JP2003127273A - ラミネート金属板及びその製造方法並びにこれを用いた成形品 - Google Patents

ラミネート金属板及びその製造方法並びにこれを用いた成形品

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JP2003127273A JP2001321824A JP2001321824A JP2003127273A JP 2003127273 A JP2003127273 A JP 2003127273A JP 2001321824 A JP2001321824 A JP 2001321824A JP 2001321824 A JP2001321824 A JP 2001321824A JP 2003127273 A JP2003127273 A JP 2003127273A
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Shunichiro Maezono
俊一郎 前園
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Kobe Steel Ltd
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C66/00General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
    • B29C66/70General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
    • B29C66/71General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined

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  • Laminated Bodies (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 鮮映性に優れた着色が施され、且つ厳しい成
形加工が施されても樹脂フィルムが金属板から剥離しな
いような優れた成形性を有するラミネート金属板及びそ
の製造方法並びにこれを用いた成形品を、コストを抑え
て提供する。 【解決手段】 金属板2と金属板2の片面又は両面に設
けられる光透過性樹脂フィルム3とが、光透過性樹脂フ
ィルム3表面に予め形成された印刷層4、べた層5から
なる着色層8及びプライマ層6、及び金属板2表面に形
成されたシランカップリング剤を含む接着層7を介して
貼り合わされ、更に光透過性樹脂フィルム3の融点以上
且つ分解点未満の温度で熱処理されたラミネート金属板
1を提供する。ラミネート金属板1は、前記課題を解決
すると同時に、外部からの物理的または化学的作用によ
る着色層8のにじみや消失が抑えられ、電子部品用外装
容器、化粧品用容器、浴槽用壁材、ブラインド材または
車両用内装材に好適である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属板の片面また
は両面に光透過性樹脂フィルムを備えたラミネート金属
板、及びその製造方法、並びにこれを用いた成形品に係
り、特に、光透過性樹脂フィルムに着色を施して装飾性
を付与すると共に、光透過性樹脂フィルムと金属板との
密着性を向上させて成形加工性を高めたものに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パソコン等の電子機器類をはじめ
とする各種製品の容器においては、デザイン面の独自性
を強調するべく新たな装飾性の付与が高まっており、そ
れに伴って種々の容器用材料が求められている。例え
ば、容器の中に組み込まれた部品を外部にディスプレー
することにより全く新規な装飾性の発現を目指した、い
わゆる「スケルトンタイプ」の容器、着色した文字や模
様等を印刷して装飾を施した電子部品用外装容器あるい
は化粧品用容器等の材料ニーズが強まっている。
【0003】また、電子部品においては、通常、外装容
器の外面に種類や性能等を表わす英数字の符号等が印字
されているが、各種の電子部品間の識別を容易且つ確実
にするべく、所望の着色や装飾を施すことによって電子
部品の種類や性能等の表示を一層明確にした外装容器が
要求されている。このような電子部品用外装容器は、我
が国電子機器メーカの海外進出、中でも我が国とは文化
が異なる発展途上国への進出が増加する状況下で、各種
電子機器の組立工程での電子部品の取り違いを防止する
上で重視されている。
【0004】例えば、電子部品の一つである電解コンデ
ンサの場合、面実装タイプの電解コンデンサの外装容器
は、通常、アルミニウム板(例えば、JIS1100ア
ルミニウム)またはアルミニウム合金板(例えば、JI
S3004合金)を基板とし、その表面に絶縁性及び印
刷性を考慮して所定の樹脂フィルムが被覆されたラミネ
ート金属板が用いられている。そして、このようなラミ
ネート金属板に電解コンデンサの種類や容量等の表示を
印刷した後、深絞り加工やしごき加工等を施して所望の
形状に成形加工して電解コンデンサ用外装容器に供され
ていた。
【0005】ところで、このような電解コンデンサをは
じめとする各種の電子部品用外装容器においては、外面
に施される着色や装飾のニーズの多様化を考慮した場
合、予め所定の着色や印刷が施された樹脂フィルムを金
属板に被覆してラミネート金属板を作製し、その後、所
定の形状に成形加工する方が、ラミネート金属板を成形
加工した後に所定の着色や印刷を施すよりも、各種ニー
ズへの適応性や工程の簡略化によるコスト削減の面で有
利であると考えられる。
【0006】そこで、例えば、特開昭59−23285
2号公報、特開昭63−236640号公報には、透明
あるいは半透明な樹脂フィルムに印刷を施し、この樹脂
フィルムを金属板に被覆して構成されたラミネート金属
板が開示されている。このラミネート金属板によれば種
々の着色または装飾が施されたラミネート金属板を比較
的低コストで提供することが可能となる。
【0007】しかしながら、このラミネート金属板を電
子部品用外装容器、例えば、前記の電解コンデンサ用外
装容器に適用しようとすると、このラミネート金属板に
施される絞り加工やしごき加工等の厳しい成形加工に対
し、このラミネート金属板では金属板と樹脂フィルムと
の密着性を充分に確保することが困難であった。
【0008】このため、絞り加工やしごき加工等の厳し
い成形加工が施されたラミネート金属板から構成された
電子部品用外装容器では、成形加工後に樹脂フィルムの
部分的剥離が生じたり、長期間が経過すると樹脂フィル
ムの剥離が生じ易くなったりするという問題があった。
また、このラミネート金属板は、前記電子部品用外装容
器の他に、種々の容器、例えば、化粧品用容器、あるい
は、浴槽用壁材、ブラインド材、車両用内装材等の各種
部材に適用可能であり、これらの製品分野でも同様の問
題が内包されていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前記問題点を解決する
ために、本発明の目的は、鮮映性に優れた着色または装
飾が施され、しかも比較的厳しい成形加工が施されても
樹脂フィルムが金属板から剥離しないような優れた成形
加工性を有する、着色された樹脂フィルムが被覆された
ラミネート金属板及びその製造方法を提供すると共に、
これを用いた成形品を、コストを抑えて提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明者が鋭意検討した結果、可視光を透過すると共
に、ラミネート金属板の基材となる金属板の成形加工に
追従する光透過性樹脂フィルムを選定し、この光透過性
樹脂フィルムに予め所定の着色層を形成して着色または
装飾を施し、この着色層の上に、金属板との密着性を向
上させるための層を設けることにより、前記課題を解決
できることを見い出し、本発明を創作するに至った。
【0011】すなわち、前記課題を解決するための本発
明に係る請求項1は、金属板と、前記金属板の片面また
は両面に設けられる光透過性樹脂フィルムとが、前記光
透過性樹脂フィルム側から前記金属板に向かって、所定
の着色層、プライマ層、及びシランカップリング剤を含
む接着層の順に積層された層を介してラミネートされた
ことを特徴とするラミネート金属板を提供する。
【0012】この構成によれば、プライマ層とシランカ
ップリング剤を含む接着層とを介して、前記光透過性樹
脂フィルムに所定の着色や装飾等が施された面と金属板
とが貼り合わされ、前記両者の密着性が高められたラミ
ネート金属板がより低コストで具現される。このラミネ
ート金属板の着色や装飾は、光透過性樹脂フィルムの表
面に予め施されているので、成形加工後に着色や装飾が
施される場合に比べてより鮮明である。また、この着色
や装飾は、光透過性樹脂フィルムの金属板側表面に施さ
れているので、外部からの物理的または化学的作用によ
る消失が抑えられる。
【0013】本発明に係る請求項2は、前記請求項1に
おいて、所定の着色層が、印刷層、またはべた層、ある
いは印刷層及びべた層をこの順に形成した層で構成され
ることを特徴とするラミネート金属板を提供する。この
構成によれば、前記光透過性樹脂フィルムに、所望の装
飾の印刷、または所望の着色が施されたラミネート金属
板が具現される。
【0014】また、本発明に係る請求項3は、前記請求
項1または請求項2において、前記光透過性樹脂フィル
ムが、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリオ
レフィン系樹脂及びフッ素系樹脂からなる群の中から選
択された1種の単層からなる樹脂、または1種以上が複
数層に積層された樹脂で構成されることを特徴とするラ
ミネート金属板を提供する。この構成によれば、ポリエ
ステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリオレフィン系樹
脂、またはフッ素系樹脂の性状、あるいはこれらの樹脂
を適宜組み合わせた性状を備えると共に、所望の着色や
装飾が施された樹脂フィルムを有するラミネート金属板
が具現される。
【0015】更にまた、本発明に係る請求項4は、前記
請求項1から請求項3のいずれか1項において、光透過
性樹脂フィルムが5〜200μmの厚さを有することを
特徴とするラミネート金属板を提供する。この構成によ
れば、前記ラミネート金属板に絞り加工やしごき加工等
の厳しい成形加工を施しても、前記光透過性樹脂フィル
ムが金属板の変形に充分に追従するので、成形加工性に
も優れた効果を有するラミネート金属板が具現される。
【0016】また、本発明に係る請求項5は、前記請求
項1から請求項4のいずれか1項において、前記シラン
カップリング剤がアミノ基を有して構成されることを特
徴とするラミネート金属板を提供する。この構成によれ
ば、接着層の接着強度が一段と高められて、所望の着色
や装飾が施された光透過性樹脂フィルムと金属板との密
着性が充分に確保されたラミネート金属板が具現され
る。
【0017】前記課題を解決するための本発明に係る請
求項6は、金属板の表面に接着剤を塗布し、乾燥して接
着層を形成した後、この接着層を介して、予め着色層が
設けられた光透過性樹脂フィルムから構成される着色さ
れた樹脂フィルムを、前記着色層が設けられた面を前記
金属板側としてラミネートし、更に前記光透過性樹脂フ
ィルムの融点以上且つ分解点未満の温度で熱処理して、
前記着色された樹脂フィルムを前記金属板の表面に被覆
することを特徴とするラミネート金属板の製造方法を提
供する。
【0018】なお、前記着色層は、印刷層、またはべた
層、あるいは印刷層及びべた層をこの順に形成した層か
らなる着色層から構成される。また、前記接着剤はシラ
ンカップリング剤を含むことを必須とし、更に、このシ
ランカップリング剤はアミノ基を有することが望まし
い。
【0019】この構成によれば、予め光透過性樹脂フィ
ルムの表面に、所望の印刷や着色が施された着色層を形
成し、更にこの着色層の上にプライマ層を設けて構成さ
れた樹脂フィルムを、シランカップリング剤が含まれる
接着層が形成された金属板にラミネートし、その後、こ
れに所定の熱処理を施すことによって、所望の着色や装
飾が施された樹脂フィルムが、金属板と高い密着性を有
して構成されるラミネート金属板の製造方法が具現され
る。
【0020】そして、前記請求項1〜5の効果を発揮す
るラミネート金属板は、電子部品用外装容器、化粧品用
容器、浴槽用壁材、ブラインド材、または車両用内装材
に好適なものである。これらの各種部材では、所望の着
色や装飾が施された樹脂フィルムと金属板との密着性が
優れ、しかも長期間にわたってその着色や装飾の鮮映性
を保持することができるため、これらの製品分野のニー
ズに的確に応えることができる。(請求項7〜11)
【0021】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図1〜図3は各々、
本発明に係る第1実施形態、第2実施形態及び第3実施
形態のラミネート金属板の構成を示す拡大図であり、図
4及び図5は本発明に係るラミネート金属板の製造工程
を、順を追って模式的に示す図であり、図6は本発明に
係るラミネート金属板に成形加工を施して1例の電子部
品用外装容器としてコンデンサ用外装容器を製造する際
の工程手順を模式的に示す図である。
【0022】(第1実施形態)図1に示す本発明に係る
第1実施形態のラミネート金属板1は、金属板2と、光
透過性樹脂フィルム3とが、光透過性樹脂フィルム3側
から金属板2に向かって形成された、印刷層4及びべた
層5の順に形成された着色層8及びプライマ層6、更
に、金属板2の表面に形成されたシランカップリング剤
を含む接着層7を介してラミネートされて構成されてい
る。
【0023】(第2実施形態)図2に示す本発明に係る
第2実施形態のラミネート金属板1aは、金属板2と光
透過性樹脂フィルム3とが、前記光透過性樹脂フィルム
3側から金属板2に向かって形成された、印刷層4から
なる着色層8a及びプライマ層6、更に、金属板2に形
成されたシランカップリング剤を含む接着層7を介して
ラミネートされて構成されている。
【0024】(第3実施形態)図3に示す本発明に係る
第3実施形態のラミネート金属板1bは、金属板2と光
透過性樹脂フィルム3とが、前記光透過性樹脂フィルム
3側から金属板2に向かって形成された、べた層5から
なる着色層8b及びプライマ層6、更に、金属板2の表
面に形成されたシランカップリング剤を含む接着層7を
介してラミネートされて構成されている。以下、これら
の本発明に係るラミネート金属板の構成について説明す
る。
【0025】(光透過性樹脂フィルム)本発明に係るラ
ミネート金属板に含まれる光透過性樹脂フィルム3は、
例えば、本発明に係る第1実施形態〜第3実施形態(図
1〜図3)にそれぞれ示すように、予め印刷層4及びべ
た層5をこの順に光透過性樹脂フィルム3の表面に形成
した層からなる着色層8と、プライマ層6とが順次積層
された樹脂フィルムA(図1)、または印刷層4からな
る着色層8aと、プライマ層6とが順次積層された樹脂
フィルムB(図2)、あるいはべた層5からなる着色層
8bと、プライマ層6とが順次積層された樹脂フィルム
C(図3)の基材となるものである。そして、このよう
にして着色された樹脂フィルムA、B、Cは、前記のプ
ライマ層6の面と、金属板2に設けられたシランカップ
リング剤を含む接着層7の面とを貼り合わせてラミネー
トされ、着色された樹脂フィルムが被覆された金属ラミ
ネート板が具現される。
【0026】この光透過性樹脂フィルム3は、可視光の
透過性を有すると共に、片面に所望の模様をにじみが生
じることなく鮮映に印刷できる良好な印刷性を有し、し
かもラミネート金属板に成形加工を施した際に割れや剥
離が発生することなく金属板の成形加工に充分に追従で
きる成形加工性を備え、なお且つ耐食性及び耐熱性に優
れた樹脂であることを必要条件とする。
【0027】このような光透過性樹脂フィルム3として
は、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリオレ
フィン系樹脂及びフッ素系樹脂からなる群の中から選択
された1種の単層からなる樹脂、または1種以上が複数
層に積層された樹脂が挙げられる。
【0028】そして、前記ポリエステル系樹脂として
は、例えば、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリエ
チレンナフタレート樹脂、ポリエチレンイソフタレート
樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、及びこれらの
各樹脂と、イソフタル酸、アジピン酸、セパシン酸、ネ
オペンチルグリコール、ジエチレングリコール、1−シ
クロヘキサンジメタール、4−シクロヘキサンジメター
ル等との共重合体が挙げられる。
【0029】また、前記ポリアミド系樹脂としては、例
えば、ナイロン6、ナイロン66、芳香族ナイロン等、
及びこれらの樹脂の共重合体が挙げられる。更に、前記
ポリオレフィン系樹脂として、例えば、ポリエチレン系
樹脂、ポリプロピレン樹脂、及びこれらの樹脂の共重合
体が挙げられ、前記フッ素系樹脂として、例えば、テト
ラフッ化エチレン−フッ化プロピレン共重合体、テトラ
フッ化エチレン−エチレン共重合体が挙げられる。
【0030】本発明にあっては、このような光透過性樹
脂フィルム3の厚さは、特に限定されるものではない
が、5〜200μmであることが望ましい。すなわち、
光透過性樹脂フィルム3の厚さが5μmよりも薄いと、
比較的厳しい成形加工によってこの光透過性樹脂フィル
ム3が破断する虞がある。また、光透過性樹脂フィルム
3の厚さが200μmを越えると、成形加工性がほぼ飽
和するためコスト面で不利になると共に、光透過性樹脂
フィルム3が金属板2から剥離し易くなる。
【0031】(着色層)本発明に係る第1実施形態、第
2実施形態、第3実施形態のラミネート金属板1、1
a、1bには、前記の光透過性樹脂フィルム3の表面に
所定の着色層、すなわち印刷層4及びべた層5をこの順
に光透過性樹脂フィルム3の表面に形成した層からなる
着色層8、印刷層4からなる着色層8a、またはべた層
5からなる着色層8bがそれぞれ設けられた樹脂フィル
ムA、B、Cを備えて構成されている。これらの着色層
8、8a、8bは、所望とする着色または装飾の形態に
応じて適宜選択されて形成される。
【0032】例えば、本発明で、所望の文字や模様等を
形成する場合には、印刷層4を含む着色層8、8aを形
成し、金属板2の表面性状をそのまま装飾に活用する場
合には、印刷層4を含まないべた層のみから構成される
着色層8bを形成することができる。なお、以下で説明
するように、印刷層4または金属板2の表面性状を鮮映
に浮かび上がらせたい場合にはべた層5を含む着色層
8、8bを形成することが望ましい。
【0033】(印刷層)図1、図2に示す本発明に係る
第1実施形態、第2実施形態のラミネート金属板1、1
aの樹脂フィルムA、Bに含まれる印刷層4の形成方法
は、特に限定されるものではなく、従来公知の各種の印
刷方法を適用できる。例えば、従来の通常のグラビア印
刷技術を用いる場合には、インクとして、本発明に係る
第1実施形態、第2実施形態の各ラミネート金属板1、
1aに含まれる光透過性樹脂フィルム3と所要の接着性
を有するアクリル系、アミノ系、ウレタン系、エステル
系、エポキシ系、あるいはゴム系の樹脂に従来公知の各
種の無機系顔料、有機系顔料または金属粉末、金属酸化
物粉末等を適宜添加して着色したものを用いることがで
きる。このように、本発明に係る第1実施形態、第2実
施形態のラミネート金属板1、1aに含まれる印刷層4
の印刷方法で用いられるインクは、所望とする模様や色
調等の印刷仕様に応じて適宜決定される。
【0034】(べた層)図1、図3にそれぞれ示す本発
明に係る第1実施形態、第3実施形態のラミネート金属
板1、1bの樹脂フィルムA、Cに含まれるべた層5
は、光透過性樹脂フィルム3の表面に形成された印刷層
4とプライマ層6との界面、または光透過性樹脂フィル
ム3とプライマ層6との界面に介在して、主に金属板2
の表面に元来存在する微細な凹凸を隠蔽し、その結果、
印刷層4に画かれた文字や模様または金属板2の表面性
状を一段と鮮映に浮かび上がらせる効果を発揮するもの
である。本発明では、このべた層5は特に限定されるも
のではなく、均一な薄膜状に形成して金属板2の表面の
微細な凹凸を適切に隠蔽することができ、且つ光透過性
樹脂フィルム3、印刷層4及びプライマ層6との親和性
が良好な材料であれば適宜使用できる。
【0035】本発明にあっては、例えば、エポキシ系、
ウレタン系、アクリル系、ポリエステル系樹脂等の素材
を用いることができる。そして、このような素材からな
るべた層5を金属板2の表面の微細な凹凸を適切に隠蔽
できる厚さに形成することが必要であるが、通常、0.
05〜15μm程度の厚さとすることができる。また、
このべた層5に従来公知の顔料を添加してべた層5自体
に所望の着色を施すことができる。このようにべた層5
に顔料を添加した場合の厚さは、顔料がべた層5の表面
から突出しないように顔料の最大粒径より大きくするこ
とが望ましい。なお、このように構成されるべた層5の
形成方法は、前記の印刷層4の形成方法に準じて行なわ
れる。
【0036】(プライマ層)図1〜図3にそれぞれ示す
本発明に係る第1実施形態、第2実施形態、第3実施形
態のラミネート金属板1、1a、1bに含まれるプライ
マ層6は、樹脂フィルムA、B、Cに含まれる印刷層4
またはべた層5と、金属板2に形成されたシランカップ
リング剤からなる接着層7との界面に介在して、前記両
者の密着性を向上させる役割を演じる。したがって、本
発明でべた層5が設けられた第1実施形態、第3実施形
態のラミネート金属板1、1bではべた層5の上(金属
板2の側)にプライマ層6が形成され、本発明でべた層
5が設けられない第2実施形態のラミネート金属板1a
では印刷層4の上にプライマ層6が形成される。
【0037】このプライマ層6としては、エポキシ系、
ウレタン系、アクリル系及びポリエステル系等の樹脂が
適宜用いられる。また、このプライマ層6の厚さは0.
05〜15μmの範囲とすることが望ましい。すなわ
ち、このプライマ層6の厚さが0.05μmよりも薄い
と、光透過性樹脂フィルム3を金属板2に接着させる際
に適切な密着性を確保することが難しい。また、このプ
ライマ層6の厚さが15μmを越えると、密着性の効果
が飽和するためコスト面で不利となる。
【0038】以上説明した通り、図1〜図3に示す本発
明に係る第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態の
ラミネート金属板1、1a、1bは、可視光の透過性
と、良好な印刷性と、基板としての金属板に充分に追従
できる成形加工性を有し、なお且つ優れた耐食性、耐熱
性及び成形加工性を備えた光透過性樹脂フィルム3に、
所定の着色模様を付与する印刷層4、及び金属板2の表
面の微細な凹凸を隠蔽する効果を発揮するべた層5の両
方の層、またはいずれか一方の層からなる着色層8、8
a、8bを設けて構成される樹脂フィルムA、B、Cを
有し、更に、これらの樹脂フィルムA、B、Cと金属板
2に設けられた接着層7との間に介在して密着性を向上
させるためのプライマ層6を有して構成される。
【0039】したがって、このような樹脂フィルムA、
B、Cを備えた本発明に係る第1実施形態、第2実施形
態、第3実施形態のラミネート金属板1、1a、1b
は、鮮映性に優れた着色または装飾が施され、しかも絞
り加工やしごき加工等の比較的厳しい成形加工が施され
ても、更には、長期間が経過しても金属板2からの樹脂
フィルムA、B、Cの剥離を防止して、優れた成形加工
性並びに密着性を有するものとなる。
【0040】なお、このような本発明に係る第1実施形
態、第2実施形態、第3実施形態のラミネート金属板
1、1a、1bを量産化するには、樹脂フィルムA、
B、C及び金属板2を、それぞれコイル状の形態として
ラミネート処理するのが望ましいことは言うまでもな
い。
【0041】(金属板)図1〜図3に示す本発明に係る
第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態のラミネー
ト金属板1、1a、1bにそれぞれ含まれる金属板2
は、光透過性樹脂フィルム3を貼り付けてラミネートす
るための基板となるものである。このような金属板2と
しては、用途に応じて適宜選択されるものであって特に
限定されず、例えば、アルミニウム板(高純度アルミニ
ウム板またはアルミニウム合金板)、軟鋼板、電鋳鉄板
及び銅板等を挙げることができる。このような金属板2
には必要に応じて表面処理が施される。
【0042】ここで、前記の表面処理とは、当該技術分
野で従来公知の各種方法により行なうことができるが、
例えば、他の材料との密着性や耐食性を金属板2に付与
するために行なわれる従来公知の化成処理、及び高い耐
食性を金属板2に付与するために行なわれる従来公知の
めっき処理の両方、またはいずれか一方を含む。ここで
は、本発明に係るラミネート金属板としてアルミニウム
合金板を用いた場合について説明するが、前記の他の金
属板を用いる場合についても同様な処理を施すことがで
きる。
【0043】本発明に係るラミネート金属板に適用され
るアルミニウム合金板の種類は、特に限定されるもので
はなく、本発明の効果を阻害しない各種のアルミニウム
合金素材を用いることができるが、例えば、「JIS
H4000」に規定されるA1050、A1100また
はA1200等の純アルミニウム系、またはA3003
合金やA3004合金等のアルミニウム−マンガン合金
系で、板厚が0.05〜1.5mm程度のものが好まし
い。
【0044】このようなアルミニウム合金板には、着色
層8、8a、8bを有する樹脂フィルムA、B、C(図
1〜図3)との密着性を高め、更にはアルミニウム合金
板の耐食性を向上させるべく、樹脂フィルムA、B、C
をラミネートする前に、必要に応じて所定の表面処理を
施すことができる。この表面処理としては、例えば、当
該分野で従来公知の化成処理であるリン酸クロメート処
理等が挙げられ、このリン酸クロメート処理をアルミニ
ウム合金板の全面または所要部分に施すことができる。
【0045】このような化成処理を前記アルミニウム合
金板に施せば、樹脂フィルムA、B、Cとアルミニウム
合金板との密着性を向上させ、ひいてはこのアルミニウ
ム合金板の耐食性も高めることができるので、樹脂フィ
ルムA、B、Cに形成された着色層8、8a、8bの鮮
映性をより長期間にわたって安定に保持できる。
【0046】なお、前記化成処理としてはリン酸クロメ
ート処理の他に、クロム酸クロメート処理、各種の有機
樹脂とクロムとを用いた化成処理、ジルコニウムまたは
チタニウムを含む化成処理、または電解エッチング等の
エッチング処理を適宜使用できる。また、本発明では、
前記化成処理が施されたアルミニウム合金板の表面に、
例えば、亜鉛系めっき(純亜鉛、亜鉛合金等の亜鉛を主
成分とするめっき)を施すことによりこのアルミニウム
合金板の耐食性を更に高め、本発明に係るラミネート金
属板の鮮映性をより長期間にわたって安定して保持でき
る。このような化成処理とめっき処理とを組み合わせた
表面処理は、金属板2が軟鋼板、電鋳鉄板で構成される
場合に特に有効である。
【0047】このような化成処理及びめっき処理の両方
またはいずれか一方が施されて所定の耐食性が付与され
たアルミニウム合金板の表面に、前記樹脂フィルムA、
B、Cを貼り合わせてラミネートするが、このアルミニ
ウム合金板と前記樹脂フィルムA、B、Cとの密着性を
充分に確保するべく、次のような従来公知のシランカッ
プリング剤を均一に塗布する。
【0048】(シランカップリング剤)図1〜図3に示
す本発明に係る第1実施形態、第2実施形態、第3実施
形態のラミネート金属板1、1a、1bの金属板2に形
成される接着層7に含まれるシランカップリング剤は、
金属板2と樹脂フィルムA、B、Cとの密着性を高める
ために用いられるものである。このようなシランカップ
リン剤としては、アミノ基を有するシランカップリング
剤を用いることが望ましい。その理由は現在のところ明
確ではないが、アミノ基とプライマ層6との相溶性が良
いことに起因するものと考えられる。
【0049】なお、アミノ基を有するシランカップリン
グ剤としては、例えば、γ−アミノプロピルトリエトキ
シシランを用いることができる。また、必要に応じて、
このシランカップリング剤に各種の添加剤を適宜加えて
もよい。
【0050】(ラミネート金属板の製造方法)図1〜図
3に示すような第1実施形態、第2実施形態、第3実施
形態のラミネート金属板1、1a、1bの製造方法で
は、予め所定の光透過性樹脂フィルム3の表面に、印刷
層4、べた層5及びプライマ層6が順次積層された層8
(図1)、または、印刷層4及びプライマ層6が順次積
層された層8a(図2)、あるいは、べた層5及びプラ
イマ層6が順次積層された層8b(図3)を有する樹脂
フィルムA、B、Cを製造する。
【0051】そして、このように印刷層4、べた層5及
びプライマ層6が適宜積層された樹脂フィルムA、B、
Cを、前記シランカップリング剤を含む接着層7が形成
された金属板2にラミネートする。このような第1実施
形態、第2実施形態、第3実施形態のラミネート金属板
1、1a、1bの製造方法は、従来公知のフィルムラミ
ネートの方法に準じて製造できる。
【0052】ここで、フィルムラミネートとは、一般
に、図4に示すような工程を有するものをいう。図4
は、コイル10から巻き出された金属板2にロールコー
タ11でシランカップリング剤を含む接着剤を塗布した
後、オーブン12で加熱して接着層7を形成し、引き続
いて、前記の印刷層4、べた層5及びプライマ層6が適
宜積層された樹脂フィルムA、B、Cを金属板2にラミ
ネートする工程を模式的に示す図である。
【0053】図4に示すように、本発明に係るラミネー
ト金属板の1例の製造方法では、シランカップリング剤
を含む接着層7が塗布され、所定温度に加熱された金属
板2が、ラミネート装置13の加熱した2本のロール1
3a、13b間を加圧されて通過する際に、予め所定の
光透過性樹脂フィルム3に、前記の印刷層4、べた層5
及びプライマ層6が適宜積層された樹脂フィルムA、
B、C(図1〜図3)と貼り合わされて接着されてラミ
ネートされる。そして、このようにラミネートされた本
発明に係る第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態
のラミネート金属板1、1a、1bがコイル14に巻き
取られる。
【0054】また、このような本発明に係る第1実施形
態、第2実施形態、第3実施形態のラミネート金属板
1、1a、1bの製造方法では、図5に示すように、必
要に応じて前記の方法で作製したコイル14(前記の印
刷層4、べた層5及びプライマ層6が適宜積層された樹
脂フィルムA、B、Cがラミネートされた金属板のコイ
ル)を巻き戻し、オーブン21により光透過性樹脂フィ
ルム3の融点以上且つ分解点未満の温度に加熱した後、
クーラー22で水冷または空冷により冷却し、コイル2
3に巻き取る工程を備えることもできる。
【0055】このような工程を備えれば、樹脂フィルム
A、B、Cと金属板2との密着性を更に向上させること
ができる。なお、このような本発明に係る第1実施形
態、第2実施形態、第3実施形態のラミネート金属板
1、1a、1bの製造方法で、例えば、積層材を製造す
る工程と図4のように熱処理する工程とを連続して1パ
スで実行することもできる。
【0056】次に、図5に示すような熱処理を施す工程
を備えた本発明に係る第1実施形態、第2実施形態、第
3実施形態のラミネート金属板1、1a、1bの他の形
態の製造方法について説明する。図5において図4の構
成と同じ部材は、同じ符号を付して説明する。図5に示
すように、まず、コイル10から巻き出された金属板2
を、ロールコータ11でシランカップリング剤を含む接
着層7(図1〜図3)を塗布した後、オーブン12で加
熱し乾燥する。
【0057】続いて、このようにしてシランカップリン
グ剤を含む接着層7(図1〜図3)を塗布し加熱した金
属板2と、予め印刷層4、べた層5及びプライマ層6が
適宜積層された樹脂フィルムA、B、Cとを、ラミネー
ト装置13の加熱した2本のロール13a、13b間を
加圧しながら通過させて前記両者を貼り合わせてラミネ
ートする。続いて、これをオーブン21により光透過性
樹脂フィルム3の融点以上且つ分解点未満の温度に加熱
し、引き続きクーラー22で水冷または空冷して冷却
し、再度コイル23に巻き取る工程を通して本発明に係
る第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態のラミネ
ート金属板1、1a、1bのコイルを製造することがで
きる。
【0058】このようにして製造された本発明に係る第
1実施形態、第2実施形態、第3実施形態のラミネート
金属板1、1a、1bは、例えば、図6に示すように、
所定の寸法に裁断され、プレス成形により深絞り・しご
き加工が施されて、有底円筒状の容器に成形される。そ
して、この有底円筒状の容器には脱脂処理が施されて、
各種の製品に供される。このような有底円筒状の容器
は、電子部品用外装容器または化粧品用容器に好適であ
る。更に、例えば、この有底円筒状の容器を電子部品用
外装容器に適用する場合には、各種の電子素子等が挿入
されて、封口された後、絞り締めが施される。
【0059】また、このような有底円筒状の容器を化粧
品用容器に適用する場合には、各種の化粧品が挿入され
て封口される。このような有底円筒状の容器は性能表記
または商品名等の印刷が予め明確に施されており、有底
円筒状の容器に成形加工した後に印刷する必要がなくな
り、様々な形態の模様や文字等を鮮明に画くことが可能
となる。その結果、性能表記の明確さや装飾性を向上さ
せた各種の電子部品用外装容器や化粧品用容器が具現さ
れる。
【0060】しかも、本発明に係るラミネート金属板
は、このような模様や文字が、樹脂フィルムA、B、C
で金属板2と接する面、すなわち外界から遮断された部
位に形成されているのでこの模様や文字が長期間にわた
って消失しないことは勿論、にじみが生じることもな
い。
【0061】このような有底円筒状の電子部品用外装容
器や化粧品用容器に適用される本発明に係る第1実施形
態、第2実施形態、第3実施形態のラミネート金属板
1、1a、1bでは、金属板2と樹脂フィルムA、B、
C(図1〜図3)との密着性が良いこと、樹脂フィルム
A、B、Cの成形加工性が良いことにより層間剥離を生
じることがない。
【0062】一方、本発明に係るラミネート金属板は、
前記有底円筒状の容器の他に、浴槽用壁材、ブラインド
材、あるいは車両用内装材にも好適である。本発明に係
るラミネート金属板をこれらの部材に適用する場合に
は、ラミネート金属板1、1a、1bを適宜寸法に裁断
してそのまま適用したり、あるいは用途に応じて図6に
示すプレス成形加工に準じた処理を施したりして各種の
製品に供される。このような浴槽用壁材、ブラインド
材、あるいは車両用内装材には所望の印刷や着色が予め
施されており、これらの部材に成形加工した後に印刷を
施す必要がなくなり、様々な形態の模様や文字等を鮮明
に画くことが可能となる。
【0063】しかも、本発明に係るラミネート金属板
は、このような模様や文字が、樹脂フィルムA、B、C
で金属板2と接する面、すなわち外界から遮断された部
位に形成されているのでこの模様や文字が長期間にわた
って消失しないことは勿論、にじみが生じることもな
い。
【0064】本発明に係るラミネート金属板を浴槽用壁
材に適用すれば、浴室の壁に所望の装飾を施すことが可
能となり、その樹脂フィルムの密着性が良好なことか
ら、高湿度の環境下でも長期間にわたって樹脂フィルム
の剥離が発生せず、樹脂フィルムに施された装飾や着色
を長く保持できる浴槽用壁材が具現される。
【0065】また、本発明に係るラミネート金属板をブ
ラインド材に適用すれば、所望の装飾や着色を室内また
は室外に向けてディスプレーすることができるが、この
場合に例えば、所望の印刷が施された面を室内側に向け
てこのブラインドが閉じた状態でも圧迫感を感じさせな
いような効果が得られるように構成することが可能であ
る。あるいは、所望の印刷が施された面を室外側に向け
て構成すれば、外部に向けて各種の意匠や装飾をディス
プレーすることができるが、その際、本発明が適用され
たブラインド材は、直射日光に長時間曝されても樹脂フ
ィルムが劣化したり剥離したりしないものとなる。この
ため、本発明によれば、長期間にわたって樹脂フィルム
に施された装飾や着色を保持されるブラインド材が具現
される。
【0066】そして、本発明に係るラミネート金属板
を、例えば、トラックやバス等をはじめとする各種の車
両用内装材に適用すれば、温度や湿度等の環境条件が変
化しても長期間にわたって樹脂フィルムに施された所望
の装飾や着色が劣化したり、剥離したりしないものとな
る。このため、本発明によれば、長期間にわたって樹脂
フィルムに施された装飾や着色を保持される車両用内装
材が具現される。
【0067】なお、これらの本発明の実施の形態では、
金属板2の片面のみに樹脂フィルムA、B、Cを貼り合
わせたラミネート金属板1、1a、1bを例として本発
明を説明したが、本発明はこのような実施の形態のみに
限定されるものではなく、金属板2の両面に樹脂フィル
ムA、B、Cを貼り合わせたラミネート金属板(図示省
略)とすることも可能である。
【0068】この場合、図4に示す製造工程において
は、例えば、コイル10から巻き出された金属板2にシ
ランカップリング剤を含む接着剤を塗布するロールコー
タ11を、2基備えて金属板2の両面に接着層7を形成
するようにし、更に、樹脂フィルムA、B、Cを金属板
2に向けて供給するコイルを、ラミネート装置13の加
熱した2本のロール13a側、13b側にそれぞれ1基
ずつ備えて(図示省略)、金属板2がロール13a、1
3bを加熱されながら通過する際に金属板2の両面に樹
脂フィルムA、B、Cが貼り合わされるようにすること
ができる。
【0069】
【実施例】以下、本発明に係る実施例について詳細に説
明する。図1〜図3に示すような本発明に係る実施例は
以下のようにして作製した。まず、光透過性樹脂フィル
ム3の片面に、通常のグラビア印刷法により印刷層4及
びべた層5をこの順に光透過性樹脂フィルム3の表面に
形成した層からなる着色層8、または印刷層4からなる
着色層8a、あるいはべた層5からなる着色層8bと、
更にこれらの各着色層8、8a、8bの上に厚さが1μ
mのエポキシ系樹脂からなるプライマ層6を設けて着色
された樹脂フィルムA、B、Cを作製した。
【0070】ここで用いた光透過性樹脂フィルム3は、
ポリエステル系樹脂であるポリエチレンテレフタレート
(PET)、ポリアミド系樹脂であるナイロン6、ポリ
オレフィン系樹脂であるポリプロピレン(PP)及びフ
ッ素系樹脂であるテトラフルオロエチレン−ヘキサフル
オロプロピレン共重合体(FEP)である。これらの光
透過性樹脂フィルム3はいずれも本発明の必要条件を満
たしている。
【0071】金属板2(図1〜図3)としては、板厚が
0.30mmのアルミニウム板(JIS H4000に
規定されているA1100−H24)にリン酸クロメー
ト処理を施したもの、及び冷延鋼板(JIS G314
1に規定されているSPCC鋼鈑)を使用した。そし
て、これらの金属板2で前記樹脂フィルムA、B、Cを
ラミネートする面(片面)に、ロールコータによって所
定のシランカップリング剤を均一に塗布し、乾燥させて
接着層7を形成した。なお、ここで用いたシランカップ
リング剤は、アミノ基を有するγ−アミノプロピルトリ
エトキシシラン、及びエポキシ基を有するγ−グリシド
キシプロピルトリメトキシシランである。
【0072】その後、前記樹脂フィルムA、B、C(図
1〜図3)を、印刷層4及びべた層5をこの順に光透過
性樹脂フィルム3の表面に形成した層からなる着色層
8、または印刷層4からなる着色層8a、あるいはべた
層5からなる着色層8bと、更にこれらの各着色層8、
8a、8bの上に設けられたプライマ層6が形成されて
いない面が外側になるようにして金属板2の接着層7に
ラミネートした。続いて、前記の各光透過性樹脂フィル
ム3(PET、ナイロン6、PP、FEP)の融点より
も20℃高い温度で30秒間、熱処理を施し、更に冷風
を吹き付けて急冷して、着色された樹脂フィルムが被覆
された本発明に係るラミネート金属板1、1a、1b
(図1〜図3)の供試材を作製した。これらの供試材の
構成を表1に示す。表1で、本発明に係るラミネート金
属板1の実施例はNo.1、4〜11であって、ラミネ
ート金属板1aの実施例はNo.2であり、ラミネート
金属板1bの実施例はNo.3である。
【0073】また、本発明の必要条件を満足しない比較
例として、前記の光透過性樹脂フィルム3に印刷層4及
びべた層5を順次積層し、プライマ層6を設けず、且つ
接着層7にシランカップリング剤を含まないもの(N
o.12)、光透過性樹脂フィルム3に印刷層4、べた
層5及びプライマ層6を順次積層し、且つ接着層7にシ
ランカップリング剤を含まないもの(No.13)、光
透過性樹脂フィルム3に印刷層4及びべた層5を順次積
層し、プライマ層6を設けず、且つ接着層7にアミノ基
を有するシランカップリング剤AM(γ−アミノプロピ
ルトリエトキシシラン)を含むもの(No.14)を同
時に作製した。
【0074】
【表1】
【0075】更に、前記の本発明に係る実施例、及び本
発明の必要条件を満足しない比較例の各供試材に対し、
各供試材に含まれる着色された樹脂フィルムで印刷層4
及びべた層5がをこの順に光透過性樹脂フィルム3の表
面に形成された層からなる着色層8、または印刷層4か
らなる着色層8a、及びべた層5からなる着色層8bが
形成されていない面を外側にして、10mm径×20m
m長、しごき加工率20%の有底円筒状の容器に成形加
工し、各供試材に含まれる着色された樹脂フィルムA、
B、Cの剥離性、シワまたは割れ等の不具合の発生につ
いて目視による外観評価を行なった。その結果を表2に
示す。なお、表2では、不具合が全く見られず外観が極
めて美麗なものを「◎」、不具合が全く見られず良好な
ものを「○」、一部で不具合が若干見られるが概ね良好
なものを△、明らかな不具合が発生して不良なものを
「×」とした。
【0076】
【表2】
【0077】表2に示すように、厚さを本発明の数値範
囲内に規制した光透過性樹脂フィルム3を備えると共
に、印刷層4及びべた層5が順次形成された層からなる
着色層8、または印刷層4からなる着色層8a、あるい
はべた層5からなる着色層8bと、更にこれらの各着色
層8、8a、8bの上にプライマ層6(図1〜図3)が
設けられ、且つ金属板2にシランカップリング剤を含む
接着層7が設けられて構成された本発明に係る実施例
(No.1〜11)は、いずれも容器の外観評価が「◎
(美麗)」〜「○(良好)」であり、前記光透過性樹脂
フィルム3の表面に印刷層4、べた層5及びプライマ層
6が適宜積層されて構成された樹脂フィルムA、B、C
の剥離は見られず、成形加工によるシワや割れの発生も
全く見られなかった。
【0078】なお、表2では、接着層7に含まれるシラ
ンカップリング剤がアミノ基を有して構成されている実
施例No1〜5、7〜11の外観評価はいずれも「◎
(美麗)」であり、このシランカップリング剤がアミノ
基を含まないエポキシ系のもので構成されている実施例
No.6の外観評価は「○(良好)」となっているが、
これら両者について別途、密着性評価を行なったとこ
ろ、本発明で望ましいとするアミノ基を有するシランカ
ップリング剤を含んで構成されている前者の方が後者に
比べて密着性が良好であった。
【0079】また、実施例No.4は光透過性樹脂フィ
ルム3の厚さが本発明の望ましい範囲である5〜200
μmよりも薄い4μmであり、実施例No.5は前記範
囲よりも厚い220μmとなっているが、いずれも、表
2に示すように容器の外観評価は「◎(美麗)」であっ
た。別途行なった曲げ加工試験によれば、これら実施例
No.4、5の成形加工性は、実施例No.1〜3、7
〜11に比べて若干劣っていた。
【0080】一方、本発明の必要条件を満足しない比較
例(No.12〜14)では、成形加工によるシワや割
れの発生が発生していることが確認されたため、表2の
評価結果はいずれも「×(不良)」となっている。
【0081】以上、発明の実施の形態並びに実施例に基
づいて本発明を詳細に説明したが、本発明はこれらの実
施例のみに限定されるものではない。例えば、金属板2
として、前記のA1100−H24以外のアルミニウム
合金板、SPCC以外の軟鋼板、更に、高純度アルミニ
ウム板、電鋳鉄板、あるいは銅板等を用いることができ
る。そして、これらの素材からなる金属板2に、従来公
知の化成処理やめっき処理等の表面処理を適宜施せば、
光透過性樹脂フィルム3と金属板2との密着性を一段と
高めると共に、耐食性を向上させて、所望の着色や装飾
を長期間にわたって保持することが可能なラミネート金
属板1、1a、1bが得られる。
【0082】また、この実施例では金属板2の片面に光
透過性樹脂フィルム3を設けたラミネート金属板1、1
a、1bを例として説明したが、本発明は金属板2の両
面に光透過性樹脂フィルム3を設けたラミネート金属板
(図示省略)として構成することもできる。この場合、
金属板2の両面にシランカップリング剤を含む接着剤を
塗布し、乾燥して接着層7を形成し、予め光透過性樹脂
フィルム3に印刷層4及びべた層5ををこの順に光透過
性樹脂フィルム3の表面に形成した層からなる着色層
8、または印刷層4からなる着色層8a、あるいはべた
層5からなる着色層8bを形成し、更にこれらの各着色
層8、8a、8bの上にプライマ層6を設けて構成され
る樹脂フィルムA、B、Cを、金属板2の両面に接着
し、更に光透過性樹脂フィルム3の融点以上且つ分解点
未満の温度で加熱処理する。このようにすれば、金属板
2の両面に所望の着色または装飾を有し、且つ密着性に
優れたラミネート金属板1、1a、1bを具現できる。
【0083】更に、光透過性樹脂フィルム3として、前
記のポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリオレ
フィン系樹脂及びフッ素系樹脂からなる群の中から選択
された1種の単層からなる樹脂、または1種以上が複数
層に積層された樹脂で構成されるものを用いることがで
きる。
【0084】
【発明の効果】以上説明した通りに構成される本発明に
よれば、以下の効果を奏する。すなわち、本発明に係る
請求項1によれば、金属板の片面または両面に設けられ
た光透過性樹脂フィルムが、この光透過性樹脂フィルム
側から前記金属板に向かって、所定の着色層、プライマ
層、及びシランカップリング剤より構成される接着層を
介して前記金属板にラミネートされているので、所定の
着色が施された樹脂フィルムと金属板との密着性を高め
たラミネート金属板を、より低いコストで提供すること
ができる。
【0085】このラミネート金属板の着色や装飾は、光
透過性樹脂フィルムに予め施されているので、成形加工
後に着色や装飾が施されている場合に比べてより鮮明で
ある。また、この着色や装飾は、光透過性樹脂フィルム
の金属板側表面に施されているので、外部からの物理的
または化学的作用による消失が抑えられる。
【0086】しかも、本発明に係るラミネート金属板
は、このような模様や文字が、樹脂フィルムA、B、C
で金属板2と接する面、すなわち外界から遮断された部
位に形成されているので、この模様や文字が外部からの
物理的または化学的作用によって消失しないことは勿
論、にじみが生じることもない。
【0087】また、請求項2の発明によれば、前記光透
過性樹脂フィルムに所望の装飾の印刷または着色が施さ
れた前記ラミネート金属板を提供することができる。請
求項3の発明によれば、ポリエステル系樹脂、ポリアミ
ド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、またはフッ素系樹脂
の性状、あるいはこれらの樹脂を適宜組み合わせた性状
を備えると共に、所望の着色や装飾が施された樹脂フィ
ルムを有するラミネート金属板を提供することができ
る。
【0088】請求項4の発明によれば、前記光透過性樹
脂フィルムの厚さを、前記金属板に対する追従性が充分
に確保されるように規制したので、前記ラミネート金属
板に絞り加工やしごき加工等の厳しい成形加工を施して
も前記光透過性樹脂フィルムが金属板から剥離すること
がなくなり、優れた成形加工性を有する前記ラミネート
金属板を提供することができる。
【0089】更に、請求項5の発明によれば、前記光透
過性樹脂フィルムと前記金属板との間に介在する接着層
を、アミノ基を有するシランカップリング剤を含んで構
成したので、接着層の接着強度が一段と高められて、所
望の着色や装飾が施された光透過性樹脂フィルムと金属
板との密着性が充分に確保された前記ラミネート金属板
を提供することができる。
【0090】請求項6の発明によれば、予め光透過性樹
脂フィルムに印刷層及びべた層をこ順に形成した層から
なる着色層、または印刷層からなる着色層、あるいはべ
た層からなる着色層を形成し、更にこれらの各着色層の
上にプライマ層を設けて構成される樹脂フィルムを、シ
ランカップリング剤が含まれる接着層が形成された金属
板にラミネートした後、この光透過性樹脂フィルムの融
点以上且つ分解点未満の温度で熱処理を施すので、所望
とする着色または装飾が施された樹脂フィルムと金属板
との密着性を一層高めることが可能なラミネート金属板
の製造方法を提供することができる。
【0091】そして、請求項7から請求項11の発明に
よれば、鮮映性に優れた着色または装飾を有すると共
に、光透過性樹脂フィルムと金属板との密着性に優れて
高い成形加工性を備えた電子部品用外装容器、化粧品用
容器、浴槽用壁材、ブラインド材、あるいは車両用内装
材を提供することができる。
【0092】また、本発明にあっては、必要に応じて各
種の金属板を用いることができ、これらの金属板に、従
来公知の化成処理やめっき処理等の表面処理を適宜施せ
ば、前記光透過性樹脂フィルムと前記金属板との密着性
を一段と高めると共に、耐食性を向上させて、所望の着
色や装飾を長期間にわたって保持することが可能なラミ
ネート金属板、並びに電子部品用外装容器、化粧品用容
器、浴槽用壁材、ブラインド材、あるいは車両用内装材
を提供することができる。
【0093】このように、本発明に係るラミネート金属
板は、成形加工が施される前に所望の印刷や着色が予め
施されているので、ラミネート金属板に成形加工を施し
た後に所定の着色や印刷を施す場合に比べて、模様や文
字等を鮮明に画くことができると共に、着色や装飾の多
様化が一段と容易になるので、各種の容器用材料をはじ
めとする種々のニーズへの適応性に優れる。そして、本
発明に係るラミネート金属板は、製造工程の大幅な簡略
を図ることができ、高品質、高耐久性を備えたラミネー
ト金属板を、低コストで提供できるようにするものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るラミネート金属板の構成を示す模
式図である。
【図2】本発明に係る他の形態のラミネート金属板の構
成を示す模式図である。
【図3】本発明に係る更に他の形態のラミネート金属板
の構成を示す模式図である。
【図4】本発明に係るラミネート金属板の製造工程を示
す模式図である。
【図5】本発明に係るラミネート金属板の他の形態の製
造工程を示す模式図である。
【図6】本発明に係るラミネート金属板に成形加工を施
して有底円筒状の容器を製造する工程を模式的に示す図
である。
【符号の説明】
1、1a、1b 本発明に係るラミネート金属板 2 金属板 3 光透過性樹脂フィルム 4 印刷層 5 べた層 6 プライマ層 7 シランカップリング剤を含む接着層 8 印刷層4及びべた層5が光透過性樹脂の表面に順次
形成された着色層 8a 印刷層4からなる着色層 8b べた層5からなる着色層 10、14、23 コイル 11 ロールコータ 12、21 オーブン、 13 ラミネート装置 13a、13b ロール 22 クーラー A 光透過性樹脂フィルム3に印刷層4及びべた層5が
この順で形成された着色層8が設けられた樹脂フィルム B 光透過性樹脂フィルム3に印刷層4からなる着色層
8aが設けられた樹脂フィルム C 光透過性樹脂フィルム3にべた層5からなる着色層
8bが設けられた樹脂フィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29L 9:00 B29L 22:00 22:00 B65D 1/00 B Fターム(参考) 3D023 BA01 BB01 3E033 AA08 BA07 BA13 BA14 BA17 BA21 BB08 CA14 DD01 FA01 GA00 GA03 3E086 AB01 AD06 BA04 BA13 BA15 BB21 BB61 BB77 CA31 4F100 AB01A AH03E AH06E AK01B AK03B AK07 AK17B AK17J AK18J AK41B AK42 AK46B AK48 AK62B AK66B AR00D AS00E BA05 BA07 BA10A BA10B CB00D DA01 EH012 EH462 EJ65D GB08 GB16 GB33 GB41 HB00C HB31C JA20B JK06 JL01 JL02 JL10C JL11E JN01B YY00B 4F211 AA03 AA16 AA24 AA29 AD03 AD08 AD09 AG02 AG03 AH26 AH48 AH55 TA03 TC02 TD11 TH02 TH06 TH22 TW05 TW15

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属板と、前記金属板の片面または両面
    に設けられる光透過性樹脂フィルムとが、前記光透過性
    樹脂フィルム側から前記金属板に向かって、所定の着色
    層、プライマ層、及びシランカップリング剤を含む接着
    層の順に積層された層を介してラミネートされたことを
    特徴とするラミネート金属板。
  2. 【請求項2】 前記所定の着色層は、印刷層、またはべ
    た層、あるいは印刷層及びべた層をこの順に形成した層
    で構成されることを特徴とする請求項1に記載のラミネ
    ート金属板。
  3. 【請求項3】 前記光透過性樹脂フィルムは、ポリエス
    テル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂
    及びフッ素系樹脂からなる群の中から選択された1種の
    単層からなる樹脂、または1種以上が複数層に積層され
    た樹脂で構成されることを特徴とする請求項1または請
    求項2に記載のラミネート金属板。
  4. 【請求項4】 前記光透過性樹脂フィルムは、5〜20
    0μmの厚さを有することを特徴とする請求項1から請
    求項3のいずれか1項に記載のラミネート金属板。
  5. 【請求項5】 前記シランカップリング剤は、アミノ基
    を有するシランカップリング剤で構成されることを特徴
    とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のラ
    ミネート金属板。
  6. 【請求項6】 金属板の表面に接着剤を塗布し、乾燥し
    て接着層を形成した後、この接着層を介して、予め着色
    層が設けられた光透過性樹脂フィルムから構成される着
    色された樹脂フィルムを、前記着色層が設けられた面を
    前記金属板側としてラミネートし、更に、前記光透過性
    樹脂フィルムの融点以上且つ分解点未満の温度で熱処理
    して、前記着色された樹脂フィルムを前記金属板の表面
    に被覆することを特徴とするラミネート金属板の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項5のいずれか1項に
    記載のラミネート金属板を用いて成形加工された電子部
    品用外装容器。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項5のいずれか1項に
    記載のラミネート金属板を用いて成形加工された化粧品
    用容器。
  9. 【請求項9】 請求項1から請求項5のいずれか1項に
    記載のラミネート金属板を用いて成形加工された浴槽用
    壁材。
  10. 【請求項10】 請求項1から請求項5のいずれか1項
    に記載のラミネート金属板を用いて成形加工されたブラ
    インド材。
  11. 【請求項11】 請求項1から請求項5のいずれか1項
    に記載のラミネート金属板を用いて成形加工された車両
    用内装材。
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