JP3899473B2 - ウエスコ式燃料ポンプ - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、自動車、二輪車等に搭載される燃料ポンプに関し、そのうち特にインペラーを回転することによって、インペラーの外周に設けた羽根溝の前後に圧力差を生じさせ、この圧力差を連続的に増加することによって燃料を昇圧して吐出するウエスコ式燃料ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のウエスコ式燃料ポンプは特開2000−64989号公報の図1から図3に示される。
尚、説明を容易にする為に図中の符号を用いて説明する。
これによると、燃料ポンプ1はケーシング2内にポンプ部3とポンプ部3を回転させる電動モータ8とを備える。
ポンプ部3内には電動モータ8の回転軸8Dによって回転駆動される略円板状のタービンベーン11としてのタービン本体13が配置され、このタービン本体13の周方向には、全周に亘って多数の回転翼14が列設される。
前記各回転翼はウエブ16の位置から周方向に互いに略V字状に拡開する一対の羽根板部14A,14Bにより形成され、各回転翼間には羽根板部14A,14Bに沿って略V字状をなす空間部17が形成される。
又、前記一対の羽根板部14A,14Bはタービン本体13の軸線に対し傾き角α°をもって形成されるもので、この傾き角α°は25度から45度の角度となるように形成される。
そして、かかる燃料ポンプ1は、電動モータ8が回転することによってタービンベーン11が回転駆動され、各回転翼14によってV字状をなす空間部17を通じて吸込ポート4から燃料を吸込みつつ、この燃料を吐出ポート6側に向けて吐出するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
かかる従来のウエスコ式燃料ポンプによると以下の問題点を有する。
第1には電動モータの全回転域において、ポンプ効率を高めることが困難なものであって特に電動モータの低回転域において流量低下を生ずる。
一方、かかるV字状をなす空間部が形成されるウエスコ式燃料ポンプにおいて、ポンプ効率を高める為には、燃料が各回転翼によって形成されるV字状の空間部に流入し易くし、回転翼としての各羽根板部によってタービンベーンの回転方向への運動エネルギーを効果的に付与する必要がある。
ここで従来の回転翼14の回転方向における拡大断面図としての図7に着目すると、各羽根板部14A,14Bは、タービンベーン11の軸線に対して傾き角α°をもって形成されるもので、羽根板部14A,14Bにおけるタービンベーン11の回転方向に向かう前面側14Aa,14Baの傾き角α°と、羽根板部14A,14Bにおけるタービンベーン11の回転方向に向かう背面側14Ab,14Bbの傾き角α°とが同一傾き角α°をもって形成される。
従って、V字状をなす空間部17の基部17Aにおける溝幅Waと、タービン本体13の上面13A及び下面13Bに開口する端部17Bにおける溝幅Wbとは同一溝幅に形成されることになる。
以上によると、タービン11が回転した際において、燃料を空間部17内へ効率よく流入させることができないもので、このことがポンプ効率を阻害する一要因と考えられる。
一方、空間部17への燃料の流れ込みを向上することを目的とし、上面13A、下面13Bに開口する空間部17の端部17Bの溝幅Wbを大きくする為に、羽根板部14A,14Bの板厚を薄くすることが考慮されるが、もともと1ミリメートル以下の板厚をもって形成される羽根板部14A,14Bの板厚を薄くすると、特に応力が集中する羽根板部14A,14Bの基部14Cにおける強度の確保が困難なものである。
又、羽根板部14A,14Bの板厚を厚くするとともに空間部17の端部17Bの溝幅Wbを大きくすることは可能なものであるが、これによるとタービンベーンの円周方向に沿って形成される羽根板部14A,14Bの数が減少して円周方向に形成される空間部17の数が減少することになり、この空間部17の減少はポンプ効率を大きく低下させる一要因となる。
【0004】
本発明になるウエスコ式燃料ポンプは前記不具合に鑑み成されたもので、ポンプ部を駆動する電動モータの全回転域におけるポンプ効率を高めるとともに特に電動モータの低回転域においてポンプ効率の低下を抑止することのできるウエスコ式燃料ポンプを提供すること。及びインペラーの羽根片の強度低下を抑止でき、従来のウエスコ式燃料ポンプに容易に適用可能な上記燃料ポンプを提供すること。を目的とする。
【0005】
【課題を達成する為の手段】
本発明になるウエスコ式燃料ポンプは、前記目的を達成する為に、ポンプハウジング及びポンプカバーに設けられるポンプ流路に臨んでインペラーが回転自在に配置され、
インペラーの回転によってポンプ作用をなすウエスコ式燃料ポンプにおいて、
インペラーは、その外周部にインペラーの回転方向に向かい、背面側のV字の開き角度と、前面側のV字の開き角度Xと、を有するV字形状をなす複数の羽根片を備え、
前記各羽根片の全ての背面側のV字の開き角度Yを同一角度に形成するとともに全ての前面側のV字の開き角度Xを同一角度に形成し、
更に、前記羽根片の背面側のV字の開き角度Yを、
前面側のV字の開き角度Xより小さく形成するとともに羽根片間に形成される空間部の溝幅を、V字形状の基部から開口端に向けて大としたことを第1の特徴とする。
【0006】
又、本発明は、前記第1の特徴に加え、前記背面側のV字の開き角度を、前面側のV字の開き角度に対し、4度から10度の範囲で小さく設定したことを第2の特徴とする。
【0007】
更に本発明は、前記第1の特徴に加え、前記インペラーに、羽根片の外周を覆うリング部を設けたことを第3の特徴とする。
【0008】
【作用】
前記第1の特徴によると、羽根片の回転方向に向かう背面側のV字の開き角度を、羽根片の回転方向に向かう前面側のV字の開き角度より小さく形成したのでインペラーの上面及び下面に開口する羽根溝の開口端の開口面積を増加させることができ、これによってポンプ効率を高めることができる。
又、前記によれば羽根片の基部の板厚は従来の板厚から変更する必要がなく、同一なる板厚を使用することができ、特に大なる応力集中が発生する羽根片の基部の強度低下が抑止される。
【0009】
又、前記第2の特徴によると、背面側のV字の開き角度を、前面側のV字の開き開度に対し4度から10度の範囲で小さく設定したことにより、ポンプ効率を良好に維持できる。
【0010】
更に前記第3の特徴によると、インペラーに、羽根片の外周を覆うリング部を設けたので、基部に比較して板厚の薄い羽根片の先端部における強度低下及び微振動を抑止できる。
【0011】
【実施例】
以下、本発明になるウエスコ式燃料ポンプの一実施例を図により説明する。
図1はウエスコ式燃料ポンプP(以下単に燃料ポンプという)を示す要部縦断面図である。
燃料ポンプPは筒状のケーシング1内に配置されるポンプ部Sと電動モータ部Mとにより構成される。
電動モータMはケーシング1内に環状をなす永久磁石2が固定配置され、永久磁石2の内方に回転軸3を備える電機子3Aが配置される。
そして、この回転軸3の下方は後述するポンプハウジングに設けた軸受Dに回転自在に支持され、回転軸3の上方はケーシング1の上方に配置される第1吐出カバー4Aに設けた軸受Dに回転自在に支持される。
尚、ケーシング1の上方開口は前記第1吐出カバー4Aとその上方に配置される第2吐出カバー4Bとによって閉塞されるもので、これら吐出カバー4A,4Bにはケーシング1の内方に連なるとともに外部に向かって開口する吐出路4Cと電機子3Aに外部から給電を行なうための電源用のコネクタ4Dが設けられる。
【0012】
ポンプ部Sは、ポンプハウジング5とポンプカバー6と、インペラー7とによって形成される。
ポンプハウジング5とポンプカバー6とが対向するそれぞれの内側面には、円弧状をなすポンプ流路5A,6Aが形成され、ポンプハウジング5のポンプ流路5Aの他端部に吐出孔(図示せず)が連絡され、ポンプカバー6のポンプ流路6Aの一端部に吸入孔6Bが連絡される。
そして、ケーシング1の下端に、ポンプハウジング5とポンプカバー6とが対接して配置され、ケーシング1の下端をポンプカバー6の外周部に向けてカシメることによってそれらがケーシング1の下端に固定配置されるもので、これによると、ポンプハウジング5とポンプカバー6との対接面間にインペラー収納室5Bが形成され、このインペラー収納室5B内に後述するインペラー7が回転自在に配置される。
すなわちインペラー7の中心には図2に示される如く、D形の嵌合孔7Aが穿設され、この嵌合孔7A内に回転軸3の下端に形成したDカット部3Bが嵌合配置され、これによって回転軸3の回転がインペラー7に伝達され、回転軸3とインペラー7とが同期的に回転する。
【0013】
そして本発明になるウエスコ式燃料ポンプは、以下に述べるインペラー7に特徴を有する。
インペラー7について図により詳述する。
図2はインペラーの要部平面図、図3は図2のA−A線における縦断面図、図4は図2の円周方向B−Bにおける要部断面図、である。
インペラー7は円板状をなし、前述の如くその中央部に回転軸3のDカット部3Bに嵌合される嵌合孔7Aが貫通して穿設され、その外周部には、ポンプハウジング5のポンプ流路5A、ポンプカバー6のポンプ流路6Aに臨んで開口するとともにインペラー7の回転方向Rに向かう複数のV字形状をなす羽根片7Bが設けられる。
ここで、インペラー7の回転方向Rに向かうV字形状をなす羽根片7Bは、後述する一側の羽根片7Bb,他側の羽根片7Bcとによって形成され、180度以下のV字のバンク角Vが回転方向Rに臨んで形成される。
前記羽根片は、インペラー7の厚さの略中間部に形成される羽根片基部7Baからインペラー7の上面7Cに向かう一側の羽根片7Bbと、インペラー7の下面7Dに向かう他側の羽根片7BcとによってV字形状に形成されるもので、円周方向に隣接して設けられる羽根片7B,7BによってV字形状をなす空間部7Eが形成される。
(尚、空間部7Eもまたインペラー7の回転方向Rに向かう)
【0014】
そして本発明におけるウエスコ式燃料ポンプにあっては、特にインペラー7の回転方向Rに向かう羽根板7Bの背面側7BrのV字の開き角度Yを、回転方向Rに向かう羽根板7Bの前面側7BfのV字の開き角度Xより小さく形成したものであり、これによると、空間部7Eの溝幅は、羽根片基部7Baから羽根片端部7Bgに向かって徐々に大きくなるもので、羽根片端部7Bgにおける溝幅Wbは、羽根片基部7Baにおける溝幅Waより大きく形成される。
【0015】
次にその作用について説明する。
電動モータMにコネクタ4Dを介して給電されると、電機子3Aが回転し、この回転が回転軸3を介してインペラー7に伝達され、インペラー7は図2において時計方向Rへ回転する。
そしてインペラー収納室5B内に配置されるインペラー7は、外周に設けた羽根片7Bがポンプ流路5A,6Aに沿って回転してポンプ作用をなすもので、図示せぬ燃料タンク内に貯溜される燃料は、吸入孔6Bからポンプ流路6A内に吸入されてインペラー7の羽根片7B,7B間に形成される空間部7E内に流入し、この燃料が回転遠心力を受けて空間部7E内を外周側に向かって流れ、ポンプ流路5A内を図示せぬ吐出孔側に圧送され、ケーシング1内を介して吐出路4Cより昇圧された燃料が外部の燃料噴射弁(図示せぬ)等へ吐出される。
【0016】
ここで本発明になるウエスコ式燃料ポンプによると、ポンプ効率を大きく向上できる。
これは図5に示されるように、羽根片7Bの背面側7BrのV字の開き開度Yと羽根片7Bの前面側7Bfの開き角度Xとが同一なる従来のウエスコ式燃料ポンプの吐出流量特性が図5の▲−▲線で示されるように低流量吐出特性であるのに対し、本発明になるウエスコ式燃料ポンプの吐出流量特性は、図5の●−●線に示される如く全回転数の範囲において流量の増量を達成できたものである。
【0017】
以上によると、従来の電動モータを使用した際にあっては燃料吐出量を増量することができ、逆に従来と同等の燃料吐出量でよい場合にあっては、電動モータを小型化でき、ウエスコ式燃料ポンプ自体を小型化できる。
【0018】
又、本発明のウエスコ式燃料ポンプによれば、図5から明らかな如く、回転数の低い範囲にあっても確実に燃料の吐出を行なうことができる。
すなわち、2100回転において10L/Hの燃料吐出を行なうことが可能となったもので、従来のウエスコ式燃料ポンプが2800rpmにおいて燃料吐出が不能となるものに比較して大きな燃料吐出特性の改善を達成できた。
【0019】
以上によると、燃料ポンプを駆動する為の電源電圧が低下した際(例えば機関雰囲気温度が大きく低下してバッテリ電圧が低下した場合、自動車部品の他の電気需要等による電流消費が一時的に増加した際、等)にあっても確実に最小限の燃料を供給できるものである。
【0020】
そして、本発明のウエスコ式燃料ポンプが上述の如くポンプ効率を向上できたことは、羽根片7Bの回転方向Rに向かう背面側7BrのV字の開き開度Yを羽根片7Bの回転方向Rに向かう前面側7BfのV字の開き開度Xより小さく形成したことによる。
すなわち、羽根片7Bの背面側7Brを基準として考えると、羽根片7Bの前面側7BfのV字の開き角度Xは、羽根片7Bの背面側7BrのV字の開き角度Yより大きく形成されることによって両羽根片7B,7B間に形成される空間部7Eの羽根片端部7Bgにおける溝幅Wbを従来のものに比較し、開き角度の相違に相当して大きくとることができ、空間部7Eのポンプ流路5A,6Aへの開口面積を増加でき、ポンプ流路からの燃料の空間部7E内への流れ込みを増量できたものである。
又、羽根片7Bの前面側7BfのV字の開き角度Xを、背面側7BrのV字の開き角度Yより大きくしたことによると、インペラー7の回転時における燃料の迎え入れ角度を立てることができ、これによって空間部7E内への燃料の流れ込みを容易に行なうことができたものである。
【0021】
又、本発明のウエスコ式燃料ポンプによると、羽根片7Bの前面側7BfのV字の開き角度Xと羽根片7Bの背面側7BrのV字の開き角度Yと、の角度差をX>Yの条件の元で4度〜10度の範囲に設定することが好ましい。
これは図6に示される如く、インペラー7の回転数が一定の4500rpm、燃料吐出圧力294kPa、背面側7BrのV字の開き角度Yが60度の条件下で角度差4度から10度の範囲において大なる吐出流量がえられ、この範囲外において吐出流量の低下が確認される。
すなわち角度差が0度において、(いいかえると背面側と背面側の角度が同一であること)吐出流量が大きく低下すること、及び4度から10度の範囲外において吐出流量の向上を期待できないものである。
又、かかる角度差の範囲に両V字の開き角度X,Yに設定するに当たり、羽根片基部7Baの肉厚を従来のウエスコ式燃料ポンプの肉厚と同一に保持することによって基部7Baにおける剛性の低下を抑止できる。
更に従来のウエスコ式燃料ポンプの羽根片基部7Baの肉厚をそのまま使用することにより従来のウエスコ式燃料ポンプの基本的仕様(羽根片の数、空間部の数)を変えることなく本発明を容易に実施できる。
更に又、インペラー7に、羽根片7Bの外周を覆うリング部7Fを設けると、羽根片7Bの背面側7Brと前面側7Bfに角度差を設けることによって羽根片7Bの端部7Bgの板厚が薄く成った場合でも羽根片7Bの端部7Bgが微振動を生じて騒音が発生したり、羽根片7Bの端部7Bgが損傷したりすることが防止される。
【0022】
【発明の効果】
以上の如く、本発明になるウエスコ式燃料ポンプによると、ポンプハウジング及びポンプカバーに設けられるポンプ流路に臨んでインペラーが回転自在に配置され、
インペラーの回転によってポンプ作用をなすウエスコ式燃料ポンプにおいて、
インペラーは、その外周部にインペラーの回転方向に向かい、背面側のV字の開き角度と 、前面側のV字の開き角度Xと、を有するV字形状をなす複数の羽根片を備え、
前記各羽根片の全ての背面側のV字の開き角度Yを同一角度に形成するとともに全ての前面側のV字の開き角度Xを同一角度に形成し、
更に、前記羽根片の背面側のV字の開き角度Yを、
前面側のV字の開き角度Xより小さく形成するとともに羽根片間に形成される空間部の溝幅を、V字形状の基部から開口端に向けて大としたので電動モータの全回転域において燃料の吐出流量を増量できるとともに特に低回転領域における燃料吐出を確実に確保できたものである。
又、背面側のV字の開き角度を、前面側のV字の開き角度に対し4度から10度の範囲で小さく設定したことによって前述した吐出流量の増量及び低回転域における流量確保を効果的に達成でき、更に従来のウエスコ式燃料ポンプへの適用が容易に行なえる。
更に羽根片の外周に、羽根片を覆うリング部を設けたことによると、本発明を実施するに当たって羽根片の端部が薄く形成された際にあっても羽根片の端部が振動して騒音を発生させることがなく、且つ安定したポンプ性能を維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明になるウエスコ式燃料ポンプの一実施例を示す要部縦断面図。
【図2】 図1に用いられるインペラーの要部平面図。
【図3】 図2のA−A線における縦断面図。
【図4】 図2のB−B線における要部縦断面図
【図5】 電動モータの回転数と吐出流量との関係を示す線図。
【図6】 背面側のV字の開き角度と前面側のV字の開き角度との角度差と、吐出流量との関係を示す線図。
【図7】 従来のウエスコ式燃料ポンプに用いられるインペラーの図4に相当する部位における要部縦断面図。
【符号の説明】
7 インペラー
7B 羽根片
7Ba 羽根片の基部
7Bf 羽根片の前面側
7Bg 羽根片の開口端
7Br 羽根片の背面側
7E 空間部
7F リンク部
X 前面側のV字の開き角度
Y 背面側のV字の開き角度
Claims (3)
- ポンプハウジング及びポンプカバーに設けられるポンプ流路に臨んでインペラーが回転自在に配置され、
インペラーの回転によってポンプ作用をなすウエスコ式燃料ポンプにおいて、
インペラー7は、その外周部にインペラー7の回転方向に向かい、背面側7BrのV字の開き角度Yと、前面側7BfのV字の開き角度Xと、を有するV字形状をなす複数の羽根片7Bを備え、
前記各羽根片の全ての背面側7BrのV字の開き角度Yを同一角度に形成するとともに全ての前面側7BfのV字の開き角度Xを同一角度に形成し、
更に、前記羽根片の背面側7BrのV字の開き角度Yを、
前面側7BfのV字の開き角度Xより小さく形成するとともに羽根片7B,7B間に形成される空間部7Eの溝幅Wを、V字形状の基部7Baから開口端7Bgに向けて大としたことを特徴とするウエスコ式燃料ポンプ。 - 前記背面側7BrのV字の開き角度Yを、前面側7BfのV字の開き角度Xに対し、4度から10度の範囲で小さく設定したことを特徴とする請求項1記載のウエスコ式燃料ポンプ。
- 前記インペラーに、羽根片7Bの外周を覆うリング部7Fを設けたことを特徴とする請求項1記載のウエスコ式燃料ポンプ。
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