JPH0618916B2 - ポリ塩化ビニル系樹脂軟質発泡体 - Google Patents
ポリ塩化ビニル系樹脂軟質発泡体Info
- Publication number
- JPH0618916B2 JPH0618916B2 JP63131191A JP13119188A JPH0618916B2 JP H0618916 B2 JPH0618916 B2 JP H0618916B2 JP 63131191 A JP63131191 A JP 63131191A JP 13119188 A JP13119188 A JP 13119188A JP H0618916 B2 JPH0618916 B2 JP H0618916B2
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- JP
- Japan
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- chloride resin
- polyvinyl chloride
- soft foam
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- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はポリ塩化ビニル系樹脂軟質発泡体、更に詳しく
は、特定の難燃剤を添加したことにより、初期物性や外
観性状に支障をきたすことなく、難燃性乃至自己消火性
を具備し、特に建築物や構造物の目地シーリング材とし
て有用なポリ塩化ビニル系樹脂軟質発泡体に関する。
は、特定の難燃剤を添加したことにより、初期物性や外
観性状に支障をきたすことなく、難燃性乃至自己消火性
を具備し、特に建築物や構造物の目地シーリング材とし
て有用なポリ塩化ビニル系樹脂軟質発泡体に関する。
従来技術と発明の解決すべき課題 ポリ塩化ビニル系樹脂軟質発泡体は一般に、ポリ塩化ビ
ニル系樹脂に可塑剤や熱分解型発泡剤等を配合してなる
組成物を加熱発泡（通常、１８０〜２３０℃×６０〜１
８０秒の条件で）することにより得られるもので、その
用途に応じて２倍以上の発泡倍率に設定されている。し
かし、比較的多量に含む可塑剤（通常、ポリ塩化ビニル
系樹脂１００部（重量部、以下同様）に対し６０部以
上）や高い発泡倍率（３倍以上）に起因して容易に燃焼
し、特に建築物や構造物の目地シーリング材への適用は
安全性上重要な問題となる。
ニル系樹脂に可塑剤や熱分解型発泡剤等を配合してなる
組成物を加熱発泡（通常、１８０〜２３０℃×６０〜１
８０秒の条件で）することにより得られるもので、その
用途に応じて２倍以上の発泡倍率に設定されている。し
かし、比較的多量に含む可塑剤（通常、ポリ塩化ビニル
系樹脂１００部（重量部、以下同様）に対し６０部以
上）や高い発泡倍率（３倍以上）に起因して容易に燃焼
し、特に建築物や構造物の目地シーリング材への適用は
安全性上重要な問題となる。
そこで、従来より、難燃剤として三酸化アンチモンまた
は水酸化アルミニウムなどの添加が行われているが、所
望の難燃性を得るには、たとえば難燃性に優れる三酸化
アンチモンの場合でも、ポリ塩化ビニル系樹脂１００部
に対して８部以上の量が必要で、これは、発泡体の気泡
性（均一性、大きさ、形状など）を低下せしめ、初期物
性や外観性状に支障をきたす。なお、三酸化アンチモン
と水酸化アルミニウムの併用も試みたが、量的な解決に
は至っていない。また、ハロゲン系やリン酸系のそれ自
体難燃性のもつ可塑剤の使用は難燃化の上で有利である
が、上記発泡倍率では耐久性、物性、コストの面におい
てトータル的に充分とはいえない。
は水酸化アルミニウムなどの添加が行われているが、所
望の難燃性を得るには、たとえば難燃性に優れる三酸化
アンチモンの場合でも、ポリ塩化ビニル系樹脂１００部
に対して８部以上の量が必要で、これは、発泡体の気泡
性（均一性、大きさ、形状など）を低下せしめ、初期物
性や外観性状に支障をきたす。なお、三酸化アンチモン
と水酸化アルミニウムの併用も試みたが、量的な解決に
は至っていない。また、ハロゲン系やリン酸系のそれ自
体難燃性のもつ可塑剤の使用は難燃化の上で有利である
が、上記発泡倍率では耐久性、物性、コストの面におい
てトータル的に充分とはいえない。
本発明者らは、かかるポリ塩化ビニル系樹脂軟質発泡体
の難燃化について鋭意検討を進めたところ、三酸化アン
チモン（Sb2O3）に単独使用では全く難燃化効果のない
ケイ酸アルミニウムマグネシウムを特定比率で併用しか
つ特定量で添加すれば、発泡体の気泡性を低下させるこ
となく、相剰効果により予想外の難燃性乃至自己消火性
を付与しうることを見出し、本発明を完成させるに至つ
た。
の難燃化について鋭意検討を進めたところ、三酸化アン
チモン（Sb2O3）に単独使用では全く難燃化効果のない
ケイ酸アルミニウムマグネシウムを特定比率で併用しか
つ特定量で添加すれば、発泡体の気泡性を低下させるこ
となく、相剰効果により予想外の難燃性乃至自己消火性
を付与しうることを見出し、本発明を完成させるに至つ
た。
発明の構成と効果 すなわち、本発明は、ポリ塩化ビニル系樹脂１００部、
可塑剤６０〜１５０部および熱分解型発泡剤３〜１０部
からなる組成物を加熱発泡して得られる軟質発泡体にお
いて、上記ポリ塩化ビニル系樹脂１００部に対し難燃剤
として三酸化アンチモンとケイ酸アルミニウムマグネシ
ウムの混合重量比が１：１〜１：２である混合物８〜２
０部を添加したことを特徴とするポリ塩化ビニル系樹脂
軟質発泡体を提供するものである。
可塑剤６０〜１５０部および熱分解型発泡剤３〜１０部
からなる組成物を加熱発泡して得られる軟質発泡体にお
いて、上記ポリ塩化ビニル系樹脂１００部に対し難燃剤
として三酸化アンチモンとケイ酸アルミニウムマグネシ
ウムの混合重量比が１：１〜１：２である混合物８〜２
０部を添加したことを特徴とするポリ塩化ビニル系樹脂
軟質発泡体を提供するものである。
本発明で用いる難燃剤は、三酸化アンチモンとケイ酸ア
ルミニウムマグネシウムの混合物である。ここで、ケイ
酸アルミニウムマグネシウムとは、二酸化ケイ素と酸化
アルミニウムと酸化マグネシウムが結合したものを指称
し、具体的には、SiO2・Al2O3・MgOの組成を持つ結晶体で
ある。
ルミニウムマグネシウムの混合物である。ここで、ケイ
酸アルミニウムマグネシウムとは、二酸化ケイ素と酸化
アルミニウムと酸化マグネシウムが結合したものを指称
し、具体的には、SiO2・Al2O3・MgOの組成を持つ結晶体で
ある。
三酸化アンチモンとケイ酸アルミニウムマグネシウムの
混合重量比は、１：１〜１：２の範囲で選定する。な
お、前者の三酸化アンチモンは非常に高価なため、後者
の比率を上げることが経済的に有利である。なお、ケイ
酸アルミニウムマグネシウムの比率が１：１未満になれ
ば、難燃性乃至自己消火性効果を発揮する相剰効果が低
下し、また１：２を越えると、発泡体の気泡性が荒れ
る。
混合重量比は、１：１〜１：２の範囲で選定する。な
お、前者の三酸化アンチモンは非常に高価なため、後者
の比率を上げることが経済的に有利である。なお、ケイ
酸アルミニウムマグネシウムの比率が１：１未満になれ
ば、難燃性乃至自己消火性効果を発揮する相剰効果が低
下し、また１：２を越えると、発泡体の気泡性が荒れ
る。
本発明に係るポリ塩化ビニル系樹脂軟質発泡体は、上記
混合系の難燃剤を添加したことを特徴とする以外は、通
常の配合成分およびその配合量で構成される。すなわ
ち、ポリ塩化ビニル系樹脂（ＰＶＣ、塩化ビニルと他の
モノマーとの共重合樹脂）１００部に、可塑剤（ＤＯ
Ｐ、ＤＢＰ、ＤＵＰ、ＢＢＰなどのフタル酸エステル、
ジエチレングリコールジベンゾエート、ペンタエリスト
ールエステルなどのグリコールエステル、オレイン酸ブ
チル、アセチルリシノール酸メチルなどの脂肪酸エステ
ル、リン酸トリクレジル、リン酸トリオクチル、リン酸
オクチルジフエニルなどのリン酸エステル、エポキシ化
大豆油、塩素化パラフイン等）６０〜１５０部、熱分解
型発泡剤もしくは発泡助剤（アゾジカルボンアミド、ジ
ニトロソペンタメチレンテトラミン、ジエチルアゾジカ
ルボキシレート、アゾビスイソブチロニトリル、亜鉛
華、Ba−Zn系発泡助剤など）３〜１０部、および必要に
応じて適量の安定剤（ジブチル錫ジラウレート、ジブチ
ル錫マレエート、ジブチル錫フタレート、ジブチル錫ラ
ウレート、Ba-Zn系安定剤など）、充填剤（炭酸カルシ
ウム、ベントナイト、酸化チタン、酸化第二鉄、タルク
など）等を配合した系に、当該難燃剤を添加する。難燃
剤の添加量は、可塑剤の種類およびその量並びに発泡体
の気泡性を考慮して、ポリ塩化ビニル系樹脂１００部に
対して８〜２０部の範囲で選定する。８部未満である
と、所望の難燃化効果が得られず、また２０部を越える
と、発泡体の気泡性が低下する。
混合系の難燃剤を添加したことを特徴とする以外は、通
常の配合成分およびその配合量で構成される。すなわ
ち、ポリ塩化ビニル系樹脂（ＰＶＣ、塩化ビニルと他の
モノマーとの共重合樹脂）１００部に、可塑剤（ＤＯ
Ｐ、ＤＢＰ、ＤＵＰ、ＢＢＰなどのフタル酸エステル、
ジエチレングリコールジベンゾエート、ペンタエリスト
ールエステルなどのグリコールエステル、オレイン酸ブ
チル、アセチルリシノール酸メチルなどの脂肪酸エステ
ル、リン酸トリクレジル、リン酸トリオクチル、リン酸
オクチルジフエニルなどのリン酸エステル、エポキシ化
大豆油、塩素化パラフイン等）６０〜１５０部、熱分解
型発泡剤もしくは発泡助剤（アゾジカルボンアミド、ジ
ニトロソペンタメチレンテトラミン、ジエチルアゾジカ
ルボキシレート、アゾビスイソブチロニトリル、亜鉛
華、Ba−Zn系発泡助剤など）３〜１０部、および必要に
応じて適量の安定剤（ジブチル錫ジラウレート、ジブチ
ル錫マレエート、ジブチル錫フタレート、ジブチル錫ラ
ウレート、Ba-Zn系安定剤など）、充填剤（炭酸カルシ
ウム、ベントナイト、酸化チタン、酸化第二鉄、タルク
など）等を配合した系に、当該難燃剤を添加する。難燃
剤の添加量は、可塑剤の種類およびその量並びに発泡体
の気泡性を考慮して、ポリ塩化ビニル系樹脂１００部に
対して８〜２０部の範囲で選定する。８部未満である
と、所望の難燃化効果が得られず、また２０部を越える
と、発泡体の気泡性が低下する。
以上の構成から成る本発明発泡体は、所望程度の難燃化
処理が施されており、建築物や構造物の目地シーリング
材として好適に使用でき、またその他家具、車両、電気
製品などの発泡材料としても使用することができる。
処理が施されており、建築物や構造物の目地シーリング
材として好適に使用でき、またその他家具、車両、電気
製品などの発泡材料としても使用することができる。
次に実施例および比較例を挙げて本発明をより具体的に
説明する。
説明する。
実施例１、２および比較例１〜１０ (1)ＰＶＣ発泡体成分 部 ＰＶＣ（三菱化成ビニル（株）製、ビニカＰ− ５１０） …… １００ ＤＵＰ（ジウンデシルフタレート）…… ８０ 発泡剤（アゾジカルボンアミド） …… ４．５ 発泡助剤（亜鉛華） …… ２．０ 安定剤（Ｚｎ系安定剤） …… １．０ 顔料 …… ３．０ 上記成分に、下記表１に示す部数の難燃剤を配合し、混
練してＰＶＣ発泡体用組成物を得る。これをシリコン離
型紙上に塗布し、１８０℃で６０秒間加熱してゲル化、
溶融、発泡を行い、発泡倍率６倍、厚み７〜１０mmのＰ
ＶＣ発泡体シートを形成する。
練してＰＶＣ発泡体用組成物を得る。これをシリコン離
型紙上に塗布し、１８０℃で６０秒間加熱してゲル化、
溶融、発泡を行い、発泡倍率６倍、厚み７〜１０mmのＰ
ＶＣ発泡体シートを形成する。
(2)気泡性および難燃性 各シートを肉眼で気泡状態を観察（三段評価：○，△，
×）した後、所定寸法に切断した試験片を、ＭＶＳＳ＃
３０２の燃焼性測定に付す。結果を表１に示す。
×）した後、所定寸法に切断した試験片を、ＭＶＳＳ＃
３０２の燃焼性測定に付す。結果を表１に示す。
Claims (2)
- 【請求項１】ポリ塩化ビニル系樹脂１００重量部、可塑
剤６０〜１５０重量部および熱分解型発泡剤３〜１０重
量部からなる組成物を加熱発泡して得られる軟質発泡体
において、上記ポリ塩化ビニル系樹脂１００重量部に対
し難燃剤として三酸化アンチモンとケイ酸アルミニウム
マグネシウムの混合重量比が１：１〜１：２である混合
物８〜２０重量部を添加したことを特徴とするポリ塩化
ビニル系樹脂軟質発泡体。 - 【請求項２】ケイ酸アルミニウムマグネシウムが、Ｓｉ
Ｏ2・Ａｌ2Ｏ3・ＭｇＯの組成を持つ結晶体である請求
項第１項記載の軟質発泡体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63131191A JPH0618916B2 (ja) | 1988-05-28 | 1988-05-28 | ポリ塩化ビニル系樹脂軟質発泡体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63131191A JPH0618916B2 (ja) | 1988-05-28 | 1988-05-28 | ポリ塩化ビニル系樹脂軟質発泡体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01299840A JPH01299840A (ja) | 1989-12-04 |
| JPH0618916B2 true JPH0618916B2 (ja) | 1994-03-16 |
Family
ID=15052148
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63131191A Expired - Lifetime JPH0618916B2 (ja) | 1988-05-28 | 1988-05-28 | ポリ塩化ビニル系樹脂軟質発泡体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0618916B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2675240B2 (ja) * | 1992-10-16 | 1997-11-12 | アースヌンチーイエグーフェンユーシアンコンシー | 硬質ポリ塩化ビニル発泡材料 |
| CN105061951A (zh) * | 2015-09-24 | 2015-11-18 | 江南大学 | 一种金属包装桶盖用发泡密封胶及其制备方法 |
| WO2021099130A1 (en) * | 2019-11-22 | 2021-05-27 | Basf Se | A thermal insulation board comprising at least one aerogel composite material for the thermal insulation of buildings |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2434188A1 (fr) * | 1978-08-24 | 1980-03-21 | Rhone Poulenc Ind | Compositions de polymeres halogenes presentant un comportement au feu ameliore |
-
1988
- 1988-05-28 JP JP63131191A patent/JPH0618916B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01299840A (ja) | 1989-12-04 |
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