JP4096225B2 - スプリングレス構造のシート組立体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に、自動車用シートのシートバック,シートクッションとして組み立てるに好適なスプリングレス構造のシート組立体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動車用のシートバックを例示すると、図4で示すように発泡フォーム体のバックパッド1をシートバックフレーム2に組み付けると共に、その背後からシートバックフレーム2の枠内に張設するジグザグバネ等のクッションバネ3で支持し、更に、バックパッド1をトリムカバー(図示せず)で被包することにより組み立てられている。
【0003】
そのシート組立体の構成中、クッションバネ3はバネ端をシートバックフレーム2の両側部に端末止着し、シートバックフレーム2の枠内に張設する必要がある。このため、クッションバネ3の組付けには手間を要するばかりでなく、そのクッションバネが金属線材で形成されているところから、シート全体の重量を軽量化し、また、着座フィーリングを向上するに妨げとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、着座用パッドをスプリングによらないで支持することから、シート全体として簡単に組み立てられると共に、シート全体の重量を軽量化し、また、着座フィーリングを向上可能なスプリングレス構造のシート組立体を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本願の請求項1に係るスプリングレス構造のシート組立体においては、中央の座面相当部分を弾性に富んで伸びの少ない密度の高いものに形成し、残余の両側相当部分を伸縮性の付与可能な密度の相対的に低いものに形成した収縮布により、発泡フォームを裏打ちした着座用パッドを組み付けることにより構成されている。
【0006】
本願の請求項2に係るスプリングレス構造のシート組立体においては、厚みを変えて中央の座面相当部分と残余の両側相当部分とを別成形し、または、目付け量を変えて中央の座面相当部分と残余の両側相当部分とを一体に形成した収縮布により、発泡フォームを裏打ちした着座用パッドを組み付けることにより構成されている。
【0007】
本願の請求項3に係るスプリングレス構造のシート組立体においては、先端側をU字状に湾曲曲げした左右のサイドフレームを主体フレームの両側部に立上げ固定したシートフレームを備え、両側部分を左右のサイドフレームで背後から受止め支持し、座面部分を主体フレームの枠内に位置させて着座用パッドをシートフレームに組み付けることにより構成されている。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図3を参照して説明すると、図示実施の形態は、図1で示すような自動車用のシートバックを構成するに適用されている。このシートバックは、中央を座面部分10aとし、両側部分10b,10cを土手部分として膨出成形したポリウレタン等の発泡フォーム体10を着座用パッドとして備え付けることにより組み立てられている。
【0009】
発泡フォーム体10は、収縮布11を裏打ち弾性体として背部面に接合することにより形成されている。収縮布11は、ポリエステル繊維単材または混合材等のスパン糸をフェルト状にプレス成形したものを用い、ジグザグバネ等に代わる面状の弾性体として発泡フォーム体10と一体に発泡成形しまたは接着することにより組み付けられている。
【0010】
収縮布11としては、中央の座面相当部分11aを弾性に富んで伸びの少ない密度の高いものに形成し、残余の両側相当部分11b,11cを伸縮性の付与可能な密度の相対的に低いものに形成したものが用いられている。
【0011】
その収縮布11は、図2で示すように厚みを変えて中央の座面相当部分11aと両側相当部分11bとを別成形し、また、図3で示すように目付け量を変えて中央の座面相当部分11aと両側相当部分11bとを一体に形成することから、密度の異なる簡単な構成のものとして得られる。
【0012】
発泡フォーム体10は、枠状のパイプフレーム12aを主体とし、先端側を内向きU字状に湾曲曲げした左右のサイドフレーム12b,12c(図1参照)をパイプフレーム12aの両側部に立上げ固定したシートバックフレーム12に組み付けられている。
【0013】
発泡フォーム体10は、密度の相対的に低い収縮布11b,11cで裏打ちした両側部分10b,10cをサイドフレーム12b,12cで背後から受止め支持し、密度の高い収縮布10aで裏打ちした座面部分10aをパイプフレーム12aの枠内に位置させて組み付ければよい。これにより、発泡フォーム体10の両側部分10b,10cはサイドフレーム12b,12cの内向きU字状に湾曲曲げした先端側で支持されているため、座者の荷重に応じて伸縮追従するよう組み立てられる。
【0014】
発泡フォーム体10の組付け後、発泡フォーム体10を全体的にトリムカバー(図示せず)で被包することによりシートバックとして組み立てられる。このトリムカバーとしては、下部を開放した袋タイプのものを被せ、或いはバックボード付きの背抜きタイプのものを被せて発泡フォーム体10の全体を被包するよう組み付けられる。
【0015】
このように構成するシートバックでは、収縮布11を裏打ち弾性体として接合した発泡フォーム体10から組み立てられるため、金属線材のクッションバネをシートバックフレーム12の枠内に張設する必要がなく、その組付けに要する手間を省けるばかりでなく、シート全体を軽量なものに組み立てられる。
【0016】
それに加えて、中央の座面相当部分11aを弾性に富んで伸びの少ない密度の高いものに形成し、残余の両側相当部分11b,11cを収縮性の付与可能な密度の相対的に低いものに形成した収縮布11により裏打ちした発泡フォーム体10を着座用パッドとして備えるため、収縮布11による座者のホールド性とクッション性とを発揮することにより着座フィーリングを向上するよう組み立てられる。
【0017】
上述した実施の形態は、自動車用のシートバックを組み立てる場合に基づいて説明したが、これと同様に、シートクッションを組み立てるにも適用できる。
【0018】
【発明の効果】
以上の如く、本願の請求項1に係るスプリングレス構造のシート組立体に依れば、中央の座面相当部分を弾性に富んで伸びの少ない密度の高いものに形成し、残余の両側相当部分を伸縮性の付与可能な密度の相対的に低いものに形成した収縮布により、発泡フォームを裏打ちした着座用パッドを組み付けることから、着座用パッドをスプリングによらないで支持することにより、シート全体として簡単に組み立てられると共に、シート全体の重量を軽量化し、また、密度の異なる収縮布による座者のホールド性とクッション性とにより着座フィーリングを向上するよう組み立てられる。
【0019】
本願の請求項2に係るスプリングレス構造のシート組立体に依れば、厚みを変えて中央の座面相当部分と残余の両側相当部分とを別成形し、または、目付け量を変えて中央の座面相当部分と残余の両側相当部分とを一体に形成した収縮布により、発泡フォームを裏打ちした着座用パッドを組み付けることから、密度の異なる簡単な構成の収縮布による座者のホールド性とクッション性とを発揮するよう組み立てられる。
【0020】
本願の請求項3に係るスプリングレス構造のシート組立体に依れば、先端側をU字状に湾曲曲げした左右のサイドフレームを主体フレームの両側部に立上げ固定したシートフレームを備え、両側部分を左右のサイドフレームで背後から受止め支持し、座面部分を主体フレームの枠内に位置させて着座用パッドをシートフレームに組み付けることから、発泡フォーム体の両側部分であっても座者の荷重に応じて伸縮追従するよう組み立てられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るスプリングレス構造のシート組立体として自動車用のシートバックを示す説明図である。
【図2】 図1のシートバックにおける収縮布を接合した発泡フォーム体を部分的に示す説明図である。
【図3】 図2と異なる形態の収縮布を接合した発泡フォーム体を部分的に示す説明図である。
【図4】 従来例に係る自動車用のシートバックを示す説明図である。
【符号の説明】
10 発泡フォーム体
10a 発泡フォーム体の座面部分
10b,10c 発泡フォーム体の両側部分
11 収縮布
11a 収縮布の座面相当部分
11b,11c 収縮布の側面相当部分
12 シートフレーム
Claims (3)
- 収縮布を裏打ち弾性体として発泡フォーム体と一体に接合させて備え、その発泡フォーム体を着座用パッドとしてシートフレームに組み付けるスプリングレス構造のシート組立体において、
中央の座面相当部分を弾性に富んで伸びの少ない密度の高いものに形成し、残余の両側相当部分を伸縮性の付与可能な密度の相対的に低いものに形成した収縮布により、発泡フォームを裏打ちした着座用パッドを組み付けてなることを特徴とするスプリングレス構造のシート組立体。 - 厚みを変えて中央の座面相当部分と残余の両側相当部分とを別成形し、または、目付け量を変えて中央の座面相当部分と残余の両側相当部分とを一体に形成した収縮布により、発泡フォームを裏打ちした着座用パッドを組み付けてなることを特徴とする請求項1に記載のスプリングレス構造のシート組立体。
- 先端側をU字状に湾曲曲げした左右のサイドフレームを主体フレームの両側部に立上げ固定したシートフレームを備え、両側部分を左右のサイドフレームで背後から受止め支持し、座面部分を主体フレームの枠内に位置させて着座用パッドをシートフレームに組み付けてなることを特徴とする請求項1または2に記載のスプリングレス構造のシート組立体。
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KR101373586B1 (ko) * | 2012-07-27 | 2014-03-13 | (주)한솔스틸 | 철제 의자 및 그 좌판 제조 방법 |
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2002
- 2002-03-06 JP JP2002060795A patent/JP4096225B2/ja not_active Expired - Fee Related
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KR101373586B1 (ko) * | 2012-07-27 | 2014-03-13 | (주)한솔스틸 | 철제 의자 및 그 좌판 제조 방법 |
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