JP2003129965A - ロータリポンプ - Google Patents

ロータリポンプ

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JP2003129965A JP2001327127A JP2001327127A JP2003129965A JP 2003129965 A JP2003129965 A JP 2003129965A JP 2001327127 A JP2001327127 A JP 2001327127A JP 2001327127 A JP2001327127 A JP 2001327127A JP 2003129965 A JP2003129965 A JP 2003129965A
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    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C13/00Adaptations of machines or pumps for special use, e.g. for extremely high pressures
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C2/00Rotary-piston machines or pumps
    • F04C2/08Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing
    • F04C2/12Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of other than internal-axis type
    • F04C2/126Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of other than internal-axis type with radially from the rotor body extending elements, not necessarily co-operating with corresponding recesses in the other rotor, e.g. lobes, Roots type

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロータリポンプを分解することなく、短時間
でメカニカルシール部内を充分に洗浄することができる
ロータリポンプを提供する。 【構成】 ポンプ室17の駆動部側の壁面には、シャフ
ト4,5が挿通されるシャフト挿通穴12が形成される
と共に、メカニカルシール部65は、シャフト4,5が
貫通するシャフト貫通部69が形成されるフローティン
グシート68を有し、シャフト挿通穴12の側壁には、
流体物が流入する第1流入溝13及び流体物が流出する
第1流出溝14がそれぞれ形成されると共に、シャフト
貫通部69の第1流入溝13及び第1流出溝14と対応
する位置の壁面には、流体物が流入する第2流入溝70
及び流体物が流出する第2流出溝71がそれぞれ形成さ
れていることにより、メカニカルシール部65内での洗
浄液の液交換の効率が向上するため、ロータリポンプを
分解することなく、メカニカルシール部65内の洗浄を
短時間で行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、互いに逆方向に回
転する2つのロータが内部に備えられ且つ流体物を吸入
する吸入口及び吸入した流体物を吐出する吐出口が形成
されるポンプ部と、前記2つのロータの回転を同期させ
るための駆動部と、前記ポンプ部から前記駆動部に亘っ
て備えられ且つ前記ロータを軸支するシャフトと、から
構成されると共に、前記ポンプ部と前記駆動部との間
に、前記ポンプ部内の流体物が前記ポンプ部外に漏れ出
すことを防止するためのメカニカルシール部を備えたロ
ータリポンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】流体物にエネルギーを与えて流動させる
ことにより流体物を移送する装置として、ポンプが知ら
れている。ポンプには、様々な種類のものがあるが、中
でも広く用いられているものとして、ロータリポンプが
ある。ロータリポンプは、ポンプ部内で互いに逆方向に
回転する2つのロータの回転によって流体物を流動させ
るものであるが、この2つのロータは、非接触で回転す
るため、流体物の汚染がなく、また機械的摩擦損失も少
ない。このような特徴を有するため、特に、粘性の高い
流体物や固形物を含む流体物等を移送する際に多く使用
されている。
【0003】また、ロータリポンプは、流体物がその内
部を流動するポンプ部とロータの回転を同期させるため
のギア機構等が内蔵される駆動部とから構成されてお
り、このポンプ部と駆動部との間には、図6に示すよう
な、ポンプ部2内の流体物がポンプ部2外に漏れ出すこ
とを防止するためメカニカルシール部65が備えられて
いる。このメカニカルシール部65は、ポンプ部2側に
固定されるシールリング73と、ロータを軸支するシャ
フト4と共に回転する従動リング85と、を有してお
り、このシールリング73と従動リング85とが密着し
た状態で摺動するようになっている。
【0004】ロータリポンプを運転させた際、ポンプ部
2内の流体物は、シャフト4とポンプ部2に形成された
シャフト挿通穴12との間の隙間、及びシャフト4とメ
カニカルシール部65を構成するフローティングシート
68のシャフト貫通部69との間の隙間を通ってメカニ
カルシール部65内に浸入するが、上記したように、シ
ールリング73と従動リング85とが密着しているた
め、ポンプ部2外へ漏れ出すことはない。このように、
メカニカルシール部65によってポンプ部2内の流体物
がポンプ部2外に漏れ出すことを防止している。
【0005】このように、メカニカルシール部65によ
って、ポンプ部内の流体物がポンプ部2外に漏れ出すこ
とはないが、ロータリポンプを長時間使用するに従い、
メカニカルシール部65内には流体物が次第に堆積して
くる。従って、この堆積物を除去するためにメカニカル
シール部65の内部を洗浄する必要がある。しかし、前
述のように、ロータリポンプでは、粘性の高い流体物や
固形物を含む流体物等に対して使用することが多く、こ
のような流体の堆積物は除去し難いため、従来、ロータ
リポンプを使用後に分解して洗浄するか、あるいは、ロ
ータリポンプを分解しない場合には、ロータリポンプを
運転して洗浄液をポンプ部内で長時間流動させることに
より、メカニカルシール部65内を洗浄していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ロータリポ
ンプを分解して洗浄し、再び組み立てる作業は、手間と
時間がかかるものであるため多大の費用が必要になると
いう問題があった。また、分解しない場合でも、洗浄の
ためにロータリポンプを長時間運転することにより、そ
のために多大な費用が必要になるという問題があった。
【0007】本発明は、上記した事情に鑑みなされたも
ので、その目的とするところは、ロータリポンプを分解
することなく、短時間でメカニカルシール部内を充分に
洗浄することができるロータリポンプを提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、請求項1に記載の発明においては、互いに逆方
向に回転する2つのロータが内部に備えられ且つ流体物
を吸入する吸入口及び吸入した流体物を吐出する吐出口
が形成されるポンプ部と、前記2つのロータの回転を同
期させるための駆動部と、前記ポンプ部から前記駆動部
に亘って備えられ且つ前記ロータを軸支するシャフト
と、から構成されると共に、前記ポンプ部と前記駆動部
との間に、前記ポンプ部内の流体物が前記ポンプ部外に
漏れ出すことを防止するためのメカニカルシール部を備
えたロータリポンプにおいて、前記ポンプ部内に形成さ
れるポンプ室の駆動部側の壁面には、前記シャフトが挿
通されるシャフト挿通穴が形成されると共に、前記メカ
ニカルシール部は、前記シャフトが貫通するシャフト貫
通部が形成されるフローティングシートを有し、前記シ
ャフト挿通穴の前記吐出口側及び吸入口側の側壁には、
前記流体物が流入する第1流入溝及び前記流体物が流出
する第1流出溝がそれぞれ形成されると共に、前記シャ
フト貫通部の前記第1流入溝及び第1流出溝と対応する
位置の壁面には、前記流体物が流入する第2流入溝及び
前記流体物が流出する第2流出溝がそれぞれ形成されて
いることを特徴とする。このように構成することによ
り、ロータリポンプを運転して洗浄液をポンプ室で流動
させることによりメカニカルシール部内を洗浄する際、
ポンプ室の洗浄液が第1流入溝及び第2流入溝を通って
メカニカルシール部に浸入し易く、また、メカニカルシ
ール部内に浸入した洗浄液は、第2流出溝及び第1流出
溝を通って再びポンプ室に流出し易くなる。このよう
に、メカニカルシール部内での洗浄液の液交換の効率が
向上するため、ロータリポンプを分解することなく、メ
カニカルシール部内の洗浄を短時間で行うことができ、
洗浄のための費用を削減することができる。
【0009】また、請求項2に記載の発明においては、
前記ポンプ室の駆動部側の壁面には、前記流体物を前記
第1流入溝に流入し易くする流入誘導溝及び前記流体物
を前記第1流出溝から流出し易くする流出誘導溝が、そ
れぞれ第1流入溝及び第1流出溝に連通して形成されて
いることを特徴とする。このように構成することによ
り、ロータリポンプを運転して洗浄液をポンプ室で流動
させることによりメカニカルシール部内を洗浄する際、
洗浄液が更にメカニカルシール部に浸入し易く、また、
更にメカニカルシール部内から再びポンプ室に流出し易
くなる。このため、メカニカルシール部内の洗浄をより
短時間で行うことができ、洗浄のための費用を大幅に削
減することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。まず、図1乃至図5を参照
して、実施形態に係るロータリポンプ1について説明す
る。図1は、ロータリポンプ1の全体の斜視図であり、
図2は、ロータリポンプ1のポンプ部2の分解斜視図で
あり、図3は、ロータリポンプ1の縦断面図であり、図
4は、図3のA−Aにおける横断面図とその側面図であ
り、図5は、ポンプ室17での駆動側ロータ60,従動
側ロータ61及び流体物の動きを示す断面図である。
【0011】図1および図2において、ロータリポンプ
1は、駆動側ロータ60及び従動側ロータ61(以下、
ロータ60,61という場合がある)が内蔵されて流体
物を吸入して吐出する部分であるポンプ部2と、ロータ
60,61の回転を同期させる機構が内蔵される駆動部
3と、ポンプ部2及び駆動部3に亘って装着されてロー
タ60,61を軸支する駆動シャフト4及び従動シャフ
ト5(以下、シャフト4,5という場合がある)と、か
ら構成されている。
【0012】まず、ポンプ部2について説明すると、ポ
ンプ部2は、ポンプ部2の基体をなすポンプ部本体6
と、ポンプ部本体6の前面側(図中、左側)を覆うポン
プ部カバー7とから構成されている。ポンプ部本体6
は、断面がほぼコ字状にステンレス合金等により形成さ
れるものであり、その中心部分には、2つのロータ6
0,61が収納されるポンプ室17が形成されている。
ポンプ部本体6の一側方(図中、右側)には、流体物を
ポンプ室17に流入するための吸入口8が、他側方(図
中、左側)には、流体物をポンプ室17から吐出するた
めの吐出口9が、それぞれポンプ室17に連通して形成
されている。また、ポンプ室17の駆動部3側の壁面に
は、駆動シャフト4,従動シャフト5がそれぞれ挿通さ
れるシャフト挿通穴12が2箇所形成されている。この
シャフト挿通穴12は、図4(A)に示すように、ポン
プ室17側の径が駆動部3側の径よりも小さく、その縦
断面が段付きの形状になっており、駆動部3側、即ち、
大径側には、後に詳述するメカニカルシール部65が取
り付けられるようになっている。
【0013】また、図4に示すようにシャフト挿通穴1
2のポンプ室17側、即ち、小径側であって吐出口9側
の壁面には、ポンプ室17内の流体物が流入する第1流
入溝13が、吸入口8側の壁面には、ポンプ室17へ流
体物を流出させる第1流出溝14がそれぞれ形成されて
いる。この第1流入溝13及び第1流出溝14は、図4
(B)に示すように、その縦断面形状が円弧状に形成さ
れるものである。なお、上記したように、流体物が流入
する第1流入溝13が吐出口9側に形成されているの
は、一見、逆のようであるが、後述するように、ポンプ
室17内の圧力は、吸入口8側の圧力よりも吐出口9側
の方が高いためである。
【0014】また、ポンプ室17の駆動部3側の壁面に
は、図4に示すように、ポンプ室17の流体物を第1流
入溝13に流入し易くするための流入誘導溝15及びポ
ンプ室17へ流体物を流出し易くするための流出誘導溝
16が、それぞれ第1流入溝13及び第1流出溝14に
連通して形成されている。この流入誘導溝15及び流出
誘導溝16は、図4(A)に示すように、その横断面に
おいて、底面一端部の隅角部が円弧状に形成され、ま
た、図4(B)に示すように、その正面視において、一
端部が半円形状に形成される溝状のものである。
【0015】また、図2において、ポンプ部本体6の前
面側には、駆動部3側に立設されて、駆動部3にポンプ
部本体6を取り付けるための取付ロッド(図示しない)
が挿通される取付穴10及び駆動部3にポンプ部本体6
を取り付けるための取付ボルト19が埋設されるボルト
挿入穴18が複数箇所(図の場合、それぞれ4箇所と2
箇所)穿設されている。また、ボルト挿入穴18の側方
には、ポンプ室カバー7を位置決めするための位置決め
ピン22が嵌入される位置決め穴11が複数箇所(図の
場合、2個所)穿設されている。
【0016】上記したポンプ部本体6の前面側を覆うポ
ンプ部カバー7は、ステンレス合金等により、その外形
がポンプ部本体6の外形とほぼ同じ形状に形成される平
板状のものである。ポンプ部カバー7には、ポンプ室本
体6の取付穴10及び位置決め穴11と対応する位置
に、それぞれ前記取付ロッドが挿通される取付穴20及
び位置決めピン22が嵌入される位置決め穴21が穿設
されている。また、ポンプ部カバー7の内側面であるポ
ンプ室17側(図2において、左側)の面には、ポンプ
部本体6とポンプ部カバー7との間の気密状態を保つた
めのシール24が嵌入されるシール溝23が形成されて
いる。
【0017】次に、駆動部3について説明すると、図3
において、駆動部3は、駆動部3の基体をなす駆動部本
体30と、この駆動部本体30内部に取り付けられるシ
ャフト支持部31と、から構成されている。駆動部本体
30は、鋳鉄によって、ポンプ部2側が開放した中空形
状に形成されるものであり、この中空部分が駆動室41
として形成されている。この駆動室41の中程には、シ
ャフト支持部31を取り付けるための取付部42が内側
に向けて一体的に突設されている。また、駆動部本体3
0の後方側(図中、右側)であって駆動シャフト4が貫
通する部分の内側には、駆動シャフト4を回転自在に軸
支するボールベアリング33が、駆動シャフト4が貫通
する部分の外側には、駆動部本体30と駆動シャフト4
との間の気密状態を保つためのリップシール34がそれ
ぞれ取り付けられている。また、駆動シャフト4を軸支
するボールベアリング33の下方には、同様に、従動シ
ャフト5を回転自在に軸支するボールベアリング33が
取り付けられている。なお、従動シャフト5の後方側
は、駆動シャフト4とは異なり、駆動部本体30から貫
通していない。
【0018】また、駆動部本体30の前面側には、ポン
プ部本体6及びポンプ部カバー7を取り付けるための図
示しない前記取付ロッドが、ポンプ部本体6の取付穴1
0と対応する位置に立設されると共に、ポンプ部本体6
を位置決めするための位置決めピン32が嵌入される位
置決め穴(図示しない)が穿設されている。
【0019】上記した駆動部本体30に取り付けられる
シャフト支持部31は、駆動シャフト4及び従動シャフ
ト5の中央部付近を支持するものであり、駆動シャフト
4及び従動シャフト5がそれぞれ挿通される開口部が形
成されると共に、この開口部の前面側(図中、左側)に
は、シャフト支持部31と駆動シャフト4及び従動シャ
フト5との間の気密状態を保つためのリップシール40
が取り付けられ、開口部の後面側には、駆動シャフト4
及び従動シャフト5を回転自在に軸支するローラベアリ
ング39が取り付けられている。このローラベアリング
39は、シャフト支持部31に対して取付ボルト36に
よって取り付けられるベアリング押え35とシャフト支
持部31との間に挟持されることにより、シャフト支持
部31に対して固定されている。また、シャフト支持部
31の取付部42に当接する面には、シャフト支持部3
1と取付部42との間の気密状態を保つためのシール3
8が嵌入されるシール溝37が形成されている。
【0020】次に、駆動シャフト4及び従動シャフト5
について説明するが、駆動シャフト4と従動シャフト5
とは、その形状が若干相違しているだけであるため、ま
ず駆動シャフト4について説明し、その後、相違する部
分について説明する。
【0021】駆動シャフト4は、ステンレス合金等によ
り、棒状に形成されるものである。駆動シャフト4のポ
ンプ部2側の先端部分には、駆動シャフト4に駆動側ロ
ータ60を取り付けた際に、駆動側ロータ60を固定す
るためのロータナット63が螺着されるネジ部45が形
成されている。このネジ部45に隣接する部分には、駆
動側ロータ60が挿入されるスプライン部46が形成さ
れている。このスプライン部46の周回は、凹凸形状に
形成されているが、駆動側ロータ60の中心にも、この
スプライン部46と対応する凹凸形状のスプライン穴6
2(図2参照)が形成されている。このため、駆動側ロ
ータ60のスプライン穴62に駆動シャフト4のスプラ
イン部46を嵌入させて駆動側ロータ60を取り付ける
ことにより、駆動シャフト4が回転した際、駆動シャフ
ト4の回転を駆動側ロータ60に伝達することができ
る。
【0022】また、スプライン部46の駆動部3側に隣
接する部分には、ポンプ部2内の流体物がポンプ部2外
に漏れ出すことを防止するための後述するメカニカルシ
ール部65が取り付けられる、メカニカルシール取付部
47が形成されている。また、メカニカルシール取付部
47の駆動部3側に隣接する部分には、段差部48を介
してローラベアリング39,スペーサ92,駆動ギア9
0及びギアナット93が取り付けられる、ギア取付部4
9が形成されている。このギア取付部49には、駆動シ
ャフト4の回転を駆動ギア90に伝達するためのキー5
3が埋設されており、また、ギア取付部49のギアナッ
ト93の取付部分には、ギアナット93が螺着するよう
に、ネジ部が形成されている。
【0023】また、ギア取付部49の駆動部3側に隣接
する部分には、中間部50が形成され、この中間部50
の駆動部3側に隣接する部分には、駆動部3のボールベ
アリング33により支持される支持部51が形成されて
いる。更に、支持部51の駆動部3側に隣接する部分で
あって、駆動シャフト4の端部には、駆動装置(図示し
ない)と連結される連結部52が形成されている。この
連結部52には、駆動装置の回転を駆動シャフト4に伝
達するためのキー54が埋設されている。
【0024】駆動シャフト4は、上記したような形状で
形成されるものであるが、従動シャフト5は、駆動シャ
フト4から連結部52を削除し、支持部51を駆動部3
から突出しない長さにしたものであり、その他の形状
は、駆動シャフト4とまったく同様である。なお、従動
シャフト5に取り付けられるロータ及びギアは、それぞ
れ従動側ロータ61及び従動ギア91であるが、これら
は、名称が相違するだけであり、形状,構造等は、駆動
側ロータ60及び駆動ギア90とまったく同様である。
【0025】また、駆動側ロータ60及び従動側ロータ
61は、ステンレス合金等により、二葉のまゆ形(図示
省略)に形成されるものであり、その中心には、前述の
ように、シャフト4,5のスプライン部46が嵌入され
るスプライン穴62が形成されている。なお、駆動側ロ
ータ60及び従動側ロータ61は、二葉のまゆ形に形成
されるものに限らず、三葉のものや、あるいは、ギア形
状に形成されるもの等であってもよい。
【0026】次に、本発明の要部を構成するメカニカル
シール部65について説明する。メカニカルシール部6
5は、図3に示すように、ポンプ部2と駆動部3との間
に備えられるものであり、ポンプ部2内の流体物が駆動
部3内に漏れ出すことを防止するためのものである。メ
カニカルシール部65は、図4に示すように、ポンプ部
2に固定される固定部66と、駆動シャフト4及び従動
シャフト5に取り付けられて、シャフト4,5と共に回
転する回転部67と、から構成されている。なお、メカ
ニカルシール部65は、駆動シャフト4及び従動シャフ
ト5のいずれにも備えられているが、まったく同様のも
のである。
【0027】まず、固定部66は、取付ボルト75によ
ってポンプ部本体6の駆動部3側に取り付けられるフロ
ーティングシート68と、フローティングシート68の
駆動部3側の端部に取り付けられるシールリング73
と、フローティングシート68のポンプ部2側の端部近
傍の周回に嵌入されるシール72と、フローティングシ
ート68とポンプ部本体6との間に装着されるウェーブ
ワッシャ74と、から構成されている。
【0028】フローティングシート68は、フランジを
有する円筒形状に形成されるものであり、その中心に
は、シャフト4,5が貫通するシャフト貫通部69が、
シャフト4,5の径よりもやや大きい径で穿設されてい
る。このシャフト貫通部69の側壁には、図4(A)に
示すように、互いに対面する位置にそれぞれ第2流入溝
70及び第2流出溝71が貫通して形成されている。こ
の第2流入溝70及び第2流出溝71の形状は、前記第
1流入溝13及び第1流出溝14と同様、その縦断面形
状が円弧状に形成されるものである。また、フローティ
ングシート68の駆動部3側の端部には、超硬金属等に
より形成される円環形状のシールリング73が埋設され
ている。
【0029】また、回転部67は、シャフト4,5に止
めネジ81によって固定されるカラー80と、固定ピン
82によりカラー80に固定されるリング支え83と、
シャフト4,5とリング支え83との間に嵌入されるシ
ール84と、リング支え83のポンプ部2側の端部に埋
設される従動リング85と、から構成されている。
【0030】カラー80は、ポンプ部2側に凸部を有す
る円筒形状に形成されるものであり、この凸部は、リン
グ支え83の後述する凹部に嵌合するものである。ま
た、カラー80の外周面には、止めネジ81が螺着され
るネジ穴が形成されており、このネジ穴に螺合させた止
めネジ81を締め込むことにより、止めネジ81の先端
をシャフト4,5に押し当て、カラー80をシャフト
4,5に対して固定するものである。
【0031】また、リング支え83は、駆動部3側に凹
部を有する円筒形状に形成されるものであり、この凹部
にカラー80の凸部が嵌合することにより、凹部と凸部
との間にシール84が嵌入される空間が形成される。ま
た、リング支え83は、固定ピン82によってカラー8
0に対して固定されているため、シャフト4,5に対し
て固定されることとなる。更に、リング支え83のポン
プ部2側の端部には、セラミック等により形成される円
環形状の従動リング85が埋設されている。このため、
従動リング85もシャフト4,5に対して固定されるこ
ととなる。
【0032】上記のように、メカニカルシール部65の
固定部66及び回転部67は、個別に構成されるもので
あるが、組み立てられた際には、シールリング73と従
動リング85が密着し、シャフト4,5が回転すること
により、シールリング73と従動リング85が互いに摺
動するものである。
【0033】次に、ロータリポンプ1の動作及び作用に
ついて説明する。上記したように、駆動シャフト4に
は、駆動装置が接続されており、その駆動装置によって
駆動シャフト4が回転せしめられるようになっている。
駆動装置により、駆動シャフト4が回転すると、駆動シ
ャフト4に取り付けられる駆動ギア90が回転し、この
駆動ギア90の回転に伴い、従動ギア91も回転せしめ
られる。駆動ギア90と従動ギア91とは、前述したよ
うに、まったく同様の形状であるため、駆動シャフト4
と従動シャフト5は、まったく同じ回転速度で回転す
る。従って、駆動シャフト4及び従動シャフト5にそれ
ぞれ取り付けられる駆動側ロータ60及び従動側ロータ
61もまったく同じ回転速度で回転するため、駆動側ロ
ータ60と従動側ロータ61との位相も変わることがな
い。
【0034】このようなロータリーポンプ1を運転した
状態を図5に示すと、矢印に示すように駆動側ロータ6
0は、反時計方向に回転し、従動側ロータ61は、時計
方向に回転する。このように回転するロータ60,61
によって吸入口8から吸入された流体物は、ロータ6
0,61とポンプ室17の壁面との間に形成された空間
に送り込まれる。ロータ60,61とポンプ室17の壁
面との間に形成された空間において、ロータ60,61
の回転に伴い流体物が吐出される吐出口9部分まで流動
した流体物は、その圧力が上昇している。即ち、ポンプ
室17内では、吸入口8側よりも吐出口9側の方が圧力
が高くなっている。
【0035】このため、ポンプ室17内に送り込まれた
流体物の一部が、図4の矢印で示すように、圧力の高い
吐出口9側に形成された流入誘導溝15,第1流入溝1
3及び第2流入溝70を通ってメカニカルシール部65
内に浸入した後、吸入口8側に形成された第2流出溝7
1,第1流出溝14及び流出誘導溝16を通って、再び
ポンプ室17内へ流出することとなる。
【0036】このようにロータリポンプ1を稼動させる
ことにより、ポンプ室17内を流動する流体物の一部が
メカニカルシール部65内に浸入し、浸入した流体物が
メカニカルシール65内で堆積する。この堆積した流体
物を除去するため、メカニカルシール部65内を洗浄す
る必要があるが、メカニカルシール部65内を洗浄する
方法として、ロータリポンプ1を運転して洗浄液をポン
プ室17で流動させる方法がある。この方法によりメカ
ニカルシール部65内を洗浄する際、本実施形態におい
ては、ポンプ室17の洗浄液が流入誘導溝15,第1流
入溝13及び第2流入溝70を通ってメカニカルシール
部65に浸入し易く、また、メカニカルシール部65内
に浸入した洗浄液は、第2流出溝71,第1流出溝14
及び流出誘導溝16を通って再びポンプ室17に流出し
易くなるため、メカニカルシール部65内での洗浄液の
液交換の効率が向上するものである。
【0037】次に、上記した洗浄方法により行った洗浄
試験について、表1を参照して説明する。表1は、流入
誘導溝15及び流出誘導溝16,第1流入溝13及び第
1流出溝14,第2流入溝70及び第2流出溝71の有
無による洗浄結果を示す表である。
【0038】
【表1】
【0039】まず、試験方法は、ポンプ部2を駆動部3
から取り外し、ポンプ部2の固定部66の内周面及びシ
ャフト挿通穴12の内周面と、シャフト4,5の固定部
66が挿通される箇所(メカニカルシール取付部47の
一部)及び従動リング85の内周面と、にでんぷん糊を
塗布した後、ポンプ部2を駆動部3に組付けて洗浄試験
を行い、再びポンプ部2を駆動部3から取り外してでん
ぷん糊の残量を調べた。
【0040】試験条件は、洗浄液を水とし、ロータリポ
ンプの回転数を600rpm、洗浄時間を3分あるいは
1分とした。また、試験を行うロータリポンプは、第1
流入溝13及び第1流出溝14,流入誘導溝15及び流
出誘導溝16,第2流入溝70及び第2流出溝71のす
べてが施されているもの(実施例1)、第1流入溝13
及び第1流出溝14,第2流入溝70及び第2流出溝7
1が施されているもの(実施例2)、第2流入溝70及
び第2流出溝71が施されているもの(比較例)、第1
流入溝13及び第1流出溝14,流入誘導溝15及び流
出誘導溝16,第2流入溝70及び第2流出溝71のす
べてが施されていないもの(従来品)を用いた。
【0041】表1に示す洗浄試験の結果より、以下のこ
とが判明した。まず、実施例1については、1分間の洗
浄でメカニカルシール部65内のでんぷん糊は、ほぼ除
去されて残留していなかった。これは、流入誘導溝1
5,第1流入溝13及び第2流入溝70によって形成さ
れる流入経路によって洗浄液がポンプ部2からメカニカ
ルシール部65内に浸入し易く、また、第2流出溝7
1,第1流出溝14及び流出誘導溝16によって形成さ
れる流出経路によって洗浄液がメカニカルシール部65
からポンプ部2へ流出し易くなり、メカニカルシール部
65内での洗浄液の液交換の効率が非常に高いためであ
ると考えられる。
【0042】また、実施例2については、3分間の洗浄
でメカニカルシール部65内のでんぷん糊は、ほぼ除去
されて残留していなかった。これは、第1流入溝13及
び第2流入溝70によって形成される流入経路によって
洗浄液がポンプ部2からメカニカルシール部65内に浸
入し易く、また、第2流出溝71及び第1流出溝14に
よって形成される流出経路によって洗浄液がメカニカル
シール部65からポンプ部2へ流出し易くなり、実施例
1ほどではないが、メカニカルシール部65内での洗浄
液の液交換の効率が高いためであると考えられる。
【0043】また、比較例については、3分間の洗浄で
メカニカルシール部65内のでんぷん糊は、少々残留し
ていた。これは、流入誘導溝15及び第1流入溝13が
形成されていないため、洗浄液がポンプ室2からメカニ
カルシール部65内に浸入し難く、また、流出誘導溝1
6及び第1流出溝14が形成されていないため、洗浄液
がメカニカルシール部65からポンプ室2へ流出し難く
なり、洗浄液の液交換の効率が実施例1,2と比較して
高くならないが、第2流入溝70及び第2流出溝71が
形成されていることにより、メカニカルシール部65内
では、洗浄液が流動し易くなるため、ある程度メカニカ
ルシール部65内を洗浄できるためと考えられる。
【0044】また、従来品については、3分間の洗浄で
メカニカルシール部65内のでんぷん糊は、僅かに除去
されるだけで残留していた。これは、洗浄液がシャフト
4,5とシャフト挿通穴12との隙間からメカニカルシ
ール部65内に僅かに浸入するだけであり、また、メカ
ニカルシール部65内に浸入した洗浄液もシャフト4,
5とフローティングシート68との間の隙間内で流動す
るだけであるため、洗浄性も洗浄液の液交換の効率も低
いためであると考えられる。
【0045】以上、実施形態について詳細に説明してき
たが、本実施形態においては、互いに逆方向に回転する
2つのロータ60,61が内部に備えられ且つ流体物を
吸入する吸入口8及び吸入した流体物を吐出する吐出口
9が形成されるポンプ部2と、前記2つのロータ60,
61の回転を同期させるための駆動部3と、前記ポンプ
部2から前記駆動部3に亘って備えられ且つ前記ロータ
60,61を軸支するシャフト4,5と、から構成され
ると共に、前記ポンプ部2と前記駆動部3との間に、前
記ポンプ部2内の流体物が前記ポンプ部2外に漏れ出す
ことを防止するためのメカニカルシール部65を備えた
ロータリポンプ1において、前記ポンプ部2内に形成さ
れるポンプ室17の駆動部3側の壁面には、前記シャフ
ト4,5が挿通されるシャフト挿通穴12が形成される
と共に、前記メカニカルシール部65は、前記シャフト
4,5が貫通するシャフト貫通部69が形成されるフロ
ーティングシート68を有し、前記シャフト挿通穴12
の前記吐出口9側及び吸入口8側の側壁には、前記流体
物が流入する第1流入溝13及び前記流体物が流出する
第1流出溝14がそれぞれ形成されると共に、前記シャ
フト貫通部69の前記第1流入溝13及び第1流出溝1
4と対応する位置の壁面には、前記流体物が流入する第
2流入溝70及び前記流体物が流出する第2流出溝71
がそれぞれ形成されていることにより、ロータリポンプ
1を運転して洗浄液をポンプ室17で流動させることに
よりメカニカルシール部65内を洗浄する際、ポンプ室
17の洗浄液が第1流入溝13及び第2流入溝70を通
ってメカニカルシール部65に浸入し易く、また、メカ
ニカルシール部65内に浸入した洗浄液は、第2流出溝
71及び第1流出溝14を通って再びポンプ室17に流
出し易くなる。このように、メカニカルシール部65内
での洗浄液の液交換の効率が向上するため、ロータリポ
ンプ1を分解することなく、メカニカルシール部65内
の洗浄を短時間で行うことができ、洗浄のための費用を
削減することができる。
【0046】また、本実施形態においては、前記ポンプ
室17の駆動部3側の壁面には、前記流体物を前記第1
流入溝13に流入し易くする流入誘導溝15及び前記流
体物を前記第1流出溝14から流出し易くする流出誘導
溝16が、それぞれ第1流入溝13及び第1流出溝14
に連通して形成されていることにより、ロータリポンプ
1を運転して洗浄液をポンプ室17で流動させることに
よりメカニカルシール部65内を洗浄する際、洗浄液が
更にメカニカルシール部65に浸入し易く、また、更に
メカニカルシール部65内から再びポンプ室17に流出
し易くなる。このため、メカニカルシール部65内の洗
浄をより短時間で行うことができ、洗浄のための費用を
大幅に削減することができる。
【0047】なお、上記したロータリーポンプ1の実施
形態は、メカニカルシール部65内の洗浄性を高めたも
のであるが、メカニカルシール部65に限らず、ポンプ
室17内全体の洗浄性を高めるために、ポンプ室17の
表面等に樹脂コーティングを施すことが考えられる。即
ち、流体物が接する部品の接液面に樹脂コーティングを
施すことにより、接液面に堆積した流体物や汚れ等を落
ち易くし、洗浄性を高めるものである。このように、洗
浄性を高めるための樹脂コーティングの材料として、従
来、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE),テトラ
フルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体
(FEP),テトラフルオロエチレン−パーフルオロア
ルキルビニルエーテル共重合体(PFA),テトラフル
オロエチレン−エチレン共重合体(ETFE)等のフッ
素樹脂が用いられている。これらのフッ素樹脂を接液面
にコーティングしたポンプは、接液面の洗浄性が高いた
め、洗浄が困難な液体、例えば、接着剤,インク等の粘
着性・固着性が高い液体に対しても使用することができ
る。
【0048】ところが、上記したフッ素樹脂は、高絶縁
体で静電気を他に逃がすことができずに帯電し易いた
め、フッ素樹脂コーティングを施した接液面には、静電
気が帯電し易かった。このため、フッ素樹脂コーティン
グを施したポンプを高分子溶液等の特殊な溶液に使用し
た場合、静電気によって溶液の物性が変化したり、ある
いは、引火する等の問題が発生していた。
【0049】このような問題を解決するため、導電材を
添加することにより体積抵抗率及び表面抵抗率を低下さ
せたフッ素樹脂をポンプの接液面にコーティングしても
よい。このように構成することで、高い洗浄性を保持し
ながら静電気の帯電を防止できるため、高分子溶液等の
特殊な溶液に対しても使用することができる。
【0050】なお、フッ素樹脂に添加する導電材とし
て、カーボン系(カーボンブラック等)フィラー,金属
系(銅,ニッケル等)フィラー,金属酸化物系(酸化チ
タン等)フィラー,蒸着系(無機ガラス等)フィラー等
があり、これらの導電材を添加することにより、体積抵
抗率及び表面抵抗率が1010Ω・cm以上であるものを
106〜109Ω・cmに低下させることができるため、
静電気の帯電を防止することができる。
【0051】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、請求項1に記載の発明においては、ロータリポンプ
を運転して洗浄液をポンプ室で流動させることによりメ
カニカルシール部内を洗浄する際、ポンプ室の洗浄液が
第1流入溝及び第2流入溝を通ってメカニカルシール部
に浸入し易く、また、メカニカルシール部内に浸入した
洗浄液は、第2流出溝及び第1流出溝を通って再びポン
プ室に流出し易くなる。このように、メカニカルシール
部内での洗浄液の液交換の効率が向上するため、ロータ
リポンプを分解することなく、メカニカルシール部内の
洗浄を短時間で行うことができ、洗浄のための費用を削
減することができる。
【0052】また、請求項2に記載の発明においては、
ロータリポンプを運転して洗浄液をポンプ室で流動させ
ることによりメカニカルシール部内を洗浄する際、洗浄
液が更にメカニカルシール部に浸入し易く、また、更に
メカニカルシール部内から再びポンプ室に流出し易くな
る。このため、メカニカルシール部内の洗浄をより短時
間で行うことができ、洗浄のための費用を大幅に削減す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ロータリポンプの全体の斜視図である。
【図2】ロータリポンプのポンプ部の分解斜視図であ
る。
【図3】ロータリポンプの縦断面図である。
【図4】図3のA−Aにおける横断面図とその側面図で
ある。
【図5】ポンプ室での駆動側ロータ,従動側ロータ及び
流体物の動きを示す断面図である。
【図6】従来のロータリポンプのメカニカルシール部を
示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 ロータリポンプ 2 ポンプ部 3 駆動部 4 駆動シャフト 5 従動シャフト 8 吸入口 9 吐出口 12 シャフト挿通穴 13 第1流入溝 14 第1流出溝 15 流入誘導溝 16 流出誘導溝 17 ポンプ室 60 駆動側ロータ 61 従動側ロータ 65 メカニカルシール部 68 フローティングシート 69 シャフト貫通部 70 第2流入溝 71 第2流出溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅井 真吾 愛知県名古屋市北区猿投町2番地 大同メ タル工業株式会社内 (72)発明者 松村 秀弓 愛知県名古屋市北区猿投町2番地 大同メ タル工業株式会社内 Fターム(参考) 3H041 AA04 BB09 CC02 CC16 3H044 AA04 BB06 CC15 DD09 3J041 AA07 BD06 DA16

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに逆方向に回転する2つのロータが
    内部に備えられ且つ流体物を吸入する吸入口及び吸入し
    た流体物を吐出する吐出口が形成されるポンプ部と、前
    記2つのロータの回転を同期させるための駆動部と、前
    記ポンプ部から前記駆動部に亘って備えられ且つ前記ロ
    ータを軸支するシャフトと、から構成されると共に、前
    記ポンプ部と前記駆動部との間に、前記ポンプ部内の流
    体物が前記ポンプ部外に漏れ出すことを防止するための
    メカニカルシール部を備えたロータリポンプにおいて、 前記ポンプ部内に形成されるポンプ室の駆動部側の壁面
    には、前記シャフトが挿通されるシャフト挿通穴が形成
    されると共に、前記メカニカルシール部は、前記シャフ
    トが貫通するシャフト貫通部が形成されるフローティン
    グシートを有し、 前記シャフト挿通穴の前記吐出口側及び吸入口側の側壁
    には、前記流体物が流入する第1流入溝及び前記流体物
    が流出する第1流出溝がそれぞれ形成されると共に、前
    記シャフト貫通部の前記第1流入溝及び第1流出溝と対
    応する位置の壁面には、前記流体物が流入する第2流入
    溝及び前記流体物が流出する第2流出溝がそれぞれ形成
    されていることを特徴とするロータリポンプ。
  2. 【請求項2】 前記ポンプ室の駆動部側の壁面には、前
    記流体物を前記第1流入溝に流入し易くする流入誘導溝
    及び前記流体物を前記第1流出溝から流出し易くする流
    出誘導溝が、それぞれ第1流入溝及び第1流出溝に連通
    して形成されていることを特徴とする請求項1記載のロ
    ータリポンプ。
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