JP2003127737A - 自動車用シートの構造 - Google Patents
自動車用シートの構造Info
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Abstract
シートにおいて、そのシートバックとシートクッション
とに一体感を持たせて外観品質を向上することである。 【構成】シートバック(SB)と、シートクッション
(SC)のトリムカバー(1)における身頃部(10)
を一枚の剛性を有するネット材で形成し、バケット部分
のトリムカバー(1)の額縁部(11A)(11B)を
柔軟材で形成したことを特徴とする。
Description
によりシートバックがシートクッションに傾動自在に連
結するバケットタイプの自動車用シートに関する。
ク(背凭部)とが一体の家具用のシート(座席)はシー
トバックとシートクッションの表面を構成するトリムカ
バーが連続状に形成して、外観品質を向上させている。
の負荷に対して人体を支持するために、左右にバケット
状(隆起状)に形成したシートクッションとシートバッ
クとからなるバケットタイプの自動車用シートは、シー
トバックをリクライニング装置により、前後方向に傾動
させると、シートバックの傾動により、シートバックを
構成するトリムカバーの身頃部が圧縮されたり、伸長さ
れる。
イニングする自動車用シートにおいては、シートバック
とシートクッションのトリムカバーを一枚の布地で形成
して、外観的に一体に連続させて一体感を持たせるよう
にすることは困難であった。
シートにおいては、シートバックとシートクッションの
トリムカバーを一枚の連続状の布地で形成すると、シー
トバックの前傾時にシートバックの下部、シートクッシ
ョンの後部側のトリムカバーにタルミ、折れ皺が発生す
るし、シートバックの後傾時に、シートクッションの後
部側のトリムカバーが引張られて変形する欠陥があっ
た。
トバックのトリムカバーが一体の自動車用シートは、シ
ートバックが前倒れすることがないもの、或いは、シー
ト全体を跳ね上げるタイプに使用している。
の自動車用シートにおいては、前述の如く、シートクッ
ションとシートバックのトリムカバーを連続状に形成す
ると、シートクッションとシートバックの左右に形成す
る隆起部の表面を構成するトリムカバーの額縁部によっ
て、身頃部が浮き上がるため、シートクッションとシー
トバックの間の身頃部をシートクッション又はシートバ
ックのフレーム側に固定する必要がある。
車用シートには、例えば、特開2001ー70079に
開示されているように、シートクッションとシートバッ
クのトリムカバーにおける両身頃部を一体に連結したも
のが開示されているが、これは、シートクッションを構
成すると共にシートクッションのトリムカバーの身頃部
に被覆される発泡体製パッドに、シートバックのフレー
ムに取付けるコーナーパッドを延設し、このコーナーパ
ッドを屈曲変形可能なコーナー保持板で保持する構造で
ある。従って、これは構造が複雑になり、シートの生産
性が頗る悪い不具合があった。
イニングする自動車用シートにおいて、構造簡単にし
て、シートクッションとシートバックが外観的に一体感
を持たせるようにすることを目的とする。
めの本発明に係る自動車用シートの構造は、バケットタ
イプのシートにおいてそのシートクッションとシートバ
ックにおけるトリムカバーの身頃部は一枚の剛性を有す
るネット材で形成し、前記シートクッションとシートバ
ックにおけるトリムカバーの額縁部は夫々独立状且つ前
記ネット材に対して柔軟な柔軟材で形成してなることを
特徴とするものである。
ートバックの中央に有するトリムカバーの両身頃部が一
体であるため、シートクッションとシートバックとが一
体の外観になる。
後方には空間部を設けてなることにより、バケットタイ
プの自動車用シートにおけるシートバックの通気性が良
好となる。
材で支持させてなることにより、バケットタイプの自動
車用シートにおけるシートクッションの通気性とクッシ
ョン性が向上する。
で結合した立体的なトラス構造からなる立体メッシュニ
ットに剛性を付与したものにすることにより、リクライ
ニング時に、トリムカバーの身頃部に、たるみ、皺が発
生することがない。
面に基づいて説明する。図1は本発明に係る構造の自動
車用シートを示し、図中(SB)はシートバック、(S
C)はシートクッションで、シートバック(SB)はシ
ートクッション(SC)にリクライニング装置(4)
(4)によって前後方向に傾動自在に連結されている。
図中(HD)はヘッドレストを示す。
ション(SC)は、バケット状に形成されている。即
ち、着座者の人体を抱持するように、シートバック(S
B)においては前面の左右より前方に隆起状にバケット
部(C)(C)が、また、シートクッション(SC)に
おいては上面の左右より上方に隆起状にバケット部
(D)(D)が各々突出成形されている。
(D)(D)によって着座者の身体の左右両側部が抱持
され、バケット部(C)(C)(D)(D)に囲まれた
部分である中央部(A)(B)には一般的な自動車用シ
ートに対して負荷がからむように形成されている。
ション(SC)の表面を構成するトリムカバーは、身頃
部(10A)(10B)、額縁部(11A)(11
B)、まち部(12A)(12B)等から構成されてい
る。そして、前記シートバック(SB)の中央部(A)
に位置する身頃部(10A)、シートクッション(S
C)の中央部(B)に位置する身頃部(10B)は、図
5に示すように、一枚の連続状のネット材で形成されて
いる。
立体的なトラス構造からなる立体メッシュニットに剛性
を付与し且つ減衰機能が作用する弾性と高減衰特性とを
有する三次元ネットであり、例えば、特開2001ー8
7077に開示されているDネットと称されるものを使
用する。
2A)(12B)は、従来自動車用シートのトリムカバ
ーとして使用されている合成皮革、織物、不織布…など
の周知の部材で、前記ネット材に対して柔軟性を有する
ものを使用し、シートバック(SB)とシートクッショ
ン(SC)の額縁部(11A)(11B)、まち部(1
2A)(12B)は夫々独立している。
(12A)(12B)によって、前記バケット部(C)
(D)の表面は構成されている。バケット部(C)
(D)はバックフレーム(20)、クッションフレーム
(21)に支持される発泡体製パッド(31)(34)
と、このパッド(31)(34)を被覆する前記トリム
カバー(1)の額縁部(11A)(11B)、まち部
(12A)(12B)とから構成されている。
形形状を保持、或いは、パッド(31)が身頃部(10
A)から視覚されないようにするためにシートバック
(SB)においては図3に示すように連結布(13A)
(13A)でまち部を身頃部(10A)側の裏面に縫着
し、この連結布(13A)(13A)を(12A)(1
2A)の端末に一体に結着している。
は、図4に示すように、額縁部(11B)(11B)の
身頃部(10B)側に、連結布(13B)(13B)を
縫着し、この連結布(13B)(13B)をクッション
フレーム(21)に固定している。なお、まち部(12
B)(12B)の端末は、フックでクッションフレーム
(21)に掛止している。
を構成するトリムカバー(1)の身頃部(1A)は、図
2に示すように、その後方に空間部(P1)を有し、着
座者が着座した際に、身頃部(10A)が弾性変形する
ように形成されている。
(A)における上、下部(A1)(A2)は、前記身頃部
(10A)によってバックフレーム(20)に支持され
ている発泡体製パッド(30)(32)が被覆されてい
る。なお、このパッド(30)(32)は前記バケット
部(C)(C)を形成するパッド(31)(31)と一
体に発泡成形されている。
フレーム(20)と一体の固定プレート(20A)に掛
止され、パッド(30)は身頃部(10A)の上部裏面
に縫着した遮蔽布(14A)によって隠蔽され、身頃部
(10A)方向から視覚されないように形成されてい
る。
の裏面に一体に縫着した固定布(15A)に被包され、
この固定布(15A)によって身頃部(10A)は所定
位置に位置定めされて張設される。
に位置する身頃部(10B)の下方には、金属製などの
バネ材(22)が張設され、そのバネ材(22)の下方
には空間部(P2)が設けてあり、着座者の尻部の荷重
を身頃部(10B)とバネ材(22)で受けている。
うに、多数の鋼線を定間隔あけて並設し、これを紐等の
連結材で連結し、この連結材の左右の端末をコイルバネ
(23)(23)でクッションフレーム(21)に架設
したものである。
部(B)における前、後部(B1)(B2)はクッション
フレーム(21)と、このクッションフレーム(21)
に支持されると共に前記パッド(34)と一体成形した
発泡体製パッド(33)(35)とから構成され、この
パッド(33)は身頃部(10B)の前、後部によって
被覆され、身頃部(10B)の前、後端の端末は、クッ
ションフレーム(21)に掛止されている。
からなる身頃部(10B)から視覚されないように、前
記シートバック(SB)と同様に身頃部(10B)の裏
面に縫着された布地によって被覆されている。
(SB)、シートクッション(SC)の身頃部(10)
は一体に連続しているが、額縁部(11A)(11
B)、まち部(12A)(12B)は別体であり、図2
に示すように身頃部(10)におけるシートバック(S
B)とシートクッション(SC)の間の後方には空間部
(P 3)が設けてある。
ートバック(SB)とシートクッション(SC)のトリ
ムカバー(1)の身頃部(10)が一体に連続状に形成
されているが、剛性を有するネット材で形成されてい
る。従って、その剛性により、シートバック(SB)を
前後方向に傾動しても、身頃部(10)におけるシート
バック(SB)とシートクッション(SC)間にタル
ミ、皺が発生することがない。そして、シートバック
(SB)の額縁部(11A)はシートクッション(S
C)の額縁部(11B)と別体であるから、額縁部(1
1A)にシートバック(SB)の傾動時に皺、タルミが
生じない。
(D)で支持し、バケット部(C)(D)はネット材に
対して柔軟性を有する柔軟材からなるトリムカバー
(1)の額縁部(11A)(11B)で形成されている
ため、感触が良好になり、着座性を向上し得る。
ングするバケットタイプの自動車用シートにおいて、シ
ートバックとシートクッションの一体感があり、家具調
の外観を呈する自動車用シートを提供できる。
るネット材で形成されているため、シートバックの傾動
時に、そのシートクッション側にタルミ、皺が発生する
ことがないし、また、身頃部を吊り部材や形状保持部材
でシートの固定部材に固定する必要もない。
形成され、この額縁部で着座者の荷重の大部分を支持す
るため、ネット材の剛性が着座者にあまり作用しない。
そのため、シートに対する感触が良く着座感が良好にな
る。
ットタイプの自動車用シートにおけるシートバックの通
気性を向上し得る。
あるのにもかかわらず、シートクッションのクッション
性が良好になり、座り心地を向上し得る。
って、従来の発泡体製パッドなどのクッション材が不要
となる。従って、シートの構造が簡単になり、生産性等
を向上し得る。
ある。
る。
15)
ある。
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 シートクッションにシートバックを傾動
自在に連結しシートクッションとシートバックを各々バ
ケット状に形成してなる自動車用シートにおいて、 前記シートクッションとシートバックにおけるトリムカ
バーの身頃部は一枚の剛性を有するネット材で形成し、
前記シートクッションとシートバックにおけるトリムカ
バーの額縁部は夫々独立状且つ前記ネット材に対して柔
軟な柔軟材で形成してなることを特徴とする自動車用シ
ートの構造。 - 【請求項2】 前記シートバックの身頃部における後方
には空間部を設けてなる請求項1記載の自動車用シート
の構造。 - 【請求項3】 前記シートクッションの身頃部をバネ材
で支持させてなる請求項1記載の自動車用シートの構
造。 - 【請求項4】 前記ネット材は、多層のパイル層で結合
した立体的なトラス構造からなる立体メッシュニットに
剛性を付与したものである請求項1記載の自動車用シー
トの構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001323137A JP2003127737A (ja) | 2001-10-22 | 2001-10-22 | 自動車用シートの構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001323137A JP2003127737A (ja) | 2001-10-22 | 2001-10-22 | 自動車用シートの構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003127737A true JP2003127737A (ja) | 2003-05-08 |
Family
ID=19140071
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001323137A Pending JP2003127737A (ja) | 2001-10-22 | 2001-10-22 | 自動車用シートの構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003127737A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7040707B2 (en) | 2004-04-13 | 2006-05-09 | Tachi-S Co., Ltd. | Seat back of automotive seat |
WO2021241625A1 (ja) * | 2020-05-28 | 2021-12-02 | テイ・エス テック株式会社 | クッション支持部材の構造及び乗物用シート |
-
2001
- 2001-10-22 JP JP2001323137A patent/JP2003127737A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7040707B2 (en) | 2004-04-13 | 2006-05-09 | Tachi-S Co., Ltd. | Seat back of automotive seat |
WO2021241625A1 (ja) * | 2020-05-28 | 2021-12-02 | テイ・エス テック株式会社 | クッション支持部材の構造及び乗物用シート |
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