JP2003124087A - 加熱処理装置 - Google Patents

加熱処理装置

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JP2003124087A
JP2003124087A JP2001321541A JP2001321541A JP2003124087A JP 2003124087 A JP2003124087 A JP 2003124087A JP 2001321541 A JP2001321541 A JP 2001321541A JP 2001321541 A JP2001321541 A JP 2001321541A JP 2003124087 A JP2003124087 A JP 2003124087A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板の加熱開始時期を早め、生産性を高める
ことができる加熱処理装置を提供すること。 【解決手段】 導入管68および導出管84を有しウエ
ハWを加熱処理するための処理室Sを形成するチャンバ
55と、このチャンバ55内に配設されウエハWを載置
して加熱する熱板75と、この熱板75の載置面上方に
配設されかつチャンバ55内壁と一定の隙間をもって収
容された天板69とを備え、この天板69を加熱するヒ
ータ93を処理室S内に配設し、このヒータ93には、
天板69の加熱温度をウエハWの設定加熱温度に対応さ
せて制御する第二コントローラ95が接続されている構
成とされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体デバイスや
液晶ディスプレイ等の製造プロセスで使用して好適な加
熱処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、半導体デバイスの製造における
フォトリソグラフィ工程においては、半導体ウエハ(以
下「ウエハ」とする)の表面にレジスト液を塗布した後
のプリベーキングおよびパターンの露光処理を施した後
のポストエクスポージャーベーキング、さらには現像処
理後の加熱処理を含む種々の加熱処理が行われている。
【0003】従来、このような加熱処理には、ウエハ加
熱処理室を形成するための蓋体を有するチャンバと、ウ
エハを載置して加熱する熱板とを備えた加熱処理装置が
用いられている。そして、前記加熱処理は、所定温度に
維持された熱板上にウエハを載置した後、チャンバを密
閉し、熱板上のウエハを所定時間加熱することにより行
われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記した加熱処理装置
においては、熱板を覆うチャンバ(蓋体)の温度が熱板
からの輻射熱によって自然に変動するものであるため、
プロセス処理の違いによって加熱温度変更する際にチャ
ンバ温度が安定するまでにはかなりの時間を要する。こ
のとき、チャンバ温度が安定しない間にウエハの加熱処
理が行われると、最初の数枚のウエハが温度変動の影響
を受け、最終的に形成される回路パターンの線幅が不均
一になる。このため、チャンバが完全に安定するまで待
ってから加熱処理を行うこととなり、それだけ基板の加
熱開始が遅れ、スループットが低下するという課題があ
った。
【0005】本発明は、このような技術的課題を解決す
るためになされたもので、早期にチャンバ温度を安定さ
せることができ、基板の加熱開始時期を早めることがで
き、もってスループットを高めることができる加熱処理
装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ためになされた本発明に係る加熱処理装置は、導入口お
よび導出口を有し、基板を加熱処理するための処理室を
形成するチャンバと、このチャンバ内に配設され、前記
基板を載置して加熱する熱板と、この熱板の載置面上方
に配設され、かつ前記チャンバ内壁と一定の隙間をもっ
て収容された天板とを備え、この天板を加熱する加熱器
を前記処理室内に配設し、この加熱器には、前記天板の
加熱温度を前記基板の設定加熱温度に対応させて制御す
るコントローラが接続されていることを特徴とする。こ
のように構成されているため、チャンバ温度を安定させ
るための処理が、熱板および天板を加熱することにより
行われる。この場合、チャンバ内壁と天板との間に形成
された隙間を気体が通過し、さらに天板面上に沿って流
動する。この際、天板面上の気体が加熱される。
【0007】したがって、チャンバ温度を安定させるた
めの処理時間を確実に短縮することができ、基板の加熱
開始時期を早めることができるため、スループットを高
めることができる。また、天板の加熱温度を基板の設定
加熱温度に対応させて制御可能であるため、基板に対す
る加熱処理を所定の加熱温度で施すことができ、加熱処
理後には安定した熱履歴をもつ基板を得ることができ
る。
【0008】ここで、前記天板の中央部に、上下方向に
開口する流通口を形成することが望ましい。このように
構成されているため、天板の一方面側にある気体が流通
口を介して他方面側に速やかに導出される。また、前記
天板に、上下方向に開口する複数のスリットを形成する
ことが望ましい。このように構成されているため、チャ
ンバ内の気体がスリットを通過し、天板の上下空間にお
ける雰囲気温度差を確実に小さくすることができる。
【0009】そして、前記天板上に、放射方向に延在す
る伝熱器が配設されていることが望ましい。このように
構成されているため、加熱器から天板への熱伝導を伝熱
器によって放射方向に促進させることができ、天板の温
度をより均一になすことができる。
【0010】また、前記加熱器が天板の外周部に設けら
れた環状のヒータからなることが望ましい。このように
構成されているため、天板の外周部から加熱でき、天板
を迅速に昇温させることができる。さらに、前記加熱器
が前記天板の上面に配置されていることが望ましい。こ
のように構成されているため、天板と基板(熱板)間の
気体の流れは滑らかであり、該気体を速やかに天板上方
に導出させることができる。また、天板の上面に加熱器
が配置されているため、天板の温度を変化させることに
より天板と基板との間の気体の流れをコントロールする
ことができる。
【0011】そして、前記天板上に前記加熱器を覆うカ
バーを配設し、このカバーに前記加熱器を冷却するため
の流通口を形成することが望ましい。このように構成さ
れているため、基板の加熱処理終了後に流通口からカバ
ー内に冷却気体を供給して加熱器を冷却し、次の降温加
熱処理に迅速に移行することができる。また、前記天板
の下方に前記導入口を配置し、上方に前記導出口を配置
することが望ましい。このように構成されているため、
チャンバ内において下方の導入口から上方の導出口に向
かう気流が形成される。この際、天板の面方向に流動す
る気体は加熱される。即ち、導入口からチャンバ内に供
給された気体が天板付近で熱を受けながら、天板の面方
向に流動し、導出口からチャンバ外に排気される。
【0012】さらに、前記導出口を前記チャンバの天井
中央部に配置することが望ましい。このように構成され
ているため、導入口からチャンバ内に供給された気体が
天板の付近で熱を受けながら、天板縁部から天板中央部
に向かって流動し、導出口からチャンバ外に排気され
る。さらにまた、前記加熱器の加熱温度が前記基板の設
定加熱温度よりも低い温度に制御されることが望まし
い。このように構成されているため、処理室内の上部が
下部に比べて雰囲気温度が低くなり、対流が生じ、処理
室雰囲気の濃度が拡散される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る加熱処理装置
につき、図に示す実施の形態に基づいて説明する。な
お、加熱処理装置の説明に先立ち、塗布現像処理装置ユ
ニットにつき、図1〜図3を用いて説明する。図1〜図
3は、本発明が適用された加熱処理装置を備えた塗布現
像処理装置ユニットの概略を示す平面図,正面図および
背面図である。図1に示すように、塗布現像処理装置ユ
ニット1は、例えば25枚のウエハWをカセット単位で
外部から搬入しかつカセットCにウエハWを搬出するカ
セットステーション2と、塗布現像処理工程の中で枚葉
式に所定の処理を施す各種処理装置を多段配置してなる
処理ステーション3とを備えている。さらに、この処理
ステーション3に隣接する露光装置(図示せず)との間
でウエハWの受け渡しをするインターフェース部4を備
えている。
【0014】前記塗布現像処理装置ユニット1は第一処
理装置群G1〜第四処理装置群G4から構成されてい
る。第一処理装置群G1および第二処理装置群G2は前
記塗布現像処理装置ユニット1の正面側に配置され、第
三処理装置群G3は前記カセットステーション2に隣接
して配置されている。また、第四処理装置群G4は前記
インターフェース部4に隣接して配置されている。さら
に、オプションとして破線で示す第五処理装置群G5を
前記塗布現像処理装置ユニット1の背面側に別途配置可
能となっている。
【0015】前記カセットステーション2では、カセッ
ト載置部5上の所定位置に複数のカセットCが矢印X方
向(図1の上下方向)に沿って一列に載置可能に構成さ
れている。そして、カセット配列方向(X方向)および
ウエハ配列方向(Z方向)に対して移送可能なウエハ搬
送体7が搬送路8に沿って移動可能に配設され、各カセ
ットCに対するアクセスを選択的にし得るように構成さ
れている。
【0016】前記ウエハ搬送体7は、ウエハWの位置合
わせを行うアライメント機能を備えている。このウエハ
搬送体7は、後述するように、処理ステーション3の第
三処理装置群G3に属するエクステンション装置32
(図3に図示)に対してもアクセスし得るように構成さ
れている。
【0017】前記処理ステーション3では、その中心部
に主搬送装置13が配設されている。この主搬送装置1
3の周辺には、各種処理装置が多段に配置されて処理装
置群を構成している。前記主搬送装置13は、前記処理
装置群G1〜G5に配置されている後述する各種処理装
置に対してウエハWを搬入・搬出可能である。なお、処
理装置群の数や配置は、ウエハWに施される処理の種類
によって異なる。処理装置群の数は複数であれば、任意
に選択してもよい。
【0018】前記第一処理装置群G1では、図2に示す
ように、ウエハWにレジスト液を塗布するレジスト塗布
装置17と、露光後のウエハWを現像処理する現像処理
装置18とが下から順に二段に積み重ねられている。同
様に、前記第二処理装置群G2では、レジスト塗布装置
19と現像処理装置20とが下から順に二段に積み重ね
られている。
【0019】前記第三処理装置群G3では、図3に示す
ように、ウエハWを冷却処理するクーリング装置30
と、レジスト液とウエハWとの定着性を高めるためのア
ドヒージョン装置31と、ウエハWを待機させるエクス
テンション装置32と、本実施形態に係る加熱処理装置
としてのプリベーキング装置33,34と、現像処理後
の加熱処理を施すポストベーキング装置35,36等が
下から順に例えば七段に積み重ねられている。
【0020】前記第四処理装置群G4では、クーリング
装置40と、載置したウエハWを自然冷却させるエクス
テンション・クーリング装置41と、エクステンション
装置42と、クーリング装置43と、露光後の加熱処理
を施すポストエクスポージャーベーキング装置44,4
5と、ポストベーキング装置46,47等が下から順に
八段に積み重ねられている。
【0021】前記インターフェース部4の中央部にはウ
エハ搬送体50が配置されている。このウエハ搬送体5
0は、矢印X方向および矢印Z方向に移動し、かつθ方
向(Z軸の回り)に回転し得るように構成されている。
そして、前記第四処理装置群G4に属するエクステンシ
ョン・クーリング装置41およびエクステンション装置
42と周辺露光装置51等とにアクセスを行い、各装置
に対してウエハWを搬送し得るように構成されている。
【0022】次に、前記したプリベーキング装置(加熱
処理装置)につき、図4および図5を用いて詳細に説明
する。図4は、本発明の第一実施形態に係る加熱処理装
置を示す断面図である。図5は、本発明の第一実施形態
に係る加熱処理装置の天板を示す平面図である。図4に
示すプリベーキング装置33は、ウエハWを加熱処理す
るための処理室Sを形成するチャンバ55と、このチャ
ンバ55内に位置する熱板75と、この熱板75の上面
(載置面)に対向する天板69とを備えている。
【0023】前記チャンバ55は、駆動機構(図示せ
ず)によって昇降可能な第一チャンバとしての蓋体60
と、この蓋体60を下方で保持可能な第二チャンバとし
ての保持体61とを有している。前記蓋体60は、下方
に開口するアルミニウムまたはステンレス製の有頭円筒
体によって形成されている。この蓋体60の中央部に
は、前記処理室S内のパージ用気体としてのエアを前記
プリベーキング装置33のケーシング33a外に導出す
る導出管84が設けられている。
【0024】前記保持体61は、前記熱板75の外縁部
を支持するリング状の第一支持部材81と、この第一支
持部材81を支持する円筒状の第二支持部材82とを有
している。また、前記保持体61は、前記両支持部材8
1,82を囲むサポートリング83を有している。この
サポートリング83には、前記処理室S内にエアを供給
する供給(導入)管68が挿通されている。これによ
り、処理室S内にエアを供給し、処理室S内を清浄な雰
囲気に置換し得るように構成されている。前記サポート
リング83の外周囲には、前記保持体61の外周部とな
る円筒状のケース85が配設されている。
【0025】前記熱板75は、厚さが2〜10mm程度
の円板からなり、例えば炭化珪素,窒化アルミニウムの
セラミック材料によって形成されている。この熱板75
の表面はウエハWの載置面75aとされ、裏面には熱源
となるヒータ76が印刷技術を用いて設けられている。
前記ヒータ76は、第一コントローラ77によってその
発熱量が制御可能に構成されている。これにより、ヒー
タ76の発熱量が制御され、熱板75の温度を維持・変
更し得るようになっている。
【0026】また、前記熱板75の下方には、ウエハW
を搬入・搬出するに際にウエハWを支持して昇降するた
めの昇降ピン78が複数個配設されている。これら昇降
ピン78は、昇降駆動機構79によって昇降可能に構成
されている。そして、前記熱板75の中央部付近には、
鉛直方向に開口する貫通孔80が設けられている。これ
により、昇降ピン78が上下方向に移動し、貫通孔80
を挿通して熱板75の上方に突出し得るように構成され
ている。
【0027】前記天板69は、前記熱板75の載置面7
5a上方に配設され、かつ前記チャンバ55の蓋体60
内に保持されており、ステンレス,アルミニウムや炭化
珪素,窒化アルミニウム等の様に熱伝導性の良い材料に
よって形成されている。なお、前記天板69の保持(取
り付け)は、例えば天板外縁部と前記蓋体60の内周面
との間に図示しない複数の取付部を介在させることによ
り行われている。前記天板69の中央部には、上下方向
に開口する流通口89が設けられている。また、前記天
板69の外周部と前記蓋体60の内壁との間には一定の
隙間90が設けられている。
【0028】また、前記天板69の周縁上部内側には、
スリット群91,92が形成されている。これらスリッ
ト群91,92は、上下方向に貫通し、かつ放射方向に
延在する複数のスリット91a,92aを有している。
さらに、前記天板69の周縁上部には、伝熱器としての
例えばヒートパイプ62a,62bが配設されている。
これらヒートパイプ62a,62bは、放射方向に延在
し、前記スリット91a,92a間に配置されている。
これにより、後述する加熱器から天板69への熱伝導が
促進される。また、前記天板69とウエハW(熱板7
5)との間にあるエアがスリット群91,92を通過す
るに際してヒートパイプ62a,62bから熱を受け、
天板69の上下空間の雰囲気温度差を確実に小さくし得
るように構成されている。
【0029】前記天板69の周縁上部外側には、環状の
カバー94によって覆われた加熱器としての環状のヒー
タ93が配設されている。これにより、天板69がヒー
タ93によって加熱される。このヒータ93の近傍に
は、前記カバー94内に位置する温度センサ66が配設
されている。この温度センサ66のデータは、第二コン
トローラ95に出力されるようになっている。この第二
コントローラ95は、前記ヒータ93に接続されてお
り、前記天板69の加熱温度をウエハWの設定加熱温度
に対応させて制御するように構成されている。これによ
り、ウエハW(熱板75)の設定加熱温度に対応して天
板69の温度を上昇・下降させることができる。
【0030】前記カバー94には、前記ヒータ93を冷
却するための供給管94aと導出管(図示せず)が配設
されている。これにより、処理ロット変更時にウエハW
の加熱処理終了後に供給管94aからカバー94内に冷
却気体を供給してヒータ93を冷却し、次の加熱処理温
度(ウエハWの加熱温度を降温する場合)に迅速に移行
することができる。
【0031】なお、前記プリベーキング装置33におけ
るケーシング33aの側部には、ウエハWを搬入・搬出
するための搬送口86が設けられている。また、この搬
送口86を開閉可能なシャッタ87が取り付けられてい
る。
【0032】次に、プリベーキング装置33を用いた加
熱処理方法につき、塗布現象処理装置ユニット1で行わ
れるフォトグラフィ工程のプロセスと共に説明する。先
ず、ウエハ搬送体7がカセットCから未処理のウエハW
を一枚取り出し、アドヒージョン装置31に搬入する。
このアドヒージョン装置31において、レジスト液との
密着性を向上させるHMDSなどの密着強化剤が塗布さ
れたウエハWは、主搬送装置13によってクーリング装
置30に搬送され、所定の温度に冷却される。その後、
ウエハWはレジスト塗布装置17または19に搬送さ
れ、ウエハW上に所定量のレジスト液が塗布される。そ
して、表面にレジスト膜が形成されたウエハWは、プリ
ベーキング装置33または34に搬送され、レジスト液
中の溶剤を蒸発させるための加熱処理が行われる。
【0033】次に、加熱処理の終了したウエハWは、主
搬送装置13によりエクステンション・クーリング装置
41に搬送され、所定の温度に冷却される。そして、ウ
エハWは、エクステンション・クーリング装置41から
ウエハ搬送体50によって取り出される。その後、周辺
露光装置51を経て露光装置(図示せず)に搬送され
る。露光処理の終了したウエハWは、ウエハ搬送体50
によりエクステンション42に搬送される。さらに、主
搬送装置13によってポストエクスポージャーベーキン
グ装置44または45に搬送される。そして、ウエハW
は主搬送装置13によりクーリング装置43,現像処理
装置18または20,ポストベーキング装置35,3
6,46または47,クーリング装置30に順次搬送さ
れ、各装置において所定の処理が施される。その後、ウ
エハWがエクステンション装置32を介してカセットC
にウエハ搬送体7によって戻され、一連の所定の塗布現
像処理が終了する。
【0034】次に、前記したプリベーキング装置33を
用いた加熱処理方法について詳細に説明する。先ず、加
熱処理が開始される前に導入管68からのエアの供給が
開始され、これと同時に導出管84からの排気が開始さ
れる。これにより、ケーシング33a内がパージされ始
める。また、第一コントローラ77がヒータ76を制御
して熱板75の加熱が開始される。
【0035】同時に、第二コントローラ95によってヒ
ータ93が制御され、天板69の加熱も開始される。こ
の際、ヒートパイプ62a,62bによってヒータ93
からの温度が天板69へ熱伝導し放射方向に熱伝搬され
る。また、天板69の外周縁部から中心部に向かって
(ヒータ93の径方向に)加熱される。さらに、図6に
矢印で示すように天板69の付近を流動するエアが加熱
される。このため、天板69の温度およびその上下空間
の雰囲気温度が昇温される。また、対流が生じ、雰囲気
温度が迅速に昇温される。
【0036】なお、ヒータ93から天板69に対する加
熱は、ウエハWの設定加熱温度(A℃)に対応させて予
め実験等で求めておいた規定温度が温度センサ66によ
って検出されるまで行われる。但し、天板69と熱板7
5との空間において対流を生じさせるために、天板69
の加熱温度が熱板75の加熱温度より低い温度に設定さ
れる。この場合、天板69の加熱温度は、熱板75の加
熱温度と比べ、同一の温度あるいは高い温度に設定され
ても差し支えないが、熱板75の良好な温度制御性を得
るためには低い温度に設定されることが好ましい。
【0037】ここで、熱板75の温度制御性について説
明する。先ず、熱板75を所定の設定温度まで加熱する
ために、第一コントローラ77はヒータ76をONす
る。そして、熱板75が設定温度に到達すると、第一コ
ントローラ77はヒータ76をOFFし、また熱板75
の温度が所定の温度まで低下すると、再びヒータ76を
ONする。このとき、天板69の加熱温度が熱板75の
加熱温度よりも低い温度に設定されていると、熱板75
の熱は放熱(天板69に吸熱)され、直ちにヒータ76
がONする温度まで降温する。その結果、短時間に再び
ヒータ76がONし、熱板75は設定温度まで昇温す
る。
【0038】このように、天板69の加熱温度が熱板7
5の加熱温度よりも低い温度に設定されていると、降温
状況下(ヒータOFF状態下)の時間が短く、熱板75
を設定温度に維持できる時間が長いため、温度制御性が
良くなる。逆に、例えば天板69と熱板75の温度を同
一の温度に設定すると、熱板75の温度降下は緩やかに
なされるため、降温状況下の時間が長くなる。よって、
温度制御なし得ない時間が長くなるため、温度制御性が
良好ではなく、好ましくない。
【0039】次に、搬送口86のシャッタ87が開放さ
れ、主搬送装置13によってウエハWがプリベーキング
装置33内に搬入される。そして、熱板75の上方まで
搬送されたウエハWは、予め熱板75の上方で待機して
いた昇降ピン78上に支持される。その後、蓋体60が
下降され、保持体61と一体となって処理室Sが形成さ
れる。この場合、供給管68からのエアによって処理室
S内の雰囲気はパージされている。そして、ウエハWは
昇降駆動機構79により昇降ピン78と共に下降され、
熱板75上に載置される。この状態でウエハWの加熱が
開始され、ウエハWが加熱温度A℃で所定時間加熱され
る。
【0040】この後、昇降ピン78によってウエハWが
再度上昇され、熱板75による加熱が終了する。次に、
蓋体60が上昇され、処理室Sが開放されると、主搬送
装置13が搬送口86から再び進入し、ウエハWが主搬
送装置13に受け渡される。そして、ウエハWが搬送口
86からケーシング33a外に搬出されて一連の加熱処
理が終了する。
【0041】次に、ウエハ処理のレシピが変更され、ウ
エハWの加熱温度が変更された場合について説明する。
先ず、ウエハWの加熱温度がA℃からB℃(A>B)に
変更される場合には、熱板75の加熱温度がA℃からB
℃に変更され、第一コントローラ77によって熱板温度
が降温される。この際、供給管94aからカバー94内
への冷却エアの供給によってヒータ93が冷却される
と、熱板75の降温に要する時間が短縮される。また、
第二コントローラ95によってヒータ93が制御され、
天板温度およびその上下空間の雰囲気温度も降温され
る。なお、天板温度等の降温は、ウエハWの設定加熱温
度に対応させて予め実験等で求めておいた規定温度が温
度センサ66によって検出されるまで行われる。そし
て、前記した場合と同様にして、ウエハWがプリベーキ
ング装置33内の熱板75上に載置され、この熱板75
上のウエハWが所定の加熱温度B℃で所定時間加熱され
る。
【0042】一方、ウエハWの加熱温度がB℃からA℃
(A<B)に変更される場合には、熱板75の加熱温度
がB℃からA℃に変更され、第一コントローラ77によ
って熱板温度が昇温される。また、第二コントローラ9
5によってヒータ93が制御され、天板温度およびその
上下空間の雰囲気温度も昇温される。なお、天板温度等
の昇温は、ウエハWの設定加熱温度に対応させて予め実
験等で求めておいた規定温度が温度センサ66によって
検出されるまで行われる。そして、前記した場合と同様
にして、ウエハWがプリベーキング装置33内の熱板7
5上に載置され、この熱板75上のウエハWが所定の加
熱温度A℃で所定時間加熱される。
【0043】したがって、本実施形態においては、チャ
ンバ温度を安定させるための処理が、熱板75のみなら
ず天板69および天板上下方の雰囲気を加熱することに
より行われる。これにより、チャンバ温度を安定させる
ための処理時間を確実に短縮することができるため、ウ
エハWの加熱開始時期を早めることができ、スループッ
トを高めることができる。また、本実施形態において
は、天板69の加熱温度をウエハWの設定加熱温度に対
応させて制御可能であるため、ウエハWに対する加熱処
理を所定の加熱温度で施すことができ、加熱処理後には
安定した熱履歴をもつウエハWを得ることができる。
【0044】さらに、本実施形態においては、上下方向
に開口するスリット91a,92aを天板69に形成し
たため、チャンバ55内の気体がスリット91a,92
aを通過するに際してヒートパイプ62a,62bから
熱を受ける。これにより、天板69の上下空間における
エアの交換がされ、その上下空間の雰囲気温度差を確実
に小さくすることができ、ウエハWの加熱処理時間をさ
らに短縮することができる。さらにまた、本実施形態に
おいては、天板69上に放射方向に延在するヒートパイ
プ62a,62bを配設したため、ヒータ93から天板
69への熱伝導をヒートパイプ62a,62bによって
放射方向に促進させることができ、より迅速に天板69
を昇温させることができる。
【0045】なお、本実施形態においては、スリット9
1,92を有する天板69上にヒータ93およびヒート
パイプ62a,62bを配設する場合について説明した
が、本発明はこれに限定されず、図7に示すように、ス
リットの無い天板100の上面にヒータ93およびヒー
トパイプ62aを配設するものでもよい。この場合、同
図に矢印で示すように天板69の上下面に沿ってエアが
流れ、チャンバ中央部の導出管84からチャンバ外に排
気される。この際、天板69およびその上下空間のエア
がヒータ93によって加熱されるとともに、ヒートパイ
プ62aによってヒータ93から天板69への熱伝導が
放射方向に促進される。
【0046】また、図8に示すように、スリットの無い
天板101の上面にヒータ93のみを配設するものでも
よい。この場合、同図に矢印で示すように天板69の上
下面に沿ってエアが流れ、チャンバ中央部の排気管84
からチャンバ外に排気される。この際、天板69および
その上下空間のエアがヒータ93によって加熱される。
【0047】この他、本実施形態においては、加熱処理
装置がPEB装置44,45である場合について説明し
たが、本発明はこれに限定されず、プリベーク装置3
3,34やポストベーク装置35,36,46,47な
ど他の加熱処理装置であってもよい。また、本実施形態
においては、半導体デバイスの製造プロセス(フォトリ
ソグラフィ工程)におけるウエハWの加熱処理装置に適
用する場合について説明したが、本発明はこれに限定さ
れず、例えば液晶ディスプレイの製造プロセス等におけ
る基板の加熱処理装置にも実施形態と同様に適用可能で
ある。
【0048】さらに、本実施形態においては、第一コン
トローラ77によってヒータ76を、また第二コントロ
ーラ95によってヒータ93を温度制御する場合につい
て説明したが、本発明はこれに限定されず、単一のコン
トローラ(図示せず)によって両ヒータ76,93を温
度制御してもよい。
【0049】
【発明の効果】以上の説明で明らかなとおり、本発明に
係る加熱処理装置によると、基板の加熱開始時期を早め
ることができ、スループットを高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された加熱処理装置を備えた塗布
現像処理装置ユニットの概略を示す平面図である。
【図2】本発明が適用された加熱処理装置を備えた塗布
現像処理装置ユニットの概略を示す正面図である。
【図3】本発明が適用された加熱処理装置を備えた塗布
現像処理装置ユニットの概略を示す背面図である。
【図4】本発明の第一実施形態に係る加熱処理装置を示
す断面図である。
【図5】本発明の第一実施形態に係る加熱処理装置の天
板を示す平面図である。
【図6】本発明の第一実施形態に係る加熱処理装置の天
板一部を示す断面図である。
【図7】本発明の第二実施形態に係る加熱処理装置の天
板一部を示す断面図である。
【図8】本発明の第三実施形態に係る加熱処理装置の天
板一部を示す断面図である。
【符号の説明】
33 プリベーキング装置 33a ケーシング 55 チャンバ 60 蓋体(第一チャンバ) 61 保持体(第二チャンバ) 62a,62b ヒートパイプ 66 温度センサ 68 導入管(供給管) 69 天板 75 熱板 75a 載置面 76 ヒータ 77 第一コントローラ 84 導出管 86 搬送口 87 シャッタ 89,90 流通口 91,92 スリット 91a,92a 開口部 93 ヒータ 94 カバー 94a 供給管 95 第二コントローラ S 処理室 W ウエハ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導入口および導出口を有し、基板を加熱
    処理するための処理室を形成するチャンバと、 このチャンバ内に配設され、前記基板を載置して加熱す
    る熱板と、 この熱板の載置面上方に配設され、かつ前記チャンバの
    内壁と一定の隙間をもって収容された天板とを備え、 この天板を加熱する加熱器を前記処理室内に配設し、 この加熱器には、前記天板の加熱温度を前記基板の設定
    加熱温度に対応させて制御するコントローラが接続され
    ていることを特徴とする加熱処理装置。
  2. 【請求項2】 前記天板の中央部に、上下方向に開口す
    る流通口を形成したことを特徴とする請求項1に記載さ
    れた加熱処理装置。
  3. 【請求項3】 前記天板に、上下方向に開口する複数の
    スリットを形成したことを特徴とする請求項1または請
    求項2に記載された加熱処理装置。
  4. 【請求項4】 前記天板上に、放射方向に延在する伝熱
    器が配設されていることを特徴とする請求項1乃至請求
    項3のいずれかに記載された加熱処理装置。
  5. 【請求項5】 前記加熱器が、前記天板の外周部に設け
    られた環状のヒータからなることを特徴とする請求項1
    乃至請求項4のいずれかに記載された加熱処理装置。
  6. 【請求項6】 前記加熱器が前記天板の上面に配置され
    ていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれ
    かに記載された加熱処理装置。
  7. 【請求項7】 前記天板上に前記加熱器を覆うカバーを
    配設し、このカバーに前記加熱器を冷却するための流通
    口を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項6のい
    ずれかに記載された加熱処理装置。
  8. 【請求項8】 前記天板の下方に前記導入口を配置し、
    上方に前記導出口を配置したことを特徴とする請求項1
    乃至請求項7のいずれかに記載された加熱処理装置。
  9. 【請求項9】 前記導出口を前記チャンバの天井中央部
    に配置したことを特徴とする請求項8に記載された加熱
    処理装置。
  10. 【請求項10】 前記加熱器の加熱温度が前記基板の設
    定加熱温度よりも低い温度に制御されることを特徴とす
    る請求項1乃至請求項9のいずれかに記載された加熱処
    理装置。
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