JP2003128840A - ゴム組成物 - Google Patents

ゴム組成物

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JP2003128840A
JP2003128840A JP2001323878A JP2001323878A JP2003128840A JP 2003128840 A JP2003128840 A JP 2003128840A JP 2001323878 A JP2001323878 A JP 2001323878A JP 2001323878 A JP2001323878 A JP 2001323878A JP 2003128840 A JP2003128840 A JP 2003128840A
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silica
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carbon atoms
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Noriko Yagi
則子 八木
Kiyoshige Muraoka
清繁 村岡
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工性を低下させることなく、耐摩耗性、低
発熱性を維持し、ウェットグリップ性能を改善し得るゴ
ム組成物を提供する。 【解決手段】 (A)ジエン系ゴム成分100重量部に
対して、(B)チッ素吸着比表面積が100〜300m
2/gのシリカ5〜100重量部、(C)該シリカの重
量に対してシランカップリング剤1〜20重量%、およ
び、(D)該シリカの重量に対してポリ(ステアリルグ
リシジルエーテル)などのポリエーテル化合物0.1〜
150重量%を含むゴム組成物。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、加工性を低下させ
ることなく、耐摩耗性、低燃費性を維持し、ウェットグ
リップ性能を改善し得るゴム組成物に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、自動車タイヤに要求される特性は
低燃費性のほか、操縦安定性、耐摩耗性、乗り心地など
多岐にわたり、これら性能を向上するために種々の工夫
がなされている。これらの性能のうち、とくにタイヤの
グリップ性能と転がり抵抗特性(低燃費性)は、いずれ
もゴムのヒステリシスロスに関する特性である。一般
に、ヒステリシスロスを大きくするとグリップ力は高く
なり制動性能が向上するが、転がり抵抗も大きくなり燃
費の増大をもたらす。 【0003】このように、グリップ性能と転がり抵抗特
性は相反する関係にあるため、両特性を同時に満足させ
るべく種々のタイヤ用ゴム組成物が提案されている。た
とえば、タイヤ用ゴム組成物において、とくにポリマー
とカーボンブラックが両特性に大きく影響することか
ら、ポリマーとして、スチレン−ブタジエン共重合体を
用いる場合には、結合スチレンの含有率、ブタジエン部
分1,2−結合含有率を適宜選択して、転がり抵抗特性
とグリップ性能の双方の向上を図っている。また、カー
ボンブラックについては、カーボンブラック充填量の減
量やカーボンブラックの粒子径を大きくするなどの手法
が用いられているが、いずれの方法においても低発熱性
と補強性および耐摩耗性との両立は難しく、実際には粒
子表面の活性度を最適化させたタイプのカーボンブラッ
クが使用されているのが現状である。 【0004】一方、低発熱化を目的としてシリカを使用
する方法が多数報告されている。しかし、シリカを配合
したゴム組成物は、走行を重ねるとゴムの剛性が低下
し、大幅にグリップ力が低下することが判明している。
また、シリカはその表面官能基であるシラノール基が水
素結合するために、シリカ粒子同士が凝集する傾向にあ
り、ゴム中へのシリカ粒子の分散が不充分となり、ゴム
組成物のムーニー粘度が高くなり、押出しなどの加工性
に劣るなどの問題が生じる。 【0005】このような問題を解決するために、各種の
カップリング剤や分散剤、表面改質剤などが用いられて
きた。たとえば、シランカップリング剤はシリカ表面の
シラノール基と結合してシリカ同士の凝集を防ぎ、加工
性を改善すると考えられている。しかし、シランカップ
リング剤は高価であるので、その他の安価な無機化合物
の分散剤および表面改質剤として、アニオン、カチオン
またはノニオン性の低分子界面活性剤や脂肪酸などが用
いられるが、これらの無機化合物の被覆力は弱いという
問題があった。 【0006】このように、無機化合物粉体の分散性を向
上し、作業性、加工性を低下させることなく、耐摩耗
性、低発熱性を維持し、ウェットグリップ性能に優れた
ゴム組成物は、未だに存在しないのが現状である。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、加工
性を低下させることなく、耐摩耗性、低発熱性を維持
し、ウェットグリップ性能を改善し得るゴム組成物を提
供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明は、(A)ジエン
系ゴム成分100重量部に対して、(B)チッ素吸着比
表面積が100〜300m2/gのシリカ5〜100重
量部、(C)該シリカの重量に対してシランカップリン
グ剤1〜20重量%、および、(D)該シリカの重量に
対して下記一般式(I)で表わされるポリエーテル化合
物0.1〜150重量%を含むゴム組成物に関する。 【0009】 【化2】 【0010】(式中、R1は水素原子、または、炭素数
1〜50の炭化水素基、ケイ素原子数1〜50のシロキ
シシリルプロピル基および−(AO)m−R2で表わされる
基よりなる群から選ばれた置換基を示す。R1は単一で
も複数の種類であってもよい。ここで、R2は水素原
子、または、炭素数1〜42の炭化水素基およびケイ素
原子数1〜40のシロキシシリルプロピル基からなる群
より選ばれた置換基、Aは炭素数2〜3のアルキレン
基、mは1〜100の整数を示す。m個のAは同一でも
異なっていてもよい。) 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。 【0012】本発明のゴム組成物は、シリカ配合ゴム組
成物に、シランカップリング剤および特定のポリエーテ
ル化合物を含有する。 【0013】本発明に使用されるゴム成分は、ジエン系
合成ゴムまたはジエン系合成ゴムと天然ゴムとの混合物
からなる。本発明において用いられるジエン系合成ゴム
としては、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、ブタ
ジエンゴム(BR)、イソプレンゴム(IR)、エチレ
ン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)、クロロプレ
ンゴム(CR)、アクリロニトリル−ブタジエンゴム
(NBR)、ブチルゴム(IIR)などがあげられる。
これらのゴムは単独で用いてもよく、2種以上を組み合
わせて用いてもよい。 【0014】本発明で使用されるシリカの例としては、
とくに制限はなく、従来ゴム補強用として慣用されてい
るもの、たとえば乾式法シリカ、湿式法シリカなどのな
かから適宜選択して用いることができる。 【0015】本発明に用いられるシリカは、チッ素吸着
比表面積(N2SA)が100〜300m2/gである。
シリカのN2SAが100m2/g未満では、補強効果が
小さく、300m2/gをこえると分散性が低下し、ゴ
ム組成物の発熱性が増大する。好ましくは、シリカのN
2SAの下限は130m2/g、上限は280m2/gで
ある。 【0016】前記シリカの配合量は、ゴム成分100重
量部に対して5〜100重量部である。シリカの配合量
が5重量部未満では充分なウェットグリップ性能が得ら
れず、100重量部をこえると作業性が低下する。好ま
しくは、シリカの配合量の下限は10重量部、上限は8
0重量部、さらには75重量部である。 【0017】本発明で好適に使用できるシランカップリ
ング剤は、従来からシリカ充填剤と併用される任意のシ
ランカップリング剤とすることができる。具体的には、
ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフ
ィド、ビス(2−トリエトキシシリルエチル)テトラス
ルフィド、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)テ
トラスルフィド、ビス(2−トリメトキシシリルエチ
ル)テトラスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリル
プロピル)トリスルフィド、ビス(3−トリメトキシシ
リルプロピル)トリスルフィド、ビス(3−トリエトキ
シシリルプロピル)ジスルフィド、ビス(3−トリメト
キシシリルプロピル)ジスルフィド、3−トリメトキシ
シリルプロピル−N,N―ジメチルチオカルバモイルテ
トラスルフィド、3−トリエトキシシリルプロピル−
N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、
2−トリエトキシシリルエチル−N,N−ジメチルチオ
カルバモイルテトラスルフィド、2−トリメトキシシリ
ルエチル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラス
ルフィド、3−トリメトキシシリルプロピルベンゾチア
ゾリルテトラスルフィド、3−トリエトキシシリルプロ
ピルベンゾチアゾールテトラスルフィド、3−トリエト
キシシリルプロピルメタクリレートモノスルフィド、3
−トリメトキシシリルプロピルメタクリレートモノスル
フィドなどのスルフィド系;3−メルカプトプロピルト
リメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリエトキ
シシラン、2−メルカプトエチルトリメトキシシラン、
2−メルカプトエチルトリエトキシシランなどのメルカ
プト系;ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキ
シシランなどのビニル系;3−アミノプロピルトリエト
キシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、
3−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリエトキシ
シラン、3−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリ
メトキシシランなどのアミノ系;γ−グリシドキシプロ
ピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルト
リメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジ
エトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジメ
トキシシランなどのグリシドキシ系;3−ニトロプロピ
ルトリメトキシシラン、3−ニトロプロピルトリエトキ
シシランなどのニトロ系;3−クロロプロピルトリメト
キシシラン、3−クロロプロピルトリエトキシシラン、
2−クロロエチルトリメトキシシラン、2−クロロエチ
ルトリエトキシシランなどのクロロ系などがあげられ
る。これらのなかでも、カップリング剤添加効果とコス
トの両立からビス(3−トリエトキシシリルプロピル)
テトラスルフィド、3−メルカプトプロピルトリメトキ
シシランなどが好適に用いられる。これらのシランカッ
プリング剤は、1種で、または2種以上を組み合わせて
用いてもよい。 【0018】かかるシランカップリング剤の配合量は、
前記シリカ重量に対して1〜20重量%である。シラン
カップリング剤の配合量が1重量%未満ではシランカッ
プリング剤を入れた効果が充分でなく、20重量%をこ
えると、コストが上がる割にカップリング効果が得られ
ず、補強性、耐摩耗性が低下する。分散効果、カップリ
ング効果の面から、シランカップリング剤の配合量の下
限は2重量%、上限は15重量%であることが望まし
い。 【0019】本発明で使用されるポリエーテル化合物
は、下記一般式(I)で表わされる。 【0020】 【化3】【0021】(式中、R1は水素原子、または、炭素数
1〜50の炭化水素基、ケイ素原子数1〜50のシロキ
シシリルプロピル基および−(AO)m−R2で表わされる
基よりなる群から選ばれた置換基を示す。R1は単一で
も複数の種類であってもよい。ここで、R2は水素原
子、または、炭素数1〜42の炭化水素基およびケイ素
原子数1〜40のシロキシシリルプロピル基からなる群
より選ばれた置換基、Aは炭素数2〜3のアルキレン
基、mは1〜100の整数を示す。m個のAは同一でも
異なっていてもよい。) 【0022】前記一般式(I)において、R1が炭化水
素基である場合、R1の好ましい例として、炭素数1〜
42のアルキル基もしくはアルケニル基、炭素数6〜4
2のアリール基、または、炭素数7〜43のアリールア
ルキル基もしくはアルキルアリール基があげられる。さ
らに好ましい例として、メチル基、エチル基、n−プロ
ピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、t−ブチル
基、オクチル基、デシル基、ドデシル基、セチル基、ス
テアリル基などの炭素数1〜30のアルキル基;アリル
基などの炭素数2〜30のアルケニル基;フェニル基な
どの炭素数6〜30のアリール基;ノニルフェニル基な
どの炭素数7〜31のアルキルアリール基などがあげら
れる。R1の炭素数が多すぎると、シリカの分散効果、
表面改質効果が低下する傾向がある。 【0023】R1がシロキシシリルプロピル基である場
合、R1の好ましい例として、ケイ素原子数1〜30の
直鎖または分岐鎖のシロキシシリルプロピル基があげら
れる。ケイ素原子数が30をこえると分散効果、表面改
質効果が低下する傾向がある。ケイ素原子数1〜20の
直鎖または分岐鎖のシロキシシリルプロピル基、さらに
はケイ素原子数1〜18の直鎖または分岐鎖のシロキシ
シリルプロピル基がより好ましい。これらのシロキシシ
リルプロピル基のケイ素原子に結合するアルキル置換基
は同一または異なっていてもよく、メチル基、ブチル
基、ビニル基、フェニル基などがあげられる。 【0024】前記一般式(I)において、R1は置換基
を有していてもよいが、その置換基として、ヒドロキシ
基、アルコキシ基(炭素数1〜30)、アミノ基、ジメ
チルアミノ基、ジエチルアミノ基、アミド基(炭素数1
〜18)、トリアルキルアンモニウム基(アルキル基の
炭素数1〜30)、ジアルキルアンモニウム基(アルキ
ル基の炭素数1〜30)、アルキルアンモニウム基(ア
ルキル基の炭素数1〜30)、アンモニウム基、メチル
エステル基、エチルエステル基、カルボキシル基、アシ
ル基(炭素数1〜18)、シリル基、シロキシ基(以
下、「本発明の置換基」という)などがあげられる。 【0025】R1が−(AO)m−R2で表わされる基であ
る場合において、R2が炭化水素基であるとき、R2の好
ましい例として、メチル基、エチル基、n−ブチル基、
t−ブチル基、オクチル基、デシル基、ドデシル基、セ
チル基、ステアリル基、フェニル基、ノニルフェニル基
などが例示される。 【0026】R2がシロキシシリルプロピル基であると
き、R2の好ましい例として、ケイ素原子数1〜20の
シロキシシリルプロピル基があげられる。これらのシロ
キシシリルプロピル基のケイ素原子に結合するアルキル
置換基は、同一または異なっていてもよく、メチル基、
ブチル基、ビニル基、フェニル基などがあげられる。 【0027】R2は置換基を有していてもよいが、その
置換基として「本発明の置換基」があげられる。 【0028】また、Aとして、エチレン基またはプロピ
レン基が例示され、mは、好ましくは1〜50の整数、
さらに好ましくは5〜10の整数である。 【0029】本発明のポリエーテル化合物(I)は、化
学式(II)で表わされるエポキシ化合物のみを重合する
か、その他のモノマー(X)と共重合して得られる。す
なわち、以下のいずれかの反応式によって得られる。 【0030】 【化4】【0031】(式中、R1は、前述した通りである。X
は、置換エポキシド(II)と共重合し得るその他のモノ
マーを示す。Yは、モノマーX由来の重合単位を示す。
p,qは、それぞれの重合単位の繰り返しを示す。) 【0032】これらの場合において、pは、好ましくは
5〜2000000である。pが5未満ではシリカの被
覆力が弱くなる傾向があり、2000000をこえると
ポリエーテル化合物そのものの分散性が低下するため
に、シリカの表面改質効果が低下する傾向がある。より
好ましくは、pの下限は10、上限は1000000、
さらには100000である。Xを用いた場合、q≠0
であり、qは1〜100000であることが好ましい。 【0033】ポリエーテル化合物(III)および(IV)
において、R1は複数の種類であってもよいが、その場
合、ポリエーテル主鎖におけるそれらの配列様式は、ブ
ロック、交互、ランダムのいずれであってもよい。ま
た、重合単位Yを有する化合物(IV)において、配列様
式はブロック、交互、ランダムのいずれであってもよ
い。 【0034】モノマーXとして、エチレンオキシド、置
換エポキシド(II)以外の置換エポキシド、またはエポ
キシド以外のアニオン重合性モノマーが例示される。好
ましい例として、エチレンオキシド、プロピレンオキシ
ド、炭素数4〜22のアルキレンオキシド、3−パーフ
ルオロアルキル−1,2−エポキシプロパン、4員環、
6員環または7員環のラクトン類、5員環または6員環
のカーボネート類、ラクタム類、ヘキサメチルシクロト
リシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、
メチル(メタ)アクリレートなどの(メタ)アクリル酸
エステル類、スチレン、ブタジエン、イソプレン、炭素
数5〜22の末端オレフィンなどが例示される。 【0035】本発明で使用されるポリエーテル化合物の
配合量は、前記シリカの重量に対して0.1〜150重
量%である。ポリエーテル化合物の配合量が0.1重量
%未満では充分な分散効果が得られず、150重量%を
こえるとコストが高くなる割に分散効果が得られない。
好ましくは、ポリエーテル化合物の配合量の下限は0.
5重量%、上限は100重量%、さらには80重量%で
ある。 【0036】本発明に使用されるポリエーテル化合物は
単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。ま
た、これ以外に公知の表面改質剤、分散剤、界面活性
剤、カップリング剤などを併用できる。 【0037】本発明のゴム組成物は、さらにカーボンブ
ラックを含むことができる。カーボンブラックを含有す
る場合、カーボンブラックのチッ素吸着比表面積(N2
SA)は70〜300m2/gであることが好ましい。
カーボンブラックのN2SAが70m2/g未満であると
充分な補強性や耐摩耗性が得られない傾向があり、30
0m2/gをこえると分散性が低下し、発熱性が増大す
る傾向がある。前記カーボンブラックの例としては、H
AF、ISAF、SAFなどがあげられるが、とくに制
限されるものではない。 【0038】カーボンブラックの配合量は、前記ゴム成
分100重量部に対して5〜150重量部であることが
好ましい。カーボンブラックの配合量が5重量部未満で
は補強性や耐摩耗性が低下する傾向があり、150重量
部をこえると分散性が低下するうえ、所望の特性が得ら
れない傾向がある。 【0039】なお、本発明のゴム組成物には、前記のゴ
ム成分、シリカ、シランカップリング剤、ポリエーテル
化合物、カーボンブラック以外に、必要に応じて、軟化
剤、老化防止剤、加硫剤、加硫促進剤、加硫促進助剤な
どの通常のゴム工業で使用される配合剤を適宜配合する
ことができる。 【0040】本発明のゴム組成物は、加工性、耐摩耗性
を低下させることなく、低発熱性、ウェットグリップ性
能を改善しうるものであり、タイヤ用ゴム組成物、なか
でもトレッド用ゴム組成物やサイドウォール用ゴム組成
物として好適に用いることができる。 【0041】 【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説
明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではな
い。 【0042】以下の製造例にしたがってポリエーテル化
合物を合成した。合成したポリエーテル化合物の分子量
は、GPCにより測定した。測定には、ウォーターズ製
150C型を使用し、カラムは昭和電工(株)製Sho
dex HT−806、Shodex HT−803
(×2本)を用いた(カラム温度:130℃、移動相:
o−ジクロロベンゼン)。ポリスチレン換算で合成した
ポリエーテル化合物の数平均分子量(以下、Mnと略記
する)を求めた。 【0043】製造例1(ポリエーテル化合物) トルエン中、ステアリルグリシジルエーテル50gを、
サマリウムアルコキシド−メチルアルモキサン触媒1モ
ル%(グリシジルエーテルに対するモル%、以下同じ)
を用いて、130℃で12時間重合した。反応液を再沈
精製して、白色固体のポリエーテル化合物を得た。本
品は、側鎖に長鎖アルキル基を有する改質剤である。本
品のMnは29万であった。以下に本品の構造式を示
す。 【0044】 【化5】 【0045】製造例2(ポリエーテル化合物) ステアリルグリシジルエーテル50gの代わりに、ステ
アリルグリシジルエーテル40gとトリメトキシシリル
プロピルグリシジルエーテル10gを用いたほかは、製
造例1と同様にして、白色固体のポリエーテル化合物
を得た。本品は、側鎖に長鎖アルキル基とアルコキシシ
リル基を有する改質剤である。本品のMnは20万であ
った。以下に本品の構造式を示す。 【0046】 【化6】 【0047】製造例3(ポリエーテル化合物) トルエン中、シロキシシリルプロピルグリシジルエーテ
ル(ジメチルシリコーン鎖の平均Si原子数:8.1)
50gを、サマリウムアルコキシド−メチルアルモキサ
ン触媒2モル%を用いて、130℃で12時間重合し
た。反応液を再沈精製して、無色透明の柔軟ポリマーと
してポリエーテル化合物を得た。本品は、側鎖にシリ
コーン鎖を有する改質剤である。本品のMnは2000
万以上であった。以下に本品の構造式を示す。ここで、
mは28000以上の数値を表わす。 【0048】 【化7】 【0049】以下に実施例および比較例で用いた他の薬
品をまとめて説明する。 SBR:ジェイエスアール(株)製のSBR1502 シリカ:デグッサ製のウルトラジルVN3(N2SA:
210m2/g) シランカップリング剤:デグッサ製のSi69(ビス
(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィ
ド) 老化防止剤:大内新興化学工業(株)製のノクラック6
C(N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル
−p−フェニレンジアミン) ステアリン酸:日本油脂(株)製のステアリン酸 酸化亜鉛:三井金属鉱業(株)製の亜鉛華1号 硫黄:鶴見化学(株)製の粉末硫黄 加硫促進剤TBBS:大内新興化学工業(株)製ノクセ
ラーNS(N−tert−ブチル−2−ベンゾチアジル
スルフェンアミド) 加硫促進剤DPG:大内新興化学工業(株)製のノクセ
ラーD(N,N’−ジフェニルグアニジン) 【0050】実施例1〜4および比較例1〜2 下記の配合表1に示す配合処方にしたがって、混練り配
合し、各種供試ゴム組成物を得た。これらの配合物を1
70℃で20分間プレス加硫して加硫物を得、これらに
ついて以下に示す各特性の試験を行なった。 【0051】(摩耗試験)ランボーン摩耗試験機にて、
温度20℃、スリップ率20%、試験時間5分間の条件
でランボーン摩耗量を測定し、各配合の容積損失を計算
し、比較例1の損質量を100として下記計算式により
指数表示した(摩耗指数)。指数が大きいほど耐摩耗性
が優れる。 【0052】(摩耗指数)=(比較例1の損失量)÷
(各配合の損失量)×100 【0053】(転がり抵抗指数)粘弾性スペクトロメー
ター VES((株)岩本製作所製)を用いて、温度7
0℃、初期歪み10%、動歪み2%の条件下で各配合の
損失正接(tanδ)を測定し、比較例1のtanδを
100として、下記計算式により指数表示した(転がり
抵抗指数)。指数が大きいほど転がり抵抗特性が優れ
る。 【0054】(転がり抵抗指数)=(比較例1のtan
δ)÷(各配合のtanδ)×100 【0055】(ウェットスキッド試験)スタンレー社製
のポータブルスキッドテスターを用いてASTM E3
03−83の方法にしたがって測定し、比較例1のウェ
ットスキッドレジスタンスを100として下記計算式に
より指数表示した(ウェットスキッド指数)。指数が大
きいほどウェットスキッド性能が優れる。 【0056】(ウェットスキッド指数)=(各配合のウ
ェットスキッドレジスタンス)÷(比較例1のウェット
スキッドレジスタンス)×100 【0057】結果を表1に示す。シリカ配合ゴム組成物
において、シランカップリング剤とポリエーテル化合物
の両方を用いた実施例1〜4は、シランカップリング剤
のみを用いた比較例1、ポリエーテル化合物のみを用い
た比較例2に対し、耐摩耗性を維持しながら、低発熱性
およびウェットスキッド性能を改善することができた。 【0058】 【表1】 【0059】 【発明の効果】本発明によれば、シリカ配合ゴム組成物
において、シランカップリング剤およびポリエーテル化
合物を併用することにより、加工性を低下させることな
く、耐摩耗性、低発熱性を維持し、ウェットグリップ性
能を改善することができる。
フロントページの続き Fターム(参考) 4J002 AC01W AC02W AC03W AC06W AC07W AC08W AC09W BB15W BB18W CH02X DJ016 EX007 EX027 EX077 EX087 FD030 FD140 FD150 FD207

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 (A)ジエン系ゴム成分100重量部に
    対して、(B)チッ素吸着比表面積が100〜300m
    2/gのシリカ5〜100重量部、(C)該シリカの重
    量に対してシランカップリング剤1〜20重量%、およ
    び、(D)該シリカの重量に対して下記一般式(I)で
    表わされるポリエーテル化合物0.1〜150重量%を
    含むゴム組成物。 【化1】 (式中、R1は水素原子、または、炭素数1〜50の炭
    化水素基、ケイ素原子数1〜50のシロキシシリルプロ
    ピル基および−(AO)m−R2で表わされる基よりなる群
    から選ばれた置換基を示す。R1は単一でも複数の種類
    であってもよい。ここで、R2は水素原子、または、炭
    素数1〜42の炭化水素基およびケイ素原子数1〜40
    のシロキシシリルプロピル基からなる群より選ばれた置
    換基、Aは炭素数2〜3のアルキレン基、mは1〜10
    0の整数を示す。m個のAは同一でも異なっていてもよ
    い。)
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006282964A (ja) * 2005-04-05 2006-10-19 Asahi Kasei Chemicals Corp ゴム組成物

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