JP2003126713A - 粉砕装置 - Google Patents

粉砕装置

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JP2003126713A JP2001326018A JP2001326018A JP2003126713A JP 2003126713 A JP2003126713 A JP 2003126713A JP 2001326018 A JP2001326018 A JP 2001326018A JP 2001326018 A JP2001326018 A JP 2001326018A JP 2003126713 A JP2003126713 A JP 2003126713A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 両臼の粉砕面間で原料が粉砕される際に、そ
の粉砕物に対して十分に練り込み作用を付与することが
できるとともに、粉砕済の粉砕物を両臼間の外周から円
滑に排出することができる粉砕装置を提供する。 【解決手段】 原料投入口19を有する上臼18と下臼
17とを、それらの粉砕面18a,17aを互いに接合
させた状態で相対回転可能に対向配置する。下臼17を
回転駆動することにより、原料投入口19から投入され
る原料を両臼17,18の粉砕面17a,18a間で粉
砕するように構成する。上臼18を粉砕面18aに沿っ
て所定範囲内で遊動可能に支持する支持機構21を設け
る。支持機構21は、上臼18の外周面に設けられた少
なくとも一対の軸33と、それらの軸33と係合するよ
うにフレーム12に設けられ、底壁部30a及び側壁部
30bを有する支持部材30とより構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、大豆等の原料を
粉砕する粉砕装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の粉砕装置においては、
原料投入口を有する上臼と下臼とが、それらの粉砕面を
互いに接合させた状態で相対回転可能に対向配置されて
いる。そして、下臼が静止された状態で、上臼がモータ
等にて回転駆動されることにより、原料投入口から投入
される原料が両臼の粉砕面間で粉砕されるようになって
いる。
【0003】しかしながら、このような構成の粉砕装置
では、原料投入口が上臼の回転軸線から偏心した位置に
形成され、上臼の回転に伴って回転軸線を中心に公転さ
れる。そのため、粉砕運転時に原料投入口の位置が常に
変化して、その原料投入口への原料の投入が困難である
という問題があった。
【0004】このような問題点に対処するために、例え
ば実開昭47−20768号公報に開示されるような構
成の粉砕装置が従来から提案されている。この従来装置
においては、原料投入口を有する上臼が静止保持された
状態で、下臼がモータにて回転駆動されることにより、
原料の粉砕が行われるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
粉砕装置においては、上臼が固定位置にあって、遊動す
ることなく静止状態に保持されている。一方、下臼は一
軸線上において回転するのみである。このため、両臼の
粉砕面間で原料が粉砕される際に、粉砕が効率的に行わ
れなかったり、粉砕物に練り込み作用が十分に加わらな
かったり、粉砕済の粉砕物が両臼間の外周から円滑に排
出されなかったりするという問題があった。特に、豆腐
の製造過程で大豆を挽いて呉を作る場合には、粉砕物に
十分な練り込み作用が加わらないと、口当たりがソフト
で、甘味が広がって切れもよく、大豆臭が完全に消えた
良質の豆腐を得ることができなかった。
【0006】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的
は、両臼の粉砕面間で原料が粉砕される際に、粉砕が効
率的に行われるばかりでなく、その粉砕物に対して十分
に練り込み作用を付与することができるとともに、粉砕
済の粉砕物を両臼間の外周から円滑に排出することがで
きる粉砕装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明は、原料投入口を有する上
臼と下臼とを、それらの粉砕面を互いに接合させた状態
で相対回転可能に対向配置し、下臼を回転駆動すること
により、原料投入口から投入される原料を両臼の粉砕面
間で粉砕するようにした粉砕装置において、前記上臼を
粉砕面に沿って所定範囲内で遊動可能に支持する支持手
段を設けたことを特徴とするものである。
【0008】従って、この請求項1に記載の発明によれ
ば、下臼の回転駆動に伴って、原料投入口から投入され
る原料が両臼の粉砕面間で粉砕される際に、上臼が粉砕
面に沿って所定範囲内で遊動される。よって、上臼が静
止状態に保持されている従来構成の粉砕装置とは異な
り、粉砕物に対して十分に粉砕作用及び練り込み作用を
付与することができるとともに、粉砕済の粉砕物を両臼
間の外周から円滑に排出することができる。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記支持手段は、上臼を粉砕面と交差
する方向へ浮上可能に支持することを特徴とするもので
ある。
【0010】従って、この請求項2に記載の発明によれ
ば、原料が両臼の粉砕面間で粉砕される際に、上臼が粉
砕面に沿う方向へ遊動されると同時に、粉砕面と交差す
る方向へも浮上移動される。よって、粉砕物に対して一
層十分な練り込み作用を付与することができて、良質の
粉砕物を得ることができる。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の発明において、前記支持手段は、上臼
の外周面に設けられた少なくとも一対の軸と、それらの
軸と係合するようにフレームに設けられ、底壁部及び側
壁部を有する支持部材とよりなることを特徴とするもの
である。
【0012】従って、この請求項3に記載の発明によれ
ば、支持手段の構造が簡単であるとともに、上臼を粉砕
面に沿う方向へ遊動可能な状態に確実に支持することが
できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、この発明を豆腐用粉砕装
置に具体化した一実施形態を、図面に基づいて説明す
る。
【0014】図1〜図3に示すように、フレーム12
は、基台12と、その基台12の一側上面に突設された
取付枠13とから構成されている。基台12の上面には
支持筒14が立設され、その支持筒14内には回転軸1
5が一対のボールベアリング16を介して回転可能に支
持されている。回転軸15の上端には下臼17がネジ止
めされ、その下臼17の上面には図7に示すような凸面
状の粉砕面17aが形成されるとともに、この粉砕面1
7aには図5に示すようなパターンの溝17bが形成さ
れている。
【0015】前記下臼17と対応するように、フレーム
12の取付枠13には上臼18が移動手段としての移動
機構20及び支持手段としての支持機構21を介して支
持され、その上臼18の中心から偏心した位置には原料
投入口19が貫通形成されている。上臼18の下面には
図7に示すような凹面状の粉砕面18aが形成されると
ともに、この粉砕面18aには図6に示すようなパター
ンの溝18bが形成されている。なお、この上臼18の
溝18bのパターンは、前記下臼17の溝17bのパタ
ーンと裏返し状態で対応するようになっている。
【0016】前記フレーム12の基台12内にはモータ
22が配設され、そのモータ軸がカップリング23を介
して回転軸15の下端に連結されている。そして、図1
及び図7に示すように、両臼17,18の粉砕面17
a,18aが互いに接合された状態で、このモータ22
により回転軸15を介して下臼17が図5の時計方向に
回転駆動される。この回転駆動により、図7に示すよう
に、上臼18の原料投入口19から投入される原料とし
ての大豆が両臼17,18の粉砕面17a,18a間で
粉砕されて、粉砕済の粉砕物が両臼17,18間の外周
から排出されるようになっている。
【0017】この場合、図7に示すように、上臼18の
粉砕面18aの凹みが下臼17の粉砕面17aの膨らみ
よりも若干大きくなるように形成されている。この形状
の差により、両臼17,18の粉砕面17a,18a
が、周縁部では半径のほぼ三分の一ないし四分の一程度
密接するとともに、中央部では中心に向かって次第に広
くなった所定の間隙(一般に「ふくみ」という)S1を
おいて対向配置されるようになっている。
【0018】この粉砕面17a,18a間の間隙S1の
広さは、最大の部分で原料としての大豆が抵抗を受けな
がら進入することができる程度に設定されている。この
設定により、粉砕面17a,18a間の間隙S1に進入
した大豆は、周縁部に向かって次第に狭くなった間隙S
1に沿って移動されながら徐々に細かく粉砕され、周縁
部の密接部分でさらに微粉砕されて両臼17,18間の
外周から排出される。
【0019】ちなみに、前記粉砕面17a,18a間の
最大部分の間隙S1が広すぎる場合には、両粉砕面17
a,18a間に遊びが生じて、大豆の粉砕が良好に行わ
れなくなる。また、この間隙S1が狭すぎる場合には、
間隙S1内に進入した大豆がコロの働きをして、両粉砕
面17a,18a間の間隙S1が大きく拡張されて、や
はり大豆の粉砕が良好に行われなくなる。
【0020】次に、前記移動機構20及び支持機構21
について詳細に説明する。図1〜図3に示すように、前
記フレーム12の取付枠13には支持アーム25が一対
のガイドロッド26を介して昇降可能に支持され、この
支持アーム25の一対のアーム部25a間に支持機構2
1を介して上臼18が支持されている。取付枠13には
ボールネジ27が回転可能に支持され、その下端には移
動用ハンドル28が取り付けられている。そして、この
移動用ハンドル28にてボールネジ27を回転させるこ
とにより、ナット29を介して支持アーム25が昇降さ
れ、上臼18が下臼17に対して下方の接合位置と上方
の離間位置とに移動されるようになっている。
【0021】図1、図3及び図4に示すように、前記支
持アーム25の両アーム部25aの先端内面には、支持
機構21を構成する一対の支持部材30が形成されてい
る。各支持部材30は底壁部30aと一対の側壁部30
bとを有する上方に開口した断面ほぼU字状に形成さ
れ、その内周面30cが円弧状に形成されている。各支
持部材30と対応するように、両アーム部25aの先端
上縁には挿入溝31が形成されている。
【0022】前記上臼18の外周には帯状のバンド32
が締め付け固定されている。バンド32の外周面の対向
位置には支持機構21を構成する一対の軸33が突設さ
れ、前記両挿入溝31を介して支持部材30内に挿入さ
れている。そして、これらの軸33が支持部材30に対
して図3及び図4のX方向及びY方向へ移動可能に係合
されることにより、上臼18が両アーム部25a間にお
いて粉砕面18aに沿った水平方向へ所定範囲内で遊動
可能に支持されている。また、各軸33が支持部材30
に対してZ方向へ移動可能に係合されることにより、上
臼18が粉砕面18aと交差する方向にも浮上可能に支
持されている。
【0023】図2、図3及び図8に示すように、前記支
持アーム25の一方のアーム部25aの外面には回動手
段としての回動機構35が配設されている。すなわち、
一方のアーム部25aの先端下部には操作軸36が回転
可能に支持され、その操作軸36には回動用ハンドル3
7及び駆動ギヤ38が取り付けられている。上臼18の
外周に突設した一方の軸33には被動ギヤ39が取り付
けられ、駆動ギヤ38に噛合されている。
【0024】そして、両臼17,18の粉砕面17a,
18aを清掃する場合には、図8に実線で示すように、
前記移動機構20の移動用ハンドル28の回転操作によ
り、上臼18が下臼17に対して上方の離間位置に移動
された状態で、回動用ハンドル37が図8の反時計方向
へ回転操作される。この回転により、両ギヤ38,39
を介して上臼18が下臼17に対して図8に実線で示す
平行位置から鎖線で示す傾斜位置に回動されて、両臼1
7,18の粉砕面17a,18aが開放されるようにな
っている。
【0025】図1〜図3に示すように、前記上臼18の
外周のバンド32にはホッパ41が一対の取付脚42を
介して上臼18と一体移動可能に取り付けられ、その下
端部が上臼18の原料投入口19に近接して配置されて
いる。そして、このホッパ41から原料投入口19に原
料としての大豆が投入されて、その大豆の粉砕が行われ
るようになっている。
【0026】前記フレーム12の取付枠13の上端には
タンク43が配設され、その内部には水が収容されてい
る。タンク43の下端外周には蛇口44が側方へ退避回
動可能に取り付けられ、大豆の粉砕運転時に、タンク4
3内の水がこの蛇口44を介してホッパ41内に供給さ
れるようになっている。また、前記移動機構20の移動
用ハンドル28の回動操作により、上臼18がホッパ4
1とともに昇降される際には、蛇口44が側方の退避位
置に回動配置されるようになっている。
【0027】前記下臼17の下部外周に位置するよう
に、フレーム12の基台12上には回収筒45が配設さ
れ、その端部には回収口45aが形成されている。そし
て、大豆の粉砕運転時に、両臼17,18間の外周から
排出される粉砕物としての呉が、この回収筒45内に落
下回収されて回収口45aから流出されるようになって
いる。
【0028】次に、前記のように構成された粉砕装置の
動作を説明する。さて、図1及び図2に示す状態では、
上臼18が下臼17に対して下方の接合位置に配置さ
れ、両臼17,18の粉砕面17a,18aが互いに接
合されている。この状態で、モータ22が起動される
と、回転軸15を介して下臼17が図5の時計方向に回
転される。この回転により、ホッパ41から上臼18の
原料投入口19に投入される大豆が両臼17,18の粉
砕面17a,18a間で粉砕されて、粉砕済の粉砕物が
両臼17,18間の外周から回収筒45内に排出され
る。
【0029】この粉砕運転時には、下臼17の回転及び
両臼17,18間への粉砕物の介在により上臼18は遊
動されるとともに、わずかに浮上される。すなわち、上
臼18はが静止状態に保持されることなく、支持機構2
1の支持部材30と軸33との係合による移動許容範囲
内で、粉砕面18aに沿って水平方向へ遊動されるとと
もに、わずかに浮上される。また、両支持部材30の内
周面30cが円弧状に形成されているため、これらの支
持部材30の内周面30cと軸33との係合により、上
臼18の軸33を中心にした若干の傾動も許容される。
【0030】このため、両臼17,18の粉砕面17
a,18a間で大豆が粉砕される際に、粉砕物に対して
十分に練り込み作用が付与されるとともに、粉砕済の粉
砕物が両臼17,18間の外周から支障なく円滑に排出
される。よって、この粉砕物を使用して豆腐を作った場
合には、口当たりがソフトで、甘味が広がって切れもよ
く、大豆臭が完全に消えた良質の豆腐を得ることができ
る。
【0031】また、この粉砕運転の終了後等において、
両臼17,18の粉砕面17a,18aを清掃する場合
には、モータ22を停止させた状態で、移動機構20の
移動用ハンドル28を回転操作する。すると、ボールネ
ジ27及びナット29を介して支持アーム25が上昇さ
れ、上臼18が図1及び図2に示す下方の接合位置から
図8に実線で示す上方の離間位置に移動される。
【0032】その後、回動機構35の回動用ハンドル3
7を回転操作すると、駆動ギヤ38及び被動ギヤ39を
介して、上臼18が図8に実線で示す平行位置から鎖線
で示す傾斜位置に回動される。これにより、両臼17,
18の粉砕面17a,18aが開放されるため、この状
態で両粉砕面17a,18aをブラシ等により容易に清
掃することができる。
【0033】従って、この実施形態によれば、以下のよ
うな効果を得ることができる。 (a) この粉砕装置においては、原料投入口19を有
する上臼18と下臼17とが相対回転可能に対向配置さ
れ、下臼17が回転駆動されることにより、原料投入口
19から投入される原料が両臼17,18の粉砕面17
a,18a間で粉砕されるようになっている。そして、
前記上臼18が支持機構21により、粉砕面18aに沿
って所定範囲内で遊動可能に、かつ浮上可能に支持され
ている。
【0034】このため、下臼17の回転駆動に伴って、
原料投入口19から投入される原料が両臼17,18の
粉砕面17a,18a間で粉砕される際に、上臼18が
粉砕面18aに沿って所定範囲内で遊動される。よっ
て、上臼18が静止状態に保持されている従来構成の粉
砕装置とは異なり、粉砕物に対して十分に練り込み作用
を付与することができるとともに、粉砕済の粉砕物を両
臼17,18間の外周から円滑に排出することができ
る。その結果、この粉砕装置を豆腐の製造過程で大豆を
挽いて呉を作るのに使用した場合には、粉砕物に十分な
練り込み作用が加わって、口当たりがソフトで、甘味が
広がって切れもよく、大豆臭が完全に消えた良質の豆腐
を得ることができる。
【0035】(b) この粉砕装置においては、前記支
持機構21が、上臼18を粉砕面18aと交差する方向
へ浮上可能に支持すようになっている。このため、原料
が両臼17,18の粉砕面17a,18a間で粉砕され
る際に、上臼18が粉砕面18aに沿う方向へ遊動され
ると同時に、浮上移動される。よって、粉砕物に対して
一層十分な練り込み作用を付与することができるばかり
でなく、良質の粉砕物を得ることができ、豆腐の製造過
程で大豆を粉砕するのに最適である。すなわち、上臼1
8の浮上により、両臼17,18間に僅かな隙間が形成
される。この隙間が形成されるために、大豆粉砕物の食
物繊維が破砕されず、大豆特有の青臭さが生じないばか
りでなく、人体に有用な食物繊維が残ることになる。
【0036】(c) この粉砕装置においては、前記支
持機構21が、上臼18の外周面に設けられた少なくと
も一対の軸33と、それらの軸33と係合するようにフ
レーム12上の支持アーム25に設けられ、底壁部30
a及び側壁部30bを有する支持部材30とより構成さ
れている。このため、支持機構21の構造が簡単である
とともに、上臼18を粉砕面18aに沿う方向へ遊動可
能な状態に確実に支持することができる。
【0037】(d) この粉砕装置においては、前記支
持部材30の内周面が円弧状に形成されている。このた
め、原料の粉砕時に上臼18が軸33を中心に傾動する
こともできて、粉砕物に対して一層有効に練り込み作用
を付与することができる。
【0038】(e) この粉砕装置においては、前記上
臼18を下臼17に対する接合位置と離間位置とに移動
させるための移動機構20が設けられるとともに、上臼
18を下臼17に対する平行位置と傾斜位置とに回動さ
せるための回動機構35が設けられている。このため、
両臼17,18の粉砕面17a,18aを清掃する場合
には、上臼18を下臼17に対する離間位置に移動させ
た後に傾斜位置に回動させて、両臼17,18の粉砕面
17a,18aを開放させることができ、この状態で粉
砕面17a,18aの清掃を容易に行うことができる。
【0039】(f) この粉砕装置においては、前記上
臼18の原料投入口19に原料を投入するためのホッパ
41が、上臼18に一体移動可能に取り付けられてい
る。このため、原料の粉砕時に上臼18が粉砕面18a
に沿って遊動されたり、粉砕面18aと交差する方向へ
浮上移動されたりした場合でも、ホッパ41が原料投入
口19に確実に対向配置されていて、原料投入口19に
対する原料の投入を正確に行うことができる。また、上
臼18を下臼17に対して接離移動可能または傾斜回動
可能に配設した場合でも、ホッパ41を上臼18と一体
的に移動または回動させることができて、その操作を容
易に行うことができる。
【0040】(変更例)なお、この実施形態は、次のよ
うに変更して具体化することも可能である。 ・ 前記実施形態において、支持機構21の両支持部材
30をチャンネル状等の他の形状に変更して形成するこ
と。このように構成すれば、軸33を受ける底壁部30
aの範囲が広くなって、上臼18の遊動範囲を広げるこ
とができる。
【0041】・ 前記実施形態において、移動機構20
の移動用ハンドル28に代えて移動用モータを設け、そ
のモータにより上臼18を下臼17に対して、下方の接
合位置と上方の離間位置とに移動させるように構成する
こと。このように構成すれば、上臼18の昇降操作の労
力を大幅に減らすことができる。
【0042】・ 前記実施形態において、回動機構35
の回動用ハンドル37に代えて回動用モータを設け、そ
のモータにより上臼18を下臼17に対して、平行位置
と傾斜位置とに回動させるように構成すること。このよ
うに構成すれば、上臼18の傾斜及び復帰作業の労力を
大幅に減らすことができる。
【0043】・ 前記実施形態において、回動機構35
の回動用ハンドル37及びギヤ38,39を省略するこ
と。このようにすれば、構成が簡単になる。 ・ 前記実施形態において、ホッパ41をフレーム12
の取付枠13に回動アーム等を介して回動変移可能に支
持し、上臼18の原料投入口19に対応する使用位置
と、その側方の退避位置とに回動配置するように構成す
ること。
【0044】・ 前記実施形態において、両臼17,1
8の粉砕面17a,18a間の間隙S1の広さ等を調整
変更して、大豆とは異なった小麦等の他の穀物の粉砕に
使用できるように構成すること。このように構成した場
合でも、前記実施形態とほぼ同様の効果を得ることがで
きる。
【0045】・ 前記実施形態において、ホッパ41,
タンク43等の粉砕に直接関与しない部材を省略するこ
と。このようにすれば、構成が簡単になる。さらに、上
記実施形態により把握される請求項以外の技術的思想に
ついて、以下にそれらの効果とともに記載する。
【0046】(1) 前記支持部材の内周面を円弧状に
形成したことを特徴とする請求項3に記載の粉砕装置。
この構成によれば、原料の粉砕時に上臼の傾動も容易に
許容することができて、粉砕物に対して一層有効に練り
込み作用を付与することができる。
【0047】(2) 前記上臼を下臼に対する接合位置
と離間位置とに移動させるための移動手段を設けたこと
を特徴とする請求項1ないし請求項3のうちのいずれか
一項、または前記(1)に記載の粉砕装置。
【0048】この構成によれば、上臼を下臼に対する離
間位置に移動させた状態で、両臼の粉砕面を容易に清掃
することができる。 (3) 前記上臼を下臼に対する平行位置と傾斜位置と
に回動させるための回動手段を設けたことを特徴とする
請求項1ないし請求項3のうちのいずれか一項、前記
(1)または(2)に記載の粉砕装置。
【0049】この構成によれば、上臼を下臼に対する傾
斜位置に開放回動させた状態で、両臼の粉砕面を容易に
清掃することができる。 (4) 前記上臼の原料投入口に原料を投入するための
ホッパを、上臼に一体移動可能に取り付けたことを特徴
とする請求項1ないし請求項3のうちのいずれか一項、
前記(1)〜(3)のいずれかに記載の粉砕装置。
【0050】この構成によれば、原料の粉砕時に上臼が
粉砕面に沿って遊動されたり、粉砕面と交差する方向へ
浮上移動されたりした場合でも、ホッパが原料投入口に
確実に対向配置されていて、原料投入口に対する原料の
投入を正確に行うことができる。また、上臼を下臼に対
して接離移動可能または傾斜回動可能に配設した場合で
も、ホッパを上臼と一体的に移動または回動させること
ができて、その操作を容易に行うことができる。
【0051】(5) フレームに原料投入口を有する上
臼と下臼とを、それらの粉砕面を互いに接合させた状態
で相対回転可能に対向配置し、下臼を回転駆動すること
により、原料投入口から投入される原料を両臼の粉砕面
間で粉砕するようにした粉砕装置において、前記フレー
ムには、上臼を下臼に対する接合位置と離間位置とに移
動させるため移動機構と、上臼を粉砕面に沿って所定範
囲内で遊動可能に支持する支持機構21とを設け、上臼
には原料投入口に原料を投入するためのホッパを一体移
動可能に取り付けたことを特徴とする粉砕装置。
【0052】この構成によれば、前記請求項1、前記
(2)及び(4)に記載と同様の作用効果を得ることが
できる。
【0053】
【発明の効果】以上実施形態で例示したように、この発
明は、粉砕が効率的に行われるばかりでなく、その粉砕
物に対して十分に練り込み作用を付与することができる
とともに、粉砕済の粉砕物を両臼間の外周から円滑に排
出することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施形態の粉砕装置を示す断面図。
【図2】 図1の粉砕装置の側面図。
【図3】 図1の粉砕装置の平面図。
【図4】 上臼の支持構成を拡大して示す要部正面図。
【図5】 下臼を拡大して示す平面図。
【図6】 上臼を拡大して示す平面図。
【図7】 両臼の粉砕面間での大豆の粉砕状態を示す要
部拡大断面図。
【図8】 上臼の反転構成を拡大して示す要部背面図。
【符号の説明】
11…フレーム、15…回転軸、17…下臼、17a…
粉砕面、18…上臼、18a…粉砕面、19…原料投入
口、20…移動手段としての移動機構、21…支持手段
としての支持機構、22…モータ、25…支持アーム、
25a…アーム部、27…ボールネジ、28…移動用ハ
ンドル、30…支持部材、30a…底壁部、30b…側
壁部、30c…内周面、32…バンド、33…軸、35
…回動手段としての回動機構、36…操作軸、37…回
動用ハンドル、41…ホッパ、42…取付脚。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料投入口を有する上臼と下臼とを、そ
    れらの粉砕面を互いに接合させた状態で相対回転可能に
    対向配置し、下臼を回転駆動することにより、原料投入
    口から投入される原料を両臼の粉砕面間で粉砕するよう
    にした粉砕装置において、 前記上臼を粉砕面に沿って所定範囲内で遊動可能に支持
    する支持手段を設けたことを特徴とする粉砕装置。
  2. 【請求項2】 前記支持手段は、上臼を粉砕面と交差す
    る方向へ浮上可能に支持することを特徴とする請求項1
    に記載の粉砕装置。
  3. 【請求項3】 前記支持手段は、上臼の外周面に設けら
    れた少なくとも一対の軸と、それらの軸と係合するよう
    にフレームに設けられ、底壁部及び側壁部を有する支持
    部材とよりなることを特徴とする請求項1または請求項
    2に記載の粉砕装置。
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