JP2003124453A - 量子井戸構造を有するSi系半導体デバイスおよびその製造方法 - Google Patents

量子井戸構造を有するSi系半導体デバイスおよびその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 Si系半導体を用いて量子井戸構造を形成で
きる技術を提供する。 【解決手段】 Si系半導体基板200を準備し、酸素
イオン注入と、Si系半導体層のエピタキシャル成長と
を必要に応じて繰り返す。その後、熱処理を行うことに
よって、SiO2 層310,320を障壁層とし、Si
系半導体層210を井戸層とする量子井戸構造を形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、量子井戸構造を
有するSi系半導体デバイスの技術に関する。
【0002】
【従来の技術】量子井戸構造を有する半導体デバイスと
しては、GaAs系半導体を用いた発光素子が実現され
ている。量子井戸構造は、発光素子に限らず、種々の用
途のための量子デバイスとしても注目されている。
【0003】ところで、Si系半導体(SiやSiG
e)を用いると、Si02 層を障壁層とし、Si系半導
体層を井戸層とする量子井戸構造を形成できる可能性が
ある。この量子井戸の深さ(約3.4eV)は、GaA
s系半導体で構成される量子井戸の深さの約10倍にも
達するので、トラップされたキャリアが障壁層(Si0
2 層)から外部に漏れ出す確率が極めて低い。このよう
な理由から、量子井戸構造を有するSi系半導体デバイ
スは、室温程度の比較的高い温度で安定した動作が期待
できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に、量子井戸構造
を作成するためには、井戸層(半導体層)を単結晶で形
成する必要がある。しかし、Si系半導体では、このよ
うな量子井戸構造を形成する技術は知られていなかっ
た。
【0005】本発明は、上述した従来の課題を解決する
ためになされたものであり、Si系半導体を用いて量子
井戸構造を形成できる技術を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記目的を達成するために、本発明では、まず、SiとS
iGeとのうちから選ばれたSi系半導体の単結晶で構
成されたSi系基板を準備し、前記Si系基板に、酸素
イオンを所定のエネルギと注入量で少なくとも1回注入
する。そして、前記酸素イオンが注入された前記Si系
基板を熱処理することによって前記Si系基板の表面か
ら離れた位置に少なくとも1つのSiO2 層を形成する
とともに、前記少なくとも1つのSiO2 層に接する位
置にSi系半導体の単結晶で構成された層状または粒子
状の半導体領域を形成し、これによって、前記SiO2
層と前記半導体領域とを含む量子井戸構造を形成する。
【0007】本発明によれば、酸素イオンの注入と熱処
理とで形成されたSiO2 層のSiO2 層の表面側に
は、Si系基板と同じ結晶方位を有する単結晶の半導体
領域(半導体層または半導体粒子)が残る。従って、こ
の半導体領域とSiO2 層とを用いて量子井戸構造を形
成することが可能である。
【0008】なお、本発明は、種々の形態で実現するこ
とが可能であり、例えば、量子井戸構造を有するSi系
半導体デバイスおよびその製造方法、量子デバイスおよ
びその製造方法、発光デバイスおよびその製造方法等の
形態で実現することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態および
実施例を以下の順序で説明する。 A.装置の構成: B.第1の実施形態: C.第2の実施形態: D.第3の実施形態:
【0010】A.装置の構成:図1は、本発明の実施形
態で用いる半導体処理装置の構成を示す説明図である。
この半導体処理装置100は、MBE(分子線エピタク
シ)チャンバ110を備えている。MBEチャンバ11
0内部の上方には、Si系半導体の単結晶で形成された
半導体基板200が斜めに保持される。なお、本明細書
において、「Si系半導体」とは、SiまたはSiGe
を意味する。SiGeは、任意の組成のシリコン・ゲル
マニウム固溶体(「シリコン・ゲルマニウム混晶」ある
いは単に「シリコン・ゲルマニウム」とも呼ぶ)を意味
している。
【0011】基板200の裏側には、基板加熱用のヒー
タ112が設けられている。また、MBEチャンバ11
0の下部には、Si系半導体材料を収納するハース11
4と、ハース114内のSi系半導体材料に電子ビーム
を当てるための電子ビームガン116とが設けられてい
る。ハース114内のSi系半導体材料に電子ビームが
照射されると、Si系半導体が蒸発して基板200の表
面に、Si系半導体の単結晶層がエピタキシャル成長す
る。
【0012】MBEチャンバ110には、ゲートバルブ
122を介して酸素イオン発生装置120が接続されて
いる。酸素イオン発生装置120としては、例えばEC
Rイオンソース(電子サイクロトロン共鳴イオンソー
ス)が使用される。酸素イオンO+ は、基板200の表
面にほぼ垂直に注入される。この代わりに、酸素イオン
+ を基板200の表面に対して斜めに(例えば約45
度の角度で)注入するようにしても良い。酸素イオンを
斜めに注入すると、酸素イオンの注入深さが浅くなるの
で、後述する量子井戸構造の各層の厚みを低減できると
いう利点がある。
【0013】MBEチャンバ110には、さらに、真空
ポンプ130と真空計132とが接続されている。真空
ポンプ130としては、例えばクライオポンプなどの高
真空ポンプが使用される。
【0014】この半導体処理装置100を用いると、酸
素イオンの注入と、Si系半導体層のエピタキシャル成
長とを、交互に実行することができる。
【0015】B.第1の実施形態:図2は、本発明の第
1の実施形態における半導体デバイスの製造工程を示す
フローチャートである。また、図3は、図2の各工程に
おける基板の断面を示す説明図である。図2のステップ
S11では、Si系半導体の単結晶で形成されたSi系
基板200(図3(a))を準備して、半導体処理装置
100内に設置する。
【0016】ステップS12では、このSi系基板20
0の表面に、酸素イオンO+を所定のエネルギで所定の
注入量だけ注入して、酸素注入層300(図3(b))
を形成する。酸素注入層300内における酸素原子の濃
度分布は、図3(b)の左側に示されているように、ほ
ぼガウス分布に従う。
【0017】ステップS13では、この基板200を半
導体処理装置100から取り出し、図示しない熱処理装
置において、不活性雰囲気で熱処理(アニール)を実行
する。この熱処理によって、酸素注入層300の位置
(すなわち、基板表面から離れた位置)に、一様な厚み
のSiO2 層310が形成される。また、このSiO2
層310の表面側には、Si系基板200と同じ結晶方
位を有する単結晶の半導体層202が残る。
【0018】図4は、熱処理前の酸素注入層300と熱
処理後のSiO2 層310における酸素原子の分布を示
す説明図である。熱処理前は、酸素原子はほぼガウス分
布に従っているが、熱処理後はほぼ階段状の分布となる
ことが実験的に見いだされた。従って、熱処理後のSi
2 層310と半導体層202との境界は、明瞭で直線
的な境界となる。これは、量子井戸構造を形成するのに
都合の良い形状である。
【0019】SiO2 層310の中心の基板表面からの
深さDo(以下、「注入深さ」と呼ぶ)は、酸素の注入
エネルギに依存する。ここで、「注入エネルギ」とは、
酸素イオン発生装置120(図1)と基板200との間
の電圧を意味している。例えば、注入エネルギを10k
eVに設定すると、注入深さDoは約20nmとなり、
20keVに設定すると約100nmになる。但し、実
際の注入深さは、基板の組成や、主面の結晶方位に依存
する。注入エネルギとしては、100keV以下の電圧
が選択される。SiO2 層310の厚みWiは、酸素注
入量にほぼ比例する。例えば、注入量を1×1017cm
-2に設定するとSiO2 層310の厚みWiは約20n
mとなる。この説明から理解できるように、SiO2
310の深さDoと厚みWiは、酸素注入時のエネルギ
と注入量とによって制御可能である。
【0020】なお、酸素注入条件によっては、熱処理後
に、図5に示すように、SiO2 層310の中に粒子状
(島状)のSi系半導体結晶領域250が形成される場
合がある。例えば、15keVのエネルギで1.8×1
17cm-2の注入量で酸素注入を行うと、SiO2 層3
10の厚みと表面の半導体層202の厚みとがそれぞれ
20nmとなり、SiO2 層310の中心部に厚みが1
0nmの粒子状のSi系半導体結晶領域250がほぼ一
列に形成される。厚みが10nm以下のSi系半導体結
晶領域250を利用すれば、特有の量子効果を有する半
導体デバイスを得ることができる可能性がある。
【0021】ステップS13の熱処理は、約1000℃
〜約1400℃の範囲、好ましくは約1300℃で数時
間実行される。また、熱処理時の不活性雰囲気は、不活
性ガス(例えば窒素ガス)中に酸素を0.1%〜1.0
%、好ましくは約0.5%含むガスを利用して実現され
る。この説明から理解できるように、「不活性雰囲気」
は完全な不活性では無く、少量の酸素を含むものであ
る。不活性ガスに少量の酸素を混入させると、基板20
0内に注入した酸素が雰囲気に逃げることを防止でき、
この結果、SiO2 層310や半導体層202の厚みを
精度良く制御できる。なお、熱処理によって基板表面に
酸化被膜が形成されるので、この酸化被膜をフッ酸で除
去してもよい。
【0022】ステップS14では、熱酸化やCVDを利
用して、半導体層202の表面に絶縁層320を形成す
る(図3(d))。例えば、半導体層202の表面を熱
酸化によって、SiO2 層320を形成することができ
る。2つのSiO2 層310,320で挟まれた半導体
層210の厚みは、10nm以下に設定される。具体的
には、熱酸化によって基板表面側のSiO2 層320を
形成する場合には、残りの半導体層210の厚みが10
nm以下になるように熱酸化処理条件が設定される。ま
た、CVDによって基板表面側のSiO2 層320を形
成する場合には、CVDによって半導体層202の厚み
が変わらないので、ステップS13で形成される半導体
層202(図3(c))の厚みが10nm以下になるよ
うに酸素注入の条件が設定される。
【0023】こうして、2つの障壁層(SiO2 層31
0,320)に井戸層(半導体層210)が挟まれた単
一量子井戸構造が形成される。図2のステップS15で
は、水素雰囲気中で熱処理(アニール)を行う。水素雰
囲気での熱処理は、1000℃未満(好ましくは600
℃未満)の温度で約1時間行えば十分である。水素雰囲
気での熱処理を行うと、特に発光デバイスとしての活性
を高めることが可能である。なお、水素雰囲気での熱処
理は、量子井戸構造が形成された後の任意の工程で実行
することができる。また、他の製造条件によっては、水
素雰囲気での熱処理を省略できる可能性がある。
【0024】ステップS16では、表面電極380と裏
面電極390とが形成される(図3(e))。発光デバ
イスを作成する場合には、表面電極380をITOやA
u(金)で形成された透明電極とすることが好ましい。
Auで透明電極380を形成するときには、その厚みは
10nm程度に設定される。こうして電極が作成される
と、量子井戸構造を有する半導体デバイスが得られる。
この半導体デバイスは発光デバイスや共鳴トンネルデバ
イスなどの種々の量子効果デバイスとして利用できる。
【0025】B1.第1の実施形態の実施例:Si系基
板200として、5〜10Ωcmの抵抗率を有し、(1
00)面を主面とするp型シリコン単結晶ウェハを準備
した。この基板200を半導体処理装置100(図1)
に搬入し、約550℃で酸素注入を行った。注入エネル
ギは25keV、注入電流は130〜140μA/cm
2 、注入量は2.0×1017cm-2とした。その後、不
活性雰囲気中において1280℃で6時間の熱処理を行
った。不活性ガスは、酸素を0.5%含む窒素ガスを用
いた。
【0026】その後、熱処理で基板表面に形成された酸
化被膜をフッ酸で除去した。この結果、表面のSi単結
晶層202(図3(c))の厚みが30nmで、SiO
2 層310の厚みが40nmである構造が得られた。そ
の後、表面のSi単結晶層202を熱酸化することによ
って、基板表面にSiO2 層320(図3(d))を形
成した。この熱酸化条件は、酸化されずに残るSi単結
晶層210の厚みが0.5nm〜11nmの範囲の所定
の値をとるようにそれぞれ設定された。なお、Si単結
晶層210の厚みは、透過型電子顕微鏡(TEM)で測
定された。この実施例では、電極は形成しなかった。
【0027】こうして得られた半導体デバイスの発光性
能を測定するために、光ルミネッセンス測定を行った。
図5は、この測定で用いられた光ルミネッセンス測定装
置の構成を示す概念図である。光ルミネッセンス測定装
置400は、レーザ光源402と、第1の分光器404
と、光学系406と、第2の分光器408と、光検出器
410とを有している。レーザ光源402と第1の分光
器404は、半導体デバイスの試料SPに、波長が36
5nmである紫外光の単色光を照射する。試料SPから
射出される光ルミネッセンスは、光学系406で集光さ
れて第2の分光器408に入射し、第2の分光器408
と光検出器410によって光ルミネッセンスのスペクト
ルが検出される。
【0028】図7は、実施例で作成された各種の半導体
デバイスにおける光ルミネッセンスの強度を示すグラフ
である。横軸は、フォトンエネルギであり、縦軸は光ル
ミネッセンス強度(無単位)である。各曲線の左側に記
されている数字は、Si単結晶層210の厚みである。
また、左側にSi02 と記載されている曲線は、量子井
戸構造を有さず、熱酸化によって表面にSi02 層のみ
を形成した比較例の試料に関するものである。表面にS
i02 層のみを有する比較例としては、熱酸化を800
℃で行った第1の比較例と、1000℃で行った第2の
比較例とが示されている。また、グラフに「×1/n」
(nは整数)と記載されているものは、高さを1/n倍
にしたグラフであることを意味している。
【0029】図7から理解できるように、ほとんどの試
料においてフォトンエネルギが2.9eVであり、波長
が約430nmである紫色光が検出された。また、Si
単結晶層210の厚みが0.5〜5.5nmの範囲の試
料では、紫色光の他に、フォトンエネルギが2.0eV
〜2.7eVの範囲の光が検出された。2.0eV〜
2.7eVの範囲は620nm〜460nmの波長域に
相当し、これは、赤色から青色までの波長域に相当す
る。なお、以下では、この範囲の光を「赤色−青色光」
と呼ぶ。Si単結晶層210の厚みが0.5nmの試料
に関する測定結果は図7から省略されている。光ルミネ
ッセンスのピーク強度は、Si単結晶層210の厚みが
2.0nmのときに最大であった。
【0030】図8は、Si単結晶層210の厚みと光ル
ミネッセンスのピークエネルギとの関係を示すグラフで
ある。この図から理解できるように、赤色−青色光のフ
ォトンエネルギは、Si単結晶層210の厚みLの増大
に従って減少する傾向にある。
【0031】図9は、比較例と実施例の試料に関する光
ルミネッセンスのスペクトルを種々の温度で測定した結
果を示すグラフである。図9(a)は、表面にSi02
層のみを有する比較例に関するものであり、図9(b)
は、Si単結晶層210の厚みが2.0nmの実施例に
関するものである。この比較例では、8.4Kから30
0Kのすべての範囲の温度において、フォトンエネルギ
が約2.9eVの紫色光が検出された。また、この実施
例では、300Kから160Kまでの温度範囲ではフォ
トンエネルギが約2.3eVの赤色−青色光が検出され
たが、160K未満の温度では赤色−青色光は検出され
なかった。
【0032】図7および図9から理解できるように、フ
ォトンエネルギが約2.9eVの紫色光は、量子井戸構
造とは関係の無いメカニズムで放出されている。一方、
フォトンエネルギが2.0〜2.7eVの範囲の赤色−
青色光は、Si02 /Si/Si02 の量子井戸構造に
よって放出されていると推定される。
【0033】なお、水素雰囲気中での熱処理を行う前に
も同じ光ルミネッセンス測定を行ったが、光ルミネッセ
ンスは検出されなかった。従って、発光デバイスとして
用いる場合には、水素雰囲気中での熱処理を実行するこ
とが好ましい。水素雰囲気中における熱処理は、Si系
半導体層/Si02 層の境界におけるSi−Si結合を
切断してSi−H+ 結合を作り、これによって局所準位
を形成するものと推定される。また、この局所準位にト
ラップされたキャリア(例えば電子)と、井戸層(Si
系半導体層)にトラップされたキャリア(例えばホー
ル)とが再結合することによって、赤色−青色光のルミ
ネッセンスが得られるものと推定される。
【0034】上記と同様な製造工程を用いて、Si02
/Si/Si02 の量子井戸構造を有する発光デバイス
を作成すると、フォトンエネルギが2.0〜2.7eV
の範囲の赤色−青色光を発光することができる。但し、
発光される光のエネルギは、井戸層の厚みだけでなく、
井戸層の組成(SiとGeの元素比)にも依存する。
【0035】C.第2の実施形態:図10は、第2の実
施形態における半導体デバイスの製造工程を示すフロー
チャートである。また、図11は、図10の各工程にお
ける基板の断面を示す説明図である。この第2の実施形
態の製造工程は、図2の製造工程のステップS12とス
テップS13の間に、ステップS21,S22を挿入し
たものであり、他は図2と同じである。
【0036】第2の実施形態では、Si系基板200内
に第1の酸素注入層301(図11(b))を形成した
後に、ステップS21において、Si系半導体層201
をエピタキシャル成長させる(図11(c))。このS
i系半導体層201は、Si系基板200と結晶方位が
揃った単結晶層である。その後、ステップS22からス
テップS12に戻り、再び酸素注入を行って、第2の酸
素注入層302を形成する(図11(d))。こうし
て、酸素イオンの注入とSi系半導体層のエピタキシャ
ル成長とを交互に実行すると、複数の酸素注入層を有す
る多層構造が得られる。なお、複数回の酸素注入の条件
は、同一でも良く、各回毎に異なる条件が設定されても
よい。また、複数回のエピタキシャル成長の条件も、同
一でも良く、各回毎に異なる条件が設定されてもよい。
例えば、各回のエピタキシャル成長毎に、SiGeの組
成やドーピング量を変更することも可能である。
【0037】図12(a)は、4つの酸素注入層301
〜304を有する多層構造が示されている。なお、図1
2(a)の例では、最後の酸素注入の後のエピタキシャ
ル成長は行われておらず、省略されている。この代わり
に、最後の酸素注入の後にもエピタキシャル成長を行う
ようにしてもよい。
【0038】こうして多層構造が形成された後のステッ
プS13〜S15の処理は、第1の実施形態における処
理と同じである。すなわち、ステップS13において
は、不活性雰囲気中で熱処理を行う。この熱処理によっ
て、Si02 層310,320,330,340と、S
i系半導体層210,220,230,240とが交互
に形成された多重量子井戸構造が形成される(図12
(b))。その後、表面に絶縁層350を形成し(ステ
ップS14)、水素雰囲気中で熱処理を行い(ステップ
S15)、表面電極380と裏面電極390とを形成す
る(ステップS16)。なお、ステップS14〜S16
は、必要に応じて省略したり変更したりすることが可能
である。
【0039】第2の実施形態の製造工程によれば、Si
2 層を障壁層とし、単結晶のSi系半導体層を井戸層
とする多重量子井戸構造を有する半導体デバイスを容易
に作成することができる。なお、第2実施形態は、第1
実施形態を拡張したものである。第1と第2実施形態を
合わせて考えると、量子井戸構造を作成する際には、酸
素イオンの注入によって少なくとも1つの障壁層(Si
2 層)を作成すれば良いことが理解できる。
【0040】Si系半導体層(井戸層)とSi02
(障壁層)の厚みは、酸素注入時のエネルギおよび注入
量と、エピタキシャル成長の膜厚とによって制御でき
る。図5で説明したように、1回の酸素注入で形成され
るSiO2 層310の中心の基板表面からの深さDo
は、酸素イオンの注入エネルギに依存する。例えば、注
入エネルギを10keVに設定すると注入深さDoは約
20nmとなり、20keVに設定すると約100nm
になる。また、SiO2 層310の厚みWiは、酸素注
入量にほぼ比例する。例えば、注入量を1×1017cm
-2に設定すると、SiO2 層310の厚みWiは約20
nmとなる。エピタキシャル成長の膜厚は、1つのSi
系半導体層(井戸層)と、1つSi02 層(障壁層)の
厚みの合計値に設定すれば良い。例えば、Si系半導体
層(井戸層)とSi02 層(障壁層)の厚みがそれぞれ
20nmである場合には、エピタキシャル成長の膜厚は
40nmに設定される。
【0041】なお、酸素注入量が多い場合には、図13
に示すように、本来は複数の異なる層となるべきSi0
2 層が互いに連結して大きなSi02 層350となり、
その中に粒子状(島状)のSi系半導体結晶領域250
が複数列形成される場合がある。1列分のSi系半導体
結晶領域250は、図12(b)においてSi系半導体
層210,220,230となるべき位置にそれぞれ形
成される。例えば、酸素注入を2.0×1017cm-2
注入量で行うと、図13のような構造が得られる。
【0042】第2実施形態による多重量子井戸構造は、
具体的には、例えば以下のようにして作成される。Si
基板200を500℃に保った状態で、10keVの注
入エネルギおよび1×1017cm-2の注入量で、酸素イ
オン注入(ステップS12)を実行する。この条件で
は、Si02 層の厚みは20nmとなり、基板表面から
のSi02 層の中心部の深さは20nmとなる。エピタ
キシャル成長(ステップS21)では、30nmの厚み
のSi層を形成する。この酸素イオン注入とエピタキシ
ャル成長とを4回ずつ繰り返すことにより、図12
(a)に示した構造が得られる。この後、酸素を0.5
%含む窒素雰囲気中において、1280℃で6時間の熱
処理を実行する。これにより、厚みが10nmのSi単
結晶層(井戸層)と、厚みが20nmのSi02 層(障
壁層)とが交互に積層された多重量子井戸構造が得られ
る。
【0043】D.第3の実施形態:図14は、第3の実
施形態における半導体デバイスの製造工程を示すフロー
チャートである。まず、ステップS31では、上述した
第2の実施形態(図10)のステップS11,S12,
S21,S22,S13に従って、Si系半導体層とS
i02 層の多層構造を形成する。但し、第3実施例で
は、各層の厚みが10nm以上の値に設定された構造
(「厚膜積層構造」とも呼ぶ)が作成される。
【0044】図15は、第3実施形態の主要な工程にお
ける半導体基板の断面を示す説明図である。図15
(a)は、ステップS31の終了時の構造を示してい
る。この例では、Si02 層310,320,330,
340の厚みWiと、Si系半導体層210,220,
230の厚みWsがそれぞれ50nmに設定されてい
る。但し、これらの厚みWi,Wsは異なる値としても
良い。例えば、Si02 層の厚みWiを10nm未満と
し、Si系半導体層の厚みWsを10nm以上としても
よい。
【0045】ステップS32では、ステップS12(図
10)に比べて高いエネルギで酸素イオンの打ち込みを
行い、Si系半導体層/Si02 層の多層構造全体にわ
たって酸素を注入する。このときの注入エネルギは例え
ば約200keVに設定され、注入量は約2.0×10
17cm-2に設定される。
【0046】その後、ステップS33において、1%以
下の酸素を含む不活性雰囲気中で熱処理(アニール)を
行うと、図15(b)に示すような構造が得られる。こ
の多層構造では、Si02 層310,320,330,
340の厚みが増大し、一方、Si系半導体層210,
220,230の厚みWsが10nm以下、好ましくは
0.5nm〜10nmの範囲に減少している。すなわ
ち、10nm以下の厚みの井戸層(Si系半導体層21
0,220,230)を有する多重量子井戸構造が得ら
れている。
【0047】ステップS34〜S36は、第1および第
2実施例のステップS14〜S16と同じである。これ
らのステップS34〜S36は、必要に応じて省略した
り、変更したりすることが可能である。
【0048】第3の実施形態の製造工程によっても、S
i02 層を障壁層とし、単結晶のSi系半導体層を井戸
層とする多重量子井戸構造を有する半導体デバイスを容
易に作成することができる。特に、第3の実施形態で
は、井戸層の厚みは、最後に行う比較的高エネルギの酸
素注入のエネルギおよび注入量によって制御できるの
で、井戸層の厚みをより細かく制御できる可能性があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態で用いる半導体処理装置の構
成を示す説明図。
【図2】本発明の第1の実施形態における半導体デバイ
スの製造工程を示すフローチャート。
【図3】第1の実施形態の主要な工程における基板の断
面を示す説明図。
【図4】熱処理前の酸素注入層300と熱処理後のSi
2 層310における酸素原子の深さ方向分布を示す説
明図。
【図5】SiO2 層310の中に粒子状(島状)のSi
系半導体結晶領域250が形成された例を示す説明図。
【図6】光ルミネッセンス測定装置の構成を示す概念
図。
【図7】実施例で作成された各種の半導体デバイスにお
ける光ルミネッセンスの強度を示すグラフ。
【図8】Si単結晶層210の厚みと光ルミネッセンス
のピークエネルギとの関係を示すグラフ。
【図9】比較例と実施例の試料に関する光ルミネッセン
スのスペクトルを種々の温度で測定した結果を示すグラ
フ。
【図10】第2の実施形態における半導体デバイスの製
造工程を示すフローチャート。
【図11】第2の実施形態の主要な工程における基板の
断面を示す説明図。
【図12】第2の実施形態の主要な工程における基板の
断面を示す説明図。
【図13】厚いSiO2 層350の中に粒子状(島状)
のSi系半導体結晶領域250が形成された例を示す説
明図。
【図14】第3の実施形態における半導体デバイスの製
造工程を示すフローチャート。
【図15】第3の実施形態の主要な工程における基板の
断面を示す説明図。
【符号の説明】
100…半導体処理装置 110…MBEチャンバ 112…ヒータ 114…ハース 116…電子ビームガン 120…酸素イオン発生装置 122…ゲートバルブ 130…真空ポンプ 132…真空計 200…Si系基板 201,202…Si系半導体層(Si系単結晶層) 210,220,230,240…Si系半導体層(S
i系単結晶層) 250…Si系半導体結晶領域 300…酸素注入層 301〜304…酸素注入層 310,320,330,340…SiO2 層 350…Si系半導体結晶領域 380…表面電極 390…裏面電極 400…光ルミネッセンス測定装置 402…レーザ光源 404…第1の分光器 406…光学系 408…第2の分光器 410…光検出器

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 量子井戸構造を有するSi系半導体デバ
    イスの製造方法であって、(a)SiとSiGeとのう
    ちから選ばれたSi系半導体の単結晶で構成されたSi
    系基板を準備する工程と、(b)前記Si系基板に、酸
    素イオンを所定のエネルギと注入量で少なくとも1回注
    入する工程と、(c)前記酸素イオンが注入された前記
    Si系基板を熱処理することによって前記Si系基板の
    表面から離れた位置に少なくとも1つのSiO2 層を形
    成するとともに、前記少なくとも1つのSiO2 層に接
    する位置にSi系半導体の単結晶で構成された層状また
    は粒子状の半導体領域を形成し、これによって、前記S
    iO2 層と前記半導体領域とを含む量子井戸構造を形成
    する工程と、を備えることを特徴とするSi系半導体デ
    バイスの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の方法であって、 前記工程(c)は、前記Si系基板の表面に絶縁層を形
    成することによって、前記絶縁層と前記半導体領域と前
    記SiO2 層とで構成された量子井戸構造を形成する工
    程を含む、方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の方法であって、 前記工程(b)は、 前記酸素イオンの1回の注入後に、前記Si系基板の表
    面に前記Si系半導体の単結晶で構成された半導体層を
    エピタキシャル成長によって形成する工程と、 前記酸素イオンの1回の注入と、前記半導体層の形成と
    を交互に繰り返す工程と、を含み、 前記工程(c)における前記熱処理によって、前記Si
    2 層と前記半導体領域とが交互に形成された多重量子
    井戸構造が形成される、方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の方法であって、前記工程
    (c)の後に、(d)前記工程(b)よりも高エネルギ
    で酸素イオンを前記Si系基板に注入する工程と、
    (e)前記工程(d)の後で熱処理を行うことによっ
    て、前記半導体領域の厚みを削減する工程と、を含む、
    方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の方
    法であって、 前記半導体領域の厚みは10nm以下である、方法。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載の方
    法であって、 前記工程(c)の熱処理は、1%以下の酸素ガスを含む
    不活性ガス雰囲気で行われる、方法。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかに記載の方
    法であって、 前記酸素イオンは、前記Si系基板の表面に対して斜め
    の方向から注入される、方法。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかに記載の方
    法であって、 前記Si系半導体デバイスは、発光デバイスである、方
    法。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の方法であって、 前記半導体領域は、0.5nmから6nmの範囲の一様
    な厚みを有する半導体層であり、 前記発光デバイスは赤色から青色の波長域の光を発光す
    るデバイスである、方法。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の方法であって、 前記光のフォトンエネルギは、2.0eVから2.7e
    Vの範囲である、方法。
  11. 【請求項11】 請求項8ないし10のいずれかに記載
    の方法であって、さらに、水素雰囲気中で前記Si系半
    導体デバイスを熱処理する工程を含む、方法。
  12. 【請求項12】 量子井戸構造を有するSi系半導体デ
    バイスであって、 SiとSiGeとのうちから選ばれたSi系半導体の単
    結晶で構成されたSi系基板と、 前記Si系基板の上に設けられ、SiO2 層と、Si系
    半導体の単結晶で構成された層状または粒子状の半導体
    領域とを含む量子井戸構造と、を備えることを特徴とす
    るSi系半導体デバイス。
  13. 【請求項13】 請求項12記載のSi系半導体デバイ
    スであって、 前記量子井戸構造は、前記SiO2 層と前記半導体領域
    とが交互に形成された多重量子井戸構造である、Si系
    半導体デバイス。
  14. 【請求項14】 請求項12または13記載のSi系半
    導体デバイスであって、 前記半導体領域の厚みは10nm以下である、Si系半
    導体デバイス。
  15. 【請求項15】 請求項12ないし14のいずれかに記
    載のSi系半導体デバイスであって、 前記Si系半導体デバイスは、発光デバイスである、S
    i系半導体デバイス。
  16. 【請求項16】 請求項15記載のSi系半導体デバイ
    スであって、 前記半導体領域は、0.5nmから6nmの範囲の一様
    な厚みを有する半導体層であり、 前記発光デバイスは赤色から青色の波長域の光を発光す
    るデバイスである、Si系半導体デバイス。
  17. 【請求項17】 請求項16記載のSi系半導体デバイ
    スであって、 前記光のフォトンエネルギは、2.0eVから2.7e
    Vの範囲である、Si系半導体デバイス。
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