JP2003127976A - 小型船舶のブリッジ構造 - Google Patents

小型船舶のブリッジ構造

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JP2003127976A
JP2003127976A JP2001324389A JP2001324389A JP2003127976A JP 2003127976 A JP2003127976 A JP 2003127976A JP 2001324389 A JP2001324389 A JP 2001324389A JP 2001324389 A JP2001324389 A JP 2001324389A JP 2003127976 A JP2003127976 A JP 2003127976A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来、操船しながら釣り作業を行うために、
釣り作業のために別の操船場所を設置する場合と、操船
席側方でブリッジサイド後部に開き戸を設けた場合があ
った。前者の場合は、船体の小型化の障害となる上、コ
ストがかかり、後者の場合も、航行時と釣り時で開き戸
の開閉作業が必要となるため煩わしく、コストもかかっ
た。 【解決手段】 操船等を行うブリッジ10の操船席側の
ブリッジサイド14後端を側面視略S字状に形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、操船等を行うブリ
ッジに配設される操船席からの釣り作業等を可能とした
小型船舶のブリッジ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、操船席からの釣り作業等を可
能とした構成の小型船舶があり、該操船席は操船等を行
うブリッジに配設されている。該ブリッジは、左右側部
をブリッジサイドにより、前端部をフロントウィンドシ
ールドにより、また、上方を上部カバーにより覆う等し
て、操船席にて操船等を行う操縦者を、航行中の風圧や
水しぶきから保護するよう構成していた。また、このよ
うな小型船舶においては、操船席に座った状態で釣り等
を行うことができるように構成していた。しかし、上記
従来技術においては、ブリッジ左右側部のブリッジサイ
ドは開閉することができずに固定式となっていたため、
操船席からの釣り作業を優先すると、ブリッジサイドの
前後長さを短くする必要があり、操縦者を風圧、水しぶ
きから十分に保護することができず、また、操船性を優
先させて、ブリッジサイドを長くして後方まで延設した
場合には、操縦者の左右が保護される反面、操船席から
の釣り作業ができないという問題があった。そこで、航
行操作のための操船場所と釣り作業のため操船場所をそ
れぞれブリッジの内外に設置したり、ブリッジのブリッ
ジサイド後部を開き戸として開閉可能に構成し、航行時
は閉じ、釣り時は開くようにしたりして、操船しながら
釣り作業を行えるようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、釣り作業のた
めに別の操船場所を設置する構成とした場合、船体の小
型化の障害となる上、コスト高となっていた。また、魚
探知機は通常ブリッジ内のカウンターに設置することが
多いため、釣り時には魚探知機を見にくく、魚探知機を
よく見るために移動しなければならないことがあった。
また、ブリッジサイド後部に設けた開き戸を開閉可能と
した場合、航行時と釣り時で開き戸の開閉作業が必要と
なり、手間がかかり煩わしかった。また、部品点数が増
えることとなり、コストがかかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するた
めの手段を説明する。
【0005】即ち、請求項1においては、操船等を行う
ブリッジの操船席側のブリッジサイド後端を側面視略S
字状に形成したものである。
【0006】請求項2においては、操船席の右舷側の前
部角部を斜めに切欠いたものである。
【0007】請求項3においては、操船席が舷側に回動
するように構成したものである。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、発明の実施の形態を説明す
る。図1は本発明の小型船舶の側面図、図2は同じく平
面図、図3はブリッジの側面図、図4は同じく平面図、
図5は操船席の開閉状態を示す後面図、図6は操船席を
開放した状態を示す平面図である。
【0009】まず、本発明にかかる小型船舶の全体構成
について説明する。図1に示すように、小型船舶は船体
1内にエンジン2を有し、該エンジン2から後方に延出
したシャフト3の先端に水中プロペラからなる推進機5
が配設されて、エンジン2の駆動力により航行可能とし
ている。なお、推進機はプロペラに限るものではなく、
ウォータジェット推進機など推進可能なものならよい。
【0010】また、図2に示すように、船体1の前部に
は、アンカーストア6が配設され、該アンカーストア6
の後方には物入7等が配置されており、その後方には、
船体1の左右略中央位置に、ブリッジ10が配設されて
いる。ブリッジ10には操船席15等が配設されてお
り、該操船席15の前方をフロントウィンドシールド1
1により、左右側方をブリッジサイド14・14及びサ
イドウィンド12・12により、上方を上部カバー13
により覆って該ブリッジ10を構成している。また、操
船席15は、ブリッジ10の左右一側、例えば右側に寄
せて配設されている。また、操船席15の左側にはイケ
ス8等を配置している。
【0011】また、ブリッジ10の左右側部には通路1
8・18が形成され、ブリッジ10の左右側部を通過可
能としており、該通路18を経由して、船体1の前部側
と後部側を移動可能としている。そして、該通路18・
18の外方側には、ブルワーク19・19が立設され、
防護壁となるとともに、走行中及び釣り作業中の操縦者
に水しぶきが降りかかるのを防止している。
【0012】そして、本発明にかかる小型船舶において
は、図1及び図3で示すように、右舷側のブリッジサイ
ド14の後端で、操船席15の一側方位置、例えば右側
方位置が側面視略S字状に、つまりブリッジサイド14
の後端上部を凸部に、後端下部を凹部に形成され、ブリ
ッジサイド14後端下部に形成された凹部14aは操縦
者の膝位置より上方から形成されるようにしている。し
たがって、操船席15の右側方下部が開放されることと
なり、該操船席15に座っている操縦者が操船席15に
座ったまま、体を船体1の右側方に向けることで、操船
しながら釣り作業が行えるのである。そのため、従来の
ように、ブリッジサイド後部14を開き戸として開閉可
能に構成し、航行時は開き戸を閉じ、釣り時は開き戸を
開くといった作業が不要となるため、航行と釣り作業の
移行の煩わしさがなくなる。さらに、部品点数が増加す
ることもないため、製造コストを低減することができ
る。また、操船席15の右側方のブリッジサイド14後
端に形成された凸部14bは防護壁として作用するた
め、航行中の雨や風の巻き込みを十分に防ぐことができ
る。
【0013】また、操船席15は、図4に示すように、
図2の平面視略長方形の操船席15の右舷側前部角部1
5bを斜めに切欠いたように形成することもできる。こ
れにより、操縦者は操船席15の前部角部15bに足を
当てることを回避できるようになり、操船席15に座る
際のアクセスが容易になる。また、操船席15に座って
いる操縦者が操船席15に座ったまま、釣り作業を行う
ために体を船体1の右側方に向ける動作、または航行操
作をするために体を船体1の前方側に向ける動作が容易
となり、快適に作業を行うことができる。
【0014】さらに、図5及び図6に示すように、操船
席15の座席部15aは蝶番等で回動可能に構成されて
おり、図5の矢視Aで示すように、船体1の右舷側に向
けて回動可能として、通路18と平行状態で保持するよ
うに構成されている。なお、操船席15の下部には物入
9が形成されており、操船席15の座席部15aが物入
9の蓋を兼ねるようにしている。すなわち、座席部15
aの外側(舷側)端を回動支点として、座席部15aを
上方に回動し、ブルワーク19の上端に座席部15aの
端部を当接させることにより、操船席15の側方に座席
を構成するものである。これにより、さらに舷側に近づ
いて座ることができるため、操船しながら手釣り作業等
も行うことができる。
【0015】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
以下に示すような効果を奏する。
【0016】即ち、請求項1に示す如く、操船等を行う
ブリッジの操船席側のブリッジサイド後端を側面視略S
字状に形成したので、操船席の右側方下部が開放される
こととなり、該操船席に座っている操縦者が操船席に座
ったまま、体を船体の右側方に向けることで、操船しな
がら釣り作業を行うことができ、航行と釣り作業の移行
の煩わしさがなくなり、さらに部品点数が増加すること
もないため、製造コストを低減することができる。ま
た、操船席の右側方のブリッジサイド後端の凸部が防護
壁として作用するため、航行中の雨や風の巻き込みを十
分に防ぐことができる。
【0017】請求項2に示す如く、操船席の右舷側の前
部角部を斜めに切欠いたので、操船席に座る際のアクセ
スが容易になるとともに、操船席に座ったまま、釣り作
業を行うために体を船体の右側方に向ける動作、または
航行操作をするために体を船体の前方側に向ける動作が
容易となり、快適に作業を行うことができる。
【0018】請求項3に示す如く、操船席が舷側に回動
するように構成したので、さらに舷側に近づいて座るこ
とができるため、操船しながら手釣り作業等も行うこと
ができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の小型船舶の側面図。
【図2】同じく平面図。
【図3】ブリッジの側面図。
【図4】同じく平面図。
【図5】操船席の開閉状態を示す後面図。
【図6】操船席を開放した状態を示す平面図。
【符号の説明】
9 物入 10 ブリッジ 14 ブリッジサイド 14a 凹部 15 操船席 19 ブルワーク

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操船等を行うブリッジの操船席側のブリ
    ッジサイド後端を側面視略S字状に形成したことを特徴
    とする小型船舶のブリッジ構造。
  2. 【請求項2】 操船席の右舷側の前部角部を斜めに切欠
    いたことを特徴とする請求項1記載の小型船舶のブリッ
    ジ構造。
  3. 【請求項3】 操船席が舷側に回動するように構成した
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の小型船舶
    のブリッジ構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007216855A (ja) * 2006-02-17 2007-08-30 Yamaha Motor Co Ltd 船舶

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