JP2003129998A - ポンプゲート - Google Patents

ポンプゲート

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JP2003129998A JP2001323370A JP2001323370A JP2003129998A JP 2003129998 A JP2003129998 A JP 2003129998A JP 2001323370 A JP2001323370 A JP 2001323370A JP 2001323370 A JP2001323370 A JP 2001323370A JP 2003129998 A JP2003129998 A JP 2003129998A
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Shiro Matsui
志郎 松井
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拓 岩瀬
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健一郎 淺原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ポンプ効率を向上できかつメンテナンス作業性
を向上できるポンプゲートを提供する。 【解決手段】止水ゲートの開閉扉体4に設けられた横軸
ポンプを備えたゲートポンプ1において、横軸ポンプ
は、ケーシング9内に設けた水中モータ6の軸方向一方
側に羽根車8を備え、この羽根車8は、複数の羽根8b
を外周側に設けたハブ8aを水中モータ6のモータ軸7
に取り付けており、水中モータ6のケース13の外径D
1とハブ8aの外径とD2を略同一として、ケーシング
9の内周側とケース13及びハブ8aの外周側との間
に、モータ軸7aと平行な略直線状の流路28を構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、開閉扉体を備えた
水門としての止水ゲートに設けられた水中モータ駆動の
横軸ポンプを有するポンプゲートに関する。
【0002】
【従来の技術】ポンプゲートは、例えば本川と支川とが
分岐する近傍の支川側に配置され、通常の自然に流れ下
るいわゆる自然流下の場合は、止水ゲートを水面以上に
上昇駆動して排水を行う。一方、例えば多量の降雨等に
よって本川側水位が上昇し支川側から本川側への自然流
下ができなくなった場合には、止水ゲートを降下して本
川側から支川側への逆流を防ぐと共に、ポンプゲートの
水中モータを駆動して横軸ポンプを運転し、支川側から
本川側に強制的に排水を行う。
【0003】このようなポンプゲートの一例としては、
例えば、特開平11−166496号公報や特開200
0−310196号公報に記載のものが提唱されてい
る。これらの従来技術は、いわゆるアウターロータ形の
水中モータで駆動する横軸ポンプを搭載しており、ケー
シング内に延設固定した固定軸の外周側にモータの固定
子(ステータ)を固定し、この固定子の外周側に回転子
(ロータ)とモータのケース(モータフレーム)の一体構造
物を回転自在に設け、さらにモータのケースの外周側に
一体的に羽根車を設けている。そして、ポンプ運転時に
は、固定軸まわりに回転子を回転駆動させることによ
り、羽根車を回転させ排水を行うようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術には、以下のような課題が存在する。
【0005】すなわち、いわゆるアウタロータ形であっ
て、モーターケース全体が羽根車とともに回転すること
から、円板摩擦損失が非常に大きくなり、ポンプ効率が
低下する。また、羽根車がモーターケースと一体である
ことから、例えば羽根車のメンテナンスを行いたい場合
に、その都度モータごと取り外さなければならず、メン
テナンス時における作業性が低いという課題もある。
【0006】本発明の目的は、ポンプ効率を向上できか
つメンテナンス作業性を向上できるポンプゲートを提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、止水ゲートの開閉扉体に設けられ
た横軸ポンプを備えたポンプゲートにおいて、前記横軸
ポンプは、ケーシング内に設けた水中モータの軸方向一
方側に羽根車を備え、この羽根車は、複数の羽根を外周
側に設けたハブを前記水中モータの回転軸に取り付けて
おり、前記水中モータのケースの外径と前記ハブの外径
とを略同一として、前記ケーシングの内周側と前記ケー
ス及び前記ハブの外周側との間に、前記回転軸と平行な
略直線状の流路を構成する。
【0008】本発明においては、水中モータの軸方向一
方側に羽根車を設け、水中モータの回転軸に羽根車を取
り付けて回転させる構造とすることにより、回転軸とと
もに回転するのは羽根車だけとなってモータ自体は固定
側構造物となる。したがって、モーターケース全体が羽
根車とともに回転するアウタロータ形の従来構造のよう
に円板摩擦損失が大きくなるのを防止でき、ポンプ効率
を向上できる。このとき特に、水中モータのケースの外
径とハブの外径とを略同一として、ケーシングの内周側
とケース及びハブの外周側との間に略直線状の流路を構
成していることにより、流れの乱れを少なくして圧力損
失を低減でき、これによってもポンプ効率を向上でき
る。また、径方向の小型化も図れる。
【0009】また上記のように、羽根車は、水中モータ
の軸方向一方側において回転軸に取り付けられる構造で
あることから、例えば羽根車を回転軸に対し着脱可能と
するだけで、容易に羽根車自体のメンテナンス(性能変
え・性能向上のための交換を含む)が可能となる。した
がって、その都度モータごと取り外す必要があるアウタ
ロータ形の従来構造に比べて、メンテナンス作業性を向
上することができる。
【0010】(2)また上記目的を達成するために、本
発明は、止水ゲートの開閉扉体に設けられた横軸ポンプ
を備えたポンプゲートにおいて、前記横軸ポンプは、ケ
ーシング内に設けた水中モータの軸方向一方側に羽根車
を備え、この羽根車は、複数の羽根を外周側に設けたハ
ブを前記水中モータの回転軸に取り付けるとともに、前
記ハブ外径と前記羽根車外径との比を0.6以上とし、
前記水中モータのケースの外径と前記ハブの外径とを略
同一として、前記ケーシングの内周側と前記ケース及び
前記ハブの外周側との間に、前記回転軸と平行な略直線
状の流路を構成する。
【0011】上記(1)のように水中モータのケースの外
径とハブの外径とを略同一として略直線状の流路を構成
しようとするとき、ハブ外径と羽根車外径との比を小さ
く設定しすぎると相対的に羽根車の外径が大きくなって
ポンプ装置全体の径方向大型化を招く。本発明において
は、ハブ外径と羽根車外径との比を0.6以上とするこ
とにより、羽根車の過度な径方向増大化を防止でき、確
実にポンプ装置全体の径方向小型化を図ることができ
る。
【0012】(3)さらに上記目的を達成するために、
本発明は止水ゲートの開閉扉体に設けられた横軸ポンプ
を備えたポンプゲートにおいて、前記横軸ポンプは、ケ
ーシング内に設けた水中モータの軸方向一方側に羽根車
を備え、この羽根車は、複数の羽根を外周側に設けたハ
ブを前記水中モータの回転軸に取り付け、前記水中モー
タのケースの外径と前記ハブの外径とを略同一として、
前記ケーシングの内周側と前記ケース及び前記ハブの外
周側との間に、前記回転軸と平行な略直線状の流路を構
成し、ポンプ口径とポンプ軸方向全長との比を0.65
以上とする。
【0013】上記(1)で説明したように、水中モータの
ケースの外径とハブの外径とを略同一として略直線状の
流路を構成することで、乱れを防止しつつポンプ装置全
体の径方向小型化を図ることができるが、このときポン
プ口径とポンプ軸方向全長との比を小さく設定しすぎる
と相対的にポンプ装置全体の軸方向大型化を招く。本発
明においては、ポンプ口径とポンプ軸方向全長との比を
0.65以上に設定することにより、ポンプ軸方向全長
の過度な増大化を防止し、これによって確実にポンプ装
置全体の小型化を図ることができる。
【0014】(4)上記(1)〜(3)のいずれか1つ
において、好ましくは、前記横軸ポンプは、前記水中モ
ータへの浸水を防ぐメカニカルシールを備え、このメカ
ニカルシールの油室と空気室とを径方向に並設配置す
る。
【0015】(5)上記(1)〜(3)のいずれか1つ
において、また好ましくは、前記羽根車を、前記回転軸
に着脱可能に取り付ける。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を、図
面を参照しつつ説明する。
【0017】図1は、本発明のポンプゲートの一実施形
態の全体概略構造を表す縦断面図で、止水ゲートの降下
した状態を示す。
【0018】図1において、ポンプゲート1は、例えば
本川2と支川3とが分岐する近傍の支川3側に配置され
るものであり、上下に昇降可能に設けられた開閉扉体4
と、この開閉扉体4の昇降方向に対しその軸線をほぼ垂
直にして設けたポンプ装置5とを備え、これら開閉扉体
4とポンプ装置5は一体的に構成されている。
【0019】図2は、本発明のポンプゲートの一実施形
態を構成する上記ポンプ装置5の全体構造を表す縦断面
図であり、図3は図2中A部の部分拡大縦断面図であ
る。
【0020】これら図2及び図3において、ポンプ装置
5は、この種のものとして公知の水中モータ6と、水中
モータ6の回転軸であるモータ軸7と、このモータ軸7
の軸方向一方側(図2中左側)に取り付けられた羽根車
8と、水中モータ6と羽根車8の外周側に設けられ、そ
れらを内装するケーシング9と、ポンプ装置5の吐出側
に設けられ、本川2側から支川3側へ水流が逆流しない
ように水圧で開閉するフラップ弁10とを備えている。
【0021】水中モータ6は、上記したモータ軸7と、
このモータ軸7の外周側に固定された回転子(ロータ)
11と、この回転子11のさらに外周側に配置された固
定子(ステータ)12と、この固定子12を内周側に固
定したケース13とを備えている。なお、このとき、水
中モータ6のポンプ吐出側(図2中右側)には吐出し損
失を低減する為のコーン14が備えられている。また、
以上の構造の水中モータ6は、周方向複数箇所に設けた
案内羽根15によって、ケーシング9に対し中心軸を略
一致させるように固定支持されている。
【0022】羽根車8は、上記した水中モータ6のケー
ス13の外径D1とほぼ同一の外径D2を備えたハブ8
aと、このハブ8aの外周側に設けた複数の羽根8bと
で構成されている。このとき、羽根車8の外径D3は、
ハブ8aの外径D2との比であるハブ比D2/D3が
0.6以上となるように構成されている。
【0023】またこのとき、モータ軸7には予めキー7
aが一律的に設けられているとともに、ポンプ吸込側先
端部にはねじ部7aAが形成されている。一方、ハブ8
aの径方向中心側には上記キー7aと係合するキー溝部
(図示せず)を含む貫通孔8aAが設けられている。そ
して、羽根車8はハブ8aの貫通孔8aAをモータ軸7
のねじ部7aAに挿入した後、ねじ部7aAに螺合する
ナット16をねじ込むことにより、モータ軸7に対し着
脱可能に取り付けられている。
【0024】ケーシング9は、羽根車8の外周側を覆う
羽根車外周部9aと、この羽根車外周部9aのポンプ吐
出側(図2中右側)に連結され水中モータ6の外周側を
覆うモータ外周部9bと、このモータ外周部9bのさら
にポンプ吐出側に連結されるフラップ弁支持部9cとか
ら構成される。これら羽根車外周部9a、モータ外周部
9b及びフラップ弁支持部9cは、互いに内径がほぼ同
一の略円筒形状に形成されており、ボルト17により羽
根車外周部9aとモータ外周部9bが互いに締結固定さ
れ、ボルト18によりモータ外周部9bとフラップ弁支
持部9cが互いに締結固定されている。
【0025】羽根車外周部9aの吐出側端部にはベルマ
ウス部9aAが形成されており、また径方向内周側には
前述のハブ8aのポンプ吸込側(図2中左側)に近接
し、これを覆うような形状のハブカバー部9aBが形成
されている。そして、これらベルマウス部9aAとハブ
カバー部9aBによってポンプ外の支川3側からの吸い
込み流れを滑らかに羽根車8へと導入できるようになっ
ている。
【0026】フラップ弁支持部9cは、前述したような
略円筒形状の後端側が、鉛直上下方向の上部が下部より
軸方向寸法が短くなるような斜めにカットされた形状
(図2参照)となっている。そして、その短長の上部
に、前述のフラップ弁10を回動可能にピン19を介し
支持するブラケット部9cAが設けられている。
【0027】モータ軸7は、水中モータ6のケース13
の軸方向両端部の径方向中心側にそれぞれ設けた軸受2
0a,20bにより回転自在に支持されている。それら
のうちポンプ吸込側の軸受け20aの更にポンプ吸込側
には、水中モータ6への浸水を防ぐメカニカルシール2
1が設けられている。このメカニカルシール21の近傍
には、潤滑用の油室22と空気室23とが径方向(言い
換えればキー7aと垂直方向)に並設配置されている。
なお、これら油室22と空気室23の近傍には、メカニ
カルシール21により防水できず油室22を通過し隙間
24に溜まる水を抜き取り、空気室23に一時的に溜め
る為の水抜き穴25と、空気室23の溜水をメンテナン
ス時に排水する為の抜き穴26と、この抜き穴26に取
り付けたドレンプラグ27が併せて設けられている。
【0028】そして、上記のような水中モータ6、羽根
車8、ケーシング9の構造により、ケーシング9の内周
面と水中モータ6のケース13及びハブ8aの外周面と
の間に略直線状の流路28が形成されるようになってい
る。
【0029】また、ポンプ装置5は、ポンプ軸方向全長
(詳細には羽根車外周部9aの吸込側端部からフラップ
弁支持部9cの中心線上の吐出側端部までの軸方向長
さ)Lと、ポンプ口径(この図ではベルマウス部9aA
を除く羽根車外周部9aの口径)D4との比D4/Lが
0.65以上となっている。
【0030】なお、上記において、ポンプ装置5及びモ
ータ軸7は、各請求項記載の横軸ポンプ及び羽根車8を
取り付けた水中モータ6の回転軸をそれぞれ構成する。
【0031】次に、本実施形態のポンプゲートの動作及
び作用を以下に説明する。
【0032】上記本発明のポンプゲート1において、通
常の自然に流れ下るいわゆる自然流下の場合には、開閉
扉体4を支川3側の水位以上に上昇して排水を行う。一
方、例えば多量の降雨等により本川2側の水位が上昇し
支川3側から本川2側への自然流下ができなくなった場
合には、開閉扉体4を降下して、本川2側から支川3側
への逆流を防ぐと共に、ポンプ装置5を運転し、支川3
側から本川2側に強制的に排水を行うようになってい
る。このとき、ポンプ装置5においては、水中モータ6
を駆動し、モータ軸7を回転させることにより、羽根車
8が回転し、支川3側の水をポンプ吸込側のベルマウス
部9aAより吸い込んで加圧し、略直線状の流路28を
経てポンプ吐出側のフラップ弁支持部9cより本川2側
へ流出させるようになっている。
【0033】このとき、上記本発明の一実施形態におい
ては、水中モータ6は周方向複数箇所に設けた案内羽根
15によってケーシング9に対し固定支持され、水中モ
ータ6のモータ軸7の軸方向一方側に羽根車8を取り付
けて回転させる構造とすることにより、モータ軸7とと
もに回転するのは羽根車8だけとなっている。したがっ
て、モーターケース全体が羽根車とともに回転するアウ
タロータ形の従来構造のように円板摩擦損失が大きくな
るのを防止でき、ポンプ効率を向上できる。
【0034】また特に、上記本発明の一実施形態におい
ては、水中モータ6のケース13の外径D1とハブ8a
の外径D2とを略同一として、ケーシング9の内周面と
水中モータ6のケース13及びハブ8aの外周面との間
に略直線状の流路28を構成している。これにより、流
れの乱れを少なくして圧力損失を低減でき、これによっ
てもポンプ効率を向上できる。また、ポンプ装置5の径
方向の小型化も図ることができる。
【0035】また上記したように、羽根車8は、水中モ
ータ6のモータ軸7の軸方向一方側に対しナット16の
締結により着脱可能に設けられているので、容易に羽根
車8自体のメンテナンス(性能変え・性能向上のための
交換を含む)が可能となる。したがって、その都度モー
タごと取り外す必要があるアウタロータ形の従来構造に
比べて、メンテナンス作業性を向上することができる。
【0036】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、モータ軸7とともに回転するのは羽根車8だけであ
るので、アウターロータ形の従来構造に比べてポンプ効
率を向上できる。また、羽根車8が着脱可能に設けられ
ているので、メンテナンス作業性を向上することができ
る。
【0037】また、上記本発明の一実施形態によれば、
上記以外に以下のような効果もある。
【0038】ハブ比による径方向小型化 上記本発明の一実施形態のポンプゲート1において、水
中モータ6のケース13の外径D1とハブ8aの外径D
2とを略同一として略直線状の流路28を構成しようと
するとき、ハブ8aの外径D2と羽根車8の外径D3と
の比D2/D3を小さく設定しすぎると、相対的に羽根
車8の外径D3が大きくなってポンプ装置5全体の径方
向大型化を招く。本実施形態においては、ハブ8aの外
径D2と羽根車8の外径D3との比D2/D3を0.6
以上とすることにより、羽根車8の過度な径方向増大化
を防止し、確実にポンプ装置5全体の径方向小型化を図
ることができる。
【0039】口径とポンプ軸方向全長との比による軸
方向小型化 上記本発明の一実施形態のポンプゲート1において、水
中モータ6のケース13の外径D1とハブ8aの外径D
2とを略同一として略直線状の流路28を構成しようと
するとき、乱れを防止しつつポンプ装置5全体の径方向
小型化を図ることができるが、このときポンプ口径D4
とポンプ軸方向全長Lとの比D4/Lを小さく設定しす
ぎると相対的にポンプ装置5全体の軸方向大型化を招
く。本実施形態においては、ポンプ口径D4とポンプ軸
方向全長Lとの比D4/Lを0.65以上に設定するこ
とにより、ポンプ軸方向全長Lの過度な増大化を防止
し、これによって確実にポンプ装置5全体の小型化を図
ることができる。また、このポンプ装置5を搭載するポ
ンプゲート1の重量バランスも良くできる効果もある。
【0040】なお、上記本発明の一実施形態のポンプゲ
ート1においては、水中モータ6への浸水を防ぐ手段と
してメカニカルシール21を備え、このメカニカルシー
ル21の近傍に設けた油室22と空気室23をポンプ装
置5の径方向に並設配置した構造としている。したがっ
て、それらを軸方向に並設した場合に比べれば、これに
よってもポンプ装置5の軸方向小型化を図ることができ
る。
【0041】なお、上記実施形態においては、ポンプ装
置5の吐出側に設けたフラップ弁10により本川2側か
ら支川3側への逆流を防ぎつつ、水中モータ6の駆動
(正転)により支川3側から本川2側への排水のみ行う
場合を例にとって説明したが、これに限られず、本川2
側から支川3側への排水も可能としてよい。このような
変形例を図4及び図5により説明する。
【0042】図4は、この変形例によるポンプゲートの
全体概略構造を表す拡大側面図で、ポンプ装置の回転
前、回転後の状態を示している。図5は、図4に示した
構造の平面図であり、同様にポンプ装置の回転前、回転
途中、回転後の状態を示している。上記本発明の一実施
形態と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省
略する。
【0043】これら図4及び図5において、本変形例の
ポンプゲート1’は、上記した本発明の一実施形態を構
成するポンプ装置5を取り付け、回転前及び回転後には
開閉扉体4と隙間のない構造を持つポンプ装置取付部2
9と、このポンプ装置取付部29を挟むように取り付け
鉛直方向に配置した主軸30a,30bとを備えてい
る。このような構造により、図4に示すように、ポンプ
装置5は鉛直方向の軸である主軸30a,30bを中心
として回転可能に構成されている。なお、主軸30a,
30bは、その軸方向を水平方向または斜め方向に配置
してもよい。本変形例においては、ポンプ装置5の回転
前は、吸込側を支川3側に吐出側を本川2側となるよう
に配置することにより、支川3側から本川2側への排水
を行うことができ、回転後は吸込側を本川2側に吐出側
を支川3側となるように配置することにより、本川2側
から支川3側への排水を行うことができる。特にこのと
き、上記した本発明の一実施形態を構成するポンプ装置
5の小型化により、回転軸30を回転すると共に、回転
軸30に固定されたポンプ装置取付部29及びポンプ装
置5も容易に回転できる。さらに、上記のようにポンプ
装置5を回転させるのにも限られず、例えば、搭載した
ポンプ装置5の吐出側に設けたフラップ弁10を取り外
し、ケーシング9内の水中モータ6を逆運転させるよう
にしても、上記同様、本川2側から支水3側への排水を
行うことができる。
【0044】なお、本発明の技術思想の範囲ではない
が、上記ポンプ装置5と同様のポンプ装置5’を例えば
図6に示すように縦置きに配置し、上記ポンプ装置5’
の吐出側にベント31を取り付けて、いわゆる立軸ポン
プとして使用することもできる。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、ポンプ効率を向上でき
るとともに、メンテナンス作業性を向上することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のポンプゲートの一実施形態の全体概略
構造を表す縦断面図である。
【図2】本発明のポンプゲートの一実施形態を構成する
ポンプ装置5の全体構造を表す縦断面図である。
【図3】図2中A部の部分拡大縦断面図である。
【図4】本川側から支川側への排水も可能とした変形例
によるポンプゲートの全体概略構造を表す拡大側面図で
ある。
【図5】本川側から支川側への排水も可能とした変形例
によるポンプゲートの全体概略構造を表す平面図であ
る。
【図6】本発明のポンプゲートの一実施形態を構成する
ポンプ装置と同様のポンプ装置を立軸ポンプとして使用
した場合を表す図である。
【符号の説明】
1 ポンプゲート 4 開閉扉体 5 ポンプ装置 6 水中モータ 7 モータ軸 8 羽根車 8a ハブ 8b 羽根 9 ケーシング 13 モータのケース 21 メカニカルシール 22 油室 23 空気室 28 ポンプ装置内の直線状の流路 D1 モータのケースの外径 D2 ハブの外径 D3 羽根車の外径、 D4 ポンプ口径 L ポンプ軸方向全長
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F04D 13/08 F04D 13/08 X 29/12 29/12 B 29/54 29/54 A 29/64 29/64 A (72)発明者 松井 志郎 東京都足立区中川四丁目13番17号 株式会 社日立インダストリイズ内 (72)発明者 岩瀬 拓 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 淺原 健一郎 東京都足立区中川四丁目13番17号 株式会 社日立インダストリイズ内 Fターム(参考) 2D019 AA41 3H022 AA03 BA01 BA03 BA04 BA06 CA23 DA07 DA16 DA20 3H034 AA01 AA20 BB01 BB08 BB12 BB16 CC01 CC03 CC05 CC06 DD01 DD02 DD12 DD20 DD26 DD28 DD30 EE05 EE12 EE14 EE17

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】止水ゲートの開閉扉体に設けられた横軸ポ
    ンプを備えたポンプゲートにおいて、 前記横軸ポンプは、ケーシング内に設けた水中モータの
    軸方向一方側に羽根車を備え、 この羽根車は、複数の羽根を外周側に設けたハブを前記
    水中モータの回転軸に取り付けており、 前記水中モータのケースの外径と前記ハブの外径とを略
    同一として、前記ケーシングの内周側と前記ケース及び
    前記ハブの外周側との間に、前記回転軸と平行な略直線
    状の流路を構成したことを特徴とするポンプゲート。
  2. 【請求項2】止水ゲートの開閉扉体に設けられた横軸ポ
    ンプを備えたポンプゲートにおいて、 前記横軸ポンプは、ケーシング内に設けた水中モータの
    軸方向一方側に羽根車を備え、 この羽根車は、複数の羽根を外周側に設けたハブを前記
    水中モータの回転軸に取り付けるとともに、前記ハブ外
    径と前記羽根車の外径との比を0.6以上とし、 前記水中モータのケースの外径と前記ハブの外径とを略
    同一として、前記ケーシングの内周側と前記ケース及び
    前記ハブの外周側との間に、前記回転軸と平行な略直線
    状の流路を構成したことを特徴とするポンプゲート。
  3. 【請求項3】止水ゲートの開閉扉体に設けられた横軸ポ
    ンプを備えたポンプゲートにおいて、 前記横軸ポンプは、ケーシング内に設けた水中モータの
    軸方向一方側に羽根車を備え、 この羽根車は、複数の羽根を外周側に設けたハブを前記
    水中モータの回転軸に取り付け、 前記水中モータのケースの外径と前記ハブの外径とを略
    同一として、前記ケーシングの内周側と前記ケース及び
    前記ハブの外周側との間に、前記回転軸と平行な略直線
    状の流路を構成し、 ポンプ口径とポンプ軸方向全長との比を0.65以上と
    したことを特徴とするポンプゲート。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれか1項記載のポンプ
    ゲートにおいて、前記横軸ポンプは、前記水中モータへ
    の浸水を防ぐメカニカルシールを備え、このメカニカル
    シールの油室と空気室とを径方向に並設配置したことを
    特徴とするポンプゲート。
  5. 【請求項5】請求項1〜3のいずれか1項記載のポンプ
    ゲートにおいて、前記羽根車を、前記回転軸に着脱可能
    に取り付けたことを特徴とするポンプゲート。
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