JP2003147946A - クッション性を有する合成樹脂床材 - Google Patents
クッション性を有する合成樹脂床材Info
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Abstract
敷き詰める際生じる間隙をシールすることができ、その
間隙に埃や汚水が浸入することを防止し、かつ、床材の
接合部分からの剥離や反りの生ずることのない非ハロゲ
ン系のクッション性を有する合成樹脂床材の提供。 【解決手段】 合成樹脂層1と合成樹脂発泡体層2とか
らなるクッション性を有する合成樹脂床材において、前
記合成樹脂発泡体層2が、スチレン−ブタジエン−スチ
レンブロック共重合体を主成分とする合成樹脂組成物か
らなり、該合成樹脂組成物中のスチレン含有率が10〜
90重量%であることを特徴とする高い接合性を有し、
かつ、クッション性を有する合成樹脂床材。
Description
を有する高い接合性(床材同士のシール性)を有し、か
つ、クッション性を有する合成樹脂床材に関する。
ション性を有する合成樹脂床材として、施工性、防汚
性、加工性、耐薬品性等優れており、多く使用されるよ
うになった。しかし近年、産業廃棄物の問題から、塩化
ビニル樹脂を廃棄焼却すると、塩化水素ガスやダイオキ
シンが発生する恐れがあり、塩化ビニル樹脂の使用を中
止または減少する動きがある。この問題を解決するため
に、特開平11―342572号公報には、ポリオレフ
ィン基材、及びフィルム化粧層を積層して得られるノン
ハロゲン系の床材であって、積層前に裏面、基材上面ま
たは基材下面が放電処理または赤外線処理されたノンハ
ロゲン系の床材について記載され、この基材層は発泡層
でもよいことが示されている。しかし、このような床材
を複数枚敷き詰める際、特に合成樹脂発泡体層間に間隙
が生じ、ここに埃が入り込んだり、汚水が浸入したりす
る欠点があった。このような場合、床材と床材との間隙
(目地)にシール剤を注入し、目地をシールすることが
行われる。しかし、ポリオレフィン系発泡体に適したシ
ール剤はなく、ポリオレフィン系発泡体を用いた合成樹
脂床材にこの方法を適用することができないという問題
があった。
ション性を有する合成樹脂床材を複数枚敷き詰める際生
じる間隙をシールすることができ、その間隙に埃や汚水
が浸入することを防止し、かつ、床材の接合部分からの
剥離や反りの生ずることのない非ハロゲン系のクッショ
ン性を有する合成樹脂床材を提供することである。
脂層と合成樹脂発泡体層とからなるクッション性を有す
る合成樹脂床材において、前記合成樹脂発泡体層が、ス
チレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体を主成
分とする合成樹脂組成物からなり、該合成樹脂組成物中
のスチレン含有率が10〜90重量%であることを特徴
とする高い接合性を有し、かつ、クッション性を有する
合成樹脂床材に関する。本発明の第2は、請求項1記載
のクッション性を有する合成樹脂床材の裏打ち材として
ガラス繊維層または合成樹脂繊維層を有することを特徴
とするクッション性を有する合成樹脂床材に関する。
成樹脂床材を示す説明図である。1は合成樹脂層であ
り、2は合成樹脂発泡体層であり、3は裏打ち材を示
す。本発明の合成樹脂発泡層2は、スチレン−ブタジエ
ン−スチレンブロック共重合体を主成分とするものであ
リ、合成樹脂100重量%中スチレン−ブタジエン−ス
チレンブロック共重合体が20〜100重量%である。
他の配合し得る重合体としては、ポリスチレン、ポリエ
チレン、エチレン−オクテン共重合体、エチレン−プロ
ピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体等スチ
レン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体と相溶性
を有する非塩素系の熱可塑性樹脂を挙げることができ
る、そして、これら熱可塑性樹脂組成物中のスチレン含
有量は10〜90重量%であることが必要である。スチ
レン含有量が10重量%未満であるとシール性が劣り、
また、スチレン含有量が90重量%を超えると、クッシ
ョン性を有する合成樹脂床材としてのクッション性が不
十分となる。通常、市販のスチレン−ブタジエン−スチ
レンブロック共重合体におけるスチレン含有量は10〜
80重量%であるが、熱可塑性樹脂組成物中のスチレン
含有量が不足する場合には、ポリスチレンを配合するこ
とによりスチレン含有量を調整することができる。ま
た、このスチレン−ブタジエン−スチレン共重合体はオ
レフィン重合体やエチレン−酢酸ビニル共重合体と異な
り加工温度領域における粘度変化がなだらかであるの
で、シート状物を製造するためのカレンダー加工に特に
適している。
剤として、ペンタエリスリトールテトラキス〔3−
(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート〕、チオジエチレンビス〔3−
(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート〕、オクタデシル3−(3,5−
ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロ
ピオネート、N,N′−ヘキサン−1,6−ジイルビス
〔3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオナミド〕のようなヒンダードフェ
ノール系酸化防止剤を用いることが好ましい。他に用い
ることのできる酸化防止剤として、2,6−ジ−ter
t−ブチル−p−クレゾール、2,4,6−トリ−ジ−
tert−ブチルフェノール、スチレン化フェノール等
フェノール系酸化防止剤;フェニル−α−ナフチルアミ
ン、フェニル−β−ナフチルアミン、ジフェニル−p−
フェニレンジアミン等アミン系酸化防止剤;チオビス
(β−ナフトール)、チオビス(N−フェニル−β−ナ
フチルアミン)、ニッケルジブチルジチオカルバメート
等の硫黄系酸化防止剤;トリフェニルホスファイト、ジ
フェニルデシルホスファイト、フェニルイソデシルホス
ファイト等のりん酸系酸化防止剤がある。
層を形成するための発泡剤としては分解型発泡剤が使用
される。分解型発泡剤としては、アゾジカルボンアミ
ド、アゾビスホルムアミド、アゾビスイソブチロニトリ
ル、ジアゾアミノベンゼン等のアゾ系発泡剤;N,N′
−ジニトロソペンタメチレンテトラミン、N,N′−ジ
メチル−N,N′−ジニトロソテレフタルアミド等のニ
トロソ系発泡剤;ベンゼンスルホニルヒドラジド、トル
エンスルホニルヒドラジド、p,p′−オキシビス(ベ
ンゼンスルホニルヒドラジド)等のヒドラジド系発泡
剤;その他p−トルエンスルホニルセミカルバジド、ト
リヒドラジノトリアジン等を使用することができる。特
に、アゾジカルボンアミド、N,N′−ジニトロソペン
タメチレンテトラミン、p,p′−オキシビス(ベンゼ
ンスルホニルヒドラジド)が好ましい。
ことにより発泡剤の分解温度を低下することができ、発
泡化に対する熱可塑性樹脂組成物の加工温度における粘
弾性的挙動に合致させることが可能となる。アゾジカル
ボンアミドの分解促進助剤としては、ルイス酸特性を有
する金属化合物が主に使用される。例えば、三塩基性硫
酸鉛、二塩基性亜りん酸鉛、スタール酸鉛、ステアリン
酸鉛等の鉛系;ステアリン酸亜鉛、亜鉛華等の亜鉛系;
ステアリン酸カドミウム、ラウリン酸カドミウム等のカ
ドミウム系塩がある。この熱可塑性樹脂組成物中には、
充填剤として、無水ケイ酸、炭酸カルシウム、クレー、
珪藻土、タルク等を配合することができる。
5mmであるが、これに限定するものではない。非ハロ
ゲン系の合成樹脂シートであり、その表面に透明層を積
層した物でも良い。また、この合成樹脂シートは、その
表面または裏面にマーブル模様、チップ模様、印刷模様
などが施されたものが好ましい。この合成樹脂シート
は、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、アクリル樹脂等非ハロゲン系の熱可塑性
合成樹脂に、可塑剤、充填剤、安定剤などを配合した組
成物から製造したものが好ましい。
しては、ガラス繊維、ポリエステル樹脂、アクリル樹
脂、ポリアミド樹脂等の合成樹脂からなるおよびこれら
の複合体からなる織布または不織布が使用されるが、こ
れらの織布または不織布にはあらかじめ合成樹脂組成物
を含浸処理しておくことが好ましい。不織布の目付け量
が10〜50g/m2のガラス繊維不織布と、ポリビニ
ルアルコールをバインダーとして用いたガラスペーパー
が特に好ましい。
材を複数枚敷き詰めてその境界面をシールするためのシ
ール剤としては、特に限定するものではないが、例え
ば、トルエンに、ポリスチレン、スチレン−ブタジエン
−スチレンブロック共重合体、スチレン−エチレン−ブ
タジエン−スチレンブロック共重合体等の重合体を20
〜50重量%溶解して使用することができる。重合体が
20重量%以下ではシール性が不十分となり、合成樹脂
発泡体の肉やせも生じて好ましくない。また、重合体が
50重量%以上では、床材と床材との間隙(目地)にシ
ール剤を注入することが困難となる。また、表面の合成
樹脂層もシールすることが望ましい。例えば、表面の合
成樹脂層がアクリル系樹脂エマルジョン、エチレン−酢
酸共重合体エマルジョンから形成されたものである場
合、同一のシール剤で合成樹脂発泡体層と表面の合成樹
脂層とを同時にシールすることができるので好ましい。
に限定するものではない。 実施例1 エチレン−オクテン共重合体 20.0重量部 スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体 80.0重量部 炭酸カルシウム(充填剤) 20.0重量部 アゾジカルボンアミド(発泡剤) 3.0重量部 ステアリン酸亜鉛(発泡助剤) 1.0重量部 ペンタエリスリトール テトラキス〔3− (3,5−ジ−tert−ブチル−4− ヒドロキシフェニル)プロピオネート(酸化防止剤) 1.0重量部 からなる熱可塑性合成樹脂組成物を130℃、3分間バ
ンバリーミキサーで混練し、カレンダー加工することに
より0.5mm厚みの発泡性シートを製造した。次い
で、この発泡性シートの表面に厚さ0.15mmのバッ
クプリントされたポリエチレンフィルム、裏面にポリビ
ニルアルコールをバインダーとして用いたガラス繊維か
らなるガラスペーパーを積層し、130℃に加熱して積
層シートを得た。得られた積層シートをオーブン中にお
いて、210℃で2分間加熱することにより発泡せし
め、全体の厚み1.8mm、合成樹脂発泡体層の厚み
1.5mmの積層された合成樹脂シートが得られた。次
いで、エンボス加工を施してクッション性を有する合成
樹脂床材が得られた。得られた合成樹脂床材を所定の形
状に切断、複数枚の合成樹脂床材を床上に敷き詰め、各
床材の境界をトルエンにポリスチレンを溶解したシール
剤でシールすることにより完全にシールすることができ
た。
成樹脂床材を複数枚敷き詰める際生じる間隙をシールす
ることができ、その間隙に埃や汚水が浸入することを防
止し、かつ、床材の接合部分からの剥離や反りの生ずる
ことのない非ハロゲン系のクッション性を有する合成樹
脂床材を提供することができた。
示す説明図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 合成樹脂層と合成樹脂発泡体層とからな
るクッション性を有する合成樹脂床材において、前記合
成樹脂発泡体層が、スチレン−ブタジエン−スチレンブ
ロック共重合体を主成分とする合成樹脂組成物からな
り、該合成樹脂組成物中のスチレン含有率が10〜90
重量%であることを特徴とする高い接合性を有し、か
つ、クッション性を有する合成樹脂床材。 - 【請求項2】 請求項1記載のクッション性を有する合
成樹脂床材の裏打ち材としてガラス繊維層または合成樹
脂繊維層を有することを特徴とするクッション性を有す
る合成樹脂床材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001350275A JP2003147946A (ja) | 2001-11-15 | 2001-11-15 | クッション性を有する合成樹脂床材 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2001350275A JP2003147946A (ja) | 2001-11-15 | 2001-11-15 | クッション性を有する合成樹脂床材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003147946A true JP2003147946A (ja) | 2003-05-21 |
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ID=19162810
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
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Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003147946A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007046227A (ja) * | 2005-08-05 | 2007-02-22 | Sekisui Chem Co Ltd | 非木質系床仕上材用下地材 |
JP2007098576A (ja) * | 2005-09-30 | 2007-04-19 | Dainippon Printing Co Ltd | 壁装用化粧シート |
US7494713B2 (en) * | 2004-08-25 | 2009-02-24 | Takiron Co., Ltd. | Flooring material |
-
2001
- 2001-11-15 JP JP2001350275A patent/JP2003147946A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP1793032A4 (en) * | 2004-08-25 | 2011-06-08 | Takiron Co | FLOOR MATERIAL |
TWI380902B (zh) * | 2004-08-25 | 2013-01-01 | Takiron Co | 地板材 |
JP2007046227A (ja) * | 2005-08-05 | 2007-02-22 | Sekisui Chem Co Ltd | 非木質系床仕上材用下地材 |
JP2007098576A (ja) * | 2005-09-30 | 2007-04-19 | Dainippon Printing Co Ltd | 壁装用化粧シート |
JP4698365B2 (ja) * | 2005-09-30 | 2011-06-08 | 大日本印刷株式会社 | 壁装用化粧シート |
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