JP2000061703A - 軸付き歯車の製造方法 - Google Patents
軸付き歯車の製造方法Info
- Publication number
- JP2000061703A JP2000061703A JP10237200A JP23720098A JP2000061703A JP 2000061703 A JP2000061703 A JP 2000061703A JP 10237200 A JP10237200 A JP 10237200A JP 23720098 A JP23720098 A JP 23720098A JP 2000061703 A JP2000061703 A JP 2000061703A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gear
- shaft
- tip
- lathe
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 鍛造加工されたピニオンを旋盤加工する際の
旋盤チャックに固定される基準面を容易に確保し、旋盤
加工を確実に行えるようにする。 【解決手段】 先端部５の先端に歯車部４を形成した軸
付き歯車を鍛造により成形し、歯車部４の歯形と同じ歯
形の歯車部１０を有する切削治具１を介して軸付き歯車
を旋盤のチャック３に固定させ、この状態で先端部５の
外周を切削して基準面を成形した後先端部３基準面を旋
盤のチャックに固定させ、この状態でセンタ穴及び軸部
２の外周の切削を行って軸付き歯車を製造する。
旋盤チャックに固定される基準面を容易に確保し、旋盤
加工を確実に行えるようにする。 【解決手段】 先端部５の先端に歯車部４を形成した軸
付き歯車を鍛造により成形し、歯車部４の歯形と同じ歯
形の歯車部１０を有する切削治具１を介して軸付き歯車
を旋盤のチャック３に固定させ、この状態で先端部５の
外周を切削して基準面を成形した後先端部３基準面を旋
盤のチャックに固定させ、この状態でセンタ穴及び軸部
２の外周の切削を行って軸付き歯車を製造する。
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は先端部先端に歯車部
を形成した軸付き歯車を鍛造によって成形した後旋盤に
よって切削加工して製造するようにした軸付き歯車の製
造方法に関するものである。更に詳細にいえば、鍛造に
より成形された図４の軸付き歯車を旋盤による切削加工
によって図５に示す形状の軸付き歯車に成形するように
した製造方法に関するものである。以下軸付き歯車をピ
ニオンとして説明する。 【０００２】 【従来の技術】鍛造ピニオンは、周知のように、成形す
べき素材として例えば材料に炭素鋼を用いて製作した鍛
造用ブランクを鍛造型に挿入し、プレス機械にて前方、
後方に押し込むことにより先ず歯車部４を成形し、次に
新たな鍛造型に挿入して先端部５及び軸部２を成形する
２段階の鍛造加工により製造される。 【０００３】その後図３に示すように、先端部５を旋盤
のチャック３に固定させ、センタ穴を加工した後回転セ
ンタ６で支持させた状態で軸部２の外周をバイト７によ
り切削加工し、次にこの軸部２の所定外周部を新たな基
準面としてチャック３に固定させ、先端部５の外周等を
切削加工することにより図５のピニオンとしていた。 【０００４】 【発明が解決しようとする課題】前記先端部５は、上記
した如く、鍛造ピニオンの旋盤加工時の切削加工基準面
となるため、精度よく製作されなければならない。しか
しブランク製作時の体積のバラツキや鍛造成形時の荷重
のバラツキ等により先端部５への材料充填が不十分とな
る恐れがあり、基準面としての作用を果たせなくなり、
次工程の旋盤加工が不完全となって不良品となる恐れが
あった。 【０００５】本発明の目的は、上記した従来技術の欠点
をなくし、旋盤加工を容易にすると共に不良品が出る恐
れをなくすことである。 【０００６】 【課題を解決するための手段】上記目的は、鍛造された
軸付き歯車の歯車部と同じ歯形を有する切削治具を介し
て軸付き歯車を旋盤のチャックに固定させ、この状態で
先端部外周を切削して先端部基準面を成形した後この先
端部基準面を旋盤のチャックに固定させた状態でセンタ
穴及び軸部の切削を行うようにすることにより達成され
る。 【０００７】 【発明の実態の形態】以下本発明の一実施形態を図面を
参照して説明する。◇図１は本発明による旋盤加工時を
示すもので、１は鍛造ピニオンの歯車部４と同じ歯形の
歯車部１０を有する切削治具で、旋盤のチャック３に振
れが０．０１ｍｍ以下に抑えられて固定される。鍛造ピ
ニオンの歯車部４を治具１に挿入し、回転センタ６によ
り歯車部４が治具１の歯車部１０に合致すると共に先端
部５の端面が治具１に設けられたフランジ部に当たるよ
う押し付け固定する。この状態で先端部５の外周を切削
する。この時歯車部４を基準として切削加工するので、
歯車部４と先端部５との同軸度のズレが生じる恐れはな
くなり、先端部５の外周は新たな基準面となる。 【０００８】次に切削加工された先端部５の外周を新た
な基準面とし、治具１を外したチャック３に先端部５を
固定した状態で、センタ穴を加工し、加工したセンタ穴
に回転センタ６を押し当てて固定した状態で、軸部２の
外周及び端面等を切削加工し、図５に示すピニオンを製
造する。 【０００９】上記実施形態によれば、鍛造加工により成
形される歯車部４は、材料充填が不十分となる恐れがな
く、基準面としての作用を確実に果たすことが可能とな
り、旋盤加工後の歯車精度が鍛造時の精度と同等の精度
のピニオンを製造できるようになる。 【００１０】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、鍛造加工
された軸付き歯車の旋盤加工を完全に行えるようになっ
て不良品でない軸付き歯車を製造できるようになり、結
果として軸付き歯車を採用した電動工具等の製品を安価
に提供することが可能となる。
を形成した軸付き歯車を鍛造によって成形した後旋盤に
よって切削加工して製造するようにした軸付き歯車の製
造方法に関するものである。更に詳細にいえば、鍛造に
より成形された図４の軸付き歯車を旋盤による切削加工
によって図５に示す形状の軸付き歯車に成形するように
した製造方法に関するものである。以下軸付き歯車をピ
ニオンとして説明する。 【０００２】 【従来の技術】鍛造ピニオンは、周知のように、成形す
べき素材として例えば材料に炭素鋼を用いて製作した鍛
造用ブランクを鍛造型に挿入し、プレス機械にて前方、
後方に押し込むことにより先ず歯車部４を成形し、次に
新たな鍛造型に挿入して先端部５及び軸部２を成形する
２段階の鍛造加工により製造される。 【０００３】その後図３に示すように、先端部５を旋盤
のチャック３に固定させ、センタ穴を加工した後回転セ
ンタ６で支持させた状態で軸部２の外周をバイト７によ
り切削加工し、次にこの軸部２の所定外周部を新たな基
準面としてチャック３に固定させ、先端部５の外周等を
切削加工することにより図５のピニオンとしていた。 【０００４】 【発明が解決しようとする課題】前記先端部５は、上記
した如く、鍛造ピニオンの旋盤加工時の切削加工基準面
となるため、精度よく製作されなければならない。しか
しブランク製作時の体積のバラツキや鍛造成形時の荷重
のバラツキ等により先端部５への材料充填が不十分とな
る恐れがあり、基準面としての作用を果たせなくなり、
次工程の旋盤加工が不完全となって不良品となる恐れが
あった。 【０００５】本発明の目的は、上記した従来技術の欠点
をなくし、旋盤加工を容易にすると共に不良品が出る恐
れをなくすことである。 【０００６】 【課題を解決するための手段】上記目的は、鍛造された
軸付き歯車の歯車部と同じ歯形を有する切削治具を介し
て軸付き歯車を旋盤のチャックに固定させ、この状態で
先端部外周を切削して先端部基準面を成形した後この先
端部基準面を旋盤のチャックに固定させた状態でセンタ
穴及び軸部の切削を行うようにすることにより達成され
る。 【０００７】 【発明の実態の形態】以下本発明の一実施形態を図面を
参照して説明する。◇図１は本発明による旋盤加工時を
示すもので、１は鍛造ピニオンの歯車部４と同じ歯形の
歯車部１０を有する切削治具で、旋盤のチャック３に振
れが０．０１ｍｍ以下に抑えられて固定される。鍛造ピ
ニオンの歯車部４を治具１に挿入し、回転センタ６によ
り歯車部４が治具１の歯車部１０に合致すると共に先端
部５の端面が治具１に設けられたフランジ部に当たるよ
う押し付け固定する。この状態で先端部５の外周を切削
する。この時歯車部４を基準として切削加工するので、
歯車部４と先端部５との同軸度のズレが生じる恐れはな
くなり、先端部５の外周は新たな基準面となる。 【０００８】次に切削加工された先端部５の外周を新た
な基準面とし、治具１を外したチャック３に先端部５を
固定した状態で、センタ穴を加工し、加工したセンタ穴
に回転センタ６を押し当てて固定した状態で、軸部２の
外周及び端面等を切削加工し、図５に示すピニオンを製
造する。 【０００９】上記実施形態によれば、鍛造加工により成
形される歯車部４は、材料充填が不十分となる恐れがな
く、基準面としての作用を確実に果たすことが可能とな
り、旋盤加工後の歯車精度が鍛造時の精度と同等の精度
のピニオンを製造できるようになる。 【００１０】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、鍛造加工
された軸付き歯車の旋盤加工を完全に行えるようになっ
て不良品でない軸付き歯車を製造できるようになり、結
果として軸付き歯車を採用した電動工具等の製品を安価
に提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による旋盤加工時の一実施形態を示す要
部側面図。 【図２】本発明に採用される切削治具を示す拡大断面
図。 【図３】従来の旋盤加工時を示す要部側面図。 【図４】鍛造加工された軸付き歯車の一実施形態を示す
側面図。 【図５】図４の軸付き歯車の旋盤加工後を示す側面図。 【符号の説明】 １は切削治具、２は軸部、３は旋盤チャック、４、１０
は歯車部、５は先端部、６は回転センタ、７はバイトで
ある。
部側面図。 【図２】本発明に採用される切削治具を示す拡大断面
図。 【図３】従来の旋盤加工時を示す要部側面図。 【図４】鍛造加工された軸付き歯車の一実施形態を示す
側面図。 【図５】図４の軸付き歯車の旋盤加工後を示す側面図。 【符号の説明】 １は切削治具、２は軸部、３は旋盤チャック、４、１０
は歯車部、５は先端部、６は回転センタ、７はバイトで
ある。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】 先端部先端に歯車部を形成した軸付き歯
車を鍛造により成形し、歯車部の歯形と同じ歯形を有す
る切削治具を介して軸付き歯車を旋盤のチャックに固定
させ、この状態で先端部の外周を切削して基準面を成形
した後先端部基準面を旋盤のチャックに固定させ、この
状態でセンタ穴及び軸部外周の切削を行って軸付き歯車
を製造することを特徴とした軸付き歯車の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10237200A JP2000061703A (ja) | 1998-08-24 | 1998-08-24 | 軸付き歯車の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10237200A JP2000061703A (ja) | 1998-08-24 | 1998-08-24 | 軸付き歯車の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000061703A true JP2000061703A (ja) | 2000-02-29 |
Family
ID=17011868
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10237200A Withdrawn JP2000061703A (ja) | 1998-08-24 | 1998-08-24 | 軸付き歯車の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000061703A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102303219A (zh) * | 2011-08-12 | 2012-01-04 | 天津第一机床总厂 | 大型插齿机刀轴的蜗杆齿形的加工方法 |
| CN102950441A (zh) * | 2012-10-27 | 2013-03-06 | 富莱茵汽车部件有限公司 | 一种发动机用正时齿轮制备方法 |
| CN103056628A (zh) * | 2012-10-27 | 2013-04-24 | 富莱茵汽车部件有限公司 | 一种曲轴正时齿轮制备方法 |
| CN107127532A (zh) * | 2017-05-09 | 2017-09-05 | 上海向明轴承股份有限公司 | 降低热处理弯曲量的轴加工工艺 |
| CN107225499A (zh) * | 2017-06-20 | 2017-10-03 | 上海运申制版模具有限公司 | 一种用于研磨版辊的顶尖夹具 |
| CN108436106A (zh) * | 2018-04-02 | 2018-08-24 | 广东东运科技印刷设备有限公司 | 一种易于适应工件加工的车孔机 |
-
1998
- 1998-08-24 JP JP10237200A patent/JP2000061703A/ja not_active Withdrawn
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102303219A (zh) * | 2011-08-12 | 2012-01-04 | 天津第一机床总厂 | 大型插齿机刀轴的蜗杆齿形的加工方法 |
| CN102950441A (zh) * | 2012-10-27 | 2013-03-06 | 富莱茵汽车部件有限公司 | 一种发动机用正时齿轮制备方法 |
| CN103056628A (zh) * | 2012-10-27 | 2013-04-24 | 富莱茵汽车部件有限公司 | 一种曲轴正时齿轮制备方法 |
| CN103056628B (zh) * | 2012-10-27 | 2016-09-28 | 富莱茵汽车部件有限公司 | 一种曲轴正时齿轮制备方法 |
| CN102950441B (zh) * | 2012-10-27 | 2016-10-19 | 富莱茵汽车部件有限公司 | 一种发动机用正时齿轮制备方法 |
| CN107127532A (zh) * | 2017-05-09 | 2017-09-05 | 上海向明轴承股份有限公司 | 降低热处理弯曲量的轴加工工艺 |
| CN107225499A (zh) * | 2017-06-20 | 2017-10-03 | 上海运申制版模具有限公司 | 一种用于研磨版辊的顶尖夹具 |
| CN108436106A (zh) * | 2018-04-02 | 2018-08-24 | 广东东运科技印刷设备有限公司 | 一种易于适应工件加工的车孔机 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20051101 |