JP4485418B2 - 防潮装置および防潮構造 - Google Patents

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Description

本発明は、建築物や土木工作物などの周囲に配置して、地震による津波や洪水時などに水の浸入や流出を防止するようにするための防潮装置および防潮構造に関する。
従来より、例えば、地震による津波や洪水などで浸水のおそれのある地域では、建築物の地盤を上げたり、川の両岸に堤防を築いて水の浸入や流出を防止することが広く行われている。
また、地盤を上げることのできない建築物の周囲などにあっては、止水すべき箇所に防潮板を設置することにより、この防潮板で、水を堰き止めることが一般に行われている。
従来この種の防潮板は、一般に平板状など任意の形状に形成されていて、冠水しそうな時などに水を堰き止めることの必要な箇所に予め人手によって設置しておくようになっている。
また、防潮板を電動的に上下動自在に構成するとともに、冠水時など防潮板を設置すべき時をセンサで検知し、このセンサからの信号に基づいて防潮板を自動的に上昇させて水を堰き止めるようにした防潮装置も開発されている。
しかしながら建築物の地盤を上げた場合には、建築物への出入り用に階段などを付けなければならないため、使い勝手の上で不便である。
また、人手によって防潮板を設置する場合には、洪水を予測して防潮板を設置しても無駄に終わったり、急激な大雨などで人がいない時には設置することができないばかりでなく、防潮板を設置してしまうと人の出入りができなくなってしまう。
つまり防潮板は、通常は地盤面の下などの別の場所に収納されていて、出入りや通行などに支障をきたさないようにすることが、建築物の使い勝手の向上を図る上で望ましい。
さらに、防潮板を電動的に上下動させるようにした場合には、故障や停電などによって防潮板が作動しない時があるばかりでなく、設置コストがかなり高いものになってしまうといった問題点があるのが現状であった。
このため、人力や電気などの動力に頼ることなく、冠水時などに自動的に防潮板を設置して、水を堰き止めることができるようにした防潮装置として、図18に示した特許文献1(特開平7−197751号公報)に開示される防潮装置100が提案されている。
この防潮装置100は、地盤面110下に地中ピット102を形成するとともに、この地中ピット102の天井壁104に上下に貫通する水の流入口106とスリット108とをそれぞれ形成し、地中ピット102の内部に、下端に浮き部材114を連結して水の浮力によって浮き部材114とともに浮き上がるようにした防潮板112を、スリット108の内部を挿通して地盤面110から上方に突出自在に収納した防潮装置100である。
この防潮装置100は、大雨による洪水などで地面が冠水すると地中ピット102の天井壁104に設けた水の流入口から地中ピット102の内部に水が流入して溜まり、この内部に溜まった水の浮力を受けて、浮き部材114と防潮板112とが一体となって上昇して防潮板112が地盤面110の上方に突出し、この防潮板112によって、水を堰き止めることができるよう構成されている。
また、特許文献2(特開2000−319857号公報)には、図19に示したように地盤面下に地中ピット202を形成するとともに、この地中ピット202の天井壁204に上下に貫通する水の流入口206と防潮板作動用開口208をそれぞれ形成し、防潮板作動用開口208の一端に防潮板210を回動可能に枢着するとともに、防潮板210の地中ピット202側の表面212に防潮板作動用開口208を介して地中ピット202の内部に位置する浮き部材214を連結して、水の浮力によって浮き部材214が上昇するとともに防潮板210を回動させることにより、防潮板210を地盤面から上方に立設自在に構成した防潮装置200が開示されている。
特開平7−197751号公報 特開2000−319857号公報
しかしながらこのような従来の防潮装置100,200は、実際に流入口106,206を介して地中ピット102,202内に水が取り込まれなければ、防潮板112,210を地盤面より上方に立設させることはできない。
つまり、洪水などで地面が冠水してからでないと防潮装置100,200が作動しないように構成されている。
しかし地震発生による津波または堤防決壊の際に流出する水などは、徐々に地盤面が冠水する程度の水量ではなく、多量の水がいっぺんに流れて来る場合が多く、この場合においては防潮装置の作動は、水の堰き止めには間に合わないものとなってしまう。
本発明は、このような現状に鑑み、人力や電気などの動力に頼ることなく、冠水時などに自動的に防潮板を設置して、冠水時に水を確実に堰き止めることができるとともに、さらに地震における津波や堤防決壊などの際に多量の水がいっぺんに流れて来ても事前に防潮板を設置して、冠水時に水を確実に堰き止めることのできる防潮装置を提供することを目的とする。
本発明は、前述したような従来技術における課題及び目的を達成するために発明されたものであって、本発明の防潮装置は、
地盤面より下方に地中ピットを形成するとともに、
前記地中ピットの天井壁に上下に貫通する水の流入口と防潮板作動用開口と、
前記地中ピットの内部に、下端に浮き部材を連結して水の浮力によって前記浮き部材とともに浮き上がるようにした防潮板とを設け、
前記天井壁の流入口を介して前記地中ピット内に水を流入することによって、前記防潮板が前記防潮板作動用開口の内部を挿通して前記地盤面より上方に突出自在に構成した防潮装置であって、
前記防潮装置が、
前記地中ピットに接続され、常時一定の水を貯留する貯留槽と、
前記地中ピットと前記貯留槽との間を接続する接続配管と、
前記接続配管の途中に地震による揺れを感知し前記貯留槽内に貯留された水を前記地中ピット内へ開放する感震開放装置とを備え、
前記地震の際に前記感震開放装置を作動させ、前記貯留槽内の水を前記接続配管を介して前記地中ピット内に流入させることにより、前記防潮板が地盤面より上方に突出自在となるように構成したことを特徴とする。
このように構成することによって、大雨による洪水などで地面が冠水すると、地中ピットの天井壁に設けた水の流入口から地中ピットの内部に水が流入して溜まり、この地中ピ
ットの内部に溜まった水の浮力を受けて、浮き部材と防潮板とが一体となって上昇し、防潮板が地盤面の上方に突出しこの防潮板によって、水を堰き止めることができる。
また、地中ピットには一定の水を貯留する貯留槽が接続され、地中ピットと貯留槽との間を接続する接続配管の途中に感震開放装置を備えているため、地震の際には感震開放装置により、貯留槽内に予め貯留された水を接続配管を介して地中ピットの内部に流入させ、この地中ピットの内部に溜まった水の浮力を受けて、浮き部材と防潮板とが一体となって上昇し、防潮板が地盤面の上方に突出しこの防潮板によって、水を堰き止めることができる。
また、本発明の防潮装置は、
前記貯留槽が、地盤面より下方に形成されていることを特徴とする。
このように貯留槽が地盤面より下方に形成されていれば、通常の防潮装置が作動していない際には、出入りや通行などに支障をきたすことがなく、構造物の使い勝手を損なうことを防止することができる。
また、貯留槽が地盤面より下方に形成されていれば、見かけ上もすっきりしているため、美観の向上を図るとともに、通行の上でも支障をきたすことがない。
また、本発明の防潮装置は、
前記貯留槽が、地盤面より上方に形成されていることを特徴とする。
このように貯留槽が地盤面より上方に形成されていれば、貯留槽を地盤面より下方に形成した場合に比べ貯留槽内の水量を少なくすることができるため、貯留槽を小型化することができる。
また、貯留槽を地盤面より下方に形成するための掘削、埋設などの作業が必要ないため、施工コストを抑えることができる。
また、本発明の防潮構造は、
先に記載の防潮装置を、複数並設してなることを特徴とする。
このように構成することによって、所望の距離にわたって水を堰き止めることができる。
また、本発明の防潮装置は、
地盤面より下方に地中ピットを形成するとともに、
前記地中ピットの天井壁に上下に貫通する水の流入口と防潮板作動用開口と、
前記防潮板作動用開口の一端に回動可能に枢着された防潮板と、
前記防潮板の地中ピット側の表面に、作動用開口を介して連結され地中ピットの内部に位置する浮き部材とを備え、
前記天井壁の流入口を介して前記地中ピット内に水を流入することによって、前記浮き部材が作動用開口を介して上昇するととともに、前記防潮板を回動させ前記防潮板を前記地盤面より上方に立設自在に構成した防潮装置であって、
前記防潮装置が、
前記地中ピットに接続され、常時一定の水を貯留する貯留槽と、
前記地中ピットと前記貯留槽との間を接続する接続配管と、
前記接続配管の途中に地震による揺れを感知し前記貯留槽内に貯留された水を前記地中ピット内へ開放する感震開放装置とを備え、
前記地震の際に前記感震開放装置を作動させ、前記貯留槽内の水を前記接続配管を介して前記地中ピット内に流入させることにより、前記防潮板が地盤面より上方に立設自在となるように構成したことを特徴とする。
このように構成することによって、大雨による洪水などで地面が冠水すると、地中ピットの天井壁に設けた水の流入口から地中ピットの内部に水が流入して溜まり、この内部に溜まった水の浮力を受けて、浮き部材と防潮板とが一体となって回動し、防潮板が地盤面の上方に立設され、この防潮板によって水を確実に堰き止めることができる。
また、地中ピットには一定の水を貯留する貯留槽が接続され、地中ピットと貯留槽との間を接続する接続配管の途中に感震開放装置を備えているため、地震の際には感震開放装置により、貯留槽内に予め貯留された水を接続配管を介して地中ピットの内部に流入させ、この地中ピットの内部に溜まった水の浮力を受けて、浮き部材と防潮板とが一体となって上昇し、防潮板が地盤面の上方に突出しこの防潮板によって、水を堰き止めることができる。
また、本発明の防潮装置は、
前記貯留槽が、地盤面より下方に形成されていることを特徴とする。
このように貯留槽が地盤面より下方に形成されていれば、通常の防潮装置が作動していない際には、出入りや通行などに支障をきたすことがなく、構造物の使い勝手を損なうことを防止することができる。
また、貯留槽が地盤面より下方に形成されていれば、見かけ上もすっきりしているため、美観の向上を図るとともに、通行の上でも支障をきたすことがない。
また、本発明の防潮装置は、
前記貯留槽が、地盤面より上方に形成されていることを特徴とする。
このように貯留槽が地盤面より上方に形成されていれば、貯留槽を地盤面より下方に形成した場合に比べ貯留槽内の水量を少なくすることができるため、貯留槽を小型化することができる。
また、貯留槽を地盤面より下方に形成するための掘削、埋設などの作業が必要ないため、施工コストを抑えることができる。
また、本発明の防潮構造は、
先に記載の防潮装置を、複数並設してなることを特徴とする。
このように構成することによって、所望の距離にわたって水を堰き止めることができる。
本発明によれば、人力や電気などの動力に頼ることなく、冠水時などに自動的に防潮板を設置して、冠水時に水を確実に堰き止めることができるとともに、さらに地震における津波や堤防決壊などの際に多量の水がいっぺんに流れて来ても事前に防潮板を設置して、冠水時に水を確実に堰き止めることができる。
以下、本発明の実施の形態(実施例)を図面に基づいてより詳細に説明する。
図1は、本発明の防潮装置の第1の実施例の通常時の状態を示す概略断面図、図2は、図1の防潮装置の上面図、図3は、冠水時の状態を示す図1と同様な概略断面図、図4は、本発明の防潮装置の第1の実施例のプロセス図、図5は、図2の防潮装置を用いた防潮構造の概略図である。
10aは全体で、防潮装置を示している。
図1は、本発明の防潮装置10aの第1の実施例を示すもので、図において、地盤面3
4の下方に例えば鉄筋コンクリート製の地中ピット12が形成されている。
この地中ピット12は、天井壁32、周壁38、底壁40とから閉鎖ボックス状に形成されている。なお地中ピット12は、例えば小規模のものにあっては金属製でも良いことは勿論である。
このような地中ピット12の天井壁32には、上下に貫通する矩形状の水の流入口22と、長さ方向の略全長に亘って延びる防潮板作動用開口24aとが設けられている。
さらに、底壁40には、地中ピット12内の水抜きのための漏斗状の排水口44が開設され、この排水口44は、排水管30に接続されている。
排水管30の途中には、手動の排水バルブ66が設けられており、地中ピット12内の水抜きを行う際には手動排水バルブ66を開放し、水36を抜くことができるようになっている。
また、地中ピット12の隣には常時一定の水36を貯留しておく貯留槽18が埋設されている。このような貯留槽18の下端部には、貯留水流出口58が開設され、この貯留水流出口58には接続配管28の一端部が接続されており、他端部は、地中ピット12の周壁38に接続され地中ピット12内に連通されている。
この接続配管28の略中央には、地震による揺れを感知し貯留槽18内に貯留された水36を地中ピット12内へ開放する感震開放装置20が備えられており、このような接続配管28と感震開放装置20とは、地中ピット12と貯留槽18との間に形成された感震開放装置室60内に収められている。
なお、貯留槽18と感震開放装置室60の上方には図2に示したように、地盤面34より貯留槽18内、感震開放装置室60内を保守管理できるよう、蓋部材62,64が取付けてあり、この蓋部材62,64を取り外すことにより内方の状況を確認することができるようになっている。
また感震開放装置20は公知のものであるが、簡単に説明すると地震により感震開放装置20内の感震器(図示せず)が作動すると、予め設置された炭酸ガスカートリッジの炭酸ガスをシリンダー内に噴射しピストンを駆動させることによって、バルブの開閉を行うことのできる装置である。
さらに、このような感震開放装置20には感震器(図示せず)が通常2個設置されており、2個の感震器(図示せず)が作動したときのみバルブが開放されるように構成することによって誤作動を防止している。
また感震開放装置20としては特に限定されるものではないが、例えば感震器信号式の緊急遮断弁(トキコ株式会社製)を用いれば地震の際、確実に作動して水の浸入を事前に防止することができる。
さらに、操作盤からの電気信号によりソレノイドが作動し、炭酸ガスをシリンダー内に噴射し、ピストンを駆動してバルブを開放するように構成された電気信号式の緊急遮断弁や、配管のライン圧力を圧力受信部に導入し、ライン圧力が設定圧力以上に上昇すると炭酸ガスをシリンダー内に噴射してピストンを駆動しバルブを開放するように構成されたライン圧力信号式の緊急遮断弁を用いることもでき、設置される環境に応じて適宜選択することができる。
また感震開放装置20は、駆動源として炭酸ガスカートリッジを使用しているため、電気などの動力源の無い場所や状況においても設置することができ、緊急時においても確実に感震開放装置20を作動させることができる。
また水の流入口22は、地中ピット12内の点検のための点検口を兼ねるもので、その上端にグレーティング42が装着され、このグレーティング42の上方に雨よけ用カバープレート26が配置されている。
この雨よけ用カバープレート26は、グレーティング42に雨が直接かかって、降ってくる雨によって地中ピット12の中に水が溜まってしまうことを防止するためのものであるが、平常時の雨によって地中ピット12内に流入する水を手動排水バルブ66を開放することによって排出している場合には、特に必要なものではない。
そして、地中ピット12の内部には、金属製のフラッシュパネルからなる平板状の防潮板14が、防潮板作動用開口24a内を挿通させた状態で収納されているとともに、この防潮板14の下端には、台座46を介して浮き部材16が連結されている。
この浮き部材16は、例えば、ガラス繊維強化プラスチック(FRP)製、プラスチック製または金属製などの中空体の内部に、発泡ウレタンなどの比重の軽いものを注入して構成され、これによって中空体に穴が開いてもこの内部に水が浸入せず防潮板14とともに水に浮くようになっている。
さらに、自重によって潰れないよう、その周縁部は、金属製アングル48によって補強されている。
一方防潮板14の上端は、地盤面34と略同一平面となるようなされているとともに、ここに防潮板作動用開口24aの略全開口部を覆う金属製のカバープレート50が取付けられて、このカバープレート50の上を歩行しやすいようになっている。
そして、図2に示したように地中ピット12の天井壁32の上面には、防潮板作動用開口24aの側方に位置して、一対の柱52が地中ピット12と一体に形成され、この柱52の互いに対向する面には、防潮板作動用開口24aの端部と連続する凹部54が設けられ、この凹部54及び防潮板作動用開口24aの端部内に上下方向に延びるレール56が敷設されている。なお、一対の柱52と柱52の間隔は特に限定されるものではないが、通常時に歩行の妨げとならない程度の間隔で設置するとよい。
また防潮板14は、その両側端部がレール56の内部に位置するように配置されているとともに、このレール56の防潮板14の表面と対向する一方の面は、上方に行くに従って徐々に幅狭となるようにテーパ面となされ、この他方の面には、上下方向にその全長に亘って延びるゴムパッキン(図示せず)が取付けられている。
これによって、防潮板14が上昇するに従って、このテーパ面を介して、防潮板14が徐々にゴムパッキン(図示せず)の方向に押され、これによってゴムパッキン(図示せず)と防潮板14とが互いに圧接するようになっている。
次に、本発明の防潮装置10aの実施例1の作動状況について説明する。
図3に示したように、感震開放装置20の感震器(図示せず)が、予め設定された地震による揺れを感知すると炭酸ガスカートリッジより炭酸ガスがシリンダー内に噴射され、これによりバルブの開放が行われる。
さらに、貯留槽18内に予め貯留されていた水が配管28を介して地中ピット12内に
流入し徐々に溜まり、この溜まった水の浮力を受けて、浮き部材16が防潮板14とともに上昇するのであるが、この時防潮板14の両側端部はレール56の内部に位置して、これに案内されて上昇するようになっている。
そして、地中ピット12内が満水状態になると、浮き部材16及び防潮板14がレール56に沿って上がりきり、台座46の上面に取付けたゴムパッキン(図示せず)が天井壁32の下面に、レール56に取付けたゴムパッキン(図示せず)が防潮板14にそれぞれ密着し、これによって防潮板作動用開口24a、及びレール56と防潮板14との間の隙間を埋めて、ここからの水の浸入を防ぐことができる。
冠水して防潮板14が上昇した後に水が引いた時には、手動排水バルブ66を開放することにより地中ピット12内の水は排水口44から排水管30を通って外部に排水されることとなる。
さらにこの排水と同期して浮き部材16も防潮板14とともに下降し、これによって防潮板14は上方に突出することが無いよう地中に収納される。
一方、大雨による洪水などで地面が冠水した場合においても、この冠水した水は水の流入口22から地中ピット12の内部に流入して徐々に溜まり、上記の方法と同様に防潮板14は作動し、水の浸入を防ぐことができる。
このような上記の作動プロセスを、図4に示したプロセス図によって説明する。
本発明の防潮装置10aは、平常時には地中ピット12の天井壁32に設けられた流入口22より常時雨水などが地中ピット12内に流入している(STEP1参照)。
地中ピット12内に流入した雨水は、開放された手動排水バルブ66を介して配管より排出される(STEP2参照)。
大雨などにより地面が冠水した場合には、手動排水バルブ66の開放を閉じ地中ピット12内に雨水などを取り込む(STEP3A参照)。
さらに地中ピット12内に雨水を貯留し地中ピット12内の潮位を上昇させる(STEP4A参照)。
潮位の上昇に伴って浮き部材16も上昇し、防潮板14は徐々に防潮板作動用開口24より上方に突出する(STEP5A参照)。
さらに防潮板14は、予め設定された地中ピット12内の止水高さにて停止し雨水などの浸入を防止する(STEP6A参照)。
一方、地震により感震開放装置20が作動した場合には、感震開放装置20内の炭酸ガスカートリッジより炭酸ガスがシリンダー(図示せず)内に噴射され、バルブを開放する(STEP3B参照)。
バルブの開放によって、貯留槽18内の水は、接続配管28を介して地中ピット12内に流入することとなる(STEP4B参照)。
地中ピット12内に流入した水によって地中ピット12内の潮位が上昇し、これに伴って浮き部材16も上昇し防潮板14は徐々に防潮板作動用開口24aより上方に突出することとなる(STEP5B参照)。
さらに防潮板14は、予め設定された止水高さにて停止し地震による津波や堤防決壊などによる水の浸入を事前に防止する(STEP6B参照)。
防潮板14による止水の解除は、手動排水バルブ66を手動により再度開放し、地中ピット12内の水を排水する(STEP7参照)。
水の排水に伴って、浮き部材16が下方に下降し、これによって防潮板14も下方に下降する(STEP8参照)。
地中ピット12内の底壁40の防潮板14収納位置まで防潮板14が下降すると、防潮板14は停止する(STEP9参照)。
STEP1からSTEP9の動作後は、再度STEP1に戻り、同様の動作が行なわれる。
なお、STEP3Bにて使用された炭酸ガスカートリッジは、炭酸ガスカートリッジ内の炭酸ガス容量にもよるが、感震開放装置20の作動後は、新たに新しい炭酸ガスカートリッジに交換することにより、繰り返し地震の際に動作させることができるよう構成されている。
このような防潮装置10aは、図5に示したように防潮装置10aの防潮板14を面方向に左右に連結することにより、例えば数十、数百mあるいはそれ以上の長い距離の堤防の防潮構造1とすることができる。
また、このような防潮構造1では、隣り合う地中ピット12と地中ピット12との間を連通管76によって接続されているため、万が一感震開放装置20の作動しない防潮装置10aがあっても、隣接する別の地中ピット12より水が地中ピット12内に流入されるため、確実に防潮板14を作動させ水の浸入を防止することができる。
このような防潮構造1は、堤防の他に例えば海岸にある温泉(露天風呂)などで満潮の時に風呂が海に沈んでしまうような所で温泉を囲撓するように配置して利用すれば、風呂がいつでも使用可能となる。
また、温泉に限らず、海水を堰き止めたい時にも利用することができる。
図6から図9に示した防潮装置10bおよび防潮構造1は、基本的には、図1から図5に示した実施例の防潮装置10aと同じ構成であるので、同じ構成部材には、同じ参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
図6から図8に示した防潮装置10bは、予め水36を貯留する貯留槽18が地盤面34の上方に形成されている。このように貯留槽18が地盤面34の上方に形成されている場合は、貯留槽18内の水を全て地中ピット12内に流入させることができるため、貯留槽18を地盤面34の下方に形成した場合に比べ、貯留槽18内の水量を少なくすることが可能であり、貯留槽18自体を小型化することができる。
また、貯留槽18を埋設しないため、貯留槽18を地盤面34以下に形成する場合に比べ、付設コストを抑えることができる。
さらに図9に示したように、図6から図8に示した防潮装置10bの防潮板14を面方向に左右に連結することにより、長い距離の堤防の防潮構造1とすることができる。
図10から図13に示した防潮装置10cおよび防潮構造1は、基本的には、図1から図5に示した実施例の防潮装置10aと同じ構成であるので、同じ構成部材には、同じ参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
図10から図13に示した防潮装置10cは、防潮板作動用開口24bの内周に、フランジ68が内側に形成されており、このフランジ68の上部に形成された防潮板収容部に金属製のフラッシュパネルからなる平板状の防潮板14が、地盤面34と面一となるように収納されている。
この防潮板14は、一端側に形成された回動軸70が防潮板作動用開口24bの側壁に形成されたベアリング(図示せず)に回転可能に枢着されており、これによって防潮板14が回動できるように構成されている。
なお、防潮板14の一端側は隅角部がないように丸く形成されており、これによって防潮板14の回動が円滑に行えるようになっている。
そして、この防潮板14の地中ピット12側の表面には、円筒の一部を長手方向に裁断した形状の浮き部材16が連結されており、防潮板作動用開口24bを介して地中ピット12の内部に位置するように配設されている。
この浮き部材16は、実施例1の防潮装置10aと同様、ガラス繊維強化プラスチック(FRP)製、プラスチック製または金属製などの中空体の内部に、発泡ウレタンなどの比重の軽いものを注入して構成されており、これによって中空体に穴が開いてもこの内部に水が浸入せず、かつ防潮板14とともに水に浮くようになっている。
さらに、自重によって潰れないよう、その周縁部は、金属製アングル48によって補強されている。
また浮き部材16は、通常の状態では防潮板作動用開口24bを介して地中ピット12の内部に略納まっており、冠水時に流入口22を介して侵入する水によって、浮き部材16が浮き上がって、防潮板14が回動軸70を中心として回動して防潮板14を地盤面34から上方に立設できるようになっている。
このような防潮装置10cは、地中ピット12の天井壁32に防潮板作動用開口24aを形成して、この防潮板作動用開口24aを介して浮き部材16が水の浮力によって防潮板14を上昇するように構成した場合に比べ、防潮板作動用開口24bに土砂などが浸入しても、冠水時に防潮板14の上昇が阻害されないように構成されている。
また、地中ピット12の天井壁32の上面には、防潮板14の一端側に形成された回動軸70の側方に位置して、断面L字形状の一対の柱52,52が立設されている。
この柱52の後壁72の内面74が、防潮板14が回動して地盤面から上方に立設した際に、防潮板14の地上側の表面に当接して、水を堰き止めるようになっている。
なお、柱52の後壁72の内面74には、上下方向に延びるゴムパッキン(図示せず)が取付けられており、防潮板14と柱52との間をシールして、水が浸水防止側(図11において左側)に浸入するのが防止されるようになっている。
図14から図17に示した防潮装置10dおよび防潮構造1は、基本的には、図10から図13に示した実施例の防潮装置10cと同じ構成であるので、同じ構成部材には、同じ参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
図14から図17に示した防潮装置10dは、図6から図9に示した防潮装置10bと同様、予め水を貯留する貯留槽18が地盤面34の上方に形成されている。このように貯留槽18が地盤面34の上方に形成されている場合は、貯留槽18内の水を全て地中ピット12内に流入させることができるため、貯留槽18を地盤面34の下方に形成した場合に比べ、貯留槽18内の水量を少なくすることが可能であり、貯留槽18自体を小型化することができる。
また、貯留槽18を埋設しないため、地盤面以下に形成する場合に比べ、付設コストを
抑えることができる。
以上、本発明の好ましい実施の態様を説明してきたが、本発明はこれに限定されることはなく、上記実施例では、上下出没式の防潮板を有する防潮装置、90°回動式の防潮板を有する防潮装置を例にとって説明したが、何らこれに限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能なものである。
図1は、本発明の防潮装置の第1の実施例の通常時の状態を示す概略断面図である。 図2は、図1の防潮装置の上面図である。 図3は、冠水時の状態を示す図1と同様な概略断面図であるである。 図4は、本発明の防潮装置の第1の実施例のプロセス図である。 図5は、図2の防潮装置を用いた防潮構造の概略図である。 図6は、本発明の防潮装置の第2の実施例の通常時の状態を示す概略断面図である。 図7は、図6の防潮装置の上面図である。 図8は、冠水時の状態を示す図6と同様な概略断面図であるである。 図9は、図6の防潮装置を用いた防潮構造の概略図である。 図10は、本発明の防潮装置の第3の実施例の通常時の状態を示す概略断面図である。 図11は、図10の防潮装置の上面図である。 図12は、冠水時の状態を示す図10と同様な概略断面図であるである。 図13は、図10の防潮装置を用いた防潮構造の概略図である。 図14は、本発明の防潮装置の第4の実施例の通常時の状態を示す概略断面図である。 図15は、図14の防潮装置の上面図である。 図16は、冠水時の状態を示す図14と同様な概略断面図であるである。 図17は、図14の防潮装置を用いた防潮構造の概略図である。 図18は、従来の防潮装置を説明する概略断面図である。 図19は、従来の防潮装置を説明する斜視図である。
符号の説明
1 防潮構造
10a 防潮装置
10b 防潮装置
10c 防潮装置
10d 防潮装置
12 地中ピット
14 防潮板
16 浮き部材
18 貯留槽
20 感震開放装置
22 流入口
24a 防潮板作動用開口
24b 防潮板作動用開口
26 雨よけ用カバープレート
28 接続配管
30 排水管
32 天井壁
34 地盤面
36 水
38 周壁
40 底壁
42 グレーティング
44 排水口
46 台座
48 金属製アングル
50 カバープレート
52 柱
54 凹部
56 レール
58 貯留水流出口
60 感震開放装置室
62 蓋部材
64 蓋部材
66 手動排水バルブ
68 フランジ
70 回動軸
72 後壁
74 内面
76 連通管
100 防潮装置
102 地中ピット
104 天井壁
106 流入口
108 スリット
110 地盤面
112 防潮板
114 浮き部材
200 防潮装置
202 地中ピット
204 天井壁
206 流入口
208 防潮板作動用開口
210 防潮板
212 表面
214 浮き部材

Claims (8)

  1. 地盤面より下方に地中ピットを形成するとともに、
    前記地中ピットの天井壁に上下に貫通する水の流入口と防潮板作動用開口と、
    前記地中ピットの内部に、下端に浮き部材を連結して水の浮力によって前記浮き部材とともに浮き上がるようにした防潮板とを設け、
    前記天井壁の流入口を介して前記地中ピット内に水を流入することによって、前記防潮板が前記防潮板作動用開口の内部を挿通して前記地盤面より上方に突出自在に構成した防潮装置であって、
    前記防潮装置が、
    前記地中ピットに接続され、常時一定の水を貯留する貯留槽と、
    前記地中ピットと前記貯留槽との間を接続する接続配管と、
    前記接続配管の途中に地震による揺れを感知し前記貯留槽内に貯留された水を前記地中ピット内へ開放する感震開放装置とを備え、
    前記地震の際に前記感震開放装置を作動させ、前記貯留槽内の水を前記接続配管を介して前記地中ピット内に流入させることにより、前記防潮板が地盤面より上方に突出自在となるように構成したことを特徴とする防潮装置。
  2. 前記貯留槽が、地盤面より下方に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の防潮装置。
  3. 前記貯留槽が、地盤面より上方に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の防潮装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の防潮装置を、複数並設してなることを特徴とする防潮構造。
  5. 地盤面より下方に地中ピットを形成するとともに、
    前記地中ピットの天井壁に上下に貫通する水の流入口と防潮板作動用開口と、
    前記防潮板作動用開口の一端に回動可能に枢着された防潮板と、
    前記防潮板の地中ピット側の表面に、作動用開口を介して連結され地中ピットの内部に位置する浮き部材とを備え、
    前記天井壁の流入口を介して前記地中ピット内に水を流入することによって、前記浮き
    部材が作動用開口を介して上昇するととともに、前記防潮板を回動させ前記防潮板を前記地盤面より上方に立設自在に構成した防潮装置であって、
    前記防潮装置が、
    前記地中ピットに接続され、常時一定の水を貯留する貯留槽と、
    前記地中ピットと前記貯留槽との間を接続する接続配管と、
    前記接続配管の途中に地震による揺れを感知し前記貯留槽内に貯留された水を前記地中ピット内へ開放する感震開放装置とを備え、
    前記地震の際に前記感震開放装置を作動させ、前記貯留槽内の水を前記接続配管を介して前記地中ピット内に流入させることにより、前記防潮板が地盤面より上方に立設自在となるように構成したことを特徴とする防潮装置。
  6. 前記貯留槽が、地盤面より下方に形成されていることを特徴とする請求項5に記載の防潮装置。
  7. 前記貯留槽が、地盤面より上方に形成されていることを特徴とする請求項5に記載の防潮装置。
  8. 請求項5から7のいずれかに記載の防潮装置を、複数並設してなることを特徴とする防潮構造。
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