JP2003129985A - ウエスコ式燃料ポンプ - Google Patents

ウエスコ式燃料ポンプ

Info

Publication number
JP2003129985A
JP2003129985A JP2001324398A JP2001324398A JP2003129985A JP 2003129985 A JP2003129985 A JP 2003129985A JP 2001324398 A JP2001324398 A JP 2001324398A JP 2001324398 A JP2001324398 A JP 2001324398A JP 2003129985 A JP2003129985 A JP 2003129985A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
impeller
pump
fuel pump
opening angle
blade
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001324398A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3899473B2 (ja
Inventor
Yoshiyasu Takaoka
良保 高岡
Mineo Torikai
峰生 鳥飼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Keihin Corp
Original Assignee
Keihin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Keihin Corp filed Critical Keihin Corp
Priority to JP2001324398A priority Critical patent/JP3899473B2/ja
Publication of JP2003129985A publication Critical patent/JP2003129985A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3899473B2 publication Critical patent/JP3899473B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ウエスコ式燃料ポンプの全回転域におけるポ
ンプ効率を高めるとともに電動モータの低回転域におけ
る吐出流量を確保する。 【構成】 ウエスコ式燃料ポンプは電動モータMによっ
て回転駆動されるインペラー7を備え、インペラー7の
円周方向の外周部分にV字形状をなす複数の羽根片7B
を有する。羽根片の回転方向Rに向かう背面側7Brの
V字の開き角度Yを、羽根片7Bの回転方向Rに向かう
前面側7BfのV字の開き角度Xより小さく形成する。
羽根片7B,7B間に形成される空間部7Eの溝幅W
を、V字形状の基部7Baから開口端7Bgに向けて大
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車、二輪車等に搭
載される燃料ポンプに関し、そのうち特にインペラーを
回転することによって、インペラーの外周に設けた羽根
溝の前後に圧力差を生じさせ、この圧力差を連続的に増
加することによって燃料を昇圧して吐出するウエスコ式
燃料ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のウエスコ式燃料ポンプは特開20
00−64989号公報の図1から図3に示される。
尚、説明を容易にする為に図中の符号を用いて説明す
る。これによると、燃料ポンプ1はケーシング2内にポ
ンプ部3とポンプ部3を回転させる電動モータ8とを備
える。ポンプ部3内には電動モータ8の回転軸8Dによ
って回転駆動される略円板状のタービンベーン11とし
てのタービン本体13が配置され、このタービン本体1
3の周方向には、全周に亘って多数の回転翼14が列設
される。前記各回転翼はウエブ16の位置から周方向に
互いに略V字状に拡開する一対の羽根板部14A,14
Bにより形成され、各回転翼間には羽根板部14A,1
4Bに沿って略V字状をなす空間部17が形成される。
又、前記一対の羽根板部14A,14Bはタービン本体
13の軸線に対し傾き角α°をもって形成されるもの
で、この傾き角α°は25度から45度の角度となるよ
うに形成される。そして、かかる燃料ポンプ1は、電動
モータ8が回転することによってタービンベーン11が
回転駆動され、各回転翼14によってV字状をなす空間
部17を通じて吸込ポート4から燃料を吸込みつつ、こ
の燃料を吐出ポート6側に向けて吐出するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来のウエスコ
式燃料ポンプによると以下の問題点を有する。第1には
電動モータの全回転域において、ポンプ効率を高めるこ
とが困難なものであって特に電動モータの低回転域にお
いて流量低下を生ずる。一方、かかるV字状をなす空間
部が形成されるウエスコ式燃料ポンプにおいて、ポンプ
効率を高める為には、燃料が各回転翼によって形成され
るV字状の空間部に流入し易くし、回転翼としての各羽
根板部によってタービンベーンの回転方向への運動エネ
ルギーを効果的に付与する必要がある。ここで従来の回
転翼14の回転方向における拡大断面図としての図7に
着目すると、各羽根板部14A,14Bは、タービンベ
ーン11の軸線に対して傾き角α°をもって形成される
もので、羽根板部14A,14Bにおけるタービンベー
ン11の回転方向に向かう前面側14Aa,14Baの
傾き角α°と、羽根板部14A,14Bにおけるタービ
ンベーン11の回転方向に向かう背面側14Ab,14
Bbの傾き角α°とが同一傾き角α°をもって形成され
る。従って、V字状をなす空間部17の基部17Aにお
ける溝幅Waと、タービン本体13の上面13A及び下
面13Bに開口する端部17Bにおける溝幅Wbとは同
一溝幅に形成されることになる。以上によると、タービ
ン11が回転した際において、燃料を空間部17内へ効
率よく流入させることができないもので、このことがポ
ンプ効率を阻害する一要因と考えられる。一方、空間部
17への燃料の流れ込みを向上することを目的とし、上
面13A、下面13Bに開口する空間部17の端部17
Bの溝幅Wbを大きくする為に、羽根板部14A,14
Bの板厚を薄くすることが考慮されるが、もともと1ミ
リメートル以下の板厚をもって形成される羽根板部14
A,14Bの板厚を薄くすると、特に応力が集中する羽
根板部14A,14Bの基部14Cにおける強度の確保
が困難なものである。又、羽根板部14A,14Bの板
厚を厚くするとともに空間部17の端部17Bの溝幅W
bを大きくすることは可能なものであるが、これによる
とタービンベーンの円周方向に沿って形成される羽根板
部14A,14Bの数が減少して円周方向に形成される
空間部17の数が減少することになり、この空間部17
の減少はポンプ効率を大きく低下させる一要因となる。
【0004】本発明になるウエスコ式燃料ポンプは前記
不具合に鑑み成されたもので、ポンプ部を駆動する電動
モータの全回転域におけるポンプ効率を高めるとともに
特に電動モータの低回転域においてポンプ効率の低下を
抑止することのできるウエスコ式燃料ポンプを提供する
こと。及びインペラーの羽根片の強度低下を抑止でき、
従来のウエスコ式燃料ポンプに容易に適用可能な上記燃
料ポンプを提供すること。を目的とする。
【0005】
【課題を達成する為の手段】本発明になるウエスコ式燃
料ポンプは、前記目的を達成する為に、ポンプハウジン
グ及びポンプカバーに設けられるポンプ流路に臨んでイ
ンペラーが回転自在に配置され、インペラーの回転によ
ってポンプ作用をなすウエスコ式燃料ポンプにおいて、
インペラーは、その外周部にインペラーの回転方向に向
かうV字形状をなす複数の羽根片を備え、前記羽根片の
回転方向に向かう背面側のV字の開き角度を、羽根片の
回転方向に向かう前面側のV字の開き角度より小さく形
成するとともに羽根片間に形成される空間部の溝幅を、
V字形状の基部から開口端に向けて大としたことを第1
の特徴とする。
【0006】又、本発明は、前記第1の特徴に加え、前
記背面側のV字の開き角度を、前面側のV字の開き角度
に対し、4度から10度の範囲で小さく設定したことを
第2の特徴とする。
【0007】更に本発明は、前記第1の特徴に加え、前
記インペラーに、羽根片の外周を覆うリング部を設けた
ことを第3の特徴とする。
【0008】
【作用】前記第1の特徴によると、羽根片の回転方向に
向かう背面側のV字の開き角度を、羽根片の回転方向に
向かう前面側のV字の開き角度より小さく形成したので
インペラーの上面及び下面に開口する羽根溝の開口端の
開口面積を増加させることができ、これによってポンプ
効率を高めることができる。又、前記によれば羽根片の
基部の板厚は従来の板厚から変更する必要がなく、同一
なる板厚を使用することができ、特に大なる応力集中が
発生する羽根片の基部の強度低下が抑止される。
【0009】又、前記第2の特徴によると、背面側のV
字の開き角度を、前面側のV字の開き開度に対し4度か
ら10度の範囲で小さく設定したことにより、ポンプ効
率を良好に維持できる。
【0010】更に前記第3の特徴によると、インペラー
に、羽根片の外周を覆うリング部を設けたので、基部に
比較して板厚の薄い羽根片の先端部における強度低下及
び微振動を抑止できる。
【0011】
【実施例】以下、本発明になるウエスコ式燃料ポンプの
一実施例を図により説明する。図1はウエスコ式燃料ポ
ンプP(以下単に燃料ポンプという)を示す要部縦断面
図である。燃料ポンプPは筒状のケーシング1内に配置
されるポンプ部Sと電動モータ部Mとにより構成され
る。電動モータMはケーシング1内に環状をなす永久磁
石2が固定配置され、永久磁石2の内方に回転軸3を備
える電機子3Aが配置される。そして、この回転軸3の
下方は後述するポンプハウジングに設けた軸受Dに回転
自在に支持され、回転軸3の上方はケーシング1の上方
に配置される第1吐出カバー4Aに設けた軸受Dに回転
自在に支持される。尚、ケーシング1の上方開口は前記
第1吐出カバー4Aとその上方に配置される第2吐出カ
バー4Bとによって閉塞されるもので、これら吐出カバ
ー4A,4Bにはケーシング1の内方に連なるとともに
外部に向かって開口する吐出路4Cと電機子3Aに外部
から給電を行なうための電源用のコネクタ4Dが設けら
れる。
【0012】ポンプ部Sは、ポンプハウジング5とポン
プカバー6と、インペラー7とによって形成される。ポ
ンプハウジング5とポンプカバー6とが対向するそれぞ
れの内側面には、円弧状をなすポンプ流路5A,6Aが
形成され、ポンプハウジング5のポンプ流路5Aの他端
部に吐出孔(図示せず)が連絡され、ポンプカバー6の
ポンプ流路6Aの一端部に吸入孔6Bが連絡される。そ
して、ケーシング1の下端に、ポンプハウジング5とポ
ンプカバー6とが対接して配置され、ケーシング1の下
端をポンプカバー6の外周部に向けてカシメることによ
ってそれらがケーシング1の下端に固定配置されるもの
で、これによると、ポンプハウジング5とポンプカバー
6との対接面間にインペラー収納室5Bが形成され、こ
のインペラー収納室5B内に後述するインペラー7が回
転自在に配置される。すなわちインペラー7の中心には
図2に示される如く、D形の嵌合孔7Aが穿設され、こ
の嵌合孔7A内に回転軸3の下端に形成したDカット部
3Bが嵌合配置され、これによって回転軸3の回転がイ
ンペラー7に伝達され、回転軸3とインペラー7とが同
期的に回転する。
【0013】そして本発明になるウエスコ式燃料ポンプ
は、以下に述べるインペラー7に特徴を有する。インペ
ラー7について図により詳述する。図2はインペラーの
要部平面図、図3は図2のA−A線における縦断面図、
図4は図2の円周方向B−Bにおける要部断面図、であ
る。インペラー7は円板状をなし、前述の如くその中央
部に回転軸3のDカット部3Bに嵌合される嵌合孔7A
が貫通して穿設され、その外周部には、ポンプハウジン
グ5のポンプ流路5A、ポンプカバー6のポンプ流路6
Aに臨んで開口するとともにインペラー7の回転方向R
に向かう複数のV字形状をなす羽根片7Bが設けられ
る。ここで、インペラー7の回転方向Rに向かうV字形
状をなす羽根片7Bは、後述する一側の羽根片7Bb,
他側の羽根片7Bcとによって形成され、180度以下
のV字のバンク角Vが回転方向Rに臨んで形成される。
前記羽根片は、インペラー7の厚さの略中間部に形成さ
れる羽根片基部7Baからインペラー7の上面7Cに向
かう一側の羽根片7Bbと、インペラー7の下面7Dに
向かう他側の羽根片7BcとによってV字形状に形成さ
れるもので、円周方向に隣接して設けられる羽根片7
B,7BによってV字形状をなす空間部7Eが形成され
る。(尚、空間部7Eもまたインペラー7の回転方向R
に向かう)
【0014】そして本発明におけるウエスコ式燃料ポン
プにあっては、特にインペラー7の回転方向Rに向かう
羽根板7Bの背面側7BrのV字の開く角度Yを、回転
方向Rに向かう羽根板7Bの前面側7BfのV字の開く
角度Xより小さく形成したものであり、これによると、
空間部7Eの溝幅は、羽根片基部7Baから羽根片端部
7Bgに向かって徐々に大きくなるもので、羽根片端部
7Bgにおける溝幅Wbは、羽根片基部7Baにおける
溝幅Waより大きく形成される。
【0015】次にその作用について説明する。電動モー
タMにコネクタ4Dを介して給電されると、電機子3A
が回転し、この回転が回転軸3を介してインペラー7に
伝達され、インペラー7は図2において時計方向Rへ回
転する。そしてインペラー収納室5B内に配置されるイ
ンペラー7は、外周に設けた羽根片7Bがポンプ流路5
A,6Aに沿って回転してポンプ作用をなすもので、図
示せぬ燃料タンク内に貯溜される燃料は、吸入孔6Bか
らポンプ流路6A内に吸入されてインペラー7の羽根片
7B,7B間に形成される空間部7E内に流入し、この
燃料が回転遠心力を受けて空間部7E内を外周側に向か
って流れ、ポンプ流路5A内を図示せぬ吐出孔側に圧送
され、この燃料はケーシング1内を介して吐出路4Cよ
り昇圧された燃料が外部の燃料噴射弁(図示せぬ)等へ
吐出される。
【0016】ここで本発明になるウエスコ式燃料ポンプ
によると、ポンプ効率を大きく向上できる。これは図5
に示されるように、羽根片7Bの背面側7BrのV字の
開き開度Yと羽根片7Bの前面側7Bfの開き角度Xと
が同一なる従来のウエスコ式燃料ポンプの吐出流量特性
が図5の▲−▲線で示されるように低流量吐出特性であ
るのに対し、本発明になるウエスコ式燃料ポンプの吐出
流量特性は、図5の●−●線に示される如く全回転数の
範囲において流量の増量を達成できたものである。
【0017】以上によると、従来の電動モータを使用し
た際にあっては燃料吐出量を増量することができ、逆に
従来と同等の燃料吐出量でよい場合にあっては、電動モ
ータを小型化でき、ウエスコ式燃料ポンプ自体を小型化
できる。
【0018】又、本発明のウエスコ式燃料ポンプによれ
ば、図5から明らかな如く、回転数の低い範囲にあって
も確実に燃料の吐出を行なうことができる。すなわち、
2100回転において10L/Hの燃料吐出を行なうこ
とが可能となったもので、従来のウエスコ式燃料ポンプ
が2800rpmにおいて燃料吐出が不能となるものに
比較して大きな燃料吐出特性の改善を達成できた。
【0019】以上によると、燃料ポンプを駆動する為の
電源電圧が低下した際(例えば機関雰囲気温度が大きく
低下してバッテリ電圧が低下した場合、自動車部品の他
の電気需要等による電流消費が一時的に増加した際、
等)にあっても確実に最小限の燃料を供給できるもので
ある。
【0020】そして、本発明のウエスコ式燃料ポンプが
上述の如くポンプ効率を向上できたことは、羽根片7B
の回転方向Rに向かう背面側7BrのV字の開き開度Y
を羽根片7Bの回転方向Rに向かう前面側7BfのV字
の開き開度Xより小さく形成したことによる。すなわ
ち、羽根片7Bの背面側7Brを基準として考えると、
羽根片7Bの前面側7BfのV字の開き角度Xは、羽根
片7Bの背面側7BrのV字の開き角度Yより大きく形
成されることによって両羽根片7B,7B間に形成され
る空間部7Eの羽根片端部7Bgにおける溝幅Wbを従
来のものに比較し、開き角度の相違に相当して大きくと
ることができ、空間部7Eのポンプ流路5A,6Aへの
開口面積を増加でき、ポンプ流路からの燃料の空間部7
E内への流れ込みを増量できたものである。又、羽根片
7Bの前面側7BfのV字の開き角度Xを、背面側7B
rのV字の開き角度Yより大きくしたことによると、イ
ンペラー7の回転時における燃料の迎え入れ角度を立て
ることができ、これによって空間部7E内への燃料の流
れ込みを容易に行なうことができたものである。
【0021】又、本発明のウエスコ式燃料ポンプによる
と、羽根片7Bの前面側7BfのV字の開き角度Xと羽
根片7Bの背面側7BrのV字の開き角度Yと、の角度
差をX>Yの条件の元で4度〜10度の範囲に設定する
ことが好ましい。これは図6に示される如く、インペラ
ー7の回転数が一定の4500rpm、燃料吐出圧力2
94kPa、背面側7BrのV字の開き角度Yが60度
の条件下で角度差4度から10度の範囲において大なる
吐出流量がえられ、この範囲外において吐出流量の低下
が確認される。すなわち角度差が0度において、(いい
かえると背面側と背面側の角度が同一であること)吐出
流量が大きく低下すること、及び4度から10度の範囲
外において吐出流量の向上を期待できないものである。
又、かかる角度差の範囲に両V字の開き角度X,Yに設
定するに当たり、羽根片基部7Baの肉厚を従来のウエ
スコ式燃料ポンプの肉厚と同一に保持することによって
基部7Baにおける剛性の低下を抑止できる。更に従来
のウエスコ式燃料ポンプの羽根片基部7Baの肉厚をそ
のまま使用することにより従来のウエスコ式燃料ポンプ
の基本的仕様(羽根片の数、空間部の数)を変えること
なく本発明を容易に実施できる。更に又、インペラー7
に、羽根片7Bの外周を覆うリング部7Fを設けると、
羽根片7Bの背面側7Brと前面側7Bfに角度差を設
けることによって羽根片7Bの端部7Bgの板厚が薄く
成った場合でも羽根片7Bの端部7Bgが微振動を生じ
て騒音が発生したり、羽根片7Bの端部7Bgが損傷し
たりすることが防止される。
【0022】
【発明の効果】以上の如く、本発明になるウエスコ式燃
料ポンプによると、羽根片の回転方向に向かう背面側の
V字の開き角度を、羽根片の回転方向に向かう前面側の
V字の開き角度より小さく形成するとともに羽根片間に
形成される羽根溝の溝幅を、V字形状の基部から開口端
に向けて大としたので、電動モータの全回転域において
燃料の吐出流量を増量できるとともに特に低回転領域に
おける燃料吐出を確実に確保できたものである。又、背
面側のV字の開き角度を、前面側のV字の開き角度に対
し4度から10度の範囲で小さく設定したことによって
前述した吐出流量の増量及び低回転域における流量確保
を効果的に達成でき、更に従来のウエスコ式燃料ポンプ
への適用が容易に行なえる。更に羽根片の外周に、羽根
片を覆うリング部を設けたことによると、本発明を実施
するに当たって羽根片の端部が薄く形成された際にあっ
ても羽根片の端部が振動して騒音を発生させることがな
く、且つ安定したポンプ性能を維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるウエスコ式燃料ポンプの一実施例
を示す要部縦断面図。
【図2】図1に用いられるインペラーの要部平面図。
【図3】図2のA−A線における縦断面図。
【図4】図2のB−B線における要部縦断面図
【図5】電動モータの回転数と吐出流量との関係を示す
線図。
【図6】背面側のV字の開き角度と前面側のV字の開き
角度との角度差と、吐出流量との関係を示す線図。
【図7】従来のウエスコ式燃料ポンプに用いられるイン
ペラーの図4に相当する部位における要部縦断面図。
【符号の説明】
7 インペラー 7B 羽根片 7Ba 羽根片の基部 7Bf 羽根片の前面側 7Bg 羽根片の開口端 7Br 羽根片の背面側 7E 空間部 7F リング部 X 前面側のV字の開き角度 Y 背面側のV字の開き角度

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプハウジング及びポンプカバーに設
    けられるポンプ流路に臨んでインペラーが回転自在に配
    置され、インペラーの回転によってポンプ作用をなすウ
    エスコ式燃料ポンプにおいて、インペラー7は、その外
    周部にインペラー7の回転方向に向かうV字形状をなす
    複数の羽根片7Bを備え、前記羽根片の回転方向Rに向
    かう背面側7BrのV字の開き角度Yを、羽根片7Bの
    回転方向Rに向かう前面側7BfのV字の開き角度Xよ
    り小さく形成するとともに羽根片7B,7B間に形成さ
    れる空間部7Eの溝幅Wを、V字形状の基部7Baから
    開口端7Bgに向けて大としたことを特徴とするウエス
    コ式燃料ポンプ。
  2. 【請求項2】 前記背面側7BrのV字の開き角度Y
    を、前面側7BfのV字の開き角度Xに対し、4度から
    10度の範囲で小さく設定したことを特徴とする請求項
    1記載のウエスコ式燃料ポンプ。
  3. 【請求項3】 前記インペラーに、羽根片7Bの外周を
    覆うリング部7Fを設けたことを特徴とする請求項1記
    載のウエスコ式燃料ポンプ。
JP2001324398A 2001-10-23 2001-10-23 ウエスコ式燃料ポンプ Expired - Fee Related JP3899473B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001324398A JP3899473B2 (ja) 2001-10-23 2001-10-23 ウエスコ式燃料ポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001324398A JP3899473B2 (ja) 2001-10-23 2001-10-23 ウエスコ式燃料ポンプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003129985A true JP2003129985A (ja) 2003-05-08
JP3899473B2 JP3899473B2 (ja) 2007-03-28

Family

ID=19141128

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001324398A Expired - Fee Related JP3899473B2 (ja) 2001-10-23 2001-10-23 ウエスコ式燃料ポンプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3899473B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100838910B1 (ko) 2005-11-08 2008-06-16 가부시키가이샤 덴소 임펠러 및 임펠러를 갖는 유체 펌프
KR101349689B1 (ko) 2011-12-19 2014-01-13 자동차부품연구원 베인 펌프 및 이를 갖는 자동차

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100838910B1 (ko) 2005-11-08 2008-06-16 가부시키가이샤 덴소 임펠러 및 임펠러를 갖는 유체 펌프
KR101349689B1 (ko) 2011-12-19 2014-01-13 자동차부품연구원 베인 펌프 및 이를 갖는 자동차

Also Published As

Publication number Publication date
JP3899473B2 (ja) 2007-03-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4495291B2 (ja) タービン式燃料ポンプ
KR100571939B1 (ko) 터빈 연료 펌프
JPH05187382A (ja) 電動燃料ポンプ
JP4827319B2 (ja) 液体ポンプのインペラ
KR20070049574A (ko) 임펠러 및 임펠러를 갖는 유체 펌프
US20030175119A1 (en) Centrifugal pump
JP2003129985A (ja) ウエスコ式燃料ポンプ
US6468027B2 (en) Fuel pump for internal combustion engine
JP2984582B2 (ja) 摩擦再生ポンプ
JP2004257284A (ja) タービン型燃料ポンプ
JP2001082383A (ja) 羽根車、遠心送風機および遠心ポンプ
JP3536162B2 (ja) 摩擦再生ポンプ
KR100568547B1 (ko) 개선된 형상의 임펠러를 구비하는 자동차용 터빈형전동기식연료펌프
JP3788505B2 (ja) 燃料ポンプ
JP4600714B2 (ja) 燃料ポンプ
JP4252780B2 (ja) タービン型燃料ポンプ
KR101222017B1 (ko) 자동차 연료펌프용 임펠러
JP2020148169A (ja) 遠心ポンプ
JP2536665B2 (ja) 円周流式液体ポンプ
JPH085355Y2 (ja) タービン型ポンプ
JPH0979170A (ja) タービンポンプ
JP4552221B2 (ja) 燃料ポンプ
JP2003148372A (ja) 燃料ポンプ
KR20220011086A (ko) 원심 압축기
JP2001342983A (ja) 燃料ポンプ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060214

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060322

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061024

R155 Notification before disposition of declining of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R155

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061214

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110112

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110112

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120112

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120112

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130112

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130112

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140112

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees