JP2003127613A - 重荷重用ラジアルタイヤ - Google Patents

重荷重用ラジアルタイヤ

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    • B60C11/0041Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts comprising different tread rubber layers
    • B60C11/005Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts comprising different tread rubber layers with cap and base layers

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐摩耗性を高く維持しながら、トレッドショ
ルダー部の温度上昇を抑制でき高速耐久性を向上しう
る。 【解決手段】 トレッドゴムGは、途切れ部10を隔て
てタイヤ赤道両側に配されるゴム硬度Hcが57゜以下
のベースゴム片11からなるベースゴムGbと、ゴム硬
度Hcが60゜以上のキャップゴムGcとを含み、ゴム
硬度差Hc−Hbは5〜15度である。ベースゴム片1
1は、そのゴム厚さTbがタイヤ軸方向内側から外側に
向かって実質的に増加し、ベルト外端における、ベース
ゴムGbのゴム厚さTbとキャップゴムGcのゴム厚さ
Tcとの比Tb/Tcは0.5〜1.5である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トレッドゴムが半
径方向最内側のベースゴムと最外側のキャップゴムとを
含む多層構造体からなる重荷重用ラジアルタイヤにおい
て、耐摩耗性を損ねることなくトレッドの温度上昇を抑
制し耐久性を向上した重荷重用ラジアルタイヤに関す
る。
【0002】
【従来の技術】トラックやバスなどに装着される重荷重
用ラジアルタイヤでは、タイヤにかかる荷重が大きいこ
とや連続走行時間が長いことなどによって、タイヤ内で
生じる熱が蓄積され、タイヤ温度が上昇する。このと
き、タイヤを構成する加硫ゴムにおいて、加硫している
イオウが一度切れて再架橋するなどゴムの熱による物性
変化が発生し、特に温度上昇の大きいトレッド部におい
て、トレッドゴムとベルト層との接着面に剥離損傷を誘
発させる。
【0003】従って、従来、この温度上昇を抑制し耐久
性を向上するために、トレッドゴムを、耐摩耗性に優れ
るトレッド面側のキャップゴムと、その内側に配される
低発熱性のべースゴムとの多層構造としたタイヤが採用
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
重荷重用ラジアルタイヤにおいては、制動性を向上する
ためにトレッド巾が広くなる傾向にあり、そのためにト
レッドショルダー部のゴム厚さが増大するなど、このト
レッドショルダー部において熱がより蓄積し易い構造と
なっている。従って、耐摩耗性の維持を図りながら、ト
レッド温度の上昇をさらに抑制して耐久性を向上させる
ためには、トレッドゴムとして、前述のトレッドショル
ダー部のゴム厚さの増大に対応した、多層構造を採用す
ることが必要となる。
【0005】そこで本発明は、多層構造のトレッドゴム
において、キャップゴムおよびベースゴムの夫々のゴム
硬度及び硬度差を規制し、かつ前記ベースゴムを、途切
れ部を隔ててタイヤ赤道両側に配される一対のベースゴ
ム片で形成するとともに、このベースゴム片のゴム厚さ
をタイヤ軸方向内側から外側に向かって増加せしめ、し
かもトレッド端縁近傍におけるベースゴムとキャップゴ
ムとのゴム厚さの比を特定することを基本として、耐摩
耗性を高く維持しながら、トレッド温度の上昇をさらに
抑制して耐久性を向上しうる重荷重用ラジアルタイヤの
提供を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本願請求項1の発明は、トレッド部からサイドウォ
ール部をへてビード部のビードコアに至るカーカスと、
トレッド部の内方かつ前記カーカスの外側に配されるベ
ルト層とを有する重荷重用ラジアルタイヤであって、前
記トレッド部のタイヤ赤道における全トレッド厚さTA
と、トレッド端縁からタイヤ軸方向内側に10mm隔た
るトレッド面上のトレッド端縁近傍点Pにおけるにおけ
る全トレッド厚さTBとの比TB/TAは、1.1〜
1.7、かつ前記トレッド部をなすトレッドゴムは、ベ
ルト層に沿ってタイヤ軸方向に延在し、かつタイヤ赤道
両側にトレッド巾TWの0.01〜0.30倍の距離g
の途切れ部を隔てて配される一対のベースゴム片からな
る半径方向最内側のベースゴムと、トレッド面をなす半
径方向最外側のキャップゴムとを含む多層構造体からな
るとともに、前記キャップゴムのゴム硬度Hcを60゜
以上、前記ベースゴムのゴム硬度Hbを57゜以下、か
つ前記ゴム硬度Hc、Hbの硬度差Hc−Hbを5〜1
5°とし、しかも前記ベースゴム片は、そのゴム厚さT
bがタイヤ軸方向内側から外側に向かって実質的に増加
するとともに、前記トレッド端縁近傍点Pにおける、前
記ベースゴムのゴム厚さTbとキャップゴムのゴム厚さ
Tcとの比Tb/Tcは0.5〜1.5であることを特
徴としている。
【0007】又請求項2の発明では、前記カーカスは、
スチール製のカーカスコードを用いた1枚のカーカスプ
ライからなり、かつ前記ベルト層は、スチール製のベル
トコードを用いた3枚以上のベルトプライからなること
を特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を、
図示例とともに説明する。図1は、本発明の重荷重用ラ
ジアルタイヤの子午断面図である。図1において、重荷
重用ラジアルタイヤ1(以下タイヤ1という)は、トレ
ッド部2からサイドウォール部3をへてビード部4のビ
ードコア5に至るカーカス6と、トレッド部2の内方か
つ前記カーカス6の外側に配されるベルト層7とを具え
る。
【0009】前記カーカス6は、カーカスコードをタイ
ヤ周方向に対して70〜90°の角度で配列した1枚以
上、本例では1枚のカーカスプライ6Aから形成され
る。カーカスコードとしては、スチールコードが好適で
あるが、例えばカーカス6が複数枚のカーカスプライか
らなる場合など、ナイロン、レーヨン、ポリエステル、
芳香族ポリアミドなどの有機繊維コードも採用しうる。
【0010】前記カーカスプライ6Aは、前記ビードコ
ア5、5間に跨るプライ本体部6aの両側に、前記ビー
ドコア5の周りを内から外に折り返して係止される折返
し部6bを具える。このプライ本体部6aと折返し部6
bとの間には、前記ビードコア5から半径方向外方に先
細状にのびるビードエーペックスゴム8が配置され、ビ
ード部4からサイドウォール部3にかけて補強する。
【0011】又前記ビード部4には、本例では、前記ビ
ードコア5の周りをカーカス6を介してU字に包み込ん
で補強するビード補強層9が設けられ、剛性を高めビー
ド耐久性を向上している。なおビード補強層9として本
例では、1枚のスチールコードプライからなるものを例
示している。
【0012】次に、前記ベルト層7は、ベルトコードと
してスチールコードを用いた3枚以上のベルトプライか
ら形成される。本例では、ベルトコードがタイヤ周方向
に対して例えば60±15°の角度で配列する最内とな
る第1のベルトプライ7Aと、タイヤ周方向に対して例
えば10〜35°の小角度で配列する第2〜4のベルト
プライ7B〜7Dとの4枚構造の場合を例示している。
このベルト層7では、ベルトコードがプライ間で互いに
交差する箇所を1箇所以上有し、これにより、トレッド
部2の剛性を高め、耐摩耗性などを向上しうる。
【0013】なお前記第1のベルトプライ7Aのプライ
巾W1は、第2のベルトプライ7Bのプライ巾W2より
小、かつ第3のベルトプライ7Cのプライ巾W3と略同
一としており、最大となる前記プライ巾W2は、トレッ
ド巾TWの0.98〜0.85倍であって、プライ巾W
1、W3は、プライ巾W2の約0.8〜0.95として
いる。これによって、トレッド部2の略全巾を補強し、
かつトレッド剛性を高めている。なお第4のベルトプラ
イ7Dのプライ巾W4は、プライ巾W3より10〜45
%小であり、第1〜3のベルトプライ7A〜7Cを外傷
より保護している。
【0014】又本実施形態のタイヤ1では、前記トレッ
ド部2は、前記トレッド巾TWをタイヤ断面巾W0の
0.75倍以上とした巾広をなし、これによって、トレ
ッドショルダー部は、トレッド端縁Eからタイヤ軸方向
内側に10mm隔たるトレッド面上のトレッド端縁近傍
点Pにおける全トレッド厚さTBを、タイヤ赤道Cにお
ける全トレッド厚さTAの1.1〜1.7倍とした厚肉
に形成されている。
【0015】そして、このようなトレッドショルダー部
が厚肉の前記タイヤ1において、耐摩耗性を高く確保し
ながら、トレッド温度の上昇を効果的に抑えて耐久性を
向上するために、トレッド部2をなすトレッドゴムG
を、以下に説明する如き構成としている。
【0016】即ち、前記トレッドゴムGは、図2に示す
ように、ベルト層7に沿ってタイヤ軸方向に延在する多
層構造体からなり、トレッド面をなす半径方向最外側の
キャップゴムGcと半径方向最内側のベースゴムGbと
を含んで形成される。本例では、トレッドゴムGが、キ
ャップゴムGcとベースゴムGbとの二層構造体からな
る場合を例示している。
【0017】前記ベースゴムGbは、途切れ部10を隔
ててタイヤ赤道両側に配される一対のベースゴム片1
1、11からなり、この途切れ部10のタイヤ軸方向の
距離gを、タイヤ赤道Cからトレッド端縁Eまでの距離
であるトレッド巾TWの0.01〜0.30倍の範囲と
している。
【0018】又前記キャップゴムGcのゴム硬度Hcを
60゜以上、かつ前記ベースゴムGbのゴム硬度Hbを
57゜以下、しかも前記ゴム硬度Hc、Hbの硬度差H
c−Hbを5〜15°の範囲に規制している。なおゴム
硬度Hc、Hbは、JIS−K6253に基づくデュロ
メータータイプAによる硬さとして定義する。
【0019】ここでゴムは、架橋度が大きくなるほど、
又カーボン等の補強剤(充填剤)が多くなるほど硬くな
り、裂き強度や耐摩耗性を向上できる。しかし、その反
面、架橋剤である硫黄とゴムのつながりは、ゴム同士の
つながりに比べて動きに対するエネルギーロスが大きい
ため、架橋度が大きくなるほどゴムの発熱量は大きくな
る。又補強剤であるカーボンについても、同様、ゴムを
硬くして引き裂き強度を向上するものの、動きに対する
エネルギーロスが大きく、ゴムの発熱量は大となる。
【0020】従って、本実施形態では、ゴム硬度Hcが
60゜以上である耐摩耗性に優れる硬いゴムをキャップ
ゴムGcとして使用するとともに、ゴム硬度Hbが57
゜以下である低発熱性に優れる柔らかいゴムをベースゴ
ムGbとして使用し、耐摩耗性の向上と、トレッドゴム
Gの温度上昇抑制との両立を図っている。
【0021】このとき、一般的には、耐摩耗性の観点か
らキャップゴムGcのゴム硬度Hcをより高く、又発熱
の観点から、ベースゴムGbのゴム硬度Hbをより小に
設定することが望ましいが、ゴム硬度Hbが小さ過ぎる
とトレッドがつぶれてしまい、耐摩耗性が悪くなる。従
って、前記硬度差Hc−Hbを5〜15°の範囲に規制
している。なお、硬度差Hc−Hbが5°未満では、耐
摩耗性の向上と温度上昇抑制との両立が達成されない。
【0022】また、前記ベースゴムGbでは、ベルト層
7の外端の動きによって発生する熱、及び厚肉のトレッ
ドショルダー部における発熱を抑えることも重要であ
る。そのために、ベースゴムGbは、そのゴム厚さTb
を、タイヤ軸方向内側から外側に向かって実質的に増加
させるとともに、前記トレッド端縁近傍点Pにおける前
記ベースゴムGbのゴム厚さTbとキャップゴムGcの
ゴム厚さTcとの比Tb/Tcを0.5〜1.5の範囲
に高めている。なお、トレッド端縁近傍点Pで前記比T
b/Tcを規制したのは、トレッド端縁Eでは、タイヤ
成型時のゴム流れによってゴム厚さTb、Tcが大きく
変動し易く、不安定になりやすいからである。
【0023】前記ゴム厚さTbは、少なくともベースゴ
ム片11のタイヤ軸方向内端からトレッド端縁近傍点P
までの領域で実質的に増加することが好ましく、これに
よって、前記トレッドショルダー部での発熱を抑えるこ
とができる。これに加えて、ゴム厚さの比Tb/Tcを
タイヤ軸方向内側から外側に向かって実質的に増加させ
るのも、発熱を抑える上で好ましい。
【0024】ここで、「実質的に増加する」とは、タイ
ヤ成型時のゴム流れによって、ゴム厚さが大きく影響を
受けるトレッド溝の溝下部分Yを除外することを意味す
る。即ち、ベースゴムGbが溝下部分Yで凹状にへこ
み、ゴム厚さTbが局部的に減少するのを許容してい
る。
【0025】前記比Tb/Tcが0.5未満では、トレ
ッドショルダー部での発熱を充分抑えることができずに
耐久性を低下し、逆に1.5を越えると、耐摩耗性を損
ねることとなる。
【0026】さらにまた、前記ベースゴムGbでは、荷
重によるトレッドのつぶれを抑制し、耐摩耗性や走行性
に悪影響が及ぼされないように、特に荷重が大きくかか
るタイヤ赤道の位置に、前述の如く途切れ部10を形成
している。なお、この途切れ部10の前記距離gが、ト
レッド巾TWの0.30倍を越えると、内部発熱が増し
耐久性が低下する。又トレッド中央部には大きな荷重が
かかるため、0.01倍未満では、トレッドのつぶれが
起こり、偏摩耗が発生する。
【0027】なお、キャップゴムGc及びベースゴムG
bのゴム配合としては、特に規制されないが、ゴム基材
として、天然ゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、
スチレンブタジエンゴム等のジエン系ゴムの一種若しく
はこれらを混同したものが使用でき、好ましくは、前記
天然ゴムを80重量%以上含有するのが良い。又補強剤
(充填材)として、耐摩耗性の点でカーボンが好ましい
が、シリカなどを使用しても良い。又架橋剤としては硫
黄が、加硫促進剤としてはチアゾール系、グァニジン
系、スルフェンアミド系、チウラム系のものなどが挙げ
られるが、これらに限定されることなく、適宜採用する
ことができる。
【0028】以上、本発明の特に好ましい実施形態につ
いて詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定される
ことなく、種々の態様に変形して実施しうる。
【0029】
【実施例】タイヤサイズ11R22.5の重荷重用ラジ
アルタイヤを表1の仕様に基づき試作するとともに、各
試供タイヤの発熱耐久性、及び耐摩耗性をテストし、そ
の結果を表1に示す。なおトレッドゴム以外は、表2に
示す如く実質的に同構成である。
【0030】(1)発熱耐久性;発熱耐久ドラム試験機
を用い 試供タイヤをリム(7.50×22.5)、内
圧(800kPa)、荷重(58.52N)の条件に
で、初期速度80km/hで走行させ、3時間毎に速度
を10km/hずつステップアップし、トレッドゴムと
ベルト層との間に剥離損傷が発生するまでの走行時間を
測定し比較し、比較例1を100とする指数によって評
価した。数値が大きいほど優れている。
【0031】又途中、走行距離200kmにおいて、ト
レッドショルダー部の内部温度を側定し、比較例1を1
00とする指数によって評価した。数値が小なほど低温
であり優れている。
【0032】(2)耐摩耗性:試供タイヤをリム(7.
50×22.5)、内圧(800kPa)の条件にて、
2/2−D車両(積載荷重10トン積み)の全輪に装着
し、乾燥舗装路を10万km走行後、摩耗量を測定し、
比較例1を100とする指数によって評価した。数値が
大なほど摩耗が少なく耐摩耗性に優れている。低温であ
り優れている。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】
【発明の効果】叙上の如く本発明は、多層構造のトレッ
ドゴムにおいて、キャップゴムおよびベースゴムの夫々
のゴム硬度及び硬度差を規制し、かつ前記ベースゴム
を、途切れ部を隔ててタイヤ赤道両側に配される一対の
ベースゴム片で形成するとともに、このベースゴム片の
ゴム厚さをタイヤ軸方向内側から外側に向かって増加せ
しめ、しかもトレッド端縁近傍点Pにおけるベースゴム
とキャップゴムとのゴム厚さの比を特定している。従っ
て、耐摩耗性を高く維持しながら、トレッド温度、特に
トレッドショルダー部での温度上昇を効果的に抑制で
き、高速耐久性を向上しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すタイヤの断面図であ
る。
【図2】トレッド部を拡大して示す断面図である。
【符号の説明】 2 トレッド部 3 サイドウォール部 4 ビード部 5 ビードコア 6 カーカス 7 ベルト層 10 途切れ部 11 ベースゴム片 C タイヤ赤道 E トレッド端縁 G トレッドゴム Gb ベースゴム Gc キャップゴム P トレッド端縁近傍点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大原 吉夫 兵庫県神戸市中央区脇浜町3丁目6番9号 住友ゴム工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トレッド部からサイドウォール部をへてビ
    ード部のビードコアに至るカーカスと、トレッド部の内
    方かつ前記カーカスの外側に配されるベルト層とを有す
    る重荷重用ラジアルタイヤであって、 前記トレッド部のタイヤ赤道における全トレッド厚さT
    Aと、トレッド端縁からタイヤ軸方向内側に10mm隔
    たるトレッド面上のトレッド端縁近傍点Pにおける全ト
    レッド厚さTBとの比TB/TAは、1.1〜1.7、 かつ前記トレッド部をなすトレッドゴムは、ベルト層に
    沿ってタイヤ軸方向に延在し、かつタイヤ赤道両側にト
    レッド巾TWの0.01〜0.30倍の距離gの途切れ
    部を隔てて配される一対のベースゴム片からなる半径方
    向最内側のベースゴムと、トレッド面をなす半径方向最
    外側のキャップゴムとを含む多層構造体からなるととも
    に、 前記キャップゴムのゴム硬度Hcを60゜以上、前記ベ
    ースゴムのゴム硬度Hbを57゜以下、かつ前記ゴム硬
    度Hc、Hbの硬度差Hc−Hbを5〜15°とし、 しかも前記ベースゴム片は、そのゴム厚さTbがタイヤ
    軸方向内側から外側に向かって実質的に増加するととも
    に、 前記トレッド端縁近傍点Pにおける、前記ベースゴムの
    ゴム厚さTbとキャップゴムのゴム厚さTcとの比Tb
    /Tcは0.5〜1.5であることを特徴とする重荷重
    用ラジアルタイヤ。
  2. 【請求項2】前記カーカスは、スチール製のカーカスコ
    ードを用いた1枚のカーカスプライからなり、かつ前記
    ベルト層は、スチール製のベルトコードを用いた3枚以
    上のベルトプライからなることを特徴とする請求項1記
    載の重荷重用ラジアルタイヤ。
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