JP5889087B2 - ディスク型ガス発生器 - Google Patents

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本発明は、エアバッグを膨張させるためのガスを発生するディスク型のガス発生器に関する。
従来、エアバッグを膨張させるためのガスを発生する、いわゆるディスク型のガス発生器が知られている(例えば、特許文献1参照)。この従来技術では、車両に配置された衝突検知装置が衝突を検知すると、その検知信号によって点火器が点火し、ガス発生剤が着火される。このガス発生剤の燃焼により高圧ガスが発生し、エアバッグへ供給される。また、この従来技術によるガス発生器では、軸方向一方側(下側)の第1外郭部(下蓋)と軸方向他方側(上側)の第2外郭部(上蓋)との間に形成される内部空間に、上記ガス発生剤が収納される。そして、第1外郭部の平板部(底盤)から軸方向他方側(上側)に向かって立ち上げる内筒部(内側筒部)が設けられ、この内筒部の内側に上記点火器が設けられている。点火器は、上記内筒部の上端に設けた爪部によってかしめられ、固定されている。
また、上記のようなディスク型ガス発生器の別の構造として、特許文献2に記載の従来技術がある。この従来技術によるガス発生器では、第1外郭部の平板部(フランジ部)から立ち上がる内筒部(ボス部)の軸方向中間部から、径方向内側へ突出して突出部(内向き鍔部)が設けられる。そして、この突出部によって点火器が保持されている。
特許第4278843号公報 特開2001−38443号公報
上記特許文献1の従来技術では、第1外郭部から軸方向他方側(上側)に向かう内筒部の内側に点火器が設けられ、内筒部の上端に設けた爪部によって点火器がかしめられ固定される。この場合、第1外郭部の製造時において、内筒部をプレス成形等によって一体的に構成したとしても、上記のようなかしめ用の細い爪部を構成するためには切削加工が別途必要となる。したがって、製造工程の複雑化やコスト増大を招く。
一方、上記特許文献2の従来技術では、第1外郭部の平板部(底盤)と内筒部(内側筒部)を一体化した構造を製作するための内筒部成形工程を提案するものである。この工程だけで最終成形品とするには、内筒部上端に設ける爪部の薄肉成形、点火器と内筒部を気密に組立てるための寸法、ならびに形状精度を得ることは困難であり、このため本工程の後に切削加工が必要となる。
本発明の目的は、コスト低減を図りつつ、高精度に点火器を保持することができる、ディスク型ガス発生器を提供することにある。
上記目的を達成するために、第1発明は、略円盤形状を備えたディスク型ガス発生器であって、軸方向一方側に設けられ、少なくとも1つの点火器を取り付けるための第1外郭部と、軸方向他方側に設けられ、前記第1外郭部との間に形成される内部空間にガス発生剤を収納するための第2外郭部と、を有し、前記第1外郭部は、前記点火器を取り付けるために前記軸方向一方側に突出して設けられた略円形の円形突出部を備え、前記円形突出部は、略円板形状の平板部と、前記平板部の径方向外周端を支持する略円筒形状の外筒部と、前記平板部の径方向内周端から前記軸方向他方側へと延びる、略円筒形状の内筒部と、前記内筒部の前記軸方向他方側端部から径方向内側へ突出して設けられた当接部と、をプレス成形によって一体的に備えており、前記円形突出部に一体的に備えられた前記当接部によって、前記点火器を径方向外側から位置決めし、軸方向圧力によって保持することを特徴とする。
上記目的を達成するために、第1発明は、略円盤形状を備えたディスク型ガス発生器であって、軸方向一方側に設けられ、少なくとも1つの点火器を取り付けるための第1外郭部と、軸方向他方側に設けられ、前記第1外郭部との間に形成される内部空間にガス発生剤を収納するための第2外郭部と、を有し、前記第1外郭部は、前記点火器を取り付けるために前記軸方向一方側に突出して設けられた略円形の円形突出部を備え、前記円形突出部は、略円板形状の平板部と、前記平板部の径方向外周端を支持する略円筒形状の外筒部と、前記平板部の径方向内周端から前記軸方向他方側へと延びる、略円筒形状の内筒部と、前記内筒部の前記軸方向他方側端部から径方向内側へ突出して設けられた当接部と、を一体に備えており、前記点火器は、前記円形突出部に一体に備えられた前記当接部によって径方向外側から当接した状態で支持される樹脂製の被支持部を介して径方向外側から位置決めするとともに、前記当接部に設けた位置決めテーパ部に前記被支持部のテーパ部が当接した状態で軸方向に対して位置決めしたことを特徴とする。
本願第1発明のディスク型ガス発生器は、第1外郭部と第2外郭部とを、有する。第1外郭部には、点火器が取り付けられる円形突出部を備えている。円形突出部は、平板部、外筒部、内筒部、当接部を一体に備えており、点火器は、当接部によって径方向外側から当接した状態で支持される樹脂製の被支持部を介して径方向外側から位置決めするとともに、当接部に設けた位置決めテーパ部に被支持部のテーパ部が当接した状態で軸方向に対して位置決めする。
このとき、本願第1発明では、上記円形突出部は、プレス成形によって一体形成される。すなわち、略円板形状の平板部、この平板部の径方向外周端に接続される上記外筒部、さらに上記平板部の径方向内周端から軸方向他方側へと延びる上記内筒部、この内筒部の軸方向他方側端部から径方向内側へ突出する当接部、がすべて1つの母材からのプレス成形によって構成される。これにより、仕上げに切削加工が必要になる従来構造に比べ、工程の簡素化及びコストダウンを図ることができる。
以上のように、本願第1発明においては、コスト低減を図りつつ、高精度に点火器を保持することができる。
第2発明は、上記第1発明において、前記点火器は、前記当接部による前記保持状態において前記当接部よりも前記軸方向他方側に位置し、前記ガス発生剤を着火する点火器本体と、前記保持状態において前記点火器本体よりも前記軸方向一方側に位置し、樹脂モールドにより形成され、前記当接部によって径方向外側から当接されて支持される被支持部と、前記点火器本体から前記被支持部内を前記軸方向一方側へと貫通して延設され、前記内筒部の径方向内側空間へ突出する、電極部と、を備えていることを特徴とする。
第2発明は、上記第1発明において、前記点火器は、前記当接部による前記保持状態において前記当接部よりも前記軸方向他方側に位置し、前記ガス発生剤を着火する点火器本体と、前記保持状態において前記点火器本体よりも前記軸方向一方側に位置し、前記当接部によって径方向外側から当接されて支持される前記樹脂製の被支持部と、前記点火器本体から前記被支持部内を前記軸方向一方側へと貫通して延設され、前記内筒部の径方向内側空間へ突出する、電極部と、を備えていることを特徴とする。
第3発明は、上記第1又は第2発明において、前記当接部により径方向外側から保持された状態の前記点火器を、前記当接部又は前記内筒部に固定する、固定部材を設けたことを特徴とする。
これにより、円形突出部の当接部により保持された点火器を、確実に強固に固定することができる。
本発明によれば、コスト低減を図りつつ、高精度に点火器を保持することができる。
本発明の一実施形態のガス発生器の一例を示す断面図である。 ガス発生器に備えられるベースプレートの上面図、及び、図2(a)中II−II断面による横断面図である。 図1の要部拡大断面図、及び、ガス発生器の使用時にコネクタが挿入された状態を表す拡大断面図である。 図2(a)中II−II断面における、ベースプレートを抽出して表す詳細断面図、及び、図2(a)中IV−IV断面における詳細断面図である。 固定部材の詳細構造を表す上面図、及び、固定部材の詳細構造を表す側断面図である。 ベースプレートをプレス成形によりに形成する工程を説明する説明図である。 ベースプレートをプレス成形によりに形成する工程を説明する説明図である。 1つの点火器を設ける変形例における、ガス発生器に備えられるベースプレートの上面図、及び、図8(a)中VIII−VIII断面による横断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。図1は、本実施形態のガス発生器の一例を示す断面図である。
図1において、ガス発生器100は、全体として略円盤形状を備えた、いわゆるディスク型のガス発生器である。ガス発生器100は、上記ベースプレート1(第1外郭部)と、アンダープレート3(第2外郭部)と、を有する。これらベースプレート1とアンダープレート3とによって、ガス発生器100のハウジング7が構成されている。
ベースプレート1は、ガス発生器100の軸方向(図1中上下方向)の一方側(図1中の上側)に設けられている。アンダープレート3は、ガス発生器100の上記軸方向の他方側(図1中の下側)に設けられている。アンダープレート3は、上記ベースプレート1との間に、内部空間5を形成する。この内部空間5には、複数の公知のガス発生剤Tが収納されている。
ベースプレート1には、多数のガス放出孔51が設けられている(なお、図1以外の各図では図示省略している)。そして、上記ベースプレート1とアンダープレート3とからなるハウジング7の内部に、冷却・フィルタ部材53が設けられる。上記ガス発生剤Tは、冷却・フィルタ部材53の内側に装填されている。そして冷却・フィルタ部材53の外周には、外周に多数の穴を有するパンチングメタル(図示せず)が配置されている。このパンチングメタルは、ガス発生剤Tが燃焼した時に発生するガス圧によって、冷却・フィルタ部材53が押し潰されることを防ぎ、ガス発生剤Tが燃焼して発生するガスを確実にガス放出口51から放出する。なお、図1では煩雑防止のために図示を省略しているが、上記ガス発生器100内には、上記ガス発生剤Tの防湿上の観点から、公知のパッキングが設けられている(後述の図2及び図8においても同様に図示省略している)。
図2(a)はガス発生器に備えられる上記ベースプレート1の上面図である。図2(b)は図2(a)中II−II断面による横断面図である。図3(a)は図1の要部拡大断面図であり、図3(b)はガス発生器100の使用時にコネクタが挿入された状態を表す拡大断面図である。図4(a)は、図2(b)は図2(a)中II−II断面における、ベースプレート1を抽出して表す詳細断面図であり、図4(b)は図2(a)中IV−IV断面における詳細断面図である。
ベースプレート1には、少なくとも1つ(この例では2つ)の点火器9が取り付けられる。上記図1、図2(a)、図2(b)、図3(a)、図3(b)、図4(a)、及び、図4(b)に示すように、ベースプレート1は、点火器9を取り付けるために上記軸方向一方側(図1、図2(b)、図3(a)、図3(b)中の上側。以下適宜「各図中上側」と略称する)に突出して設けられた略円形お椀状の円形突出部11を備えている。また、ベースプレート1には、円形突出部11から外向きに延設され、図示しないエアバッグモジュールが取り付けられるフランジ12が設けられている。
円形突出部11は、略円板形状の平板部13と、略円筒形状の外筒部15と、略円筒形状の内筒部17と、当接部19とを、プレス成形によって一体的に備えている。外筒部15は、平板部13の径方向外周端を支持する。内筒部17は、平板部13の径方向内周端から上記軸方向他方側(図1、図2(b)、図3(a)、図3(b)中下側。以下適宜「各図中下側」と略称する)へと延びる。当接部19は、内筒部17の上記軸方向他方側(各図中下側)の端部から、径方向内側へ突出して設けられている。この当接部19は、点火器9を径方向外側から保持する。
点火器9は、点火器本体21と、樹脂モールドにより形成された被支持部23と、電極部25と、を備えている。
点火器本体21は、当接部19による上記の保持状態において当接部19よりも上記軸方向他方側(各図中下側)に位置し、ガス発生剤Tを着火する。
電極部25は、点火器本体21から被支持部23内を上記軸方向一方側(各図中上側)へと貫通して延設され、上記内筒部17の径方向内側空間へ突出する。
被支持部23は、上記保持状態において点火器本体21よりも上記軸方向一方側(各図中上側)に位置し、当接部19によって径方向外側から当接されて支持される。このとき、点火器9の外周側に、固定部材31(スリーブ)が設けられている。固定部材31は、上記のようにして当接部19により径方向外側から保持された状態の点火器9当接部19又は内筒部17に固定する。
図5(a)は固定部材31の詳細構造を表す上面図であり、図5(b)は固定部材31の詳細構造を表す側断面図である。図5(a)、図5(b)、上記図3(a)、及び図3(b)に示すように、固定部材31は、上記保持状態において上記軸方向一方側(各図中上側)から上記軸方向他方側(各図中下側)へ向かって順に大径部31a、小径部31b、係止部31cを備えた、段付き円筒状となっている。
大径部31aは最も大きな外径を備えており、内周が上記内筒部17の外周に接している。小径部31bは上記大径部31aよりやや小さな外径を備えており、内周が被支持部23の大径部23aの外周に接している。なお、被支持部の各図中上側に位置する上テーパ部23bと上記小径部31bとの間にはOリングが設けられ、シールが図られている。
小径部31より各図中下側に位置する係止部31cは、内周が被支持部の下テーパ部23の外周に接している。すなわち、点火器9を円形突出部11に取り付ける際には、上記平板部13、外筒部15、内筒部17とともに一体成形(詳細は後述)された円形突出部11の当接部19の貫通孔19A(図3(a)及び図3(b)参照)に対し、下方から上記電極部25が挿入されて貫通する。そして、当接部19の貫通孔19Aの上記各図中下側に設けられた位置決めテーパ部19Bに対して上記被支持部23の上記上テーパ部23bが当接した位置決め状態となったら、上記上テーパ部23bの上記当接部位よりも各図中下側部分にOリング33が設けられる。
このようにして当接部19に対して位置決め状態となった点火器9に対し、点火器9を覆うように下方から固定部材31が被せられる。これにより、前述したように、固定部材31の大径部31aの内周が上記内筒部17の外周に接し、小径部31bの内周が被支持部23の大径部23aの外周に接した状態となる。この状態で、上記固定部材31の小径部31bの下端部を上記被支持部23の下テーパ部23cに沿うようにかつ上記係止部31cを上記下テーパ部23cに沿うように接触させ、大径部31aを内筒部17に圧入する。このとき、固定部材31の上記大径部31aの直径よりも内筒部17の外周直径のほうが大きく構成されており、これにより固定部材31は内筒部17に強固に固定される。すなわち、固定部材31の内筒部17に対する軸方向の圧入により、前述のパッキングを介し、ガス発生器100の内部空間5と器外との気密が保持される。このような手法により、ガス発生器100に衝撃的な力を加えることなく固定部材31と内筒部17とは固定される。
なお、1つの点火器9において、上記電極部25は2本設けられている(図1及び図2(b)参照)。上記のようにして固定部材31によって点火器9が円形突出部11に取り付けられた後は、内筒部19の径方向内側において各図中上方へ上記2つの電極部25,25が突出した状態となる。これら2つの電極部25,25を短絡するために、鍔付き略円筒形状の短絡リング部材41(シャントリング)が設けられる。
短絡リング部材41は、軸方向への貫通孔41bを内周部に形成した円筒部41aと、円筒部41aよりも各図中上側に位置する鍔部41cと、円筒部41aよりも各図中下側に位置する底部41dとを備えている。円筒部41aには、径方向内側の先端が上記貫通孔41b内に突出するように、短絡金具41eが設けられている。また、底部41dには、貫通孔41fが設けられている。前述のようにして点火器9が当接部19に固定された後、短絡リング部材41が上記内筒部17に取り付けられる。
すなわち、上記底部41dの貫通孔41fを介して上記円筒部41aの貫通孔41b内に下方から上記2つの電極部25,25が差し込まれるようにしつつ、図3(a)及び図3(b)中の上方側から短絡金具41が内筒部17内に挿入される。このとき、短絡金具41の鍔部41の下方には、周方向の適宜の箇所(例えば2箇所)に、径方向に突出した位置決め用の突起部(図示せず)が設けられている。これに対応して、上記内筒部17には、それら突起部が係合するための2つの係合孔17a,17a(図2及び図4(b)参照)が設けられている。上記の短絡金具41の挿入により上記鍔部41cが上記平板部13に略当接した状態となると、上記2つの突起部が上記係合孔17a,17aに係合し、これによって短絡金具41は周方向に位置決めされつつ内筒部17内に固定される。この固定状態では、図3(a)に示すように、上記短絡金具41eの先端が2つの電極部25a,25aにそれぞれ接触する。これにより、それら2つの電極部25a,25aは電気的に短絡される。
一方、本実施形態のガス発生器100の使用時には、点火器9への通電を行うために、コネクタ150(コンセント)が上記電極部25a,25aに接続される。すなわち、図3(b)に示すように、コネクタ150は、基部150aと、基部150aから各図中の下側に突出して設けられた端子部150bとを備えている。端子部150bは、上記電極部25a,25aにそれぞれ対応して設けられた2つの端子孔150c,150cを備えている。
上記のガス発生器100の使用時には、図3(a)に示すように内筒部17に対し取り付けられた短絡リング部材41のさらに各図中上側から、上記コネクタ150が取り付けられる。すなわち、コネクタ150の上記2つの端子孔150c,150cに上記点火器9の電極部25a,25aをそれぞれ挿入し受け入れるようにしつつ、端子部150bが、上記円筒部41aの貫通孔41b及び上記底部41dの貫通孔41f内へと挿入される。
このとき、上記端子部150bの短絡金具41e側(図3(b)中左側)には、押圧突起部150dが設けられている。上記の端子部150bの貫通孔41bへの挿入の際には、図3(b)に示すように、上記押圧突起部150dが上記短絡金具41eを押圧する。これによって、前述のように2つの電極部25a,25aに接触していた短絡金具41eは、各電極部25aから離反し、短絡が解消される。そして、各端子孔150cには、車両の制御装置(図示せず)からの点火制御信号が導かれる導電線が配置されており、上記のようにして電極部25aが端子孔150cへ挿入されることにより、各電極部25aが対応する導電線と導通する。
なお、コネクタ150の上記端子部150bには、周方向の適宜の複数箇所(例えば2箇所)に、径方向に突出した係止部(図示省略)が設けられている。これに対応して、上記内筒部17には、被係止溝17b(図2(a)、図2(b)、図4(a)、図4(b)参照)が設けられている。上記のようにして端子部150bが貫通孔41bに挿入された後、上記コネクタ150の係止部が上記被係止溝17bに貫入して係止される。これにより、上記短絡ライン具部材41越しに、コネクタ150の端子部150bが内筒部17に固定され、上記制御装置からの点火制御信号により点火器9を点火制御可能となる。
すなわち、車両内に配置された衝突検知装置が、車両の衝突を検知すると、その検知信号に基づき、上記制御装置が上記点火制御信号を出力する。上記点火制御信号はコネクタ150を介し点火器9の電極部25に入力され、これによって点火器本体21が点火される。この点火による着火炎によってガス発生剤Tが着火し、ガス発生剤Tの燃焼により高圧ガスの発生が開始される。その後、ハウジング4内のガス圧が上昇して所定の圧力に達すると、ガス放出口51から高圧のガスが噴出し、エアバッグ(図示せず)を膨張展開させる。
なお、ガス発生剤Tの燃焼時に発生するスラグは、冷却・フィルタ部材53を通過する過程で冷却・捕集され、清浄なガスとなってエアバッグに供給される。このとき使用しうるガス発生剤Tとしては、テトラゾール系化合物、トリアゾール系化合物、アゾジカルボニンアミド系化合物、グアニジン系化合物等の含窒素有機化合物を燃料とし、これに硝酸塩、オキソハロゲン酸塩等の酸化剤を添加混合してなるガス発生剤等がある。
次に、本実施形態の要部である、上記ベースプレート1の成形方法を説明する。図6(a)〜図6(f)及び図7は、ベースプレート1をプレス成形によりに形成する工程を説明する説明図である。なお、上述したように、上記ベースプレート1においては、2つの点火器9,9を設けるために円形突出部11に2つの内筒部17,17が形成されているが、以下、説明の便宜のために、図6(a)〜図6(f)では1つの内筒部17の成形を例示して説明する。
まず、ベースプレート1の母材となる、所定の厚さ(例えば2.3mm厚)の所定の材料(例えばNSH780等)を、略円形の平板状に切り出す。このときの切り出された材料Moは、図6(a)及び図6(b)に示すように、外径Do(例えばDo=125[mm])の円形となっている。この円形材料Moに対し、図6(a)の右側に示すように、成形型ダイHとこの成形型ダイHの内径よりも若干小さな外径dを備えた成形型ポンチPとを用いて、公知の手法でプレス成形を行い、絞り加工(1次絞り工程)を施す。この1次絞り工程により、図6(c)に示す、加工後の材料M1のブランク径d1は、上記外径Doの60%程度(上記の例に沿うとd1=75[mm]程度)まで絞られる。
その後、上記と同様にして、成形型ダイHの内径及び成形型ポンチPの外径を順次小さくしながら絞り加工(2次絞り工程→3次絞り工程→・・)を行っていく。これにより、図6(d)に示す2次絞り工程後の材料M2のブランク径d2は、上記ブランク径d1の80%程度(上記の例に沿うとd2=60[mm]程度)まで絞られ、図6(e)に示す3次絞り工程後の材料M3のブランク径d3は、上記ブランク径d2の80%程度(上記の例に沿うとd3=48[mm]程度)まで絞られる。
以下、上記同様に、i次絞り工程(i=4以上の適宜の整数)まで順次絞り工程を繰り返すことにより、その繰り返し回数に応じたブランク系Diを備えたi次絞り工程後の材料Miが得られる(図6(e)参照)。
その後、上記材料Miの径方向外周側に対して(上記円形突出部11のようなお椀型形状を実現するための)外径絞り加工を行うとともに、各部の詳細成形(絞り加工やしごき加工)が行われる(図6(f)の材料M′参照)。その後さらに、上記材料M′に対し、前述した当接部19の上記貫通孔19Aとなる穿孔加工や、上記係合孔17a及び上記被係止溝17bとなる部分の加工が行われる。これにより、図7に示すような、2つの円筒部17,17、外筒部15、平板部13を備えた円形突出部11が完成する。
以上説明したように、本実施形態のガス発生器1においては、上記円形突出部11が、プレス成形によって一体的に形成される。すなわち、平板部13、外筒部15、内筒部17、当接部19がすべて1つの母材Moからのプレス成形によって構成される。これにより、仕上げに切削加工が必要になる従来構造(特許第4278843号公報に記載の構造)に比べ、工程の簡素化及びコストダウンを図ることができる。
また、例えば、内筒部の軸方向中間部から径方向内側への突出部を設けて点火器を保持する従来構造(特開2001−38443号公報)では、プレス成形による母材材料の塑性流動時において内筒部の途中から径方向内側へ材料を流動させるのが難しく、精度よく突出部を構成することができない。これに対して本実施形態では、内筒部17の軸方向他方側(各図中の下側)端部から当接部19を径方向内側に突出させて設け、内筒部17がいわゆる有底構造となる(例えば図7等を参照)。これにより、上記プレス成形の絞り工程において、底部に相当する上記当接部19の形成時に精度よく径方向内側へ材料を塑性流動させることができる。この結果、高精度に当接部19を形成することができ、確実に点火器9を保持することができる。
以上の結果、本実施形態のガス発生器1においては、コスト低減を図りつつ、高精度に点火器9を保持することができる。
また、本実施形態では特に、円形突出部11の当接部19が、点火器本体21と電極部25との中間に位置する点火器9の被支持部23を当接して支持する構造である。これにより、点火器9を通電着火可能な状態に位置決めし、保持することができる。
また、本実施形態では特に、当接部19により径方向外側から保持された状態の点火器9が、固定部材31によって当接部19又は内筒部17に固定される。これにより、円形突出部11の当接部19により保持された点火器9を、確実に強固に固定することができる。
なお、以上は、円形突出部11に2つの内筒部17,17が形成されることで、ベースプレート1に2つの点火器9,9が設けられる場合を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、図2(a)及び図2(b)にそれぞれ対応する図8(a)及び図8(b)にそれぞれ示すように、円形突出部11に1つの内筒部17を形成してベースプレート1に1つの点火器9を設けるようにしてもよい。この場合も、上記同様の効果を得る。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
1 ベースプレート(第1外郭部)
3 アンダープレート(第2外郭部)
9 点火器
11 円形突出部
13 平板部
15 外筒部
17 内筒部
19 当接部
21 点火器本体
23 被支持部
25 電極部
31 固定部材
T ガス発生剤

Claims (3)

  1. 略円盤形状を備えたディスク型ガス発生器であって、
    軸方向一方側に設けられ、少なくとも1つの点火器を取り付けるための第1外郭部と、
    軸方向他方側に設けられ、前記第1外郭部との間に形成される内部空間にガス発生剤を収納するための第2外郭部と、
    を有し、
    前記第1外郭部は、
    前記点火器を取り付けるために前記軸方向一方側に突出して設けられた略円形の円形突出部を備え、
    前記円形突出部は、
    略円板形状の平板部と、
    前記平板部の径方向外周端を支持する略円筒形状の外筒部と、
    前記平板部の径方向内周端から前記軸方向他方側へと延びる、略円筒形状の内筒部と、
    前記内筒部の前記軸方向他方側端部から径方向内側へ突出して設けられた当接部と、
    一体に備えており、
    前記点火器は、
    前記円形突出部に一体に備えられた前記当接部によって径方向外側から当接した状態で支持される樹脂製の被支持部を介して径方向外側から位置決めするとともに、前記当接部に設けた位置決めテーパ部に前記被支持部のテーパ部が当接した状態で軸方向に対して位置決めした
    ことを特徴とするディスク型ガス発生器。
  2. 請求項1記載のディスク型ガス発生器において、
    前記点火器は、
    前記当接部による前記保持状態において前記当接部よりも前記軸方向他方側に位置し、前記ガス発生剤を着火する点火器本体と、
    前記保持状態において前記点火器本体よりも前記軸方向一方側に位置し、前記当接部によって径方向外側から当接されて支持される前記樹脂製の被支持部と、
    前記点火器本体から前記被支持部内を前記軸方向一方側へと貫通して延設され、前記内筒部の径方向内側空間へ突出する、電極部と、
    を備えている
    ことを特徴とするディスク型ガス発生器。
  3. 請求項1又は請求項2記載のディスク型ガス発生器において、
    前記当接部により径方向外側から保持された状態の前記点火器を、前記当接部又は前記内筒部に固定する、固定部材を設けた
    ことを特徴とするディスク型ガス発生器。
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