JP2022033541A - 石臼 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022033541000001
【課題】液体と固形原料との混合物が上臼と下臼との間に供給される石臼において、混合物の粉砕の初期段階において異常振動が発生することを抑制することができる石臼を得る。
【解決手段】石臼100は、下臼21に対する上臼11の相対位置を第1状態又は第2状態に切り替える臼位置切替機構30を備えている。第1状態では、混合物の粉砕中、上臼11と下臼21とが接触しない状態となる。第2状態では、混合物の粉砕中、上臼11が下臼21に接触し、下臼21に上臼11の自重がかかる状態となる。
【選択図】図2

Description

本発明は、液体と固形原料との混合物が上臼と下臼との間に供給される石臼に関する。
従来、液体と固形原料との混合物が上臼と下臼との間に供給される石臼が、提案されている(例えば特許文献1参照)。液体は例えば水であり、混合物は例えば穀物である。このような石臼においては、混合物が上臼と下臼との間に供給された状態で、上臼及び下臼のうちの一方が回転することにより、上臼と下臼との間で、混合物中の固形原料が粉砕される。このため、上臼と下臼との間からは、液体に固形原料の粉砕物が混合された混合液が流出する。石臼による混合物の粉砕においては、上臼と下臼との間から流出した混合液に固形原料をさらに混合して混合物を生成し、当該混合物を上臼と下臼との間に供給して、混合物中の固形原料を粉砕する。そして、石臼による混合物の粉砕においては、この工程を繰り返すことにより、混合液中の粉砕物の濃度が徐々に高くなっていく。
特開2016-172257号公報
液体と固形原料との混合物が上臼と下臼との間に供給される従来の石臼においては、混合物中の固形原料を粉砕する際、下臼と上臼とが常に接触し、下臼に上臼の自重がかかった状態となっている。ここで、上述のように、石臼による混合物の粉砕においては、混合液に固形原料を加えながら固形原料の粉砕を繰り返していくことにより、混合液中の粉砕物の濃度が高くなっていく。このため、石臼による混合物の粉砕においては、初期段階では、上臼と下臼との間は、ほとんど水等の液体しか存在しない状態、あるいは、固形原料の粉砕物が少ない状態となる。上臼と下臼との間がこのような状態になっている場合、下臼に上臼の自重がかかった状態で混合物中の固形原料を粉砕しようとすると、石臼に異常振動が発生してしまう。すなわち、液体と固形原料との混合物が上臼と下臼との間に供給される従来の石臼には、混合物の粉砕の初期段階において異常振動が発生してしまうという課題があった。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、液体と固形原料との混合物が上臼と下臼との間に供給される石臼において、混合物の粉砕の初期段階において異常振動が発生することを抑制することができる石臼を提案することを目的とする。
本発明に係る石臼は、上臼を有する上臼部と、下臼を有する下臼部と、を備え、前記上臼における前記下臼との対向面である上側粉砕面と前記下臼における前記上臼との対向面である下側粉砕面との間に、液体と固形原料との混合物が供給され、前記上臼及び前記下臼のうちの一方が回転して、前記混合物中の前記固形原料を粉砕する石臼であって、前記下臼に対する前記上臼の相対位置を第1状態又は第2状態に切り替える臼位置切替機構を備え、前記第1状態は、前記混合物の粉砕中、前記上臼の前記上側粉砕面と前記下臼の前記下側粉砕面とが接触せず、前記上側粉砕面と前記下側粉砕面との間に隙間が形成される状態であり、前記第2状態は、前記混合物の粉砕中、前記上臼の前記上側粉砕面が前記下臼の前記下側粉砕面に接触し、前記下臼に前記上臼の自重がかかる状態であるものである。
本発明に係る石臼においては、下臼に対する上臼の相対位置を臼位置切替機構によって第1状態とすることにより、混合液中の粉砕物の濃度がある程度の濃度となるまでは、下臼に上臼の自重をかけることなく、混合物中の固形原料を粉砕できる。このため、本発明に係る石臼は、混合物の粉砕の初期段階において異常振動が発生することを抑制することができる。
本発明の実施の形態1に係る石臼の側面図である。 本発明の実施の形態1に係る石臼の側面図である。 本発明の実施の形態2に係る石臼の側面図である。 本発明の実施の形態2に係る搬送機構の接続部の一例を説明するための図であり、該接続部周辺を示す一部断面図である。
以下、各実施の形態において、本発明に係る石臼の一例について説明する。
実施の形態1.
図1及び図2は、本発明の実施の形態1に係る石臼の側面図である。なお、図1及び図2では、石臼100の構成の認識を容易とするため、石臼100の構成の一部を断面で示している。また、図1は、下臼21に対する上臼11の相対位置が第2状態となっている石臼100を示している。図2は、下臼21に対する上臼11の相対位置が第1状態となっている石臼100を示している。
石臼100は、上臼部10及び下臼部20を備えている。また、上臼部10は上臼11を備えており、下臼部20は下臼21を備えている。具体的には、本実施の形態1では、上臼部10は、上臼11と、上臼11の上部に固定された上臼ホルダー12とを備えている。下臼部20は、下臼21と、下臼21の下部に固定された下臼ホルダー22とを備えている。
石臼100は、上臼11及び下臼21のうちの一方が回転することにより、上臼11における下臼21との対向面である上側粉砕面11aと下臼21における上臼11との対向面である下側粉砕面21aとの間において、上側粉砕面11aと下側粉砕面21aとの間に供給されたものを粉砕する。ここで、従来の石臼においては、上臼を回転させる種々の構造、及び、下臼を回転させる種々の構造が知られている。石臼100は、これらの種々の構造により、上臼11及び下臼21のうちの一方が回転する構成であればよい。なお、図2に示すように、本実施の形態1では、図示せぬ駆動源に接続された駆動軸3が下臼部20の下臼ホルダー22に接続され、下臼ホルダー22と共に下臼21が回転する構成となっている。
また、本実施の形態1に係る石臼100は、上臼11の上側粉砕面11aと下臼21の下側粉砕面21aとの間に、液体1と固形原料2との混合物が供給される。そして、下臼21が回転することにより、上臼11の上側粉砕面11aと下臼21の下側粉砕面21aとの間において、混合物中の固形原料2が粉砕される。このため、上臼11の上側粉砕面11aと下臼21の下側粉砕面21aとの間からは、液体1に固形原料2の粉砕物が混合された混合液が流出する。液体1は例えば水であり、固形原料2は例えば穀物である。
上述の混合物は、供給口13を介して、上臼11の上側粉砕面11aと下臼21の下側粉砕面21aとの間に供給される。具体的には、上臼部10には、上臼11の上側粉砕面11aと下臼21の下側粉砕面21aとの間に連通する供給口13が形成されている。このため、当該供給口13に混合物を供給することにより、上臼11の上側粉砕面11aと下臼21の下側粉砕面21aとの間に混合物が供給される。なお、本実施の形態1では、供給口13は、上臼ホルダー12の上方に突出する受け部13aを備えている。そして、混合物は、該受け部13aから供給口13に供給される。
ここで、混合物は作業者の手作業によって供給口13に供給されてもよいが、本実施の形態1では、石臼100は、供給機構40を備え、該供給機構40によって混合物が自動で供給口13に供給される構成となっている。供給機構40によって混合物を自動的に供給口13に供給することにより、混合物の粉砕を効率的に行うことができる。
具体的には、本実施の形態1に係る供給機構40は、液受けホッパー41、原料ホッパー42、供給ホッパー44、及び搬送機構50を備えている。液受けホッパー41は、液体1を貯留するものである。また、液受けホッパー41は、下臼部20の下方に設けられており、上臼11の上側粉砕面11aと下臼21の下側粉砕面21aとの間から流出した混合液を受ける機能も有している。原料ホッパー42は、固形原料2を貯留するものである。原料ホッパー42は、原料供給機43を備えており、供給ホッパー44の上方に設けられている。そして、原料供給機43が駆動されることにより、原料ホッパー42内の固形原料2は、供給ホッパー44に供給される。
供給ホッパー44は、液受けホッパー41に貯留されている貯留物と原料ホッパー42に貯留されている固形原料2とが供給されて、内部において混合物が生成されるものである。供給ホッパー44は、上臼部10の上方に設けられており、内部において生成された混合物を供給口13に供給する。搬送機構50は、ポンプ51、第1ホース54及び第2ホース55を備えている。第1ホース54は、ポンプ51の吸入口52と液受けホッパー41とを接続している。第2ホース55は、一端がポンプ51の吐出口53に接続され、他端から液受けホッパー41に貯留されていた貯留物を供給ホッパー44へ供給するものである。すなわち、本実施の形態1に係る供給機構40においては、ポンプ51が駆動することにより、液受けホッパー41に貯留されていた貯留物がポンプ51によって吸引され、吸引された貯留物が第2ホース55から供給ホッパー44に供給されることとなる。
このように構成された供給機構40においては、液受けホッパー41に液体1を貯留し、原料ホッパー42に固形原料2を貯留することにより、供給ホッパー44において液体1と固形原料2との混合物を自動的に生成することができる。そして、この混合物を自動的に供給口13に供給することができる。このため、混合物中の固形原料2の粉砕を効率的に行うことができる。ここで、石臼100による混合物の粉砕においては、上臼11の上側粉砕面11aと下臼21の下側粉砕面21aとの間から流出した混合液に固形原料2をさらに混合して混合物を生成する。そして、当該混合物を供給口13から上臼11の上側粉砕面11aと下臼21の下側粉砕面21aとの間に供給して、混合物中の固形原料2を粉砕する。石臼100による混合物の粉砕においては、この工程を繰り返すことにより、混合液中の粉砕物の濃度が徐々に高くなっていく。この際、石臼100が供給機構40を備えることにより、上臼11の上側粉砕面11aと下臼21の下側粉砕面21aとの間から流出した混合液に固形原料2をさらに混合して混合物を生成する工程、及び、当該混合物中の固形原料2を粉砕する工程も、自動化することができる。このため、石臼100が供給機構40を備えることにより、混合物の粉砕をさらに効率的に行うことができる。
ところで、液体と固形原料との混合物が上臼と下臼との間に供給される従来の石臼においては、混合物中の固形原料を粉砕する際、下臼に対する上臼の相対位置が常に同じとなっている。具体的には、液体と固形原料との混合物が上臼と下臼との間に供給される従来の石臼においては、混合物中の固形原料を粉砕する際、下臼と上臼とが常に接触し、下臼に上臼の自重がかかった状態となっている。
一方、本実施の形態1に係る石臼100は、下臼21に対する上臼11の相対位置を第1状態又は第2状態に切り替える臼位置切替機構30を備えている。第1状態は、図2に示す状態である。第1状態は、混合物の粉砕中、上臼11の上側粉砕面11aと下臼21の下側粉砕面21aとが接触せず、上側粉砕面11aと下側粉砕面21aとの間に隙間Dが形成される状態である。第2状態は、図1に示す状態である。第2状態は、混合物の粉砕中、上臼11の上側粉砕面11aが下臼21の下側粉砕面21aに接触し、下臼21に上臼11の自重がかかる状態である。すなわち、第2状態においては、下臼21に対する上臼11の相対位置は、液体と固形原料との混合物が上臼と下臼との間に供給される従来の石臼と同様となる。
第1状態と第2状態との切り替えは、上臼11又は下臼21を上下動させることにより行うことができる。このため、臼位置切替機構30は、上臼11又は下臼21を上下動させる構造であれば、種々の構造とすることができる。ここで、上臼11及び下臼21のうちの回転しない側を上下動させることにより、上臼11及び下臼21のうちの回転する側を上下動させる場合と比べ、臼位置切替機構30を簡易に構成することができる。このため、本実施の形態1に係る臼位置切替機構30は、上臼11及び下臼21のうちの回転しない側を上下動させる構造となっている。具体的には、上述のように、本実施の形態1では、下臼21が回転する。このため、本実施の形態1に係る臼位置切替機構30は、上臼11を有する上臼部10を上下動させることにより、第1状態と第2状態とを切り替える構成となっている。
また、上臼11又は下臼21を上下動させる構造としては、アクチュエータ等を用いて上臼11又は下臼21を自動で上下動させる構造、及び、上臼11又は下臼21を手動で上下動させる構造が考えられる。この際、上臼11又は下臼21を手動で上下動させる構造の方が、上臼11又は下臼21を自動で上下動させる構造と比べ、簡易に構成することができる。このため、本実施の形態1に係る臼位置切替機構30は、上臼11又は下臼21を手動で上下動させる構成となっている。さらに、本実施の形態1に係る臼位置切替機構30は、スナップ錠32を用いて構成されている。これにより、上臼11又は下臼21を手動で上下動させる構成の中でも、臼位置切替機構30をさらに簡易に構成することができる。
具体的には、本実施の形態1に係る臼位置切替機構30は、フック31及びスナップ錠32を備えている。フック31は、上臼部10の例えば上臼ホルダー12に固定されている。スナップ錠32は、引っ掛け部33及び操作レバー34を備えている。スナップ錠32の操作レバー34は、動作自在に、石臼100の筐体等、不動部分に固定されている。
このように構成された臼位置切替機構30においては、図1に示す第2状態から図2に示す第1状態へ切り替える際、スナップ錠32の引っ掛け部33をフック31に引っ掛ける。そして、スナップ錠32の操作レバー34を操作して上臼部10を引き上げ、操作レバー34をロック位置に移動させる。ロック位置では、図示せぬバネの力又はトグル機構等によって、操作レバー34がロックされる。この結果、上臼部10が引き上げられた状態で保持され、下臼21に対する上臼11の相対位置が図2に示す第1状態となる。一方、図2に示す第1状態から図1に示す第2状態へ切り替える際、スナップ錠32の操作レバー34をロック位置から移動させてロックを解除する。そして、スナップ錠32の操作レバー34を操作して、上臼部10を下げる。これにより、下臼21に対する上臼11の相対位置が図1に示す第2状態となる。
続いて、石臼100による混合物の粉砕動作について説明する。
石臼100による混合物の粉砕を行う際、臼位置切替機構30により、下臼21に対する上臼11の相対位置を図2に示す第1状態とする。また、液受けホッパー41に液体1を貯留し、原料ホッパー42に固形原料2を貯留する。そして、石臼100を動作させる。具体的には、石臼100は、下臼21を回転させる。また、石臼100は、原料ホッパー42の原料供給機43を連続的又は間欠的に駆動させ、原料ホッパー42から供給ホッパー44へ適量の固形原料2を供給する。また、石臼100は、搬送機構50のポンプ51を連続的又は間欠的に駆動させ、液受けホッパー41に貯留されていた貯留物を適量、供給ホッパー44へ供給する。
これにより、供給ホッパー44内で混合物が生成される。ここで、石臼100の動作開始時には、供給ホッパー44へ供給される液受けホッパー41の貯留物は、液体1である。このため、石臼100の動作開始時には、供給ホッパー44内で生成される混合物は、液体1と固形原料2との混合物となる。当該混合物は、供給口13を通って、上臼11の上側粉砕面11aと下臼21の下側粉砕面21aとの間に供給される。そして、上臼11の上側粉砕面11aと下臼21の下側粉砕面21aとの間において、当該混合物の固形原料2が粉砕される。また、上側粉砕面11aと下側粉砕面21aとの間で固形原料2が粉砕された混合物は、液体1に固形原料2の粉砕物が混合された混合液となって、上側粉砕面11aと下側粉砕面21aとの間から流出し、液受けホッパー41に流入する。そして、当該混合液は、液受けホッパー41に貯留される。
上記の混合物の粉砕動作を継続していくうち、やがて、供給ホッパー44へ供給される液受けホッパー41の貯留物として、液体1に固形原料2の粉砕物が混合された混合液が、液受けホッパー41に供給されはじめる。このため、供給ホッパー44内で生成される混合物は、当該混合液と固形原料2との混合物となる。すなわち、上臼11の上側粉砕面11aと下臼21の下側粉砕面21aとの間には、当該混合液と固形原料2との混合物が供給される。また、上記の混合物の粉砕動作をさらに継続していくうち、液受けホッパー41に貯留物として貯留されている混合液は、固形原料2の粉砕物の濃度が高くなっていく。このため、上記の混合物の粉砕動作をさらに継続していくうち、上臼11の上側粉砕面11aと下臼21の下側粉砕面21aとの間に供給される混合液も、固形原料2の粉砕物の濃度が高くなっていく。
すなわち、石臼100による混合物の粉砕においては、初期段階では、上臼11の上側粉砕面11aと下臼21の下側粉砕面21aとの間は、ほとんど水等の液体1しか存在しない状態、あるいは、固形原料2の粉砕物が少ない状態となる。ここで、上臼11の上側粉砕面11aと下臼21の下側粉砕面21aとの間がこのような状態になっている場合、下臼21に上臼11の自重がかかった状態で混合物中の固形原料2を粉砕しようとすると、石臼100に異常振動が発生してしまう。しかしながら、本実施の形態1に係る石臼100においては、下臼21に対する上臼11の相対位置を臼位置切替機構30によって第1状態とすることにより、混合液中の粉砕物の濃度がある程度の濃度となるまでは、下臼21に上臼11の自重をかけることなく、混合物中の固形原料2を粉砕できる。このため、本実施の形態1に係る石臼100は、混合物の粉砕の初期段階において異常振動が発生することを抑制することができる。また、本実施の形態1に係る石臼100は、異常振動を抑制できる結果、上臼11及び下臼21の損傷も抑制できる。
上記の混合物の粉砕動作をさらに継続すると、上臼11の上側粉砕面11aと下臼21の下側粉砕面21aとの間に供給される混合液中の粉砕物の濃度は、異常振動を発生させない程度の濃度になる。上記の混合物の粉砕動作をさらに継続して、このような状態になると、臼位置切替機構30により、下臼21に対する上臼11の相対位置を図2に示す第1状態から図1に示す第2状態に切り替える。そして、混合物の粉砕動作をさらに継続する。これにより、下臼21に上臼11の自重がかかった状態で混合物中の固形原料2を粉砕することができる。下臼21に上臼11の自重がかかった状態で混合物中の固形原料2を粉砕することにより、下臼21に上臼11の自重をかけることなく混合物中の固形原料2を粉砕する場合と比べ、固形原料2の粉砕速度を速くすることができる。
以上、本実施の形態1に係る石臼100は、上臼11を有する上臼部10と、下臼21を有する下臼部20と、を備えている。石臼100は、上臼11の上側粉砕面11aと下臼21の下側粉砕面21aとの間に、液体1と固形原料2との混合物が供給され、上臼11及び下臼21のうちの一方が回転して、混合物中の固形原料2を粉砕する石臼である。また、石臼100は、下臼21に対する上臼11の相対位置を第1状態又は第2状態に切り替える臼位置切替機構30を備えている。第1状態は、混合物の粉砕中、上臼11の上側粉砕面11aと下臼21の下側粉砕面21aとが接触せず、上側粉砕面11aと下側粉砕面21aとの間に隙間Dが形成される状態である。第2状態は、混合物の粉砕中、上臼11の上側粉砕面11aが下臼21の下側粉砕面21aに接触し、下臼21に上臼11の自重がかかる状態である。
このように構成された石臼100においては、下臼21に対する上臼11の相対位置を臼位置切替機構30によって第1状態とすることにより、混合液中の粉砕物の濃度がある程度の濃度となるまでは、下臼21に上臼11の自重をかけることなく、混合物中の固形原料2を粉砕できる。このため、このように構成された石臼100は、混合物の粉砕の初期段階において異常振動が発生することを抑制することができる。
実施の形態2.
供給機構40は、実施の形態1の構成に限らず、例えば以下のように構成してもよい。なお、本実施の形態2において、特に記述しない項目については実施の形態1と同様とし、実施の形態1と同一の機能及び構成については同一の符号を用いて述べることとする。
図3は、本発明の実施の形態2に係る石臼の側面図である。なお、図3では、本実施の形態2に係る石臼100の構成の認識を容易とするため、石臼100の構成の一部を断面で示している。
本実施の形態2に係る石臼100の供給機構40は、原料ホッパー42と、液受けホッパー41と、搬送機構50とを備えている。本実施の形態2に係る原料ホッパー42は、実施の形態1と同様の構成となっている。実施の形態1と実施の形態2とで原料ホッパー42の異なる点は、原料ホッパー42の配置位置である。本実施の形態2では、原料ホッパー42は、液受けホッパー41の上方に設けられている。そして、原料供給機43が駆動されることにより、原料ホッパー42内の固形原料2は、液受けホッパー41に供給される。
本実施の形態2に係る液受けホッパー41は、実施の形態1と同様、下臼部20の下方に設けられており、液体1を貯留すると共に、上臼11の上側粉砕面11aと下臼21の下側粉砕面21aとの間から流出した混合液を受ける。ここで、上述のように、本実施の形態2では、原料ホッパー42に貯留されている固形原料2が液受けホッパー41に供給される。このため、本実施の形態2では、液受けホッパー41の内部において、液体1と固形原料2との混合物が生成される。また、本実施の形態2では、液受けホッパー41の内部において、混合液(液体1と固形原料2の粉砕物との混合液)と固形原料2との混合物が生成される。
本実施の形態2に係る搬送機構50は、ポンプ51、第1ホース54及び第2ホース55に加え、接続部56を備えている。具体的には、第2ホース55の一端は、ポンプ51の吐出口53に接続されている。そして、接続部56は、第2ホース55の他端に接続されている。この接続部56は、上臼部10に形成された供給口13に、着脱自在に取り付けられている。なお、図3では、上臼11に形成された貫通孔13bと、上臼ホルダー12に形成された貫通孔13cとで構成された供給口13を例示している。
本実施の形態2のように構成された石臼100においては、液受けホッパー41内で生成された混合物は、搬送機構50の接続部56から、供給口13へ供給される。このため、本実施の形態2のように構成された石臼100においては、供給口13へ混合物を供給する際、混合物が供給口13の外部へあふれ出すことを抑制できる。
なお、接続部56の構成は、供給口13に着脱自在に取り付けられれば特に限定されないが、例えば次のように構成するのが好ましい。
図4は、本発明の実施の形態2に係る搬送機構の接続部の一例を説明するための図であり、該接続部周辺を示す一部断面図である。
図4に示す接続部56は、供給口13に挿入される挿入部57と、挿入部57の外周面に取り付けられたOリング58とを備えている。そして、挿入部57が供給口13に挿入された状態においては、接続部56は、挿入部57と供給口13の内周面との間に挟持されているOリング58により、供給口13に保持されている。
図4のように接続部56を構成することにより、供給口13への接続部56の着脱作業を速やかに行うことができる。また、図4のように接続部56を構成することにより、臼位置切替機構30によって第1状態と第2状態とを切り替えるときに、第2ホース55から上臼部10にある程度の負荷がかかった際、接続部56が供給口13内で摺動することとなる。このため、図4のように接続部56を構成することにより、臼位置切替機構30によって第1状態と第2状態とを切り替える際、第2ホース55から上臼部10に過大な負荷がかかることを抑制でき、第2ホース55からの負荷によって上臼部10の移動が制約されることを抑制できる。
1 液体、2 固形原料、3 駆動軸、10 上臼部、11 上臼、11a 上側粉砕面、12 上臼ホルダー、13 供給口、13a 受け部、13b 貫通孔、13c 貫通孔、20 下臼部、21 下臼、21a 下側粉砕面、22 下臼ホルダー、30 臼位置切替機構、31 フック、32 スナップ錠、33 引っ掛け部、34 操作レバー、40 供給機構、41 液受けホッパー、42 原料ホッパー、43 原料供給機、44 供給ホッパー、50 搬送機構、51 ポンプ、52 吸入口、53 吐出口、54 第1ホース、55 第2ホース、56 接続部、57 挿入部、58 Oリング、100 石臼、D 隙間。

Claims (6)

  1. 上臼を有する上臼部と、
    下臼を有する下臼部と、を備え、
    前記上臼における前記下臼との対向面である上側粉砕面と前記下臼における前記上臼との対向面である下側粉砕面との間に、液体と固形原料との混合物が供給され、
    前記上臼及び前記下臼のうちの一方が回転して、前記混合物中の前記固形原料を粉砕する石臼であって、
    前記下臼に対する前記上臼の相対位置を第1状態又は第2状態に切り替える臼位置切替機構を備え、
    前記第1状態は、前記混合物の粉砕中、前記上臼の前記上側粉砕面と前記下臼の前記下側粉砕面とが接触せず、前記上側粉砕面と前記下側粉砕面との間に隙間が形成される状態であり、
    前記第2状態は、前記混合物の粉砕中、前記上臼の前記上側粉砕面が前記下臼の前記下側粉砕面に接触し、前記下臼に前記上臼の自重がかかる状態である
    石臼。
  2. 前記混合物中の前記固形原料の粉砕中、前記下臼が回転する構成であり、
    前記臼位置切替機構は、前記上臼部を上下動させることにより、前記第1状態と前記第2状態とを切り替える構成である
    請求項1に記載の石臼。
  3. 前記上臼部には、前記上臼の前記上側粉砕面と前記下臼の前記下側粉砕面との間に連通する供給口が形成されており、
    前記混合物を前記供給口に供給する供給機構を備えている
    請求項1又は請求項2に記載の石臼。
  4. 前記供給機構は、
    前記下臼部の下方に設けられ、前記液体を貯留すると共に、前記上臼の前記上側粉砕面と前記下臼の前記下側粉砕面との間から流出した混合液を受ける液受けホッパーと、
    前記固形原料を貯留する原料ホッパーと、
    前記上臼部の上方に設けられ、前記液受けホッパーに貯留されている貯留物と前記原料ホッパーに貯留されている前記固形原料とが供給されて、内部において前記混合物が生成され、該混合物を前記供給口に供給する供給ホッパーと、
    ポンプ、該ポンプの吸入口と前記液受けホッパーとを接続する第1ホース、及び、一端が前記ポンプの吐出口に接続され、他端から前記液受けホッパーに貯留されていた前記貯留物を前記供給ホッパーへ供給する第2ホースを有する搬送機構と、
    を備えている
    請求項3に記載の石臼。
  5. 前記供給機構は、
    前記固形原料を貯留する原料ホッパーと、
    前記下臼部の下方に設けられ、前記液体を貯留すると共に、前記上臼の前記上側粉砕面と前記下臼の前記下側粉砕面との間から流出した混合液を受け、前記原料ホッパーに貯留されている前記固形原料が供給されて内部において前記混合物が生成される液受けホッパーと、
    ポンプ、該ポンプの吸入口と前記液受けホッパーとを接続する第1ホース、一端が前記ポンプの吐出口に接続された第2ホース、及び該第2ホースの他端に接続されて前記供給口に着脱自在に取り付けられる接続部を有する搬送機構と、
    を備えている
    請求項3に記載の石臼。
  6. 前記接続部は、
    前記供給口に挿入される挿入部と、
    前記挿入部の外周面に取り付けられたOリングと、
    を備え、
    前記挿入部が前記供給口に挿入された状態において、前記接続部は、前記挿入部と前記供給口の内周面との間に挟持されている前記Oリングにより、前記供給口に保持されている
    請求項5に記載の石臼。
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