
してなる接着剤層が存在しない光部品によって解決でき
る。
【0009】前記課題は、コリメータレンズと光ファイ
バ保持部材を、これらの光軸が一致するように近接して
配置し、前記光ファイバ保持部材の端面から、前記コリ
メータレンズと前記光ファイバ保持部材との近接部分に
紫外線を入射しつつ、該近接部分に紫外線硬化型の接着
剤を注入し、該接着剤を硬化して前記コリメータレンズ
と前記光ファイバ保持部材を接合し、前記コリメータレ
ンズと前記光ファイバ保持部材との接合面における光の
伝送路近傍には、接着剤が硬化してなる接着剤層を形成
しないようにした光部品の製造方法によって解決でき
る。前記課題は、コリメータレンズと光ファイバ保持部
材を、これらの光軸が一致するように近接して配置し、
前記コリメータレンズの端面から、前記コリメータレン
ズと前記光ファイバ保持部材との近接部分に紫外線を入
射しつつ、該近接部分に紫外線硬化型の接着剤を注入
し、該接着剤を硬化して前記コリメータレンズと前記光
ファイバ保持部材を接合し、前記コリメータレンズと前
記光ファイバ保持部材との接合面における光の伝送路近
傍には、接着剤が硬化してなる接着剤層を形成しないよ
うにした光部品の製造方法によって解決できる。前記課
題は、コリメータレンズと光ファイバ保持部材を、これ
らの光軸が一致するように近接して配置し、前記光ファ
イバ保持部材に形成された細孔内に挿入された分布屈折
率光ファイバから、前記コリメータレンズと前記光ファ
イバ保持部材との近接部分に紫外線を入射しつつ、該近
接部分に紫外線硬化型の接着剤を注入し、該接着剤を硬
化して前記コリメータレンズと前記光ファイバ保持部材
を接合し、前記コリメータレンズと前記光ファイバ保持
部材との接合面における光の伝送路近傍には、接着剤が
硬化してなる接着剤層を形成しないようにした光部品の
製造方法によって解決できる。
【0010】前記課題は、コリメータレンズと、このコ
リメータレンズに接合された光学素子を備えた光部品で
あって、前記コリメータレンズと光学素子との接合面に
おける光の伝送路近傍には、接着剤が硬化してなる接着
剤層が存在しない光部品によって解決できる。前記課題
は、2つのコリメータレンズの間に、光学素子を挿入
し、前記2つのコリメータレンズと前記光学素子の光軸
が一致するように近接して配置し、前記2つのコリメー
タレンズの光学素子と近接していない面側から、前記コ
リメータレンズと前記光学素子との近接部分に紫外線を
入射し、該近接部分に紫外線硬化型の接着剤を注入しつ
つ、該接着剤を硬化して前記コリメータレンズと前記光
学素子を接合し、前記コリメータレンズと前記光学素子
との接合面における光の伝送路近傍には、接着剤が硬化
してなる接着剤層を形成しないようにした光部品の製造
方法によって解決できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
図1は、本発明の光部品の第1の実施形態として、光合
分波器を示す概略構成図である。この実施形態の光合分
波器においては、円柱状の2つのコリメータレンズ2
1、21が、その一方の端面21a、21a同士が対向
するように、光学素子の円盤状の誘電体多層膜フィルタ
22を介して配置され、これらが接着剤などで接合され
ている。また、2つのコリメータレンズ21、21の他
方の端面21b、21bには、円柱状の第1の光ファイ
バ保持部材23、円柱状の第2の光ファイバ保持部材2
4が、それぞれ、紫外線硬化型樹脂からなる接着剤を介
して接合されている。また、第1の光ファイバ保持部材
23内には、細孔23aが形成されている。さらに、第
1のポート25用および第2のポート26用の光ファイ
バ素線27、27は、その先端の被覆層27b、27b
が除去されることにより露出した裸光ファイバ部27
a、27aが、この細孔23a内に挿入されて、接着剤
などで固定されている。また、第2の光ファイバ保持部
材24内には、細孔24aが形成されている。さらに、
第3のポート28用の光ファイバ素線30は、その先端
の被覆層30bが除去されることにより露出した裸光フ
ァイバ部30aが、この細孔24a内に挿入されて、接
着剤などで固定されている。また、ポート26が入射ポ
ートのとき、ポート25およびポート28は出射ポート
となり、ポート26が出射ポートのとき、ポート25お
よびポート28は入射ポートとなる。
【0012】さらに、この実施形態の光合分波器は、図
2に示すように、コリメータレンズ21、21と、第1
の光ファイバ保持部材23の接合面23bおよび第2の
光ファイバ保持部材24の接合面24bにおいて、これ
らを接合している接着剤層には、その中心部分の光の伝
送路近傍に略円形状の穴が開いており、接着剤層が存在
しないものである。この接着剤層は、コリメータレンズ
21、第1の光ファイバ保持部材23および第2の光フ
ァイバ保持部材24と中心軸を同じくするドーナツ状に
形成されている。すなわち、この実施形態の光合分波器
は、裸光ファイバ部27a、27aの端末および裸光フ
ァイバ部30a端末と、2つのコリメータレンズ21、
21の他方の端面21b、21bとの接合面において、
接着剤層が存在しないものである。
【0013】このように、コリメータレンズ21と第1
の光ファイバ保持部材23の接合面23b、およびコリ
メータレンズ21と第2の光ファイバ保持部材24の接
合面24bにおいて、光の伝送路近傍に、接着剤層が存
在していなければ、この光合分波器に、500mW以上
の高強度の光が入射されても、この入射光により、接合
面23bおよび24bにおいて、接着剤が発熱して温度
が上昇し、熱分解することがない。したがって、コリメ
ータレンズ21と第1の光ファイバ保持部材23の接合
面23b、およびコリメータレンズ21と第2の光ファ
イバ保持部材24の接合面24bにおいて、光の挿入損
失が増加することがない。また、この実施形態の光合分
波器は、図5に示した従来の光合分波器と同じ部品数
で、高強度の光に対する耐性の優れたものとなる。
【0014】この実施形態で用いられるコリメータレン
ズ21は、アルカリガラスなどからなるロッドレンズ、
グリンレンズなどからなり、その屈折率が、光軸に近い
ほど大きく、光軸から離れて外周に近付くほど小さくな
るように連続的に変化しているものである。また、コリ
メータレンズ21は円柱状で、第1の光ファイバ保持部
材23また第2の光ファイバ保持部材24との接合面
が、斜めに形成されている。また、コリメータレンズ2
1の寸法は、外径1.0〜2.0mm程度、長さ4.6
〜4.8mm程度となっており、その屈折率分布や材質
に応じて適宜設定される。
【0015】誘電体多層膜フィルタ22は、光学素子で
あり、例えば、石英ガラスなどの基板上に、シリカ(S
iO2)や五酸化タンタル(Ta25)などの屈折率の
異なる薄膜を積層してなるものであって、材質や厚さな
どは、光の波長などによって適宜選択する。この例にお
いては、SiO2とTa25とからなる薄膜を交互に積
層した厚さ約30μm、1.3mm×1.3mmのもの
を用いている。なお、この実施形態では、光学素子とし
て誘電体多層膜フィルタを例示したが、本発明の光部品
にあっては、光学素子として、光アイソレータ素子、サ
ーキュレータ素子などを用いてもよい。
【0016】第1の光ファイバ保持部材23または第2
の光ファイバ保持部材24は、B25を含有する石英、
ホウケイ酸ガラスなどのガラスからなる円柱状で、コリ
メータレンズ21との接合面が、斜めに形成されてい
る。また、第1の光ファイバ保持部材23また第2の光
ファイバ保持部材24の寸法は、外径1.8〜2.0m
m程度、長さ6〜10mm程度となっている。また、細
孔23a、24aはそれぞれ、第1の光ファイバ保持部
材23または第2の光ファイバ保持部材24の長手方向
の中心部に、これらを貫通するように形成されている。
細孔23a、24aの開口部の形状は、正方形、長方
形、菱形などの多角形状または円形であり、その寸法が
0.126〜0.217mm×0.214〜0.252
mm程度となっている。
【0017】光ファイバ素線27、30としては、外径
250μmのシングルモード光ファイバまたは偏波保持
光ファイバが用いられる。シングルモード光ファイバ
は、石英ガラスなどからなる光ファイバ裸線の上に、紫
外線硬化型樹脂などからなる被覆層が設けられた構造と
なっている。偏波保持光ファイバは、酸化ゲルマニウム
(GeO2)を添加した石英ガラスからなるコアと、こ
のコアの周囲に、コアと中心軸を同じくして設けられた
石英ガラスからなるクラッドと、このクラッド内に、コ
アを中心に概対称に配置され、かつこのクラッドを形成
する石英ガラスよりも熱膨張係数が大きいガラスからな
る断面円形の2つの応力付与部とから構成されている。
【0018】また、この実施形態の光合分波器におい
て、コリメータレンズ21と誘電体多層膜フィルタ22
との接合や、コリメータレンズ21と、第1の光ファイ
バ保持部材23または第2の光ファイバ保持部材24と
の接合に用いられる接着剤としては、紫外線硬化型のウ
レタンアクリレート系接着剤、エポキシアクリレート系
接着剤などが挙げられる。
【0019】この実施形態の光合分波器の製造方法を示
して、本発明の光部品の製造方法を説明する。まず、誘
電体多層膜フィルタ22と入射ポート側のコリメータレ
ンズ21を接着固定する。次いで、コリメータレンズ2
1と、その細孔23a内に光ファイバ素線27、27が
収納された第1の光ファイバ保持部材23とを、両者の
光軸が一致するように、近接して配置する。次いで、光
ファイバ素線27、27の末端から、集光レンズなどを
用いて、光ファイバ素線27、27に所定強度の紫外線
を入射する。すると、コリメータレンズ21と第1の光
ファイバ保持部材23の近接部分において、裸光ファイ
バ部27a、27aから出射される紫外線が、裸光ファ
イバ部27a、27aの端末から約42°の角度で広が
る。次いで、光ファイバ素線27、27への紫外線の入
射を継続したまま、コリメータレンズ21と第1の光フ
ァイバ保持部材23の近接部分に、紫外線硬化型の接着
剤を注入する。このとき、紫外線が集光している部分に
紫外線硬化型の接着剤が接触すると、その接触した部分
が硬化する。したがって、この硬化している部分から先
には、接着剤が浸透することがなくなり、結果として、
光の伝送路近傍には、接着剤層が形成されない。次い
で、光の伝送路となる部分への接着剤の浸透がなくなっ
たことが確認された後、光ファイバ素線27、27への
紫外線の入射を止める。次いで、硬化した接着剤層の外
周を覆っている未硬化の紫外線硬化型の接着剤に対し
て、その外周から紫外線を照射し、この接着剤を硬化さ
せて、コリメータレンズ21と第1の光ファイバ保持部
材23を接合する。
【0020】次いで、コリメータレンズ21と第1の光
ファイバ保持部材23との接合と同様にして、コリメー
タレンズ21と第2の光ファイバ保持部材24を接合す
る。次いで、コリメータレンズ21の第1の光ファイバ
保持部材23が接合されていない面と、誘電体多層膜フ
ィルタ22のコリメータレンズ21が接合されていない
面とを対向して配置し、両者の光軸を合わせた後、両者
の接合面に紫外線硬化型の接着剤を注入する。次いで、
コリメータレンズ21および誘電体多層膜フィルタ22
の外周から、接着剤に対して紫外線を照射して、接着剤
を硬化させ、コリメータレンズ21と誘電体多層膜フィ
ルタ22を接合し、光合分波器を得る。
【0021】また、コリメータレンズ21と第1の光フ
ァイバ保持部材23または第2の光ファイバ保持部材2
4との接合を以下のように行なってもよい。まず、コリ
メータレンズ21と、その細孔23a内に光ファイバ素
線27、27が収納された第1の光ファイバ保持部材2
3とを、両者の光軸が一致するように、近接して配置す
る。次いで、コリメータレンズ21の一方の端面21a
から、所定強度の紫外線を入射する。このとき、紫外線
をコリメータレンズ21の直径以下にして、コリメータ
レンズ21に対して平行に入射する。すると、コリメー
タレンズ21の一方の端面21aから入射された紫外線
は、コリメータレンズ21内で一度集光し、再び広がっ
て、コリメータレンズ21と第1の光ファイバ保持部材
23の近接部分において、光ファイバ素線27、27の
裸光ファイバ部27a、27aの端末の外周を覆う。次
いで、光ファイバ素線27、27への紫外線の入射を継
続したまま、コリメータレンズ21と第1の光ファイバ
保持部材23の近接部分に、紫外線硬化型の接着剤を注
入する。このとき、裸光ファイバ部27a、27aの端
末の外周を覆っている紫外線に紫外線硬化型の接着剤が
接触すると、その接触した部分が硬化する。したがっ
て、この硬化している部分から先には、接着剤が浸透す
ることがなくなり、結果として、光の伝送路近傍には、
接着剤層が形成されない。次いで、光の伝送路となる部
分への接着剤の浸透がなくなったことが確認された後、
光ファイバ素線27、27への紫外線の入射を止める。
次いで、硬化した接着剤層の外周を覆っている未硬化の
紫外線硬化型の接着剤に対して、その外周から紫外線を
照射し、この接着剤を硬化させて、コリメータレンズ2
1と第1の光ファイバ保持部材23を接合する。同様に
して、コリメータレンズ21と第2の光ファイバ保持部
材24を接合する。
【0022】このような光部品の製造方法によれば、コ
リメータレンズ21と第1の光ファイバ保持部材23の
接合面23b、およびコリメータレンズ21と第2の光
ファイバ保持部材24の接合面24bにおいて、光の伝
送路近傍には、接着剤層が形成されない。したがって、
得られた光合分波器に、高強度の光が入射されても、こ
の入射光により、接合面23bおよび24bにおいて、
接着剤が発熱して温度が上昇し、熱分解することがな
い。ゆえに、得られた光合分波器の接合面23bおよび
24bにおいて、光の挿入損失が増加することがない。
また、このような光部品の製造方法によれば、図5に示
した従来の光合分波器と同じ部品数で、高強度の光に対
する耐性の優れた光部品を得ることができる。
【0023】また、本発明の光部品の第2の実施形態と
しては、上記第1の実施形態の光合分波器において、コ
リメータレンズ21、21と誘電体多層膜フィルタ22
の接合面、すなわち、コリメータレンズ21、21の一
方の端面21a、21aにおいて、これらを接合してい
る接着剤層には、その中心部分の光の伝送路近傍に略円
形状の穴が開いており、接着剤層が存在しないものがあ
る。この接着剤層は、コリメータレンズ21、21およ
び誘電体多層膜フィルタ22と中心軸を同じくするドー
ナツ状に形成されている。このようにすれば、高強度の
光が、この光合分波器に入射されても、コリメータレン
ズ21、21と誘電体多層膜フィルタ22との接合面に
おいて、接着剤が発熱して温度が上昇し、熱分解するこ
とがない。したがって、コリメータレンズ21、21と
誘電体多層膜フィルタ22の接合面において、光の挿入
損失が増加することがない。
【0024】この実施形態の光合分波器の製造方法で
は、まず、コリメータレンズ21と、誘電体多層膜フィ
ルタ22と、コリメータレンズ21との光軸を合わせ
て、この順に配置する。このとき、コリメータレンズ2
1、21の一方の端面21a、21aが対向するように
配置する。次いで、コリメータレンズ21、21の他方
の端面21b、21bから、所定強度の紫外線を入射す
る。このとき、コリメータレンズ21、21の他方の端
面21b、21bから入射された紫外線は、コリメータ
レンズ21、21内で一度集光し、再び広がって、コリ
メータレンズ21、21と誘電体多層膜フィルタ22の
近接部分において、コリメータレンズ21、21から出
射される紫外線が、光の伝送路となる部分を覆うように
紫外線の強度を調節する。次いで、コリメータレンズ2
1、21への紫外線の入射を維持したまま、コリメータ
レンズ21、21と誘電体多層膜フィルタ22の近接部
分に、紫外線硬化型の接着剤を注入する。このとき、紫
外線に紫外線硬化型の接着剤が接触すると、その接触し
た部分が硬化する。したがって、この硬化している部分
から先には、接着剤が浸透することがなくなり、結果と
して、光の伝送路となる部分には、接着剤層が形成され
ない。次いで、光の伝送路となる部分への接着剤の浸透
がなくなったことが確認された後、コリメータレンズ2
1、21への紫外線の入射を止める。次いで、硬化した
接着剤層の外周を覆っている未硬化の紫外線硬化型の接
着剤に対して、その外周から紫外線を照射し、この接着
剤を硬化させて、コリメータレンズ21、21と誘電体
多層膜フィルタ22を接合して、接合体を得る。
【0025】次いで、上記接合体と、その細孔23a内
に光ファイバ素線27、27が収納された第1の光ファ
イバ保持部材23とを、両者の光軸が一致するように、
近接して配置する。次いで、光ファイバ素線27、27
の末端から、集光レンズなどを用いて、光ファイバ素線
27、27に所定強度の紫外線を入射する。すると、コ
リメータレンズ21と第1の光ファイバ保持部材23の
近接部分において、裸光ファイバ部27a、27aから
出射される紫外線が、裸光ファイバ部27a、27aの
端末から約42°の角度で広がる。次いで、光ファイバ
素線27、27への紫外線の入射を継続したまま、コリ
メータレンズ21と第1の光ファイバ保持部材23の近
接部分に、紫外線硬化型の接着剤を注入する。このと
き、紫外線が集光している部分に紫外線硬化型の接着剤
が接触すると、その接触した部分が硬化する。したがっ
て、この硬化している部分から先には、接着剤が浸透す
ることがなくなり、結果として、光の伝送路近傍には、
接着剤層が形成されない。次いで、光の伝送路となる部
分への接着剤の浸透がなくなったことが確認された後、
光ファイバ素線27、27への紫外線の入射を止める。
次いで、硬化した接着剤層の外周を覆っている未硬化の
紫外線硬化型の接着剤に対して、その外周から紫外線を
照射し、この接着剤を硬化させて、コリメータレンズ2
1と第1の光ファイバ保持部材23を接合する。次い
で、コリメータレンズ21と第1の光ファイバ保持部材
23との接合と同様にして、コリメータレンズ21と第
2の光ファイバ保持部材24を接合して、光合分波器を
得る。
【0026】このような光部品の製造方法によれば、コ
リメータレンズ21、21と誘電体多層膜フィルタ22
の接合面において、光の伝送路には、接着剤層が形成さ
れない。したがって、コリメータレンズ21、21と誘
電体多層膜フィルタ22の接合面において、光の挿入損
失が増加することがない光部品を得ることができる。ゆ
えに、第1の実施形態の光合分波器よりも、より高強度
の光に対する耐性が優れた光合分波器を得ることができ
る。
【0027】図3は、本発明の光部品の第3の実施形態
を示す概略構成図であり、図3(a)は平面図、図3
(b)は正面図である。この実施形態の光部品では、図
1に示した第1の光ファイバ保持部材23、第2の光フ
ァイバ保持部材24の代わりに、第1の光ファイバアレ
イ31、第2の光ファイバアレイ32が用いられてい
る。図3において、図1に示した第1の実施形態の構成
要素と同じ構成要素には同一符号を付して、その説明を
省略する。
【0028】第1の光ファイバアレイ31、第2の光フ
ァイバアレイ32は、石英、ガラス、セラミックス、樹
脂、金属などからなる角柱状の基材31a、32aと、
光ファイバ素線27、27の裸光ファイバ部27a、2
7aおよび光ファイバ素線30、30の裸光ファイバ部
30a、30aを覆い、石英、ガラス、セラミックス、
樹脂、金属などからなる角柱状の蓋31b、32bとか
ら構成されている。また、第1の光ファイバアレイ31
および第2の光ファイバアレイ32のコリメータレンズ
21との接合面が、斜めに形成されている。また、基材
31a、32aの寸法は、長さ8〜15mm、幅1.8
〜2.2mm、厚さ0.5〜12.0mm程度となって
いる。また、蓋31b、32bの寸法は、長さ8〜15
mm、幅1.8〜2.2mm、厚さ0.5〜12.0m
m程度となっている。
【0029】また、基材31aには、光ファイバ素線2
7、27を収納するための2つの保持部31c、31c
が、基材31aの長手方向の中心軸と平行に、長手方向
の全長にわたって形成されている。この保持部31cの
形状は、V溝、円形状、矩形状、台形状などのいずれの
形状であってもよい。また、保持部31cの大きさは、
開口径126〜135μm程度となっている。また、基
材32aには、基材31aの2つの保持部31c、31
cと同様な光ファイバ素線30、30を収納するための
2つの保持部32c、32cが形成されている。
【0030】この実施形態の光部品は、第1の実施形態
または第2の実施形態の製造方法と同様な方法で製造さ
れる。したがって、第1の実施形態および第2の実施形
態の光部品と同様に、第3の実施形態の光部品も、高強
度の光に対する耐性に優れたものとなる。
【0031】図4は、本発明の光部品の第4の実施形態
を示す概略図であり、図4(a)は平面図、図4(b)
は正面図、図4(c)は右側面図である。この実施形態
の光部品では、図3に示した第1の光ファイバアレイ3
1の蓋31bに、分布屈折率光ファイバ(Graded−Inde
x光ファイバ、以下、「GI光ファイバ」と略す。)3
3が収納され、第2の光ファイバアレイ32の蓋32b
に、分布屈折率光ファイバ34が収納されている。図4
において、図1に示した第1の実施形態および図3に示
した第3の実施形態の構成要素と同じ構成要素には同一
符号を付して、その説明を省略する。
【0032】第1の光ファイバアレイ31の基材31a
には、光ファイバ素線27、27を収納するための2つ
の保持部31c、31cが、基材31aの長手方向の中
心軸と平行に、長手方向の全長にわたって形成されてい
る。この保持部31cの形状は、V溝、円形状、矩形
状、台形状などのいずれの形状であってもよい。また、
保持部31cの大きさは、開口径126〜135μm程
度となっている。また、基材32aには、基材31aの
2つの保持部31c、31cと同様な光ファイバ素線3
0、30を収納するための2つの保持部32c、32c
が形成されている。
【0033】また、蓋31bには、GI光ファイバ33
を収納するための細孔31dが、蓋31bの長手方向の
中心軸と平行に、長手方向の全長にわたって形成されて
いる。この細孔31dの形状は、V溝、円形状、矩形
状、台形状などのいずれの形状であってもよい。また、
細孔31dの大きさは、開口径126〜135μm程度
となっている。また、蓋32bには、蓋31bの保持部
31dと同様なGI光ファイバ34を収納するための細
孔32dが形成されている。
【0034】上記のような光部品に用いられる光ファイ
バのうち、シングルモード光ファイバは、1.55μm
帯の伝送用であるから、そのカットオフ波長は約1.2
μmである。しかしながら、紫外線の波長は、数10〜
400nm程度であるから、シングルモード光ファイバ
に紫外線を入射した場合、十分な強度を持った紫外線を
透過させることは困難である。そこで、この実施形態の
光部品では、各接合部に紫外線を照射し、各接合部の接
合に用いられる紫外線硬化型の接着剤を硬化させるため
に、GI光ファイバ33、34を用いている。
【0035】GI光ファイバ33、34は、コア部分の
屈折率分布が、位置の関数になっている光ファイバであ
り、屈折率分布が円対称で半径方向に2乗分布(中心の
屈折率が最大)で近似されるものである。GI光ファイ
バ33、34を伝搬する光は、屈折率分布にしたがっ
て、正弦波状に蛇行して伝搬する。GI光ファイバ3
3、34は、シングルモード光ファイバよりもコアが大
きく(約6倍)、シングルモード光ファイバに比べて、
伝送可能な光の波長帯が紫外線に近いので、紫外線を十
分に伝送することができる。また、使用するGI光ファ
イバ33、34の長さは、数10cmで十分である。
【0036】このようなGI光ファイバ33、34を用
いる光部品の製造方法によれば、光ファイバ素線27、
27の裸光ファイバ部27a、27aの端末、および光
ファイバ素線30、30の裸光ファイバ部30a、30
aの端末に、効率良く紫外線を照射することができる。
したがって、コリメータレンズ21と第1の光ファイバ
アレイ31との接合面、およびコリメータレンズ21と
第2の光ファイバアレイ32との接合面において、これ
らの接合時に、光の伝送路近傍には、接着剤層が形成さ
れない。また、この例の光部品の製造方法によれば、熱
光学効果を用いたAWG(Arrayed Waveguide Gratin
g)、その他のPLC部品などの光部品の製造も効率良
く行なうことができる。
【0037】以下、図1および図5を用いて具体的な実
施例を示し、本発明の効果を明らかにする。 (実施例)実施例として、図1に示した光合分波器を製
造した。 (比較例)比較例として、図5に示した光合分波器を製
造した。これら2つの光合分波器に、波長1.55μm
の光を、500mW、1.0W、1.5W、2.0Wと
強度を変えて連続して入射し、そのときの挿入損失の変
動量を測定した。光の強度を各段階において1時間維持
し、合計の入射時間を4時間とした。結果を表1に示
す。
【0038】
【表1】
【0039】表1の結果から、実施例の光合分波器で
は、2.0Wの光を入射しても挿入損失の増加がほとん
ど見られなかった。一方、比較例の光合分波器では、入
射する光の強度を増加するにしたがって、挿入損失が増
加することが見られた。以上のことから、実施例の光合
分波器は、高強度の光に対して優れた耐性を示すことが
確認された。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光部品
は、コリメータレンズと、光ファイバ保持部材とを備え
た光部品であって、前記コリメータレンズと前記光ファ
イバ保持部材との接合面における光の伝送路近傍には、
接着剤が硬化してなる接着剤層が存在しないから、この
光合分波器に、高強度の光が入射されても、この入射光
により、コリメータレンズと光学素子との接合面、また
は、コリメータレンズと光ファイバ保持部材との接合面
において、接着剤が発熱して温度が上昇し、熱分解する
ことがない。したがって、コリメータレンズと光学素子
との接合面、または、コリメータレンズと光ファイバ保
持部材との接合面において、光の挿入損失が増加するこ
とがない。また、従来の光部品と同じ部品数で、高強度
の光に対する耐性の優れたものとなる。
【0041】また、本発明の光部品の製造方法によれ
ば、光の伝送路には、接着剤層が形成されない。したが
って、得られた光部品に、高強度の光が入射されても、
この入射光により、コリメータレンズと光学素子との接
合面、または、コリメータレンズと光ファイバ保持部材
との接合面において、接着剤が発熱して温度が上昇し、
熱分解することがない。ゆえに、得られた光部品のコリ
メータレンズと光学素子との接合面、または、コリメー
タレンズと光ファイバ保持部材との接合面において、光
の挿入損失が増加することがない。また、従来の光合分
波器と同じ部品数で、高強度の光に対する耐性の優れた
光部品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光部品の第1の実施形態として、光
合分波器を示す概略構成図である。
【図2】 本発明の光部品の第1の実施形態の光ファイ
バ保持部材の接合面を正面から見た図である。
【図3】 本発明の光部品の第3の実施形態を示す概略
構成図であり、図3(a)は平面図、図3(b)は正面
図である。
【図4】 本発明の光部品の第4の実施形態を示す概略
図であり、図4(a)は平面図、図4(b)は正面図、
図4(c)は右側面図である。
【図5】 従来の光合分波器を示す概略構成図である。
【図6】 従来の光合分波器を示す概略構成図である。
【符号の説明】
21・・・コリメータレンズ、21a・・・一方の端面、21
b・・・他方の端面、22・・・誘電体多層膜フィルタ、23
・・・第1の光ファイバ保持部材、23a,24a・・・細
孔、23b,24b・・・接合面、24・・・第2の光ファイ
バ保持部材、25・・・第1のポート、26・・・第2のポー
ト、27,30・・・光ファイバ素線、27a,30a・・・
裸光ファイバ部、27b,30b・・・被覆層、28・・・第
3のポート、31・・・第1の光ファイバアレイ、31
a,32a・・・基材、31b,32b・・・蓋、31c,3
2c・・・保持部、31d,32d・・・細孔、32・・・第2
の光ファイバアレイ、33,34・・・分布屈折率光ファ
イバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 百津 仁博 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉事業所内 (72)発明者 中村 卓広 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉事業所内 Fターム(参考) 2H037 AA01 BA32 CA00 CA16 DA17

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コリメータレンズと、該コリメータレン
    ズに光を入出力する光ファイバを保持する光ファイバ保
    持部材を備えた光部品であって、 前記コリメータレンズと前記光ファイバ保持部材との接
    合面における光の伝送路近傍には、接着剤が硬化してな
    る接着剤層が存在しないことを特徴とする光部品。
  2. 【請求項2】 コリメータレンズと光ファイバ保持部材
    を、これらの光軸が一致するように近接して配置し、 前記光ファイバ保持部材の端面から、前記コリメータレ
    ンズと前記光ファイバ保持部材との近接部分に紫外線を
    入射しつつ、該近接部分に紫外線硬化型の接着剤を注入
    し、該接着剤を硬化して前記コリメータレンズと前記光
    ファイバ保持部材を接合し、前記コリメータレンズと前
    記光ファイバ保持部材との接合面における光の伝送路近
    傍には、接着剤が硬化してなる接着剤層を形成しないよ
    うにしたことを特徴とする光部品の製造方法。
  3. 【請求項3】 コリメータレンズと光ファイバ保持部材
    を、これらの光軸が一致するように近接して配置し、 前記コリメータレンズの端面から、前記コリメータレン
    ズと前記光ファイバ保持部材との近接部分に紫外線を入
    射しつつ、該近接部分に紫外線硬化型の接着剤を注入
    し、該接着剤を硬化して前記コリメータレンズと前記光
    ファイバ保持部材を接合し、前記コリメータレンズと前
    記光ファイバ保持部材との接合面における光の伝送路近
    傍には、接着剤が硬化してなる接着剤層を形成しないよ
    うにしたことを特徴とする光部品の製造方法。
  4. 【請求項4】 コリメータレンズと光ファイバ保持部材
    を、これらの光軸が一致するように近接して配置し、 前記光ファイバ保持部材に形成された細孔内に挿入され
    た分布屈折率光ファイバから、前記コリメータレンズと
    前記光ファイバ保持部材との近接部分に紫外線を入射し
    つつ、該近接部分に紫外線硬化型の接着剤を注入し、該
    接着剤を硬化して前記コリメータレンズと前記光ファイ
    バ保持部材を接合し、前記コリメータレンズと前記光フ
    ァイバ保持部材との接合面における光の伝送路近傍に
    は、接着剤が硬化してなる接着剤層を形成しないように
    したことを特徴とする光部品の製造方法。
  5. 【請求項5】 コリメータレンズと、このコリメータレ
    ンズに接合された光学素子を備えた光部品であって、 前記コリメータレンズと光学素子との接合面における光
    の伝送路近傍には、接着剤が硬化してなる接着剤層が存
    在しないことを特徴とする光部品。
  6. 【請求項6】 2つのコリメータレンズの間に、光学素
    子を挿入し、前記2つのコリメータレンズと前記光学素
    子の光軸が一致するように近接して配置し、 前記2つのコリメータレンズの光学素子と近接していな
    い面側から、前記コリメータレンズと前記光学素子との
    近接部分に紫外線を入射し、該近接部分に紫外線硬化型
    の接着剤を注入しつつ、該接着剤を硬化して前記コリメ
    ータレンズと前記光学素子を接合し、前記コリメータレ
    ンズと前記光学素子との接合面における光の伝送路近傍
    には、接着剤が硬化してなる接着剤層を形成しないよう
    にしたことを特徴とする光部品の製造方法。
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