JP2003127624A - タイヤ空気圧検知装置 - Google Patents

タイヤ空気圧検知装置

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JP2003127624A
JP2003127624A JP2001322773A JP2001322773A JP2003127624A JP 2003127624 A JP2003127624 A JP 2003127624A JP 2001322773 A JP2001322773 A JP 2001322773A JP 2001322773 A JP2001322773 A JP 2001322773A JP 2003127624 A JP2003127624 A JP 2003127624A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タイヤの脱着作業時等に損傷、脱落等するこ
とがなく、かつ、常時適正な空気圧を検知でき得る空気
圧検知センサを、自動車用ホイールに備えたタイヤ空気
圧検知装置を提案する。 【解決手段】 空気圧検知センサ21を、自動車用ホイ
ールAのリム部1の肉厚部位10に配設された嵌着溝1
1に嵌着させること、もしくは、リム部1のウエル部に
配設された周溝12に嵌着させることによって、空気圧
検知センサ21がホイールにしっかりと固定されると共
に、タイヤBの脱着作業時に損傷や脱落等することを防
止できるから、常時適正な空気圧を安定して検出するこ
とが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイヤの空気圧を
運転者に適切に知らせる空気圧検知装置に関し、詳しく
は、自動車用ホイールに設置される空気圧検知装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車の走行性能、安全性、耐久性、燃
費等の各性能を所望のレベルに維持するためには、タイ
ヤの空気圧が適正な圧力に保持されている必要がある。
そのため、運転者にタイヤの空気圧状態を適切に知らせ
る空気圧検知装置が種々提案されている。このような空
気圧検知装置にあって、タイヤの空気圧を検知し、車両
側に備えられた受信装置に検知信号を発信する空気圧検
知センサとしては、自動車用ホイールに取り付けられ、
タイヤの空気圧を直接測定するようにしているものが一
般的に良く知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
空気圧検知センサとしては、例えば、特開2001−1
74356公報に開示されているように、タイヤにエア
ーを供給するためのバルブと空気圧検知センサとを一体
型としているものが提案されている。このバルブをホイ
ールに取り付けると、空気圧検知センサがタイヤの内部
に位置することになり、タイヤの空気圧を直接検出する
ことができる。また、様々なタイプのホイールに比較的
容易に取り付けることができる。ところが、この空気圧
検知センサは、リム部のバルブ取り付け位置であるウエ
ル部からドロップ部の近隣領域に配設されることとなる
ため、タイヤの脱着作業時にタイヤのビードが接触する
等して損傷させる恐れがある。そのため、空気圧検知セ
ンサには比較的大型でしっかりしたものを使用している
が、この大型化に伴って空気圧検知センサの重量も増加
することとなるため、ホイールのウエイトバランスが崩
れてしまうという問題が生じていた。一方、このバルブ
はホイールのバルブ取り付け用の孔に固定されているだ
けであるから、外部に突起したバルブに負荷が掛かる等
してバルブが緩むと、空気圧検知センサの固定位置が不
安定な状態となる場合もあり得る。このような状態で
は、空気圧検知センサに用いられる振動子等の圧力検知
素子が、微妙な振動のズレ等を受けることとなるから、
常時適正な空気圧を検知することに限界が生じていた。
【0004】一方、例えば、特開平9−309305公
報に開示されているように、空気圧検知センサをホイー
ルのディスク部内側に設置し、この空気圧検知センサと
タイヤ内部を結ぶエア通路がディスク部からリム部を通
じて設けられ、このエア通路を介してタイヤの空気圧を
測定するようにしているものが提案されている。この場
合は、タイヤの脱着作業時に空気圧検知センサの損傷や
脱落を生じることがない。ところが、この空気圧検知セ
ンサはホイールのディスク部内側に設置されているか
ら、走行時にブレーキロータ等の発熱によって高温にさ
らされることとなる。そのため、空気圧検知センサが適
正な空気圧を検知するには、センサ周囲の雰囲気温度の
変化に合わせて温度補正をする必要があった。しかし、
この温度補正を適切に行うことは難しく、常時適正に空
気圧を検知することには限界が生じていた。
【0005】本発明は、かかる問題点を解決し、タイヤ
の脱着作業時等に損傷、脱落等することがなく、かつ、
常時適正な空気圧を検知でき得る空気圧検知センサを、
自動車用ホイールに備えたタイヤ空気圧検知装置を提案
することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる第一の発
明としては、タイヤの空気圧を検知する空気圧検知セン
サと、該空気圧検知センサからの検知信号を受信する受
信装置とを備えるタイヤ空気圧検知装置において、自動
車用ホイールの、リム部に設けられたドロップ部からホ
イール表面側のフランジ部間に形成される肉厚部位に嵌
着溝が配設されると共に、前記空気圧検知センサが、そ
の受圧面がタイヤ内となるように、該嵌着溝に嵌着され
ていることを特徴とする。ここで、タイヤ内とは、タイ
ヤにかかる空気圧の圧力雰囲気中を示す。
【0007】かかる構成にあっては、空気圧検知センサ
を、リム部の肉厚部位に配設された嵌着溝に嵌着させる
ことにより、空気圧検知センサがこの嵌着溝の内面に保
持されることとなるから、ホイールにしっかりと固定さ
れるため、適正な空気圧を安定して検出することができ
る。また、嵌着溝に嵌着させた空気圧検知センサが、タ
イヤの脱着作業時にタイヤのビードとの接触によって、
損傷や脱落等することを防止することもできる。これら
により、空気圧検知センサと、空気圧検知センサを備え
たホイールとに関する取り扱いを比較的容易に行い得る
という優れた効果も生じる。ここで、嵌着溝の大きさと
しては、空気圧を検知する空気圧検知センサの受圧部が
タイヤ内になるように設置できる大きさであれば良い。
そして、受圧部がタイヤ内になるように嵌着されること
で、タイヤの空気圧を常時適正に検知することが可能で
ある。このように、空気圧検知センサは、常に安定した
状態で存在することとなるから、比較的小型かつ軽量な
ものを使用することが可能となるため、空気圧検知セン
サの重量がホイールのウエイトバランスに与える影響を
小さくすることができる。
【0008】このような嵌着溝が、ドロップ部と、ホイ
ール意匠面側のビードシート部とに挟まれた領域に、ホ
イール径方向に開口するように形成されていることも提
案される。このように、空気圧検知センサが嵌着される
嵌着溝を、ホイールの特性上強度を必要とするビードシ
ート部を避けて設けられるようにしたことにより、ホイ
ールの機械的特性が低下することを防ぎ得る。一方、ホ
イールを鋳造成形する場合にあっては、その金型は主に
上型、下型、及び横型からなり、リム部の外面形状は横
型によって形成されることが一般的である。そこで、嵌
着溝をホイール径方向に開口する形状とすることによっ
て、この横型により成形することが可能であるから、ホ
イールの鋳造工程で嵌着溝を成形することができる。而
して、嵌着溝を形成するための成形工程を新たに設ける
必要がなく、かつ比較的容易に成形することができると
いう利点が生じる。
【0009】又は、嵌着溝が、ドロップ部の、ホイール
径方向に立ち上がるウエル部に、ホイール径方向に開口
するように形成されていることも提案される。このよう
に、嵌着溝をホイールの他の部位に比して強度を要しな
いウエル部に形成することによって、ホイールに求めら
れる機械的特性に影響を及ぼすことがない。また、上述
したのように嵌着溝をホイール径方向に開口することに
より、嵌着溝の成形工程を新たに必要とせず、かつ比較
的容易に成形できるという利点も生じる。
【0010】一方、本発明にかかる第二の発明として
は、タイヤの空気圧を検知する空気圧検知センサと、該
空気圧検知センサからの検知信号を受信する受信手段と
を備えるタイヤ空気圧検知装置において、自動車用ホイ
ールの、リム部に設けられたドロップ部のホイール径方
向に立ち上がるウエル部に、周溝が形成されると共に、
前記空気圧検知センサが、その受圧面がタイヤ内となる
ように、該周溝に嵌着されていることを特徴とする。こ
こで、周溝はウエル部に沿ってホイール周方向に周回し
て形成される溝である。このようにリム部のウエル部に
周溝を設けた場合にあっても、TRA規格(The T
ire and Rim Association,I
nc.)で認められているように、ホイールが必要とす
る機械特性に影響を及ぼすことはない。
【0011】かかる構成にあっては、空気圧検知センサ
を、ウエル部に形成された周溝に嵌着させることによ
り、空気圧検知センサがこの周溝の内面に保持されるこ
ととなるから、ホイールにしっかりと固定され、適正な
空気圧を安定して検出することが可能となる。また、周
溝はホイール周方向に形成されるものであることによ
り、空気圧検知センサを周方向の任意の位置に嵌着させ
ることも可能である。これにより、例えば、空気圧検知
センサが故障した場合でも、新たな空気圧検知センサを
周溝の別位置に設置することができるから、取り付け及
び取り扱いが比較的容易である。一方、このように周溝
に空気圧検知センサを設置されることにより、タイヤの
脱着作業時にタイヤのビードによって、空気圧検知セン
サが損傷や脱落等することを防止できる。そして、この
空気圧検知センサの受圧部がタイヤ内になるように嵌着
されることで、タイヤの空気圧を常時適正に検知するこ
とが可能である。而して、この空気圧検知センサは、タ
イヤの脱着時に損傷を受けることもなく、安定して適切
な空気圧を検知することができるため、比較的小型かつ
軽量なものを使用することも可能である。
【0012】ここで、空気圧検知センサが周溝の、自動
車用ホイールのウエイトバランスを適正に保つ位置に嵌
着されていることも提案される。ここで、ホイールは車
軸から受けた駆動力を適正にタイヤに伝え、所望の走行
性能を発揮するために、ホイールの中心に接合された車
軸に対してウエイトバランスが中正である必要がある。
一般的にホイールのウエイトバランスは若干偏心してい
る場合が多いため、この偏心を相殺する位置に、空気圧
検知センサを設置することにより、ホイールのウエイト
バランスを適正に保つことができるから、自動車の走行
性能を安定したものとすることが可能である。而して、
従来、ホイールに取り付けた空気圧検知センサは、ホイ
ールのウエイトバランスを崩すものであったが、本発明
によれば、ホイールバランスを適正なものとする手段と
して用いることが可能となる。尚ここで、ホイールのウ
エイトバランスを一層適正にするために、別途ウエイト
を取り付けることも可能である。
【0013】上述の第一の発明及び第二の発明にあっ
て、空気圧検知センサが、自動車用ホイールのリム部の
基準形状を成す基準面の内側に収まるように嵌着されて
いることも提案される。ここで、リム部の基準面は、上
述した嵌着溝又は周溝が形成されない場合に、リム部の
ドロップ部からホイール表面側のフランジ部に至る外面
形状を示すものである。この嵌着溝及び周溝を、嵌着さ
れる空気圧検知センサがリム部基準面の内側に収まるよ
うに形成することにより、タイヤの脱着時にタイヤのビ
ートが空気圧検知センサに触れること等に対して、その
防止効果を一層高くすることが可能である。
【0014】上述のような空気圧検知センサが、タイヤ
の空気圧を検知する感圧素子と、該感圧素子が検知した
信号を制御処理する制御手段と、該制御装置の制御内容
に従って検知信号を発信する発信手段と、この空気圧検
知センサの電力供給源である電源手段とを備えるものと
することができる。これにより、空気圧検知センサは、
空気圧を検知し、その検知信号を、車両に備えた受信装
置に適切に送信することが可能である。ここで、感圧素
子には振動子が好適に用い得る。尚、上述した受圧部は
この感圧素子にあって圧力を感知する部位を示す。ま
た、制御手段及び発信手段としては、これらを兼ね備え
た制御装置を用いるようにしても良い。また、電源手段
としては、比較的長期間電力供給可能な電池を使用し、
空気圧検知センサの交換期間を長くするようにしても良
い。又は、安価かつ小型の低寿命電池を使用し、車検時
やタイヤ交換時期に合わせて交換できるようにすること
もできる。さらには、電池以外の別の発電装置を使用す
ることも可能である。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を添付図面に従っ
て説明する。図1は自動車用アルミホイールAの縦断面
図であり、この自動車用アルミホイールAは、リム部1
と、ハブ孔3をその中央に具備するディスク部2とから
なる。かかる自動車用アルミホイールAは、高温で溶解
したアルミニウム合金の溶湯を所定の金型の成形湯路に
圧入する、いわゆる鋳造成形によって製造される。ま
た、その他の製造方法として、鍛造加工等により成形す
ることもできる。
【0016】このリム部1には、両側の開口縁にタイヤ
Bのサイドウォール部を支持するフランジ5a,5bが
形成され、そのホイール軸方向内側に、タイヤのビード
15を着座させるビードシート部7a,7bが夫々に隣
接されて設けられている。さらに、該ビードシート部7
a,7bと連成されて、タイヤリムの内側位置を規定す
るために隆起してなるハンプ部8a,8bが夫々配設さ
れている。ホイール表面側のハンプ部8aのホイール軸
方向内側には、タイヤ装着時にタイヤBのビード15を
落とすためのドロップ部4が、該ドロップ部4からホイ
ール径方向に立ち上がったウエル部6を介して設けられ
ている。このウエル部6からホイール表面側のフランジ
部5a間には他の部位に比して肉厚である肉厚部位10
が形成されている。また、このドロップ部4のホイール
裏面方向には、ホイール軸方向に対して傾斜するレッジ
部9が連設されており、このレッジ部9は、ハンプ部8
bを介してホイール裏面側のビートシート部7bに連な
っている。
【0017】次にこのアルミホイールAに装着される空
気圧検知センサ21について説明する。空気圧検知セン
サ21は、図6の断面図に示すように、装置筐体22に
感圧素子23と、この感圧素子23の検知した検知信号
を処理記憶する制御装置24とが設けられている。そし
て、この制御装置24には、空気圧データを随時発信す
るためのアンテナ機能も備えている。また、装置筐体2
2とは別に、この装置筐体22に電力を供給する電池2
5(図示せず)が装置筐体22に接続されて備えられて
いる。ここで、感圧素子23としては、センサー部に圧
力がかかると、変形による歪みを生じ、この歪みを電気
的に取り出すことによりセンサー部にかかる圧力を検出
することができる。ここで、感圧素子23として、水晶
体から成る振動子等を好適に用いることができる。
【0018】このような空気圧検知センサ21として
は、例えば、装置筐体22と電池25の大きさがそれぞ
れ約10mm×10mm×2mmの略立方体であり、合
計重量は約10gである。
【0019】次に本発明の要部にかかる上記空気圧検知
センサ21を備えた自動車用アルミホイールAについて
説明する。自動車用アルミホイールAは、そのリム部1
に配設された嵌着溝11又は周溝12に空気圧検知セン
サ21が所定の要領で設置されているから、安定して適
切な空気圧を常時検知することができると共に、タイヤ
の着脱時に空気圧検知センサ21が損傷や脱落等するこ
とを防ぎえるようにしたものである。かかる発明につき
以下詳細に説明する。
【0020】(実施例1)この実施例1にあっては、図
2及び図3に示すように、リム部1のドロップ部4から
立ち上がるウエル部6に、外方向に開口する嵌着溝11
が一カ所形成されている。この嵌着溝11は、幅(周方
向長さ)が約24mm、奥行き(凹部深さ)が約2.5
mm、径方向高さがウエル部6の高さと略同じとなるよ
うに形成されており、その溝奥面はウエル部6と略平行
となっている。この嵌着溝11には空気圧検知センサ2
1として、感圧素子23の受圧部がタイヤ内となるよう
に配された装置筐体22と、この装置筐体22と隣接し
て配された電池25とが設置されている。このように空
気圧検知センサ21は、この嵌着溝11の内面に保持さ
れて、ホイールにしっかりと固定されると共に、その受
圧部がタイヤ内にかかる空気圧の圧力雰囲気中に存在す
るから、常時適正に空気圧を検知することが可能であ
る。また、この空気圧検知センサ21は、リム部1のウ
エル部6からハンプ部8aにかかる基準面内に収まって
いる。これにより、タイヤBをアルミホイールAに装着
する際の、タイヤBのビード15を一旦ドロップ部4に
落とした後、このビードをドロップ部4からウエル部6
に沿って移動させてビードシート部7aに着座させる場
合に、タイヤBのビード15が空気圧検知センサ21に
接触することを防ぎ得る。そのため、タイヤの装着時に
空気圧検知センサ21が損傷等を受けることを防止でき
る。
【0021】このように、空気圧検知センサ21には、
ホイールにしっかりと固定されると共に、タイヤBの脱
着時に損傷等を受ける恐れもないことから、従来に比し
て小型軽量のものを使用することができる。そのため、
ホイールのウエイトバランスに対する影響も小さく、自
動車は安定した走行性能を発揮することができる。
【0022】このような嵌着溝11は、ホイール径方向
に向かって外方向に開口するように形成されるため、こ
の自動車用アルミホイールAの鋳造工程で成形されるよ
うにしている。而して、嵌着溝11は何ら新しい工程を
必要とせず、従来の成形工程と同様の、一般的な鋳造成
形方法によって製造できる。
【0023】一方、このような嵌着溝11を、そこに嵌
着する空気圧検知センサ21が、ホイール軸方向に対し
傾斜又は平行となるような溝形状を形成するようにして
も良い。この場合には、嵌着溝11の形状を大きくする
こと等によって、設置した空気圧検知センサ21の感圧
素子23の受圧部が、タイヤ内の空気圧力雰囲気中に常
時接する状態となるようにすれば良い。例えば、図7の
ように、嵌着溝11の奥行き面がホイール軸方向と略平
行となるように、ホイール径方向高さ4mm、幅(周方
向長さ)24mm、奥行き12mmに形成され、この嵌
着溝11に空気圧検知センサ21が、その受圧部がホイ
ールと接しないように、ホイール軸方向と略平行となる
ように設置されるようしても良い。ここで、嵌着溝11
は、ホイール軸方向に向かって開口する形状となるか
ら、従来の製造工程に加え、溝加工するために旋盤加工
等の成形工程を要する。尚、このような嵌着溝11の形
成にあっても、軸方向に離型するカム方式鋳造型等を使
用することによって、追加加工工程を不要とすることも
可能である。
【0024】(実施例2)この実施例2にあっては、図
4及び図5に示すように、自動車用アルミホイールA’
の、リム部1’のドロップ部4から立ち上がるウエル部
6’に形成された溝(図4参照)が、このウエル部6’
に沿って円周方向に連続して設けられた周溝12を備え
ている。この周溝12は、ホイール径方向高さが約12
mm、奥行き(溝深さ)が約2.5mmであり、その溝
奥面はウエル部6’と略平行に形成されている。この周
溝12の所定位置に、上述の空気圧検知センサ21とし
て、感圧素子23の受圧部がタイヤ内となるよう配され
た装置筐体22と、この装置筐体22と隣接して配され
た電池25とが嵌着されている。このように空気圧検知
センサ21は、周溝12の内面に保持されて、ホイール
にしっかりと固定されると共に、その受圧部がタイヤ内
にかかる空気圧の圧力雰囲気中に存在するから、常時適
正に空気圧を検知することが可能である。ここで、空気
圧検知センサ21は、周溝12が形成され無ければウエ
ル部6を形成していた基準面内に収まっているから、実
施例1の場合と同様に、タイヤBの脱着作業時にタイヤ
Bのビード15によって空気圧検知センサ21が損傷等
を受けることを防ぎ得る。
【0025】ここで、空気圧検知センサ21は、自動車
用アルミホイールA’の成形後に、測定したウエイトバ
ランスの結果に従って、個々のホイールが有する重量の
偏心を相殺するような特定位置に設置する。これによ
り、ホイールのウエイトバランスを適正に保つことがで
きるから、自動車の走行性能を安定したものとすること
ができる。尚、この空気圧検知センサ21の重量だけで
は、ホイールのウエイトバランスが中正にできない場合
には、別途ウエイトを設置するようにしても良い。
【0026】この実施例2の周溝12は、実施例1と同
様に、嵌着する空気圧検知センサ21が、ホイール軸方
向に対し傾斜又は平行となるような溝形状を形成するよ
うにしていても良い。例えば、周溝12の断面形状を台
形として、その奥面(傾斜面)に空気圧センサ21を、
受圧面がタイヤ内となるように設置するようにしても良
い。
【0027】このように本発明のタイヤ空気圧検知装置
にあっては、自動車用アルミホイールA(A’)に取り
付けた空気圧検知センサが、ホイールにしっかりと固定
されると共に、タイヤBの脱着作業時等で損傷や脱落す
ることを防止できるから、常時適正な空気圧を安定して
検知することができる。而して、空気圧検知センサと、
空気圧検知センサを備えたホイールとに関する取り扱い
を比較的容易に行い得るという優れた効果も生じる。
【0028】
【発明の効果】本発明の第一の発明としては、空気圧検
知センサを、自動車用ホイールのリム部の肉厚部位に配
設された嵌着溝に嵌着させるものであるから、空気圧検
知センサが嵌着溝内面に保持されて、ホイールにしっか
りと固定されると共に、タイヤの脱着作業時に空気圧検
知センサが損傷や脱落等することを防止できるため、常
時適正な空気圧を安定して検出することが可能となる。
而して、空気圧検知センサと、空気圧検知センサを備え
たホイールとに関する取り扱いが一層向上する。さらに
は、比較的小型かつ軽量な空気圧検知センサを使用でき
るから、ホイールのウエイトバランスに対する空気圧検
知センサの重量の影響が小さくなるため、自動車は安定
した走行性能を発揮することができる。
【0029】ここで、嵌着溝が、ドロップ部とホイール
意匠面側のビードシート部とに挟まれた領域で、ホイー
ル径方向に開口する形状とするようにしても良い。又
は、嵌着溝が、ドロップ部の、ホイール径方向に立ち上
がるウエル部に、ホイール径方向に開口する形状として
も良い。嵌着溝をこのような部位に設けることにより、
ホイールの機械的特性が低下することを防止でき得る。
また、従来の、ホイールを鋳造成形によって嵌着溝を形
成することができるから、新たに嵌着溝の加工工程を設
ける必要がなく、かつ比較的容易に成形することができ
る。
【0030】一方、第二の発明としては、空気圧検知セ
ンサを、自動車用ホイールのウエル部に形成された周溝
に嵌着させるものであるから、空気圧検知センサがホイ
ールにしっかりと固定されると共に、タイヤの脱着作業
時に空気圧検知センサが損傷や脱落等することを防止で
きるため、常時適正な空気圧を安定して検出することが
可能となる。而して、この空気圧検知センサには、比較
的小型かつ軽量なものを使用することが可能である。ま
た、空気圧検知センサを周溝の所定位置に嵌着させるこ
とも可能であるから、故障等の場合には、新たに他位置
に設置すれば良いので、取り扱いが容易である。
【0031】ここで、空気圧検知センサが周溝の、自動
車用ホイールのウエイトバランスを適正に保つ位置に嵌
着することもできる。これにより、ホイールのウエイト
バランスをより中正とすることができるから、自動車の
走行性能を一層安定したものとすることが可能である。
【0032】上述のような空気圧検知センサが、自動車
用ホイールのリム部の基準形状を成す基準面の内側に収
まるように嵌着されるようにすることにより、タイヤの
脱着時にタイヤのビートが空気圧検知センサに触れるこ
と等に対する防止効果を一層高くすることができる。
【0033】このような空気圧検知センサが、感圧素子
と、制御手段と、発信手段と、電源手段とを備えるもの
としても良い。これにより、空気圧検知センサは、空気
圧を検知し、その検知信号を、車両に備えた受信装置に
適切に送信することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車用スチールホイールAの縦断面図であ
る。
【図2】実施例1における嵌着溝11を表す拡大縦断面
図である。
【図3】図2におけるX−X面から見た裏面図である。
【図4】実施例2における周溝12を表す拡大縦断面図
である。
【図5】図4におけるY−Y面から見た裏面図である。
【図6】空気圧検知センサ21を表す一実施例図であ
る。
【図7】嵌着溝11の他構造を表す拡大縦断面図であ
る。
【符号の説明】
A、A’ 自動車用アルミホイール B タイヤ 1、1’ リム部 4 ドロップ部 5a,5b フランジ部 6、6’ ウエル部 7a,7b ビードシート部 10 肉厚部位 11 嵌着溝 12 周溝 21 空気圧検知センサ 22 装置筐体 23 感圧素子 25 電池

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タイヤの空気圧を検知する空気圧検知セン
    サと、該空気圧検知センサからの検知信号を受信する受
    信装置とを備えるタイヤ空気圧検知装置において、 自動車用ホイールの、リム部に設けられたドロップ部か
    らホイール表面側のフランジ部間に形成される肉厚部位
    に嵌着溝が配設されると共に、前記空気圧検知センサ
    が、その受圧面がタイヤ内となるように、該嵌着溝に嵌
    着されていることを特徴とするタイヤ空気圧検知装置。
  2. 【請求項2】空気圧検知センサが嵌着される嵌着溝が、
    リム部に設けられたドロップ部と、ホイール意匠面側の
    ビードシート部とに挟まれた領域に、ホイール径方向に
    開口するように形成されている請求項1に記載のタイヤ
    空気圧検知装置。
  3. 【請求項3】空気圧検知センサが嵌着される嵌着溝が、
    リム部に形成されたドロップ部の、ホイール径方向に立
    ち上がるウエル部に、ホイール径方向に開口するように
    形成されている請求項1に記載のタイヤ空気圧検知装
    置。
  4. 【請求項4】タイヤの空気圧を検知する空気圧検知セン
    サと、該空気圧検知センサからの検知信号を受信する受
    信手段とを備えるタイヤ空気圧検知装置において、 自動車用ホイールの、リム部に設けられたドロップ部の
    ホイール径方向に立ち上がるウエル部に、周溝が形成さ
    れると共に、前記空気圧検知センサが、その受圧面がタ
    イヤ内となるように、該周溝に嵌着されていることを特
    徴とするタイヤ空気圧検知装置。
  5. 【請求項5】空気圧検知センサが、自動車用ホイールの
    ウエイトバランスを適正に保つ位置に嵌着されている請
    求項4に記載のタイヤ空気圧検知装置。
  6. 【請求項6】空気圧検知センサが、自動車用ホイールの
    リム部の基準形状を成す基準面の内側に収まるように嵌
    着されている請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の
    タイヤ空気圧検知装置。
  7. 【請求項7】空気圧検知センサが、タイヤの空気圧を検
    知する感圧素子と、該感圧素子が検知した信号を制御処
    理する制御手段と、該制御装置の制御内容に従って検知
    信号を発信する発信手段と、この空気圧検知センサの電
    力供給源である電源手段とを備えていることを特徴とす
    る請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のタイヤ空気
    圧検知装置。
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