JP2010171408A - 共鳴トンネルダイオード - Google Patents

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Abstract

【課題】従来知られていない特性を持つ新規な共鳴トンネルダイオードを提供する。
【解決手段】本発明の共鳴トンネルダイオードは、縮退半導体基板上に、厚さ2〜6nmの第1のSiO2層、結晶方位が所定の方位に揃ったSi微結晶がSiO2薄膜にドット状に埋め込まれた厚さ1〜10nmの中間層及び厚さ2〜6nmの第2のSiO2層がこの順で積層されたシリコン材料構造体と、該シリコン材料構造体の表裏両面に貼り付けられた一対の電極と、を備えたものである。この共鳴トンネルダイオードによれば、常温であっても負性抵抗が観測される、つまり常温であっても共鳴トンネルダイオードとして機能するという特異な特性が得られる。
【選択図】なし

Description

本発明は、共鳴トンネルダイオードに関する。
近年、シリコンを利用した共鳴トンネルダイオードが開発されている。例えば、非特許文献1には、SOI(シリコン・オン・インシュレータ)基板を利用して、膜厚2nmのSiO2薄膜に厚さ2nmのSi単結晶が埋め込まれたシリコン材料構造体を作製し、その構造体の電流電圧特性の結果が記載されている。それによると、温度15Kや100Kでは負性抵抗が観測されるが、150Kでは負性抵抗は観測されていない。非特許文献2には、シリコンシングルエレクトロントランジスタが開示されている。それによると、室温で負性抵抗が観測されている。
エレクトロニクス・レターズ(Electronics Letters)、37巻、1200−1201頁、2001年 ジャパニーズ・ジャーナル・オブ・アプライド・フィジックス(Japanese Journal of Applied Physics)、46巻、24−27頁、2007年
非特許文献1のシリコン材料構造体では、極低温(15K〜100K)では負性抵抗が観測されていることから共鳴トンネルダイオードとして機能するが、温度が150Kになると負性抵抗が観測されていないことから共鳴トンネルダイオードとして機能しない。非特許文献2のシングルエレクトロントランジスタは、常温で負性抵抗が観測されているが、電圧ゼロからピークの立ち上がり電圧に至る低バイアス区間での漏れ電流が大きい。
本発明はこのような問題を解決するためになされたものであり、従来知られていない特性を持つ新規な共鳴トンネルダイオードを提供することを主目的とする。
上述した目的を達成するために、単結晶Si基板上に、厚さ5〜6nmのSiO2層と、結晶方位が所定の方位に揃ったSi微結晶がSiO2薄膜にドット状に埋め込まれた厚さ5〜6nmの中間層と、厚さ5〜6nmのSiO2層とをこの順に積層したシリコン材料構造体を作製し、その表裏両面に電極を取り付けて性能を調べたところ、共鳴トンネルダイオードとして今まで知られていない特性を持つことを見いだし、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の共鳴トンネルダイオードは、
縮退半導体基板上に、厚さ2〜6nmの第1のSiO2層、結晶方位が所定の方位に揃ったSi微結晶がSiO2薄膜にドット状に埋め込まれた厚さ1〜10nmの中間層及び厚さ2〜6nmの第2のSiO2層がこの順で積層されたシリコン材料構造体と、
該シリコン材料構造体の表裏両面に貼り付けられた一対の電極と、
を備えたものである。
本発明の共鳴トンネルダイオードによれば、常温であっても負性抵抗が観測される、つまり常温であっても共鳴トンネルダイオードとして機能するという特異な特性が得られる。このような特性が得られるのは、シリコン材料構造体中に、結晶方位が所定の方位に揃ったSi微結晶がSiO2薄膜にドット状に埋め込まれた厚さ1〜10nmの中間層を有しているからだと推察される。すなわち、この共鳴トンネルダイオードの両電極間に電圧をかけて電流を流す場合、電子は結晶面に応じた有効質量m*を持つ。ここで、図1に示すように、量子井戸領域の量子化準位ERnの位置は有効質量m*に反比例するので、もし量子井戸が結晶方位の揃っていないランダムな方向を向いたシリコン多結晶で形成されているのであれば、結晶面に応じて種々の有効質量m*が存在することになり、量子化準位ERnの位置がばらついてしまう。つまり、量子化準位ERnの位置が離散せず連続化してしまう。その結果、負性抵抗が観測されない。これに対して、本発明の共鳴トンネルダイオードでは、シリコン微結晶は結晶方位が所定の方位に揃っているため、有効質量m*もほぼ一定になり、理想的な量子化準位ERnを形成し、常温であっても負性抵抗が観測されると考えられる。また、電圧がゼロからピークの立ち上がり電圧までの区間では電流がほとんど流れない、つまり漏れ電流が極めて小さいという特性も有する。
RTDの量子化準位の説明図である。 実施例1のシリコン材料構造体の概略図である。 実施例1のシリコン材料構造体の作製手順を表すフローチャートである。 比較例1,2及び実施例1のXRDスペクトルを表すグラフである。 比較例1及び実施例1のシリコン材料構造体の断面TEM像の写真である。 比較例1、実施例1及び参考例のシリコン材料構造体の格子像を高速フーリエ変換した像(FFT像)及びそのFFT像に基づいて作成した逆格子点存在強度の分布を表すグラフである。 シリコン材料構造体の断面を模式的に表した説明図であり、(a)は酸素熱処理前、(b)は酸素熱処理後を表す。 実施例1のプロファイルを示すグラフをカーブフィッティングしたときの説明図である。 実施例1の温度100K〜350KのIV特性を示す。 図9に基づく、実施例1のピーク・ツゥ・バレー比(PVR)と半値幅(FWHM)の温度変化に対する特性を表すグラフである。 実施例1の温度100K〜350KのIV特性の生データを示す。 図11に基づく、実施例1のPVRとFWHMの温度変化に対する特性を表すグラフである。 実施例1の微少電流検出顕微鏡像の説明図である。 本実施例のRTDの電極の直径と立ち上がり電圧との関係を示すグラフである。 本実施例のRTDの電極の直径Dが60μmと200μmのときのIV特性のグラフである。 本実施例のRTDの等価回路の説明図である。
本発明の共鳴トンネルダイオードは、縮退半導体基板上に、厚さ2〜6nmの第1のSiO2層、結晶方位が所定の方位に揃ったSi微結晶がSiO2薄膜にドット状に埋め込まれた厚さ1〜10nmの中間層及び厚さ2〜6nmの第2のSiO2層がこの順で積層されたシリコン材料構造体と、該シリコン材料構造体の表裏両面に貼り付けられた一対の電極と、を備えたものである。
ここで、縮退半導体とは、伝導帯中の電子の数が金属のそれに匹敵する半導体をいい、GaAs,Si,TiO2,ITO,FTOなどが挙げられ、そのうち、原子レベルで平坦な表面が得られやすいGaAsやSiが好ましい。
本発明の共鳴トンネルダイオードにおいて、シリコン材料構造体の中間層は、厚さ1〜10nmである。厚さが1nmを下回ると、シリコン微結晶のサイズが小さ過ぎるためそのサイズを維持することが困難になる。一方、厚さが10nmを上回ると、電子が取り得る各量子化準位ERn(図1参照)が離散せず連続化してしまい、共鳴トンネルダイオード(RTD)のピークが観察されにくくなる。また、中間層には、結晶方位が所定の方位に揃ったSi微結晶がSiO2薄膜にドット状に埋め込まれている。結晶方位がランダムなSi微結晶がSiO2薄膜にドット状に埋め込まれていたとしても、結晶面に応じて種々の有効質量m*が存在することになり、各量子化準位ERnが離散せず連続化してしまい、その結果、RTDのピークが現れにくくい。また、結晶方位が所定の方位を向いているSi微結晶がドット状ではなく一様に埋め込まれている場合には、非特許文献2のように極低温でしかRTDのピークが現れない。
本発明の共鳴トンネルダイオードにおいて、シリコン材料構造体の第1及び第2のSiO2層は、それぞれ厚さ2〜6nmの範囲である。この厚さが2nmを下回ると、漏れ電流が増加するため、好ましくない。一方、厚さが6nmを上回ると、電流が流れにくくなるため、好ましくない。
本発明の共鳴トンネルダイオードは、横軸を印加電圧、縦軸を電極間を流れる電流とする電流電圧特性(IV特性)において、印加電圧がゼロからピークの立ち上がり位置までの低電圧区間では漏れ電流がほとんど流れない性質を有していることが好ましい。この場合、ピークを含む特定の電圧範囲では電流が流れるがそれより低電圧ではほとんど電流が流れないので、エネルギーフィルタとして機能する。また、電圧が上昇してその特定の電圧範囲に入ったときにスイッチがオンになるため、スイッチング素子としても機能する。
本発明の共鳴トンネルダイオードは、IV特性において、一対の電極の面積が大きいほどピーク時の電圧が小さくなる性質を有していることが好ましい。この場合、例えば、エネルギーフィルタとして機能させる場合に、フィルタリングするときのエネルギーの大きさを電極面積によって種々の値に設計することができる。また、スイッチング素子として機能させる場合に、スイッチングするときの電圧を電極面積によって種々の値に設計することができる。
本発明の共鳴トンネルダイオードは、IV特性において、温度が高いほどピーク時の電圧が小さくなる性質を有することが好ましい。この場合、例えば、エネルギーフィルタとして機能させる場合に、フィルタリングするときのエネルギーの大きさを温度によって種々の値に設計することができる。また、スイッチング素子として機能させる場合に、スイッチングするときの電圧を温度によって種々の値に設計することができる。
本発明の共鳴トンネルダイオードは、少なくとも温度300Kにおいて負性抵抗を示す。すなわち、常温以上において共鳴トンネルダイオード特性を示すことが好ましい。
本発明の共鳴トンネルダイオードにおいて、シリコン材料構造体の第1のSiO2層は、縮退半導体基板の上に形成され、Si微結晶は、結晶方位が前記縮退半導体基板の法線に対して±15°の範囲で傾いていてもよい。例えば、第1のSiO2層は、n型Si(100)基板の上に形成され、Si微結晶は、結晶方位が<100>軸であり該軸がSi基板の[100]軸に対して±15°の範囲で傾いていてもよい。この傾斜角度は、以下のようにして求めることができる。すなわち、中間層の格子像(TEM像)をフーリエ変換した像(FFT像)は、TEM像の逆格子空間を表しており、TEM像の周期構造はFFT像にスポットやリングとして現れる。ここで、中間層について、横軸に縮退半導体基板の法線すなわちSi基板の[100]軸からの角度、縦軸に逆格子点存在強度をとったグラフを作成する。また、比較のため、Si(100)基板について、同様のグラフを作成する。そして、Si(100)基板の[100]軸に対する[111]軸のなす角度(ピーク位置)θaをSi(100)基板のグラフから求める。一方、本発明のシリコン材料構造体の中間層のグラフを正規分布でカーブフィッティングし、中間層のSi微結晶の結晶方位<100>軸のピーク位置θb及び半値幅FWHMを求める。このとき、中間層のSi微結晶の<100>軸は、角度θ1〜θ2(下記式参照)の範囲に存在する。このため、中間層のSi微結晶の<100>軸は、Si(100)基板の[100]軸に対して角度(θ1−θa)から(θ2−θa)の範囲で傾いていることになる。ここでは、角度(θ1−θa)が−15°、角度(θ2−θa)が+15°になる。
θ1=θb−(FWHM/2), θ2=θb+(FWHM/2)
本発明の共鳴トンネルダイオードに用いるシリコン材料構造体は、(a)縮退半導体基板の上に、第1のSiO2層、Si層及び第2のSiO2層をこの順で前記第1及び第2のSiO2層が厚さ2〜6nm、前記Si層が厚さ1〜10nmとなるように積層する工程と、(b)前記工程(a)で得られた積層体を、前記Si層が多結晶となるように、真空、不活性ガス又は還元性ガスの雰囲気で加熱する工程と、(c)前記工程(b)の処理を施した積層体を、前記Si層中の{100}面以外に配向したSi微結晶は酸化してSiO2になり、{100}面に配向したSi微結晶は少なくとも一部が酸化されずに残るように、酸素を含む雰囲気で加熱する工程と、を経て製造することができる。
ここで、工程(a)では、例えばn型Si(100)基板などの縮退半導体基板の上に、第1のSiO2層、Si層及び第2のSiO2層をこの順で積層する。第1のSiO2層、Si層及び第2のSiO2層は、スパッタ法、真空蒸着法、イオンプレーティング法又は化学気相成長法により生成してもよい。例えば、第1及び第2のSiO2層は、真空下でターゲットとしてSiO2を用いた高周波マグネトロンスパッタにより生成させてもよい。また、Si層は、真空下でターゲットとしてノンドープSiを用いた高周波マグネトロンスパッタにより生成させてもよい。なお、RTD特性を得るにはSi層の厚さを1〜10nmの範囲になるようにし、第1及び第2のSiO2層の厚さを2〜6nmにするのが好ましい。
工程(b)では、工程(a)で得られた積層体を、Si層が多結晶となるように、真空、不活性ガス又は還元性ガスの雰囲気で加熱する。この工程(b)を真空雰囲気で行う場合には、その真空度を10-6Torr台になるように調整することが好ましい。不活性ガス雰囲気で行う場合には、不活性ガスとして、例えば窒素、アルゴン、ヘリウムを採用するのが好ましい。還元性ガス雰囲気で行う場合には、還元性ガスとして、例えば水素を採用するのが好ましい。このときの処理温度は、600以上1000℃以下が好ましく、800以上1000℃以下がより好ましい。昇温速度は、10〜20℃/秒が好ましく、13〜17℃/秒がより好ましい。処理時間は、処理温度によっても異なるが、例えば5分〜90分の範囲で適宜設定すればよい。
工程(c)では、工程(b)の処理を施した積層体を、Si層中の{100}面以外のSi微結晶は酸化してSiO2になり、{100}面のSi微結晶は少なくとも一部が酸化されずに残るように、酸素を含む雰囲気で加熱する。その結果、二つのSiO2層に挟まれた層は、結晶方位が所定の方位に揃ったSi微結晶がSiO2薄膜にドット状に埋め込まれた状態になる。ここで、ジャーナル・オブ・アプライド・フィジックス(J. Appl.Phys.),36巻,3770頁、1965年には、600〜850℃におけるSi(100)の酸化レートが開示されている。具体的には、600〜850℃の範囲で50℃刻みに、横軸を酸化時間(分)、縦軸を酸化膜厚(nm)とするグラフが開示されている。また、カミンズ(Kamins)著の“ポリクリスタリン・シリコン・フォア・インテグレイテッド・サーキット・アプリケーションズ”(Polycrystalline Silicon for integrated Circuit Applications)には、多結晶シリコンの酸化レートは[100]軸(つまりSi(100))が最も遅いと記述されている。このため、これらの文献に基づけば、工程(c)の条件を満たすような酸化温度及び酸化時間を設定することは、当業者であれば過度の試行錯誤を繰り返すことなく見いだすことができる。具体的には、Si{100}の酸化レートが比較的緩やかとなる酸化温度を設定し、Si{100}以外は十分酸化が進行するがSi{100}は少なくとも一部が酸化されずに残るという条件を満たす酸化時間を適宜設定すればよい。Si{100}の酸化レートが比較的緩やかとなる酸化温度は、650℃以上800℃未満、好ましくは650℃以上750℃以下の範囲に設定するのが好ましい。そして、酸化温度を700℃に設定した場合には酸化時間を20〜40分に設定し、酸化温度を650℃に設定した場合には酸化時間を60〜100分に設定し、酸化温度を750℃に設定した場合には酸化時間を3〜15分に設定する、という具合に適宜酸化時間を設定すればよい。一方、工程(c)では、圧力を0.01〜1気圧の範囲で設定することが好ましい。具体的には、酸化温度が高い(例えば750℃)ときには圧力を低めに(例えば0.01気圧とか0.1気圧)に設定し、酸化温度が低いとき(例えば650℃)のときには圧力を高め(例えば1気圧)に設定するのが好ましい。
このようにして製造されたシリコン材料構造体は、常温であっても負性抵抗が観測される、つまり常温であってもRTDとして機能するという特異な特性が得られる。また、電圧がゼロからRTDの立ち上がり電圧までの低バイアス区間では電流がほとんど流れない、つまり漏れ電流が極めて小さいという特性も有する。
[実施例1]
図2に、実施例1のシリコン材料構造体の概略図を示す。このシリコン材料構造体は、(100)面に配向した単結晶n型Siウェハである厚さ500μmのSi基板(抵抗率0.02Ω・cm以下)の上に、厚さ約6nmの第1のSiO2層と、結晶方位が<100>軸に揃ったSi微結晶がSiO2薄膜にドット状に埋め込まれた厚さ約6nmの中間層と、厚さ約6nmの第2のSiO2層とを、この順に積層したものである。なお、Si基板上に積層された第1のSiO2層、中間層及び第2のSiO2層からなる積層体の直径は、60〜200μmの範囲に設定した。
このようにSiO2/Si/SiO2構造を持つシリコン材料構造体の作製手順を以下に説明する。図3は、その作製手順を表すフローチャートである。
まず、Si基板をフッ酸水溶液(濃度10wt%)で5分間クリーニングした。すなわち、Si基板は、空気酸化によって表面がSiO2で覆われているため、このSiO2をクリーニングで除去した。続いて、高周波マグネトロンスパッタ装置に導入し、真空度1×10-7Torrまで真空引きを行った。次に、表1に示す条件にしたがって、Si基板の上にSiO2、Si、SiO2をこの順に室温で成膜して積層した(工程(a))。その後、急速加熱炉(ランプヒータ、アルバック理工(株)製のMILA3000)に導入し、真空度1×10-6Torr台になるまで真空引きを行い、昇温レート15℃/秒で900℃まで加熱し、その温度で30分間熱処理を施した(工程(b)、真空熱処理)。そして、一度室温に冷却したあと、酸素とアルゴンをそれぞれ0.5LPM、2.0LPMずつ混合した混合ガスを、急速加熱炉に導入し、昇温レート12℃/秒で700℃まで加熱し、その温度で30分間熱処理を行った(工程(c)、酸素熱処理)。この工程(c)は1気圧で実施した。なお、LPMはリットル/分の略である。このようにしてシリコン材料構造体を作製した。
[比較例1]
工程(c)つまり酸素熱処理を実施しなかった以外は、実施例1と同様にしてシリコン材料構造体を作製した。
[比較例2]
工程(c)で温度を800℃に設定した以外は、実施例1と同様にしてシリコン材料構造体を作製した。
[比較例3]
工程(c)で温度を600℃に設定した以外は、実施例1と同様にしてシリコン材料構造体を作製した。
[構造解析]
(1)XRDスペクトル
比較例1,2及び実施例1のシリコン材料構造体のXRDスペクトルを図4に示す。図4から明らかなように、比較例1及び実施例1では、Siに関するピークすなわち(111)面,(220)面,(311)面のピークが観察されたが、比較例2ではこれらのピークは観察されなかった。これは、比較例2ではSi微結晶のほとんどが酸化されたことを意味する。なお、比較例3のXRDスペクトルは、図4には示さなかったが、概ね比較例1と同様であった。これは、比較例3では酸素熱処理の温度が低すぎてSi微結晶の酸化がほとんど進行しなかったことを意味する。
(2)断面TEM像
比較例1及び実施例1のシリコン材料構造体の断面TEM像を図5に示す。図5から明らかなように、両者とも中間層にはSiの格子像が見えており、この中間層は上下からアモルファス状のSiO2層に挟まれていることがわかる。各層の厚さを図5に書き込んだ。また、実施例1の中間層は、酸素熱処理を施したことにより、比較例1の中間層に比べて厚さが1.1nm薄くなった。
(3)FFT像
比較例1、実施例1及び参考例のシリコン材料構造体の格子像を高速フーリエ変換した像(FFT像)を図6の右側に示す。なお、参考例のFFT像は、(100)面に配向した単結晶n型Siウェハを[110]軸から見た場合のFFT像である。また、FFT像に基づいて作成した逆格子点存在強度の分布を表すグラフを図6の左側に示す。図6の左側のグラフは、[100]軸を0°として1周分(360°)のプロファイルをとり、横軸を[100]軸からの角度θ、縦軸を逆格子点存在強度としたものである。
さて、FFT像は、TEM像の逆格子空間を表しており、TEM像の周期構造はFFT像にスポットやリングとして現れる。比較例1のFFT像には、リングが見られる。このリングは{111}面を示している。このようなリングが見られたということは、比較例1の中間層は多結晶シリコンを含んでいることを意味する。これに対して、実施例1のFFT像には、リングに沿って明るいスポットが4つ見られる。この4つのスポットは{111}面を示している。ここで、参考例のFFT像には、同様の4つのスポットが見られる。また、参考例のプロファイルを表すグラフには、4つのピークが見られる。実施例1のプロファイルは、この参考例のプロファイルと類似しており、参考例の4つのピーク位置と概ね一致する位置にピークを有している。したがって、実施例1のシリコン材料構造体の中間層は、(100)面に配向したSi微結晶が埋め込まれた構造になっているといえる。
このような構造になる理由は、以下のように推察される。図7はシリコン材料構造体の断面を模式的に表した説明図であり、(a)は酸素熱処理前、(b)は酸素熱処理後を表す。図7(a)に示すように、酸素熱処理前は、Si層は多結晶構造であるが、酸素熱処理により、外部から酸素分子もしくは酸素原子がSi層に拡散していき、あるいはSiO2/Si界面で酸素がSi層へ拡散し、酸化レートが速いSi微結晶を優先的に酸化していく。ここで、前出のカミンズ(Kamins)の文献によると、多結晶シリコンの酸化レートは[100]軸が最も遅いと記述されていることから、(100)面以外に配向したSi微結晶が優先的に酸化され、最終的に図7(b)に示すようにSi(100)に配向しているSi微結晶が残る。すなわち、Si層は、酸素熱処理により、SiO2薄膜中にSi(100)に配向したSi微結晶が埋め込まれた構造を持つ中間層に変化する。
参考例のプロファイルを示すグラフ(図6参照)から、Si(100)基板の[100]軸に対する[111]軸のなす角度(ピーク位置)θaは57°であると読み取れる。これに対して、実施例1のプロファイルを示すグラフを正規分布でカーブフィッティングし(図8参照)、Si微結晶の結晶方位[100]軸のピーク位置θb及び半値幅FWHMを求めたところ、ピーク位置θbは61°、半値幅FWHMは18°であった。このため、中間層のSi微結晶の[100]軸は、θ1〜θ2つまり52〜70°の範囲に存在し(下記式参照)、Si(100)基板の[100]軸に対して52°−57°=−5°から70°−57°=13°の範囲で傾いている。
θ1=61°-(18°/2)=52°, θ2=61°+(18°/2)=70°
以上のことから、実施例1の酸素熱処理は、中間層のシリコン微結晶の配向性を均質化する効果があるといえる。
[特性]
(1)IV特性
次に、実施例1のシリコン材料構造体の第2のSiO2層の上にフォトリソグラフィ技術により直径60μm、膜厚300nmのAl電極を形成した。また、Si基板の裏面全面にも同Al電極を形成した。そして、両Al電極間に電圧を印加してIV特性を測定した。図9に、測定温度100K〜350K(−173℃〜77℃)のIV特性を示す。ピーク電流とバレー電流の比をとったピーク・ツゥ・バレー比(Peak-to-valley ratio,PVR)の温度変化に対する特性及び半値幅(FWHM)の温度変化に対する特性を図10に示す。図9から明らかなように、すべての温度領域で、特定の電圧において電流が急激に減少する現象(負性抵抗)が見られた。特に、室温(300K)以上の350Kでも負性抵抗を示しているが、これは世界初である。また、負性抵抗のピーク電圧値及びピーク電流値は、いずれも温度上昇に伴って減少する傾向にあった。更に、電圧ゼロからピークの立ち上がり電圧に至るまでの低バイアス区間において漏れ電流がきわめて少なかった。また、図10から明らかなように、PVRは温度250Kで最大値4.7を示したが、FWHMは温度によらずほとんど変わらなかった。なお、比較例1は、温度5Kという極低温でもRTDのピークは見られなかった。
ところで、図9のIV特性は、生データの電流値から、バックグラウンド電流と考えられる分(4−5pA)を差し引いてプロットしたが、バックグラウンド電流のオリジンが断定できていないため、生データに基づいてプロットしたIV特性を図11に示す。また、図11のIV特性に基づいて作成したPVRの温度変化に対する特性及びFWHMの温度変化に対する特性を図12に示す。図12では、PVRは温度250Kで最大値4.2を示した。
(2)微少電流検出顕微鏡像
実施例1につき、微少電流検出顕微鏡像のデータを取得した。その結果を図13に示す。このデータは、導電性カンチレバーを用いたAFMにより、サンプルのトポグラフ(凹凸像)と電流像とを同時にプロービングすることにより得られたものである。図13から明らかなように、実施例1の最表面、すなわち第2のSiO2層表面の形状は、原子レベルで平坦であるが、局所的に電流が検出された。電流像における黒い斑点が電流を流すパスになっていると思われる。このことは、{100}面に配向したSi微結晶が孤立した量子ドットとして振る舞い、その量子ドットをトンネル電流が流れることを示唆している。つまり、本結果は、図7(b)に示した構造モデルを支持するものである。
(3)立ち上がり電圧VCの電極面積依存性
第2のSiO2層上のAl電極の直径を100μm、200μmに代えた以外は、上記(1)と同様にしてRTDを作製し、それぞれの立ち上がり電圧VC(電流が流れ始めるときの電圧)を測定した。その結果を図14に示す。図14は、横軸にAl電極の直径、縦軸に立ち上がり電圧VCをとったグラフであり、太線は実験データを表し、細線はフィッティングした曲線を表す。一般的なRTDの場合、立ち上がり電圧VCは電極面積に依存せず、電極面積は単に電流量を決めるパラメータであることが知られている。しかし、図14から、本実施例のRTDは、立ち上がり電圧VCは直径Dの二乗に反比例することがわかった。これは、電極領域(一対の電極に挟まれた領域)に存在するナノ構造体の数が電極面積によって変化するからと考えられる。本実施例のRTDで使用するシリコン材料構造体は、Si微結晶がSiO2薄膜にドット状に埋め込まれた構造であるため、Si微結晶の一つ一つがコンデンサの役割を持つと考えれば、Si微結晶の数密度nCと電極面積Sとの積が電極領域に存在するSi微結晶の数Nなので、Si微結晶の静電容量をC0とすると、電極領域の合成静電容量Cは下記式(1)で表される。
ここで、電荷Qが帯電している微小コンデンサ(単電子接合)に、電圧Vを印加して電子を1個トンネルさせて充電する場合を考える。すなわち、コンデンサに充電されている電荷量Qを、電子1個の充電によってQ−eにする。充電前後のエネルギー変化ΔEは、式(2)で表される。このため、eVがe2/2C以下では、ΔEは負になりトンネル前後でエネルギーが増えるという自然現象ではあり得ないことが起こってしまうことから、たった一つの電子でさえ充電されず、コンデンサの電荷量は印加電圧Vの増加にもかかわらず電荷量Qのままだと考えられる。言い換えると、電圧を印加しても電流が流れない状態(一般にはクーロンブロッケードといわれる現象)が発現すると考えられる。電子1個を充電するのにつまり電流を流すために必要なエネルギーをECとすると、このエネルギーECは下記式(3)で表される。式(3)から、RTDがスイッチングする印加電圧VC(=EC/e)は電極の直径DやSi微結晶の数密度nCなどによって所望の値に設計することができることがわかる。図15は、電極の直径Dが60μmと200μmのときのIV特性のグラフである。この図15から、実際に、直径Dにより立ち上がり電圧VCを所望の値に設計できることが示唆された。また、既述の図9からは、温度により立ち上がり電圧VCを所望の値に設計できることが示唆された。こうした本実施例のRTDは、図16の左側に示すようなアナログ電子回路と一般的なRTDとを組み合わせた素子と同じ機能を実現可能な二端子能動素子といえる。
[その他]
実施例1で酸素熱処理の温度を650℃、750℃に設定した場合も、実施例1とほぼ同様の結果が得られた。

Claims (7)

  1. 縮退半導体基板上に、厚さ2〜6nmの第1のSiO2層、結晶方位が所定の方位に揃ったSi微結晶がSiO2薄膜にドット状に埋め込まれた厚さ1〜10nmの中間層及び厚さ2〜6nmの第2のSiO2層がこの順で積層されたシリコン材料構造体と、
    該シリコン材料構造体の表裏両面に貼り付けられた一対の電極と、
    を備えた共鳴トンネルダイオード。
  2. 横軸を印加電圧、縦軸を電極間を流れる電流とする電流電圧特性では、印加電圧がゼロからピークの立ち上がり位置までの低電圧区間では漏れ電流がほとんど流れない、
    請求項1に記載の共鳴トンネルダイオード。
  3. 横軸を印加電圧、縦軸を電極間を流れる電流とする電流電圧特性では、前記一対の電極の面積が大きいほどピーク時の電圧が小さくなる、
    請求項1又は2に記載の共鳴トンネルダイオード。
  4. 横軸を印加電圧、縦軸を電極間を流れる電流とする電流電圧特性では、温度が高いほどピーク時の電圧が小さくなる、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の共鳴トンネルダイオード。
  5. 前記第1のSiO2層は、縮退半導体基板の上に形成され、前記Si微結晶は、前記結晶方位が<100>軸であり該軸が前記縮退半導体の法線に対して±15°の範囲で傾いている、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の共鳴トンネルダイオード。
  6. 前記縮退半導体は、単結晶基板である、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の共鳴トンネルダイオード。
  7. 少なくとも300Kで負性抵抗を示す、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の共鳴トンネルダイオード。
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