JP5588567B2 - 自動作動式の高潮障壁 - Google Patents

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Description

この発明は沿岸洪水を減少させるために高潮(風津波)から沿岸を保護することに関する。
熱帯暴風雨、ハリケーン、サイクロン、又は台風に起因する海岸地域の洪水は、死と破壊とをもたらす。高潮は洪水の主要な原因である。高潮は暴風雨の周りで渦巻く風の力によって岸に向かって押される水である。この前進する高潮は通常の潮汐と組み合わさり、平均水位を15フィート以上増大させる暴風潮を生み出し得る。加えて、風に突き動かされる波が暴風潮の上に重ね合わされる。高潮は高い海水位の1つの丘ではなく、一連の成長し続ける高い潮位の丘であるのが一般的である。
高潮は、岸に向かって数マイルに亘って平均潮位より約10フィート未満に横たわる(平均潮位は平均満潮と平均干潮との間の中間である)、人口の密集する米国大西洋沿岸及びメキシコ湾沿岸のような、平均潮位よりも有意に高くない沿岸線に沿って特に危険である。都市化した沿岸地域は、風によって突き動かされる波によって浜沿いの資産に対する破壊を防止するために、防護壁又は防潮壁のような汀線防波壁を利用することが多い。テキサス州ガルヴェストンは、6000人の命を奪い且つ都市を破壊した1900年の巨大ハリケーンの後、今や10マイルの長さで、基部が16フィートの幅の、17フィートの高さのコンクリート製の防潮壁を据え付けた。
2007年9月、ハリケーンアイクは、ガルヴェストン島の北端付近に地崩れをもたらした。ボリバル半島に沿って並びにガルヴェストン湾地域の大部分において、通常の潮位よりも15〜20フィート上の高潮が起こった。ガルヴェストン島の東にあるサビーン水路で、平均潮位よりも22フィート上の高潮が記録された。ガルヴェストン防潮壁を越えて押し寄せる大きな巻き波が先行して起こり、引き続き、防潮壁を越える高潮が町を氾濫させた。アイクによる物的損害は約100億ドルと推定され、約200人の命が奪われた。
ガルヴェストンでのアイク大災害の結果−ガルヴェストン湾を高潮から守るために、ほぼ2マイルの広がりのガルヴェストン島とボリバル半島との間の開放水域を閉鎖するよう−ガルヴェストン防潮壁を同じ高さで60マイルまで拡張し且つオランダのロッテルダム水路を横断するMaeslantkering高潮障壁を手本にした防潮門を建設するという(「アイク堤防」と呼ばれる)提案が提出された。そのような大規模な解決策の費用は数10億ドルであろう。しかしながら、ハリケーンアイクは既存のガルヴェストン防潮壁さえも越えたのである。
高潮が越えるのを防止するための防潮壁、防護壁、堤防、又は土手のような防波壁の上に恒久的に据え付けられる鋼又はコンクリート製の壁は、潜在的な解決策をもたらす。しかしながら、汀線と平行であり、且つ、高潮を遮断し且つ高潮に耐えるのに十分な高さを有する恒久的な壁は、水景を不明瞭にし、美しいことが多い沿岸線の景観を損なわせ、ビーチのレクレーション使用を妨げる。米国特許第7,033,122号はこれに取り組み、予期される高潮に先立って作業者が所定の場所に展開し且つ係止し得る堤防内の収容空間内に位置付けられる折畳み式の金属壁を記載している。しかしながら、この解決策は、建設に人間の介入を必要とし、その時が来たときに、例えば、作業者が暴風雨状況の故に割当て場所に到着しないとか、強制避難が実施されるとか、或いは、停電が起こって機械を作動不能にするとかのように、人、機械、及び電力が、壁を建設するために利用可能でないかもしれない。
米国特許第6,338,594号は、壁を上向きに浮かせるために水が汲み入れられる地下室から浮揚壁を垂直に上げることによって越水から堤防を保護することを記載しているが、これらの種類の解決策は、高価なポンピングステーションに依存し、停電に起因する動作不能の影響を受け易い。地下室を充填し且つ壁を堤防又は防護壁の上に鉛直に上向きに浮かせる上昇暴風雨水の使用が、米国特許第5,725,326号及び4,377,352号に記載されている。水閉込み障壁を提供するよう支柱間に相互接続された可撓なシート材料を使用する自動上昇支柱によって内張される河岸が記載されている。米国特許第4,377,352号を参照。
建物又は壁内のドア又は他の勾配レベルの開口が、電力を必要とせず且つ水に対して開口をバリケードで塞ぐよう水平軸について上向きに回転する自動作動式の浮揚ゲートによって、押し寄せる水の進入から守られている。本発明者による米国特許第6,623,209号を参照。
本発明者による米国特許第6,623,209号において教示されている種類の電力を必要とせず且つ上向きに回転する比較的安価な自動作動式の浮揚ゲートは、ハリケーン又は熱帯暴風雨に伴う高潮から土地を保護するために使用されていない。防波壁を越える高潮から比較的安価に守る米国特許第6,623,209号において教示されている種類のゲートを使用することに伴う問題は、一連の高潮の到来に先立ち防壁を越える強い波の突進及び減退が、高潮に抗して完全に直立するゲートを上昇させ且つ維持するのに効果的でないことである。越水が水平から上昇するのに十分であるならば、瞬間的でさえもゲートを比較的直立に駆動するならば、波は迅速に後退し、ゲートの面に対する圧力は劇的に降下し、ゲートは落ちる。
防護壁、防潮壁、土手、堤防、又は高潮越水の影響を受け易い他の汀線防水壁のための低コストの解決策が依然として必要である。
その解決策は、汀線防水壁を越える高潮によって引き起こされる洪水から汀線防水壁の背後の沿岸を守るために、望ましくは、人間の介入又は電力を必要とせずに、高潮の到来に先立ち、汀線防水壁に或いは汀線防水壁上に高潮防壁を建設する解決策である。その解決策は、望ましくは、不使用時、防護壁、防潮壁、土手、堤防、又は他の汀線防水壁によって内張りされる水体の水景の眺望を遮らない解決策である。
以下の例示的な実施態様の詳細な記載では、その一部を形成する添付の図面が参照される。図面には、本発明を実施し得る例示的な実施態様が、例示的な実施例によって示されている。図面及び記載において、類似又は対応する部分は、明細書及び図面を通じて、同じ参照番号で示されている。図面は必ずしも原寸ではない。本発明の特定の特徴を誇張された縮尺において或いは幾分概略的な形態において示し得る。明瞭性及び一貫性のために従来的な素子の一部の詳細を示さない場合がある。
本発明の例示的な実施態様を示す側断面図であり、高潮洪水から沿岸地域を保護するための本発明の構造を示している。 この発明の構造のための例示的なパンのための例示的なパンを示す頂面図である。 この発明の構造のための例示的なゲートを示す頂面図である。 図1の例示的な実施態様のための図2の線4−4に沿って取られたパンの実施例を示す側断面図である。 図3の線5−5に沿って取られたゲートを含むゲートパネルの例示的な実施態様を示す側断面図である。 図3の線6−6に沿って取られた側断面図であり、図4のパン内に配置される図5のゲートを示している。 図3の線7−7に沿って取られた側断面図であり、ゲートがパン内に水平に配置された状態で、図4のパン及び図5のゲートパネルに取り付けられた図14の旋回部材を示している。 図7の断面線に類似する側断面図であり、図1の図面の一部を拡大して、図4のパンからの図5のゲートの上昇を示している。 図3の線9−9に沿って取られた端部断面図であり、この発明の構造のマルチパネルゲートの例示的な実施態様を含むよう隣り合って接合された2つのパネルを示している。 2つの接合されたパネルを含むマルチパネルゲートのためのパンの図2の線10−10に沿って取られた端部断面図であり、この発明の構造の例示的な実施態様における近接するワイパ壁及びそれらの横方向支持壁も示している。 図9に示すようなゲートの2つのパネルを隣り合って接合する接続部の図3の線11−11に沿って取られた端部断面図である。 図11と類似する図面であり、ゲートの2つのパネルを隣り合って接続する代替的な手段を示している。 この発明の構造のためのゲートの例示的な実施態様の横方向側部のための例示的なシールの図3の線12−12に沿って取られた端部断面図である。 この発明の構造のための図4の例示的なパンからの図5の例示的なゲートの旋回のための旋回部材の実施例を示す等角図である。 図1及び9中のゲートのための例示的なゲートアンカであり、図1及び2中に見られるパンのための例示的なアンカである。 図10と同じ端部断面図であり、この発明の構造の例示的な実施態様における端部及び中間横方向壁及びワイパ壁を示している。
ここに記載する特定の詳細は、要約中に述べることを含めて、あらゆる場合において、本発明の着想を実施し得る具体的な方法を表す実施態様の非限定的な記載及び例示である。これはそれらの着想と一致する実質的にあらゆる適切に詳細なシステム、構造、又は方法において本発明を利用するために当業者に教示する働きをする。この明細書を通じて「例示的な実施態様」への言及は、その実施態様と関連して記載される特定の機能、構造、又は特徴が、本発明の少なくとも1つの例示的な実施態様に含まれることを意味する。よって、この明細書を通じた様々な場所における「例示的な実施態様において」という成句は、必ずしも全て同じ実施態様を指さない。更に、1つ又はそれよりも多くの実施態様では、特定の機能、構造、又は特徴を任意の適切な方法において組み合わせ得る。記載する特定の実施態様及びそれらの実施態様の詳細の様々な変更及び変形を本発明の範囲内で行い得ることが分かるであろう。図面中に描写される素子の1つ又はそれよりも多くをより別個に或いは一体的に実施し得ること、或いは、特定の場合には、特定の用途に従って有用であるときには、取り除き或いは動作不能とさえし得ることも理解されよう。ここに記載する発明的な着想の範囲内で並びにここに詳述する例示的な実施態様において、多くの様々な異なる実施態様を行い得るので、ここにおけるそれらの詳細は例示的であると解釈されるべきであり、本発明をここに例示され且つ記載されるものに限定するものと解釈されてはならない。
例示的な実施態様の詳細な記載において使用される「上方」、「下方」、「後方」、「前方」、「横断方向」、「垂直」、「鉛直」、「法線方向」、「水平」、「長さ」、「幅」、「横方向」等のような様々な記載は、図面と共に、より容易な説明のためだけに行われる。ここに詳説する例示的な実施態様が本発明の着想を具現するときに同じ機能を遂行し且つ同じ結果を達成する間に構成部品を異なって方向付け得る。そのような語法は実施態様が例示する着想を限定するものと理解されてはならない。
ここで使用されるとき、不定冠詞(単数形)の使用は、請求項及び/又は明細書中の「含む」(又は同義語の「有する」又は「包含する」)という用語と共に使用されるとき、「1つ」を意味し得るが、それは「少なくとも1つ」又は「1つ又はそれよりも多く」の意味とも一致する。
加えて、ここで使用されるとき、「接続され」という成句は、直接的に或いは中間構成部品を通じて、接合されること又は連絡するよう配置されることを意味する。
この発明によれば、障壁を越える高潮による洪水から汀線障壁の沿岸側を比較的安価に保護するための方法及び構造が提供される。汀線障壁は、防潮壁、防護壁、土手、堤防、又は開放水域の水体に面する土地を守る他の高い防水壁であり得る。記載する実施態様において、汀線障壁は防潮壁であるが、この発明の方法及び構造によって保護される沿岸は海に面する必要はなく、湾(例えば、テキサスでは、ガルヴェストン湾)、海に対して開く内陸の湖(例えば、テキサスでは、サビーン湖)、幅が広げられ且つ深くされたガルヴェストン湾の水路と共にヒューストン水路を形成する幅が広げられ且つ深くされたバッファロー緩流河川のような、湾又は湖と連絡する内陸水流のような沿岸の入江水に面し得る。数多くのターミナル、停泊、及び精油所が、国家の経済にとって重要なヒューストン水路と一列に並ぶ。高潮からの水が平均潮位から約10フィートを超えるならば、ターミナル及び精油所は、障壁を越える洪水の影響を受け易い。
この発明の方法及び構造は、米国特許第6,623,209号において教示される種類のゲートの実施態様の使用を可能にする。その方法は、(i)汀線障壁に隣接して、障壁から遠位のゲート端部で障壁と概ね平行な軸について回転的に旋回する普段は水平な浮揚ゲートを提供すること、(ii)障壁を越える水を捕捉すること、及び、(iii)ゲートを部分上昇位置から完全直立位置まで回転させるのに有効なゲートに対する静水力をもたらす深さまでゲートと障壁との間に水を貯水することを含む。
その構造は、障壁の沿岸側に配置される水トラップ(ウォータトラップ)を含み、水トラップは、障壁の背後にプールを形成するよう前壁を越える暴風雨水を閉じ込めるために、障壁と接触する前方壁と、前壁に接続する複数の横方向壁とを含む。
その構造は、水トラップの内側にあり且つゲートと前壁との間のプールの形成を可能にするほど十分に前壁から離間した、普段は水平な浮揚ゲート又はゲートユニットを更に含む。ここで使用されるとき、「ゲートユニット」という用語は、単一の浮揚パネル又は単一のマルチパネルユニットを形成するよう隣り合って接続される複数の浮揚パネルを含み得る。「ゲート」という用語は、少なくとも1つのゲートユニットを含み得、単一ゲートとして共に作用するよう横方向壁の間に散在させられる長手方向の配列として配置される複数のゲートユニットであり得る。ゲート又はゲートユニットは、側面と、その下側の前面と、障壁の遠位にある端部から障壁の近位にある端部に亘る長さとを含む。ゲート又はゲートユニットは、遠位端部で軸について水平から完全直立位置まで回転的に旋回可能である。旋回軸は、障壁と概ね平行である。直立位置において、ゲート又はゲートユニットの長さは、ゲート又はゲートユニットの高さである。ここにおけるゲート又はゲートユニットへの言及は、ゲートの長さとほぼ等しい距離に対応し、ハードウェアを取り付けるための差異及び類似の調節を可能にするすることが理解されよう。
水トラップの前壁は、最小の深さを有する汀線障壁の背後にプールを形成するために前壁を越える暴風雨水を貯水するよう横方向壁と協調して動作可能な高さを有する。この深さは、ゲート又はゲートユニットが水トラップ内に蓄積する水によって水平から部分的に上向きに回転的に浮揚させられた後、ゲート又はゲートユニットを完全直立位置まで回転させるのに有効な、ゲートの面を押し付け可能な、静水圧を生成するのに十分な深さである。
越水する暴風雨水が水トラップ内に捕捉されるとき、初期的に、ゲートによって移動させられる水の重量と等しい浮揚力が、重力に抗して旋回軸について回転的に上向きに、水に面するゲート又はゲートユニットの下面(ゲートの前面)を押す。ゲート又はゲートユニットが上向きに傾くと、ゲート又はゲートユニットの頂面(ゲート又はゲートユニットの背面)に対して法線方向の重力のモーメントがより小さくなり、重力の角運動量が発達し、ゲート又はゲートユニットの面とより平行に近づき且つ旋回軸に対する方向に向き始める。結果的に、重力は、より少ない抵抗を浮揚力に対して加え始める。ゲート又はゲートユニットの上昇が継続すると、ゲート又はゲートユニットの前面を押圧する水の静水圧は増大し、ゲート又はゲートユニットの前面をより一層押すことに貢献する。何故ならば、同時に、重力のより一層小さいモーメントがゲート又はゲートユニットの背面に対して作用し、重力のより一層多くのモーメントが旋回部材によって支えられるからである。最終的に、ゲート又はゲートユニットの前面を押す水の静水圧が浮揚力を凌ぎ、重力に打ち勝ち、ゲート又はゲートユニットは直立位置まで押される。鉛直位置において、重力はゲート又はゲートユニットの面と平行であり、旋回軸に対して法線方向にある。浮揚力はゲート又はゲートユニットの面と平行であり、旋回軸に対して本質的に法線方向にあり、重力に対向する。ゲート又はゲートユニットの面に対して法線方向の静水圧は、ゲート又はゲートユニットを直立に保持する。
水トラップの最小で2つの横方向壁がある。これらの2つの横方向壁は、あらゆるゲート又はゲートユニットの横方向側の側部に横方向に隣接する。単一のパネルゲート又は単一のマルチパネルゲートを含むゲートの場合、2つの横方向壁は、水トラップの端壁である。これらの横方向端壁は、前壁の高さよりも高い、ゲートユニットの高さと同じ高さの、及び横方向壁の高さに依存して潜在的により高い暴風雨水が、直立ゲートユニットの横方向側部の周りから流れるのを防止するために、完全直立位置におけるゲートユニットの高さと少なくともほぼ同じ高さを有する。横方向壁間に散在させられる長手方向の配列において配置される複数の単一のパネルゲート又は横方向壁間に散在させられる長手方向の配列において配置される複数のマルチパネルゲートユニットの場合には、2つの横方向の端壁があり、追加的に、以下に更に記載するように、少なくとも1つの中間横方向壁がある。
横方向壁間に散在させられる長手方向の配列において配置される複数の単一パネルゲート又はマルチパネルゲートユニットを含む例示的な実施態様において、前壁に接続する横方向壁は、端壁間に配置される少なくとも1つの中間横方向壁を含む。第1のゲートユニットが1つの端壁と次の隣接する中間横方向壁との間に配置され、第2のゲートユニットが他の端壁と次の隣接する中間横方向壁との間に配置される。2つよりも多くのゲートがあるならば、それらは隣接する中間横方向壁の間に配置される。
ゲートが横方向壁間に散在させられる長手方向の配列において配置される一連のゲートユニットを含む例示的な実施態様において、各中間横方向壁は、ゲートが水平から鉛直に上昇するときにゲートユニットの遠位端部によって描かれる円弧と少なくとも同じ高さの円弧を有する頂部プロファイルと少なくとも同じ高さを有する。円弧の頂部は、ゲートが完全直立位置にある場所に隣接する中間横方向壁上の場所に対応する。ゲートユニットの上昇中に並びにゲートユニットが完全直立位置にあるときに、この高さは、プロファイルを通じて、前壁の高さよりも高い暴風雨水が隣接するゲートユニットを通過するのを防止する。よって、中間横方向ゲートは、必ずしもそうである必要はないが、端壁と同じ(又は端壁よりも高い)高さを有し得、記載したプロファイルの高さよりも低い高さを有し得る。いずれの場合において、前壁に接続し且つゲートの上昇によって描かれる円弧に隣接する部分を接合する中間壁の部分の高さは、前壁の高さと少なくとも同じ高さを有さなければならない。
ゲートユニットの上昇によって描かれる円弧に隣接する水トラップの横方向壁の部分を、上昇するゲートユニットの横方向側部で拭い得る。ゲートユニットの横方向側部は、ワイピングシール(拭い封止)を取り付け得る。水トラップの横方向壁は、滑らかな表面、例えば、ワイピングシールによって拭い得る研磨花崗岩、ステンレス鋼、又はアルミニウムを有し得る。例示的な実施態様において、水トラップの横方向壁は、支持壁と、ワイピング表面(拭い表面)をもたらすよう支持壁の1つの側部に締結される少なくとも1つの補助壁とを含み得る。補助壁は滑らかな表面を有し得、支持壁が粗いことを可能にする。よって、横方向端壁は、支持壁と、ゲートユニットに隣接する支持壁の側部に締結される1つのワイパ壁(拭い壁)とを含み得る。中間横方向壁が、支持壁と、一対のワイパ壁、即ち、支持壁の各横方向側部に取り付けられる1つのワイパ壁とを含み得る。補助ワイパ壁の使用は任意的である。よって、横方向壁は、ワイピングするための壁だけを含み得、或いは、支持壁と、ワイパ壁とを含み得る。
例示的な実施態様において、水トラップの前壁は、ゲートが完全直立位置にある場合のゲートの高さの少なくとも約1/3〜約1/2の高さの汀線防水壁に沿岸基準面より上の高さを有する。
ゲートの長さ(ゲートが完全直立位置にあるときのゲートの高さ)の約1/3〜約1/2の水トラップによって貯水される水の深さで、上述の浮揚力及び静水力の湾曲は、ゲートの上昇に抗するゲートの重量を克服し、主に静水的な力は、ゲートを完全直立位置まで動かす。重力が克服される力の浮揚、重力、及び静水圧モーメントの曲線に沿う正確な場所は、少なくとも部分的にゲートの総重量、変位、及び大きさ(密度=単位容積当たりの質量)に依存する。高潮に対する全25フィートの障壁保護をもたらす、特定の例示的な実施態様のゲートのために以下に記載するように構成され且つ17フィートの防潮壁に隣接して配置される8フィートの高さのゲートに関して、防潮壁に接触する水トラップの前壁を含む水トラップの高さは、防潮壁の沿岸側基準面より約3〜4フィートにあるのが適切である。この低上昇高さは、捕捉され且つ貯水される水がゲートの上昇に抗する重力を克服する所要の深さを作り出すのに効果的であり、且つ、ゲートが普段の水平位置にあるときにゲートが沿岸に沿う眺望を妨げないほど十分に低いという追加的な利益をもたらす。
浮揚ゲート完全直立位置まで回転させる深さまで水を貯水するのに効果的な高さよりも高い水トラップの前壁の高さは、本発明と一致する僅かの追加的な目的に資するが、依然として本発明の範囲内において、他の理由のために、それを行い得る。何故ならば、より高い高さはより低い効果的な高さを含むからである。
以下に記載する例示的な実施態様において利用される方法及び構造は、高潮と戦うために、米国特許第6,623,209号において教示されるような比較的安価な洪水ゲートの使用を問題のあるものとする上述の課題を克服する。以下に記載する実施態様において利用される方法及び構造は、越水が後退するときに、越水する暴風雨水が流れ去って消散するのを可能にしない。その代わり、越水は、浮揚的に上昇するゲートユニットの前方と水トラップの一対の横方向壁及び前壁との間に作り出されるプール内に貯水される。よって、貯水への越水の次の補助的な追加がレベルを上昇させ且つプールの深さを増大させるまで、前述の越水波によって引き起こされるゲートの如何なる上昇も持ちこたえられる。最終的に貯水される水の最小の深さに達し、それがゲートの重量に打ち勝つのに十分な静水圧をもたらし、ゲートを完全直立位置まで上昇させるまで、貯水される水の各々の引き続き起こるより高いレベルは、ゲートを更に上向きに旋回的に浮揚させる。ゲートは完全直立位置に維持される。何故ならば、捕捉され且つ貯水される水のプールは、ゲートを完全に上昇させるレベルに少なくとも留まり、このレベルは直立ゲートの面を押し続けるからである。
図面を今や参照して、本発明の実施態様の前述の一般的な記載を、例示的な実施態様の具体的な記載によって補足する。図1中の参照番号1は、障壁を乗り越える高潮に起因する洪水から汀線防水壁2の沿岸側を保護する構造の例示的な実施態様を概ね示している。図1の図面は、防水壁2に対する横断方向の断面図である。
構造1は、防水壁2の沿岸側に配置される水トラップ3を部分的に含む。水トラップ3は、前壁4と、複数の横方向壁とを含む。2つの横方向壁は、図1中に見られ、(一対の端壁5,5’の)横方向端壁5’及び中間横方向壁6である。横方向中間壁6及び横方向端壁5,5’は、前壁4に接続される。例示的な実施態様において、横方向中間壁6’は、支持壁部分6と、支持壁の少なくとも1つの横方向側部に締結されるワイパ壁7’とを含み、それによって、ワイパ壁7’を前壁4に間接的に接続する。ワイパ壁7’は、ゲートユニット10の横方向側部35’(図9)に近接して隣にある。
普段は水平方向の上向きに回転可能な浮揚ゲートユニット10は、前壁4と横方向壁6と図面が断面である故に図1に図示されていない他の横方向壁とによって定められる水トラップ境界の内側に位置する。図16中の横方向中間壁6に関連する横方向端壁5を参照。図1は中間横方向壁6を示すので、読者は、前述の実施態様の一般的な記載から、中間横方向壁6の反対側に他のゲートユニット10(図示せず)があるのを理解するであろう。その他のゲートユニットは他の横方向壁によって境界付けられ、それは他の中間横方向壁6又は横方向端壁5’であり得る。よって、図1は、横方向壁6の間に散在させられる長手方向の配列において配置される複数のゲートユニット10を提示するものと理解されよう。少なくとも1つの中間横方向壁が端壁5,5’の間に配置され、ゲートユニット10が1つの端壁5と隣の近接する中間横方向壁6との間に配置され(図16を参照)、他のゲートユニット10が他の端壁5’と隣の近接する中間横方向壁(中間横方向壁6又は図示しない他の中間横方向壁のいずれかであり得る)との間に配置される。横方向端壁5,5’は、前壁の高さよりも高い高潮水が直立ゲートの横方向側部の周りに流れるのを防止するために、ゲート10の高さと少なくともほぼ同じ高さを有する(図1では少しより高い)。
中間横方向壁6は、ゲートが完全直立位置にある場所に近接する参照番号12によって概ね示される中間横方向壁6の上の場所で、ゲートユニット10の上昇によって描かれる円弧のプロファイルの少なくとも上で、ゲートユニット10の長さと少なくともほぼ同じ高さを有する。上述のように、これは前壁4の高さよりも高い高潮水が隣接するゲートユニット10を通過するのを防止する。中間横方向壁6が支持壁6’とワイパ壁7’とを含む例示的な実施態様において(図1及び16を参照)、支持壁6’及びワイパ壁7’は、頂部高さ12を有する。図1に概略的に描写する例示的な実施態様において、支持壁6’は、例えば13での高さのように、12での高さに対して遠位のより低い高さを有する。より低い高さ13は、少なくとも前壁4と同じ高さである。支持壁6’のプロファイル輪郭は、ワイパ壁7’に対する支持を供給する。
図16を参照すると、横方向壁5は、一体的なゲート10を形成するよう横方向壁の間に散在させられる長手方向の配列において配置される複数の単一のマルチパネルゲートユニット10を含む構造1内に第1の端壁をもたらす。他の横方向壁5’は、長手方向の配列に第2の端壁をもたらす(図1も参照)。少なくとも1つの中間横方向壁6が横方向端壁5,5’の間に設けられる。第1の単一のマルチパネルゲートユニット10が第1の端壁5と隣の近接する中間壁6との間に配置され、第2の単一のマルチパネルゲートユニット10’が第2の端壁5’と隣の近接する中間横方向壁(図16では中間横方向壁6)との間に配置される。
図3及び10を参照すると、例示的な実施態様において、ワイパ壁7,7’は、ボルト90によって横方向端壁5,5’に固着されることによって、前壁4に間接的に接続され、図16を参照すると、同様に支持部分6で中間横方向壁6’に間接的に接続される。例示的な実施態様において、ワイパ壁7,7’は、支持端壁5,5’及び如何なる中間支持壁6よりも滑らかなワイピング表面を有するアルミニウム壁を含む。この実施態様において、ワイパ壁7,7’は、単一のマルチパネルゲートユニット10の近位に近接する対向側部35,35’であり、マルチパネルゲートユニット10の幅を収容する距離で互いに離間する。単一のマルチパネルゲートの脈絡において、ゲートの横方向側部は、側部35,35’であると理解されよう。マルチパネルゲートユニット10の接続のための実施例において上述したような側部35と側部35’とが接続される複数のパネルの脈絡において、側部35,35’は、ワイパ壁7,7’にそれぞれ近接するゲートの最も外側の側部であると理解されよう。
図1、3、5(及び6)、9、11中に概略的に描写する例示的な実施態様において、ゲート10は、単一のマルチパネルゲートユニット10を含み、そのマルチパネルゲートユニット10の1つのパネルの区画が、図1及び5(及び6)に見られる。ゲートユニット10は、横方向側部35,35’と、下面32と、防潮壁2の遠位にある端部34から防潮壁2の近位にある端部33まで亘る長さとを含む。
前壁4は、上記に説明したように、前壁4を越える暴風雨水を最小プール深さまで貯水するよう横方向壁と協調して動作可能な高さを有する。これはゲートが水平から部分的に上向きに回転的に浮揚された後にゲート10の下面32を押圧可能な静水圧を生成するのに十分なプール深さであり、ゲートを完全直立位置まで回転させるのに効果的である。図1及び8は、上向きの回転を部分的に破線において示しており、完全直立位置も示している。
水トラップ前壁4は障壁2と接触し、例示的な実施態様では、障壁2の上の手摺壁4である。図1中に描写する例示的な実施態様において、障壁2は、防潮壁の沿岸側にある地面を護岸する防潮壁である。図1において、手摺壁4は、境界線9より上の障壁の一部である。既存の防潮壁のために、建築技術の当業者に既知の方法においてドエル(合釘)11によって手摺壁4を既存の防潮壁2に接合し得る。図1に示す更なる脈絡のために、防潮壁の海側は、ビーチ「B」を有し、防潮壁の湾曲基部を保護する捨石「R」を有することが多い。描写した防潮壁は、概略的に鉛直であるが、湾曲した基部防潮壁であってもよく、捨石は湾曲基部の代わりとなるものを提供し得る。
図1及び3を参照すると、例示的な実施態様では、単一のマルチパネルゲートユニット10が手摺壁4の基部14でパン(pan)20内に収容されている。パン20は、水のプールがパン20の前方で手摺壁4の背後に形成されるのを可能にするのに十分な距離で、手摺壁4から離間する。図3及び10を参照すると、例示的な実施態様において、パン20は、横方向端壁5,5’を介して手摺壁4に接続されるワイパ壁7,7’の間にある。図1と共に図2、4、10、及び16を参照すると、例示的な実施態様において、単一のマルチパネルゲートユニット10を収容するためのパン20は、複数のパネルを含む底部21を有し、複数のパネルは、ひっくり返され、挟み潰され、且つ、21’で継目溶接される横方向パネル端部と、手摺壁4に近接する前方端部22と、後方端部23と、横方向側部24,24’によって境界付けられる幅とを有する。パン20は、コンクリート製の土台15に固着され、土台15は、下方の第1の注入シールスラブ17と、防潮壁の沿岸側の地中にある第2の注入スラブ18とを含む。図1、2、及び10を参照すると、水平な水路16Aがパン底部21に固定される鉛直フランジ16Bから手配する。水路16Aはコンクリートで充填され、第2の注入において上方スラブ18内に埋設され、下述の旋回軸65に対して法線方向に走るアンカ16をもたらす。これは高潮の予期される方向と平行である。上方スラブ18内で硬化されて設置される水路16Aは、アンカボルト19によって下方の第1の注入スラブ17に更に固着される。
ゲートユニット10は、直立するとき、ゲートユニット10に対して作用する高潮の水の質量からの完全静水圧に抗し、それはパン20を地面8から高潮の流れの方向において梃子で動かしがちである。高潮の予期される方向と平行に走る第2のスラブ18内のパンアンカ16は、旋回軸と平行に走る同じアンカがもたらすよりも大きい、梃子作用する高潮力に対する抵抗をもたらす。ゲートユニット10は、以下に記載する張力保持アーム75によって高潮に対して鉛直に維持される。保持アーム75は、パン20の底部21に固着され、パン20は、パン底部21に固定される保持アームアンカパン取付部77から下方のシール注入コンクリートスラブ17内に入るアンカボルト19’によって、高潮梃子作用に対して追加的に固着され、以下により詳細に記載する。
地面8中の下方のシールスラブ18は、周知の手段によって、例えば、ドエルによって、或いは、スラブ18が防潮壁2に近接する既存の歩道又は車道であるならば、構造1の据付けより先に存在する繋ぎ材によって、防潮壁2内に繋がれるのが適切である。
パン20が地面8に固定される具体的な方法は現場によって異なり、図示される方法は例示的であり、非排他的である。張力部材、例えば、保持アーム75が、ゲートユニット10を直立鉛直位置に維持するために利用される拘束材であるならば、アンカパン20の様式は、その直立位置においてゲートユニット10を押す高潮水の力に打ち勝つのに十分にロバスト(頑強)でなければならない。
図1、2、4、6、及び10を参照すると、パン20は、パン排水システムを含み、パン排水システムは、手摺壁4より下で防潮壁2の海側にある出口29への1つ又はそれよりも多くの通路28への接続のために、1つ又はそれよりも多くの開口27内への排水設備を施す1つ又はそれよりも多くの水平な溝(trough)26を含む。出口29は、パン20にある開口(複数の開口)27よりも低い高さにある。出口29は、防潮壁2の海側で通常の満潮よりも高いのが通常である。図2、4、及び6中に最良に見られるような、これらの例示的な実施態様において、溝26は、以下に記載する旋回軸65と実質的に平行である。溝26、開口27、通路28、及び出口29の目的は、上述のように、ゲートユニット10と、横方向端壁5,5’(横方向壁の間に散在させられる複数のゲートユニット10を有する実施態様では、少なくとも1つの中間横方向壁も同様)と、手摺壁4との間に貯水される水を排水し、高潮が後退して防潮壁2の海側の水位が出口29より低くなった後に、防潮壁2の海側に戻すことである。ゲートの面に対する水が後退するとき、ゲートユニット10を鉛直に保持する力は減少させられ、重力のモーメントはゲートの背面に対して法線方向に発達し始める。ゲートが最終的に凹部内でその水平位置を取り戻すまで、静水圧は重力に抗する浮揚力を生む。
溝26、開口27、通路28、及び出口29の他の目的は、防潮壁2を打ち砕く越水波の収集及び貯水の結果としてのゲートユニット10の高さを増強するよう、パン排水システムを予荷重することである。波のピークが防潮壁2に対して押し寄せるハリケーン又は熱帯暴風雨のような激烈な暴風の間、打ち寄せる波の溝が出口29よりも高いならば、出口29より上の波溝の相対的な高さに依存して、水は開口29から上向きに通路28を通じて潜在的にパン20内に至る進路を取り得る。これはパン20から開口27及び通路28を通じて防潮壁2の海側に至る水の排水を防止し、上述の水の貯水のために構造1を予荷重する。特定の場所において望まれ得るより速くゲート10を上昇させないよう構造1の水トラップによる水の収集を微調整するために、それらの中の並びにそれらを通じる水の通過を増大させ或いは遅らせるよう、開口27、通路28、及び出口29の断面積を特定の構造1のために調節し得る。
排水を促進するために、パン20を手摺壁4に向かって僅かに傾斜させ得る。例えば、8フィートの高さのゲート10のために、傾斜は約3パーセント、又は、パン20の後方端部23から前方端部22まで約3インチであり得る。
複数の支持パンビーム25が、溝26の上に亘って後方端部23から前方端部22までパン20の底部21を横断する。パンビーム25は、ゲートユニット10がパン20内で水平に配置されるとき、浮揚ゲートの支持に貢献する。
図1、3、5乃至9、及び11乃至12を参照すると、単一のパネルゲートユニット又は単一のマルチパネルゲートユニット10は、頂部側31と、下面32と、前方端部33と、後方端部34と、横方向側部35,35’によって境界付けられる幅とを含む。普段は水平に配置される各ゲートユニット10は、パン20内に適合して位置するような大きさとされ、ゲートユニット10の下面32は、ゲートユニット10の下の空間36の非占有部分内に水が入るのを可能にするよう、パン20の底部の上に離間する。複数の支持ゲートビーム40が、後方端部34から前方端部33までゲートユニットの下面32に取り付けられ、ゲート10がパン20内に水平に配置されるときに、空間36の一部を占める。支持ゲートビーム40が非干渉的に空間36を占め、パン20内で空間36より上にゲート10を支持するのに協働的に貢献するよう、支持ゲートビーム40は支持パンビーム25から横方向に変位させられる。ゲートユニットがその上で歩行交通に供し且つ手摺壁4及び防潮壁2に近接する歩道をもたらすよう、パンビーム25及びゲートビーム40によるパン20内のゲートユニットの支持は、ゲートユニットがパン内の普段は水平な配置における鉛直重量軸受であることを特に可能にする。ゲートユニットの前方端部33にあるフランジ45は、ゲートユニットがパン20内で水平に配置されるときに、パン20の前方端部22で横方向側部24,24’の上部棚部に取り付けられるフランジ46の鉛直部分46’上に位置し、ビーム25及び40への補助的な支持をもたらす。
単一のパネルゲート又は単一のマルチパネルゲートユニット10は、パン20の前方端部22にある部分37を除き、空間36より上でパン20を占める。ゲートユニット10によって占められない前方端部部分37は上向きに開口し、手摺壁4を打ち砕く波から手摺壁4に押し寄せる波水がパン20内に入る入口38をもたらす。入口38は、入口の上の格子(grate)によって保護される。入口38を通じて入れられる水は、空間36の非占有部分内に流れ込む。
図4乃至8に示す例示的な実施態様は、図1、3、9、及び11に示すような単一のマルチパネルゲートユニットの単一のパネルの区画を描写している。例示的な実施態様では、パネルを、中空チューブ42、例えば、チューブ42の長さに沿って、例えば、スティッチ溶接によって接続される、例えば、直線的な断面のチューブで作製し得る。例示的な実施態様において、組立体ユニット41は、非限定的に、4つの接続されるチューブ42のユニットと、2つの接続されるチューブ42のユニットとを含む。各組立体ユニット41は、1つの外側チューブ42の長さに沿うリブ43と、他の外側チューブ42の長さに沿う溝44とを有する。組立体ユニット41は、隣の近接するユニット41の溝44内への1つのユニット41の接合リブ43であり、溝接合内のリブは溝溶接される。組立体ユニット41の管状構成部品42の断面寸法、及び、ゲートパネルを構築するために使用される組立体ユニット41の数及び混合は、ゲートユニット10の高さを決定し、それは、沿岸側基準面30より3〜4フィートだけ上の高さの手摺壁4のために、手摺壁高さの少なくとも1つの倍数、例えば、8フィートの高さであり得る。チューブ42の長さは、ゲートユニット10のパネルの幅を決定する。例えば、チューブ42は、16フィートの長さであり得る。従って、この実施例において、ゲートユニット10のパネルは、8フィートの高さ及び16フィートの幅であり得る。
図3及び9を参照すると、単一のマルチパネルゲート又はゲートユニット10が描写されている。マルチパネルゲート又はゲートユニット10は、下述の旋回軸65についての回転のために隣り合って接続される複数の浮揚パネル10’,10”を含む。隣り合って接続される2つのパネル10’,10”は、例示の目的のために描写される。しかしながら、「複数の浮揚パネル」という成句中の「複数」という用語は、「2つ」の意味に限定されず、通常のように並びにここにおける他の場所での「複数」の用語の現れのように、「複数」は、少なくとも2つ、即ち、2つ又は2つよりも多くを意味する。隣り合って接続されるパネルの数は、単一のマルチパネルゲート又はゲートユニット10の全体的な幅を決定する。パネルの数は、ゲートユニットの中で異なり得る。上に与えられる実施例において、パネルが16フィートの幅である場合、2つのパネルの単一のマルチパネルゲートは、約32フィートの幅であり、3つのパネルの単一のマルチパネルゲートは、約48フィートの幅である等であり、接続手段がパネルを接続するために使用されるのを許容する。
図3及び9と共に図11を参照すると、近接するパネル10’,10”を剛的に接続するための接続手段の例示的な実施態様が描写されている。パネル10”の横方向側部35は、シール板47を含み、パネル10’の近接する横方向側部35’は、シール板47’を含む。穿孔され且つネジ切られた構造的な山形材48,48’が、シール板47,47’にそれぞれ取り付けられる。山形材48,48’を裏打ちする圧力板49が、皿ボルト50,50’によって山形材48,48’に締結される。山形材48,48’は、上側圧力板52を山形材48,48’に保持するボルト51,51’を受け入れるようシール板47,47’から遠位に穿孔もされる。ガスケット53が、上側圧力板52と上側圧力板52及びボルト51,51’によって固定される山形材48,48’との間に挟装される。
図12を参照すると、近接するパネルゲートユニット、この場合にはユニット10及び10’、を可撓に接続するための手段の例示的な実施態様が示されている。前述のように、パネル10”の横方向側部35は、シール板47を含み、パネル10’の近接する横方向側部35’は、シール板47’を含む。配列における他のゲートユニット、例えば、ユニット10’の隣の近接する各ゲートユニット、例えば、10”の横方向側部35は、可撓に接続される隣接するユニット(例えば、ユニット10’,10”)の側部の間の水の通過を阻止する水不浸透性の可撓ウェブ92によって、その隣の近接するゲートユニット(例えば、ユニット10’)の横方向側部35’に接続される。ウェブ92は、ガスケット93を含み、ガスケットは、ガスケットプロファイルを維持するためにガラスロッド充填材94を包含する3/16インチの厚さであるのが適切である。ウェブ92は、穿孔され且つネジ切られた圧力板部材95,95’の間に挟装され、圧力板部材は、皿ボルト96,96’によってゲートユニット10”,10’に付着する。近接するゲートユニットの可撓な接続は、ゲートユニットが、接続されるゲートユニットの長さに沿う防潮壁の高さの変化の故に異なり得るゲートユニットの前の水の高さに応答して、潜在的に上昇するのを可能にする。
図12を更に参照すると、ゲートユニットの高さと同じ長さを有するL形状のフランジ47が(ゲートユニットが横臥した状態で見たときに)鉛直な脚部47’によってゲートユニット10’の横方向側部35’に隅肉溶接されている。ゲートユニットの高さと同じ長さを同様に有する他のL形状のフランジ47が(ゲートユニットが横臥した状態で見たときに)鉛直な脚部47によってゲートユニット10の横方向側部35に隅肉溶接されている。フランジ47の水平アーム48は、隣の左の近接するゲートユニットのフランジ47’の水平アーム48’よりも長い。近接するゲートユニットの両方がパン20内で横臥し、近接するゲートユニットの間の間隙を閉塞するとき、より長い水平アーム48は、より短い水平アーム48の上に横たわる。中間ゲートユニットが水浮揚及び静水圧の影響の下で上昇するとき、フランジ47’の水平アーム48’の頂部は、より直立した隣の近接するゲートユニットにおけるフランジ47の水平アーム48の下面と接触し、より直立した隣の近接するゲートユニットの直立姿勢を強化し、ウェブ92によってもたらされるシール(封止)を補足する金属間シールをもたらす。
例示的な実施態様において、ワイパ壁7,7の間に離間する距離は、ゲートユニットの各横方向側部と近接するワイパ壁との間の間隙をもたらすのに十分な幅であり、ワイパ壁は、間隙をシールするための可撓なシールガスケットの収容に適している。参照番号56,56’は、ゲート10がパン20から上向きに回転するときに、ゲートユニット10の側部35とワイパ壁7,7’との間の水の通過を制限するよう、ワイパ壁7,7’と接触するためのゲート10の横方向側部35,35’に沿うシールを示している。図9および13を参照すると、シール56,56’の例示的な実施態様が示されており、そこでは、シールは、可撓なリップシール(舌シール)を含む。パネル10’の横方向側部35’は、前述のように、シール板47’を含む。穿孔された構造的な山形材57が、シール板47’に取り付けられる。ボルト58によって固定され、圧力板59を押し下げ、圧力板59を通過して山形部材57に至るのは、圧力板59の下でガスケット61によって裏打ちされるリップシール60である。リップシール及びガスケット61は、以下に記載する旋回軸に沿う上向きのゲート10の移動中にワイパ壁55又は55’と封止的に接触し、ゲート10が直立であるときにシールを保持する。
描写する実施態様における横方向壁5,5’及び6は、ワイパ壁7,7’及びリップシールガスケット60,61を含むが、これらを省略し得る。ゲートユニット10が完全に上昇した状態で、ワイパ壁7,7’及びワイパ壁7,7’を拭い且つ封止するリップシールガスケット60,61の存在を伴うことなくゲートユニット10が高潮水を拒むならば、ゲート10によって拒まれる極めて大きな水平方向の質量の水とは対照的に、僅かな鉛直方向の水のスライスがマルチパネルゲートユニット10の各横方向縁部で通り得る。ゲート10の全体的な幅に依存して、ゲート10の背後の沿岸を氾濫させるのがゲート10によって阻止される高潮水の量の減少は、横方向端壁5,5’及び中間端壁6に近接するマルチパネルゲートユニット10の側部35,35’にある縁部を通過する水の小さなスライスよりも大きい多くのオーダの大きさである。ゲート10の沿岸側の保護のために、マルチパネルゲートユニット10の縁部でのそのような「漏れ」は、ゲート10によって遮断される大きな質量(塊)の水に対して得られる保護と比べて些細である。よって、ワイパ壁7,7’又はリップシール60,61が省略されるならば、或いは、リップシール60,61がワイパ壁7,7’の不存在又は存在において存在するが、時間の経過と共に劣化するならば、ゲート10によって保護される殆どの資産は十分に保護される。
図1、3、6乃至8、特に、図14を参照すると、構造1は、複数の旋回部材62を含み、旋回部材62は、パン20の後方端部に接続される静止部材63と、静止部材41に移動可能に接合される可動部材64とを含む。可動部材64は、ゲート10の後方端部34に接続され、ワイパ壁7,7’に対して法線方向にある水平軸65と同軸のピン66について旋回可能であることで、ゲートユニット10が手摺壁4から離れる方向にパン20から上向きに回転し、パン20の上向きに開放する前方端部37で入口38を通じてパン20内に入れられ且つゲート10の下面32と、手摺壁4と、ワイパ壁7,7’との間に貯水される水の上昇後に、初期的に浮揚的に上昇するのを可能にする。
図1、3、7、及び8を参照すると、構造1は、パン20の後方端部23とゲートユニット10の後方端部34との間の水の通過を防止するよう、ゲートユニット10の後方端部34及びパン20の後方端部23に沿う旋回部材62に亘って可撓な条片ガスケット(ストリップガスケット)67を更に含む。
図7及び8を特に参照すると、水平なL形状フランジ68が土台15に取り付けられている。パン20の後方端部23の頂部外側は、土台フランジ68に隅肉溶接される。ゲートユニット10の幅と同じ長さを有する第1のL形状フランジ69が、鉛直脚部69’によってパン20の後方端部23の頂部内側に隅肉溶接される。同様にゲートユニット10の幅と同じ長さを有する第2のL形状フランジ70が、第2フランジ鉛直脚部70’でゲート10の後方端部34の頂部に隅肉溶接される。
可撓な条片ストリップ67は、L形状フランジ部材69,70のそれぞれの長さに沿って、L形状フランジ部材69,70のそれぞれの水平脚部69”,70”の上に配置される。ゲートユニット10の幅と同じ長さを有する第1の平坦な圧力板71が、フランジ69の水平脚部69”の上で長手方向に条片ガスケット67の上に配置される。ネジ山付き締結具が、第1の平坦な圧力板71、条片ガスケット67、及びL形状フランジ69の水平脚部69”の穿孔通路を連続的に通じ、そこから、穿孔され且つネジ切られた複数の静止旋回部材63のうちの1つの内に至り、ストリップ67及び静止旋回部材(複数の静止旋回部材)63をL形状フランジの水平脚部69”に締結し、それによって、ストリップ67及び静止旋回部材63を、パン20に溶接される鉛直L形状フレーム部材69’に固定する。
ゲートユニット10の幅と同じ長さを有する第2の平坦な圧力板73が、
形状フランジ70の水平脚部70の上で長手方向に、ガスケット条片(ガスケットストリップ)67の上に配置されている。ネジ山付き締結具74が、第2の平坦な圧力板73、条片67、及び第2のL形状フランジ70の水平脚部70”を連続的に通じ、そこから、穿孔され且つネジ切られた可動旋回部材64内に至り、可動旋回部材64を第2のL形状フランジ70の水平脚部70”に付着させ、条片67及び可動旋回部材(複数の可動旋回部材)64を水平脚部70”に固定し、それによって、条片67及び可動旋回部材64をゲートに溶接された鉛直L形状フレーム部材70’に固定する。静止部材63に移動可能に接合される可動旋回部材64は、水平軸65について旋回可能である。
1つ又はそれよりも多くの抑制体(restraints)がゲートユニット10に作用し、ゲートユニットの上向きの回転を、ゲートユニットの下面32が手摺壁4に面する実質的に鉛直な位置に限定する。抑制体は、パン20(図示せず)の後方端部23で土台中に固着される鉛直ポスト17若しくは18又はそれらの両方に取り付けられる水平アームのような単純であり得る。そのような抑制体は、本発明の範囲内にある。図1及び5乃至8を参照すると、描写する例示的な実施態様において、抑制体は、普段は折畳み位置にある保持アーム75の形態を取る。ゲートユニット10がパン20内に配置され、パン20からのゲートユニット10の上昇後に展開可能であり、ゲートユニット10を真っ直ぐにし、ゲートユニット10に張力を加え、手摺壁4を越える高潮水の水平な静水力に抗し、ゲートユニット10を圧迫する。
アーム75は、一端で、ゲートアンカ取付部76にそれぞれ取り付けられ、他端で、パン20の底部21に取り付けられるパンアンカ取付部77に取り付けられる。ゲートアンカ取付部76の例示的な実施態様が図15に示されており、パンアンカ取付部77の例示的な実施態様が図16に示されている。ゲートアンカ取付部76は、一対の耳部78を含み、一対の耳部78は、耳部に対して横断方向にあり且つ軸65と平行な水平軸内に整列させられる耳の穴内に保持ピン79を受け入れる。保持アーム75の遠位端部又はゲート端部80は、保持ピン79について旋回する。耳部78は、近接するゲート支持ビーム40,40’の間で、その周辺の周りでゲートユニット10の下面に溶接される水平板81の上で支持される。図9及び11を参照すると、複数の耳部78が、保持アーム75のゲート端部80の旋回取付けのためにゲートユニット10の下面32の長さに沿って見られる。
図16を参照すると、基部板83から上昇する二対の耳部82,82’を含むパンアンカ取付部77が示されている。基部板83は、ボルト孔84及びパン20の底部21を通じる固着ボルト19によってパン20に取り付けられ、コンクリート土台の下方コンクリートハブ17及び上方コンクリートハブ18内に固着する。
従って、本発明の例示的な実施態様は、既存の防護壁、防潮壁、土手、堤防、又は他の防水壁を越水し且つ防水壁によって防護される沿岸を氾濫させる高潮を防止するために人間の介在又は電力を必要せずに、低コストの解決策を達成する新規な方法及び構造を例示する。これは越水波を捕捉し且つ高潮に先立ち浮力及び静水圧が普段は水平な浮揚ゲートを防水壁と概ね平行な軸について回転的に直立させるのに効果的な高さまで越水波を貯水することによって行われる。
上記に開示した主題は、例示的であると考えられ、限定的であるとは考えられない。付属の請求項は、本発明の例示的な実施態様の前述の詳細な記載によって制約されず或いは限定されて、以下の請求項及びそれらの均等物の最大許容可能な解釈によって決定される法律によって許容される最大限まで、本発明の真正な範囲内に入る全ての変形、増強、及び他の実施態様をカバーすることが意図される。

Claims (20)

  1. 汀線防水壁を越える高潮に起因する洪水から前記汀線防水壁の沿岸側を保護するための構造であって、
    前記防水壁の沿岸側で地面より上に配置される水トラップを含み、該水トラップは、地面より前壁と、該前壁に接続する少なくとも2つの面より横方向壁とを含み、前記前壁は、前記前壁を越える暴風雨水を捕捉してプールを形成するために、前記防水壁と接触し、
    前記水トラップの内側で基準面より下に嵌り込む少なくとも1つのゲートユニットを含む少なくとも1つの普段は水平な浮揚ゲートを含み、前記又はゲートユニットは、前記又は各ゲートユニットと前記前壁との間のプールの形成を可能にするよう前記前壁から十分に離間し、前記又は各ゲートユニットは、横方向側部と、下面とを含み前記又は各ゲートユニットの長さは、前記防水壁の遠位にある端部から前記防水壁の近位にある端部まで亘り且つ前記前壁の高さよりも大き、前記又は各ゲートユニットは、前記防水壁と概ね平行な前記遠位端部にある軸について、水平から完全直立位置まで回転的に旋回可能であり、
    記横方向壁のうちの少なくとも2つは、前記又は各ゲートユニットの前記側部に近位に隣接し、前記前壁の高さと少なくとも同じ高さを有し、
    記又はゲートユニットを完全直立位置まで回転させるのに効果的な前記水トラップ内に蓄積される水によって、前記又ゲートユニットが水平から部分的に上向きに回転的に浮揚された後、前記前壁は、前記横方向壁と協調して、前記又は各ゲートユニットの前記下面を押圧する静水圧を生成するのに十分なプール深さまで、前記前壁を越える暴風雨水を貯水する働きをする、
    構造。
  2. 前記少なくとも2つの横方向壁のうちの2つは、前記前壁の高さよりも高い高潮水が直立の前記少なくとも1つのゲートユニットを含む前記少なくとも1つの浮揚ゲートの横方向側の周りに流れるのを防止するために、前記又は各ゲートユニットの長さとほぼ同じ高さを有する端壁を含む、請求項1に記載の構造。
  3. 前記横方向壁の間に散在させられる長手方向の配列において配置される複数のゲートユニットを含み、少なくとも1つの中間横方向壁が前記横方向壁の間に配置され、ゲートユニットが1つの横方向端壁と隣の近接する中間横方向壁との間に配置され、他のゲートユニットが前記他の横方向壁と隣の近接する中間横方向壁との間に配置される、請求項2に記載の構造。
  4. 複数の中間横方向壁を含み、ゲートユニットが近接する中間横方向壁の間に配置される、請求項3に記載の構造。
  5. 前記前壁の高さよりも高い高潮水が近接するゲートユニットを通過するのを防止するために、各前記中間横方向壁は、少なくとも、前記ゲートユニットが完全直立位置にある場所に近接する場所で、前記ゲートユニットの長さとほぼ同じ高さを有する、請求項3に記載の構造。
  6. 前記横方向壁は、支持壁と、該支持壁の少なくとも1つの横方向側部に締結される少なくとも1つのワイパ壁とを含み、該ワイパ壁は、前記ゲートユニットの横方向側部に近接して隣にある、請求項1に記載の構造。
  7. 前記水トラップの前記前壁は、前記ゲートユニットの長さの1/3〜1/2の前記防水壁で、沿岸基準面より上の高さを有する、請求項1に記載の構造。
  8. 記ゲートユニットは、隣り合って接続される複数のパネルを含む、請求項1に記載の構造。
  9. 前記複数のパネルは、剛的に接続される、請求項8に記載の構造。
  10. 前記複数のパネルは、可撓に接続される、請求項8に記載の構造。
  11. 汀線防水壁を越える高潮に起因する洪水から前記汀線防水壁の沿岸側を保護するための構造であって、
    前記防水壁の上の手摺壁と、
    該手摺壁に近接するパンであって、前記防水壁の沿岸側上の基準面にある頂部縁部と前記基準面より下の底部とを有するパンと、
    鉛直方向において前記手摺壁よりも高く、普段は前記パン内に水平に位置し、横方向側部とその下面上の前面とを有し、前記防水壁の遠位にある端部にある軸であって前記防水壁と概ね平行な軸について、水平から完全直立位置まで回転的に旋回可能である、少なくとも1つのゲートユニットを含む少なくとも1つの浮揚ゲートと
    記又ゲートユニットに対して作用して、前記又ゲートユニットの前記下面が前記手摺壁に面する状態の実質的に鉛直位置への前記又ゲートユニットの上向きの回転を制限する、1つ又はそれよりも多くの抑制体と、
    前記手摺壁と少なくとも同じ高さを有する、前記手摺壁に接続される複数の横方向壁とを含み、前記横方向壁の少なくとも2つは、前記又ゲートユニットの前記側部に近位に隣接し、
    記又ゲートユニットを完全直立位置まで回転させるのに効果的な前記パン内の水によって、前記又ゲートユニットが水平から部分的に上向きに回転的に浮揚された後、前記手摺壁は、前記又ゲートユニットの前記面を押圧する静水圧を生成するのに十分な深さまで、前記手摺壁を越える暴風雨水を貯水するよう、少なくとも前記又は各ゲートユニット及び前記横方向壁を組み合わせた高さを有し、前記2つの横方向壁は、前記手摺壁の高さよりも高い暴風雨水が少なくとも1つのゲートユニットを含む直立ゲートの前記横方向側の周りに流れるのを防止するために、前記又ゲートユニットとほぼ同じ高さを有する、
    構造。
  12. 横方向壁の間に散在させられる長手方向の配列において配置される複数のゲートユニットを含み、ゲートユニットが1つの横方向端壁と隣の近接する中間横方向壁との間に配置され、他のゲートユニットが前記他の横方向端壁と隣の近接する中間横方向壁との間に配置され、他のゲートユニットが近接する中間横方向壁の間にそれぞれ配置され、各中間横方向壁は、前記前壁の高さよりも高い高潮水が近接するゲートユニットを通過するのを防止するために、前記ゲートユニットが完全直立位置にある場所に近接する前記中間横方向壁上の場所で、前記ゲートユニットの長さとほぼ同じ高さを有する、請求項11に記載の構造。
  13. 1つ又はそれよりも多くのゲートユニットが、隣り合って接続される複数のパネルを含む、請求項12に記載の構造。
  14. 前記水トラップの前記手摺壁は、前記ゲートユニットの長さの1/3〜1/2の前記防水壁で、沿岸基準面より上の高さを有する、請求項12に記載の構造。
  15. 前記横方向壁は、支持壁と、該支持壁の少なくとも1つの横方向側部に締結される少なくとも1つのワイパ壁とを含み、該ワイパ壁は、ゲートユニットの横方向側部に近接して隣にある、請求項13に記載の構造。
  16. 前記ゲートユニットが上向きに回転するときの前記ゲートユニットの前記側部と前記横方向壁との間の水の通過を抑制するよう、前記ゲートユニットに近接する前記横方向壁と接触させるために、各ゲートユニットの横方向側部に沿うシールを更に含む、請求項15に記載の構造。
  17. 前記横方向壁を封止的に拭い且つゲートの横方向側部と前記ワイパ壁との間の間隙を封止し、該間隙を通じる水の通過を防止するために、前記シールは、可撓なリップシールを含む、請求項16に記載の構造。
  18. 前記パンと前記ゲートユニットの後方端部との間の水の通過を防止するために、前記ゲートユニットの後方端部に沿って前記旋回部材に亘る可撓な条片ガスケットを更に含む、請求項17に記載の構造。
  19. 汀線防水壁を越える高潮に起因する洪水から前記汀線防水壁の沿岸側を保護するための方法であって、
    前記防水壁の頂上に地面より上の前壁を提供し、
    前記防水壁と概ね平行な軸について前記防水壁から遠位の基端部で回転的に旋回する普段は水平な浮揚ゲートを前記防水壁に近接して提供し、且つ
    前記ゲートの横方向に隣接する側に地面より上の横方向壁を提供し、
    前記防水壁を越える水を捕捉し、前記ゲートを部分的に上昇した位置から完全直立位置まで回転させるのに有効な前記ゲートに対する静水圧を生成する深さまで、前記横方向壁と協調して、前記ゲートと前記壁との間に水を貯水する、
    方法。
  20. 汀線防水壁を越える高潮に起因する洪水から前記汀線防水壁の沿岸側を保護するための方法であって、
    前記防水壁の上の手摺壁と、該手摺壁よりも高い浮揚ゲートユニットとを提供することを含み、該ゲートユニットは、普段は前記防水壁の沿岸側上の基準面より下に位置し、前記防水壁と概ね平行な軸について蝶番付けられ、前記ゲートユニットの高さ以下の距離だけ前記手摺壁から離間させられ、前記ゲートユニットの側部に横方向に近接して地面よりの横方向壁を提供することを更に含み、
    前記手摺壁よりも高い高潮水位に抗するよう、前記ゲートユニットを直立位置まで動かすために、初期的には主として浮力の下で、次には主として静水圧の力の下で、前記ゲートユニットを水平位置から回転的に浮かせるために、前記手摺壁を越える地面より暴風水を前記手摺壁と前記ゲートユニットの側部に横方向に近接する壁との間に貯水することを含む、
    方法。
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