JPH09267421A - 塩化ビニル樹脂発泡シート及び該発泡シートを用いた壁装材 - Google Patents

塩化ビニル樹脂発泡シート及び該発泡シートを用いた壁装材

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JPH09267421A
JPH09267421A JP10464096A JP10464096A JPH09267421A JP H09267421 A JPH09267421 A JP H09267421A JP 10464096 A JP10464096 A JP 10464096A JP 10464096 A JP10464096 A JP 10464096A JP H09267421 A JPH09267421 A JP H09267421A
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JP
Japan
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vinyl chloride
resin
chloride resin
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ethylene
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Application number
JP10464096A
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English (en)
Inventor
Satoshi Matsuno
敏 松野
Yoshitami Ishimura
好民 石村
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Kyowa Leather Cloth Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Leather Cloth Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 塩化ビニル樹脂発泡シート及び該シートを用
いた壁装材の提供である。 【構成】 塩化ビニル樹脂70〜97重量部とエチレン
・塩化ビニル樹脂共重合体30〜3重量部に、無機微粒
子60〜200重量部含有し、かつ発泡倍率4〜10倍
とされた塩化ビニル樹脂発泡シートと該塩化ビニル樹脂
発泡シートを難燃性基材表面に貼着した難燃性を有する
壁装材である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塩化ビニル樹脂発
泡シート及び該発泡シートを用いた壁装材であって、良
好な発泡セルを有し、かつ難燃性を有する塩化ビニル樹
脂発泡シートと、更に該塩化ビニル樹脂発泡シートを用
いた難燃性を有する壁装材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、塩化ビニル樹脂発泡シートを基材
に貼着した壁装材は公知である。一般的に、該塩化ビニ
ル樹脂発泡シートを用いた壁装材では、塩化ビニル樹脂
発泡シートの発泡倍率は4〜10倍とされている。他
方、前記塩化ビニル樹脂発泡シートは、難燃性に乏しい
ため、粒径1〜20μmの無機微粒子が添加されてい
る。特に、建築材料用として使用する壁装材では防火上
の見地から難燃性であることが必要である。
【0003】塩化ビニル樹脂シートは難燃性を付与する
ため、塩化ビニル樹脂100重量部に対して無機微粒子
を60重量部以上添加している。しかし、無機微粒子を
塩化ビニル樹脂100重量部に対して60重量部以上添
加し、4〜10倍に発泡すると発泡セルが荒れるため、
発泡表面の平滑性の悪化、発泡エンボス後にヘタリが生
じる等の問題を生ずる。そのため、従来は塩化ビニル樹
脂100重量部に対し、無機微粒子を60重量部以上添
加した時、発泡倍率は2〜3倍に制限され、意匠性に制
約があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述従来の
欠点を解決するため研究の結果、塩化ビニル樹脂とエチ
レン・塩化ビニル共重合樹脂を用い、難燃性で、かつ発
泡倍率4〜10倍で良好な発泡セルを有する塩化ビニル
樹脂発泡シートを得ることができ、更に該塩化ビニル樹
脂発泡シートを用いた難燃性を有する壁装材を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、塩化
ビニル樹脂とエチレン・塩化ビニル共重合樹脂との合計
100重量部に対し、無機微粒子60〜200重量部が
配合され、かつ発泡倍率が4〜10倍とされている塩化
ビニル樹脂発泡シートである。
【0006】請求項2の発明は、前記塩化ビニル樹脂と
エチレン・塩化ビニル共重合樹脂との重量割合が塩化ビ
ニル樹脂70〜97重量部、エチレン・塩化ビニル共重
合樹脂30〜3重量部とされている請求項1記載の塩化
ビニル樹脂発泡シートであり、また、請求項3の発明
は、エチレン・塩化ビニル共重合樹脂中のエチレン樹脂
が、0.5〜10重量%である請求項1記載の塩化ビニ
ル樹脂発泡シートである。更に、請求項4の発明は、難
燃性基材表面に、請求項1記載の塩化ビニル樹脂発泡シ
ートが貼着されている壁装材である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は以上の如き構成からなる
もので、前記塩化ビニル樹脂発泡シート(以下塩ビ発泡
シートと略す)中の塩化ビニル樹脂は、重合度は特に限
定されないが、好ましくは700〜1300の樹脂であ
って、該重合度は単一のものであっても又は複数を組合
わせたものであってもよい。
【0008】エチレン・塩化ビニル共重合樹脂は重合度
は特に限定されないが、好ましくは650〜1300の
樹脂であって、該共重合樹脂においても重合度は単一の
ものであっても又は複数を組合わせたものであってもよ
い。該エチレン・塩化ビニル共重合樹脂は、塩化ビニル
樹脂70〜97重量部に対して30〜3重量部であり、
好ましくは塩化ビニル樹脂80〜95重量部に対して2
0〜5重量部である。3重量部未満では良好な発泡セル
が得られず、また30重量部を超えるとコンパウンドが
軟らかくなりすぎて作業性が低下し、またシートの機械
的物性が低下する。
【0009】また、エチレン・塩化ビニル共重合樹脂中
のエチレン樹脂の含有量は、0.5〜10重量%、好ま
しくは1〜3重量%である。0.5重量%未満では良好
な発泡セルを得ることが困難であり、10重量%を超え
るとコンパウンドが軟らかくなりすぎ作業性が低下する
ので好ましくない。
【0010】前記塩ビ発泡シートは、常法に従ってこれ
に無機微粒子のほか、可塑剤、発泡剤を添加する。無機
微粒子とは粒径1〜20μm程度の炭酸カルシウム、水
酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、ホウ酸亜鉛等
の無機化合物、金属化合物が使用でき、その添加量は塩
化ビニル樹脂、エチレン・塩化ビニル共重合樹脂合計1
00重量部に対し、60〜200重量部である。60重
量部未満では難燃性が不足し、200重量部を超えると
良好な発泡セルを得ることができず、またシートの機械
的物性が低下し、シートが硬くなりすぎるため、壁装材
として使用するには好ましくない。
【0011】可塑剤はジー2ーエチルヘキシルフタレート
(DOP)、フタル酸ジイソノニルエステル(DIN
P)等に代表される一般のフタル酸エステル系可塑剤が
使用されるが、これに限定されるものではなく、一般的
に軟質塩化ビニル樹脂に使用される可塑剤であれば差し
支えない。
【0012】前記可塑剤の添加量は、塩化ビニル樹脂、
エチレン・塩化ビニル共重合樹脂合計100重量部に対
し、30〜150重量部、好ましくは50〜100重量
部である。30重量部未満では得られるシートが硬くな
り、作業性が低下し、壁装材として使用するには好まし
くなく、また150重量部を超えると軟らかくなりすぎ
作業性が低下する。
【0013】更に、本発明で使用する発泡剤は、アゾジ
カルボンアミド(ADCA)、ジニトロソペンタメチレ
ンテトラミン(DPT)等が使用できるが、一般的な軟
質塩化ビニル樹脂シートに使用される発泡剤であれば差
し支えない。該発泡剤の添加量は、塩化ビニル樹脂、エ
チレン・塩化ビニル共重合樹脂合計100重量部に対
し、3〜20重量部、好ましくは4〜7重量部である。
3重量部未満では発泡倍率が4倍以上のシートの作成が
困難であり、20重量部を超えると発泡セルが荒れ、良
好な発泡シートの作成が困難である。
【0014】また、前記塩ビ発泡シートは、その他の添
加剤として、Ba−Zn系、NaーZn系等の安定剤、
酸化チタン等の顔料或は塩化ビニル樹脂に一般的に使用
されている各種添加剤を使用できることは勿論可能であ
る。また、意匠的効果をあげるため、塩ビ発泡シート表
面に通常行われている方法により、絵柄、抽象柄等のプ
リント柄模様を施すと共に、エンボス(絞押)機により
用途に適した凹凸(絞)を付与してもよい。更に、汚れ
防止やプリント柄落ち防止のため、アクリル樹脂塗料等
で表面処理を施してもよいし、或は表面に厚さ10〜3
0μm程度のアクリルフィルムやEVOH(エチレン/
ビニルアルコール共重合体)フィルム等を積層貼着して
もよい。
【0015】本発明の塩ビ発泡シートを製造するには、
塩化ビニル樹脂、エチレン・塩化ビニル共重合樹脂に、
前記記載の範囲内で無機微粒子、可塑剤及び発泡剤等を
添加した樹脂組成物をロール温度約150℃で混練し、
カレンダーによって離型材表面に厚み約0.20mm程
度のシートに作成した後、220℃で50秒間加熱して
発泡させればよい。
【0016】また、壁装材は前記塩ビ発泡シートを各種
難燃性基材上に貼着させて製造することができる。尚、
前記塩ビ発泡シートの製造に当り、前記樹脂組成物を直
接難燃性基材上にカレンダーによってシートとして形成
し、前記と同一条件で加熱発泡させて塩ビ発泡シートと
塩ビ発泡シートを貼着した壁装材とを同時に製造しても
よい。
【0017】該塩ビ発泡シートは、壁装材のほかに、基
材を変えることにより、車輛用内装材、家具外装材、そ
の他雑貨品外装材とすることもできる。また、カレンダ
ーで離型材上にシート形成後、基材に貼着せず、そのま
ま発泡エンボスし、表面処理を施して完成し、しかる
後、離型材より剥して発泡シートとして他の物品の表装
材として貼着してもよい。
【0018】本発明における難燃性基材とは、軟質塩化
ビニル樹脂シートを貼着するための強度、接着性を有
し、柔軟で難燃性を有するものであれば特に制限するも
のではない。例えば、難燃剤を含浸した紙、不織布、布
等のほか、水酸化アルミニウム紙、ガラス繊維紙等の難
燃性基材が用いられる。
【0019】表1は、本発明の樹脂組成と得られた塩ビ
発泡シートの物性を示したものであり、また、表2は比
較例における塩化ビニル樹脂発泡シートの樹脂組成と該
塩化ビニル樹脂発泡シートの物性を示したものである。
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】表1、表2から明かな如く、比較例1〜5
では前記発泡セル、発泡表面の平滑性及びカレンダー作
業性の総合的効果は充分ではないのに対し、本発明の実
施例1〜5では発泡セル、発泡表面の平滑性及びカレン
ダー作業性の総合的効果が良好であることが認められ
る。
【0023】
【発明の効果】以上の如く本発明の塩ビ発泡シートは、
無機微粒子を60〜200重量部含有しているにも拘ら
ず、発泡倍率4〜10倍に発泡させても発泡セルの荒れ
はなく、発泡表面の平滑性も良好であり、しかも難燃性
で、かつ作業性にも優れている。また、難燃性基材表面
に貼着することによって難燃性で、かつ良好な発泡セル
を有する壁装材とすることができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化ビニル樹脂とエチレン・塩化ビニル
    共重合樹脂との合計100重量部に対し、無機微粒子6
    0〜200重量部が配合され、かつ発泡倍率4〜10倍
    とされていることを特徴とする塩化ビニル樹脂発泡シー
    ト。
  2. 【請求項2】 前記塩化ビニル樹脂とエチレン・塩化ビ
    ニル共重合樹脂との重量割合が、塩化ビニル樹脂70〜
    97重量部、エチレン・塩化ビニル共重合樹脂30〜3
    重量部とされていることを特徴とする請求項1記載の塩
    化ビニル樹脂発泡シート。
  3. 【請求項3】 前記エチレン・塩化ビニル共重合樹脂中
    のエチレン樹脂が、0.5〜10重量%であることを特
    徴とする請求項1又は請求項2記載の塩化ビニル樹脂発
    泡シート。
  4. 【請求項4】 難燃性基材表面に、請求項1記載の塩化
    ビニル樹脂発泡シートが貼着されていることを特徴とす
    る壁装材。
JP10464096A 1996-04-02 1996-04-02 塩化ビニル樹脂発泡シート及び該発泡シートを用いた壁装材 Pending JPH09267421A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6479140B1 (en) 1997-11-12 2002-11-12 Otsuka Chemical Co., Ltd. Radio wave absorbing materials, radio wave absorber, and radio wave anechoic chamber and the like made by using the same

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6479140B1 (en) 1997-11-12 2002-11-12 Otsuka Chemical Co., Ltd. Radio wave absorbing materials, radio wave absorber, and radio wave anechoic chamber and the like made by using the same

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