JP2003127820A - 車両用イニシエーター部品及びその製造方法 - Google Patents

車両用イニシエーター部品及びその製造方法

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JP2003127820A
JP2003127820A JP2001358532A JP2001358532A JP2003127820A JP 2003127820 A JP2003127820 A JP 2003127820A JP 2001358532 A JP2001358532 A JP 2001358532A JP 2001358532 A JP2001358532 A JP 2001358532A JP 2003127820 A JP2003127820 A JP 2003127820A
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JP
Japan
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vehicle
initiator
burrs
positioning groove
cold forging
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Application number
JP2001358532A
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English (en)
Inventor
Katsuo Sugaya
勝男 菅谷
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Sigma Inc
Original Assignee
Sigma Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両用イニシエーター部品において、位
置決め用溝部加工時に有害なバリやカエリが発生するこ
とで起こりうる品質異常や複雑かつ複数の切削工程を無
くし、非常に安価で品質の良いイニシエーター部品とそ
の製造方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 車両用イニシエーター部品において、冷
間鍛造加工により、上面外周位置の内側に面取り加工を
施した少なくとも1つの位置決め用溝部を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートベルト、エ
アバック等に使用されるイニシエーター部品及び溝部を
形成する為の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、第8図に示すように、イニシエー
ター部品Iにおいてコネクター端子(図示せず)の位置
決めとして1箇所から複数箇所の溝部3が必要であり、
その加工方法は、棒材から外径形状を切削加工にて削り
出し、その後、内面加工及び位置決め用溝部の加工を行
う複数の切削工程を要していた。また、第9図はカエリ
Kの部分拡大図で、多方向に向かって複数箇所のカエリ
Kが発生したものであり、このカエリKを取り除く為に
別工程を必要とし、かつカエリKの除去が不十分な場
合、コネクター端子と接続できないこともあり不良品と
して処理されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来例の
イニシエーター部品Iでは、位置決め用溝部加工時に有
害なバリや、カエリKが発生することで品質異常を起こ
し、コネクター端子の位置決めができず、組付け工程の
前にバリ取り加工が必須であり、複雑かつ複数の切削工
程を必要とすることで作業時間が大幅に増え、コスト高
になる。また、カエリKが発生したまま組付けを行おう
とすると、エアバックシステムへ正常に組付けが行えな
い場合や、組付けできた場合であっても、後にカエリK
が剥離してエアバックシステム内に介在することで、端
子に影響し、車両に外的衝撃の無い平常時に突然爆発を
起こす等の誤作動等がおこり大変危険である。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、第1
に、冷間鍛造加工により、冷間鍛造金型内における面取
り穴明け成形ピンにて面取り加工を施した複数の位置決
め用溝部を設けたイニシエーター部品である。
【0005】第2は,イニシエーター部品本体の部材を
樹脂製とする。
【0006】第3は、第1〜2がエアバックシステムに
おけるイニシエーター部品であることに特徴を有する。
【0007】第4は、冷間鍛造成形によって複数のコネ
クター端子の位置決め用溝部を成形する方法であり、内
面に冷間鍛造金型内における面取り穴明け成形ピンで面
取り加工を施した溝部をイニシエーター部品の上面外周
位置に形成した後、端面切削加工を行う際、有害なバ
リ、カエリを発生させることのない位置決め用溝部を形
成する車両用イニシエーター部品の製造方法。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて詳細に説明する。
【0009】第1図は、本発明における車両用イニシエ
ーター部品1の完成品を断面図で示したものであり、段
付筒型形状の内部1aはコネクター端子を受ける為の極
めて精密な複数の段と溝部から成る。
【0010】次に、車両用イニシエーター部品の製造方
法について説明する。その成形工程は、丸線材(図示せ
ず)を冷間鍛造金型(図示せず)に供給し、冷間鍛造加
工を施すことで第2図に示すような冷間鍛造ブランク2
を成形し、第3図に示す縦断正面図のような複数段3a
及び位置決め用溝部3を形成し、その位置決め用溝部3
は第4図に示すような側面図に表される。
【0011】さらに、第5図(a)(b)はその位置決
め用溝部3を拡大した部分拡大図であり、位置決め用溝
部3の内周において筒型の中心部から外径へ進む軸上の
左右ニ辺に、冷間鍛造加工により面取り加工を施し面4
を形成する。冷間鍛造加工においては、第6図に示すよ
うに冷間鍛造金型内で、ブランク2の位置決め用溝部3
を形成しようとする端面側から、先端に位置決め用溝部
3と同形状に作られた面取り穴明け成形ピン5を押圧す
ることにより、位置決め用溝部3を加工する。
【0012】第1図に示した本発明のイニシエーター部
品は、冷間鍛造加工後、端面切削加工を施した状態の断
面図であり、冷間鍛造成形後、筒型の外径中心部Tをチ
ャックして端面外径から側面C1、さらに外径から側面
C2へと切削加工し、次に内径C3を切削加工した後、
チャックを解放してイニシエーター部品を設備内で回転
させ、もう一方の端面側を同じく外径から側面C4、さ
らに外径から側面C5へと切削加工し、最後に内径C6
を切削加工する。
【0013】第7図は、イニシエーター部品1の組付け
使用状態図であり、本発明のイニシエーター部品1を使
用する際は、位置決め用溝部3を位置決めとして、端子
台8から伸びる端子9をイニシエーター部品1の内部に
設置されるよう火薬10が充填されたクロージャー11
に組み付け、車両が外的衝撃を受けると、その衝撃、振
動が電流で端子9に伝わり火薬10が引火して爆発し、
さらにその爆発力がガス12に送られ先端に設置された
エアバックを急激に膨らませるものである。
【0014】第8図は従来品の側面図を示すものであ
り、切削加工後のカエリKが完全に残っている状態を表
す。
【0015】第9図は、上記カエリKの部分拡大図であ
り、多方向に向かって複数箇所のカエリKが発生したも
のであり、このカエリKを取り除くに別工程を必要と
し、かつカエリKの除去が不十分な場合、コネクター端
子と接続できないこともあり不良品として処理されてい
る。
【0016】
【発明の効果】本発明は上記の構造により、下記に示す
効果を有する。 1)バリ、カエリ除去工程の必要がなくなり、工程短縮
ができるとともに、精度の高い位置決め用溝部を形成し
て成るイニシエーター部品を提供できる。 2)製造方法において工程短縮により、従来品及び従来
工程に比べて非常に安価に成形できる。 3)カエリが残ることで、組付後にそのカエリがコネク
ター端子に影響して爆発の誤作動を起こすのを防ぐこと
ができる。
【0017】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す車両用イニシエーター
部品の縦断正面図。
【図2】本発明の一実施例を示す車両用イニシエーター
部品の冷間鍛造ブランクの工程における正面図。
【図3】本発明の一実施例を示す車両用イニシエーター
部品の冷間鍛造ブランクの工程における縦断正面図。
【図4】本発明の一実施例を示す車両用イニシエーター
部品の側面図。
【図5】(a)本発明の一実施例を示す車両用イニシエ
ーター部品の位置決め用溝部の拡大断面図。 (b)本発明の一実施例を示す車両用イニシエーター部
品の位置決め用溝部の拡大側面図。
【図6】本発明の一実施例を示す車両用イニシエーター
部品の冷間鍛造ブランク成形時の工程断面図
【図7】本発明の車両用イニシエーター部品の使用状態
図。
【図8】従来品の切削工程後の完成品を示す側面図
【図9】従来品の問題点を示す部分拡大図
【符号の説明】
1・・・・・イニシエーター部品 1a・・・・イニシエーター部品内部 2・・・・・冷間鍛造ブランク 3・・・・・位置決め用溝部 3a・・・・段 4・・・・・面 5・・・・・面取り穴明け成形ピン 6・・・・・従来品 8・・・・・端子台 9・・・・・端子 10・・・・火薬 11・・・・クロージャー 12・・・・ガス 13・・・・ケース K・・・・・カエリ I・・・・・イニシエーター部品

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両用イニシエーター部品において上面外
    周位置の内側に面取り加工を施した少なくとも1つの位
    置決め用溝部を設けてなるイニシエーター部品。
  2. 【請求項2】イニシエーター部品本体の部材を樹脂製と
    したことを特徴とする請求項1記載のイニシエーター部
    品。
  3. 【請求項3】車両外部からの衝撃による振動を内部に設
    置した端子に伝達するための部品であって、端子が振動
    を受けることで火薬が引火して爆発し、その爆発力がガ
    スに送られて先端に設置されたエアバックを急激に膨ら
    ませるエアバックシステムにおける請求項1及び2記載
    のイニシエーター部品。
  4. 【請求項4】車両用イニシエーター部品、特にエアバッ
    ク装置におけるイニシエーター部品に、冷間鍛造成形に
    よって複数のコネクター端子の位置決め用溝部を成形す
    る方法であって、イニシエーター部品の上面外周位置に
    設け、該位置決め用溝部内面に冷間鍛造金型内における
    面取り穴明け成形ピンで面取り加工をした後で端面切削
    加工を行う際、有害なバリ、カエリを発生させることの
    ない位置決め用溝部を形成することを特徴とする車両用
    イニシエーター部品及びその製造方法。
JP2001358532A 2001-10-22 2001-10-22 車両用イニシエーター部品及びその製造方法 Pending JP2003127820A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5501347B2 (ja) * 2009-04-09 2014-05-21 日本化薬株式会社 ガス発生器およびガス発生器組立体

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