JP2003128147A - 段ボール紙製緩衝材 - Google Patents

段ボール紙製緩衝材

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JP2003128147A JP2001330878A JP2001330878A JP2003128147A JP 2003128147 A JP2003128147 A JP 2003128147A JP 2001330878 A JP2001330878 A JP 2001330878A JP 2001330878 A JP2001330878 A JP 2001330878A JP 2003128147 A JP2003128147 A JP 2003128147A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組立作業ミスの削減、および、緩衝壁部を構
成する紙材の削減を図る。 【解決手段】 箱1の両側内面下部に配置する第1側壁
部14、および、該第1側壁部14の上端から屈曲して
内側下向きに延びる第2側壁部15を備えた略三角形状
をなす一対の緩衝壁部13と、第1側壁部14の下部に
連続し第2側壁部15と交差するように内向き上方に傾
斜して延びる第1連続部18、および、該第1連続部1
8の上端から第2側壁部15の下端にかけて延びる第2
連続部19を備え、これら第1連続部18と第2連続部
19との折曲位置を第1側壁部14と第2側壁部15と
の折曲位置と所定間隔をもって位置させた緩衝壁維持部
16と、第2側壁部15の下端を連続させる底面部20
とからなる構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、板状の商品や精密
機器を箱に梱包する際に使用する段ボール紙製緩衝材に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7に示すように、包装箱内に設置する
従来の緩衝材100は、包装箱の側面に沿って立設する
第1側壁部101a、該第1側壁部101aの上端から
水平方向に延びる第2側壁部101b、および、該第2
側壁部101bの内端から下方に延びる第3側壁部10
1cからなる一対の緩衝壁部101を備えている。
【0003】前記緩衝壁部101の両端には、該緩衝壁
部101の折り曲げ状態を維持するための緩衝壁維持部
102が設けられている。具体的には、この緩衝壁維持
部102は、第1側壁部101aから屈曲するとともに
第2側壁部101bと連続する第1連続部102aと、
前記第3側壁部101cに対して所定間隔をもって内側
に位置する第2連続部102bとかなる。また、各緩衝
壁部101の第3側壁部101cの下端および第2連続
部102bの下端は、底面部103によって連続されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記段
ボール紙製緩衝材は、図8に示すように、緩衝材100
を構成する打抜製品100’は、第2側壁部101bと
第3側壁部101cとの境界部分に形成する折曲線10
4aが長手方向Yにかけて延び、その端部から緩衝壁維
持部102と分離するための切断線105が設けられて
いる。また、緩衝壁維持部102は、その第2連続部1
02bを第3側壁部101cと所定間隔をもって位置さ
せるために、第1連続部102aと第2連続部102b
との境界部分に形成する折曲線104bを折曲線104
aと所定間隔をもって位置させている。
【0005】そのため、前記打抜製品100’を折り曲
げて緩衝材100を形成する際には、折曲線104aに
沿って折り曲げる時に、その力が第1連続部102aを
構成する領域Rに伝わり、この領域Rが折れ曲がるとい
う組立ミスが発生し易いという問題がある。また、前記
緩衝壁部101は、断面略四角形状をなすように構成し
ているため、構成するための必要面積が広く、コスト高
になる。
【0006】そこで、本発明では、組立作業ミスの削
減、および、緩衝壁部101を構成する紙材の削減を図
ることができる段ボール紙製緩衝材を提供することを課
題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の段ボール紙製緩衝材は、連続した一枚の段
ボール紙からなり、箱内に配設して該箱内に収容する商
品への負荷を緩衝させる段ボール紙製緩衝材において、
前記箱の両側内面下部に配置する第1側壁部、および、
該第1側壁部の上端から屈曲して内側下向きに延びる第
2側壁部を備えた略三角形状をなす一対の緩衝壁部と、
前記第1側壁部の下部に連続し前記第2側壁部と交差す
るように内向き上方に傾斜して延びる第1連続部、およ
び、該第1連続部の上端から前記第2側壁部の下端にか
けて延びる第2連続部を備え、これら第1連続部と第2
連続部との折曲位置を前記第1側壁部と第2側壁部との
折曲位置と所定間隔をもって位置させた緩衝壁維持部
と、前記第2側壁部の下端を連続させる底面部とからな
る構成としている。
【0008】ここで、前記商品への負荷とは、収容した
箱自体に外部から加わる振動などの衝撃や、その衝撃に
伴う箱内で商品の移動などを意味する。
【0009】前記緩衝材によれば、緩衝壁部を構成する
第1側壁部と第2側壁部の折曲位置は、その両端が緩衝
壁維持部と完全に分離されている。そのため、前記折り
曲げる力が直接的に緩衝壁維持部の第1連続部に伝わ
り、該第1連続部が折れ曲がることを防止できる。ま
た、緩衝壁部は、断面略三角形状をなすように構成され
ているため、製造するための必要面積を削減し、コスト
ダウンを図ることができる。しかも、前記緩衝壁部で
は、外部から加わる水平方向からの衝撃や、その衝撃に
伴う水平方向の移動による負荷を確実に緩衝し、商品に
衝撃が加わることを抑制できる。
【0010】前記緩衝材では、前記緩衝壁部を構成する
第2側壁部の下端を、前記第1側壁部の下端より上方に
位置させ、前記底面部を前記箱の底から浮かせるととも
に、前記底面部の両端に、該底面部を浮かせた状態に保
持する支持脚部を設けることが好ましい。このようにす
れば、上下方向の衝撃や、その衝撃に伴う移動を確実に
緩衝できる。そのうえ、箱内に重い商品を収容しても確
実に浮かせた状態を維持できる。
【0011】この場合、前記底面部を、両緩衝壁部の間
にかけて波状に連続するように構成することが好まし
い。このようにすれば、より確実に上下方向の衝撃およ
び移動を抑制できる。
【0012】しかも、前記緩衝壁部の第2側壁部および
波状に連続する底面部に、それぞれ直線上に位置する差
込溝を設け、板状商品を幅方向に延びるように立設する
ように構成することが好ましい。このようにすれば、複
数の板状商品を収容できるとともに、収容した商品に対
して衝撃が加わることを確実に防止できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従って説明する。図1から図3は、本発明の第1実施
形態の緩衝材10を示す。この緩衝材10は、大略、略
断面三角形状をなす一対の緩衝壁部13A,13Bと、
該緩衝壁部13A,13Bを構成する側壁部14,15
が所定角度を超えて近接することを防止する緩衝壁維持
部16と、幅方向Xにかけて波状をなす底面部20と、
該底面部20を包装箱1の底面から所定間隔をもって浮
かせる支持脚部22とからなる。なお、前記包装箱1
は、4方を囲繞する周壁2の上下端部をフラップ3によ
り閉塞するようにした周知のものである。
【0014】前記緩衝材10は、紙器打抜装置(図示せ
ず)によって段ボール紙5を図2(A)に示す連続した
一枚の展開状態で打ち抜き、この打抜製品10’の所定
位置を折り曲げることにより形成される。ここで、前記
段ボール紙5は、図2(B)に示すように、一対の表紙
5aおよび裏紙5bの間に波状の中しん5cを配設した
ものである。
【0015】展開状態の打抜製品10’は、図2(A)
に示すように、両側に緩衝壁部13A,13Bを備えて
いる。そして、これら緩衝壁部13A,13Bの長手方
向Yに沿った両端に、緩衝壁維持部16が設けられると
ともに、緩衝壁部13A,13Bの間に底面部20が設
けられている。そして、この底面部20の長手方向Yの
両側に支持脚部22が設けられている。なお、この図面
において、波線は、肉厚を圧縮して表面を窪ませた第1
折曲線11を示す。また、一点鎖線は、折り曲げる際の
作業性および折り曲げ状態の維持を図るために、前記と
同様に折曲線を設けるとともに、この折曲線上に所定間
隔をもって切断部分を設けた第2折曲線12を示す。ま
た、段ボール紙5を構成する中しん5cは、打抜製品1
0’の幅方向Xにかけて延びるように構成されている。
【0016】前記緩衝壁部13A,13Bは、包装箱1
の両側内面下部に配置し、そこから鉛直上方に延びる略
逆T字形状の第1側壁部14、および、該第1側壁部1
4と連続する第2側壁部15とを備えている。これら側
壁部14,15との境界部分には、第1折曲線11aが
設けられ、この第1折曲線11aに沿って第2側壁部1
5を屈曲させることにより、該第2側壁部15が内側下
向きに傾斜して延びるように構成される。
【0017】前記緩衝壁維持部16は、前記緩衝壁部1
3A,13Bの第1側壁部14と第2側壁部15との交
差角度が所定角度を越えて近接することを防止するもの
で、第1側壁部14の下部から第2側壁部15の端部ま
で延びる第1切断線17によって緩衝壁部13A,13
Bと区画されている。具体的には、この緩衝壁維持部1
6は、第1側壁部14の下部の突部14aと連続する第
1連続部18と、該第1連続部18と連続する第2連続
部19とからなる。第1連続部18と第1側壁部14の
突部14aとの境界部分には第1折曲線11bが設けら
れている。また、第1連続部18と第2連続部19との
境界部分には、第1折曲線11cが設けられている。そ
して、この第1折曲線11cは、緩衝壁部13A,13
Bの第1折曲線11aに対し、幅方向Xに所定間隔をも
って離れた位置とされている。
【0018】本実施形態では、前記緩衝壁維持部16
は、前記折曲線b,cの形成位置により、第1連続部1
8の屈曲で該第1連続部18が緩衝壁部13A,13B
の第2側壁部15と交差するように傾斜して延び、第2
連続部19の屈曲で該第2連続部19が第1連続部18
の上端から前記第2側壁部15の下端にかけて延びるよ
うに構成される。また、第1側壁部14を包装箱1の側
壁に沿うように鉛直上向きに延びるように位置させる
と、第1側壁部14より長尺な第2側壁部15の下端が
第1側壁部14の下端より上方に位置し、包装箱1の底
から所定間隔をもって浮くように構成されている。
【0019】前記底面部20は、一対の緩衝壁部13
A,13Bの第2側壁部15の下端と連続するように設
けられるもので、これらの境界部分には第2折曲線12
aが設けられている。本実施形態では、この底面部20
は、一対の第2折曲線12aの間に5つの第2折曲線1
2bを所定間隔をもって形成し、両側の緩衝壁部13
A,13Bの間にかけて6つの底構成面21a〜21f
により波状に連続するように構成されている。
【0020】前記支持脚部22は、前記底面部20を包
装箱1の底から浮かせた状態に保持するもので、底面部
20を構成する両側端部の底構成面21a,21fを除
き、その間の底構成面21b〜21eと第2切断線23
によって区画されている。この第2切断線23は、前記
第1切断線17と略直線上に一致するように形成されて
いる。具体的には、この支持脚部22は、第2連続部1
9および底構成面21a,21fと連続する一対の基礎
枠部24A,24Bと、該基礎枠部24A,24Bと連
続する脚部25とからなる。
【0021】前記基礎枠部24A,24Bと第2連続部
19との境界部分には第2折曲線12aと直線上に一致
する第1折曲線11dが設けられている。また、基礎枠
部24A,24Bの境界である中央部分には、第1折曲
線11eが設けられている。
【0022】前記脚部25は、組立状態において、上方
への突出を防止するための切断部25aと、包装箱1の
底に当接させるための当接部25bとを備え、この当接
部25bの突出長さhが、底面部20を包装箱1の底か
ら浮かせる間隔に設定されている。この脚部25と基礎
枠部24A,24Bとの境界部分には第2折曲線12c
が設けられている。
【0023】前記打抜製品10’を緩衝材10として組
み立てる場合には、例えば、第2折曲線12aおよび第
1折曲線11dに沿って緩衝壁部13A,13Bおよび
緩衝壁構成部を底面部20に対して谷折りする。
【0024】ついで、第1折曲線11aに沿って緩衝壁
部13A,13Bの第1側壁部14および第2側壁部1
5を山折りする。この際、第1折曲線11aの両端は、
第1切断線17により緩衝壁維持部16と完全に切断さ
れている。また、本実施形態では、段ボール紙5を構成
する中しん5cの延び方向を、第1折曲線11aの延び
方向(折曲方向)と直交する幅方向Xとし、長手方向Y
に沿った折り曲げの力には強い耐性を有するように構成
されている。そのため、前記折り曲げる力が直接的に緩
衝壁維持部16の第1連続部18に伝わり、該第1連続
部18が折れ曲がることはない。
【0025】なお、前記第1側壁部14と第2側壁部1
5の折り曲げを続けると、その力が、第1側壁部14と
連続した第1連続部18から緩衝壁構成部に伝わる。そ
して、この緩衝壁構成部において、長手方向Yに沿った
折れ曲がりを許容する第1折曲線11b,11cに沿っ
て緩衝壁構成部が屈曲する。
【0026】その後、第2折曲線12bおよび第1折曲
線11eに沿って底面部20および支持脚部22の基礎
枠部24A,24Bを屈曲させるとともに、第2折曲線
12bをそれぞれ山折りまたは谷折りし、底構成面21
a〜21fを波状に連続するように屈曲させる。また、
第2折曲線12cに沿って各脚部25を折り曲げる。
【0027】このようにして組み立てた緩衝材10を包
装箱1に収容すると、図1および図3に示すように、両
側の緩衝壁部13A,13Bは、その第1側壁部14が
包装箱1の周壁2に沿って立設する。また、第2側壁部
15は、緩衝壁維持部16により第1側壁部14に対し
て所定角度で屈曲し、その下端が包装箱1の底(第1側
壁部14の下端)より上方に位置する。一方、緩衝壁維
持部16は、第1連続部18が第2側壁部15と交差す
るように内向きに上方傾斜する。また、第2連続部19
が第1連続部18から第2側壁部15の下端にかけて延
び、緩衝壁部13を構成する第1側壁部14と第2側壁
部15とが所定角度を超えて鋭角に近接することを抑制
する。さらに、支持脚部22の脚部25は、その当接部
25bが包装箱1の底に当接し、波状に連続した底面部
20が包装箱1の底から所定間隔をもって離間した状態
に支持する。
【0028】前記緩衝材10を配置した包装箱1には、
例えば、衝撃により各縁が破損し易い板状の樹脂製ボー
ドや精密機器が収納される。なお、収容する商品は、そ
の長さが両端の緩衝壁維持部16の間隔と同等で、幅が
底面部20の頂部と同一高さでの第2側壁部15間の間
隔と同等のものである。また、収容した商品の上部に
は、発泡スチロールなどの周知の緩衝部材が配設され、
この状態で包装箱1の開口をフラップ3によって閉塞す
る。
【0029】図3に示すように、商品を収容した包装箱
1に対し、上側から衝撃が加わると、その衝撃は収納し
た緩衝部材により緩衝される。また、下方から衝撃が加
わると、その衝撃は前記緩衝材10の底面部20により
緩衝される。さらに、これらの衝撃に伴う商品の上下方
向の移動は、緩衝部材および緩衝材10の底面部20に
より抑制されるとともに減衰される。
【0030】具体的に、緩衝材10では、商品が下向き
の移動することによる負荷F1が加わると、その負荷F
1は、底面部20を構成する両側端部の底構成面21
a,21fから緩衝壁部13の第2側壁部15、およ
び、支持脚部22の基礎枠部24A,24Bに分散され
る。そして、その分散された負荷F1aは、第2側壁部
15を第1側壁部14の側に近接する方向に移動させる
ように作用するとともに、基礎枠部24A,24Bを両
側に広がるように移動させるように作用する。そして、
これらの移動は、第2連続部19を介して連続した第1
連続部18の抗力と、緩衝壁部13が有する弾性力によ
り抑制されるとともに、緩衝および減衰される。
【0031】また、包装箱1に対して左右の周壁2から
衝撃が加わると、その衝撃は緩衝材10の緩衝壁部13
により緩衝される。また、その衝撃に伴う左右方向の移
動は、緩衝壁部13を構成する第2側壁部15により抑
制されるとともに減衰される。
【0032】具体的には、緩衝材10では、商品が左右
に移動することによる負荷F2が加わると、その負荷F
2は、緩衝壁部13を構成する第2側壁部15を第1側
壁部14の側に移動させるように作用する。そして、こ
の移動は、前記と同様に、第2側壁部15の下端と連続
した第2連続部19を介して第1連続部18の抗力と、
緩衝壁部13が有する弾性力により抑制されるととも
に、緩衝および減衰される。
【0033】さらに、包装箱1に対して前後方向(緩衝
壁部13の長手方向Y)の衝撃が加わると、その衝撃は
緩衝材10の支持脚部22および緩衝壁維持部16によ
り緩衝される。また、その衝撃に伴う前後方向の移動
は、同様に支持脚部22の基礎枠部24A,24B、お
よび、緩衝壁維持部16の連続部18,19により抑制
されるととに減衰される。なお、この前後方向の負荷
は、緩衝材10を構成する段ボール紙5が有する弾性力
でのみ緩衝および減衰される。即ち、緩衝壁維持部16
は、長手方向に負荷を緩衝する役割もなす。
【0034】このように、本発明の緩衝材10では、緩
衝壁部13を断面略三角形状に構成しているため、製造
するための必要面積を削減し、コストダウンを図ること
ができる。しかも、前述のように、外部から加わる衝撃
や、その衝撃に伴う移動による負荷を確実に緩衝し、商
品に衝撃が加わることを抑制できる。また、底面部20
には、連続する支持脚部22が設けられているため、包
装箱1内に収容する商品が重いものでも確実に底面部2
0を浮かせた状態に保持できる。
【0035】また、本実施形態の緩衝材10では、底面
部20の各底構成面21の幅方向Xの長さを変更するこ
とにより、底面部20の頂部の高さを変更できる。即
ち、底面部20からの緩衝距離を希望に応じて容易に調
整できる。
【0036】また、緩衝壁部13の第1折曲線11aと
緩衝壁維持部16の第1折曲線11cとの間隔を調整す
ることにより、長手方向の負荷を緩衝する緩衝壁維持部
16の内方への突出量、および、緩衝壁部13の屈曲可
能な角度を変更できる。即ち、確保したい緩衝力や商品
の幅方向Xの大きさに応じ、緩衝壁部13の傾斜角度を
希望に応じて調整できる。
【0037】また、支持脚部22を構成する基礎枠部2
4A,24Bの長さを調整することにより、底構成面2
1b,21eとの屈曲角度を調整し、これらの間の底構
成面21の屈曲角度を調整することにより、底面部20
の強度を変更できる。即ち、収容する商品の重量に応
じ、底面の強度を希望に応じて調整できる。
【0038】図4から図6は第2実施形態の緩衝材10
を示す。この第2実施形態では、緩衝壁部13および底
面部20に直線上に位置する差込溝13a,20aを設
け、板状の商品を幅方向Xに延びるように立設できるよ
うにした点で、第1実施形態と特に相違している。
【0039】具体的には、第2実施形態の打抜製品1
0’は、図5に示すように、緩衝壁部13を構成する第
2側壁部15に、所定間隔をもって差込溝13aが設け
られている。この差込溝13aは、底面部20の側を除
く3辺をコ字形状に切断することにより、内部に舌片1
3bを有する構成とされている。
【0040】また、底面部20は、4つの底構成面21
a〜21dにより波状に連続するように構成され、その
両側端部の底構成面21a,21dから隣接する底構成
面21b,21cに延びるように差込溝20aが設けら
れている。この差込溝20aは、各緩衝壁部13A,1
3Bの側を除く3辺をコ字形状に切断することにより、
内部に舌片20bを有する構成とされている。この舌片
20bは、組立時において、第2折曲線12bに沿って
底面部20を折り曲げる際に、折れ曲がるのを防止する
ために先端部が切り抜かれた構成とされている。なお、
本実施形態では、底構成面21a,21bおよび21
c,21dとの境界部分に形成する折曲線を切断部分を
設けない第1折曲線としている。
【0041】この第2実施形態の緩衝材10では、図3
に示すように、差込溝13a,20aに液晶パネルなど
の板状の機器を差し込むことにより、各差込溝13a,
20aの舌片13b,20bを折り曲げ、差込溝13
a,20a内に位置決めして収納できる。そして、包装
箱1の外部から衝撃が加わった場合には、第1実施形態
と同様に、その衝撃を緩衝するとともに、移動を抑制お
よび減衰できる。
【0042】なお、本発明の緩衝材10は前記実施形態
の構成に限定されるものではない。例えば、前記実施形
態では、複数の底構成面21により波状に連続するよう
に底面部20を構成したが、水平面により構成してもよ
い。
【0043】また、前記実施形態では、底面部20を包
装箱1の底から所定間隔をもって浮くように構成した
が、箱の底に周知の緩衝部材を敷設する場合には、緩衝
壁部13の第1側面部の下端と面一に位置するように構
成してもよい。
【0044】さらに、収容する商品が軽量である場合に
は、底面部20の両側に設けた支持脚部22は設けない
構成としてもよい。
【0045】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の段ボール紙製緩衝材は、緩衝壁部を構成する第1側壁
部と第2側壁部の折曲位置は、その両端が緩衝壁維持部
と完全に分離されているため、前記折り曲げる力が直接
的に緩衝壁維持部の第1連続部に伝わり、該第1連続部
が折れ曲がることを防止できる。また、緩衝壁部は、断
面略三角形状をなすように構成されているため、製造す
るための必要面積を削減し、コストダウンを図ることが
できる。しかも、前記緩衝壁部では、外部から加わる水
平方向からの衝撃や、その衝撃に伴う水平方向の移動に
よる負荷を確実に緩衝し、商品に衝撃が加わることを抑
制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の緩衝材を示す斜視図
である。
【図2】 (A)は第1実施形態の緩衝材の展開状態を
示す平面図、(B)は段ボール箱を示す側面図である。
【図3】 第1実施形態の緩衝材を箱に設置した状態を
示す断面図である。
【図4】 第2実施形態の緩衝材を示す斜視図である。
【図5】 第2実施形態の緩衝材の展開状態を示す平面
図である。
【図6】 第3実施形態の緩衝材を箱に設置した状態を
示す断面図である。
【図7】 従来の緩衝材を示す斜視図である。
【図8】 従来の緩衝材の展開状態を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
1…包装箱、10…緩衝材、10’…打抜製品、11a
〜11e…第1折曲線、12a〜12c…第2折曲線、
13A,13B…緩衝壁部、13a…差込溝、14…第
1側壁部、15…第2側壁部、16…緩衝壁維持部、1
8…第1連続部、19…第2連続部、20…底面部、2
0a…差込溝、21a〜21f…底構成面、22…支持
脚部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続した一枚の段ボール紙からなり、箱
    内に配設して該箱内に収容する商品への負荷を緩衝させ
    る段ボール紙製緩衝材において、 前記箱の両側内面下部に配置する第1側壁部、および、
    該第1側壁部の上端から屈曲して内側下向きに延びる第
    2側壁部を備えた略三角形状をなす一対の緩衝壁部と、 前記第1側壁部の下部に連続し前記第2側壁部と交差す
    るように内向き上方に傾斜して延びる第1連続部、およ
    び、該第1連続部の上端から前記第2側壁部の下端にか
    けて延びる第2連続部を備え、これら第1連続部と第2
    連続部との折曲位置を前記第1側壁部と第2側壁部との
    折曲位置と所定間隔をもって位置させた緩衝壁維持部
    と、 前記第2側壁部の下端を連続させる底面部とからなるこ
    とを特徴とする段ボール紙製緩衝材。
  2. 【請求項2】 前記緩衝壁部を構成する第2側壁部の下
    端を、前記第1側壁部の下端より上方に位置させ、前記
    底面部を前記箱の底から浮かせるとともに、 前記底面部の両端に、該底面部を浮かせた状態に保持す
    る支持脚部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の
    段ボール紙製緩衝材。
  3. 【請求項3】 前記底面部を、両緩衝壁部の間にかけて
    波状に連続するようにしたことを特徴とする請求項2に
    記載の段ボール紙製緩衝材。
  4. 【請求項4】 前記緩衝壁部の第2側壁部および波状に
    連続する底面部に、それぞれ直線上に位置する差込溝を
    設け、板状商品を幅方向に延びるように立設するように
    したことを特徴とする請求項3に記載の段ボール紙製緩
    衝材。
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