JP2003125975A - 携帯尿袋 - Google Patents
携帯尿袋Info
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Abstract
ましくは扁平に折り畳んで携帯に便利で、吸水性高分子
粉末が外部に飛散するおそれのない携帯尿袋を得る。 【解決手段】 軟質合成樹脂フィルムからなる蓄尿部1
0と、該蓄尿部10の上部であって蓄尿部10の表フィ
ルム及び裏フィルムの間に溶着された軟質合成樹脂フィ
ルムからなる扁平な筒状の導尿部20と、該導尿部20
の外周面に貼着された保形用略筒状体30と、蓄尿部1
0内に収容された吸水性高分子粉末40とを備えた携帯
尿袋。扁平状態に折り畳まれている筒状体30は矢印Y
方向に圧力をかけると拡径し、これに伴って導尿部20
も拡径する。また、導尿部20は蓄尿部10内に位置す
る内部部分20aが逆止弁として機能し、粉末40の外
部への飛散を防止する。
Description
車内や野外などで小用を足すための携帯尿袋に関する。
袋として、例えば、実開平6−75467号公報に記載
されているように、漏斗状の受け口を導入管を介して密
閉袋に連通させ、密閉袋の肩部に吊り下げ用紐状物を備
えたものが知られている。この尿容器は片手で使用でき
る利点を強調したものであるが、受け口が発泡性の樹脂
シートで漏斗状に形成されているため、嵩張ることにな
り、折り畳んで携帯できるような利便性に欠けていた。
辺の3辺を溶着した軟質樹脂フィルムからなる蓄尿部1
の上部開口部2に発泡性の樹脂シートからなる受け部5
を取り付け、かつ、開口部2に開閉自在なファスナー3
を設けた携帯尿袋が市販されている。
る利便性を有するものの、受け部5が大きく口を開けて
いるため、使用時に受け部5を両手で支える必要があ
り、これでは放尿姿勢に無理が生じ、場合によっては排
尿局部が受け部5から外れたり、蓄尿部1が途中で折れ
曲がって尿が外に漏れたりし、周囲を汚損するおそれが
あった。
め、吸水性高分子粉末を粉末状のままで蓄尿部1に収容
すると、吸水性高分子粉末が外部に飛散するという問題
点を有している。そのため、吸水性高分子粉末は水溶性
の袋に封入した状態で蓄尿部1に収容する必要があり、
これではコストが高価についてしまう。
作できて使い勝手が良好な携帯尿袋を提供することにあ
る。本発明の第2の目的は、前記第1の目的に加えて、
扁平に折り畳んで携帯に便利な携帯尿袋を提供すること
にある。本発明の第3の目的は、前記第1又は第2の目
的に加えて、吸水性高分子粉末が外部に飛散するおそれ
のない携帯尿袋を提供することにある。
め、本発明に係る携帯尿袋は、吸水性高分子粉末を収容
した蓄尿部と、該蓄尿部から外方に突出した導尿部とを
備え、該導尿部は軟質合成樹脂フィルムからなる扁平な
筒状をなし、外周面には保形用略筒状体が付設されてお
り、該保形用略筒状体は扁平状に折り畳まれており、一
方向に圧力をかけると拡径することを特徴とする。
形用略筒状体は指で一方向に圧力をかけると拡径し、こ
れに伴って導尿部も拡径するため、男性の排尿局部を容
易に導尿部に差し入れて無理な姿勢をとることなく排尿
することができ、かつ、略筒状体の開口部を比較的大き
く形成しておけば、女性の排尿局部を覆うことができ
る。即ち、片手で導尿部を保持した状態で使用すること
ができ、男女ともに排尿に無理な姿勢をとる必要がなく
なる。そして、蓄尿部が途中で折れ曲がっても残りの片
手で折れを直したりすることができ、尿が外に漏れるこ
ともなく、周囲を汚損することはない。
筒状体には、所定の形状に折り畳み、かつ、拡径するた
めの折れ目が形成されていることが好ましい。使用時に
拡径する操作及び使用後に折り畳む操作が良好になり、
かつ、容易に所定の拡径状態を保つことができる。
して、軟質合成樹脂フィルムにて一体的に形成されてい
てもよく、あるいは、第2の形態として、蓄尿部と導尿
部とが軟質合成樹脂フィルムにてそれぞれ別体に形成さ
れ、導尿部は蓄尿部の表フィルム及び裏フィルムの間に
溶着されていてもよい。蓄尿部と導尿部とを軟質合成樹
脂フィルムで形成すれば、尿袋全体を薄く折り畳むこと
ができ、携帯に極めて便利である。
部の蓄尿部内部に位置する部分を逆止弁として機能させ
れば、蓄尿部に収容されている吸水性高分子粉末が導尿
部から外部に飛散することが防止される。そのため、吸
水性高分子粉末を水溶性の袋に封入することなく、粉末
状のままで蓄尿部に収容することができ、製造コストが
大きく低減する。
(以下に説明する第3〜第7実施形態参照)、導尿部が
蓄尿部の内部に入り込んでいなくても、吸水性高分子粉
末の外部への飛散を防止できる。
施形態について、添付図面を参照して説明する。
第1実施形態である携帯尿袋は、専ら男性用として構成
したもので、図1に示すように、概略、蓄尿部10と、
導尿部20と、保形用略筒状体30とで構成されてい
る。
軟質合成樹脂フィルム11からなり、表フィルム及び裏
フィルムの4辺を熱溶着したもので、図1に斜線で示し
た部分が熱溶着部である。また、上部溶着部分10aに
は両端に小孔を形成したスリット12が形成され、スリ
ット12の上部が指で摘みやすい把手部13とされてい
る。
軟質合成樹脂フィルム21からなる筒状体であり、扁平
にした状態で前記蓄尿部10の側辺上部に、蓄尿部10
の表フィルム及び裏フィルムの間に熱溶着されている。
即ち、蓄尿部10の表フィルム及び裏フィルムの内面と
フィルム21の外面とが溶着されている。但し、フィル
ム21の内面は溶着しないように、図2に示すように、
溶着阻害層22が塗布されている。溶着阻害層22は、
例えば、耐熱性インクをフィルム21の内面にグラビア
印刷することで容易に行うことができる。
部10から斜め上方に突出し、他の約1/4の部分が蓄
尿部10の内部に位置している。この内部部分20a
は、導尿部20が扁平な状態となってフィルム21が密
着しており、外部からの流体の通過は許容するが、内部
からの流体の排出は阻止する、いわゆる逆止弁として機
能する。但し、この逆止弁は確実な気密性を有するほど
の性能ではなく、後述する粉末40の外部への飛散を防
止できる程度であれば充分である。
り、導尿部20の外部突出部分の外周面に貼着されてい
る。詳しくは、図2(B)に示すような展開形状にカッ
トされており、辺30a,30aが導尿部20の一辺2
0bに臨むように貼着され、かつ、断面四角形となるよ
うに、折れ目31が形成されている。本明細書におい
て、折れ目とは、筒状体30及び以下に説明する筒状体
70等を拡径化及び扁平化するための基準線となるもの
を意味し、例えば、細くて浅い溝部、ミシン目、断続的
なスリットなどである。
印X方向に圧力をかけると扁平状に折り畳まれ、矢印Y
方向に圧力をかけると断面四角形状に拡径する。そし
て、前記導尿部20の外部突出部分も保形用略筒状体3
0の変形に合わせて扁平状態及び拡径状態に変形する。
粉末40が粉末状のままで収容されている。吸水性高分
子粉末とは、吸水してゲル状化する周知の高分子物質で
あり、主に、デンプン系(デンプン・アクリル酸グラフ
ト重合体部分ナトリウム塩)やアクリル酸塩系(アクリ
ル酸重合体部分ナトリウム塩架橋物)が使用可能であ
る。
した状態に折り畳まれ、さらに、導尿部20及び保形用
略筒状体30も蓄尿部10上にコンパクトに折り重ねた
状態で、例えば、ドライブやハイキング、高所作業現場
などに携帯される。
も、保形用略筒状体30を拡径して男性の排尿局部を挿
入すれば、排尿局部が保形用略筒状体30から外れるこ
となく用を足すことができる。このように、筒状体30
を片手で保持するだけで、筒状体30及び導尿部20を
所定の拡径状態に保つことができ、無理な姿勢をとる必
要がない。しかも、残りの片手が空いているために蓄尿
部10が途中で折れ曲がったりすることを直すことがで
き、尿が外部に漏れることはない。また、蓄尿部10の
把手部13を指で摘めば蓄尿部10をより安定した状態
で保持できる。
ィルム21が密着した状態で逆止弁として機能するた
め、吸水性高分子粉末40が粉末状のままであっても導
尿部20から外部に飛散することはない。勿論、排出さ
れた尿は自重で内部部分20aを押し広げて通過する。
に、導尿部20及び保形用略筒状体30を蓄尿部10上
に折り畳んで端部角部をスリット12に挿入しておけ
ば、取り扱いに便利である。
第2実施形態である携帯尿袋は、専ら女性用として構成
したもので、図5に示すように、概略、蓄尿部50と、
導尿部60と、保形用略筒状体70とで構成され、蓄尿
部50内には吸水性高分子粉末40が粉末状のままで収
容されている。
た蓄尿部10と基本的に同様のものであり、表裏のフィ
ルムが図5に斜線を付して示すように4辺で熱溶着され
ている。導尿部60及び保形用略筒状体70も第1実施
形態として示した導尿部20及び略筒状体30と基本的
には同様のものであるが、それぞれの角部が大きく切り
欠かれて開口部65が形成されている。
示すとおりであり、蓄尿部50との溶着時にそのフィル
ムの内面が溶着しないように溶着阻害層62が塗布され
ている。また、蓄尿部50の内部に位置する導尿部60
の内部部分60aは前記第1実施形態の内部部分20a
と同様に逆止弁として機能する。
り、導尿部60の外部突出部分の外周面に貼着されてい
る。詳しくは、図8(A)に示すような展開形状にカッ
トされており、辺70a,70aが導尿部60の一辺6
0bに臨むように貼着され、かつ、断面四角形となるよ
うに、折れ目71が形成されている。
印X方向に圧力をかけると扁平状に折り畳まれ、矢印Y
方向に圧力をかけると断面四角形状に拡径する。そし
て、前記導尿部60の外部突出部分も保形用略筒状体7
0の変形に合わせて扁平状態及び拡径状態に変形する。
した状態に折り畳まれ、さらに、導尿部60及び保形用
略筒状体70も蓄尿部50上にコンパクトに折り重ねた
状態で携帯される。そして、尿意を催した場合、車中で
あっても、保形用略筒状体70を拡径して導尿部60の
開口部65を女性の排尿局部を覆うように当てた状態で
用を足すことができる。このように排尿局部を確実に導
尿部60で覆った状態を保つことができ、片手で使用で
きて無理な姿勢が不要であるために尿が外部に漏れるこ
とはない。また、導尿部60の内部部分60aはフィル
ムが密着した状態で逆止弁として機能する等の作用効果
は、前記第1実施形態と同様である。
実施形態である携帯尿袋は、図9に示すように、蓄尿部
100と導尿部110とを軟質合成樹脂フィルム101
にて一体的に形成したもの、即ち、1枚のフィルム10
1を下辺101aで折り畳み、外形線に沿って溶断して
製袋したものである。
ら突出しており、保形用略筒状体120が貼着されてい
る。この筒状体120は折れ目121が形成されてお
り、その作用効果は前記第1実施形態で示した保形用略
筒状体30と同様である。
4実施形態である携帯尿袋は、図10に示すように、前
記第3実施形態である携帯尿袋とほぼ同じ構成からな
り、異なるのは、導尿部110が蓄尿部100の上辺一
端部から突出している点である。なお、図10において
は図9と同じ部分に同じ符号を付し、重複した説明は省
略する。
5実施形態である携帯尿袋は、図11に示すように、前
記第3、第4実施形態と同様に、蓄尿部130と導尿部
140とを軟質合成樹脂フィルム131にて一体的に形
成したもの、即ち、2枚のフィルム131を斜線を付し
た外形部分に沿って熱溶着して製袋したものである。
35にて分断されており、保形用略筒状体150が貼着
されている。この筒状体150は折れ目151が形成さ
れており、その作用効果は前記第1実施形態で示した保
形用略筒状体30と同様である。
明の第6実施形態である携帯尿袋は、図12に示すよう
に、前記第1実施形態と同様に、蓄尿部160と導尿部
170とをそれぞれ軟質合成樹脂フィルム161,17
1にて別体に形成し、導尿部170を蓄尿部160の上
辺部に熱溶着したものである。従って、導尿部170を
構成する樹脂フィルムの内面には溶着阻害層が形成され
ている。
り、導尿部170の外周面に貼着された保形用略筒状体
180も半円形状部分を有している。この半円形状部分
は受尿部として機能する、いわば金隠しである。保形用
略筒状体180の展開形状は図13に示すとおりであ
り、折れ目181が形成されており、その作用効果は前
記第1実施形態で示した保形用略筒状体30と同様であ
る。
前記各実施形態で示した保形用略筒状体は、紙製の1枚
ものではなく、図14に示すように、中央部分で2枚に
分割されており、それぞれを導尿部に貼着してもよい。
図14では第1実施形態に示した筒状体30の変形例を
示しているが、他の筒状体70,120,150,18
0にあっても同様に中央部分で2枚に分割することがで
きる。
質を使用することができる。例えば、合成樹脂フィル
ム、包装用袋のヘッダとして一般に用いられている薄い
発砲フィルムなどである。この筒状体を導尿部へ付設す
る方法も、材質に応じて粘着、接着、溶着などが採用さ
れる。
尿袋は、前記実施形態に限定するものではなく、その要
旨の範囲内で種々に変更することができる。
材質、形状、構成は任意である。また、吸水性高分子粉
末は必ずしも粉末状のままで尿袋本体に収容されている
必要はなく、水溶性の袋に封入された状態で蓄尿部に収
容されていてもよい。
あるが、行楽や業務上に携帯する以外にも、老人介護の
分野等に幅広く利用することができる。
面図。
形用略筒状体を示し、(A)は導尿部の正面図、(B)
は保形用略筒状体の展開図、(C)は導尿部に保形用略
筒状体を貼着した状態を示す正面図、(D)は(C)の
底面図。
面図。
形用略筒状体を示し、(A)は保形用略筒状体の正面
図、(B)は導尿部の正面図、(C)は導尿部の側面
図。
体を示し、(A)は保形用略筒状体の展開図、(B)は
保形用略筒状体を拡径した状態を示す平面図。
面図。
正面図。
正面図。
正面図。
筒状体の展開図。
Claims (6)
- 【請求項1】 吸水性高分子粉末を収容した蓄尿部と、
該蓄尿部から外方に突出した導尿部とを備え、 前記導尿部は軟質合成樹脂フィルムからなる扁平な筒状
をなし、外周面には保形用略筒状体が付設されており、 前記保形用略筒状体は扁平状に折り畳まれており、一方
向に圧力をかけると拡径すること、 を特徴とする携帯尿袋。 - 【請求項2】 前記保形用略筒状体には、所定の形状に
折り畳み、かつ、拡径するための折れ目が形成されてい
ることを特徴とする請求項1記載の携帯尿袋。 - 【請求項3】 前記蓄尿部と導尿部とは軟質合成樹脂フ
ィルムにて一体的に形成されていることを特徴とする請
求項1又は請求項2記載の携帯尿袋。 - 【請求項4】 前記蓄尿部と導尿部とは軟質合成樹脂フ
ィルムにてそれぞれ別体に形成され、 前記導尿部は前記蓄尿部の表フィルム及び裏フィルムの
間に溶着されていること、 を特徴とする請求項1又は請求項2記載の携帯尿袋。 - 【請求項5】 前記導尿部の蓄尿部内部に位置する部分
が逆止弁として機能することを特徴とする請求項4記載
の携帯尿袋。 - 【請求項6】 前記吸水性高分子粉末は、水溶性の袋に
封入された状態でまたは粉末状のままで前記蓄尿部に収
容されていることを特徴とする請求項1、請求項2、請
求項3、請求項4又は請求項5記載の携帯尿袋。
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2001
- 2001-10-24 JP JP2001326896A patent/JP3544367B2/ja not_active Expired - Lifetime
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