JP2003130165A - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

トロイダル型無段変速機

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JP2003130165A JP2001324163A JP2001324163A JP2003130165A JP 2003130165 A JP2003130165 A JP 2003130165A JP 2001324163 A JP2001324163 A JP 2001324163A JP 2001324163 A JP2001324163 A JP 2001324163A JP 2003130165 A JP2003130165 A JP 2003130165A
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山下  智史
Hiroshi Ishikawa
宏史 石川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トラニオンが変形しても変速動作に悪影響が
及ばないトロイダル型無段変速機を提供する。 【解決手段】 ケーシングに直接に固定されたヨークの
軸受70は、ヨークに固定された外輪55と、トラニオ
ン14の枢軸16の外周面によって形成される内輪16
aと、これらの内外輪16a,55によって転動自在に
保持されたコロ60とから成り、コロ60を保持する内
輪16aの転動面は、枢軸16の軸方向に延びる直線状
に形成され、コロ60を保持する外輪55の転動面55
aは、所定の曲率半径を有する曲面として形成され、内
輪16aおよび外輪55と接触するコロ60の外周面6
0a,60bは所定の曲率半径を有する曲面として形成
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車や各種産業
機械の変速機として利用可能なトロイダル型無段変速機
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車用変速機として用いるダブ
ルキャビティ式トロイダル型無段変速機は、図9および
図10に示されるように構成されている。すなわち、図
9に示されるように、ケーシング1の内側には、入力軸
2が回転自在に支持されている。入力軸2の外周には、
円管状の伝達軸3が支持されている。この場合、伝達軸
3は、入力軸2と同心的に配設されており、入力軸2に
対して回転できる。
【0003】伝達軸3の両端寄り部分には、第1および
第2の入力ディスク4,5がそれぞれ、ボールスプライ
ン6を介して支持されている。この場合、第1および第
2の入力ディスク4,5は、その内側面4a,5a同士
を互いに対向させた状態で同心的に配置されるととも
に、ケーシング1の内側で互いに同期して回転できる。
【0004】伝達軸3の中間部の周囲には、第1および
第2の出力ディスク7,8がスリーブ9を介して支持さ
れている。スリーブ9の中間部の外周面には、出力歯車
10が一体に設けられている。この出力歯車10は、伝
達軸3と同心的に配置されるとともに、伝達軸3の外径
よりも大きな内径を有している。また、出力歯車10
は、一対の転がり軸受12を介して、ケーシング1内に
設けられた支持壁11に回転自在に支持されている。
【0005】第1および第2の出力ディスク7,8は、
スリーブ9の両端部にスプライン係合されている。この
場合、出力ディスク7,8は、それぞれの内側面7a,
8aを互いに反対方向に向けた状態で配置されている。
したがって、第1の入力ディスク4と第1の出力ディス
ク7は、その内側面4a,7a同士が互いに対向し、ま
た、第2の入力ディスク5と第2の出力ディスク8は、
その内側面5a,8a同士が互いに対向している。
【0006】図10に示されるように、ケーシング1の
内側であって、第1および第2の出力ディスク7,8の
側方位置には、両ディスク7,8を両側から挟む状態で
一対のヨーク13a,13bが支持されている。これら
一対のヨーク13a,13bは、鋼等の金属のプレス加
工あるいは鍛造加工により矩形状に形成されている。そ
して、後述するトラニオン14の両端部に設けられた枢
軸16を揺動自在に支持するため、ヨーク13a,13
bの四隅には、円形の支持孔18が設けられるととも
に、ヨーク13a,13bの幅方向の中央部には、円形
の係止孔19が設けられている。
【0007】一対のヨーク13a,13bは、ケーシン
グ1の内面の互いに対向する部分に形成された支持ポス
ト20a,20bにより、僅かに変位できるように支持
されている。これらの支持ポスト20a,20bはそれ
ぞれ、第1の入力ディスク4の内側面4aと第1の出力
ディスク7の内側面7aとの間にある第1キャビティ2
1と、第2の入力ディスク5の内側面5aと第2の出力
ディスク8の内側面8aとの間にある第2キャビティ2
2とにそれぞれ対向する状態で設けられている。
【0008】したがって、ヨーク13a,13bは、各
支持ポスト20a,20bに支持された状態で、その一
端部が第1キャビティ21の外周部分に対向するととも
に、その他端部が第2キャビティ22の外周部分に対向
している。
【0009】第1および第2のキャビティ21,22は
同一構造であるため、以下、第1キャビティ21のみに
ついて説明する。
【0010】第1キャビティ21には、一対のトラニオ
ン14が設けられている。トラニオン14の両端部には
同心的に枢軸16が設けられており、これらの枢軸16
は一対のヨーク13a,13bの一端部に揺動且つ軸方
向に変位自在に支持されている。すなわち、枢軸16
は、ヨーク13a,13bの一端部に形成された支持孔
18の内側に、ラジアルニードル軸受26によって支持
されている。ラジアルニードル軸受26は、その外周面
が球状凸面で且つその内周面が円筒面である外輪27
と、複数本のニードル28とから構成されている。
【0011】トラニオン14の中間部にはそれぞれ、円
孔30が設けられている。また、各円孔30には変位軸
31が支持されている。変位軸31はそれぞれ、互いに
平行で且つ偏心した支持軸部33と枢支軸部34とを有
している。このうち、支持軸部33は、円孔30の内側
に、ラジアルニードル軸受35を介して支持されてい
る。また、枢支軸部34の周囲には、別のラジアルニー
ドル軸受38を介して、パワーローラ36が支持されて
いる。
【0012】なお、第1および第2キャビティ21,2
2毎に一対ずつ設けられた変位軸31は、第1および第
2キャビティ21,22毎に、入力軸2および伝達軸3
に対して180度反対側に位置して設けられている。ま
た、変位軸31の各枢支軸部34が各支持軸部33に対
して偏心している方向は、第1および第2の入力ディス
ク4,5と第1および第2の出力ディスク7,8の回転
方向に関して同方向となっている。また、偏心方向は入
力軸2の配設方向に対して略直交する方向となってい
る。したがって、パワーローラ36は、入力軸2および
伝達軸3の長手方向に沿って僅かに変位できるように支
持されている。その結果、トロイダル型無段変速機によ
り伝達されるトルクの変動に基づく構成部材の弾性変形
量の変動等に起因して、パワーローラ36が入力軸2お
よび伝達軸3の軸方向に変位する傾向となった場合で
も、構成部材に無理な力が加わることがなく、その変位
を吸収することができる。
【0013】また、パワーローラ36の外周面とトラニ
オン14の中間部内周面との間には、パワーローラ36
の外側面から順に、スラスト玉軸受39と、滑り軸受あ
るいはニードル軸受等のスラスト軸受40とが設けられ
ている。このうち、スラスト玉軸受39は、パワーロー
ラ36に加わるスラスト方向の荷重を支承しつつ、これ
らパワーローラ36の回転を許容する。また、スラスト
軸受40は、パワーローラ36からスラスト玉軸受39
の外輪41に加わるスラスト荷重を支承しつつ、枢支軸
部34および外輪41が支持軸部33を中心に揺動する
ことを許容する。
【0014】トラニオン14の一端部にはそれぞれ、駆
動ロッド42が結合されている。また、これらの駆動ロ
ッド42の中間部外周面には、駆動ピストン43が固着
されている。この駆動ピストン43は、駆動シリンダ4
4内に油密に嵌装されている。そして、駆動ピストン4
3がトラニオン14を軸方向に変位させるためのアクチ
ュエータを構成している。
【0015】図9に示されるように、入力軸2と第1の
入力ディスク4との間には、ローディングカム式の押圧
装置45が設けられている。この押圧装置45は、カム
板46と複数のローラ48とを備えており、入力軸2の
回転に基づいて第1の入力ディスク4を第2の入力ディ
スク5に向け押圧しつつ回転させる。この場合、カム板
46は、入力軸2の中間部にスプライン係合されるとと
もに、軸方向に亘る変位を阻止された状態で支持されて
おり、入力軸2と共に回転する。また、複数のローラ4
8は、保持器47に転動自在に保持されている。
【0016】このように構成されたトロイダル型無段変
速機の運転時、入力軸2の回転は、押圧装置45を介し
て、第1の入力ディスク4に伝えられ、第1の入力ディ
スク4と第2の入力ディスク5とが互いに同期して回転
する。第1の入力ディスク4および第2の入力ディスク
5の回転は、パワーローラ36を介して、第1および第
2の出力ディスク7,8に伝えられる。第1および第2
の出力ディスク7,8の回転は、出力歯車10により取
り出される。
【0017】入力軸2と出力歯車10との間の回転速度
比を変える場合には、制御弁(図示しない)の切換えに
基づいて、第1および第2のキャビティ21,22に対
応してそれぞれ一対ずつ設けられた駆動ピストン43
を、各キャビティ21,22毎に互いに逆方向に同じ距
離だけ変位させる。これらの駆動ピストン43の変位に
伴って、一対ずつ合計4個のトラニオン14がそれぞれ
逆方向に変位し、一方のパワーローラ36が下側に、他
方のパワーローラ36が上側にそれぞれ変位する。その
結果、各パワーローラ36の周面と、第1および第2の
入力ディスク4,5の内側面4a,5a、第1および第
2の出力ディスク7,8の内側面7a,8aとの当接部
に作用する、接線方向の力の向きが変化する。そして、
その力の向きの変化に伴って、トラニオン14がヨーク
13a,13bに枢支された枢軸16を中心として逆方
向に揺動する。この結果、パワーローラ36の周面と、
第1および第2の入力ディスク4,5、第1および第2
の出力ディスク7,8との当接位置が変化し、入力軸2
と出力歯車10との間の回転速度比が変化する。
【0018】しかしながら、このように構成された従来
のトロイダル型無段変速機において、トラニオン14
は、ケーシング1の内側に支持ポスト20a,20bお
よびヨーク13a,13bを介して支持されている。し
たがって、部品点数が増大して、部品製作、部品管理、
組立作業が面倒になるだけでなく、トロイダル型無段変
速機の高さ寸法が嵩み、小型・軽量化が図れないという
問題がある。
【0019】そこで、本出願人が先に出願した特願20
01−21916には、図11に示されるように、ヨー
ク51,52をケーシング1の内側に直接に固定すると
ともに、トラニオン14の両端部に設けられた枢軸16
を、ニードルベアリング(ニードルローラ)53および
球面ベアリング50を介して、ヨーク51,52に軸方
向(上下方向)および傾転方向に変位自在に支持する構
造が記載されている。具体的には、ニードルローラ53
は球面ベアリング50に支持されており、球面ベアリン
グ50は、内輪54と外輪55とを有し、内外輪54,
55には互いに球面接合する球面54a,55aが設け
られている。
【0020】このような構成によれば、ヨーク51,5
2をケーシング1に直接に固定しているため、部品点数
の低減が図れ、部品製作、部品管理、組立作業の簡略化
が図れるとともに、トロイダル無段変速機の高さ寸法を
小さくして、小型・軽量化を図ることができる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図11
に示される構成では、変速の際に、ニードルローラ53
とトラニオン14の枢軸16との接触部で、軸方向(上
下方向)の移動および傾転が行なわれるため、上下移動
の際の滑り摩擦が大きくなり、変速動作に悪影響が及ぶ
虞がある。
【0022】すなわち、トロイダル型無段変速機の運転
時において、トラニオン14に回転自在に支持されたパ
ワーローラ36には、入力側および出力側の両ディスク
4,5,7,8の内側面4a,5a,7a,8aからス
ラスト荷重が加わるが、このスラスト荷重は、スラスト
玉軸受39およびスラストニードル軸受40を介して、
トラニオン14に伝達され、図12に誇張して示すよう
に、トラニオン14が図中矢印で示される方向で弾性変
形する(傾転軸O1がずれる・・・図13参照)。この
ようにトラニオン14が弾性変形すると、図13に示さ
れるように、ニードルローラ53が傾き、ニードルロー
ラ53の縁部(エッジ)がトラニオン14の枢軸16に
当たる(エッジロードがかかり易い・・・図中のP部参
照)。したがって、トラニオン14が上下に移動する際
の摩擦が大きくなり、トラニオン14がスムーズに上下
することができず、その結果、変速動作に悪影響がで
る。
【0023】また、トラニオン14が弾性変形した際に
トラニオン14の傾転中心O1を調整する(調心する)
球面ベアリング50は、その内輪54側と外輪55側と
が傾転軸O1上に中心を持つ同一の曲率半径を有してい
るため、球面部の一部に荷重が集中し、調心性に欠け、
変速に影響を与える虞がある。
【0024】本発明は、上記事情に鑑みて為されたの
で、トラニオンが変形しても変速動作に悪影響が及ばな
いトロイダル型無段変速機を提供することを目的とす
る。
【0025】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明は、ケーシングと、ケー
シングの内側で互いの内側面同士を対向させた状態で互
いに同心的に且つ回転自在に支持された第1および第2
のディスクと、これら第1および第2のディスクの中心
軸に対して捻れの位置にある枢軸を中心に揺動するトラ
ニオンと、このトラニオンの内側面から突出する状態で
支持された変位軸と、この変位軸の周囲に回転自在に支
持された状態で前記第1および第2の両ディスクの間に
挟持されたパワーローラと、パワーローラの側方に位置
する前記ケーシングに直接に固定され且つ前記枢軸を支
持する軸受を有するヨークとを備えたトロイダル型無段
変速機において、前記ヨークに設けられた前記軸受は、
前記ヨークに固定された外輪と、前記トラニオンの前記
枢軸の外周面によって形成される内輪と、これらの内外
輪によって転動自在に保持されたコロとから成り、前記
トラニオンの前記枢軸を軸方向および傾転方向に変位自
在に支持し、前記コロを保持する前記内輪の転動面は、
前記枢軸の軸方向に延びる直線状に形成され、前記コロ
を保持する前記外輪の転動面は、所定の曲率半径を有す
る曲面として形成され、前記内輪および前記外輪と接触
する前記コロの外周面は所定の曲率半径を有する曲面と
して形成されていることを特徴とする。
【0026】この請求項1に記載された発明によれば、
前記外輪の曲面によって前記コロが抱かれた状態となる
ため、前記内輪側のみでトラニオンの軸方向移動が行な
われる。すなわち、球面接触によって前記コロとの接触
面積が大きくなる前記外輪側ではなく、直線状の転動面
と曲面との点接触によってコロとの接触面積が小さくな
る前記内輪側でトラニンの軸方向移動が行なわれる。そ
のため、トラニオンの軸方向移動の際の動摩擦が減り、
変速動作の安定に繋がる。
【0027】また、請求項2に記載された発明は、ケー
シングと、ケーシングの内側で互いの内側面同士を対向
させた状態で互いに同心的に且つ回転自在に支持された
第1および第2のディスクと、これら第1および第2の
ディスクの中心軸に対して捻れの位置にある枢軸を中心
に揺動するトラニオンと、このトラニオンの内側面から
突出する状態で支持された変位軸と、この変位軸の周囲
に回転自在に支持された状態で前記第1および第2の両
ディスクの間に挟持されたパワーローラと、パワーロー
ラの側方に位置する前記ケーシングに直接に固定され且
つ前記枢軸を支持する軸受を有するヨークとを備えたト
ロイダル型無段変速機において、前記ヨークに設けられ
た前記軸受は、前記ヨークに固定された外輪と、前記ト
ラニオンの前記枢軸の外周面によって形成される内輪
と、これらの内外輪によって転動自在に保持されたコロ
とから成り、前記トラニオンの前記枢軸を軸方向および
傾転方向に変位自在に支持し、前記コロを保持する前記
外輪の転動面は、前記枢軸の軸方向に延びる直線状に形
成され、前記コロを保持する前記内輪の転動面は、所定
の曲率半径を有する曲面として形成され、前記内輪およ
び前記外輪と接触する前記コロの外周面は所定の曲率半
径を有する曲面として形成されていることを特徴とす
る。
【0028】この請求項2に記載された発明によれば、
接触面積が小さい外輪側のみでトラニオンの軸方向移動
が行なわれる。そのため、トラニオンの軸方向移動の際
の動摩擦が減り、変速動作の安定に繋がる。また、一般
に軸受の場合、内輪側の方が面圧は厳しくなるので、面
圧の厳しい使用条件の際には、このように、内輪の転動
面を曲面とし、外輪の転動面を直線状にすると、面圧を
低くできる。
【0029】また、請求項3に記載された発明は、ケー
シングと、ケーシングの内側で互いの内側面同士を対向
させた状態で互いに同心的に且つ回転自在に支持された
第1および第2のディスクと、これら第1および第2の
ディスクの中心軸に対して捻れの位置にある枢軸を中心
に揺動するトラニオンと、このトラニオンの内側面から
突出する状態で支持された変位軸と、この変位軸の周囲
に回転自在に支持された状態で前記第1および第2の両
ディスクの間に挟持されたパワーローラと、パワーロー
ラの側方に位置する前記ケーシングに直接に固定され且
つ前記枢軸を支持する軸受を有するヨークとを備えたト
ロイダル型無段変速機において、前記ヨークに設けられ
た前記軸受は、前記トラニオンの前記枢軸と接触するニ
ードルローラと、球面ベアリングとからなり、前記トラ
ニオンを軸方向および傾転方向に変位自在に支持し、前
記ニードルローラは、前記枢軸の軸方向で複数個に分割
されていることを特徴とする。
【0030】この請求項3に記載された発明によれば、
ニードルローラが2分割されているため、エッジロード
を低減できるとともに、トラニオンの変速動作を円滑に
行なうことができる。
【0031】また、請求項4に記載された発明は、ケー
シングと、ケーシングの内側で互いの内側面同士を対向
させた状態で互いに同心的に且つ回転自在に支持された
第1および第2のディスクと、これら第1および第2の
ディスクの中心軸に対して捻れの位置にある枢軸を中心
に揺動するトラニオンと、このトラニオンの内側面から
突出する状態で支持された変位軸と、この変位軸の周囲
に回転自在に支持された状態で前記第1および第2の両
ディスクの間に挟持されたパワーローラと、パワーロー
ラの側方に位置する前記ケーシングに直接に固定され且
つ前記枢軸を支持する軸受を有するヨークとを備えたト
ロイダル型無段変速機において、前記ヨークに設けられ
た前記軸受は、前記トラニオンの前記枢軸と接触するニ
ードルローラと、球面ベアリングとからなり、前記トラ
ニオンを軸方向および傾転方向に変位自在に支持し、前
記球面ベアリングは、前記ヨークに固定された外輪と、
この外輪と球面接合し且つ前記ニードルローラを保持す
る内輪とを備え、前記球面ベアリングの前記外輪と球面
接合する前記内輪の接合面の曲率中心は前記トラニオン
の傾転軸上にあり、前記内輪と球面接合する前記外輪の
接合面の曲率中心は前記トラニオンの傾転軸上になく、
前記内輪の前記接合面の曲率半径は、前記外輪の前記接
合面の曲率半径よりも小さいことを特徴とする。
【0032】この請求項4に記載された発明によれば、
トラニオンの弾性変形を容易に吸収することができるよ
うになる。
【0033】また、請求項5に記載された発明は、同心
的に且つ回転自在に支持された第1および第2のディス
クと、これら第1および第2のディスクの中心軸に対し
て捻れの位置にある枢軸を中心に揺動するトラニオン
と、このトラニオンの内側面から突出する状態で支持さ
れた変位軸と、この変位軸の周囲に回転自在に支持され
た状態で前記第1および第2の両ディスクの間に挟持さ
れたパワーローラと、パワーローラの側方に位置する前
記ケーシングに直接に固定され且つ前記枢軸を支持する
軸受を有するヨークとを備えたトロイダル型無段変速機
において、前記ヨークに設けられた前記軸受は、前記ト
ラニオンの前記枢軸と接触するニードルローラと、球面
ベアリングとからなり、前記トラニオンを軸方向および
傾転方向に変位自在に支持し、前記球面ベアリングは、
前記ヨークに固定された外輪と、この外輪と球面接合し
且つ前記ニードルローラを保持する内輪とを備え、前記
内輪と外輪との間に隙間が設けられ、前記トラニオンの
傾転軸に対して前記球面ベアリングの前記外輪の中心軸
がオフセットされていることを特徴とする。
【0034】この請求項5に記載された発明によれば、
トラニオンが弾性変形した際、トラニオンの変形は、内
輪と外輪との間に形成された隙間で吸収される。そのた
め、トラニオンが変形しても、変速動作に悪影響が及ば
ない。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の実施形態について説明する。なお、本発明の特徴
は、トロイダル型無段変速機の運転時にトラニオンが変
形しても、変速動作に悪影響が及ばないようにトラニオ
ンの枢軸を支持する点にあり、その他の構成および作用
は前述した従来の構成および作用と同様であるため、以
下においては、本発明の特徴部分についてのみ言及し、
それ以外の部分については、図9〜図13と同一の符号
を付してその詳細な説明を省略することにする。
【0036】図1は本発明の第1の実施形態を示してい
る。図示のように、ケーシング1の内側に直接に固定さ
れたヨーク51,52(図11参照)には、トラニオン
14の両端部に設けられた枢軸16が、特徴的な軸受け
70を介して、軸方向(上下方向…図中矢印の方向)お
よび傾転方向に変位自在に支持されている。軸受70
は、対応するヨーク51,52に固定された外輪55
と、トラニオン14の枢軸16の外周面によって形成さ
れる内輪16aと、これらの内外輪55,16aによっ
て転動自在に保持された樽型のコロ60とから成る。こ
の場合、コロ60を保持する内輪16aの転動面は、直
線状(ストレート)に形成されている。また、コロ60
を保持する外輪55の転動面55aは、曲率半径がRの
曲面として形成されている。また、内輪16aと接触す
るコロ60の外周面60a、および、外輪55と接触す
るコロ60の外周面60bは、共に、曲率半径がrの曲
面として形成されている。
【0037】このような構成では、曲率半径がRの外輪
55の曲面によってコロ60が抱かれた状態となってい
るため、変速の際、コロ60と外輪55との間でトラニ
オン14の軸方向(上下方向)の移動は行なわれない。
したがって、ストレート形状の内輪16aとコロ60と
の間で、トラニオン14の軸方向(上下方向)の移動が
行なわれる。
【0038】このように、本実施形態では、内輪16a
側のみでトラニオン14の上下移動が行なわれる。すな
わち、R曲面とr曲面との球面接触によってコロ60と
の接触面積が大きくなる外輪55側ではなく、ストレー
ト形状の転動面とr曲面との点接触によってコロ60と
の接触面積が小さくなる内輪16a側でトラニン14の
上下移動が行なわれる。そのため、トラニオン14の上
下移動の際の動摩擦が減り、変速動作の安定に繋がる。
このように、外輪55の転動面55aを曲率半径がRの
曲面とし、内輪16aの転動面をストレート形状にする
と、スキューの低減を図ることができる。
【0039】また、本実施形態では、トラニオン14の
軸方向移動および傾転に関与するコロ60が曲率rを持
つ樽型であるため、トラニオン14が弾性変形した際に
も調心性が良好である。すなわち、図11に示されるよ
うに、従来のトラニオン14の枢軸を支持するローラ
は、端面に数ミクロン程度のクラウニングがあるニード
ルローラ53であるため、エッジロードがかかり易かっ
たが、本実施形態では、コロ60が樽型であるため、図
13に示されるようなエッジロードがかかることを防止
でき、変速動作を良好に行なうことができる。
【0040】また、本実施形態では、変速の際のトラニ
オン14の上下移動、傾転、弾性変形を軸受70だけで
受けるため、すなわち、実質的には、外輪55およびコ
ロ60だけでトラニオン14の上下移動、傾転、弾性変
形を受けるため、部品点数が減り、構造が簡単になる。
特にこのような構成は、本実施形態のようにヨーク5
1,52をケーシング1に直接に固定する構造において
有益であり、部品点数の低減はもとより、部品製作、部
品管理、組立作業の簡略化が更に図れるとともに、トロ
イダル無段変速機の高さ寸法を更に小さくして、小型・
軽量化を従来よりも促進することができる。
【0041】なお、本実施形態においては、図3に示さ
れるように、外輪55の転動面の曲率半径Rをコロ60
の外周面60b(60a)の曲率半径rよりも大きく設
定しても良い。
【0042】図2は本発明の第2の実施形態を示してい
る。なお、本実施形態において、第1の実施形態と共通
する構成部分については、以下、同一符号を付してその
説明を省略する。図示のように、本実施形態では、転動
面の形状が第1の実施形態と逆になっている。すなわ
ち、コロ60を保持する内輪16aの転動面は、曲率半
径がRの曲面として形成され、コロ60を保持する外輪
55の転動面55aは直線状(ストレート)に形成され
ている。また、内輪16aと接触するコロ60の外周面
60a、および、外輪55と接触するコロ60の外周面
60bは、共に、曲率半径がrの曲面として形成されて
いる。
【0043】このような構成では、曲率半径がRの内輪
16aの曲面によってコロ60が抱かれた状態となって
いるため、変速の際、コロ60と内輪16aとの間でト
ラニオン14の軸方向(上下方向)の移動は行なわれな
い。したがって、ストレート形状の外輪55とコロ60
との間で、トラニオン14の軸方向(上下方向)の移動
が行なわれる。
【0044】このように、本実施形態では、接触面積が
小さい外輪55側のみでトラニオン14の上下移動が行
なわれる。そのため、トラニオン14の上下移動の際の
動摩擦が減り、変速動作の安定に繋がる。また、一般に
軸受の場合、内輪側の方が面圧は厳しくなるので、面圧
の厳しい使用条件の際には、このように、内輪16aの
転動面を曲率半径がRの曲面とし、外輪55の転動面5
5aをストレート形状にすると、面圧を低くできる。
【0045】図4は本発明の第3の実施形態を示してい
る。なお、本実施形態において、第1の実施形態と共通
する構成部分については、以下、同一符号を付してその
説明を省略する。図示のように、本実施形態では、トラ
ニオン14の両端部に設けられた枢軸16が、ニードル
ベアリング(ニードルローラ)64および球面ベアリン
グ80を介して、ヨーク51,52に軸方向(上下方
向)および傾転方向に変位自在に支持されている。この
場合、球面ベアリング80は、対応するヨーク51,5
2に固定された外輪55を備えている。また、ニードル
ローラ64は、図11に示される従来のニードルローラ
53を枢軸16の軸方向で2分割した形態を成してお
り、分割された2つのニードルローラ64a,64b
は、それらの間にスペーサ62が介挿されるとともに、
組み立てを容易にするため保持器(内輪)66によって
保持されている。なお、本実施形態において、ニードル
ローラ64を2分割した例を示したが、2分割に限ら
ず、複数個に分割していればよい。
【0046】このように、ニードルローラ64を2分割
すれば、エッジロードを低減できるとともに、トラニオ
ン14の変速動作を円滑に行なうことができる。
【0047】図5は本発明の第4の実施形態を示してい
る。なお、本実施形態において、第1および第3の実施
形態と共通する構成部分については、以下、同一符号を
付してその説明を省略する。図示のように、本実施形態
では、第3の実施形態におけるニードルローラ64が2
分割されておらず、球面ベアリング80の内輪66の接
合面66aが曲率半径がrの曲面として形成されるとと
もに、球面ベアリング80の外輪55の接合面55aが
曲率半径がRの曲面として形成されている。この場合、
内輪66接合面66aの曲率中心O3はトラニオン14
の傾転軸O1上にあり、外輪55の接合面55aの曲率
中心O2はトラニオン14の傾転軸O1上になく、r<
Rとなっている。このような、構成にすると、トラニオ
ン14の弾性変形を容易に吸収することができるように
なる。
【0048】図6〜図8は本発明の第5の実施形態を示
している。なお、本実施形態において、第4の実施形態
と共通する構成部分については、以下、同一符号を付し
てその説明を省略する。図6には、第5の実施形態の第
1の例が示されている。この第1の例では、第4の実施
形態の構成に加え、内輪66と外輪55との間に隙間S
が設けられ、トラニオン14の傾転軸O1に対して球面
ベアリング80の外輪55の中心軸O4がオフセットさ
れた形態となっている。
【0049】このような構成では、トラニオン14の枢
軸16の外周面とニードルローラ64との接合面(図中
に斜線で示されるQ部)で、トラニオン14の上下移動
および傾転が行なわれるとともに、内輪66と外輪55
との接触は一点P1でのみなされる。
【0050】また、図7に示される第2の例の場合も、
内輪66と外輪55との間に隙間Sが設けられ、トラニ
オン14の傾転軸O1に対して球面ベアリング80の外
輪55の中心軸O4がオフセットされた形態となってい
る。ただし、内輪66の接合面66aの曲率半径は、外
輪55の接合面55aの曲率半径と等しく設定されてい
る。このような構成においても、トラニオン14の枢軸
16の外周面とニードルローラ64との接合面(図中に
斜線で示されるQ部)で、トラニオン14の上下移動お
よび傾転が行なわれる。
【0051】また、図8に示される第3の例の場合も、
内輪66と外輪55との間に隙間Sが設けられ、トラニ
オン14の傾転軸O1に対して球面ベアリング80の外
輪55の中心軸O4がオフセットされた形態となってい
る。ただし、外輪55の接合面55aはストレートにな
っている。このような構成では、外輪55のストレート
状の接合面55aと内輪66の接合面66aとの間の接
触部(図中に斜線で示されるR部)でトラニオン14の
上下移動がなされ、トラニオン14の枢軸16の外周面
とニードルローラ64との接合面(図中に斜線で示され
るQ部)で、トラニオン14の傾転が行なわれる。な
お、図中、90はスペーサであり、91は止め輪であ
る。
【0052】以上のように、本実施形態(第1の例〜第
3の例)では、内輪66と外輪55との間に隙間Sが設
けられ、トラニオン14の傾転軸O1に対して球面ベア
リング80の外輪55の中心軸O4がオフセットされて
いるため、トラニオン14が図12のように変形した
際、トラニオン14の弾性変形は、内輪66と外輪55
との間に形成された隙間Sで吸収される。そのため、ト
ラニオン14が変形しても、変速動作に悪影響が及ばな
い。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載さ
れた発明によれば、前記外輪の曲面によって前記コロが
抱かれた状態となるため、前記内輪側のみでトラニオン
の軸方向移動が行なわれる。すなわち、球面接触によっ
て前記コロとの接触面積が大きくなる前記外輪側ではな
く、直線状の転動面と曲面との点接触によってコロとの
接触面積が小さくなる前記内輪側でトラニンの軸方向移
動が行なわれる。そのため、トラニオンの軸方向移動の
際の動摩擦が減り、変速動作の安定に繋がる。
【0054】請求項2に記載された発明によれば、接触
面積が小さい外輪側のみでトラニオンの軸方向移動が行
なわれる。そのため、トラニオンの軸方向移動の際の動
摩擦が減り、変速動作の安定に繋がる。また、一般に軸
受の場合、内輪側の方が面圧は厳しくなるので、面圧の
厳しい使用条件の際には、このように、内輪の転動面を
曲面とし、外輪の転動面を直線状にすると、面圧を低く
できる。
【0055】請求項3に記載された発明によれば、ニー
ドルローラが2分割されているため、エッジロードを低
減できるとともに、トラニオンの変速動作を円滑に行な
うことができる。
【0056】請求項4に記載された発明によれば、トラ
ニオンの弾性変形を容易に吸収することができるように
なる。
【0057】請求項5に記載された発明によれば、トラ
ニオンが弾性変形した際、トラニオンの変形は、内輪と
外輪との間に形成された隙間で吸収される。そのため、
トラニオンが変形しても、変速動作に悪影響が及ばな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るトロイダル型無
段変速機の要部断面図である。
【図2】本発明の第2の実施形態に係るトロイダル型無
段変速機の要部断面図である。
【図3】図1の構成の要部拡大図である。
【図4】本発明の第3の実施形態に係るトロイダル型無
段変速機の要部断面図である。
【図5】本発明の第4の実施形態に係るトロイダル型無
段変速機の要部断面図である。
【図6】本発明の第5の実施形態の第1の例に係るトロ
イダル型無段変速機の要部断面図である。
【図7】本発明の第5の実施形態の第2の例に係るトロ
イダル型無段変速機の要部断面図である。
【図8】本発明の第5の実施形態の第3の例に係るトロ
イダル型無段変速機の要部断面図である。
【図9】従来のトロイダル型無段変速機の断面図であ
る。
【図10】図9のA−A線に沿う断面図である。
【図11】従来の他のトロイダル型無段変速機の図10
に相当する断面図である。
【図12】トラニオンの弾性変形を説明するため断面図
である。
【図13】図11の構成においてトラニオンが弾性変形
した状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 4,5 .入力側ディスク 4a,5a,7a,8a 内側面 6,7 出力側ディスク 14 トラニオン 16 枢軸 16a 内輪 36 パワーローラ 51,52 ヨーク 55 外輪 55a 転動面 60 コロ 60a,60b 外周面 66 内輪 70 軸受 80 球面ベアリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 伸夫 神奈川県藤沢市鵠沼神明一丁目5番50号 日本精工株式会社内 Fターム(参考) 3J012 AB01 BB01 DB02 DB03 EB01 FB08 3J051 AA03 BA03 BB01 BD01 BE09 CB04 FA02 FA10 3J101 AA13 AA15 AA23 AA42 AA43 AA52 AA63 AA72 BA06 BA53 BA54 BA55 BA56 BA77 FA42 GA01 GA11 GA31 GA41 GA51

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングと、ケーシングの内側で互い
    の内側面同士を対向させた状態で互いに同心的に且つ回
    転自在に支持された第1および第2のディスクと、これ
    ら第1および第2のディスクの中心軸に対して捻れの位
    置にある枢軸を中心に揺動するトラニオンと、このトラ
    ニオンの内側面から突出する状態で支持された変位軸
    と、この変位軸の周囲に回転自在に支持された状態で前
    記第1および第2の両ディスクの間に挟持されたパワー
    ローラと、パワーローラの側方に位置する前記ケーシン
    グに直接に固定され且つ前記枢軸を支持する軸受を有す
    るヨークとを備えたトロイダル型無段変速機において、 前記ヨークに設けられた前記軸受は、前記ヨークに固定
    された外輪と、前記トラニオンの前記枢軸の外周面によ
    って形成される内輪と、これらの内外輪によって転動自
    在に保持されたコロとから成り、前記トラニオンの前記
    枢軸を軸方向および傾転方向に変位自在に支持し、 前記コロを保持する前記内輪の転動面は、前記枢軸の軸
    方向に延びる直線状に形成され、 前記コロを保持する前記外輪の転動面は、所定の曲率半
    径を有する曲面として形成され、 前記内輪および前記外輪と接触する前記コロの外周面は
    所定の曲率半径を有する曲面として形成されていること
    を特徴とするトロイダル型無段変速機。
  2. 【請求項2】 ケーシングと、ケーシングの内側で互い
    の内側面同士を対向させた状態で互いに同心的に且つ回
    転自在に支持された第1および第2のディスクと、これ
    ら第1および第2のディスクの中心軸に対して捻れの位
    置にある枢軸を中心に揺動するトラニオンと、このトラ
    ニオンの内側面から突出する状態で支持された変位軸
    と、この変位軸の周囲に回転自在に支持された状態で前
    記第1および第2の両ディスクの間に挟持されたパワー
    ローラと、パワーローラの側方に位置する前記ケーシン
    グに直接に固定され且つ前記枢軸を支持する軸受を有す
    るヨークとを備えたトロイダル型無段変速機において、 前記ヨークに設けられた前記軸受は、前記ヨークに固定
    された外輪と、前記トラニオンの前記枢軸の外周面によ
    って形成される内輪と、これらの内外輪によって転動自
    在に保持されたコロとから成り、前記トラニオンの前記
    枢軸を軸方向および傾転方向に変位自在に支持し、 前記コロを保持する前記外輪の転動面は、前記枢軸の軸
    方向に延びる直線状に形成され、 前記コロを保持する前記内輪の転動面は、所定の曲率半
    径を有する曲面として形成され、 前記内輪および前記外輪と接触する前記コロの外周面は
    所定の曲率半径を有する曲面として形成されていること
    を特徴とするトロイダル型無段変速機。
  3. 【請求項3】 ケーシングと、ケーシングの内側で互い
    の内側面同士を対向させた状態で互いに同心的に且つ回
    転自在に支持された第1および第2のディスクと、これ
    ら第1および第2のディスクの中心軸に対して捻れの位
    置にある枢軸を中心に揺動するトラニオンと、このトラ
    ニオンの内側面から突出する状態で支持された変位軸
    と、この変位軸の周囲に回転自在に支持された状態で前
    記第1および第2の両ディスクの間に挟持されたパワー
    ローラと、パワーローラの側方に位置する前記ケーシン
    グに直接に固定され且つ前記枢軸を支持する軸受を有す
    るヨークとを備えたトロイダル型無段変速機において、 前記ヨークに設けられた前記軸受は、前記トラニオンの
    前記枢軸と接触するニードルローラと、球面ベアリング
    とからなり、前記トラニオンを軸方向および傾転方向に
    変位自在に支持し、 前記ニードルローラは、前記枢軸の軸方向で複数個に分
    割されていることを特徴とするトロイダル型無段変速
    機。
  4. 【請求項4】 ケーシングと、ケーシングの内側で互い
    の内側面同士を対向させた状態で互いに同心的に且つ回
    転自在に支持された第1および第2のディスクと、これ
    ら第1および第2のディスクの中心軸に対して捻れの位
    置にある枢軸を中心に揺動するトラニオンと、このトラ
    ニオンの内側面から突出する状態で支持された変位軸
    と、この変位軸の周囲に回転自在に支持された状態で前
    記第1および第2の両ディスクの間に挟持されたパワー
    ローラと、パワーローラの側方に位置する前記ケーシン
    グに直接に固定され且つ前記枢軸を支持する軸受を有す
    るヨークとを備えたトロイダル型無段変速機において、 前記ヨークに設けられた前記軸受は、前記トラニオンの
    前記枢軸と接触するニードルローラと、球面ベアリング
    とからなり、前記トラニオンを軸方向および傾転方向に
    変位自在に支持し、 前記球面ベアリングは、前記ヨークに固定された外輪
    と、この外輪と球面接合し且つ前記ニードルローラを保
    持する内輪とを備え、 前記球面ベアリングの前記外輪と球面接合する前記内輪
    の接合面の曲率中心は前記トラニオンの傾転軸上にあ
    り、前記内輪と球面接合する前記外輪の接合面の曲率中
    心は前記トラニオンの傾転軸上になく、 前記内輪の前記接合面の曲率半径は、前記外輪の前記接
    合面の曲率半径よりも小さいことを特徴とするトロイダ
    ル型無段変速機。
  5. 【請求項5】 同心的に且つ回転自在に支持された第1
    および第2のディスクと、これら第1および第2のディ
    スクの中心軸に対して捻れの位置にある枢軸を中心に揺
    動するトラニオンと、このトラニオンの内側面から突出
    する状態で支持された変位軸と、この変位軸の周囲に回
    転自在に支持された状態で前記第1および第2の両ディ
    スクの間に挟持されたパワーローラと、パワーローラの
    側方に位置する前記ケーシングに直接に固定され且つ前
    記枢軸を支持する軸受を有するヨークとを備えたトロイ
    ダル型無段変速機において、 前記ヨークに設けられた前記軸受は、前記トラニオンの
    前記枢軸と接触するニードルローラと、球面ベアリング
    とからなり、前記トラニオンを軸方向および傾転方向に
    変位自在に支持し、 前記球面ベアリングは、前記ヨークに固定された外輪
    と、この外輪と球面接合し且つ前記ニードルローラを保
    持する内輪とを備え、 前記内輪と外輪との間に隙間が設けられ、前記トラニオ
    ンの傾転軸に対して前記球面ベアリングの前記外輪の中
    心軸がオフセットされていることを特徴とするトロイダ
    ル型無段変速機。
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