JP2003126823A - 生ゴミ処理装置 - Google Patents

生ゴミ処理装置

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JP2003126823A
JP2003126823A JP2001329893A JP2001329893A JP2003126823A JP 2003126823 A JP2003126823 A JP 2003126823A JP 2001329893 A JP2001329893 A JP 2001329893A JP 2001329893 A JP2001329893 A JP 2001329893A JP 2003126823 A JP2003126823 A JP 2003126823A
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督之 前川
Koji Osada
光司 長田
Yoshihisa Kanetsuna
良壽 金綱
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 微生物によって分解処理させるには難しく且
つ比較的大きな形状を有する生ゴミを生ゴミ処理槽内に
残留させないようにした生ゴミ処理装置を提供する。 【解決手段】 生ゴミ処理槽1内で一体に回転する複数
の可動刃5を間隔を隔てて重ねるように回転軸2に取り
付ける。回転した可動刃5との間に生ゴミを挟んで破砕
する複数の固定刃6を間隔を隔てて重ねるように生ゴミ
処理槽1の内面に固定する。隣接する可動刃5間若しく
は隣接する固定刃6間の隙間寸法をオーバーフロー口4
の開口幅の最小寸法よりも小さく形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生ゴミ処理槽内に
投入した生ゴミを生ゴミ処理槽内に充填した生ゴミ処理
材により分解処理させる生ゴミ処理装置に関する発明で
ある。
【0002】
【従来の技術】従来から、バイオチップと称する木質細
片を生ゴミ処理材として生ゴミ処理槽1内に充填し、生
ゴミ処理槽1内に生ゴミを投入し、生ゴミ処理材に生息
する微生物の働きで生ゴミを分解処理させる生ゴミ処理
装置にあっては、装置の使用頻度により生ゴミ処理槽1
内の生ゴミ処理材のかさが増えてしまい、生ゴミ処理能
力が劣化してしまうものであるが、この生ゴミ処理能力
の劣化を防止するために、生ゴミ処理槽1内の生ゴミ処
理材の量を一定量にすると共に、余剰の生ゴミ処理材を
手作業によらず自動的に回収できる機構を備えたものと
して特開2000-202403号(図8)が知られて
いる。この生ゴミ処理装置は、生ゴミ処理槽1の上部に
余剰の生ゴミ処理材を生ゴミ処理槽1外に排出させるオ
ーバーフロー口4を備えると共に、上記生ゴミ処理槽1
の下部に上記オーバーフロー口4を介して生ゴミ処理槽
1外に排出された余剰の生ゴミ処理材を収納する受け具
14を備えたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した生
ゴミ処理装置では、オーバーフロー口4の開口寸法の大
きさが問題になる。つまり、オーバーフロー口4の開口
寸法を小さくした場合には、生ゴミ処理槽1内に投入さ
れた生ゴミが微生物により分解処理される前にオーバー
フロー口4から排出されてしまうことを防止できるもの
であるが、例えばスイカの皮等の主に繊維質で形成され
る生ゴミのように、生ゴミ処理材に生息した微生物によ
って完全に分解処理させることは難しく且つオーバーフ
ロー口4の開口寸法よりも大きい形状を有する生ゴミに
あっては、オーバーフロー口4から生ゴミ処理槽1外に
排出させることができずに生ゴミ処理槽1内に残留して
しまうものであり、生ゴミの分解処理の処理効率を悪化
させてしまうものである。一方、オーバーフロー口4の
開口寸法を大きくした場合には、生ゴミ処理材に生息し
た微生物によって完全に分解処理させることは難しいと
共に比較的大きな形状を有する生ゴミをオーバーフロー
口4から生ゴミ処理槽1外に排出させることはできるも
のの、生ゴミ処理槽1内に投入した直後の生ゴミも微生
物による分解処理を待たずして同時に生ゴミ処理槽1外
に排出してしまう、といった問題が生じてしまうもので
ある。
【0004】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、微生物によって分解処理させるには難しく且つ比
較的大きな形状を有する生ゴミを生ゴミ処理槽内に残留
させないようにした生ゴミ処理装置を提供することを課
題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の請求項1に係る生ゴミ処理装置は、生ゴミ処
理槽1に回転自在に設けた回転軸2に攪拌羽根3を取り
付け、上記攪拌羽根3が生ゴミ処理槽1内に充填した生
ゴミ処理材と生ゴミ処理槽1内に投入した生ゴミとを攪
拌させ、上記生ゴミ処理材に生息した微生物により生ゴ
ミを分解処理させるようにし、生ゴミ処理槽1内で分解
処理されにくい生ゴミや余剰の生ゴミ処理材を生ゴミ処
理槽1外に排出するオーバーフロー口4を生ゴミ処理槽
1の上部に備えた生ゴミ処理装置において、生ゴミ処理
槽1内で一体に回転する複数の可動刃5を間隔を隔てて
重ねるように回転軸2に取り付け、回転した可動刃5と
の間に生ゴミを挟んで破砕する複数の固定刃6を間隔を
隔てて重ねるように生ゴミ処理槽1の内面に固定し、隣
接する可動刃5間若しくは隣接する固定刃6間の隙間寸
法をオーバーフロー口4の開口幅の最小寸法よりも小さ
く形成したことを特徴とする。これにより、間隔を隔て
て重ねて配置される可動刃5若しくは固定刃6の隙間寸
法がオーバーフロー口4の開口幅の最小寸法よりも小さ
く形成されたので、微生物の働きで分解処理させるには
難しく且つ比較的大きな形状を有する生ゴミを上記可動
刃5及び固定刃6でオーバーフロー口4の開口幅の最小
寸法よりも小さい寸法に破砕できることから、上記微生
物により分解処理させるには難しく且つ比較的大きな形
状を有する生ゴミをオーバーフロー口4から生ゴミ処理
槽1外に排出させ、生ゴミ処理槽1内に残留させないよ
うにできる。
【0006】また、請求項2に係る生ゴミ処理装置は、
請求項1において可動刃5の回転軌跡である回転面に対
して直交する方向から見て、固定刃6に対する可動刃5
の刃部5aを外側程先行して回転するように固定刃6に
対して凹曲面状に形成したことを特徴とする。これによ
り、先行して回転する可動刃5の刃部5aの外側部分が
生ゴミ処理材中に混在する生ゴミを引掛けて捕らえると
共に、上記捕らえた生ゴミを凹曲面状の刃部5aに沿わ
せて回転軸2方向に引き寄せて収集でき、すなわち多量
の生ゴミを固定刃6との間に収集して効率よく破砕させ
ることができる。
【0007】また、請求項3に係る生ゴミ処理装置は、
請求項2において、可動刃5の形状を、回転軸2近傍及
び外側端部近傍の部分が同方向に突出すると共に回転軸
2近傍と外側端部近傍との間の部分が凹むような弓板状
に形成し、正逆回転自在に設けた回転軸2を正回転で回
転させたときには可動刃5の凹曲面状の縁部分が固定刃
6に対面するようにし、上記正回転の作動頻度を逆回転
の作動頻度に比べて多くしたことを特徴とする。これに
より、正方向に回転する可動刃5は凹曲面状の縁部分が
固定刃6に対面するように回転するから、多量の生ゴミ
を収集して固定刃6との間で効率よく破砕できるもので
あり、そして、生ゴミ処理装置の作動中に正回転の作動
頻度を多くすることは、可動刃5と固定刃6による生ゴ
ミの効率よい破砕を多い頻度で行わせることができるも
のであり、生ゴミ処理装置の作動効率を向上させること
ができる。
【0008】また、請求項4に係る生ゴミ処理装置は、
請求項1において、複数個のオーバーフロー口4を生ゴ
ミ処理槽1の異なる高さ位置に設けたことを特徴とす
る。これにより、攪拌羽根3により攪拌される生ゴミ処
理材は攪拌羽根3の回転方向によって生ゴミ処理槽1内
で盛り上がり等の偏りが生じるものであるが、複数個の
オーバーフロー口4を生ゴミ処理槽1の異なる高さ位置
に設けたので、上記偏った状態の生ゴミ処理材に合わせ
てオーバーフロー口4を臨ませることができ、オーバー
フロー口4から効率よく余剰の生ゴミ処理材等を生ゴミ
処理槽1外に排出させることができる。
【0009】また、請求項5に係る生ゴミ処理装置は、
請求項1において、生ゴミ処理槽1を開閉する蓋8と、
上記蓋8による生ゴミ処理槽1の閉塞を検知する蓋感知
手段とを設け、上記蓋感知手段が蓋8の生ゴミ処理槽1
の閉塞を検知したときから一定時間生ゴミの破砕頻度を
多くさせる制御手段を設けたことを特徴とする。これに
より、生ゴミ処理槽1に生ゴミを投入した直後に集中し
て生ゴミの破砕を行わせることができ、すなわち未だ形
状が大きいであろう生ゴミを集中的に破砕させることが
でき、生ゴミ処理装置の作動効率を向上させることがで
きる。
【0010】また、請求項6に係る生ゴミ処理装置は、
請求項1において、回転軸2を駆動させる駆動モータ7
にかかる過負荷を検出する過負荷検出手段を設け、上記
過負荷検出手段が検出する駆動モータ7の過負荷状態の
一定時間内での頻度に応じて生ゴミの破砕頻度を設定す
る制御手段を設けたことを特徴とする。これにより、駆
動モータ7の過負荷はすなわち可動刃5及び固定刃6の
間で生ゴミが破砕されたときに発生するものであり、そ
して上記駆動モータ7の過負荷の頻度が多い場合は生ゴ
ミ処理槽1内に形状の大きな生ゴミが多数残っているこ
とを示すものであるから、制御手段で過負荷検出手段が
検出する駆動モータ7の過負荷状態の一定時間内での頻
度に応じて生ゴミの破砕頻度を設定することは、生ゴミ
処理槽1内の形状の大きな生ゴミの残留状態に基いて生
ゴミ処理装置を作動させて効率よく生ゴミの破砕を行わ
せることができるものであり、つまり生ゴミ処理装置の
作動効率が向上するものである。
【0011】また、請求項7に係る生ゴミ処理装置は、
請求項1において、攪拌羽根3及び可動刃5の回転軌跡
である回転面に対して直交する方向から見て、重ならな
いように攪拌羽根3と可動刃5とを回転軸2の軸周にず
らして配置したことを特徴とする。これにより、生ゴミ
処理槽1内の生ゴミ処理材や生ゴミから受ける回転軸2
への回転負荷を分散して回転軸2に負荷させることがで
き、回転軸2を回転させるのに必要な駆動モータ7のト
ルクの最大値を低減化させることができるものである。
【0012】また、請求項8に係る生ゴミ処理装置は、
請求項1において、攪拌羽根3及び可動刃5の回転軌跡
である回転面に対して直交する方向から見て、可動刃5
に隣接して設けた攪拌羽根3を可動刃5に先んじて回転
するように回転軸2の軸周にずらして配置したことを特
徴とする。これにより、攪拌羽根3が通って密度が疎の
状態になった生ゴミ処理材中に可動刃5を通して回転さ
せることができ、可動刃5にかかる回転負荷を低減させ
ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実
施形態に基づいて説明する。
【0014】図1乃至図5に本発明の実施の形態の例を
示す。生ゴミ処理装置は、ハウジング10内に上方に開
口した生ゴミ処理槽1を内装し、ハウジング10内に内
装した駆動モータ7の駆動により回転する回転軸2を生
ゴミ処理槽1内に回転自在に設け、この回転軸2に攪拌
羽根3及び可動刃5を取り付けると共に、上記可動刃5
との間で生ゴミを挟んで破砕する固定刃6を生ゴミ処理
槽1の内面に固定し、生ゴミ処理槽1の下方位置のハウ
ジング10内に受け具14を配置して構成されるもので
あり、微生物が生息したバイオチップと称されるおが屑
状の木質細片のような担体よりなる生ゴミ処理材を生ゴ
ミ処理槽1内に入れ、上記生ゴミ処理材を充填させた生
ゴミ処理槽1内に生ゴミを投入し、上記生ゴミ処理材に
生息した微生物の働きで生ゴミを発酵させて分解処理さ
せるといった処理を行う装置である。なお、この生ゴミ
処理材としては例えば従来から公知の木質細片(例え
ば、特開平2−10398号,特開平2−30706
号、実開平3−22385号)が使用できる。以下、詳
述する。
【0015】生ゴミ処理槽1は、下方に凹んだ円弧面状
の底面1aを有し、底面1aからなだらかに連続して略
垂直に立設する側面1bと底面1aの端面から略垂直に
立設した側壁面1cとで上記底面1aを囲うようにして
下方に凸のかまぼこ型に形成されると共に上方に開口し
た合成樹脂やステンレス等の耐食性材料で形成された函
体である。対向する両側壁面1c,1cにはそれぞれ軸
受11が設けられ、上記軸受11に回転軸2が枢支され
て生ゴミ処理槽1内に回転自在に回転軸2が設けられて
いる。つまり、回転軸2は両側壁面1c,1c間に亙る
ように配置されており、底面1aの円弧面は上記回転軸
2の軸周面に対して略平行になるように形成されてい
る。この生ゴミ処理槽1は、投入口9の役割を有する開
口をハウジング10の上面に臨ませるように配置されて
おり、ハウジング10の上面に開閉自在に設けた蓋8で
上記開口は開閉されるようになっている。なお、この蓋
8の投入口9の開閉は、蓋8が投入口9を閉塞した際に
載置されるハウジング10の上面に設けた蓋感知手段で
ある蓋感知センサー12により感知されるようになって
いる。また、ハウジング10内には上記蓋感知センサー
12に接続されて生ゴミ処理装置の運転制御を行う制御
手段である制御部13が内装されている。
【0016】また、上記生ゴミ処理槽1の一方の側壁面
1cの上部には、生ゴミ処理槽1内で微生物により分解
処理されにくい生ゴミや余剰の生ゴミ処理材を生ゴミ処
理槽1外に排出させるオーバーフロー口4を設けてい
る。具体的にはこのオーバーフロー口4は上記側壁面1
cを貫通させた開口であり、上記生ゴミ処理槽1の下部
に配した受け具14に連通するようにハウジング10内
に設けた導入路15と、生ゴミ処理槽1内とを連通させ
ている。本例では、1対のオーバーフロー口4が同高さ
位置に設けられており、図4に示すように、オーバーフ
ロー口4は縦に短辺を有すると共に横に長辺を有した矩
形状孔で構成されている。横の長辺はL2の長さを有
し、縦の短辺はL1の長さを有しており、すなわち、オ
ーバーフロー口4の開口幅の最小寸法は縦の短辺の長さ
L1である。
【0017】また、上記生ゴミ処理槽1の側面1bには
複数個の固定刃6が取り付けられている。この固定刃6
は、帯状平板を長手方向の途中で略直角に捩って形成さ
れたものであり、つまり基端部分を構成する取付部分6
bでは平板面が略上方に面するように向いていると共
に、先端部分を構成する可動刃5に対する部分6cでは
平板面が略水平方向に面するように向いているのであ
る。なお、固定刃6の可動刃5に対する部分6cでは上
下方向に向いた平板の両平板縁にそれぞれ刃部6aが設
けられている。この固定刃6を生ゴミ処理槽1内に配置
するにあたっては、取付部分6bの平板面を生ゴミ処理
槽1の側面1bに沿わせて取り付けると共に、刃部6a
を有する可動刃5に対する部分6cを回転軸2に近接さ
せるようにして配置される。なお、固定刃6は生ゴミ処
理槽1内に複数個(本例では3つ)配置されるものであ
るが、これは、生ゴミ処理槽1の両側壁面1c,1c間
の中央部分において、複数個の固定刃6を両側壁面1
c,1c間を結ぶ方向に間隔を隔てて重ねるようにして
配置されるものである。ここで、隣接する固定刃6間の
隙間寸法(各固定刃6の可動刃5に対する部分6cにお
ける板面間の寸法)L3は、オーバーフロー口4の開口
幅の最小寸法L1よりも小さい寸法に形成されるもので
ある。
【0018】上記生ゴミ処理槽1の両側壁面1c,1c
間に回転自在に配置された回転軸2には、上述したよう
に複数個の可動刃5及び複数個の攪拌羽根3が取り付け
られるが、複数個の可動刃5は回転軸2のうち生ゴミ処
理槽1の両側壁面1c,1c間の中央に位置する部分に
取り付けられ、また、複数個の攪拌羽根3は回転軸2の
うち可動刃5の両端近傍部分及び生ゴミ処理槽1の両側
壁面1c,1cの近傍部分にそれぞれ取り付けられるも
のである。
【0019】ここで、可動刃5は、その形状を回転軸2
近傍及び外側端部近傍の部分が同方向に突出すると共に
回転軸2近傍と外側端部近傍との間の部分が凹むような
弓板状に形成しているものであり、その円弧曲面状の両
縁部分にはそれぞれ刃部5aが設けられている。この可
動刃5を回転軸2に取り付けるにあたっては、回転した
可動刃5がその回転軌跡である回転面が回転軸2の軸心
に対して直交する方向に形成されると共に、上記回転面
が固定刃6間の隙間に位置されるように、回転軸2の直
径方向に突出させるように取り付けられる。なお、可動
刃5は回転軸2に複数個(本例では2つ)取り付けされ
るものであるが、これは、生ゴミ処理槽1の両側壁面1
c,1c間の中央部分において、複数個の可動刃5を生
ゴミ処理槽1の両側壁面1c,1c間を結ぶ方向に間隔
を隔てて重ねるようにして配置されるものである。ここ
で、隣接する可動刃5間の隙間寸法L4は、オーバーフ
ロー口4の開口幅の最小寸法L1よりも小さい寸法に形
成されるものである。
【0020】また、攪拌羽根3は、その形状は特に限定
されるものではないが、本例では、矩形板の中央部分を
長手方向に亙って屈曲させるようにして形成できる断面
く字状の板材を用いて構成している。そして、この攪拌
羽根3を回転軸2に取り付けるにあたっては、可動刃5
同様に回転軸2の直径方向に突出させると共に、断面く
字状の角部3aを生ゴミ処理槽1の両側壁面1c,1c
間の中央方向に突出させるように取り付けられる。な
お、攪拌羽根3は回転軸2に複数個(本例では4つ)取
り付けされるものであるが、これは、攪拌羽根3の回転
軌跡である回転面に対して直交方向から見て各攪拌羽根
3が重ならないように、複数の攪拌羽根3が回転軸2の
軸周に均等にずらすようにして取り付けられている。本
例では、4つの攪拌羽根3が回転軸2の軸周にそれぞれ
90°ずらした位置から回転軸2の直径方向にそれぞれ
突出するように配置されている。詳述すると、可動刃5
の両端近傍に配置した2つの攪拌羽根3にあっては、一
方の攪拌羽根3が回転軸2の軸周において可動刃5と略
同方向に突出し、他方の攪拌羽根3が上記一方の攪拌羽
根3に対して180°ずれた方向に突出しており、ま
た、生ゴミ処理槽1の側壁近傍に配置した2つの攪拌羽
根3にあっては、上記可動刃5の両端近傍に配置した2
つの攪拌羽根3に対して90°ずれた方向で且つ一方の
攪拌羽根3が他方の攪拌羽根3に対して180°ずれた
方向に突出しているものである。
【0021】また、上記可動刃5及び攪拌羽根3を取り
付けた回転軸2にあっては、駆動モータ7が正・逆方向
にそれぞれ回転することで、正方向(矢印A)・逆方向
(矢印B)にそれぞれ回転するようになっている。ここ
で、回転軸2が正方向に回転した際には(矢印A)、可
動刃5は外側程先行するように回転し、つまり、可動刃
5の回転面に対して直交する方向から見て、可動刃5の
縁部分である刃部5aが固定刃6に対して凹曲面で対面
するように回転するようにしてある。
【0022】このような構成を有した生ゴミ処理装置に
あっては、上述したように、生ゴミ処理槽1にその投入
口9から生ゴミ処理材を入れると共に、処理したい生ゴ
ミを投入し、生ゴミ処理材に生息した微生物の働きで生
ゴミを分解処理させるものであるが、所定時間駆動モー
タ7により回転軸2を回転させることで、攪拌羽根3に
よって生ゴミ処理槽1内にある生ゴミ処理材及び生ゴミ
の攪拌が行われ、また、固定刃6と可動刃5との間で生
ゴミの破砕が行われるものである。攪拌羽根3による生
ゴミ処理材及び生ゴミの攪拌は、生ゴミ処理材内に空気
を混入させ、生ゴミ処理材に生息した微生物の働きを活
発化させて生ゴミの分解処理を促進させることができ、
また、固定刃6と可動刃5との間で行われる生ゴミの破
砕は、生ゴミの形状を小さくさせ、生ゴミと生ゴミ処理
材との接触面積を大きくさせて生ゴミの分解処理を促進
させることができるのである。
【0023】ここで、攪拌羽根3にあっては、生ゴミ処
理槽1内を回転して生ゴミ処理材や生ゴミを攪拌するに
あたり上記生ゴミ処理材や生ゴミから回転負荷を受け、
すなわち回転軸2に回転負荷がかかるものであるが、上
述したように回転軸2に取り付けた複数個の攪拌羽根3
は回転面に対して直交する方向から見て重ならないよう
に回転軸2の軸周にずらして配置してあることから、生
ゴミ処理材や生ゴミから回転軸2にかかる回転負荷を分
散して負荷させるようにしているものである。同様に、
可動刃5及び攪拌羽根3の回転軸2への配置状態も、可
動刃5の形状が弓板状で攪拌羽根3の形状が直線板状で
あることで、可動刃5及び攪拌羽根3の回転面に対して
直交する方向から見て、可動刃5の外端部分と攪拌羽根
3の外端部分とが重ならないようになっていることか
ら、これによっても、生ゴミ処理材や生ゴミから回転軸
2にかかる回転負荷を分散して負荷させるようにしてい
るものである。つまり、回転負荷を分散して回転軸2に
かけることで、回転軸2を回転させるのに必要な駆動モ
ータ7の最大トルクの低減化を図ることができるのであ
る。また、上記攪拌羽根3は、断面く字状の角部3aを
生ゴミ処理槽1の両側壁面1c,1c間の中央方向に突
出させるように回転軸2に配置されていることから、可
動刃5及び固定刃6が位置する生ゴミ処理槽1の両側壁
面1c,1c間の中央部分に生ゴミ処理材や生ゴミを集
めるように攪拌させることができ、つまり、生ゴミの固
定刃6及び可動刃5への収集に資することから、固定刃
6及び可動刃5による生ゴミの破砕効率の向上が図られ
ているのである。
【0024】また、回転軸2は正逆両方向に回転でき、
これは攪拌羽根3による生ゴミ処理材の攪拌をより効果
的に行って生ゴミの分解処理を促進させるといった利点
があるものであるが、特に、回転軸2を正方向に回転さ
せた場合には、可動刃5の刃5aを構成する縁部分が固
定刃6に対して凹曲面状に対面するように可動刃5が回
転することから、正方向に回転する可動刃5にあって
は、先行して回転する可動刃5の刃部5aの外側部分が
生ゴミ処理材中に混在する生ゴミを引掛けて捕らえると
共に、上記捕らえた生ゴミを凹曲面状の刃部5aに沿わ
せて回転軸2方向に引き寄せて収集でき、すなわち多量
の生ゴミを固定刃6との間に収集して効率よく破砕させ
ることができるのである。
【0025】そして、本例の生ゴミ処理装置にあって
は、制御部13により運転制御が行われるものである
が、上記制御部13では、駆動モータ7における正回転
の作動頻度を逆回転の作動頻度に比べて多くするような
運転制御を行わせている。これにより、上述したように
回転軸2を正方向に回転させると、回転する可動刃5が
多量の生ゴミを収集して固定刃6との間で効率よく破砕
できるものであり、つまり生ゴミ処理装置の作動中に正
回転の作動頻度を多くすることは、可動刃5と固定刃6
による生ゴミの効率よい破砕を多い頻度で行わせること
ができて、生ゴミ処理装置の作動効率を向上させている
のである。また、上記制御部13では、生ゴミ処理槽1
内に生ゴミを投入した後に投入口9を蓋8で閉めたこと
を蓋感知センサー12が感知したときから一定時間生ゴ
ミの破砕頻度を多くさせるような運転制御を行わせてい
る。上記生ゴミの破砕頻度を多くさせるような運転制御
とは、例えば、駆動モータ7の出力を上げて回転軸の回
転数を上げたり、上述したように回転軸を正回転させる
割合を増やしたりして行われる。これにより、生ゴミ処
理槽1に生ゴミを投入した直後に集中して生ゴミの破砕
を行わせることができ、すなわち未だ形状が大きいであ
ろう生ゴミを集中的に破砕させることができることか
ら、生ゴミ処理装置の作動効率の向上が図られているの
である。
【0026】このように、本例の生ゴミ処理装置にあっ
ては、生ゴミ処理槽1内で、攪拌羽根3により生ゴミ処
理材や生ゴミが攪拌されると共に、可動刃5及び固定刃
6により生ゴミが破砕され、効率を高めて生ゴミの生ゴ
ミ処理材に生息する微生物の働きによる分解処理が行わ
れている。なお、使用頻度により生ゴミ処理材は生ゴミ
処理槽1内にかさを大きくして溜まるものであるが、余
剰の生ゴミ処理材はオーバーフロー口4から生ゴミ処理
槽1外に排出され、導入路15を介して受け具14に収
納されるようになっている。
【0027】ここで、生ゴミ処理槽1内に投入された生
ゴミのなかに、例えばスイカの皮等の主に繊維質で形成
される生ゴミのように生ゴミ処理材に生息する微生物の
働きによって完全に分解処理させることは難しく且つオ
ーバーフロー口4の開口寸法よりも大きい形状を有する
生ゴミがあっても、本例の生ゴミ処理装置にあっては、
他の生ゴミと同様に可動刃5及び固定刃6で破砕される
ものである。このとき、隣接する可動刃5間及び隣接す
る固定刃6間の隙間寸法L3,L4がオーバーフロー口
4の開口幅の最小寸法L1よりも小さく形成されている
ことから、上記生ゴミ処理材に生息する微生物の働きに
よって完全に分解処理させることは難しく且つオーバー
フロー口4の開口寸法よりも大きい形状を有する生ゴミ
も、固定刃6及び可動刃5によってオーバーフロー口4
の開口幅の最小寸法L1よりも小さく破砕されるもので
ある。しかして、本例の生ゴミ処理装置にあっては、上
記生ゴミ処理材に生息する微生物の働きによって完全に
分解処理させることは難しく且つオーバーフロー口4の
開口寸法よりも大きい形状を有する生ゴミは、余剰の生
ゴミ処理材と共にオーバーフロー口4から生ゴミ処理槽
1外に排出されると共に、導入路15を介して受け具1
4に収納されるものである。すなわち、従来技術で挙げ
た生ゴミ処理装置のように、上記生ゴミ処理材に生息す
る微生物の働きによって完全に分解処理させることは難
しく且つオーバーフロー口4の開口寸法よりも大きい形
状を有する生ゴミが、恒久的に生ゴミ処理槽1内に残留
するようなことはないのである。このように、本例の生
ゴミ処理装置にあっては、上記微生物によって完全に分
解処理することは難しいと共にオーバーフロー口4の開
口寸法よりも大きい形状を有した生ゴミが生ゴミ処理槽
1内に残留することによって引き起こされる生ゴミ処理
能力の低下を防止しているのである。なお、重ねて配置
する可動刃5若しくは固定刃6の隙間寸法をオーバーフ
ロー口4の開口幅の最小寸法より小さく形成することで
も、微生物によって完全に分解処理することは難しいと
共にオーバーフロー口4の開口寸法よりも大きい形状を
有した生ゴミはオーバーフロー口4の開口幅の最小寸法
より小さくされるものであり、上記生ゴミが生ゴミ処理
槽1内に残留することによって引き起こされる生ゴミ処
理能力の低下を防止できるものである。
【0028】また、図示はしていないが、可動刃5に隣
接して配置した攪拌羽根3が可動刃5に先んじて回転す
るように、可動刃5から回転軸2の軸周にずらして攪拌
羽根3を配置することも好ましいものである。つまり、
これは、可動刃5及び攪拌羽根3の回転面に直交する方
向から見て、弓板状の可動刃5の先端と回転軸とを結ぶ
線の近傍位置に可動刃5に隣接して配置した攪拌羽根3
が位置されるように配置することである。このようにす
ると、攪拌羽根3が通って密度が疎の状態になった生ゴ
ミ処理材中に可動刃5を通して回転させることができ、
可動刃5にかかる回転負荷を低減させることができるも
のである。また、駆動モータ7にかかる過負荷を検出す
る過負荷検出手段を設けて制御部13に接続し、上記制
御部13で過負荷検出手段が検出する駆動モータ7の過
負荷状態の一定時間内での頻度に応じて生ゴミの破砕頻
度を設定するような運転制御を行わせることも好ましい
ものである。つまり、駆動モータ7の過負荷状態は可動
刃5及び固定刃6の間で生ゴミが破砕されたときに発生
するものであり、そして上記駆動モータ7の過負荷の頻
度が多い場合は生ゴミ処理槽1内に形状の大きな生ゴミ
が多数残っていることを示すものであるから、上記駆動
モータ7の過負荷状態の一定時間内での頻度に応じて生
ゴミの破砕頻度を設定するような運転制御は、生ゴミ処
理槽1内の形状の大きな生ゴミの残留状態に基いた生ゴ
ミ処理装置の作動を意味するものであり、これにより、
効率的に生ゴミ処理装置を作動させることができるので
ある。なお、上記生ゴミの破砕頻度を設定するような運
転制御は、例えば、駆動モータ7の出力を変化させて回
転軸の回転数に変化をつけたり、回転軸の正回転の割合
を変化させたり、回転軸の回転作動時間に変化をつけた
りして行われる。
【0029】また、図6及び図7に本発明の実施の形態
の他例を示す。この例は、先の実施の形態の例のオーバ
ーフロー口4の配置位置を変化させた例である。すなわ
ち、複数個のオーバーフロー口4の配置位置につき高さ
位置を違えたものであり、本例では、1対のオーバーフ
ロー口4のうち一方のオーバーフロー口4を高い位置に
配置すると共に、他方のオーバーフロー口4を低い位置
に配置したものである。攪拌羽根3により攪拌される生
ゴミ処理材は攪拌羽根3の回転方向によって生ゴミ処理
槽1内で盛り上がり等の偏りが生じるものである(図5
中C線は、生ゴミ処理槽1内に充填された生ゴミ処理材
が攪拌羽根3による攪拌によって偏った状態になった際
の上面を示すものである)が、異なる高さ位置に配置し
た複数個のオーバーフロー口4は上記偏った状態の生ゴ
ミ処理材に合わせて配置でき、これにより、オーバーフ
ロー口4から効率よく余剰の生ゴミ処理材等を生ゴミ処
理槽1外に排出させることができるのである。
【0030】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1記載の生
ゴミ処理装置にあっては、叙述したように、生ゴミ処理
槽内で一体に回転する複数の可動刃を間隔を隔てて重ね
るように回転軸に取り付け、回転した可動刃との間に生
ゴミを挟んで破砕する複数の固定刃を間隔を隔てて重ね
るように生ゴミ処理槽の内面に固定し、隣接する可動刃
間若しくは隣接する固定刃間の隙間寸法をオーバーフロ
ー口の開口幅の最小寸法よりも小さく形成したので、生
ゴミ処理材に生息する微生物の働きで分解処理させるに
は難しく且つ比較的大きな形状を有する生ゴミを上記可
動刃及び固定刃でオーバーフロー口の開口幅の最小寸法
よりも小さい寸法に破砕できて、余剰の生ゴミ処理材と
共にオーバーフロー口から生ゴミ処理槽外に排出させ、
生ゴミ処理槽内に残留させないようにできるものであ
り、しかして、生ゴミ処理材に生息する微生物の働きで
分解処理させるには難しく且つ比較的大きな形状を有す
る生ゴミが生ゴミ処理槽内に残留することで引き起こさ
れる生ゴミの処理能力の低下を防ぐことができるのであ
る。また、同時に、通常の微生物の働きで分解処理はで
きる生ゴミも上記可動刃及び固定刃で小さく破砕させる
ことから、生ゴミの生ゴミ処理材との接触面積を大きく
させることができ、生ゴミの分解処理の効率を向上させ
ることができるのである。
【0031】また、請求項2記載の生ゴミ処理装置にあ
っては、請求項1の効果に加えて、可動刃の回転軌跡で
ある回転面に対して直交する方向から見て、固定刃に対
する可動刃の刃部を外側程先行して回転するように固定
刃に対して凹の円弧形状に形成したので、先行して回転
する可動刃の刃部の外側部分が生ゴミ処理材中に混在す
る生ゴミを上記刃部の内側方向に引き寄せるように引掛
けて収拾でき、すなわち多量の生ゴミを固定刃との間に
引き寄せて効率よく破砕させることができるものであ
る。
【0032】また、請求項3記載の生ゴミ処理装置にあ
っては、請求項2の効果に加え、可動刃の形状を、回転
軸近傍及び外側端部近傍の部分が同方向に突出すると共
に回転軸近傍と外側端部近傍との間の部分が凹むような
弓板状に形成し、正逆回転自在に設けた回転軸を正回転
で回転させたときには可動刃の凹曲面状の縁部分が固定
刃に対面するようにし、上記正回転の作動頻度を逆回転
の作動頻度に比べて多くしたので、正方向に回転する可
動刃は生ゴミを引き寄せて固定刃との間で効率よく破砕
できるものであり、生ゴミ処理装置の作動中に正回転の
作動頻度を多くすることは、可動刃と固定刃による生ゴ
ミの効率よい破砕を多い頻度で行わせるものであるか
ら、生ゴミ処理装置の作動効率を向上させることができ
るのである。なお、回転軸を逆回転させることは、攪拌
羽根による生ゴミ処理材の効率のよい攪拌を行わせるこ
とができ、生ゴミ処理材に生息する微生物による生ゴミ
の分解処理の効率を向上させることができるといった利
点もある。
【0033】また、請求項4記載の生ゴミ処理装置にあ
っては、請求項1の効果に加えて、複数個のオーバーフ
ロー口を生ゴミ処理槽の異なる高さ位置に設けたので、
生ゴミ処理材を攪拌する攪拌羽根の回転方向によって生
ゴミ処理材は生ゴミ処理槽内で盛り上がり等の偏りが生
じるものであるが、上記生ゴミ処理材の生ゴミ処理槽内
での偏りに合わせてオーバーフロー口を臨ませることが
でき、オーバーフロー口から余剰の生ゴミ処理材等を効
率よく生ゴミ処理槽外に排出させることができるもので
ある。
【0034】また、請求項5記載の生ゴミ処理装置にあ
っては、請求項1の効果に加えて、生ゴミ処理槽を開閉
する蓋と、上記蓋による生ゴミ処理槽の閉塞を検知する
蓋感知手段とを設け、上記蓋感知手段が蓋の生ゴミ処理
槽の閉塞を検知したときから一定時間生ゴミの破砕頻度
を多くさせる制御手段を設けたので、生ゴミ処理槽に生
ゴミを投入した直後に集中して生ゴミの破砕を行わせる
ことができ、すなわち未だ形状が大きいであろう生ゴミ
を集中的に破砕させることができ、生ゴミ処理装置の作
動効率を向上させることができるのである。
【0035】また、請求項6記載の生ゴミ処理装置にあ
っては、請求項1の効果に加えて、可動刃を駆動させる
駆動モータにかかる過負荷を検出する過負荷検出手段を
設け、上記過負荷検出手段が検出する駆動モータの過負
荷状態の一定時間内での頻度に応じて生ゴミの破砕頻度
を設定する制御手段を設けたので、駆動モータの過負荷
はすなわち可動刃及び固定刃の間で生ゴミが破砕された
ときに発生するものであり、そして上記駆動モータの過
負荷の頻度が多い場合は生ゴミ処理槽内に形状の大きな
生ゴミが多数残っていることを示すものであるから、制
御手段で過負荷検出手段が検出する駆動モータの過負荷
状態の一定時間内での頻度に応じて生ゴミの破砕頻度を
設定すると、生ゴミ処理槽内の形状の大きな生ゴミの残
留状態に基いて生ゴミ処理装置を作動させて効率よく生
ゴミの破砕を行わせることができることから、生ゴミ処
理装置の作動効率を向上させることができるのである。
【0036】また、請求項7記載の生ゴミ処理装置にあ
っては、請求項1の効果に加えて、攪拌羽根及び可動刃
の回転軌跡である回転面に対して直交する方向から見
て、重ならないように攪拌羽根と可動刃とを回転軸の軸
周にずらして配置したので、生ゴミ処理槽内の生ゴミ処
理材や生ゴミから受ける回転軸への回転負荷を分散して
回転軸に負荷させることができ、回転軸を回転させるの
に必要な駆動モータのトルクの最大値を低減化させるこ
とができるものである。
【0037】また、請求項8記載の生ゴミ処理装置にあ
っては、請求項1の効果に加えて、攪拌羽根及び可動刃
の回転軌跡である回転面に対して直交する方向から見
て、可動刃に隣接して設けた攪拌羽根を可動刃に先んじ
て回転するように回転軸の軸周にずらして配置したの
で、攪拌羽根が通って密度が疎の状態になった生ゴミ処
理材中に可動刃を通すように回転させることができ、可
動刃にかかる回転負荷を低減させることができるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の例を示す斜視図である。
【図2】同上の上面図である。
【図3】同上の側面図である。
【図4】同上のオーバーフロー口を示す正面図である。
【図5】図1の固定刃及び可動刃の配置部分を拡大した
部分拡大図である。
【図6】本発明の実施の形態の他例を示す正面図であ
る。
【図7】同上の斜視図である
【図8】従来技術の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 生ゴミ処理槽 2 回転軸 3 攪拌羽根 4 オーバーフロー口 5 可動刃 6 固定刃 7 駆動モータ 8 蓋
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B02C 18/18 B02C 18/24 18/22 B09B 3/00 ZABD 18/24 Z (72)発明者 金綱 良壽 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 4D004 AA03 CA04 CA15 CA19 CB04 CB13 CB28 CB43 CB50 CC08 DA01 DA02 DA20 4D065 CA16 CC01 DD04 DD18 EB17 ED06 ED16 ED27 ED35 ED43 EE15 4G035 AB48 AE02 AE13 4G078 AA13 AB20 BA01 BA09 CA01 CA05 CA12 CA20 DA01 EA08 EA10 EA13

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生ゴミ処理槽に回転自在に設けた回転軸
    に攪拌羽根を取り付け、上記攪拌羽根が生ゴミ処理槽内
    に充填した生ゴミ処理材と生ゴミ処理槽内に投入した生
    ゴミとを攪拌させ、上記生ゴミ処理材に生息した微生物
    により生ゴミを分解処理させるようにし、生ゴミ処理槽
    内で分解処理されにくい生ゴミや余剰の生ゴミ処理材を
    生ゴミ処理槽外に排出するオーバーフロー口を生ゴミ処
    理槽の上部に備えた生ゴミ処理装置において、生ゴミ処
    理槽内で一体に回転する複数の可動刃を間隔を隔てて重
    ねるように回転軸に取り付け、回転した可動刃との間に
    生ゴミを挟んで破砕する複数の固定刃を間隔を隔てて重
    ねるように生ゴミ処理槽の内面に固定し、隣接する可動
    刃間若しくは隣接する固定刃間の隙間寸法をオーバーフ
    ロー口の開口幅の最小寸法よりも小さく形成したことを
    特徴とする生ゴミ処理装置。
  2. 【請求項2】 可動刃の回転軌跡である回転面に対して
    直交する方向から見て、固定刃に対する可動刃の刃部を
    外側程先行して回転するように固定刃に対して凹曲面状
    に形成したことを特徴とする請求項1に記載の生ゴミ処
    理装置。
  3. 【請求項3】 可動刃の形状を、回転軸近傍及び外側端
    部近傍の部分が同方向に突出すると共に回転軸近傍と外
    側端部近傍との間の部分が凹むような弓板状に形成し、
    正逆回転自在に設けた回転軸を正回転で回転させたとき
    には可動刃の凹曲面状の縁部分が固定刃に対面するよう
    にし、上記正回転の作動頻度を逆回転の作動頻度に比べ
    て多くしたことを特徴とする請求項2に記載の生ゴミ処
    理装置。
  4. 【請求項4】 複数個のオーバーフロー口を生ゴミ処理
    槽の異なる高さ位置に設けたことを特徴とする請求項1
    に記載の生ゴミ処理装置。
  5. 【請求項5】 生ゴミ処理槽を開閉する蓋と、上記蓋に
    よる生ゴミ処理槽の閉塞を検知する蓋感知手段とを設
    け、上記蓋感知手段が蓋の生ゴミ処理槽の閉塞を検知し
    たときから一定時間生ゴミの破砕頻度を多くさせる制御
    手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の生ゴミ
    処理装置。
  6. 【請求項6】 回転軸を駆動させる駆動モータにかかる
    過負荷を検出する過負荷検出手段を設け、上記過負荷検
    出手段が検出する駆動モータの過負荷状態の一定時間内
    での頻度に応じて生ゴミの破砕頻度を設定する制御手段
    を設けたことを特徴とする請求項1に記載の生ゴミ処理
    装置。
  7. 【請求項7】 攪拌羽根及び可動刃の回転軌跡である回
    転面に対して直交する方向から見て、重ならないように
    攪拌羽根と可動刃とを回転軸の軸周にずらして配置した
    ことを特徴とする請求項1に記載の生ゴミ処理装置。
  8. 【請求項8】 攪拌羽根及び可動刃の回転軌跡である回
    転面に対して直交する方向から見て、可動刃に隣接して
    設けた攪拌羽根を可動刃に先んじて回転するように回転
    軸の軸周にずらして配置したことを特徴とする請求項1
    に記載の生ゴミ処理装置。
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