JP2003127301A - 表面シート材 - Google Patents

表面シート材

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JP2003127301A
JP2003127301A JP2001324982A JP2001324982A JP2003127301A JP 2003127301 A JP2003127301 A JP 2003127301A JP 2001324982 A JP2001324982 A JP 2001324982A JP 2001324982 A JP2001324982 A JP 2001324982A JP 2003127301 A JP2003127301 A JP 2003127301A
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JP
Japan
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sheet
olefins
bulletin board
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plastic
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JP2001324982A
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English (en)
Inventor
Nobuhiko Samori
宣彦 佐守
Kiyotaka Fujiwara
清孝 藤原
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Taiyo Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 資源の有効利用をはかるとともに、製作が容
易で安価な表面シート材を提供する。 【解決手段】 この発明による掲示板用シート1は、オ
レフィン類を原料とする再生プラスチックシートを表地
シート2の芯材21として用いたものである。前記芯材
21の表面にはオレフィン類を原料とする新生プラスチ
ックシートより成る表装材22を貼設して表地シート2
を構成する。表地シート2の芯材21の裏面には紙また
は不織布により成る裏地シート3が貼設される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば掲示板用シー
トのように、掲示板の基板などの表面に貼設される表面
シート材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の掲示板用シートは、表地シートの
裏面に、基板との接着性を良くするために、裏地シート
が貼設された構成のものである。前記表地シートとし
て、材料単価、強度などの特性、製造や加工性の観点か
ら、従来からポリ塩化ビニルが用いられてきた。ところ
が、この掲示板用シートは、表地シートを構成するポリ
塩化ビニルが塩素を含むため、火災発生時や焼却処分時
に、ダイオキシンのような有害物質を発生させるという
欠点がある。また、上記の掲示板用シートがそのまま廃
棄されると、表地シートより可塑剤に含まれるフタル酸
エステルなどの有害物質が溶け出すという問題がある。
【0003】そこで、近年、表面シート材として、強
度、風合い、色目などの特性が塩化ビニルと同等であ
り、しかも、燃焼しても有害物質を発生させないポリエ
チレンやポリプロピレンなどの種々のオレフィン類を選
択し、かつ必要に応じて組み合わせて用いることが提案
された。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、オレフ
ィン類を表地シートの原料とした場合、ポリ塩化ビニル
を表地シートの原料とした場合と比較して、原料単価が
かさみ、掲示板のコストが高くなる。ところで、従来の
表地シートの製作には、主として「カレンダー成形法」
が用いられている。この成形法では、原料を加熱された
ロールで溶融して圧延するもので、複数本のロールを通
してシート状の材料に加工される。掲示板用シートなど
の表地シートは、適度な柔軟性を付与するための柔軟剤
が二次原料として加えられるが、圧延時、シート状の材
料がロールの表面に付着してロール離れが悪くなるた
め、表地シートの製作が容易でなく、これが一層のコス
ト高を招いている。
【0005】この発明は、上記問題に着目してなされた
もので、表地シートの芯材としてオレフィン系の再生プ
ラスチックを用いることにより、資源の有効利用をはか
るとともに、製作が容易で安価な表面シート材を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明による表面シー
ト材は、オレフィン類を原料とする再生プラスチックシ
ートを表地シートの芯材とし、この芯材の表面に表装材
を貼設して前記表地シートが形成されるとともに、芯材
の裏面には裏地シートが貼設されて成る。
【0007】ここで、「再生プラスチック」とは、廃棄
物より回収されて再生されたプラスチックのことであ
り、いわゆる「バージン材料」でないものをいう。「表
地シート」のうち、「芯材」は外部に現れない部分であ
り、「表装材」は外部に現れて外観を構成する部分であ
る。「裏地シート」は掲示板の基板などとの接着性を良
好となすために設けられる。
【0008】この発明の好ましい一実施態様において
は、ダイオキシンやフタル酸エステルのような有害物質
を全く発生させないようにするために、前記表装材をオ
レフィン類を原料とする新生プラスチックシートにより
構成する。ここで、「新生プラスチック」とは、いわゆ
る「バージン材料」と呼ばれる新しく成形されたプラス
チックのことであり、前記した「再生プラスチック」で
ないものをいう。
【0009】前記芯材を構成する再生プラスチックシー
トは、黒色またはそれに近い低明度の色彩であり、特
に、表装材の肉厚が薄い場合は、芯材の色彩が表装材を
透過して表出するため、表装材は本来の色彩より明度が
低いものとなる。そこで、好ましい実施態様では、芯材
の色彩の影響が表装材に現れないようにするために、前
記表装材は、芯材の表面に白地シートを介して貼設する
ようにする。前記白地シートは、オレフィン類を原料と
する新生プラスチックのみで形成してもよく、また、オ
レフィン類を原料とする新生プラスチックとオレフィン
類を原料とする再生プラスチックとを用いて形成しても
よいが、必ずしもこれらに限られるものではない。
【0010】また、この発明の好ましい一実施態様で
は、表面シート材の貼替えに際し、掲示板の基板などを
痛めずに表面シート材のみを剥がせるようにするため
に、裏地シートを紙または不織布により構成する。さら
に、前記裏地シートとしてオレフィン類を原料とする不
織布を用いれば、表地シートの芯材に裏地シートを熱溶
着により貼設し得る。なお、裏地シートとして、上記し
たものに限らず、レーヨン糸や綿糸などを使用すること
もできる。
【0011】
【作用】表地シートの芯材としてオレフィン類を原料と
する再生プラスチックシートを用いるので、表地シート
の全体をオレフィン類を原料とするプラスチックのバー
ジン材料(新生プラスチック)のみで形成する場合と比
較して、原料単価が安価となり、掲示板のコストが低減
される。また、芯材の形成に用いられる再生プラスチッ
クは、加工性の良好なものを用いることができるので、
たとえ表装材をオレフィン類を原料とするプラスチック
のバージン材料により形成するとしても、柔軟剤をわず
かに用いればよく、表地シートの製作が容易である。
【0012】
【実施例】図1は、この発明による表面シート材が掲示
板用シート1として用いられた掲示板10の外観を、ま
た図2は、掲示板10の構成を、それぞれ示す。なお、
この発明による表面シート材は、独立した物品としての
掲示板の掲示板用シートだけでなく、掲示を目的とした
壁面の表装シートとしても使用でき、さらには、掲示を
目的としない壁面の壁紙としても使用できる。
【0013】図示例の掲示板10は、合板製の基板11
の表面に、この発明の一実施例である掲示板用シート1
を貼設するとともに、外周縁に沿って枠12が取り付け
られたものである。前記掲示板用シート1の基板11へ
の接着には、例えば、木工ボンド、クロスのりなどのエ
マルジョン系の接着剤やゴム系の接着剤5が用いられ
る。
【0014】前記掲示板用シート1は、表地シート2の
裏面に裏地シート3が貼設されて成る。前記表地シート
2は、オレフィン類を原料とする再生プラスチックシー
トより成る芯材21と、オレフィン類を原料とする新生
プラスチックシートより成る表装材22とから成るもの
で、前記芯材21と表装材22とは熱溶着により一体化
されている。また、この実施例の裏地シート3も、オレ
フィン類を原料とする不織布より成り、表地シート2と
裏地シート3とは熱溶着により一体化されている。
【0015】前記表地シート2の芯材21は、廃棄物の
リサイクル利用を有効にはかる上で、重量比で70%以
上の比率に設定するのが望ましい。この場合、表地シー
ト2の表装材22は重量比で20%の比率に、裏地シー
ト3は重量比で10%以下の比率に、それぞれ設定する
とよい。
【0016】表地シート2の芯材21に用いる再生プラ
スチックは用途に応じてその材料が選定されるもので、
まず、選定した材料の分析を行い、その後、分析結果に
基づき、表装材22を芯材21に用いる再生プラスチッ
クに近い特性の新生プラスチックで再現する。再生プラ
スチックの材料であるスクラップは、ミキサーで破砕さ
れて混合され、160〜170℃に加熱した状態で二次
混練された後、カレンダー成形法によって再生プラスチ
ックシートに成形される。
【0017】表地シート2の表装材22は、オレフィン
類を原料とするプラスチックのバージン材料(新生プラ
スチック)により形成されるが、表地シート2は再生プ
ラスチックシートを芯材21として用いているので、表
装材22に厚みをもたせる必要がなく、適度な柔軟性を
付与するための柔軟剤は僅かな量だけ用いればよく、表
装材22の成形は容易である。
【0018】前記オレフィン類は、ポリプロピレン系や
ポリエチレン系などを含むもので、炭素と水素とで構成
されるので、燃焼時、ダイオキシンのような有害物質は
発生しない。また、撥水性があって水分が浸透しないの
で、画鋲を腐食させることがない。
【0019】なお、裏地シート3として、オレフィン類
を原料とする不織布に代えて、例えば水酸化アルミ紙の
ような難燃紙を用いてもよい。この水酸化アルミ紙は、
水酸化アルミニウムの粉体を主体とした原料から構成さ
れる。水酸化アルミニウムは常温で安定であり、温度が
200℃を越えると、徐々に分解して水を放出する自己
消化性を有する。また、水酸化アルミ紙は、水分を吸着
しても、鉄を腐食する作用がないので、画鋲を錆びさせ
ることがない。
【0020】裏地シート3として紙を用いる場合は、表
地シート2の裏面にウレタン系接着剤やオレフィン系の
熱溶融接着剤などを用いて裏地シート3が貼設される。
上記のように、裏地シート3として紙または不織布を用
いると、掲示板用シート1の貼替えに際し、掲示板の基
板11を痛めずに掲示板用シート1のみを剥がすことが
できる。
【0021】図3は、この発明の他の実施例を示してお
り、芯材21の表面に白地シート23を介して表装材2
2を貼設して表地シート2を形成したものである。白地
シート23は、白色またはそれに近い色彩(望ましくは
無彩色)を呈するもので、オレフィン類を原料とする新
生プラスチックのみを用いて形成してもよく、また、オ
レフィン類を原料とする新生プラスチックとオレフィン
類を原料とする再生プラスチックとを用いて形成しても
よい。この実施例によれば、たとえ表装材22の肉厚が
薄くても、芯材21の黒色またはそれに近い低明度の色
彩が表装材22を透過して表出することがないので、表
装材22は本来の色彩または白地シート23の影響によ
る高明度の色彩を呈することになる。
【0022】
【発明の効果】この発明は上記の如く、オレフィン類を
原料とする再生プラスチックシートを表地シートの芯材
として用いたから、資源の有効利用をはかることができ
る。また、表地シートの全体をオレフィン類を原料とす
る新生プラスチックシートで製作する場合と比較して、
原料単価が安価となり、掲示板の製作コストが低減され
る。また、芯材の形成に用いられる再生プラスチック
は、加工性の良好なものを用いることができるので、た
とえ表装材をオレフィン類を原料とするプラスチックの
バージン材料により形成するとしても、柔軟材をわずか
に用いればよく、表地シートの製作が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】掲示板の外観を示す斜視図である。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】他の実施例の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 掲示板用シート 2 表地シート 3 裏地シート 21 芯材 22 表装材 23 白地シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AK03A AK03C AT00B AT00C BA03 BA04 BA07 BA10B BA10C DG10C DG15C HB00D JL10D

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オレフィン類を原料とする再生プラスチ
    ックシートを表地シートの芯材とし、この芯材の表面に
    表装材を貼設して前記表地シートが形成されるととも
    に、芯材の裏面には裏地シートが貼設されて成る表面シ
    ート材。
  2. 【請求項2】 前記表装材は、オレフィン類を原料とす
    る新生プラスチックシートにより構成される請求項1に
    記載の表面シート材。
  3. 【請求項3】 前記表装材は、芯材の表面に白地シート
    を介して貼設されている請求項1または2に記載の表面
    シート材。
  4. 【請求項4】 前記裏地シートは、紙または不織布であ
    る請求項1に記載の表面シート材。
  5. 【請求項5】 前記裏地シートは、オレフィン類を原料
    とする不織布である請求項1に記載の表面シート材。
JP2001324982A 2001-10-23 2001-10-23 表面シート材 Pending JP2003127301A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003084747A1 (fr) * 2002-04-08 2003-10-16 Ink Corporation Revetement mural
JP2009196256A (ja) * 2008-02-22 2009-09-03 Nippon Paper Industries Co Ltd 再生樹脂を配合した積層耐水シート

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WO2003084747A1 (fr) * 2002-04-08 2003-10-16 Ink Corporation Revetement mural
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