JP2001342983A - 燃料ポンプ - Google Patents

燃料ポンプ

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JP2001342983A
JP2001342983A JP2001095349A JP2001095349A JP2001342983A JP 2001342983 A JP2001342983 A JP 2001342983A JP 2001095349 A JP2001095349 A JP 2001095349A JP 2001095349 A JP2001095349 A JP 2001095349A JP 2001342983 A JP2001342983 A JP 2001342983A
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fuel
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groove
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Hideki Naruseko
秀喜 成迫
Yoshio Ebihara
嘉男 海老原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 騒音の発生を低減する燃料ポンプを提供す
る。 【解決手段】 ケーシング本体21にC字状のポンプ溝
21aがインペラ23の羽根23aに沿って形成されて
いる。インペラ23を挟んでケーシング本体21と向き
合うケーシングカバーにもポンプ溝が形成されており、
両ポンプ溝によりポンプ流路41が形成されている。燃
料出口42のインペラ23の回転方向前方端において、
両ポンプ溝の外周面とインペラ23との間に間隙dが形
成されている。ポンプ溝21aの深さは、開始位置20
0から徐々に浅くなり終結位置201でほぼ0になって
いる。ポンプ溝21aの外径および内径は開始位置20
0から徐々に変化し、終結位置201でインペラ23の
外径とほぼ等しくなっている。ポンプ流路41は、燃料
出口42を通過した終結位置201で閉塞している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料タンクから吸
い上げた燃料を吐出する燃料ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、円板状に形成され外周縁に羽根を
有するインペラが回転することにより、燃料タンクから
吸い上げた燃料を吐出する燃料ポンプが知られている。
このような燃料ポンプを図5に示す。インペラ110
は、上ハウジング100とインペラ110を挟んで上ハ
ウジング100の軸方向反対側に配設されている図示し
ない下ハウジングとにより回転可能に収容されている。
上ハウジング100の吸入位置105と向き合う下ハウ
ジングに燃料入口が形成されている。上ハウジング10
0には、吸入位置105から燃料出口106に向けイン
ペラ110の羽根に沿った円弧状のポンプ溝101が形
成されている。下ハウジングにもポンプ溝101と向き
合う位置にポンプ溝が形成されている。両ハウジングに
形成されたポンプ溝によりポンプ流路102が形成され
ている。
【0003】しかし、上下ハウジングが形成するポンプ
溝が燃料出口106で急激に浅くなりポンプ溝101が
燃料出口106で終結しているので、インペラ110の
羽根同士の間に形成されている羽根溝に保持された燃料
がポンプ流路102の終端に位置し燃料出口106を形
成する上ハウジング100の壁面107に衝突し、(イ
ンペラ羽根数)×(モータ回転数)が表す周波数で騒音
が発生する。
【0004】実開平2−103194号公報に開示され
る燃料ポンプでは、インペラと交差するポンプ溝の壁面
に面取りを施して騒音を低減しようとしている。また、
特開平9−119390号公報に開示される燃料ポンプ
では、燃料出口の上流側から燃料出口に向け、インペラ
の外周面とその先端面に対向する周壁面との間の隙間寸
法を徐々に狭くすることにより、騒音を低減しようとし
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実開平
2−103194号公報および特開平9−119390
号公報に開示される燃料ポンプは、いずれも燃料出口で
ポンプ溝が終結しているので、ポンプ溝に面取りを施し
たり、インペラの外周面とその先端面に対向するポンプ
溝の外周壁面との間の隙間寸法を徐々に狭くしたりして
も、燃料出口を形成する壁面に羽根溝に保持された燃料
が衝突し、騒音を発生するおそれがある。
【0006】特開平6−288381号公報には、流路
終端に緩衝部を形成し、この緩衝部が斜方向壁面を有す
るために、燃料が時間差を持って斜方向壁面に衝突する
ことで騒音を低減する構成が開示されている。しかしな
がら特開平6−288381号公報においても、また、
実開平2−103194号公報の第3図、第7図、第1
5図、第17図、さらに特開平9−119390号公報
に開示される燃料ポンプにおいても、終端近傍の流路を
形成する流路形成端面をインペラが通過する際にさらに
インペラの回転方向に流路終端まで流路が延び、この部
分に燃料が残る構成になっている。インペラと流路形成
端面とが微小な隙間で通過した際には振動が発生するの
で、このような構成では、このインペラ端面と流路形成
端面した際には振動が発生するので、このような構成で
は、このインペラ端面と流路形成端面との交線から流路
終端までの空間に残った燃料に振動が伝わることにな
り、これが燃料ポンプの音発生の原因の1つになってい
ると推定される。
【0007】本発明の目的は、騒音の発生を低減する燃
料ポンプを提供することにある。本発明の他の目的は、
音の原因となるインペラが流路形成端面と微小隙間で通
過する際に振動が伝わる流路終端の燃料を少なくするこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
燃料ポンプによると、流路部材に形成したポンプ溝の深
さ、外径および内径は、回転部材の回転方向に向かい燃
料出口の上流側からほぼ同時に徐々に変化し始めてい
る。ポンプ溝の深さは浅くなり、ポンプ溝の外径は小さ
くなって回転部材の外径に近づき、ポンプ溝の内径は大
きくなって回転部材の外径に近づき、燃料出口を過ぎて
からポンプ溝は終結し、ポンプ流路は閉塞している。回
転部材の羽根溝に保持された燃料が燃料出口を通過し燃
料出口を形成する壁面に衝突しないので、燃料出口にお
いて発生する騒音を低減できる。燃料出口を通過した燃
料は、回転部材の回転によりポンプ流路から押し出され
るように燃料出口から排出される。
【0009】ここで、燃料出口の回転部材の回転方向前
方端において、回転部材の羽根とポンプ溝の外周壁面と
が形成する間隙をdmmとすると、0.2>dでは、ポ
ンプ溝が燃料出口を通過してから終結していても、回転
部材の羽根とポンプ溝の外周面との距離が近すぎる。し
たがって、燃料出口を形成する壁面に羽根溝に保持され
た燃料が衝突し、騒音が発生する。またd>3.4で
は、ポンプ溝の深さ、外径および内径を徐々に変化する
と、ポンプ溝が燃料入口まで達し、燃料出口と燃料入口
との間をシールできない。単位角度当たりにポンプ溝が
変化する割合を大きくすればポンプ溝は燃料入口に達し
ない。しかし、ポンプ溝の終結付近でポンプ溝と回転部
材とが急激に近づきポンプ流路の燃料圧力が急激に上昇
するので、燃料出口で騒音は発生しないが、ポンプ溝の
終結位置で騒音が発生する恐れがある。本発明の請求項
2記載の燃料ポンプによると、0.2≦d≦3.4とし
ているので、ポンプ溝が燃料入口に達することを防止
し、ポンプ溝の終結位置で騒音が発生することを低減す
る。
【0010】また、ポンプ溝の深さ、外径及び内径が変
化し始めてからポンプ溝が終結するまでの角度をθ°と
すると、10>θでは、単位角度当たりにポンプ溝が変
化する割合が大きいので、燃料出口では騒音が発生しな
いが、ポンプ溝の終結位置で騒音が発生する恐れがあ
る。また、θ>60では、ポンプ溝の終結位置で騒音が
発生しない程度にポンプ溝の深さ、外径および内径が徐
々に変化すると、ポンプ溝が燃料入口に達する恐れがあ
る。本発明の請求項3記載の燃料ポンプによると、10
≦θ≦60としているので、ポンプ溝が燃料入口に達す
ることを防止し、ポンプ溝の終結位置で騒音が発生する
ことを低減する。
【0011】本発明の請求項4記載の燃料ポンプによる
と、ポンプ流路終端からさらに回転方向に、次第に断面
積を徐々に減少する緩衝室が形成されている。回転部材
はポンプ流路終端までは燃料を昇圧し続け、ポンプ流路
終端から緩衝室の終端まで外周壁、内周壁ともに回転方
向に向かうにしたがい回転部材の外周面に近づくので、
外周壁、内周壁ともに回転部材の外周面と緩衝室の終端
まで交差せず、回転部材の外周端面は緩衝室の終端を通
過する。緩衝室の終端まで流路断面積の急激な変化がな
く、流路断面積変化による流路内で発生するウォーター
ハンマー的圧力変化もないので、圧力変動によって生ず
る振動発生ひいては騒音の発生がなくなる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を示す
実施例を図に基づいて説明する。本発明の燃料ポンプを
示す一実施例を図2に示す。図2に示す燃料ポンプ10
は、例えば電子式燃料噴射システムの燃料供給システム
において車両等の燃料タンク内に収容されており、燃料
タンクから吸入した燃料をエンジン側に供給するもので
ある。
【0013】燃料ポンプ10はポンプ部20とこのポン
プ部20を駆動する電磁駆動部としてのモータ部30と
から構成されている。モータ部30はブラシ付の直流モ
ータであり、円筒状のハウジング11内に永久磁石を環
状に配置し、この永久磁石の内周側に同心円上に電機子
32を配置した構成となっている。
【0014】ポンプ部20は、ケーシング本体21、ケ
ーシングカバー22およびインペラ23等から構成され
ている。ケーシング本体21およびケーシングカバー2
2により一つの流路部材が構成され、その内部に回転部
材としてのインペラ23が回転可能に収容されている。
インペラ23は、外周縁に全周にわたり羽根23aと、
羽根23aの間に形成された羽根溝23bとを有してい
る。ケーシング本体21およびケーシングカバー22
は、例えばアルミのダイカスト成形により形成されてい
る。ケーシング本体21はハウジング11の一方の端部
内側に圧入固定されており、その中心に軸受25が嵌着
されている。ケーシングカバー22は、ケーシング本体
21に被せられた状態でハウジング11の一端にかしめ
等により固定されている。ケーシングカバー22の中心
にはスラスト軸受26が圧入固定されている。電機子3
2の回転シャフト35の一方の端部は、軸受25により
回転可能に径方向に支持されているとともに、スラスト
軸受26によりスラスト方向の荷重を支持されている。
回転シャフト35の他方の端部は軸受27により回転可
能に径方向に支持されている。
【0015】ケーシングカバー22に燃料入口40が形
成されており、インペラ23が回転することにより図示
しない燃料タンク内の燃料が燃料入口40からポンプ流
路41に吸入される。図3に示すように、ポンプ流路4
1は昇圧通路411、および緩衝室412から形成され
る。昇圧通路411は吸入口端面411aから始まり、
燃料出口42の燃料入口側端面44まで延びている。昇
圧通路411において、周知の方法でインペラ23の回
転により燃料は昇圧される。
【0016】ポンプ流路41に吸入された燃料はインペ
ラ23の回転により昇圧され、ケーシング本体21に形
成された燃料出口42(図1参照)からモータ部30の
燃料室31に排出される。図1に示すように、ケーシン
グ本体21にC字状のポンプ溝21aがインペラ23の
羽根23aに沿って形成されている。ケーシングカバー
22にも、ポンプ溝21aと向き合う位置にポンプ溝2
2a(図2参照)が形成されている。両ポンプ溝により
ポンプ流路41が形成されている。ポンプ溝21a、2
2aは、インペラ23の回転方向に向け燃料出口42を
通過した終結位置201で終結している。燃料出口42
のインペラ23の回転方向前方端において、ポンプ溝2
1a、22aの外周面とインペラ23の羽根23aとの
間に間隙dが形成されている。インペラ23の羽根溝2
3bに保持された燃料は、間隙dを通って燃料出口42
を通過し、燃料出口42と終結位置201との間に位置
するポンプ流路41から押し出されるように燃料出口4
2から排出される。
【0017】図2に示す電機子32はモータ部30内に
回転可能に収容され、コイルがコア32aの外周に巻回
されている。整流子50は円板状に形成されており、電
機子32の上部に配設されている。図示しない電源か
ら、コネクタ47に埋設されたターミナル48、図示し
ないブラシ、整流子50を介してコイルに電力が供給さ
れる。供給された電力により電機子32が回転すると、
電機子32の回転シャフト35とともにインペラ23が
回転する。インペラ23が回転すると、燃料入口40か
らポンプ流路41に燃料が吸入され、この燃料がインペ
ラ23の各羽根23aから運動エネルギーを受けてポン
プ流路41から燃料出口42を通り燃料室31に排出さ
れる。燃料室31に排出された燃料は、電機子32の周
囲を通過し吐出口45から燃料ポンプ外に吐出される。
吐出口45には逆止弁46が収容されており、この逆止
弁46が吐出口45から吐出された燃料の逆流を防止し
ている。
【0018】次に、緩衝室412について図3に基づい
て詳細に説明する。緩衝室412はケーシング本体側溝
412a、図示しないケーシングカバー側溝412bに
より形成されている。ケーシング本体側溝412aと図
示しないケーシングカバー側溝412bの深さ、外径お
よび内径の変化は同じであるから、ケーシング本体側溝
412aの説明でケーシングカバー側溝412bの説明
を兼ねることとする。
【0019】ポンプ溝21aの深さ、外径および内径は
ともに、インペラ23の回転方向において燃料出口42
の上流側である開始位置200から徐々に断面を減少す
るように変化し始め、ケーシング本体側溝412aとつ
ながって終結位置201で変化が終結している。ポンプ
溝21aの内ケーシング本体側溝412aは、燃料出口
42の回転方向側端面43位置から始まり、インペラ2
3回転方向に向け燃料出口42を過ぎた終結位置201
まで延びている。つまり、ケーシング本体側溝412a
は燃料出口42を過ぎた終結位置201で閉塞してい
る。ケーシング本体側溝412aの深さは、燃料出口4
2の回転方向側端面43を挟んだ回転方向両側で回転方
向に向かうにしたがい徐々に浅くなり終結位置201で
ほぼ0になっている。ケーシング本体側溝412aの外
周壁412aaと中心Oとを結ぶ外径も、燃料出口42
の回転方向側端面43を挟んだ回転方向両側で回転方向
に向かうにつれて徐々に小さくなり、終結位置201で
インペラ23の外径(図3に二点鎖線の想像線で示す)
とほぼ等しくなっている。またケーシング本体側溝41
2aの内周壁412abと中心Oとを結ぶ内径も、燃料
出口42の回転方向側端面43を挟んだ回転方向両側で
回転方向に向かうにつれて徐々に大きくなり終結位置2
01でインペラ23の外径とほぼ等しくなっている。す
なわち、ケーシング本体側溝412aは、その断面積を
回転方向に向かうにしたがい徐々に減少させながら終結
位置201まで延び、これによりケーシングカバー側溝
412bとともに緩衝室412を形成している。本実施
例ではこの終端201は小さいR面で形成されている。
【0020】燃料出口42のインペラ23の回転方向前
方端において、羽根23aとポンプ溝21aの外周壁面
とが形成する間隙をdmmとすると、0.2≦d≦3.
4である。0.2>dでは、ポンプ溝21aが燃料出口
42を通過して終結していても、インペラ23の羽根2
3aとポンプ溝21aの外周面との距離が近すぎる。し
たがって、燃料出口42を形成する壁面43に羽根溝2
3bに保持された燃料が衝突し、騒音が発生する。また
d>3.4では、ポンプ溝21aの深さ、外径および内
径を徐々に変化すると、ポンプ溝21aが燃料入口40
まで達し、燃料出口42と燃料入口40との間をシール
できない。単位角度当たりにポンプ溝21aが変化する
割合を大きくすればポンプ溝21aは燃料入口40に達
しない。しかし、ポンプ溝21aの終結付近でポンプ溝
21aとインペラ23とが急激に近づきポンプ流路41
の燃料圧力が急激に上昇するので、燃料出口42で騒音
は発生しないが、ポンプ溝21aの終結位置201で騒
音が発生する恐れがある。本実施例では、0.2≦d≦
3.4としているので、ポンプ溝21aが燃料入口40
に達することを防止し、ポンプ溝21aの終結位置20
1で騒音が発生することを低減する。
【0021】また、ポンプ溝21aの深さ、外径および
内径が変化し始める開始位置200と、ポンプ溝21a
が終結する終結位置201との角度をθ°とすると、1
0≦θ≦60である。10>θでは、単位角度当たりに
ポンプ溝21aが変化する割合が大きいので、燃料出口
42では騒音が発生しないが、ポンプ溝21aの終結位
置201で騒音が発生する恐れがある。また、θ>60
では、ポンプ溝21aの終結位置201で騒音が発生し
ない程度にポンプ溝21aの深さ、外径および内径が徐
々に変化すると、ポンプ溝21aが燃料入口40に達す
る恐れがある。本実施例では、10≦θ≦60としてい
るので、ポンプ溝21aが燃料入口40に達することを
防止し、ポンプ溝21aの終結位置201で騒音が発生
することを低減する。
【0022】インペラ23の羽根溝23bが保持してい
る燃料は、燃料出口42を通過し燃料出口42を形成す
るケーシング本体21の壁面43に衝突しない。またポ
ンプ溝21a、22aの深さ、外径および内径が徐々に
変化しているで、終結位置201付近で燃料圧力が急激
に上昇しない。したがって、燃料出口42およびポンプ
流路41の終結位置201付近で騒音を発生することを
低減できる。
【0023】また、インペラ23は昇圧通路411では
燃料を昇圧し続け、昇圧通路411の側方に設けられた
燃料出口42から排出される。したがって、昇圧通路4
11の回転方向側に形成された緩衝室412には燃料が
よどむこととなり、昇圧された燃料はよどんだ燃料に当
たることとなる。従来のように壁面に当たることに比
べ、ポンプ騒音を低減することができる。しかも、昇圧
された燃料が当たる緩衝室412の外周壁412aa、
内周壁412abはともに、回転方向に向かうにつれて
インペラ23の外周面23aaに次第に近づくので、昇
圧燃料が壁にぶつかるタイミングをずらすことができ、
騒音を低減できる。しかも、終端201は小さいR面で
形成されているので、より効果は大きい。さらに外周壁
412aaおよび内周壁412abは、インペラ23の
外周面23aaと緩衝室412の終端201まで交差せ
ず、インペラ23の外周面23aaは緩衝室412の終
端201を通過する。緩衝室412の終端まで流路断面
積の急激な変化がなく、流路断面積変化による流路内で
発生するウォーターハンマー的圧力変化もないので、圧
力変動によって生ずる振動発生ひいては騒音の発生がな
くなる。なお、回転部材の他の例として、本実施例のイ
ンペラ外周にリングを設けたものであってもよい。この
場合、請求項4に記載した回転部材の外周面はリングの
外周面になる。他の構造および作用効果は本実施例と同
一であるので説明は省略する。
【0024】図4に、図5に示す従来の燃料ポンプおよ
び本実施例の燃料ポンプ10における周波数と音圧との
関係を示す。実線210は本実施例の特性を示してお
り、点線221は従来例の特性を示している。従来例に
おいては点線221が示すように、5000〜6000
Hzに音圧のピークが発生している。これに対し本実施
例では、実線210に示すように、ピークが発生してい
るもの従来例に比べピーク時における音圧が低くなって
いる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の一実施例による燃料ポンプを
示す図2のI−I線断面図であり、(B)は(A)のB
−B線断面図である。
【図2】本発明の一実施例による燃料ポンプを示す断面
図である。
【図3】図1においてインペラ23を取り除いたケーシ
ング本体21を示す図である。
【図4】本実施例および従来例における周波数と音圧と
の関係を示す特性図である。
【図5】従来のインペラとポンプ流路とを示す平面図で
ある。
【符号の説明】
10 燃料ポンプ 21 ケーシング本体(流路部材) 21a ポンプ溝 22 ケーシングカバー(流路部材) 22a ポンプ溝 23 インペラ(回転部材) 40 燃料入口 41 ポンプ流路 42 燃料出口 411 昇圧通路 412 緩衝室

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周縁に羽根を有する円板状の回転部材
    と、前記回転部材を回転可能に収容し、前記羽根に沿っ
    て円弧状のポンプ流路を形成するポンプ溝を有する流路
    部材とを備え、前記流路部材は前記ポンプ流路と連通す
    る燃料入口および燃料出口を有し、前記回転部材が回転
    することにより、前記燃料入口から吸入した燃料を前記
    ポンプ流路を通り前記燃料出口から排出する燃料ポンプ
    であって、 前記ポンプ溝の深さ、外径および内径は、前記回転部材
    の回転方向に向かい前記燃料出口の上流側からほぼ同時
    に徐々に変化し始め、前記ポンプ溝の深さは浅くなり、
    前記ポンプ溝の外径は小さくなって前記回転部材の外径
    に近づき、前記ポンプ溝の内径は大きくなって前記回転
    部材の外径に近づき、前記燃料出口を過ぎてから前記ポ
    ンプ溝は終結していることを特徴とする燃料ポンプ。
  2. 【請求項2】 前記燃料出口の前記回転部材の回転方向
    前方端において、前記羽根と前記ポンプ溝の外周壁面と
    が形成する間隙をdmmとすると、0.2≦d≦3.4
    であることを特徴とする請求項1記載の燃料ポンプ。
  3. 【請求項3】 前記ポンプ溝の深さ、外径および内径が
    変化し始めてから前記ポンプ溝が終結するまでの角度を
    θ°とすると、10≦θ≦60であることを特徴とする
    請求項2記載の燃料ポンプ。
  4. 【請求項4】 外周側に羽根を有する円板状の回転部材
    と、 前記回転部材を回転可能に収容し、前記羽根の回転に沿
    って円弧状のポンプ流路を形成するポンプ溝を有する流
    路部材とを備え、 前記流路部材は、前記ポンプ流路と連通する燃料入口お
    よび燃料出口を有し、前記回転部材が回転することによ
    り、前記燃料入口から吸入した燃料を前記ポンプ流路で
    燃料を昇圧して前記ポンプ流路終端に形成された燃料出
    口から排出する燃料ポンプであって、 前記ポンプ流路終端のさらに回転方向には、回転方向に
    向かって次第に断面積を徐々に減少するとともに、その
    外周壁ならびに内周壁は回転方向に向かって次第に前記
    回転部材の外周面に近づく緩衝室が形成され、前記緩衝
    室の終端は前記回転部材の外径に対応する位置に形成さ
    れることを特徴とする燃料ポンプ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100368688C (zh) * 2003-05-15 2008-02-13 株式会社电装 燃料泵

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