JP2003123261A - 光情報媒体の再生方法および再生装置 - Google Patents
光情報媒体の再生方法および再生装置Info
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Abstract
寸法または前記解像限界を下回る寸法をもつピットや記
録マークを再生する際に、高い再生出力が得られ、ま
た、正確な再生が可能な再生方法と、この再生方法に用
いる装置とを提供する。 【解決手段】 マークとスペースとが配列してなるマー
ク列が存在する情報記録層を有する光情報媒体に対し、
マーク列をレーザービームで走査し、反射したレーザー
ビームの光量変化パターンに基づいて、マーク列を読み
出す方法であって、マーク列で反射したレーザービーム
に含まれる偏光成分とマーク列とのなす角の大きさをθ
とし、θが0°である偏光成分をx0成分とし、θが9
0°である偏光成分をy0成分としたとき、x0成分の光
量変化を少なくとも利用してマーク列を読み出す光情報
媒体の再生方法。
Description
されている情報を再生する方法および再生装置に関す
る。
の再生専用光ディスク、光磁気記録ディスクや相変化型
光記録ディスク等の書き換え可能型光記録ディスク、有
機色素を記録材料に用いた追記型光記録ディスクなどが
ある。
報密度を高くすることができるが、近年、画像等の膨大
な情報の処理のためにさらに情報密度を高くすることが
必要とされている。単位面積あたりの情報密度を高くす
るためには、トラックピッチを狭める方法と記録マーク
間やピット間を縮めて線密度を高くする方法とがある。
しかし、再生光のビームスポットに対しトラック密度や
線密度が高すぎる場合、C/N(carrier to noise rat
io)が低くなってしまい、ついには信号再生が不可能と
なってしまう。信号再生時の分解能はビームスポット径
によって決定され、具体的には、再生光の波長をλ、再
生装置の光学系の開口数をNAとしたとき、一般に空間
周波数2NA/λが再生限界となる。したがって、再生
時のC/N向上や分解能向上のために再生光の短波長化
やNA増大が有効であり、多くの技術的検討がなされて
いるが、これらを導入するためには様々な技術的課題を
解決する必要がある。
定される再生限界(回折限界)を超えるための様々な方
法、すなわち、いわゆる超解像再生方法が提案されてい
る。
重ねていわゆるマスク層を設ける方法である。この方法
では、レーザービームスポットの強度分布がガウス分布
であることを利用して、マスク層にビームスポットより
も小さな光学的開口を形成し、これによりビームスポッ
トを回折限界より小さく絞る。この方法は、光学的開口
形成のメカニズムの違いにより、ヒートモード方式とフ
ォトンモード方式とに大別される。
スポット照射部において、温度が一定値以上となった領
域で光学特性が変化する。ヒートモード方式は、例えば
特開平5−205314号公報に記載された光ディスク
において利用されている。この光ディスクは、情報信号
に応じて光学的に読み出し可能な記録ピットが形成され
た透明基板上に、温度によって反射率が変化する材料層
を有する。すなわち、この材料層がマスク層として働
く。同公報において上記材料層を構成する材料として具
体的に挙げられている元素はランタノイドであり、実施
例ではTbを使用している。同公報記載の光ディスクで
は、読み出し光が照射されたときに、上記材料層の反射
率が読み出し光の走査スポット内で温度分布により変化
し、読み出し後、温度が低下した状態で反射率が初期状
態に戻り、再生時に上記材料層が溶融することはない。
なお、ヒートモード方式としては、例えば特許第284
4824号公報に記載されているように、アモルファス
−結晶転移する材料をマスク層に用い、ビームスポット
内の高温領域を結晶転移させて反射率を向上させること
により超解像再生を行う媒体も知られている。しかし、
この媒体では、再生後にマスク層を再びアモルファスに
戻す必要があるので、実用的とはいえない。
がマスク層の温度分布で一意的に決定されるため、媒体
の線速度等の各種条件を考慮して再生光のパワーを厳密
に制御する必要がある。そのため、制御系が複雑にな
り、媒体駆動装置が高価格になってしまう。また、ヒー
トモード方式では、繰り返し加熱によりマスク層が劣化
しやすいので、繰り返し再生により再生特性が劣化しや
すい。
のビームスポット照射部において、フォトン量が一定値
以上となった領域で光学特性が変化する。フォトンモー
ド方式は、例えば特開平8−96412号公報に記載さ
れた情報記録媒体、特開平11−86342号公報に記
載された光記録媒体、および特開平10−340482
号公報に記載された光情報記録媒体において利用されて
いる。上記特開平8−96412号公報には、マスク層
として、フタロシアニンまたはその誘導体を樹脂または
無機誘電体に分散させたもの、および、カルコゲナイド
からなるものが記載されている。また、上記特開平11
−86342号公報では、上記再生光の照射により励起
子のエネルギー準位に電子励起して光吸収特性が変化す
る禁制帯を有する半導体材料を含有する超解像再生膜を
マスク層として用いており、マスク層の具体例として
は、SiO2母材中にCdSe微粒子を分散させたもの
が挙げられている。また、上記特開平10−34048
2号公報では、照射された光の強度分布と透過した光の
強度分布とが非線形に変化するガラス層をマスク層とし
て用いている。
は、ヒートモード方式の超解像再生媒体と異なり、繰り
返し再生による劣化が比較的生じにくい。
化する領域は、入射フォトン数によって決定される。そ
して、入射フォトン数は、ビームスポットに対する媒体
の線速度に依存する。また、フォトンモード方式でも、
光学的開口の寸法は再生光のパワーに依存し、過剰なパ
ワーを与えると光学的開口が過大になってしまうため、
超解像再生が不可能となる。したがって、フォトンモー
ド方式においても、線速度に応じて、また、読み取り対
象のピットおよび記録マークの寸法に応じて、再生光の
パワーを厳密に制御する必要がある。また、フォトンモ
ード方式では、マスク層構成材料を再生光の波長に応じ
て選択しなければならない、すなわち、多波長再生に適
応しにくい、という問題もある。
0274号公報では、Si等の特定の材料から構成さ
れ、かつ前記特定の材料のそれぞれに対応した特定の厚
さをもつ層(機能層)を有する媒体を提案している。こ
の媒体では、光の回折によって決定される解像限界を下
回る寸法のピットや記録マークを読み出すことが可能で
ある。
274号公報記載の媒体では、解像限界を下回る寸法の
ピットを再生する際に、40dB程度のCNR(carrier
to noise ratio)が得られているため、実用的な利用が
期待できる。ただし、同公報には、再生出力をより高く
するための最適な方法は開示されていない。
624-1628には、前記特開2001−250274号公報
記載の媒体を再生するに際し、ピットおよびスペース
(隣り合う2つのピット間の領域)の配列パターンによ
っては、再生信号の一部が欠落することがある旨が報告
されている。ピットおよびスペースが配列されてなるピ
ット列は、通常、使用する変調方式に応じて長短様々な
長さのピットおよびスペースを含み、これらが変調方式
および記録情報に応じたパターンで配列したものであ
る。再生信号の欠落が生じる配列パターンが特定されれ
ば、欠落が生じる配列パターンが現れないように変調方
式を工夫することもできるが、このような変調方式を用
いると冗長度が増すため、媒体の大容量化には不利に働
く。
れる解像限界付近の寸法または前記解像限界を下回る寸
法をもつピットや記録マークを再生する際に、高い再生
出力が得られ、また、正確な再生が可能な再生方法と、
この再生方法に用いる装置とを提供することである。
(1)〜(14)の本発明により達成される。 (1) マークとスペースとが配列してなるマーク列が
存在する情報記録層を有する光情報媒体に対し、マーク
列をレーザービームで走査し、反射したレーザービーム
の光量変化パターンに基づいて、マーク列を読み出す方
法であって、マーク列で反射したレーザービームに含ま
れる偏光成分とマーク列とのなす角の大きさをθとし、
θが0°である偏光成分をx0成分とし、θが90°で
ある偏光成分をy0成分としたとき、x0成分の光量変化
を少なくとも利用してマーク列を読み出す光情報媒体の
再生方法。 (2) マーク列で反射したレーザービームからθが0
°以上90°未満である直線偏光を取り出し、この直線
偏光の光量変化を少なくとも利用してマーク列を読み出
す上記(1)の光情報媒体の再生方法。 (3) マーク列で反射したレーザービームからθが0
°以上45°未満である直線偏光を取り出し、この直線
偏光の光量変化を少なくとも利用してマーク列を読み出
す上記(1)の光情報媒体の再生方法。 (4) マーク列で反射したレーザービームからθが0
°以上5°以下である直線偏光を取り出し、この直線偏
光の光量変化を少なくとも利用してマーク列を読み出す
上記(1)の光情報媒体の再生方法。 (5) マーク列が、長さの相異なる複数種のマーク
と、長さの相異なる複数種のスペースとを含むものであ
り、x0成分の光量変化パターンとy0成分の光量変化パ
ターンとの相違に基づいてマーク列を読み出す上記
(1)〜(4)のいずれかの光情報媒体の再生方法。 (6) マーク列で反射したレーザービームから、θの
相異なる2種の直線偏光を取り出し、前記2種の直線偏
光のうち、θがより小さい直線偏光をx偏光とし、θが
より大きい直線偏光をy偏光としたとき、x偏光の光量
からy偏光の光量の倍数を減じた値の変化に基づいてマ
ーク列を読み出すことにより、x偏光だけでは読み出せ
なかったマークおよび/またはスペースを読み出す上記
(5)の光情報媒体の再生方法。 (7) x偏光の光量をXとし、y偏光の光量をYと
し、最長マークにおけるX/YをαLMとしたとき、X−
αLMYの変化に基づいてマーク列を読み出す上記(6)
の光情報媒体の再生方法。 (8) x偏光のθが0°以上45°未満であり、y偏
光のθが45°超90°以下である上記(6)または
(7)の光情報媒体の再生方法。 (9) x偏光のθが0°以上5°以下であり、y偏光
のθが85°以上90°以下である上記(6)または
(7)の光情報媒体の再生方法。 (10) マーク列を読み出すためのレーザービームの
波長をλとし、レーザービームをマーク列に照射するた
めの光学系の対物レンズの開口数をNAとしたとき、マ
ークの最小長さMLが0.36λ/NA以下である上記
(1)〜(9)のいずれかの光情報媒体の再生方法。 (11) レーザービームの波長をλとし、レーザービ
ームをマーク列に照射するための光学系の対物レンズの
開口数をNAとしたとき、マークの最小長さMLが0.
25λ/NA未満である上記(1)〜(9)のいずれか
の光情報媒体の再生方法。 (12) マークが、情報記録層の形状変化および/ま
たは性質変化によって形成されたものである上記(1)
〜(11)のいずれかの光情報媒体の再生方法。 (13) 上記(1)〜(12)のいずれかの再生方法
に用いられる再生装置であって、少なくともx0成分を
含む直線偏光を検出する手段を有する光情報媒体の再生
装置。 (14) θの相異なる2種の直線偏光を独立して検出
する手段を有する上記(13)の光情報媒体の再生装
置。
報記録層に存在し、マークおよびスペース(隣り合う2
つのマーク間の領域)が連なったものである。マーク列
をレーザービームで走査すると、マークおよびスペース
の配列に基づいてレーザービームの反射光量が変化す
る。このような反射光量変化をもたらすマークは、情報
記録層の形状変化および/または性質変化によって形成
することができる。情報記録層の形状変化によって形成
されたマークとしては、例えば、再生専用型光ディスク
におけるピットが挙げられる。また、情報記録層の性質
変化によって形成されたマークとしては、例えば、相変
化型光記録ディスクに形成された非晶質記録マークが挙
げられる。また、情報記録層の形状変化および性質変化
によって形成されたと考えられるマークとしては、例え
ば、有機色素を含有する情報記録層を有する追記型光記
録ディスクにおいて、情報記録層に形成されたピットが
挙げられる。
界(以下、単に解像限界という)について説明する。解
像限界は、再生に用いるレーザービームの波長およびレ
ーザービーム照射光学系の対物レンズの開口数によって
決定される。再生用レーザービームの波長をλとし、レ
ーザービームを照射するための光学系の対物レンズの開
口数をNAとしたとき、カットオフ空間周波数は2NA
/λなので、マークとスペースとが同じ長さであるマー
ク列は、その空間周波数が2NA/λ(ラインペア/n
m)以下であれば読み取り可能である。この場合、読み
取り可能な空間周波数に対応するマーク長(=スペース
長)は、 λ/4NA=0.25λ/NA となる。したがって、最短マーク長MLが0.25λ/
NA未満であるマーク列の読み出しが可能であれば、超
解像再生が可能であるといえる。
250274号公報および前記Jpn.J.Appl.Phys.Vol.40
(2001)pp.1624-1628に記載された媒体について、解像限
界を下回る寸法の微小なマークおよびスペースからなる
マーク列を読み出す超解像再生のメカニズムを研究する
うちに、再生用レーザービームの電場ベクトルの振動方
向(以下、偏光方向という)とマーク列とのなす角が、
超解像再生に密接に関係することを見いだした。なお、
以下の説明では、偏光方向とマーク列とのなす角の大き
さをθで表す。本明細書では、θは鋭角とする。すなわ
ちθは0〜90°の範囲にある。
界を下回る寸法の微小なマークおよびスペースからなる
マーク列を有し、かつ、超解像再生を可能とする機能層
を有する媒体に対し、偏光方向がマーク列に平行である
レーザービーム(θ=0°)を用いて再生を行うと、マ
ーク列の読み出しが可能であった。一方、この媒体に対
し、偏光方向がマーク列と垂直であるレーザービーム
(θ=90°)を用いて再生を行うと、マーク列の読み
出しは不可能であった。
るマーク列の再生が、再生用レーザービームの偏光方向
に依存すること、および、この依存を利用して超解像再
生を高出力かつ正確に行うために必要な信号処理方法に
ついて、シミュレーションを利用して説明する。
領域法を用いた。媒体は、表面にマーク列を有する基板
の前記表面に、厚さ20nmのSi層を形成した構造とし
た。前記マーク列は、それぞれ長さ200nmの短マーク
および短スペースと、それぞれ長さ800nmの長マーク
および長スペースとを含むものとした。各マークは、深
さ60nm、幅200nmのピットとした。ピットの端部は
半円形とし、ピットの周壁は基板表面に垂直とし、Si
層はピットの周壁にも20nmの厚さで存在するものとし
た。基板の屈折率は1.56とし、Siの複素屈折率は
3.88+0.02iとし、空気の屈折率は1とした。
読み出しに用いるレーザービームの波長は650nmと
し、レーザービーム照射光学系の対物レンズの開口数は
0.60とした。長マークおよび長スペースの長さは解
像限界(0.25λ/NA=271nm)より大きく、短
マークおよび短スペースの長さは解像限界より小さい。
寸法20nm×20nm、深さ3nmのメッシュに区切り、区
切られた各区画について、レーザービームの照射により
生じた媒体内部の電磁場の分布を求め、この分布に基づ
いてビームスポット内の全ての区画からの反射光量の合
計を求めた。このシミュレーションでは、電磁場分布に
依存する反射光量と、光の回折および反射に依存する反
射光量との和が求まるが、媒体表面の凹凸による光の干
渉に依存する反射光量は求めることができない。
スの配列パターンは、図1(A)に示されるものとし
た。図1(A)において、符号SM、SS、LMおよび
LSは、それぞれ短マーク、短スペース、長マークおよ
び長スペースである。
の反射光に含まれる偏光成分のうち、θが90°である
偏光成分をy0成分とし、このy0成分の光量をY0とす
る。また、マーク列からの反射光に含まれる偏光成分の
うち、θが0°である偏光成分をx0成分とし、このx0
成分の光量をX0とする。
(B)および図1(C)に示す。図1(B)および図1
(C)において、縦軸はそれぞれY0およびX0の強度を
表し、横軸は、図1(A)に示すマーク列に対応する位
置を表している。
近に交互に並ぶ合計5つの短マークおよび短スペース
(以下、短マーク−スペース列という)に注目する。こ
の短マーク−スペース列の両側には、それぞれ長マーク
が存在する。Y0の強度変化を示す図1(B)では、短
マーク−スペース列内の短マークに対応する強度変化は
認められず、短スペースよりはるかに長いスペースが存
在するようなブロードな強度低下が認められる。一方、
X0の強度変化を示す図1(C)では、短マーク−スペ
ース列内の2つの短マークに対応する強度低下が認めら
れる。この結果から、解像限界より小さなマークを読み
出すためには、少なくともx0成分を使用する必要があ
ることがわかる。
応して強度変化のピークが5つ存在するはずであるが、
図1(C)には短マーク−スペース列に対応する位置に
3つのピークしか認められない。この短マーク−スペー
ス列のように、短スペースを介して長マークと隣り合う
短マーク(以下、長マーク隣接短マーク)が存在するマ
ーク列では、見かけ上、信号の欠落が生じる。具体的に
は、短マークと長マークとの間に存在する短スペースに
よる光量変化を、独立して検出することが不可能とな
る。したがって、このような信号欠落が生じるマーク列
を読み出す際には、信号処理上の工夫が必要となる。
欠落した信号を、回復させる方法について説明する。
マーク−スペース列内において、短マークおよび短スペ
ースに対応するX0強度変化パターンが、長マークおよ
び長スペースとは逆になっている。すなわち、長マーク
および長スペースでは、マークにおいて強度が上昇しス
ペースにおいて強度が低下しているが、短マーク−スペ
ース列では、マークにおいて強度が低下しスペースにお
いて強度が上昇している。そのため、短マーク−スペー
ス列の両端に存在する短スペースによるX0強度増大
が、長マークによるX0強度増大に埋もれてしまったも
のと考えられる。
は、短マーク−スペース列に対応する強度変化が認めら
れないほかは図1(C)に類似する強度変化パターンと
なっている。ただし、最大光量はY0がX0の約5倍とな
っている。この結果から、長マークおよび長スペースに
よる光量変化パターン、すなわちX0とY0とに共通する
変化パターンを、図1(C)に示すX0の光量変化パタ
ーンから除く処理を施せば、短マーク−スペース列に対
応する強度変化を抽出できると考えられる。そのために
は、X0からY0の倍数を減じる減算処理を行えばよい。
この減算処理におけるY0の倍数をαY0とすると、α
は、短マークと長マークとの間に存在する短スペースに
よる光量変化が前記減算処理によって出現するように、
媒体の構成およびマーク列の構成に応じて適宜決定すれ
ばよい。
きるが、X0およびY0が図1(B)および図1(C)に
それぞれ示されるように変化する場合、αとして長マー
クにおけるX0/Y0を採用することが好ましい。この場
合、長マークにおいては、X 0−αY0=X0−X0=0と
なる。長マークにおけるX0/Y0をαLMとしたとき、X
0−αLMY0を図1(D)に示す。図1(D)の横軸は、
図1(B)および図1(C)と同様に、図1(A)に示
すマーク列に対応する位置を表している。αLMは、0.
178である。
量を基準として、X0の強度変化パターンとY0の強度変
化パターンとの相違を抽出することにより得られた値で
ある。そのため図1(D)に示されるX0−αLMY0に
は、図1(C)において大振幅の変化に埋没していた微
小振幅の変化、すなわち短マーク−スペース列内の全て
のマークおよびスペースによる強度変化が、明瞭に現れ
ている。
0であるため、図1(C)に示されるX0信号と比べ、
長マークおよび長スペースの両者において強度変化のパ
ターンが逆転している。すなわちX0−αLMY0では、長
マークにおいて強度が低下し長スペースにおいて強度が
増大している。一方、短マーク−スペース列における強
度変化パターンは、図1(C)と同様にマークで強度が
低下しスペースで強度が増大するものとなっている。そ
の結果、X0−αLMY0では、長マーク、長スペースおよ
び短マーク−スペース列のすべてが、従来の光情報媒体
の位相ピットと同様な光量変化パターンを示している。
スペースにおいてX0−αLMY0>0となる場合に適用す
ることが好ましい。
X0およびY0が図1(B)および図1(C)にそれぞれ
示されるように変化する場合であっても、αをαLM以外
の値としてもよい。ただし、αを決定するに際しては、
短マーク−スペース列においてマークで強度が低下しス
ペースで強度が増大する強度変化パターンが逆転しない
ように留意する必要がある。
をもつマーク列について、上記と同様にしてシミュレー
ションを行った。結果を図2(B)、図2(C)および
図2(D)に示す。図2(B)、図2(C)および図2
(D)の縦軸は、Y0、X0およびX0−αLMY0の強度を
それぞれ示し、横軸は、図2(A)に示すマーク列に対
応する位置を示している。なお、この場合のαLMは、
0.237である。
付近に存在する2つの短マークと2つの短スペースとか
らなる短マーク−スペース列に注目する。この短マーク
−スペース列では、本来、強度変化のピークが4つ存在
するはずであるが、図2(C)には短マーク−スペース
列に対応する位置に2つのピークしか認められない。具
体的には、図1(C)と同様に短マーク−スペース列の
一方の端部にある短スペースに対応する光量変化が欠落
しているのに加え、他方の端部にある短マークに対応す
る光量変化も欠落している。この結果から、短マークを
介して長スペースと隣り合う短スペース(長スペース隣
接短スペース)が存在するマーク列でも、見かけ上、信
号の欠落が生じることがわかる。具体的には、短スペー
スと長スペースとの間に存在する短マークによる光量変
化を、独立して検出することが不可能となる。
スペースとの間に存在する短マークによるX0強度増大
が、長スペースによるX0強度低下に埋もれてしまった
ために生じたと考えられる。このことは、図2(D)に
示されるX0−αLMY0において、前記短マーク−スペー
ス列に対応する4つのピークが全て明瞭に現れているこ
とから明らかである。
から、X0−αY0を利用することにより、x0偏光だけ
では読み出せなかったマークおよび/またはスペースを
読み出せることがわかる。
記機能層を有する媒体における超解像再生のメカニズム
は、以下のように推定される。
を行う媒体では、レーザービームでマーク列を走査し
て、マークおよびスペースの配列パターンに基づく反射
光量の変化を検出することによりマーク列を読み出し、
記録情報を再生する。しかし、解像限界を下回る配列間
隔をもつマーク列に対しては、マークおよびスペースの
配列パターンに対応する反射率変化を検出することがで
きないため、再生が不可能である。
ると、マーク形状(3次元的な形状を含む)、マークお
よびスペースの寸法、マークおよびスペースの構成材料
の屈折率などの各種条件に依存して、レーザービームの
電場と媒体との間で相互作用が生じると考えられる。電
場の局在は、マークの外周縁付近において特に強くなる
と考えられるため、レーザービームがマーク列を走査す
ると、上記相互作用はマークおよびスペースの配列パタ
ーンに応じて変化し、その変化は、反射光の光量変化パ
ターンに反映されていると考えられる。
用いたSi層のように、超解像再生を可能とする機能層
を設けた場合に特に強くなり、一方、Ag層のように超
解像再生が不可能な層では生じないか、きわめて弱い。
また、上記相互作用は、レーザービームの電場ベクトル
の振動方向(以下、偏光方向ともいう)がマーク列と垂
直である場合には、生じないかきわめて弱く、偏光方向
がマーク列と平行である場合に強い。
ら、前記相互作用とは異なる他の作用も存在すると考え
られる。前記他の作用は、解像限界以上の寸法をもつ長
マークにおいて反射光量を増大させ、解像限界以上の寸
法をもつ長スペースにおいて反射光量を低下させる。こ
こでは、前記相互作用を第1の作用と呼び、前記他の作
用を第2の作用と呼ぶ。第2の作用は、解像限界未満の
小さいマークおよびスペースでは実質的に働かないと考
えられる。
2の作用による反射光量は、長スペースにおいては偏光
方向への依存が小さく、長マークにおいては偏光方向へ
の依存が大きいことがわかる。ただし、第2の作用によ
る光量変化パターンは、偏光方向には依存しない。すな
わち、偏光方向によらず、長マークにおいて反射光量が
増大し長スペースにおいて反射光量が低下している。
に与える影響が大きく、かつ、反射光量変化の方向(低
下または増大)に与える影響が第1の作用とは逆であ
る。そのため、図1(C)に示されるように、短スペー
スでの第1の作用による光量変化が、この短スペースに
隣接する長マークでの第2の作用による光量変化に隠さ
れてしまう。また、図2(C)に示されるように、短マ
ークでの第1の作用による光量変化が、この短マークに
隣接する長スペースでの第2の作用による光量変化に隠
されてしまう。したがって、長マークまたは長スペース
に隣接し、かつ、短スペースと短マークとが合計でn個
並ぶ短マーク−スペース列では、光量変化のピークがn
−2個しか現れず、信号欠落が生じることになる。
めに、本発明では、第1の作用が実質的に短マークおよ
び短スペースだけで働き、かつ、第1の作用による反射
光量変化パターンが偏光依存性をもつこと、および、第
2の作用が実質的に長マークおよび長スペースだけで働
き、かつ、第2の作用による光量変化パターンが偏光依
存性をもたないことを利用して、x0成分の光量変化パ
ターンからy0成分の光量変化パターンを除外すること
により、x0成分の光量変化パターンに埋没していた第
1の作用による光量変化を抽出する信号処理を施す。こ
れにより、図1(D)および図2(D)に示されるよう
に、短マーク−スペース列における信号欠落を防ぐこと
ができる。
渉による効果は含まれていない。前記シミュレーション
における長マークは位相ピットとして機能し、長マーク
では光の干渉により反射光量が低下する。一方、短マー
クは、光の干渉を利用して読み出すことはできない。実
際に媒体を再生する際には、このような光の干渉による
反射光量変化に、図1(B)、図1(C)および図1
(D)にそれぞれ示される光量変化が加算される。
Xは、干渉による反射光量変化に図1(C)に示される
光量変化パターンが重畳されたものとなる。したがっ
て、光量Xの変化パターンには、長マークに対応して光
の干渉によって生じた光量変化と、図1(C)に示され
る短マークに対応する光量変化とが共に現れるので、長
マークおよび短マークを共に読み出すことができる。
と、実際の光量X−αLMYは、干渉による反射光量変化
(これは本来の(1−αLM)倍の強度となる)に、図1
(D)に示される光量変化パターンが重畳されたものと
なる。したがって、光量X−α LMYの変化パターンに
は、長マークに加え、短マーク−スペース列に含まれる
全てのマークおよびスペースに対応する光量変化が共に
現れるので、これらすべてを読み出すことができる。
るマーク列について検証したが、本発明はピット以外の
マークからなるマーク列、例えば相変化型光記録ディス
クの結晶質記録層に形成された非晶質記録マークからな
るマーク列の読み出しにも有効である。非晶質と結晶質
とは複素屈折率が異なるため、記録層にレーザービーム
を照射すると、非晶質記録マークと周囲の結晶質との境
界付近に強く電場が局在すると考えられる。この電場の
局在は、ピットにおける電場の局在と同様に偏光方向に
依存し、そのため、相変化型記録層でも、短マーク−ス
ペース列において前記第1の作用による反射光量変化が
生じる。一方、長マークでは、周囲の結晶質との反射率
の違いによる反射光量低下が生じる。そのため、相変化
型媒体に対しても、本発明を適用することが可能であ
る。
際だたせるために、偏光方向がマーク列と平行なx0成
分と、偏光方向がマーク列と垂直なy0成分とを用い
た。しかし、マーク列で反射したレーザービームから任
意に取り出した直線偏光は、いずれもx0成分とy0成分
とが合成されたものと見なせる。したがって、マーク列
で反射したレーザービームから取り出した、偏光方向と
マーク列とのなす角の大きさが相異なる2種の直線偏光
を用いれば、以下に説明するように本発明の効果は実現
する。
小さいものをx偏光とし、θがより大きいものをy偏光
とし、x偏光の光量をXとし、y偏光の光量をYとす
る。x偏光にはx0成分が少なくとも含まれ、y偏光に
はy0成分が少なくとも含まれる。この場合、X−αY
の変化には、x0成分の変化パターンから抽出された、
x0偏光だけでは読み出せないマークおよび/またはス
ペースによる光量変化パターンが反映されている。した
がって、X−αYを用いれば、x0成分の光量変化パタ
ーンとy0成分の光量変化パターンとの相違に基づいて
マーク列を読み出すことが可能になるので、x偏光だけ
では読み出せなかったマークおよび/またはスペースを
読み出すことが可能となる。
は、x偏光のθが0°に近いほど、かつy偏光のθが9
0°に近いほど好ましい。具体的には、x偏光のθは好
ましくは0°以上45°未満であり、そのときのy偏光
のθは好ましくは45°超90°以下である。x偏光の
θが0°でy偏光のθが90°であることが最も好まし
いが、すなわちx0成分だけからなるx偏光とy0成分だ
けからなるy偏光とを用いることが最も好ましいが、x
偏光のθが0°以上5°以下かつy偏光のθが85°以
上90°以下であれば、微小なマークの再生出力を十分
に高くすることができる。
なる2種の直線偏光を取り出すに際しては、偏光ビーム
スプリッタを用いることが一般であり、偏光ビームスプ
リッタにより分離された2種の偏光は、偏光方向が直交
する。
量変化の特徴だけを利用して読み出す場合、マーク列で
反射したレーザービームからθが0°以上90°未満で
ある直線偏光を取り出し、この直線偏光の光量変化を利
用してマーク列を読み出せばよい。この直線偏光にはx
0成分が含まれているため、この直線偏光の光量変化パ
ターンは、図1(C)に示されるパターンを反映したも
のとなる。したがって、この直線偏光だけを用いた場合
でも、x0偏光だけを用いた場合と同様に微小パターン
の読み出しが可能である。微小なマークの再生出力を高
くするためには、この直線偏光のθが0°に近いほど好
ましく、具体的には好ましくは0°以上45°未満であ
り、より好ましくは0°以上5°以下であり、最も好ま
しくは0°である。
少なくとも含むマーク列の読み出しに有効である。すな
わち、最短マーク長MLが0.25λ/NA未満である
マーク列の読み出しに有効である。ただし、レーザービ
ームの偏光方向に依存する前記第1の作用は、マーク長
が解像限界に近い値であれば、解像限界以上の寸法をも
つマークにおいても比較的強く働く。また、その程度の
寸法をもつマークは、通常の再生方法では再生出力を高
くすることが困難である。したがって、本発明は、最短
マーク長MLが解像限界(0.25λ/NA)以上であ
るマーク列の読み出しにも有効である。ただし、最短マ
ーク長MLが大きすぎると前記第1の作用が弱くなって
しまうので、最短マーク長MLは解像限界よりやや大き
い0.36λ/NAを上限とし、好ましくは0.31λ
/NA以下とする。
なくともx0成分を含む直線偏光を検出する手段を有す
る再生装置を用いる。また、θの相異なる2種の直線偏
光を用いてマーク列を読み出す場合には、θの相異なる
2種の直線偏光を独立して検出する手段を有する再生装
置を用いる。
の再生装置の構成例を示す。この再生装置では、レーザ
ーダイオードLDから出射された直線偏光は、偏光ビー
ムスプリッタPBSおよび1/4波長板1/4WPを通
過して円偏光となる。この円偏光のうちビームスプリッ
タBS内を直進した成分は、レンズ(Lens)によって媒
体(Disk)表面に集光される。なお、ビームスプリッタ
BSは、偏光ビームスプリッタではなく、ハーフミラー
と同様に光を2方向に分けるだけの機能をもつ。ビーム
スプリッタBSに入射した円偏光のうち図中上方向に反
射された成分はビームストッパによって吸収されるの
で、装置内に散乱光が生じることはない。
スプリッタBSによって図中下方向に曲げられた成分
は、第2の偏光ビームスプリッタPBSに入射し、偏光
方向が互いに直交する2つの直線偏光に分けられ、それ
ぞれの直線偏光はフォトダイオードPD1およびPD2
に入射する。フォトダイオードPD1およびPD2から
の信号を処理することにより、X−αYに基づいた再生
が可能となる。
ビームスプリッタBS内を直進した成分は、再び1/4
波長板1/4WPに入射して直線偏光となり、この直線
偏光は偏光ビームスプリッタPBSに入射して図中下側
に反射され、フォトダイオードPD3に入射する。その
ため、レーザーダイオードLDにレーザービームが戻る
ことはない。なお、フォトダイオードPD3を設けるこ
とは必須ではないが、フォトダイオードPD3は、トラ
ッキングサーボやフォーカスサーボに利用することが可
能である。
の再生装置の他の構成例を示す。この再生装置におい
て、レーザーダイオードLDから出射された直線偏光の
偏光方向は、紙面に対して45°傾いている。この直線
偏光のうちビームスプリッタBS内を直進した成分は、
レンズ(Lens)によって媒体(Disk)表面に集光され
る。
ムスプリッタBSによって図中下方向に曲げられた成分
は、偏光ビームスプリッタPBSに入射し、偏光方向が
互いに直交する2つの直線偏光に分けられ、それぞれの
直線偏光はフォトダイオードPD1およびPD2に入射
する。フォトダイオードPD1およびPD2からの信号
を処理することにより、X−αYに基づいた再生が可能
となる。
の構成例について説明する。
よび図1(C)に示すように、x0成分の光量変化パタ
ーンとy0成分の光量変化パターンとが異なるものであ
ればよく、そのほかの構成は特に限定されない。このよ
うな媒体としては、例えば前記特開2001−2502
74号公報および前記Jpn.J.Appl.Phys.Vol.40(2001)p
p.1624-1628に記載された媒体が挙げられる。
れ、かつ前記特定の材料のそれぞれに対応した特定の厚
さをもつ層(機能層)を有するものである。前記特定の
材料としては、例えば、Nb、Mo、W、Mn、Pt、
C、Si、Ge、Ti、Zr、V、Cr、Fe、Co、
Ni、Pd、Sb、Ta、Al、In、Cu、Sn、T
e、ZnおよびBiから選択される少なくとも1種の元
素を含む単体もしくは合金またはその化合物が好まし
い。合金または化合物としては、前記したように、結晶
質−非晶質転移を利用する相変化材料も使用できる。
解像限界を下回る寸法をもつピットや記録マークを再生
する際に、高い再生出力が得られ、また、再生信号の欠
落を防ぐことができる。
のパターンを示す断面図である。(B)は、y0成分の
光量Y0を示すグラフである。(C)は、x0成分の光量
X0を示すグラフである。(D)は、X0−αY0を示す
グラフである。
のパターンを示す断面図である。(B)は、y0成分の
光量Y0を示すグラフである。(C)は、x0成分の光量
X0を示すグラフである。(D)は、X0−αY0を示す
グラフである。
である。
の図である。
Claims (14)
- 【請求項1】 マークとスペースとが配列してなるマー
ク列が存在する情報記録層を有する光情報媒体に対し、
マーク列をレーザービームで走査し、反射したレーザー
ビームの光量変化パターンに基づいて、マーク列を読み
出す方法であって、 マーク列で反射したレーザービームに含まれる偏光成分
とマーク列とのなす角の大きさをθとし、θが0°であ
る偏光成分をx0成分とし、θが90°である偏光成分
をy0成分としたとき、 x0成分の光量変化を少なくとも利用してマーク列を読
み出す光情報媒体の再生方法。 - 【請求項2】 マーク列で反射したレーザービームから
θが0°以上90°未満である直線偏光を取り出し、こ
の直線偏光の光量変化を少なくとも利用してマーク列を
読み出す請求項1の光情報媒体の再生方法。 - 【請求項3】 マーク列で反射したレーザービームから
θが0°以上45°未満である直線偏光を取り出し、こ
の直線偏光の光量変化を少なくとも利用してマーク列を
読み出す請求項1の光情報媒体の再生方法。 - 【請求項4】 マーク列で反射したレーザービームから
θが0°以上5°以下である直線偏光を取り出し、この
直線偏光の光量変化を少なくとも利用してマーク列を読
み出す請求項1の光情報媒体の再生方法。 - 【請求項5】 マーク列が、長さの相異なる複数種のマ
ークと、長さの相異なる複数種のスペースとを含むもの
であり、 x0成分の光量変化パターンとy0成分の光量変化パター
ンとの相違に基づいてマーク列を読み出す請求項1〜4
のいずれかの光情報媒体の再生方法。 - 【請求項6】 マーク列で反射したレーザービームか
ら、θの相異なる2種の直線偏光を取り出し、 前記2種の直線偏光のうち、θがより小さい直線偏光を
x偏光とし、θがより大きい直線偏光をy偏光としたと
き、 x偏光の光量からy偏光の光量の倍数を減じた値の変化
に基づいてマーク列を読み出すことにより、x偏光だけ
では読み出せなかったマークおよび/またはスペースを
読み出す請求項5の光情報媒体の再生方法。 - 【請求項7】 x偏光の光量をXとし、y偏光の光量を
Yとし、最長マークにおけるX/YをαLMとしたとき、 X−αLMYの変化に基づいてマーク列を読み出す請求項
6の光情報媒体の再生方法。 - 【請求項8】 x偏光のθが0°以上45°未満であ
り、y偏光のθが45°超90°以下である請求項6ま
たは7の光情報媒体の再生方法。 - 【請求項9】 x偏光のθが0°以上5°以下であり、
y偏光のθが85°以上90°以下である請求項6また
は7の光情報媒体の再生方法。 - 【請求項10】 マーク列を読み出すためのレーザービ
ームの波長をλとし、レーザービームをマーク列に照射
するための光学系の対物レンズの開口数をNAとしたと
き、 マークの最小長さMLが0.36λ/NA以下である請
求項1〜9のいずれかの光情報媒体の再生方法。 - 【請求項11】 レーザービームの波長をλとし、レー
ザービームをマーク列に照射するための光学系の対物レ
ンズの開口数をNAとしたとき、 マークの最小長さMLが0.25λ/NA未満である請
求項1〜9のいずれかの光情報媒体の再生方法。 - 【請求項12】 マークが、情報記録層の形状変化およ
び/または性質変化によって形成されたものである請求
項1〜11のいずれかの光情報媒体の再生方法。 - 【請求項13】 請求項1〜12のいずれかの再生方法
に用いられる再生装置であって、 少なくともx0成分を含む直線偏光を検出する手段を有
する光情報媒体の再生装置。 - 【請求項14】 θの相異なる2種の直線偏光を独立し
て検出する手段を有する請求項13の光情報媒体の再生
装置。
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2002
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