JP2003129762A - 水圧駆動式の防水装置 - Google Patents

水圧駆動式の防水装置

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JP2003129762A JP2001326873A JP2001326873A JP2003129762A JP 2003129762 A JP2003129762 A JP 2003129762A JP 2001326873 A JP2001326873 A JP 2001326873A JP 2001326873 A JP2001326873 A JP 2001326873A JP 2003129762 A JP2003129762 A JP 2003129762A
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    • E02B3/04Structures or apparatus for, or methods of, protecting banks, coasts, or harbours
    • E02B3/10Dams; Dykes; Sluice ways or other structures for dykes, dams, or the like
    • E02B3/102Permanently installed raisable dykes
    • E02B3/104Permanently installed raisable dykes with self-activating means

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Abstract

(57)【要約】 【課題】海岸の風景を格別に損なわず、また停電時にも
作動し、しかも遠隔的にも駆動することができる、水圧
駆動式の防潮装置を提供する。 【解決手段】通常は地下に配置され、防潮時に地上へ駆
動される防水板(2)と、この防水板(2)に対応して
地上に設けられている枠状支柱体(50)と、防水板
(2)を地下から地上へ駆動する駆動装置とから構成す
る。駆動装置は、水道水で作動する水圧ピストン・シリ
ンダユニット(40)から構成する。防水板(2)は、
所定位置までは非接触的に駆動し、所定位置に達する
と、その縁部分(3、3、4)が枠状支柱体(50)に
当接するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地下に配置されて
いる防水板が地上に駆動されて大波、高潮等の海水の侵
入を防ぐ、あるいは地上に配置され水平方向または観音
開き的に駆動されて河川等の出入り開口部を閉鎖して大
波、高潮等の侵入を防ぐ、さらには海水、河川水、雨水
等の水が地下室のような低位置に建築されている室内へ
浸水するのを防ぐ水圧駆動式の防水装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】津波、大潮等により海水が内陸部へ浸水
するのを防ぐために、海岸には必要に応じて固定的な所
定高さの防潮堤が建設されている。また、河川が海に注
ぐ近傍には水門すなわち防潮用の開閉門扉が設けられて
いる。この防潮用の開閉門扉は、電動モータからなる駆
動装置により駆動されるようになっている。したがっ
て、電動モータにより防潮用の開閉門扉を駆動して河川
の出入り開口部を閉鎖して、海水の逆流を阻止すること
ができる。
【0003】また、海水、河川水、雨水等の水が地下室
へ侵入するのを堰き止める防水板と、この防水板を地下
から上方へ駆動する駆動装置とからなり、駆動装置が水
圧式のピストンシリンダユニットからなる防水装置は、
本出願人は特開2001−241261により提案され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来から
必要な海岸には防潮堤が築かれ、また河川等の出入り開
口部には防潮用の開閉門扉が設けられているので、海水
の内陸部への進入は一応防ぐことはできる。しかしなが
ら、改良すべき問題点もある。例えば、防潮堤は海岸の
景観を損なっており、また海岸の散歩等の交通の障害に
もなっている。このような障害は、大きな高潮あるいは
津波を防ごうとすると、防潮堤はさらに高くなるので、
より大きくなる。また、防潮堤が高くなれば、散歩道と
しても不適当なもとなってしまう。さらには、災害時の
ような非常時には、停電等により電力が得られないこと
があるが、従来の防潮用の開閉門扉は、電動式のモータ
により駆動されるようになっているので、必要時に防潮
の役目を果たさないこともあり得る。もっとも、手動的
に駆動することも考えられるが、防潮用の開閉門扉の重
量等からみて、おおよそ実施不可能である。また、津波
警報が発令されているようなときに、現場に赴いて操作
することは危険でもある。
【0005】また、本出願人が特開2001−2412
61により提案している防水装置によると、停電等の災
害時にも確実に防水できるという効果が得ら、さらには
駆動装置がピストン・シリンダユニットからなっている
ので、構造が極めて簡単で安価に提供できる効果も得ら
れる。しかしながら、防水板を上方へ駆動するときの駆
動抵抗が比較的大きいという問題はある。
【0006】本発明は、上記したような従来の問題点を
解消した防水装置を提供することを目的とし、具体的に
は海岸の風景を格別に損なわず、また停電時にも作動
し、しかも遠隔的にも駆動することができる、水圧駆動
式の防水装置を提供することを目的ている。また、防水
板の駆動抵抗が小さく、しかも漏水の少ない水圧駆動式
の防水装置を提供することも目的ている。また、他の発
明は、地下室のような比較的低い位置に建設されている
室内へ、海水、河川水、雨水等の水が侵入するのを堰き
止める防水板の駆動抵抗が小さく、しかも確実に侵入を
阻止することができる水圧駆動式の防水装置を提供する
ことを目的ている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、防
水板の駆動に水道水を適用することにより達成される。
また、一般に、ビル等の建物には貯水タンク、防災用タ
ンク等が備わっているので、さらには離島などには雨水
タンクが備わっているので、このようなタンク中の水を
利用することにより、水道水が得られないような時にも
防水板を駆動することができる。このように、駆動源に
水道水あるいはタンクの水を適用すると、水圧が不足
し、充分な駆動力が得られないこともあり得る。そこ
で、防水板の駆動抵抗を極力小さくして所定位置まで駆
動し、目的位置に達すると、その縁部分が枠状支柱体あ
るいは防潮堤の側部または地下室のような室内への出入
り口開口部の側部に接するように構成される。あるい
は、防水板を駆動するとき堆積物を除去するように構成
される。かくして、請求項1に記載の発明は、上記目的
を達成するために、地下に配置されている所定面積の防
水板と、この防水板に対応して地上に設けられている枠
状支柱体と、前記防水板を地下から地上へ駆動する駆動
装置とからなり、前記防水板が前記駆動装置により地上
に駆動されると、前記防水板の縁部分が前記枠状支柱体
に接して該枠状支柱体の内側と外側とが津波、大潮等の
海水に対して遮断されるようになっている防水装置であ
って、前記駆動装置は、水道水、貯水タンク中の水、雨
水タンク中の水等の水圧で作動する水圧ピストン・シリ
ンダユニットから構成され、前記防水板は、前記水圧ピ
ストン・シリンダユニットにより所定位置まで駆動され
ると、その縁部分が前記枠状支柱体に接するように構成
されている。請求項2に記載の発明は、地下に配置され
ている所定面積の防水板と、この防水板に対応して地下
室等の室の出入り口近傍の地上に設けられている枠状支
柱体と、前記防水板を地下から地上へ駆動する駆動装置
とからなり、前記防水板が前記駆動装置により地上に駆
動されると、前記防水板の縁部分が前記枠状支柱体に接
して該枠状支柱体の内側の室内が外側の海水、雨水等の
水から保護されるようになっている防水装置であって、
前記駆動装置は、水道水、貯水タンク中の水、雨水タン
ク中の水等の水圧で作動する水圧ピストン・シリンダユ
ニットから構成され、前記防水板は、前記水圧ピストン
・シリンダユニットにより所定位置まで駆動されると、
その縁部分が前記枠状支柱体に接するように構成されて
いる。請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記
載の防水板の、枠状支柱体に接する部分にはパッキンが
設けられ、請求項4に記載の発明は、請求項1または3
に記載の防水板が、直列的に複数個設けられ、その水圧
ピストン・シリンダユニットには、水道水、貯水タンク
中の水、雨水タンク中の水等の水が順次供給されるよう
になっている。請求項5に記載の発明は、実質的に水平
に駆動される防水引扉と、該防水引扉を駆動する駆動装
置とからなり、前記防水引扉が前記駆動装置により水平
方向に駆動されると、前記防水引扉が防潮堤に設けられ
ている河川等の出入り開口部を閉鎖するようになってい
る防水装置であって、前記駆動装置は、水道水、貯水タ
ンク中の水、雨水タンク中の水等の水圧で作動する水圧
ピストン・シリンダユニットから構成され、前記防水引
扉は、所定位置まで駆動されると、その縁部分が前記出
入り開口部の側部に接するように構成されていている。
請求項6に記載の発明は、実質的に水平に駆動される防
水引扉と、該防水引扉を駆動する駆動装置とからなり、
前記防水引扉が前記駆動装置により水平方向に駆動され
ると、前記防水引扉が地下室等の室の出入り口の開口部
を閉鎖するようになっている防水装置であって、前記駆
動装置は、水道水、貯水タンク中の水、雨水タンク中の
水等の水圧で作動する水圧ピストン・シリンダユニット
から構成され、前記防水引扉は、所定位置まで駆動され
ると、その縁部分が前記出入りの開口部の側部に接する
ように構成されていている。請求項7に記載の発明は、
請求項5に記載の防水引扉の下方の先端部には、堆積土
砂を取り除く水噴射ノズルが設けられ、請求項8に記載
の発明は、請求項5または6に記載の防水引扉の、開口
部に接する部分にはパッキンが設けられている。請求項
9に記載の発明は、観音開き的に駆動される開閉門扉
と、該開閉門扉を駆動する駆動装置とからなり、前記開
閉門扉が前記駆動装置により駆動されると、前記開閉門
扉が防潮堤に設けられている河川等の出入り開口部を閉
鎖するようになっている防水装置であって、前記駆動装
置は、水道水、貯水タンク中の水、雨水タンク中の水等
の水圧で作動する水圧ピストン・シリンダユニット構成
されていると共に、前記開閉門扉の下方の先端部には、
堆積土砂を取り除く水噴射ノズルが設けられている。
【0008】
【発明の実施の形態】初めに、本発明の実施の形態を防
潮装置について説明する。第1の実施の形態に係わる防
潮装置1は、防水板2からなっているが、この防水板2
は後述する実施の形態から容易に理解されるように、複
数枚を横方向に多少の遊びを持ってつなぎ合わせ、そし
て複数個の水圧式のピストン・シリンダユニットを適用
することにより、幅方向に長い防潮堤あるいは河川等の
出入り開口部にも適用できるが、以下1枚の防水板2を
適用した実施の形態についてのみ説明する。図1は、本
発明の第1の実施の形態を模式的且つ概略的に示す図
で、その(イ)は側断面図、その(ロ)は、(イ)にお
いて矢視ローロ方向に見た正面図であるが、これらの図
に示されているように、第1の実施の形態に係わる水圧
駆動式の防潮装置1は、防水板2、この防水板2をガイ
ドするガイド装置10、20、前記防水板2を駆動する
水圧式ピストン・シリンダユニット40等からなってい
る。
【0009】防水板2は、所定面積の板状体から構成さ
れ、その一方の面すなわち図1の(イ)において右方の
面の両側縁部と下縁部には、ゴム等の樹脂からなるシー
ル材3、3および4が貼られている。したがって、これ
らのシール材3、3、4が後述する枠状支柱に接する
と、防水板2により内外はシールされることになる。防
水板2の下端部の両側部からは、一対の下方アーム5、
5が斜め下方へ且つ両側へ広がるように延びている。こ
れらの下方アーム5、5が斜め下方へ延びている状態が
図1の(イ)に示され、両側へ広がるように延びている
状態が、図1の(ロ)に示されている。下方アーム5、
5の先端部には、ローラ6、6が回転自在に設けられて
いる。これらのローラ6、6は、後述する第1のガイド
部材10、10の溝14、14に入って転がる。また、
防水板2の上端部の両側部からも、一対の上方アーム
7、7が略水平方向で、且つ両側へ広がるように延びて
いる。そして、その先端部にもローラ8、8が回転自在
に設けられている。これらのローラ8、8は、同様に後
述する第2のガイド部材20、20の溝24、24に入
って転がる。このように構成されている防水板2は、地
面あるいは通常の水面Tより下方に建設されている地下
室Gに、その面が略垂直になるようにして配置されてい
る。
【0010】ガイド装置は、防水板2を摩擦抵抗の小さ
い状態で上下方向に案内するもので、地下室Gに配置さ
れている一対の第1のガイド部材10、10と、主とし
て地上に配置されている一対の第2のガイド部材20、
20とからなっている。これらの第1、2のガイド部材
10、10、20、20は左右対称になっているので、
以下主として一方のガイド部材10、20についてのみ
説明する。第1のガイド部材10は、図1の(イ)に示
されているように、下方の垂直部分11と、この垂直部
分の上方に位置する傾斜部分12とからなっている。そ
して、これらの垂直部分11と傾斜部分12は、カーブ
部分13で滑らかに連続し、溝型鋼から一体的に形成さ
れている。このように構成されている第1のガイド部材
10、10は、その溝14、14の面が互いに内側を向
くようにして地下室Gの基礎に設けられている。この第
1のガイド部材10、10の間隔は、防水板2の幅より
も大きく、この第1のガイド部材10、10により防水
板2の下方部分が案内される。
【0011】このような第1のガイド部材10、10
は、前述したように所定高さまでは垂直部分11からな
っているが、上方部分において図1の(イ)において右
方向に向かって、すなわち後述する枠状支柱50の方へ
向かって傾斜した傾斜部分12となっているので、防水
板2は所定位置まで摩擦抵抗のない状態で駆動され、上
方端に達すると、枠状支柱50に接してシール状態で防
水することになる。
【0012】第2のガイド装置20も、第1のガイド装
置10と同様に下方の垂直部分21と、この垂直部分2
1の上方に位置する傾斜部分22とからなっている。そ
して、これらの垂直部分21と傾斜部分22は、カーブ
部分23で滑らかに連続し、溝型鋼から一体的に形成さ
れている。このように構成されている第2のガイド部材
20、20は、その溝24、24の面が互いに内側を向
くようにして地下室Gと地上にわたって図示されない支
持部材により取り付けられている。この第2のガイド部
材20、20の間隔も、防水板2の幅よりも大きく、こ
の第2のガイド部材20、20により防水板2の上方部
分が案内される。
【0013】第1、2のガイド部材10、20は、図1
の(イ)において左右方向に間隔をおいて、あるいは前
後方向に間隔をおいて設けられている。一方、下方アー
ム5、5は長く、上方アーム7、7は短いので、防水板
2はその面が略垂直になるように保たれて上方へ駆動さ
れることになる。
【0014】第1、2のガイド部材10、20のいずれ
か一方、望ましくは地下室に配置されている第1のガイ
ド部材10の傾斜部12の上方端部に、自動スットパ装
置30が設けられている。この自動ストッパ装置30に
より防水板2が上方へ駆動されるとき、その下降が自動
的に防止される。自動ストッパ装置30は、望ましくは
対となって2個設けられるが、その一方の自動ストッパ
装置30が、図2の(イ)に拡大して示されている。本
実施の形態によると、自動ストッパ装置30は、第1の
ガイド部材10にブラケット31を介して固定的に取り
付けられている受止部材32と、重力により垂直方向を
向くように、防水板2の下方アーム5に揺動自在に取り
付けられている係止部材35とからなっている。受止部
材32には、その上方端に切欠33が形成されている。
一方、係止部材35は棒状体から構成され、その上方端
部がピン36により下方アーム5に揺動自在に取り付け
られている。
【0015】防水板2は、後述するように、ピストン・
シリンダユニット40により上方へ駆動されるが、この
とき防水板2が水平を保って駆動されるように、防水板
2の両側には、この防水板2と間隔をおいて、図1の
(ロ)に示されているように、一対のラック37、37
が設けられている。また、防水板2の下方には同調ロッ
ド38が設けられ、その両端部に前記ラック37、37
と噛み合うピニオン39、39が取り付けられている。
ラック37、37は、地下室G内に位置し、第1のガイ
ド部材10、10の垂直部11、11に対応した高さに
なっている。このようにカーブ部分13よりも上方位置
にはラック37、37は設けられていないが、垂直部分
11、11で同期して駆動されるので、短い上方部分で
水平度が大きく狂い、駆動不可能になるようなことはな
い。このラック37、37とピニオン39、39は、単
なる案内部材であるので、強度は要求されない。したが
って腐食の問題のない、プラスチックから構成すること
もできる。なお、カーブ部分13より上方まで案内する
ときは、ラックの加工は難しいので、ローラチエーン等
で案内するように実施することもできる。
【0016】ピストン・シリンダユニット40は、水圧
シリンダ41と、この水圧シリンダ41内に往復動自在
に設けられているピストンと、このピストンに取り付け
られているピストンロッド42とから構成されている。
そして、ピストンロッド42の上端部が、防水板2の上
方端部のブラケット9にボルト等により揺動自在に取り
付けられ、水圧シリンダ41は、その底部が地下室Gの
床に固定されている基礎43に同様に揺動自在に取り付
けられている。本実施の形態によると、ピストン・シリ
ンダユニット40には、水道水が供給されるが、水道水
の水圧はそれほど高くはない。したがって、ピストン・
シリンダユニット40は、腐食の問題がなく、メインテ
ナンスの容易な強化プラスチックから形成することもで
きる。なお、この水圧シリンダ41に水道水を給排する
配管系には、開閉弁、方向切替弁、逆止弁等が設けられ
ているが、図1には配管系も弁類も示されていない。
【0017】本実施の形態によると、図1の(イ)に模
式的に示されているように、カウンタウエイト45が設
けられている。このカウンタウエイト45を吊り下げて
いるチエーン等の紐体46は、遊びプーリー47に掛け
回され、その終端が防水板2の下端に固定されている。
したがって、防水板2は、カウンターウエイト45によ
り持ち上げられる力が付勢されていることになる。な
お、図1には示されていないが、滑車機構等を適用する
と、カウンタウエイト45の短い下降距離に対して、防
水板2の上方への移動距離を長くすることもできる。
【0018】地上には、枠状支柱50が設けられてい
る。この枠状支柱50は、図1の(ロ)に示されている
ように、地上の所定高さまで延びている一対の側枠5
1、51と、これらの側枠51、51の下端部を接続し
ている下枠52とからなっている。下枠52は、交通の
妨げにならないように、あるいは景観をなるだけ損なわ
ないように地上には出ないように設けられている。これ
らの側枠51、51は、防水板2の側部のシール材3、
3に対応した間隔に、そして下枠52は、下方のシール
材4に対応している。このように構成されている枠状支
柱50は、防水板2が上方へ駆動されて当接すると、水
圧を受けるので、地盤の基礎に強固に固定されている。
【0019】なお、図1には示されていないが、地下室
Gの開口部は簡単には操作できない蓋体で閉鎖され、ま
た防水板2に対応した部分は、防水板が上方へ駆動され
るとき、その上昇力で開く蓋体で閉鎖されている。した
がって、通常は地下室Gの上方も地上と同じように散歩
道等として利用することができる。上記のように、本実
施の形態によると、地下室Gには機械部品、電機部品等
の精密部品はない。したがって、地下室が水没しても防
水板2を駆動することができる。
【0020】次に、上記実施の形態の作用について説明
する。通常の状態では、図示されない弁の作用により、
ピストン・シリンダユニット40の水圧シリンダ41内
の水は排水溝に排水される。防水板2は、自重により、
図1には示されていないが、支持部材あるいはストッパ
に当接するまで下がる。防水板2の上方端部は地上Tよ
り下方へ退避する。この退避している状態が、図1の
(イ)、(ロ)に示されている。防水板2の存在を意識
することなく普通通りに交通等に利用できる。
【0021】防潮の必要が生じたときには、水圧シリン
ダ41に水道水を供給する。ピストンロッド42が上方
へ駆動され、したがって防水板2が上方へ駆動される。
このとき、防水板2は第1、2のガイド部材10、1
0、20、20内を転がるローラ6、6、、8、8、に
より案内されるので、駆動抵抗は小さい。また、カウン
タウエイト45が設けられているので、駆動力は小さく
て済む。防水板2は、このような小さな力で上方へ駆動
される。上記のようにして、垂直部分11、22を駆動
されるときは、ラック37、37にピニオン39、39
が噛み合っているので、防水板2は実質的に水平を保っ
て、バランスして駆動される。
【0022】傾斜部12、12には、ラックは設けられ
ていないが、垂直部11、11で水平を保って駆動され
ているので、その慣性で傾斜部12、12も実質的に水
平を保って駆動される。傾斜部12、12を所定量駆動
されると、防水板2の前面が枠状支柱50に当接する。
防水板2の前面にはシール材3、3、4が設けられてい
るのでシール材3、3、4が枠状支柱50の側枠51、
51と下枠52とに当接する。これにより、図1の
(イ)に示されている内外IN、OUTが遮断され内陸
部OUTへの水あるいは海水の侵入が防止される。
【0023】このようにして防水板2が駆動されるとき
の自動ストッパ装置30の作用が、図2の(ロ)〜
(ハ)に示されている。すなわち、これらの図は、防水
板2が上方へ駆動されているときの受止部材32と係止
部材35との関係を示しているが、図2の(ロ)の状態
では係止部材35は、受止部材32に接触していない。
さらに、防水板2を上方へ駆動すると、防水板2は傾斜
部12、12により前方へ駆動されるので、係止部材3
5のピン36が受止部材32の上方位置へ近づく。そう
すると、係止部材35は受止部材32に接触して矢印で
示されているように傾く。このような状態が図2の
(ハ)に示されている。さらに上方へ駆動されると、受
止部材32の上方には切欠33が設けられているので、
係止部材35は接触から一時的に開放されて、図2の
(ニ)において矢印aで示されている方向に自重により
回動して、切欠33に落ち込む。このときが、防水板2
が枠状支柱50に接するときで、水圧シリンダ41への
水道水の供給停止時期である。防水板2は、自重により
落下しようとするがストッパ装置30によりこの位置に
保持される。これにより、大潮、高潮等の被害が防止さ
れる。このとき、設置されている防潮装置1から離れた
遠隔地から水圧シリンダ41に水道水を供給できること
は明らかである。また、係止部材35をドライバ等の工
具で回動させ、受止部材32の切欠33から外して、防
水板2を地下室Gの退避位置へ降ろすことができること
も明らかである。
【0024】図3に、複数枚例えば3枚の第1〜3番目
の防水板2、2’、2”を1本の給水管Wで駆動する実
施の形態が示されている。これらの防水板2、2’、
2”をガイドするガイド部材、駆動装置、スットパ装置
等は、上記した実施の形態に準じて構成できるので、説
明はしないが、防水板2、2’、2”のそれぞれを駆動
するピストン・シリンダユニット40、40’、40”
の給水管路には第1〜3のシーケンスバルブV、V’、
V”がそれぞれ介装されている。そして、これらのシー
ケンスバルブV、V’、V”には、第1〜3のパイロッ
トラインP、P’、P”が図示されているように接続さ
れている。したがって、給水管Wに水道水を供給する
と、はじめに第1のパイロットラインPにより第1のシ
ーケンスバルブVに水圧が作用する。そうすると、第1
のシーケンスバルブVが開き1番目の防水板2が駆動さ
れる。1番目の防水板2が所定位置まで駆動されると、
水圧が上昇し、この上昇した水圧が次の第2のパイロッ
トラインP’により次の第2のシーケンスバルブV’が
開く。これにより第2の防水板2’が駆動される。以下
同様にして第3の防水板2”が駆動される。このように
実施すると、流量の少ない水道水で複数枚の防水板を駆
動できる利点が得られる。
【0025】次に、図4により、本発明の第2の実施の
形態を説明する。第1の実施の形態の構成要素と同じ要
素には同じ参照文字を付けて、あるいは同じ参照文字に
ダッシュ「’」を付けて重複説明はしないが、本実施の
形態によると、第2のガイド部材20’、20’は、第
1のガイド部材10、10の実質的に真上に設けられて
いる。防水板2と枠状支柱50との間隔は、防水板2が
上方へ駆動されるとき、そのシール材3、3、4が枠状
支柱50に接触しない極めて狭い間隔で、上方端部位置
で接触すればよいので、第1、2のガイド部材10、2
0’の傾斜部分12、22’の傾斜角度は小さくてよ
い。したがって、アーム7’、7’の形状等に格別の工
夫をすることなく、上記のように実施できる。また、第
1、2のガイド部材10、20’の傾斜部分12、2
2’の傾斜量を、ローラ8’、8’の半径で吸収するよ
うに構成することによっても第2のガイド部材20’、
20’を、第1のガイド部材10、10の実質的に真上
に設けることもできる。このように実施すると、地下室
Gが狭くなる利点が得られる。
【0026】図5に、本発明の第3の実施の形態が示さ
れている。本実施の形態は、防潮堤BTに設けられてい
る河川等の出入り開口部Kに適用されるもので、水平方
向にスライド的に駆動される防潮引扉60、この防潮引
扉60を駆動する水圧式のピストン・シリンダユニット
70、防潮引扉60を案内するガイドレール80等から
なっている。防潮引扉60は、防潮堤BT側に面する防
潮面61と、その後方の構造物62とからなっている。
防潮面61は、出入り開口部Kを閉鎖できる大きさにな
っているが、後方の構造物62の大きさ等は任意で、全
体として自立できる幅となっている。そして、図5の
(ロ)に示されているように防潮堤BTの内側INに、
その防潮面61が防潮堤BT側を向くようにして、ホイ
ール85、85がガイドレール80に乗って駆動される
ようになっている。上記のように構成されている防潮引
扉60の下方の先端部に、水噴射ノズル63が設けられ
ている。この水噴射ノズル63から噴射する水により川
底あるいはガイドレール80に堆積した土砂等の堆積物
を取り除くことができる。
【0027】ピストン・シリンダユニット70は、水圧
シリンダ71と、この水圧シリンダ71内に往復動自在
に設けられているピストンとからなっている。一方、図
5の(ロ)に示されているように、防潮堤BTの頂部T
には、防潮引扉60の上方空間の方へ張り出した片持梁
75が取り付けられている。そして、この片持梁75に
水圧シリンダ71が揺動可能に取り付けられている。ま
た、ピストンに接続されているピストンロッド72が防
潮引扉60の先端部にピン73により同様に揺動可能に
接続されている。なお、防潮堤BTの上には、小型発電
機、加圧ポンプ、補水タンク等からなるバックアップ装
置76が設けられている。
【0028】上記防潮装置は次のように作用する。すな
わち、出入り開口部Kを閉鎖するときは、ピストン・シ
リンダユニット70の水圧シリンダ71のヘッド側に水
道水、タンク中の水等の圧力水を供給する。ピストン・
シリンダユニット70のピストンロッド72が伸長し
て、防潮引扉60が図5の(イ)おいて左方へ駆動さ
れ、出入り開口部Kを塞ぐ。これにより、海水が河川の
方へ逆流することがない。あるいは内陸部へ侵入するこ
とが防止される。このように駆動されるとき、堆積物は
水噴射ノズル63から噴射される水により取り除かれ
る。水圧シリンダ71のロッド側に圧力水を供給して、
防潮引扉60を、図5の(イ)に示されている位置へ退
避させることができることは明らかである。
【0029】上記第3の実施の形態では、防潮堤BTの
側面と防潮引扉60の防潮面61との間には隙間があ
り、ある程度の海水は漏れる。そこで、防潮引扉60を
駆動するときは、前記隙間が確保され、閉鎖位置に達す
ると隙間をなくすようにすることもできる。このように
実施するときのガイドレールの例が図5の(ハ)に示さ
れている。図5の(ハ)は、防潮引扉60、ガイドレー
ル等を模式的に示す上面図であるが、この上面図に示さ
れているように、本実施の形態によるガイドレールは、
第1、2のガイドレール83、84からなっている。そ
して、これらのガイドレール83、84は、終端部近傍
で防潮堤BTの方へ曲がっている。したがって、途中ま
で隙間をもって第1、2のガイドレール83、84に案
内されながら駆動される防潮引扉60は、終点部に達す
ると、その防潮面61が防潮堤BTの側面に接する。こ
れにより、海水の漏れが少なくなる。防潮面61の、防
潮堤BTの側部に接する部分にシール材を設けることに
より、漏れをより完全に防止できることは明らかであ
る。なお、シール材は防潮引扉60に設ける代わりに、
防潮堤BTの、防潮面61が接する部分に貼り付けても
同様な効果が得られる。
【0030】上記のような防潮堤の出入り開口部Kは、
図には示されていないが観音開き的に駆動される開閉門
扉でも実施できる。このとき開閉門扉の下端部を支持す
るガイドレールは円弧状に敷設される。また、堆積物を
取り除く水噴射ノズルも開閉門扉の下端前方に設けられ
る。このように観音開き的に駆動される開閉門扉で実施
しても、上記第3の実施の形態と同様な効果が得られる
ことは明らかである。さらには、第1、2のガイド部材
10、20にラックを形成し、ローラ6、8をラックと
噛み合うピニオンから構成することもできる。このよう
に実施すると、摩擦抵抗は多少増加することがあるが、
構造が簡単になり安価に提供できるようになる。
【0031】図6に、本発明の第4の実施の形態が示さ
れている。本実施の形態は、地下室あるいは低地に建設
されている室Rに、海水、雨水、河川水等の水が道路D
側から浸水するのを防止するもので、本防水装置1’
と、図1、2および図4に示されている防潮装置1と比
較すると、室Rの出入り口の開口部に設けるか、防潮堤
として設けるかの違いがあるのみで、構造的には同じで
あるので、本防水装置1’については同じ参照数字を付
けて重複説明はしない。また、図には示されていない
が、図5に示されているような防潮引扉60からなる防
潮装置を室Rの出入り口開口部に適用できることは明ら
かである。
【0032】
【発明の効果】以上のように、本発明によると、地下に
配置されている所定面積の防水板が、水道水、貯水タン
ク中の水、雨水タンク中の水等の水圧で作動する水圧ピ
ストン・シリンダユニットにより地上へ駆動されるよう
になっているので、停電時のような非常時にも津波、大
潮等の災害を防止できる。このとき、防水板は水圧ピス
トン・シリンダユニットにより所定位置まで駆動される
と、その縁部分が枠状支柱体に接するように構成されて
いるので、駆動抵抗の小さい状態で所定位置まで駆動す
ることができ、そして所定位置に達すると、防水板によ
り内外をより完全に遮断することができる、という本発
明に特有の効果が得られる。また、駆動装置が水圧ピス
トン・シリンダユニットから構成されているので、防水
板を遠隔操作もできるし、水道水が得られないような例
えば離島のようなところでも雨水タンク中の水を利用す
ることができる。さらには、防水板は地下に配置されて
いるので、地上の外観を損なうことはない。また、地上
は有効に利用できる効果も得られる。請求項2に記載の
発明によると、水圧ピストン・シリンダユニットで駆動
される防水板が室の出入り口の近傍に設けられているの
で、上記のような効果と共に、地下室内あるいは低地に
建築されている室内への、海水、河川水、雨水等の水の
浸水が防止される。請求項3に記載の発明によると、防
水板の、枠状支柱体に接する部分にはパッキンが設けら
れているので、より完全に内外を遮断できる効果がさら
に得られる。請求項4に記載の発明によると、防水板が
直列的に複数個設けられ、その水圧ピストン・シリンダ
ユニットには、水道水、貯水タンク中の水、雨水タンク
中の水等の水が順次供給されるようになっているので、
少量の水で広い面積を津波、大潮等から守ることができ
る効果が得られる。請求項5に記載の発明によると、実
質的に水平に駆動される防潮引扉が水道水、貯水タンク
中の水、雨水タンク中の水等の水圧で作動する水圧ピス
トン・シリンダユニットにより河川等の出入り開口部を
閉鎖するように駆動されるようになっているので、上記
のような効果が得られると共に、低コストで建設できる
効果がさらに得られる。請求項6に記載の発明による
と、防水引扉は地上に設けられるので、建設費が安価に
なり、また保守点検も比較的容易になる効果が得られ
る。請求項7に記載の発明によると、防潮引扉の下方の
先端部には、堆積土砂を取り除く水噴射ノズルが設けら
れているので、堆積物を除去しながら、防潮引扉を比較
的低圧の水で駆動できる効果が得られる。請求項8に記
載の発明によると、防水引扉の、開口部に接する部分に
はパッキンが設けられているので、より完全に内外を遮
断できる効果がさらに得られる。請求項9に記載の発明
によると、観音開き的に駆動される開閉門扉から構成さ
れているので、構造が簡単な防水装置が得られ、また開
閉門扉を駆動する駆動装置が水道水、貯水タンク中の
水、雨水タンク中の水等の水圧で作動する水圧ピストン
・シリンダユニット構成されていると共に、開閉門扉の
下方の先端部には、水噴射ノズルが設けられているの
で、上記したような数々の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を模式的且つ概略的
に一部断面にして示す図で、その(イ)は側面図、その
(ロ)は、(イ)において矢視ローロ方向に見た図に相
当する正面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係わるストッパの拡大図
で、その(イ)は取り付け状態を、そして(ロ)〜
(ニ)はその異なる作用状態を模式的にそれぞれ示す正
面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係わる、複数個の水圧ピ
ストンシリンダ・ユニットに水道水を供給するための配
管図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態を模式的且つ概略的
に示す斜視図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態を模式的且つ概略的
に一部断面にして示す図で、その(イ)は側面図、その
(ロ)は断面図、その(ハ)はガイドレール部分を示す
平面図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態を模式的且つ概略的
に示す断面図である。
【符号の説明】
1 防潮装置 2
防水板 3、4 シール材 10
第1のガイド部材 20 第2のガイド部材 30
自動ストッパ装置 40 ピストン・シリンダユニット 50
枠状支柱 60 防潮引扉 63
水噴射ノズル 70 ピストン・シリンダユニット 83
第1のガイドレール 84 第2のガイドレール

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地下に配置されている所定面積の防水板
    と、この防水板に対応して地上に設けられている枠状支
    柱体と、前記防水板を地下から地上へ駆動する駆動装置
    とからなり、 前記防水板が前記駆動装置により地上に駆動されると、
    前記防水板の縁部分が前記枠状支柱体に接して該枠状支
    柱体の内側と外側とが津波、大潮等の海水に対して遮断
    されるようになっている防水装置であって、 前記駆動装置は、水道水、貯水タンク中の水、雨水タン
    ク中の水等の水圧で作動する水圧ピストン・シリンダユ
    ニットから構成され、 前記防水板は、前記水圧ピストン・シリンダユニットに
    より所定位置まで駆動されると、その縁部分が前記枠状
    支柱体に接するように構成されていることを特徴とする
    水圧駆動式の防水装置。
  2. 【請求項2】地下に配置されている所定面積の防水板
    と、この防水板に対応して地下室等の室の出入り口近傍
    の地上に設けられている枠状支柱体と、前記防水板を地
    下から地上へ駆動する駆動装置とからなり、 前記防水板が前記駆動装置により地上に駆動されると、
    前記防水板の縁部分が前記枠状支柱体に接して該枠状支
    柱体の内側の室内が外側の海水、雨水等の水から保護さ
    れるようになっている防水装置であって、 前記駆動装置は、水道水、貯水タンク中の水、雨水タン
    ク中の水等の水圧で作動する水圧ピストン・シリンダユ
    ニットから構成され、 前記防水板は、前記水圧ピストン・シリンダユニットに
    より所定位置まで駆動されると、その縁部分が前記枠状
    支柱体に接するように構成されていることを特徴とする
    水圧駆動式の防水装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の防水板の、枠状
    支柱体に接する部分にはパッキンが設けられている水圧
    駆動式の防水装置。
  4. 【請求項4】請求項1または3に記載の防水板が、直列
    的に複数個設けられ、その水圧ピストン・シリンダユニ
    ットには、水道水、貯水タンク中の水、雨水タンク中の
    水等の水が順次供給されるようになっている水圧駆動式
    の防水装置。
  5. 【請求項5】実質的に水平に駆動される防水引扉と、該
    防水引扉を駆動する駆動装置とからなり、 前記防水引扉が前記駆動装置により水平方向に駆動され
    ると、前記防水引扉が防潮堤に設けられている河川等の
    出入り開口部を閉鎖するようになっている防水装置であ
    って、 前記駆動装置は、水道水、貯水タンク中の水、雨水タン
    ク中の水等の水圧で作動する水圧ピストン・シリンダユ
    ニットから構成され、 前記防水引扉は、所定位置まで駆動されると、その縁部
    分が前記出入り開口部の側部に接するように構成されて
    いていることを特徴とする水圧駆動式の防水装置。
  6. 【請求項6】実質的に水平に駆動される防水引扉と、該
    防水引扉を駆動する駆動装置とからなり、 前記防水引扉が前記駆動装置により水平方向に駆動され
    ると、前記防水引扉が地下室等の室の出入り口の開口部
    を閉鎖するようになっている防水装置であって、 前記駆動装置は、水道水、貯水タンク中の水、雨水タン
    ク中の水等の水圧で作動する水圧ピストン・シリンダユ
    ニットから構成され、 前記防水引扉は、所定位置まで駆動されると、その縁部
    分が前記出入りの開口部の側部に接するように構成され
    ていていることを特徴とする水圧駆動式の防水装置。
  7. 【請求項7】請求項5に記載の防水引扉の下方の先端部
    には、堆積土砂を取り除く水噴射ノズルが設けられてい
    る水圧駆動式の防水装置。
  8. 【請求項8】請求項5または6に記載の防水引扉の、開
    口部に接する部分にはパッキンが設けられている水圧駆
    動式の防水装置。
  9. 【請求項9】観音開き的に駆動される開閉門扉と、該開
    閉門扉を駆動する駆動装置とからなり、 前記開閉門扉が前記駆動装置により駆動されると、前記
    開閉門扉が防潮堤に設けられている河川等の出入り開口
    部を閉鎖するようになっている防水装置であって、 前記駆動装置は、水道水、貯水タンク中の水、雨水タン
    ク中の水等の水圧で作動する水圧ピストン・シリンダユ
    ニット構成されていると共に、前記開閉門扉の下方の先
    端部には、堆積土砂を取り除く水噴射ノズルが設けられ
    ていることを特徴とする水圧駆動式の防水装置。
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