JP2003124357A - 半導体メモリ - Google Patents

半導体メモリ

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JP2003124357A
JP2003124357A JP2001316132A JP2001316132A JP2003124357A JP 2003124357 A JP2003124357 A JP 2003124357A JP 2001316132 A JP2001316132 A JP 2001316132A JP 2001316132 A JP2001316132 A JP 2001316132A JP 2003124357 A JP2003124357 A JP 2003124357A
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JP
Japan
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floating gate
diffusion layer
gate
semiconductor memory
voltage
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Application number
JP2001316132A
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English (en)
Inventor
Hideaki Fujiwara
英明 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ベリファイ書き込みを行うことなく、簡単な制
御で、かつ、高速に多値書き込みを行うことが可能な半
導体メモリを提供する。 【解決手段】この半導体メモリは、浮遊ゲート5と、浮
遊ゲート5と容量結合され、浮遊ゲート5の電位を制御
するためのソース拡散層2とを備え、データの書き込み
時に、ソース拡散層2に印加する電圧を3つの異なる正
電圧に設定することにより、浮遊ゲート5に注入される
電子の量を制御して3つの書き込みレベルを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体メモリに
関し、より特定的には、不揮発性の半導体メモリに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気メモリであるハードディスク
およびフロッピー(登録商標)ディスクに代替可能な半
導体メモリとして、EPROM(Erasable a
nd Programmable Read Only
Memory)やEEPROM(Electrica
lly Erasable and Programm
able Read Only Memory)などの
不揮発性の半導体メモリが注目されている。
【0003】EPROMやEEPROMのメモリセルで
は、浮遊ゲート電極にキャリアを蓄積し、キャリアの有
無によりデータの記憶を行うとともに、キャリアの有無
によるしきい値電圧の変化を検出することによりデータ
の読み出しを行っている。特に、EEPROMには、メ
モリセルアレイ全体でデータの消去を行うか、または、
メモリセルアレイを任意のブロックに分けて各ブロック
単位でデータの消去を行うフラッシュEEPROMがあ
る。このフラッシュEEPROMは、フラッシュメモリ
とも呼ばれ、大容量化、低消費電力化および高速化が可
能で耐衝撃性に優れるという特長を有する。このため、
フラッシュEEPROMは、種々の携帯機器で使用され
ている。また、フラッシュEEPROMのメモリセル
は、1つのトランジスタから構成されるとともに、EE
PROMと比べて高集積化が容易であるという利点を有
する。
【0004】従来、フラッシュEEPROMを構成する
メモリセルとして、スタックトゲート型およびスプリッ
トゲート型が提案されている。
【0005】スタックトゲート型メモリセルにおいて、
浮遊ゲート電極に電子を蓄積させる書き込み動作では、
半導体基板のチャネル中の電子をホットエレクトロンに
して浮遊ゲートに注入する。その際、制御ゲート電極に
10数Vの電圧を印加する必要がある。また、スタック
トゲート型メモリセルにおいて、浮遊ゲート電極に蓄積
した電子を引き抜く消去動作では、ソース領域から浮遊
ゲート電極にファウラーノルドハイム・トンネル電流
(Fowler−Nordheim Tunnel C
urrent、以下、FNトンネル電流という)を流
す。その際、ソース領域に10数Vの電圧を印加する必
要がある。
【0006】スプリットゲート型メモリセルにおいて、
浮遊ゲート電極に電子を蓄積させる書き込み動作では、
半導体基板のチャネル中の電子をホットエレクトロンに
して浮遊ゲート電極に注入する。その際、ソース領域に
10数Vの電圧を印加する必要がある。また、スプリッ
トゲート型メモリセルにおいて、浮遊ゲート電極から電
子を引き抜く消去動作では、制御ゲート電極から浮遊ゲ
ート電極にFNトンネル電流を流す。その際、制御ゲー
ト電極に10数Vの電圧を印加する必要がある。
【0007】このように、従来のスタックトゲート型お
よびスプリットゲート型のメモリセルでは、書き込み動
作において浮遊ゲート電極に電子を注入するのにホット
エレクトロンを利用し、消去動作において浮遊ゲート電
極に蓄積された電子を引き抜くのにFNトンネル電流を
利用している。
【0008】ところで、浮遊ゲート電極に蓄積されたキ
ャリアを長期間にわたって保持するには、浮遊ゲート電
極を取り囲む絶縁膜の膜厚を厚くする必要がある。しか
し、浮遊ゲート電極に電子を注入または引き抜く際に、
ホットエレクトロンまたはFNトンネル電流を利用して
いる。このため、浮遊ゲート電極を取り囲む絶縁膜の膜
厚を厚くするほど、書き込み動作または消去動作におい
て制御ゲート電極やソース領域に印加する電圧(以下、
メモリセルの動作電圧)を高くする必要がある。
【0009】また、メモリセルの動作電圧は昇圧回路で
生成される。この場合、実用上生成可能な電圧は10数
Vまでである。一方、浮遊ゲート電極を取り囲む絶縁膜
としてシリコン酸化膜を用いた場合、メモリセルの動作
電圧を10数Vとすると、そのシリコン酸化膜の膜厚
を、10数nm以上にするのは困難である。したがっ
て、従来は、メモリセルの動作電圧を10数Vに抑える
ために、浮遊ゲート電極を取り囲む絶縁膜としてシリコ
ン酸化膜を用いる場合、シリコン酸化膜の膜厚を10数
nm以下としている。そのシリコン酸化膜の膜厚が、8
nm以上であれば、浮遊ゲート電極に蓄積された電子を
実用上ある程度満足できる期間保持することができるこ
とが知られている。
【0010】なお、浮遊ゲート電極に正孔を蓄積させる
場合も、上記した電子を蓄積させる場合と同様、浮遊ゲ
ート電極を取り囲む絶縁膜としてのシリコン酸化膜の膜
厚を8nm以上にすることによって、浮遊ゲート電極に
蓄積された正孔を実用上ある程度満足できる期間保持す
るようにしている。
【0011】また、近年、高集積化技術の一種として、
セル面積を変えずに集積度を向上させることが可能なセ
ルの多値化が注目を集め始めている。そして、4値/セ
ル(2ビット/セル)程度が実用化されている。多値記
録には、4値それぞれのばらつきと中央値とを精密に制
御する必要がある。このため、従来では、書き込みおよ
び読み出しを繰り返しながら、徐々に設定された書き込
みレベルにまで到達させるベリファイ書き込みが行われ
ていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ベリファイ書き込みでは、上記のように、書き込みおよ
び読み出しを繰り返しながら、徐々に設定された書き込
みレベルにまで到達させるため、制御が複雑化する。こ
のため、制御回路が複雑になるとともに、高速な書き込
みを行うのが困難であるという問題点があった。
【0013】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたものであり、この発明の1つの目的は、
ベリファイ書き込みを行うことなく、簡単な制御で、か
つ、高速に多値書き込みを行うことが可能な半導体メモ
リを提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1による半導体メ
モリは、浮遊ゲートと、浮遊ゲートと容量結合され、浮
遊ゲートの電位を制御するための拡散層および制御ゲー
トのいずれか一方からなる電位制御部とを備え、データ
の書き込み時に、電位制御部に印加する電圧を複数の異
なる電圧に設定することにより、浮遊ゲートに注入され
るキャリアの量を制御して複数の書き込みレベルを得
る。
【0015】請求項1では、上記のように、データの書
き込み時に、電位制御部に印加する電圧を複数の異なる
電圧に設定することにより、浮遊ゲートに注入されるキ
ャリアの量を制御して複数の書き込みレベルを得るよう
に構成することによって、電位制御部に印加する複数の
異なる電圧を決めて書き込むだけで、自動的に異なった
書き込みレベルに制御される。これにより、書き込みお
よび読み出しを繰り返しながら、徐々に設定された書き
込みレベルにまで到達させるベリファイ書き込みを行う
必要がなくなるので、ベリファイ書き込みを行うための
複雑な制御回路が不要になるとともに、書き込み動作の
高速化を図ることができる。その結果、ベリファイ書き
込みを行うことなく、簡単な制御で、かつ、高速に多値
書き込みを行うことができる。
【0016】請求項2による半導体メモリは、請求項1
の構成において、電位制御部は、拡散層であり、拡散層
に印加する電圧が高いほど、浮遊ゲートに蓄積される電
子の量が少なくなる電圧範囲を有する。このように構成
すれば、拡散層に印加する電圧を複数の異なる正電圧に
設定することにより、容易に、複数の異なる書き込みレ
ベルを得ることができる。
【0017】請求項3による半導体メモリは、請求項1
の構成において、電位制御部は、制御ゲートであり、制
御ゲートに印加する電圧が高いほど、浮遊ゲートに蓄積
される電子の量が多くなる。このように構成すれば、制
御ゲートに印加する電圧を複数の異なる正電圧に設定す
ることにより、容易に、複数の異なる書き込みレベルを
得ることができる。
【0018】請求項4による半導体メモリは、請求項1
〜3のいずれかの構成において、データの書き込み時
に、電子が流れ込む拡散層とは反対側の浮遊ゲートの端
部近傍に、ホットエレクトロンが注入されるとともに、
電子が流れ込む拡散層の近傍で、ホットエレクトロンに
よってたたき出されたホットホールが浮遊ゲートに注入
される。このように構成すれば、電位制御部に印加する
電圧を複数の異なる正電圧に設定することにより、その
正電圧値に応じて浮遊ゲートに注入されるホットエレク
トロンおよびホットホールの注入量が自動的に決まるの
で、容易に、複数の異なる書き込みレベルを得ることが
できる。
【0019】請求項5による半導体メモリは、請求項1
〜4のいずれかの構成において、拡散層の浮遊ゲート下
に位置する部分は、拡散層の中央部よりも低い不純物濃
度を有する。このように構成すれば、浮遊ゲートにホッ
トエレクトロンが注入されて浮遊ゲートの電位が負電位
方向に変化するにしたがって、その拡散層の不純物濃度
の低い部分の表面が空乏化する。これにより、拡散層と
浮遊ゲートとの電位差を生じやすくすることができるの
で、低い拡散層電位で書き込みレベル差を取ることがで
きる。
【0020】請求項6による半導体メモリは、請求項1
〜5のいずれかの構成において、電位制御部は、拡散層
であり、データの書き込み時に、拡散層に印加する複数
の電圧を発生させるための拡散層電圧発生手段をさらに
備える。このように構成すれば、容易に、拡散層に印加
する複数の電圧を発生させることができる。
【0021】請求項7による半導体メモリは、請求項1
〜5のいずれかの構成において、電位制御部は、制御ゲ
ートであり、データの書き込み時に、制御ゲートに印加
する複数の電圧を発生させるためのゲート電圧発生手段
をさらに備える。このように構成すれば、容易に、制御
ゲートに印加する複数の電圧を発生させることができ
る。
【0022】請求項8による半導体メモリは、浮遊ゲー
トと、浮遊ゲートと容量結合され、浮遊ゲートの電位を
制御するための拡散層および制御ゲートのいずれか一方
からなる電位制御部とを備え、データの書き込み時に、
電位制御部に印加する電圧を設定することにより、浮遊
ゲートに注入されるキャリアの量を制御する。
【0023】請求項8では、上記のように、データの書
き込み時に、電位制御部に印加する電圧を設定すること
により、浮遊ゲートに注入されるキャリアの量を制御す
ることによって、電位制御部に印加する複数の異なる電
圧を決めて書き込むだけで、自動的に異なった書き込み
レベルに制御される。これにより、書き込みおよび読み
出しを繰り返しながら、徐々に設定された書き込みレベ
ルにまで到達させるベリファイ書き込みを行う必要がな
くなるので、ベリファイ書き込みを行うための複雑な制
御回路が不要になるとともに、書き込み動作の高速化を
図ることができる。その結果、ベリファイ書き込みを行
うことなく、簡単な制御で、かつ、高速に多値書き込み
を行うことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0025】(第1実施形態)図1は、本発明の第1実
施形態による半導体メモリのメモリセルを示した断面図
である。まず、図1を参照して、本発明の第1実施形態
による半導体メモリのメモリセル100の構造について
説明する。
【0026】第1実施形態による半導体メモリのメモリ
セル100は、スプリットゲート型である。このメモリ
セル100では、シリコン基板1の表面に、ソース拡散
層2とドレイン拡散層3とが所定の間隔を隔てて形成さ
れている。ソース拡散層2の浮遊ゲート5下に位置する
部分には、低不純物濃度領域2aが形成されている。ま
た、ソース拡散層2とドレイン拡散層3との間のドレイ
ン拡散層3側のシリコン基板1上には、シリコン酸化膜
からなるゲート絶縁膜6を介して、ポリシリコン膜から
なる制御ゲート(コントロールゲート;CG)7が形成
されている。
【0027】また、ソース拡散層2とドレイン拡散層3
との間のソース拡散層2側のシリコン基板1上には、シ
リコン酸化膜からなるゲート絶縁膜4を介して、浮遊ゲ
ート(フローティングゲート;FG)5が形成されてい
る。また、制御ゲート7と浮遊ゲート5との間には、シ
リコン酸化膜からなるトンネル絶縁膜8が形成されてい
る。
【0028】図2は、図1に示した第1実施形態のスプ
リットゲート型のメモリセルを含む半導体メモリの全体
構成を示したブロック図である。図2を参照して、以下
に、第1実施形態の半導体メモリ150の全体構成につ
いて説明する。メモリセルアレイ151は、複数のメモ
リセル100がマトリックス状に配置されて構成されて
いる(図2では図面を簡略化するために、4個のメモリ
セル100のみを示している)。
【0029】行(ロウ)方向に配列された各メモリセル
100において、各制御ゲート7は、共通のワード線W
1〜WLnに接続されている。列(カラム)方向に配列
された各メモリセル100において、ドレイン拡散層3
は、共通のビット線BL1〜BLnに接続され、ソース電
極10は、共通のソース線SLに接続されている。
【0030】各ワード線WL1〜WLnは、ロウデコーダ
152に接続され、各ビット線BL 1〜BLnは、カラム
デコーダ153に接続されている。
【0031】外部から指定されたロウアドレスおよびカ
ラムアドレスは、アドレスピン154に入力される。そ
のロウアドレスおよびカラムアドレスは、アドレスピン
154からアドレスラッチ155へ転送される。アドレ
スラッチ155でラッチされた各アドレスのうち、ロウ
アドレスはアドレスバッファ156を介してロウデコー
ダ152へ転送され、カラムアドレスは、アドレスバッ
ファ156を介してカラムデコーダ153へ転送され
る。
【0032】ロウデコーダ152は、各ワード線WL1
〜WLnのうち、アドレスラッチ155でラッチされた
ロウアドレスに対応したワード線を選択するとともに、
ゲート電圧制御回路157からの信号に基づいて、各ワ
ード線WL1〜WLnの電位を後述する各動作モードに対
応して制御する。
【0033】カラムデコーダ153は、各ビット線BL
1〜BLnのうち、アドレスラッチ155でラッチされた
カラムアドレスに対応したビット線を選択し、ドレイン
電圧制御回路158からの信号に基づいて、各ビット線
BL1〜BLnの電位を後述する各動作モードに対応して
制御する。
【0034】外部から指定されたデータは、データピン
159に入力される。そのデータは、データピン159
から入力バッファ160を介してカラムデコーダ153
へ転送される。カラムデコーダ153は、各ビット線B
1〜BLnの電位を、そのデータに対応して後述するよ
うに制御する。
【0035】任意のメモリセル100から読み出された
データは、各ビット線BL1〜BLnからカラムデコーダ
153を介してセンスアンプ群161へ転送される。セ
ンスアンプ群161は、複数の電流センスアンプからな
る。センスアンプ群161で判別されたデータは、出力
バッファ162からデータピン159を介して外部へ出
力される。
【0036】ここで、第1実施形態によるソース電圧制
御回路10は、ソース線SLの電位を後述する各動作モ
ードに対応して制御する。具体的には、書き込み動作に
おいては、ソース線SLの電位を3つの異なる電位に制
御する。このため、ソース電圧制御回路10は、ソース
拡散層2に印加される3つの異なる電圧を発生させるた
めの回路(図示せず)を含んでいる。なお、このような
3つの異なる電圧を発生させるための回路は、従来から
広く知られた抵抗分割などの手法を用いて容易に形成す
ることができるので、その回路の詳細は省略する。この
ソース電圧制御回路10は、本発明の「拡散層電圧発生
手段」の一例である。
【0037】なお、上記した各回路(10、152〜1
62)の動作は、制御コア回路164によって制御され
る。
【0038】次に、上記のように構成された第1実施形
態の半導体メモリ150の各動作(書き込み動作、消去
動作、読み出し動作)について説明する。ソース拡散層
2には、ソース線SLを介してソース電圧Vsが印加さ
れる。ドレイン拡散層3には、ビット線BL1〜BLn
介して、ドレイン電圧Vdが印加される。制御ゲート7
には、ワード線WL1〜WLnを介して、制御ゲート電圧
Vcgが印加される。
【0039】(書き込み動作)書き込み動作を行う前に
は、浮遊ゲート5は、消去状態(電子が引き抜かれてい
る状態)にあり、正の電位を保っている。また、第1実
施形態では、浮遊ゲート5をゲートとするトランジスタ
および制御ゲート7をゲートとするトランジスタのそれ
ぞれのしきい値電圧Vtは、共に0.5Vとする。
【0040】ここで、図1に示した第1実施形態のメモ
リセル100では、多値書き込みの動作に特長点があ
る。すなわち、本願発明者は、図1に示したような、ソ
ース拡散層2が浮遊ゲート5に強くカップリングしてい
る構造を有するメモリセル100において、書き込み動
作時に、ソース拡散層2に印加する電圧を上げれば上げ
るほど、書き込みレベルが下がる現象を見いだした。こ
の現象は、以下のような動作原理に起因するものと考え
られる。
【0041】すなわち、図1に示すように、書き込み時
には、浮遊ゲート5と制御ゲート7との間で加速された
ホットエレクトロン(電子)の一部が浮遊ゲート5に注
入される。そして、浮遊ゲート5に注入されなかったホ
ットエレクトロンは、ソース拡散層2の近傍でホットホ
ール(正孔)を叩き出す。そして、この叩き出されたホ
ットホールが浮遊ゲート5に注入される。この場合、ソ
ース拡散層2に印加される電圧が高いほど、ソース拡散
層2と浮遊ゲート5との電位差が大きくなるので、書き
込み動作の早い段階からホットホールが浮遊ゲート5に
注入される。このため、ソース拡散層2に印加される電
圧が高いほど、浮遊ゲート5の電子の量(電荷量)が少
なくなるので、ソース拡散層2に印加する電圧を上げる
ほど、書き込みレベルが下がると考えられる。
【0042】本願発明者は、上記のような現象を多値書
き込みに利用することを考え出した。図3は、本発明の
第1実施形態による半導体メモリの多値書き込み動作を
説明するための特性図である。図3に示した特性図で
は、横軸に書き込み時間、縦軸に浮遊ゲート5の電荷量
が取られている。この場合、メモリセル100の動作電
圧を、ドレイン電圧Vd:0.5V、制御ゲート電圧V
cg:1.5Vにするとともに、ソース電圧Vsを6.
5V、9.0V、11.0Vの3種類の異なる電圧値に
設定する。
【0043】上記のような3種類の異なる電圧をソース
拡散層2に印加することによって、図3に示すように、
所定の書き込み時間経過後に、自動的に3つの異なる書
き込みレベルに制御される。このように3つの異なる書
き込みレベルと、何も書き込まない場合とを併せて、4
値/セル(2ビット/セル)の多値書き込みを行うこと
ができる。
【0044】第1実施形態では、上記のように、ソース
拡散層2に印加する3つの異なる電圧(6.5V、9.
0V、11.0V)を決めて書き込むだけで、自動的に
異なった3つの書き込みレベルに制御されるので、容易
に多値書き込みを行うことができる。また、書き込みお
よび読み出しを繰り返しながら、徐々に設定された書き
込みレベルにまで到達させる従来のベリファイ書き込み
を行う必要がなくなるので、ベリファイ書き込みを行う
ための複雑な制御回路が不要になるとともに、書き込み
動作の高速化を図ることができる。その結果、ベリファ
イ書き込みを行うことなく、簡単な制御で、かつ、高速
に多値書き込みを行うことができる。
【0045】また、第1実施形態では、図1に示すよう
に、ソース拡散層2の浮遊ゲート5下に位置する部分
に、低不純物濃度領域2aを設けることによって、浮遊
ゲート5にホットエレクトロンが注入されて浮遊ゲート
5の電位が負電位方向に変化するにしたがって、そのソ
ース拡散層2の低不純物濃度領域2aの表面が空乏化す
る。これにより、ソース拡散層2と浮遊ゲート5との電
位差を生じやすくすることができるので、低いソース拡
散層2の電位で書き込みレベル差を容易にとることがで
きる。
【0046】また、第1実施形態では、図2に示したよ
うな、ソース拡散層2に印加される3つの異なる電圧を
発生させるための回路を含むソース電圧制御回路10を
設けることによって、容易に、ソース拡散層2に印加す
る3つの異なる電圧を発生させることができる。
【0047】(消去動作)消去動作においては、メモリ
セル100の動作電圧を、ソース電圧Vs:0V、ドレ
イン電圧Vd:0V、制御ゲート電圧Vcg:12Vに
設定する。この場合、ソース拡散層2は、浮遊ゲート5
と静電容量的に強くカップリングしているので、浮遊ゲ
ート5の電位はほぼ0Vとなる。
【0048】一方、制御ゲート7の電位は12Vである
ので、制御ゲート7と浮遊ゲート5との間に位置するト
ンネル絶縁膜8には、高電界が発生する。その結果、F
Nトンネル電流が流れ、浮遊ゲート5の先端部5aから
制御ゲート7に電子が引き抜かれて、データの消去が行
われる。
【0049】(読み出し動作)読み出し動作において
は、メモリセル100の動作電圧を、ソース電圧Vs:
0V、ドレイン電圧Vd:2.5V、制御ゲート電圧V
cg:2.5Vとする。
【0050】浮遊ゲート5に電子が蓄積されていない状
態(消去状態)では、浮遊ゲート5が正に帯電するた
め、浮遊ゲート5下のチャネル領域は、オンの状態とな
る。また、浮遊ゲート5に電子が蓄積されている状態
(書き込み状態)では、浮遊ゲート5が負に帯電するた
め、浮遊ゲート5下のチャネル領域は、オフの状態とな
る。
【0051】チャネル領域がオンの状態では、オフの状
態よりもソース拡散層2とドレイン拡散層3との間に電
流が流れやすい。また、オフの状態でも、書き込みレベ
ルによってソース拡散層2とドレイン拡散層3との間に
流れる電流量が異なる。したがって、ソース拡散層2と
ドレイン拡散層3との間に流れる電流(セル電流)の量
を検出することによって、浮遊ゲート5に電子が蓄積さ
れているか否か、および、電子が蓄積されている場合の
3つの書き込みレベルを判別することが可能となる。こ
れにより、メモリセル100に記憶された多値データを
読み出すことができる。
【0052】(第2実施形態)図4は、本発明の第2実
施形態による半導体メモリのメモリセルを示した断面図
である。この第2実施形態では、スタックゲート型のメ
モリセル構造について本発明を適用した例について説明
する。
【0053】まず、図4を参照して、第2実施形態によ
る半導体メモリのメモリセル200の構造について説明
する。この第2実施形態によるメモリセル200では、
シリコン基板11の表面に、ソース拡散層12とドレイ
ン拡散層13とが所定の間隔を隔てて形成されている。
また、ソース拡散層12とドレイン拡散層13との間の
チャネル領域上には、約8nmの厚みを有するSiO2
膜からなるゲート絶縁膜14を介して、約50nmの厚
みを有するポリシリコン膜からなる浮遊ゲート(フロー
ティングゲート;FG)15が形成されている。
【0054】浮遊ゲート15上には、約8nmの厚みを
有するSiO2膜からなる絶縁膜16を介して、約15
0nmの厚みを有するポリシリコン膜からなる制御ゲー
ト(コントロールゲート;CG)17が形成されてい
る。制御ゲート17上には、約50nmの厚みを有する
SiN膜18が形成されている。浮遊ゲート15、制御
ゲート17およびSiN膜18の側面には、約15nm
の厚みを有するSiO2膜からなるサイドウォール絶縁
膜19が形成されている。また、サイドウォール絶縁膜
19に隣接するシリコン基板11の表面の領域には、約
5nmの厚みを有する熱酸化膜20が形成されている。
【0055】ソース拡散層12の浮遊ゲート15下に位
置する部分には、低不純物濃度領域12aが形成されて
いる。ドレイン拡散層13の端部は、浮遊ゲート15の
端部から所定の間隔を隔ててオフセット状態になるよう
に形成されている。
【0056】図5は、図4に示した第2実施形態のスタ
ックゲート型のメモリセルを含む半導体メモリの全体構
成を示したブロック図である。図5を参照して、この第
2実施形態の半導体メモリ250が、図2に示した第1
実施形態の半導体メモリ150と異なるのは、メモリセ
ルアレイ251を構成するメモリセル200の構造と、
ゲート電圧制御回路30と、ソース電圧制御回路163
とである。
【0057】具体的には、メモリセルアレイ251は、
複数のスタックゲート型のメモリセル200がマトリク
ス状に配置されて構成されている(図5では図面を簡略
化するために、4個のメモリセル200のみを示してい
る)。
【0058】また、図5に示した第2実施形態の半導体
メモリでは、ゲート電圧制御回路30は、制御ゲート1
7に印加する3つの異なる電圧を発生させるための回路
(図示せず)を含んでいる。なお、このような制御ゲー
ト17に印加する3つの異なる電圧を発生させるための
回路は、従来から広く知られた抵抗分割などの手法を用
いて容易に形成することができるので、その回路の詳細
は省略する。このゲート電圧制御回路30は、本発明の
「ゲート電圧発生手段」の一例である。
【0059】なお、図5に示したソース電圧制御回路1
63は、従来のソース電圧制御回路と同様、ソース線S
Lの電位を後述する各動作モードに対応して制御するも
のである。
【0060】図5に示した第2実施形態の半導体メモリ
のその他の回路(153〜156、158〜162およ
び164)の構成および機能は、図2に示した第1実施
形態の半導体メモリと同様である。
【0061】次に、上記のように構成された第2実施形
態の半導体メモリ250の各動作(書き込み動作、消去
動作、読み出し動作)について説明する。ソース拡散層
12には、ソース線SL1〜SLnを介してソース電圧V
sが印加される。ドレイン拡散層13には、ビット線B
1〜BLnを介して、ドレイン電圧Vdが印加される。
制御ゲート17には、ワード線WL1〜WLnを介して、
制御ゲート電圧Vcgが印加される。
【0062】(書き込み動作)ここで、図4および図5
に示した第2実施形態の半導体メモリでは、上記した第
1実施形態と同様、多値書き込みの動作に特長点があ
る。ただし、この第2実施形態では、上記第1実施形態
と異なり、制御ゲート17に印加する制御ゲート電圧V
cgを3つの異なる電圧に設定する。
【0063】すなわち、本願発明者は、図4に示したよ
うな、制御ゲート17が浮遊ゲート15に強くカップリ
ングしている構造を有するメモリセル200において、
書き込み動作時に、制御ゲート17に印加する電圧を上
げれば上げるほど、書き込みレベルが上昇する現象を見
いだした。この現象は、以下のような動作原理に起因す
るものと考えられる。
【0064】図4に示すように、書き込み時には、浮遊
ゲート15とドレイン拡散層13との間で加速されたホ
ットエレクトロン(電子)の一部が浮遊ゲート15に注
入される。そして、浮遊ゲート15に注入されなかった
ホットエレクトロンは、ソース拡散層12の近傍でホッ
トホール(正孔)を叩き出す。そして、この叩き出され
たホットホールが浮遊ゲート15に注入される。この場
合、制御ゲート17に印加される電圧が高いほど、浮遊
ゲート15の電位が負電位方向に下がりにくいため、ソ
ース拡散層12と浮遊ゲート15との電位差が大きくな
りにくい。このため、制御ゲート17に印加する電圧が
高いほど、ホットホールが浮遊ゲート15に注入される
のが遅くなるので、制御ゲート17に印加される電圧が
高いほど、浮遊ゲート15の電子の量(電荷量)が多く
なる。このため、制御ゲート15に印加する電圧を上げ
るほど、書き込みレベルが上昇すると考えられる。
【0065】本願発明者は、この現象を多値書き込みに
利用することを考え出した。図6は、本発明の第2実施
形態による半導体メモリの多値書き込み動作を説明する
ための特性図である。図6に示した特性図では、横軸に
書き込み時間、縦軸に浮遊ゲート5の電荷量が取られて
いる。この場合、メモリセル200の動作電圧を、ドレ
イン電圧Vd:0V、ソース電圧Vs:5.0Vにする
とともに、制御ゲート電圧Vcgを、4.0V、4.5
Vおよび5.0Vの3種類の異なる電圧値に設定する。
【0066】このように3種類の異なる電圧値を書き込
み動作時に制御ゲート17に印加することによって、図
6に示すように、所定の書き込み時間経過後に、自動的
に3つの異なる書き込みレベルを得ることができる。こ
の3つの書き込みレベルと、何も書き込まないレベルと
を併せて、4値/セル(2ビット/セル)の多値書き込
みを行うことができる。
【0067】第2実施形態では、上記にように、データ
の書き込み時に、制御ゲート17に印加する電圧を3つ
の異なる正電圧に設定することにより、自動的に異なっ
た3つの書き込みレベルを得ることができる。これによ
り、書き込みおよび読み出しを繰り返しながら、徐々に
設定された書き込みレベルにまで到達させるベリファイ
書き込みを行う必要がないので、ベリファイ書き込みを
行うための複雑な制御回路が不要になるとともに、書き
込み動作の高速化を図ることができる。その結果、ベリ
ファイ書き込みを行うことなく、簡単な制御で、かつ、
高速に多値書き込みを行うことができる。
【0068】また、第2実施形態では、図4に示したよ
うに、ソース拡散層12の浮遊ゲート15下に位置する
部分に低不純物濃度領域12aを設けることによって、
浮遊ゲート15にホットエレクトロンが注入されて浮遊
ゲート15の電位が負電位方向に変化するにしたがっ
て、その低不純物濃度領域12aの表面が空乏化する。
これにより、ソース拡散層12と浮遊ゲート15との電
位差を生じやすくすることができるので、低いソース拡
散層12の電位で書き込みレベル差をとることができ
る。
【0069】また、第2実施形態では、図5に示したよ
うに、制御ゲート17に印加するための3つの異なる電
圧を発生させるための回路を含むゲート電圧制御回路3
0を設けることによって、容易に、制御ゲート17に印
加する3つの異なる電圧を発生させることができる。
【0070】(消去動作)消去動作においては、メモリ
セル200の動作電圧を、制御ゲート電圧Vcg:−1
0V、ドレイン電圧Vd:0V、ソース電圧Vs:5V
に設定する。このように電圧を印加することによって、
浮遊ゲート15とソース拡散層12との間に位置するゲ
ート絶縁膜14に高電界が発生する。その結果、FNト
ンネル電流が流れ、浮遊ゲート15からソース拡散層1
2に電子が引き抜かれて、データの消去が行われる。
【0071】(読み出し動作)読み出し動作において
は、メモリセル200の動作電圧を、ソース電圧Vs:
0V、ドレイン電圧Vd:1.5V、制御ゲート電圧V
cg:2Vとする。
【0072】浮遊ゲート15に電子が蓄積されていない
状態(消去状態)では、浮遊ゲート15が正に帯電する
ため、浮遊ゲート15下のチャネル領域はオンの状態に
なる。また、浮遊ゲート15に電子が蓄積されている状
態(書き込み状態)では、浮遊ゲート15が負に帯電す
るため、浮遊ゲート15下のチャネル領域はオフの状態
となる。
【0073】チャネル領域がオンの状態では、オフの状
態よりもソース拡散層12とドレイン拡散層13との間
に電流が流れやすい。また、オフの状態でも、書き込み
レベルによってソース拡散層12とドレイン拡散層13
との間に流れる電流量が異なる。したがって、ソース拡
散層12とドレイン拡散層13との間に流れる電流(セ
ル電流)の量を検出することによって、浮遊ゲート15
に電子が蓄積されているか否か、および、電子が蓄積さ
れている場合の3つの書き込みレベルを判別することが
可能となる。これにより、メモリセル200に記憶され
た多値データを読み出すことができる。
【0074】(第3実施形態)図7は、本発明の第3実
施形態による半導体メモリの全体構成を示したブロック
図である。図8は、図7に示した第3実施形態の半導体
メモリの書き込み動作を説明するための特性図である。
図7および図8を参照して、この第3実施形態では、図
4に示した第2実施形態のスタックゲート型のメモリセ
ル構造と同じ構造を用いて、異なる電圧印加方法によっ
て多値書き込みを行う例を示している。
【0075】具体的には、上記した第2実施形態では、
制御ゲート17に印加する制御ゲート電圧Vcgを3つ
の異なる電圧値に設定することにより、多値書き込みを
行う例を示したが、この第3実施形態では、ソース拡散
層12に印加するソース電圧Vsを3つの異なる電圧値
に設定することにより、多値書き込みを行う例を示す。
【0076】この第3実施形態では、図7に示すよう
に、ソース拡散層12に印加する3つの異なる電圧値を
発生させるための回路を含むソース電圧制御回路40が
設けられている。なお、ソース電圧制御回路40は、本
発明の「拡散層電圧発生手段」の一例である。また、ゲ
ート電圧制御回路157は、従来と同様、制御ゲート1
7に印加する電圧を各動作モードにおいて制御するもの
である。ソース電圧制御回路40およびゲート電圧制御
回路157以外の構成は、図5に示した第2実施形態の
半導体メモリの構成と同様である。
【0077】この第3実施形態では、図8に示すよう
に、メモリセルの動作電圧を、ドレイン電圧Vd:0
V、制御ゲート電圧Vcg:5Vに設定するとともに、
ソース電圧Vsを、5.0V、5.5V、6.0Vの3
つの異なる電圧値に設定する。これにより、第1実施形
態と同様の原理により、自動的に3つの異なる書き込み
レベルを得ることができる。これにより、容易に多値書
き込みを行うことができる。
【0078】なお、今回開示された実施形態は、すべて
の点で例示であって制限的なものではないと考えられる
べきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明
ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請
求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が
含まれる。
【0079】例えば、上記実施形態では、4値/セル
(2ビット/セル)の多値書き込みを行う例を示した
が、本発明はこれに限らず、4値以外の多値書き込みに
も同様に適用可能である。
【0080】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ベリフ
ァイ書き込みを行うことなく、簡単な制御で、かつ、高
速に多値書き込みを行うことが可能な半導体メモリを提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による半導体メモリのメ
モリセルを示した断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態による半導体メモリの全
体構成を示したブロック図である。
【図3】本発明の第1実施形態による半導体メモリの多
値書き込み動作を説明するための特性図である。
【図4】本発明の第2実施形態による半導体メモリのメ
モリセルを示した断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態による半導体メモリの全
体構成を示したブロック図である。
【図6】本発明の第2実施形態による半導体メモリの多
値書き込み動作を説明するための特性図である。
【図7】本発明の第3実施形態による半導体メモリの全
体構成を示したブロック図である。
【図8】本発明の第3実施形態による半導体メモリの多
値書き込み動作を説明するための特性図である。
【符号の説明】
2、12 ソース拡散層(拡散層) 3、13 ドレイン拡散層 4、14 ゲート絶縁膜 5、15 浮遊ゲート 7、17 制御ゲート 10、40 ソース電圧制御回路(拡散層電圧発生手
段) 30 ゲート電圧制御回路(ゲート電圧発生手段)
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/788 G11C 17/00 633D 29/792 Fターム(参考) 5B025 AA01 AA03 AB01 AC01 AD03 AD04 AD09 AE05 5F083 EP23 EP24 EP62 EP68 ER03 ER06 ER07 ER09 ER22 ER30 GA01 JA32 LA03 LA04 LA05 LA10 LA27 ZA21 5F101 BA03 BA04 BA07 BA15 BB04 BB05 BC02 BD05 BD22 BE05 BE07 BE14 BF02 BF05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浮遊ゲートと、 前記浮遊ゲートと容量結合され、前記浮遊ゲートの電位
    を制御するための拡散層および制御ゲートのいずれか一
    方からなる電位制御部とを備え、 前記データの書き込み時に、前記電位制御部に印加する
    電圧を複数の異なる電圧に設定することにより、前記浮
    遊ゲートに注入されるキャリアの量を制御して複数の書
    き込みレベルを得る、半導体メモリ。
  2. 【請求項2】 前記電位制御部は、前記拡散層であり、 前記拡散層に印加する電圧が高いほど、前記浮遊ゲート
    に蓄積される電子の量が少なくなる電圧範囲を有する、
    請求項1に記載の半導体メモリ。
  3. 【請求項3】 前記電位制御部は、前記制御ゲートであ
    り、 前記制御ゲートに印加する電圧が高いほど、前記浮遊ゲ
    ートに蓄積される電子の量が多くなる、請求項1に記載
    の半導体メモリ。
  4. 【請求項4】 前記データの書き込み時に、電子が流れ
    込む前記拡散層とは反対側の前記浮遊ゲートの端部近傍
    に、ホットエレクトロンが注入されるとともに、前記電
    子が流れ込む拡散層の近傍で、前記ホットエレクトロン
    によってたたき出されたホットホールが前記浮遊ゲート
    に注入される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の半
    導体メモリ。
  5. 【請求項5】 前記拡散層の前記浮遊ゲート下に位置す
    る部分は、前記拡散層の中央部よりも低い不純物濃度を
    有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体メ
    モリ。
  6. 【請求項6】 前記電位制御部は、前記拡散層であり、 前記データの書き込み時に、前記拡散層に印加する複数
    の電圧を発生させるための拡散層電圧発生手段をさらに
    備える、請求項1〜5のいずれか1項に記載の半導体メ
    モリ。
  7. 【請求項7】 前記電位制御部は、前記制御ゲートであ
    り、 前記データの書き込み時に、前記制御ゲートに印加する
    複数の電圧を発生させるためのゲート電圧発生手段をさ
    らに備える、請求項1〜5のいずれか1項に記載の半導
    体メモリ。
  8. 【請求項8】 浮遊ゲートと、 前記浮遊ゲートと容量結合され、前記浮遊ゲートの電位
    を制御するための拡散層および制御ゲートのいずれか一
    方からなる電位制御部とを備え、 前記データの書き込み時に、前記電位制御部に印加する
    電圧を設定することにより、前記浮遊ゲートに注入され
    るキャリアの量を制御する、半導体メモリ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008118136A (ja) * 2006-11-01 2008-05-22 Silicon Storage Technology Inc ソース側消去を伴うフローティングゲートメモリセルの半導体メモリアレイを形成する自己整合法及びこれによって形成されるメモリアレイ

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JP2008118136A (ja) * 2006-11-01 2008-05-22 Silicon Storage Technology Inc ソース側消去を伴うフローティングゲートメモリセルの半導体メモリアレイを形成する自己整合法及びこれによって形成されるメモリアレイ

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