JP2003127620A - ランフラットタイヤ - Google Patents
ランフラットタイヤInfo
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- JP2003127620A JP2003127620A JP2001323437A JP2001323437A JP2003127620A JP 2003127620 A JP2003127620 A JP 2003127620A JP 2001323437 A JP2001323437 A JP 2001323437A JP 2001323437 A JP2001323437 A JP 2001323437A JP 2003127620 A JP2003127620 A JP 2003127620A
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Abstract
しながら、耐久性の改善効果が大きく、しかも通常走行
時の乗り心地性や転がり抵抗指数の改善効果も得られる
ランフラットタイヤを提供する。 【解決手段】 一対の環状のビード71と、そのタイヤ
外周側に配設されタイヤ軸を含む断面が略三角形のビー
ドフィラー72と、前記ビード71の周辺で折り返され
て前記ビードフィラー72に沿って配設されたカーカス
層1と、そのカーカス層1のタイヤ内面側に、前記断面
にて略三日月状をなすサイド補強ゴムパッド2とを備
え、リムライン位置でのタイヤ厚みW1に対して、タイ
ヤ最大幅でのタイヤ厚みW2が60〜140%のランフ
ラットタイヤにおいて、前記ビードフィラー72は、前
記断面での断面積のうち60%以上を、JISK625
3のデュロメータ硬さ試験(タイプA)による硬さ(H
S)が69〜35°の低硬度ゴムが占める。
Description
ばらく走ることのできるランフラットタイヤに関し、特
にサイド補強タイプのランフラットタイヤに関する。
した場合やその他の原因でタイヤ内の空気圧が不十分か
又はほとんどゼロとなった場合にも、最寄りのサービス
施設に到達するまでの間、車両の荷重に耐えることので
きる耐久性を備えたタイヤである。このようなランフラ
ットタイヤについては、種々の構造のものが提案されて
いるが、カーカス層のタイヤ内面側に断面が略三日月状
で高硬度のゴムからなるサイド補強ゴムパッドを設け
て、サイドウォールを補強したいわゆるサイド補強タイ
プと呼ばれるものが、特に小型タイヤでは主流となりつ
つある。
あるため、通常走行時において一般的に乗り心地性が不
十分となり易い。このため、乗り心地性などを改良すべ
く、ゴムパッドの一部に低硬度のゴムを用いる技術も幾
つか提案されている。例えば、特開昭62−27910
7号公報には、サイド補強ゴムパッドの一部(断面積で
50%以下)にショアA硬度55〜70°のゴムを配設
して、通常走行時の乗り心地性を維持しつつランフラッ
ト走行時の耐久性を改善する技術が提案されている。ま
た、特開平1−278806号公報や特開2000−3
51307号公報にも、サイド補強ゴムパッドの一部に
低硬度ゴムを配設して、ランフラット走行時の耐久性を
改善する技術が提案されている。
は、ビードフィラーの全体に何れもショアA硬度が70
〜95°の範囲内のゴムが使用されている。
ランフラットタイヤでは、何れもサイド補強ゴムパッド
の低硬度ゴムの使用量が少ないため、ランフラット走行
時の耐久性の改善効果が小さく、通常走行時の乗り心地
性や転がり抵抗指数の改善効果も殆ど得られなかった。
また、現在まで、ランフラットタイヤにおいてビードフ
ィラーの全部又は一部に低硬度ゴムを使用する技術は知
られていなかった。
技術のようにビードフィラーの全体に高硬度ゴムを使用
するのが一般的であり、高硬度ゴムの硬度を低下させた
り、低硬度ゴムの使用量が多くなると、ランフラット走
行時の耐久性が低下し、走行性が損なわれる(撓み量の
増加)と考えられていた。
行時の走行性をある程度維持しながら、耐久性の改善効
果が大きく、しかも通常走行時の乗り心地性や転がり抵
抗指数の改善効果も得られるランフラットタイヤを提供
することにある。
圧縮性を有することに着目して、従来の常識に反して低
硬度ゴムをビードフィラーの全体又は略全体に使用する
ことにより、意外なことに、ランフラット走行時の走行
性をある程度維持しながら、耐久性の改善効果を増大で
きることを見出し、本発明を完成するに至った。
対の環状のビードと、そのビードのタイヤ外周側に配設
されタイヤ軸を含む断面が略三角形のビードフィラー
と、前記ビードの周辺で折り返されて前記ビードフィラ
ーに沿って配設されたカーカス層と、そのカーカス層の
タイヤ内面側に、前記断面にて略三日月状をなしサイド
ウォールを補強するためのサイド補強ゴムパッドとを備
え、リムライン位置でのタイヤ厚みに対して、タイヤ最
大幅でのタイヤ厚みが60〜140%のランフラットタ
イヤにおいて、前記ビードフィラーは、前記断面での断
面積のうち60%以上を、JISK6253のデュロメ
ータ硬さ試験(タイプA)による硬さ(HS)が69〜
35°の低硬度ゴムが占めることを特徴とする。本発明
において、リムライン位置でのタイヤ厚みとは、規格リ
ムに装着した際にリムフランジとタイヤが接する部分の
最外周位置での、タイヤ軸に平行方向のタイヤ厚みを指
し(図1のW1)、タイヤ最大幅でのタイヤ厚みとは、
カーカスラインが最大幅となる位置(プロテクターゴム
による膨出部はタイヤ最大幅としない)でのタイヤ軸に
平行方向のタイヤ厚みを指す(図1のW2)。
記断面での断面積のうち5〜38%を、JISK625
3のデュロメータ硬さ試験(タイプA)による硬さ(H
S)が70〜95°の高硬度ゴムが占めると共に、その
高硬度ゴムがタイヤ内周側の底面部に少なくとも配置さ
れていることが好ましい。
前記断面での断面積のうち5〜38%を、JISK62
53のデュロメータ硬さ試験(タイプA)による硬さ
(HS)が70〜95°の高硬度ゴムが占めると共に、
その高硬度ゴムがタイヤ内面側及び/又はタイヤ外面側
の斜面部に少なくとも配置されていることが好ましい。
0〜45°であることが好ましい。なお、本発明におけ
る硬さ等の物性は、具体的には実施例の記載に基づいて
測定される値を基準とする。
によると、前記ビードフィラーは、前記断面での断面積
のうち60%以上を硬さ(HS)が69〜35°の低硬
度ゴムが占めるため、実施例の結果が示すように、ラン
フラット走行時の走行性をある程度維持しながら、耐久
性の改善効果が大きく、しかも通常走行時の乗り心地性
や転がり抵抗指数の改善効果も得られるようになる。つ
まり、ビードフィラーの大半を低硬度ゴムが占めるた
め、ランフラット走行時の撓み量が大きく耐久性も低下
することが懸念されたが、実際のテストでは撓み量も許
容範囲内であり、逆に耐久性の改善効果が大きいことが
判明した。
フィラーは、前記断面での断面積のうち5〜38%を硬
さ(HS)が70〜95°の高硬度ゴムが占めると共
に、その高硬度ゴムがタイヤ内周側の底面部に少なくと
も配置されている場合、ビードと低硬度ゴムとの間に高
硬度ゴムが介在するため、高硬度ゴムが介在しないもの
に比べで、その部分で応力集中が生じにくく、耐久性を
より高めることができる。
断面での断面積のうち5〜38%を、硬さ(HS)が7
0〜95°の高硬度ゴムが占めると共に、その高硬度ゴ
ムがタイヤ内面側及び/又はタイヤ外面側の斜面部に少
なくとも配置されている場合、カーカス層と低硬度ゴム
との間に高硬度ゴムが介在するため、高硬度ゴムが介在
しないものに比べで、その部分で応力集中が生じにく
く、耐久性をより高めることができる。
硬さ(HS)が60〜45°である場合に特に顕著にな
る。
て、図面を参照しながら説明する。図1には、中小型乗
用車用のランフラットタイヤの構造を、タイヤ軸を含む
断面で切断した部分縦断面図で示す。以下の説明におい
て、タイヤ半径方向トレッド側を上とし、タイヤ外面側
を外側、タイヤ内面側を内側とする。
すように、一対の環状のビード71と、そのビード71
のタイヤ外周側に配設されタイヤ軸を含む断面が略三角
形のビードフィラー72と、前記ビード71の周辺で折
り返されて前記ビードフィラー72に沿って配設された
カーカス層1と、そのカーカス層1のタイヤ内面側に、
前記断面にて略三日月状をなしサイドウォールを補強す
るためのサイド補強ゴムパッド2とを備える。つまり、
カーカス層1の両端部は、ビード部7において、ビード
71(又はビードコア)とその上のビードフィラー72
の周りに内側から外側へと巻き上げられている。
積のうち60%以上を、JISK6253のデュロメー
タ硬さ試験(タイプA)による硬さ(HS)が69〜3
5°の低硬度ゴムが占める。好ましくは、低硬度ゴムの
硬さ(HS)が60〜45°の場合である。硬さ(H
S)が35°未満では、ランフラット走行時の耐久性が
逆に低下し、撓み量の増大により走行性も悪化する。硬
さ(HS)が69°を超えると、ランフラット走行時の
耐久性の改善効果が得られず、通常走行時の乗り心地性
や転がり抵抗指数の改善効果も得られない。
ど、動的特性試験による損失正接(tanδ)が小さく
なり、ランフラット走行時の発熱性が小さくなる。この
発熱性と撓み量との関係によって、実際の発熱量や耐久
性が決まるという傾向があり、このため低硬度ゴムの硬
さ(HS)の下限が上記のように決定される。但し、よ
り確実にランフラット走行時の耐久性を高める上で、低
硬度ゴムのtanδ値は、実施例に示す測定条件で、
0.08〜0.20が好ましく、0.08〜0.12が
より好ましい。このような低いtanδ値は、通常走行
時の転がり抵抗を小さくする効果も有している。
ものであれば何れでもよいが、ブタジエンゴムがゴム成
分中に10〜50重量%含まれるものが好ましい。ま
た、レゾルシンまたはその誘導体、および、ヘキサメチ
レンテトラミンまたはメラミン誘導体が含まれるものを
使用してもよい。これらの成分又はカーボンブラックの
添加量を調整することで、低硬度ゴムの硬さやtanδ
値を調節することができる。また、発泡により低硬度ゴ
ムを得ることも可能であるが、非圧縮性が損なわれ易い
ため、本発明では非発泡の低硬度ゴムを使用するのが好
ましい。
適量含まれることにより、耐疲労性を向上させることが
できる。ブタジエンゴム(BR)として特に好ましいも
のは、高シス含量ブタジエンゴム(High-cis BR )また
は、VCR(Vinyl Cis-polybutadiene Rubber、高結晶
性のシンジオタクチック1,2-ポリブタジエンからなる繊
維状物で補強した1,4-ポリブタジエンゴム)が挙げられ
る。ゴム成分中に含まれる他のゴムの好ましいものとし
ては、天然ゴム、S−SBR(溶液重合SBR)が挙げ
られる。天然ゴムは、一般に動的特性及び耐疲労性にお
いて優れる。
以上(好ましくは70%以上)を占めていれば、他の部
分は何れの硬度のゴム等であってもよいが、サイド補強
ゴムパッドの全断面積のうち5〜38%を、JISK6
253のデュロメータ硬さ試験(タイプA)による硬さ
(HS)が70〜95°の高硬度ゴムが占めていてもよ
い。本実施形態では、ビードフィラー72の全体が低硬
度ゴムで構成されている例を示す。
あるが、その底辺の長さはビード71の幅に応じて決定
され、ビード71の幅はタイヤサイズや設定荷重等に応
じて決定される。ビードフィラー72の上端(タイヤ外
周側端)は、サイド補強ゴムパッド2の下端(タイヤ内
周側端)より高い位置に配されるのが好ましい。低硬度
ゴムをビードフィラー72に使用することの効果を高め
る上で、より好ましくは、ビードフィラー72の上端と
サイド補強ゴムパッド2の下端との距離が15〜30m
mの場合であり、25〜30mmの場合が更に好まし
い。
レッド部の幅TWの全体にわたって配されたベルト層4
の端部に達している。したがって、カーカス層1が外側
に巻き上げられてなる巻き上げ部分13は、ビード部7
以外において、左右のビード部7間を結ぶカーカス層1
の本体部分12の外面に重ね合わされている。なお、図
示の例では、カーカス層1が1プライである。
にリムフランジの上端と接するリムライン64の近傍か
らベルト層4の端部に至る領域にわたって、サイド補強
ゴムパッド2が配される。サイド補強ゴムパッド2は、
サイドウォールSWを補強するために、タイヤ軸を含む
断面にて略三日月状をなす。
は、高硬度ゴムからなる。高硬度ゴムの配合は、従来の
サイド補強ゴムパッドに使用されるものでもよいが、ブ
タジエンゴムがゴム成分中に10〜50重量%含まれる
ものが好ましい。また、レゾルシンまたはその誘導体、
および、ヘキサメチレンテトラミンまたはメラミン誘導
体が含まれるものが更に好ましい。
うなサイド補強ゴムパッド2を配設することによって、
リムライン位置でのタイヤ厚みW1に対して、タイヤ最
大幅でのタイヤ厚みW2が、100×W2/W1=60
〜140%となる。ビードフィラー71を低硬度ゴムに
することによる効果を好適に得る上で、好ましくは10
0×W2/W1が100〜140%である。
般タイヤと何ら変わるところはない。図に示すように、
トレッド部、サイドウォール部、及びビード部7の外面
には、それぞれ、トレッドゴム61、サイドゴム62及
びプロテクターゴム63が配される。
形態について説明する。
ーの全体が低硬度ゴムで構成されている例を示したが、
前記断面での断面積のうち5〜38%を硬さ(HS)が
70〜95°の高硬度ゴムが占めると共に、図2に示す
ように、その高硬度ゴムがタイヤ内周側の底面部に少な
くとも配置されているのが好ましい。
ー72aと低硬度ゴムからなる上側フィラー72bとか
らビードフィラー72が構成される。このような高硬度
ゴムとしては、前述したサイド補強ゴムパッド2と同様
のものが使用でき、その硬さ(HS)は85〜95°が
より好ましい。
ゴムがビードフィラーのタイヤ内周側の底面部に少なく
とも配置されている例を示したが、高硬度ゴムがタイヤ
内面側及び/又はタイヤ外面側の斜面部に少なくとも配
置されていてもよい。図3には、示すように、高硬度ゴ
ムがタイヤ内面側の斜面部に配置されている例を示す。
この例では、高硬度ゴムからなる内側フィラー72cと
低硬度ゴムからなる外側フィラー72dとからビードフ
ィラー72が構成される。このような高硬度ゴムとして
は、前述したサイド補強ゴムパッド2と同様のものが使
用でき、その硬さ(HS)は80〜85°がより好まし
い。
ヤ外面側の両斜面部に配置されると共に、タイヤ内周側
の底面部に配置されていてもよい。その場合、低硬度ゴ
ムが高硬度ゴムに包囲された状態になる。このため、低
硬度ゴムが幅方向に逃げにくくなり(非圧縮性による効
果が高まり)、ランフラット走行時のビードフィラー全
体の撓み量をより小さくすることができる、その結果、
ランフラット走行時の走行性の維持や耐久性の改善によ
り有利になる。
1層で形成され、その巻き上げ端がベルト層の端部に達
している例を示したが、本発明では、カーカス層を2層
以上で構成してもよい。また、カーカス層が1層の場合
も含めて、その巻き上げ端の何れか又は全てを、ベルト
層の端部よりタイヤ内周側に配置してもよい。また、カ
ーカス層の巻き上げ端は、ビードフィラーの上端(タイ
ヤ外周側端)より下側に位置してもよいが、上側に位置
することが好ましい。
イヤの重量が増大するものの、タイヤの耐荷重性能が向
上するため、一般に、比較的大きな荷重がかかるタイ
ヤ、例えば、ミニバンや軽トラックに適している。カー
カス層1の各カーカス層を薄く構成する場合には、上記
実施例と同様、中小型の一般乗用車に適している。
ムパッドが高硬度ゴムで形成されている例を示したが、
サイド補強ゴムパッドは、前記断面での断面積のうち8
0%以上を、JISK6253のデュロメータ硬さ試験
(タイプA)による硬さ(HS)が65〜35°の低硬
度ゴムが占めていてもよい。好ましくは、低硬度ゴムの
硬さ(HS)が60〜45°の場合である。硬さ(H
S)が35°未満では、ランフラット走行時の耐久性が
逆に低下し、撓み量の増大により走行性も悪化する。硬
さ(HS)が65°を超えると、ランフラット走行時の
耐久性の改善効果が得られず、通常走行時の乗り心地性
や転がり抵抗指数の改善効果も得られない。なお、上記
の低硬度ゴムとしては、前述したビードフィラーと同様
のものが使用できる。
施例等について説明する。なお、実施例等における物性
と評価項目は下記のようにして測定を行った。
3のデュロメータ硬さ試験(タイプA)により硬さ(H
S)を測定した。
をサンプルとし、(株)岩本製作所製、粘弾性スペクト
ロメーターを使用して、測定温度30℃、初期歪み10
%、動歪み1%、周波数50Hzで測定した。
評価し、比較例1−1、比較例2−1、又は比較例3−
1をそれぞれ100として指数表示し、小さい方が乗り
心地は良好となる。
/hでの転がり抵抗を測定し、比較例1−1、比較例2−
1、又は比較例3−1をそれぞれ100として指数表示
し、小さい方が転がり抵抗は良好となる。
を指数で評価し、比較例1−1、比較例2−1、又は比
較例3−1をそれぞれ100として指数表示し、小さい
方がランフラット性は良好となる。
のドラム試験によって破壊するまでの耐久力を測定し、
比較例1−1、比較例2−1、又は比較例3−1をそれ
ぞれ100として指数表示し、大きい方がランフラット
性は良好となる。
は、245/40R18であり、リムライン位置でのタ
イヤ厚みが13.5mm、タイヤ最大幅でのタイヤ厚み
が17.1mmである。タイヤのカーカス層は、レーヨ
ン1650デニール×2本、打ち込み24本/インチの
ものである。ベルト層は、スチールの(2+2)×0.
25mm、19本/インチのものである。ベルト補強層
は、1キャップタイプ、すなわち、6,6−ナイロン8
40デニール×2本、打ち込み30本/インチのもの1
枚である。
(低硬度ゴム)は、ゴム成分が、天然ゴム(NR)70
重量%、及び、高シス含量ブタジエンゴム(High-cis B
R )30重量%からなり、このゴム成分100重量部に
対して、レゾルシン1.0重量部、及びヘキサメチレン
テトラミン0.5重量部が添加されている。この他に、
カーボンブラック(N550)65重量部、アロマオイ
ル5重量部、酸化亜鉛5重量部、ステアリン酸2重量
部、老化防止剤TMQ(住友化学工業「アンチゲンR
D」)1.5重量部、イオウ3.5重量部、及び、加硫
促進剤CBS(大内新興化学ノクセラ−CZ−G)1重
量部が添加されている。
ゴムパッド2の下端より高い位置に配され、両者の距離
を23mmとした。ここで、得られたゴム成形物の硬さ
(HS)及びtanδは、それぞれ表1に示すとおりで
ある。この試作タイヤについて、上記の評価試験を行っ
た結果を表1に示す。
て調整することによって、低硬度ゴムの硬さ(HS)及
びtanδを表1のように変える以外は、実施例1−1
と同様にして試作タイヤを作製し、上記の評価試験を行
った。その結果を表1に示す。
て調整することによって、ゴムの硬さ(HS)及びta
nδを表1のような高硬度ゴムに変える以外は、実施例
1−1と同様にして試作タイヤを作製し、上記の評価試
験を行った。その結果を表1に示す。
て調整することによって、低硬度ゴムの硬さ(HS)及
びtanδを表1のように変える以外は、実施例1−1
と同様にして試作タイヤを作製し、上記の評価試験を行
った。その結果を表1に示す。
ると乗り心地や転がり抵抗が改善される。さらにランフ
ラット性として重要な空気圧ゼロでのたわみ性は硬度低
下にともない悪化するが硬度35゜までは実用上許容範
囲であり、耐久性はヒステリシス低下にともなう発熱低
下とたわみの増加との兼ね合いで、硬度60〜50゜が
最良となり、硬度35゜以下では使用に耐えなくなる。
面部に配置して図2に示す構造とすること以外は、実施
例1−1と同様にして試作タイヤを作製し、上記の評価
試験を行った。その結果を表2に示す。なお、高硬度ゴ
ムとしては、比較例1−1で使用したゴム材料からなる
ストリップ(厚み6.8mm、断面積の比率30%)を
使用し、断面が略台形になるように配置(全体の大きさ
と形状は同じ)した。
て調整することによって、低硬度ゴムの硬さ(HS)及
びtanδを表2のように変える以外は、実施例2−1
と同様にして試作タイヤを作製し、上記の評価試験を行
った。その結果を表2に示す。
ような高硬度ゴムのみでビードフィラーを形成すること
以外は、実施例2−1と同様にして試作タイヤを作製
し、上記の評価試験を行った。その結果を表2に示す。
比率で50%(形状は略台形)に変える以外は、実施例
2−2と同様にして試作タイヤを作製し、上記の評価試
験を行った。その結果を表2に示す。
側を低硬度ゴムに内周面を高硬度ゴムにすると、全体を
低硬度ゴムにする場合と比べて若干耐久性が低下した
が、総合的には十分な性能を示した。但し、硬い部分が
大きくなると、性能への効果が少なくなり、工程が複雑
になるもののメリットがなくなる。
面部に配置して図3に示す構造とすること以外は、実施
例1−1と同様にして試作タイヤを作製し、上記の評価
試験を行った。その結果を表3に示す。なお、高硬度ゴ
ムとしては、比較例1−1で使用したゴム材料からなる
シート(厚み1.0mm、断面積の比率30%)を使用
し、低硬度ゴムのタイヤ内面側の表面を覆うように配置
(全体の大きさと形状は同じ)した。
て調整することによって、低硬度ゴムの硬さ(HS)及
びtanδを表3のように変える以外は、実施例3−1
と同様にして試作タイヤを作製し、上記の評価試験を行
った。その結果を表3に示す。
ような高硬度ゴムのみでビードフィラーを形成すること
以外は、実施例3−1と同様にして試作タイヤを作製
し、上記の評価試験を行った。その結果を表3に示す。
比率で50%(シートの厚みを増加)に変える以外は、
実施例3−2と同様にして試作タイヤを作製し、上記の
評価試験を行った。その結果を表3に示す。
側を低硬度ゴムに内面側を高硬度ゴムにすると、全体を
低硬度ゴムにする場合と比べて若干耐久性が低下した
が、総合的には十分な性能を示した。但し、硬い部分が
大きくなると、性能への効果が少なくなり、工程が複雑
になるもののメリットがなくなる。
を含む断面を示す部分縦断面図
軸を含む断面を示す部分縦断面図
軸を含む断面を示す部分縦断面図
Claims (4)
- 【請求項1】 一対の環状のビードと、そのビードのタ
イヤ外周側に配設されタイヤ軸を含む断面が略三角形の
ビードフィラーと、前記ビードの周辺で折り返されて前
記ビードフィラーに沿って配設されたカーカス層と、そ
のカーカス層のタイヤ内面側に、前記断面にて略三日月
状をなしサイドウォールを補強するためのサイド補強ゴ
ムパッドとを備え、リムライン位置でのタイヤ厚みに対
して、タイヤ最大幅でのタイヤ厚みが60〜140%の
ランフラットタイヤにおいて、 前記ビードフィラーは、前記断面での断面積のうち60
%以上を、JISK6253のデュロメータ硬さ試験
(タイプA)による硬さ(HS)が69〜35°の低硬
度ゴムが占めることを特徴とするランフラットタイヤ。 - 【請求項2】 前記ビードフィラーは、前記断面での断
面積のうち5〜38%を、JISK6253のデュロメ
ータ硬さ試験(タイプA)による硬さ(HS)が70〜
95°の高硬度ゴムが占めると共に、その高硬度ゴムが
タイヤ内周側の底面部に少なくとも配置されている請求
項1記載のランフラットタイヤ。 - 【請求項3】 前記ビードフィラーパッドは、前記断面
での断面積のうち5〜38%を、JISK6253のデ
ュロメータ硬さ試験(タイプA)による硬さ(HS)が
70〜95°の高硬度ゴムが占めると共に、その高硬度
ゴムがタイヤ内面側及び/又はタイヤ外面側の斜面部に
少なくとも配置されている請求項1記載のランフラット
タイヤ。 - 【請求項4】 前記低硬度ゴムの硬さ(HS)が60〜
45°である請求項1〜3いずれかに記載のランフラッ
トタイヤ。
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JP2001323437A JP3969565B2 (ja) | 2001-10-22 | 2001-10-22 | ランフラットタイヤ |
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