JP3958950B2 - 粉砕装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、大豆等の原料を粉砕する粉砕装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、この種の粉砕装置においては、原料投入口を有する上臼と下臼とが、それらの粉砕面を互いに接合させた状態で相対回転可能に対向配置されている。そして、下臼が静止された状態で、上臼がモータ等にて回転駆動されることにより、原料投入口から投入される原料が両臼の粉砕面間で粉砕されるようになっている。
【0003】
しかしながら、このような構成の粉砕装置では、原料投入口が上臼の回転軸線から偏心した位置に形成され、上臼の回転に伴って回転軸線を中心に公転される。そのため、粉砕運転時に原料投入口の位置が常に変化して、その原料投入口への原料の投入が困難であるという問題があった。
【0004】
このような問題点に対処するために、例えば実開昭47−20768号公報に開示されるような構成の粉砕装置が従来から提案されている。この従来装置においては、原料投入口を有する上臼が静止保持された状態で、下臼がモータにて回転駆動されることにより、原料の粉砕が行われるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、この従来の粉砕装置においては、上臼が固定位置にあって、遊動することなく静止状態に保持されている。一方、下臼は一軸線上において回転するのみである。このため、両臼の粉砕面間で原料が粉砕される際に、粉砕が効率的に行われなかったり、粉砕物に練り込み作用が十分に加わらなかったり、粉砕済の粉砕物が両臼間の外周から円滑に排出されなかったりするという問題があった。特に、豆腐の製造過程で大豆を挽いて呉を作る場合には、粉砕物に十分な練り込み作用が加わらないと、口当たりがソフトで、甘味が広がって切れもよく、大豆臭が完全に消えた良質の豆腐を得ることができなかった。
【0006】
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的は、両臼の粉砕面間で原料が粉砕される際に、粉砕が効率的に行われるばかりでなく、その粉砕物に対して十分に練り込み作用を付与することができるとともに、粉砕済の粉砕物を両臼間の外周から円滑に排出することができ、さらに上臼と下臼の粉砕面の清掃を容易に行うことができる粉砕装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、フレームに原料投入口を有する上臼と下臼とを、それらの粉砕面を互いに接合させた状態で対向配置し、下臼を回転駆動することにより、原料投入口から投入される原料を両臼の粉砕面間で粉砕するようにした粉砕装置において、前記フレームには、前記上臼を下臼に対する接合位置から上方の離間位置に移動させるための移動機構を設け、該移動機構を構成する昇降可能な支持アームの一対のアーム部と、前記上臼との間に、前記接合位置において前記上臼を粉砕面に沿って所定範囲内で遊動可能に支持する支持手段を設け、さらに前記両アーム部に対し前記支持手段を用いて前記上臼を、該上臼が前記離間位置に移動された状態で、前記下臼に対する平行位置から傾斜位置に回動可能に支持したことを特徴とするものである。
【0008】
従って、この請求項1に記載の発明によれば、下臼の回転駆動に伴って、原料投入口から投入される原料が両臼の粉砕面間で粉砕される際に、上臼が粉砕面に沿って所定範囲内で遊動される。よって、上臼が静止状態に保持されている従来構成の粉砕装置とは異なり、粉砕物に対して十分に粉砕作用及び練り込み作用を付与することができるとともに、粉砕済の粉砕物を両臼間の外周から円滑に排出することができる。又、上臼を上方の離間位置に移動した後、傾斜位置に移動することができるので、上臼と下臼の粉砕面の清掃を容易に行うことができる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記支持アームの一方のアーム部には、前記上臼を平行位置から傾斜位置に回動するための回動手段が設けられていることを特徴とするものである。
【0010】
従って、この請求項2に記載の発明によれば、上臼を平行位置から傾斜位置に容易に回動することができる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、前記支持手段は、上臼の外周面に設けられた一対の軸と、両軸と係合するように前記両アーム部に設けられ、かつ底壁部及び側壁部を有する支持部材とよりなり、前記接合位置において上臼を粉砕面と交差する方向へ浮上可能に支持することを特徴とするものである。
【0012】
従って、この請求項3に記載の発明によれば、支持手段の構造が簡単であるとともに、上臼を粉砕面に沿う方向へ遊動可能な状態に確実に支持することができる。又、原料が両臼の粉砕面間で粉砕される際に、上臼が粉砕面に沿う方向へ遊動されると同時に、粉砕面と交差する方向へも浮上移動される。よって、粉砕物に対して一層十分な練り込み作用を付与することができて、良質の粉砕物を得ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明を豆腐用粉砕装置に具体化した一実施形態を、図面に基づいて説明する。
【0014】
図1〜図3に示すように、フレーム11は、基台12と、その基台12の一側上面に突設された取付枠13とから構成されている。基台12の上面には支持筒14が立設され、その支持筒14内には回転軸15が一対のボールベアリング16を介して回転可能に支持されている。回転軸15の上端には下臼17がネジ止めされ、その下臼17の上面には図7に示すような凸面状の粉砕面17aが形成されるとともに、この粉砕面17aには図5に示すようなパターンの溝17bが形成されている。
【0015】
前記下臼17と対応するように、フレーム11の取付枠13には上臼18が移動手段としての移動機構20及び支持手段としての支持機構21を介して支持され、その上臼18の中心から偏心した位置には原料投入口19が貫通形成されている。上臼18の下面には図7に示すような凹面状の粉砕面18aが形成されるとともに、この粉砕面18aには図6に示すようなパターンの溝18bが形成されている。なお、この上臼18の溝18bのパターンは、前記下臼17の溝17bのパターンと裏返し状態で対応するようになっている。
【0016】
前記フレーム11の基台12内にはモータ22が配設され、そのモータ軸がカップリング23を介して回転軸15の下端に連結されている。そして、図1及び図7に示すように、両臼17,18の粉砕面17a,18aが互いに接合された状態で、このモータ22により回転軸15を介して下臼17が図5の時計方向に回転駆動される。この回転駆動により、図7に示すように、上臼18の原料投入口19から投入される原料としての大豆が両臼17,18の粉砕面17a,18a間で粉砕されて、粉砕済の粉砕物が両臼17,18間の外周から排出されるようになっている。
【0017】
この場合、図7に示すように、上臼18の粉砕面18aの凹みが下臼17の粉砕面17aの膨らみよりも若干大きくなるように形成されている。この形状の差により、両臼17,18の粉砕面17a,18aが、周縁部では半径のほぼ三分の一ないし四分の一程度密接するとともに、中央部では中心に向かって次第に広くなった所定の間隙(一般に「ふくみ」という)S1をおいて対向配置されるようになっている。
【0018】
この粉砕面17a,18a間の間隙S1の広さは、最大の部分で原料としての大豆が抵抗を受けながら進入することができる程度に設定されている。この設定により、粉砕面17a,18a間の間隙S1に進入した大豆は、周縁部に向かって次第に狭くなった間隙S1に沿って移動されながら徐々に細かく粉砕され、周縁部の密接部分でさらに微粉砕されて両臼17,18間の外周から排出される。
【0019】
ちなみに、前記粉砕面17a,18a間の最大部分の間隙S1が広すぎる場合には、両粉砕面17a,18a間に遊びが生じて、大豆の粉砕が良好に行われなくなる。また、この間隙S1が狭すぎる場合には、間隙S1内に進入した大豆がコロの働きをして、両粉砕面17a,18a間の間隙S1が大きく拡張されて、やはり大豆の粉砕が良好に行われなくなる。
【0020】
次に、前記移動機構20及び支持機構21について詳細に説明する。
図1〜図3に示すように、前記フレーム11の取付枠13には支持アーム25が一対のガイドロッド26を介して昇降可能に支持され、この支持アーム25の一対のアーム部25a間に支持機構21を介して上臼18が支持されている。取付枠13にはボールネジ27が回転可能に支持され、その下端には移動用ハンドル28が取り付けられている。そして、この移動用ハンドル28にてボールネジ27を回転させることにより、ナット29を介して支持アーム25が昇降され、上臼18が下臼17に対して下方の接合位置と上方の離間位置とに移動されるようになっている。
【0021】
図1、図3及び図4に示すように、前記支持アーム25の両アーム部25aの先端内面には、支持機構21を構成する一対の支持部材30が形成されている。各支持部材30は底壁部30aと一対の側壁部30bとを有する上方に開口した断面ほぼU字状に形成され、その内周面30cが円弧状に形成されている。各支持部材30と対応するように、両アーム部25aの先端上縁には挿入溝31が形成されている。
【0022】
前記上臼18の外周には帯状のバンド32が締め付け固定されている。バンド32の外周面の対向位置には支持機構21を構成する一対の軸33が突設され、前記両挿入溝31を介して支持部材30内に挿入されている。そして、これらの軸33が支持部材30に対して図3及び図4のX方向及びY方向へ移動可能に係合されることにより、上臼18が両アーム部25a間において粉砕面18aに沿った水平方向へ所定範囲内で遊動可能に支持されている。また、各軸33が支持部材30に対してZ方向へ移動可能に係合されることにより、上臼18が粉砕面18aと交差する方向にも浮上可能に支持されている。
【0023】
図2、図3及び図8に示すように、前記支持アーム25の一方のアーム部25aの外面には回動手段としての回動機構35が配設されている。すなわち、一方のアーム部25aの先端下部には操作軸36が回転可能に支持され、その操作軸36には回動用ハンドル37及び駆動ギヤ38が取り付けられている。上臼18の外周に突設した一方の軸33には被動ギヤ39が取り付けられ、駆動ギヤ38に噛合されている。
【0024】
そして、両臼17,18の粉砕面17a,18aを清掃する場合には、図8に実線で示すように、前記移動機構20の移動用ハンドル28の回転操作により、上臼18が下臼17に対して上方の離間位置に移動された状態で、回動用ハンドル37が図8の反時計方向へ回転操作される。この回転により、両ギヤ38,39を介して上臼18が下臼17に対して図8に実線で示す平行位置から鎖線で示す傾斜位置に回動されて、両臼17,18の粉砕面17a,18aが開放されるようになっている。
【0025】
図1〜図3に示すように、前記上臼18の外周のバンド32にはホッパ41が一対の取付脚42を介して上臼18と一体移動可能に取り付けられ、その下端部が上臼18の原料投入口19に近接して配置されている。そして、このホッパ41から原料投入口19に原料としての大豆が投入されて、その大豆の粉砕が行われるようになっている。
【0026】
前記フレーム11の取付枠13の上端にはタンク43が配設され、その内部には水が収容されている。タンク43の下端外周には蛇口44が側方へ退避回動可能に取り付けられ、大豆の粉砕運転時に、タンク43内の水がこの蛇口44を介してホッパ41内に供給されるようになっている。また、前記移動機構20の移動用ハンドル28の回動操作により、上臼18がホッパ41とともに昇降される際には、蛇口44が側方の退避位置に回動配置されるようになっている。
【0027】
前記下臼17の下部外周に位置するように、フレーム11の基台12上には回収筒45が配設され、その端部には回収口45aが形成されている。そして、大豆の粉砕運転時に、両臼17,18間の外周から排出される粉砕物としての呉が、この回収筒45内に落下回収されて回収口45aから流出されるようになっている。
【0028】
次に、前記のように構成された粉砕装置の動作を説明する。
さて、図1及び図2に示す状態では、上臼18が下臼17に対して下方の接合位置に配置され、両臼17,18の粉砕面17a,18aが互いに接合されている。この状態で、モータ22が起動されると、回転軸15を介して下臼17が図5の時計方向に回転される。この回転により、ホッパ41から上臼18の原料投入口19に投入される大豆が両臼17,18の粉砕面17a,18a間で粉砕されて、粉砕済の粉砕物が両臼17,18間の外周から回収筒45内に排出される。
【0029】
この粉砕運転時には、下臼17の回転及び両臼17,18間への粉砕物の介在により上臼18は遊動されるとともに、わずかに浮上される。すなわち、上臼18は静止状態に保持されることなく、支持機構21の支持部材30と軸33との係合による移動許容範囲内で、粉砕面18aに沿って水平方向へ遊動されるとともに、わずかに浮上される。また、両支持部材30の内周面30cが円弧状に形成されているため、これらの支持部材30の内周面30cと軸33との係合により、上臼18の軸33を中心にした若干の傾動も許容される。
【0030】
このため、両臼17,18の粉砕面17a,18a間で大豆が粉砕される際に、粉砕物に対して十分に練り込み作用が付与されるとともに、粉砕済の粉砕物が両臼17,18間の外周から支障なく円滑に排出される。よって、この粉砕物を使用して豆腐を作った場合には、口当たりがソフトで、甘味が広がって切れもよく、大豆臭が完全に消えた良質の豆腐を得ることができる。
【0031】
また、この粉砕運転の終了後等において、両臼17,18の粉砕面17a,18aを清掃する場合には、モータ22を停止させた状態で、移動機構20の移動用ハンドル28を回転操作する。すると、ボールネジ27及びナット29を介して支持アーム25が上昇され、上臼18が図1及び図2に示す下方の接合位置から図8に実線で示す上方の離間位置に移動される。
【0032】
その後、回動機構35の回動用ハンドル37を回転操作すると、駆動ギヤ38及び被動ギヤ39を介して、上臼18が図8に実線で示す平行位置から鎖線で示す傾斜位置に回動される。これにより、両臼17,18の粉砕面17a,18aが開放されるため、この状態で両粉砕面17a,18aをブラシ等により容易に清掃することができる。
【0033】
従って、この実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(a) この粉砕装置においては、原料投入口19を有する上臼18と下臼17とが相対回転可能に対向配置され、下臼17が回転駆動されることにより、原料投入口19から投入される原料が両臼17,18の粉砕面17a,18a間で粉砕されるようになっている。そして、前記上臼18が支持機構21により、粉砕面18aに沿って所定範囲内で遊動可能に、かつ浮上可能に支持されている。
【0034】
このため、下臼17の回転駆動に伴って、原料投入口19から投入される原料が両臼17,18の粉砕面17a,18a間で粉砕される際に、上臼18が粉砕面18aに沿って所定範囲内で遊動される。よって、上臼18が静止状態に保持されている従来構成の粉砕装置とは異なり、粉砕物に対して十分に練り込み作用を付与することができるとともに、粉砕済の粉砕物を両臼17,18間の外周から円滑に排出することができる。その結果、この粉砕装置を豆腐の製造過程で大豆を挽いて呉を作るのに使用した場合には、粉砕物に十分な練り込み作用が加わって、口当たりがソフトで、甘味が広がって切れもよく、大豆臭が完全に消えた良質の豆腐を得ることができる。
【0035】
(b) この粉砕装置においては、前記支持機構21が、上臼18を粉砕面18aと交差する方向へ浮上可能に支持すようになっている。このため、原料が両臼17,18の粉砕面17a,18a間で粉砕される際に、上臼18が粉砕面18aに沿う方向へ遊動されると同時に、浮上移動される。よって、粉砕物に対して一層十分な練り込み作用を付与することができるばかりでなく、良質の粉砕物を得ることができ、豆腐の製造過程で大豆を粉砕するのに最適である。すなわち、上臼18の浮上により、両臼17,18間に僅かな隙間が形成される。この隙間が形成されるために、大豆粉砕物の食物繊維が破砕されず、大豆特有の青臭さが生じないばかりでなく、人体に有用な食物繊維が残ることになる。
【0036】
(c) この粉砕装置においては、前記支持機構21が、上臼18の外周面に設けられた一対の軸33と、両軸33と係合するようにフレーム11上の支持アーム25に設けられ、底壁部30a及び側壁部30bを有する支持部材30とより構成されている。このため、支持機構21の構造が簡単であるとともに、上臼18を粉砕面18aに沿う方向へ遊動可能な状態に確実に支持することができる。
【0037】
(d) この粉砕装置においては、前記支持部材30の内周面が円弧状に形成されている。このため、原料の粉砕時に上臼18が軸33を中心に傾動することもできて、粉砕物に対して一層有効に練り込み作用を付与することができる。
【0038】
(e) この粉砕装置においては、前記上臼18を下臼17に対する接合位置と離間位置とに移動させるための移動機構20が設けられるとともに、上臼18を下臼17に対する平行位置と傾斜位置とに回動させるための回動機構35が設けられている。このため、両臼17,18の粉砕面17a,18aを清掃する場合には、上臼18を下臼17に対する離間位置に移動させた後に傾斜位置に回動させて、両臼17,18の粉砕面17a,18aを開放させることができ、この状態で粉砕面17a,18aの清掃を容易に行うことができる。
【0039】
(f) この粉砕装置においては、前記上臼18の原料投入口19に原料を投入するためのホッパ41が、上臼18に一体移動可能に取り付けられている。このため、原料の粉砕時に上臼18が粉砕面18aに沿って遊動されたり、粉砕面18aと交差する方向へ浮上移動されたりした場合でも、ホッパ41が原料投入口19に確実に対向配置されていて、原料投入口19に対する原料の投入を正確に行うことができる。また、上臼18を下臼17に対して接離移動可能または傾斜回動可能に配設した場合でも、ホッパ41を上臼18と一体的に移動または回動させることができて、その操作を容易に行うことができる。
【0040】
(変更例)
なお、この実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 前記実施形態において、支持機構21の両支持部材30をチャンネル状等の他の形状に変更して形成すること。このように構成すれば、軸33を受ける底壁部30aの範囲が広くなって、上臼18の遊動範囲を広げることができる。
【0041】
・ 前記実施形態において、移動機構20の移動用ハンドル28に代えて移動用モータを設け、そのモータにより上臼18を下臼17に対して、下方の接合位置と上方の離間位置とに移動させるように構成すること。このように構成すれば、上臼18の昇降操作の労力を大幅に減らすことができる。
【0042】
・ 前記実施形態において、回動機構35の回動用ハンドル37に代えて回動用モータを設け、そのモータにより上臼18を下臼17に対して、平行位置と傾斜位置とに回動させるように構成すること。このように構成すれば、上臼18の傾斜及び復帰作業の労力を大幅に減らすことができる。
【0043】
・ 前記実施形態において、回動機構35の回動用ハンドル37及びギヤ38,39を省略すること。このようにすれば、構成が簡単になる。
・ 前記実施形態において、ホッパ41をフレーム12の取付枠13に回動アーム等を介して回動変移可能に支持し、上臼18の原料投入口19に対応する使用位置と、その側方の退避位置とに回動配置するように構成すること。
【0044】
・ 前記実施形態において、両臼17,18の粉砕面17a,18a間の間隙S1の広さ等を調整変更して、大豆とは異なった小麦等の他の穀物の粉砕に使用できるように構成すること。このように構成した場合でも、前記実施形態とほぼ同様の効果を得ることができる。
【0045】
・ 前記実施形態において、ホッパ41,タンク43等の粉砕に直接関与しない部材を省略すること。このようにすれば、構成が簡単になる。
さらに、上記実施形態により把握される請求項以外の技術的思想について、以下にそれらの効果とともに記載する。
【0046】
(1) 前記支持部材の内周面を円弧状に形成したことを特徴とする請求項3に記載の粉砕装置。
この構成によれば、原料の粉砕時に上臼の傾動も容易に許容することができて、粉砕物に対して一層有効に練り込み作用を付与することができる。
【0049】
(2) 前記上臼の原料投入口に原料を投入するためのホッパを、上臼に一体移動可能に取り付けたことを特徴とする請求項1〜請求項3のうちのいずれか一項、または前記(1)に記載の粉砕装置。
【0050】
この構成によれば、原料の粉砕時に上臼が粉砕面に沿って遊動されたり、粉砕面と交差する方向へ浮上移動されたりした場合でも、ホッパが原料投入口に確実に対向配置されていて、原料投入口に対する原料の投入を正確に行うことができる。また、上臼を下臼に対して接離移動可能または傾斜回動可能に配設した場合でも、ホッパを上臼と一体的に移動または回動させることができて、その操作を容易に行うことができる。
【0053】
【発明の効果】
以上実施形態で例示したように、この発明は、粉砕が効率的に行われるばかりでなく、その粉砕物に対して十分に練り込み作用を付与することができるとともに、粉砕済の粉砕物を両臼間の外周から円滑に排出することができ、さらに上臼と下臼の粉砕面の清掃を容易に行うことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施形態の粉砕装置を示す断面図。
【図2】 図1の粉砕装置の側面図。
【図3】 図1の粉砕装置の平面図。
【図4】 上臼の支持構成を拡大して示す要部正面図。
【図5】 下臼を拡大して示す平面図。
【図6】 上臼を拡大して示す平面図。
【図7】 両臼の粉砕面間での大豆の粉砕状態を示す要部拡大断面図。
【図8】 上臼の反転構成を拡大して示す要部背面図。
【符号の説明】
11…フレーム、15…回転軸、17…下臼、17a…粉砕面、18…上臼、18a…粉砕面、19…原料投入口、20…移動手段としての移動機構、21…支持手段としての支持機構、22…モータ、25…支持アーム、25a…アーム部、27…ボールネジ、28…移動用ハンドル、30…支持部材、30a…底壁部、30b…側壁部、30c…内周面、32…バンド、33…軸、35…回動手段としての回動機構、36…操作軸、37…回動用ハンドル、41…ホッパ、42…取付脚。
Claims (3)
- フレームに原料投入口を有する上臼と下臼とを、それらの粉砕面を互いに接合させた状態で対向配置し、下臼を回転駆動することにより、原料投入口から投入される原料を両臼の粉砕面間で粉砕するようにした粉砕装置において、
前記フレームには、前記上臼を下臼に対する接合位置から上方の離間位置に移動させるための移動機構を設け、該移動機構を構成する昇降可能な支持アームの一対のアーム部と、前記上臼との間に、前記接合位置において前記上臼を粉砕面に沿って所定範囲内で遊動可能に支持する支持手段を設け、さらに前記両アーム部に対し前記支持手段を用いて前記上臼を、該上臼が前記離間位置に移動された状態で、前記下臼に対する平行位置から傾斜位置に回動可能に支持したことを特徴とする粉砕装置。 - 前記支持アームの一方のアーム部には、前記上臼を平行位置から傾斜位置に回動するための回動手段が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の粉砕装置。
- 前記支持手段は、上臼の外周面に設けられた一対の軸と、両軸と係合するように前記両アーム部に設けられ、かつ底壁部及び側壁部を有する支持部材とよりなり、前記接合位置において上臼を粉砕面と交差する方向へ浮上可能に支持することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の粉砕装置。
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