JP2003123111A - 路車間通信システムに用いられる電波漏洩制限用壁 - Google Patents
路車間通信システムに用いられる電波漏洩制限用壁Info
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Abstract
間の誤通信を制限することを目的とする。 【解決手段】 通行車両に搭載された車載器と通信を行
うための路側アンテナ2が設けられた第1のレーン1a
と、この第1のレーン1aと隣接する第2のレーン1b
との間に設けられ、この第2のレーン1bを通行する車
両3aに搭載された車載器4と前記路側アンテナ2との
間の通信を制限する電波漏洩制限用壁11を設けた。
Description
自動料金収受機能を有する車載器との通信を目的とした
ETCシステム(Electronic Toll Collection Syste
m)や路車間通信技術を応用した駐車場システム、ドラ
イブスルーシステム、ガソリンスタンドシステム等の路
車間通信システムにおける、路側アンテナの設置場所に
依存する周囲や車両形状等の反射構造体による電波環境
を改善する電波環境対策に関するものである。
来の料金所付近の電波環境を示す外観図である。図12
において、1aはETCレーン、1bはETCレーン1
aと隣り合う非ETCレーン、2はETCレーン1aに
設置された路側アンテナ、3aは非ETCレーン1bを
料金所に向かって走行してくるETC車両、3bはET
Cレーン1a上を料金所に向かって走行してくる非ET
C車両、4はETC車両3aに搭載され路側アンテナ2
と通信を行うETC車載器、5は路側アンテナ2とET
C車載器4との間で通信が可能な通信領域、6は路側ア
ンテナ2から放射された直接波、7aは非ETC車両3
bの車体に当たって跳ね返り通信領域5の手前に飛び込
む一次反射波、7bは非ETC車両3bの車体に当たっ
て跳ね返り隣りの非ETCレーン1bに飛び込む一次反
射波、8は一次反射波7bをETC車載器4で受信して
路側アンテナ2と路車間通信する路車間通信波、9aは
車両が通信領域5に進入したことを検知する車両進入検
知用車両検知器、9bは車両が通信領域5から退出した
ことを検知する車両退出検知用車両検知器、10は路側
アンテナ2を設置するためのガントリーである。
車両3aが料金所のETCレーン1aに進入し、車両進
入検知用車両検知器9aをETC車両3aが通過する
と、路側アンテナ2から通信領域5に向かって電波が放
射され、ETC車両3aが車両退出検知用車両検知器9
bを通過するまでの間に、ETC車載器4との間で料金
収受に必要な情報の授受を実施する。
車両が混在して通行しているため、例えば図12に示す
ように、ETCレーン1aに非ETC車両3bが進入
し、非ETCレーン1bにETC車両3aが進入する場
合がある。このとき、路側アンテナ2から放射された直
接波6は、ETCレーン1aの路面や車両検知器9a、
9b等の路側機器や通信領域5を通過中の非ETC車両
3bに当たって通信領域5の手前や隣りのレーン等の周
囲に跳ね返る。隣りの非ETCレーン1bに跳ね返った
一次反射波7bは非ETCレーン1bを走行中のETC
車両3aのETC車載器4に到達する。
る場合と存在しない場合における隣接レーンでの電界強
度特性を示している。ETCレーン1aに車両が存在す
る場合は、その車両からの一次反射波7bの影響で車両
が存在しない場合に比べて電界強度が強くなる。そのた
め、電界強度がETC車載器4の反応するレベル−7
0.5dBmより大きい約−66dBm程度まで上昇し
て、非ETCレーン1bを通過中のETC車両3aに搭
載されたETC車載器4が受信してしまうことがある。
ETC車載器4はETCレーン1aを通過中と誤判断
し、路側アンテナ2との通信を実施し、ETCシステム
は、ETCレーン1aを通過中の非ETC車両3bをE
TC車両3aと誤判断して通過させてしまう。一方、E
TC車両3aは二重に課金されてしまうことになる。こ
こで、隣りの非ETCレーン1bを走行中のETC車載
器4が反応する範囲は、図13に示すようにETCレー
ン1aの通信領域5より長い範囲であるアンテナ直下0
mからアンテナ直下手前6mである。
車線同士が隣接する場合にも起こり得るものであり、こ
のような隣接レーンのETC車載器との誤通信による、
料金収受時の料金未収受や2重課金及び金額間違い等
は、ETCシステムを運用していく上で致命的な問題で
ある。
に、従来の路車間通信システムにおいては、隣接するレ
ーン間で誤通信が生じるという問題点がある。
めになされたものであり、路車間通信システムにおいて
隣接するレーン間の誤通信を制限することを目的とす
る。
制限用壁は、通行車両に搭載された車載器と通信を行う
ための路側アンテナが設けられた第1のレーンと、この
第1のレーンと隣接する第2のレーンとの間に、この第
2のレーンを通行する車両に搭載された車載器と前記路
側アンテナとの間の通信を制限するものである。
り構成することが望ましい。
構成するようにしてもよい。
を有するようにしてもよい。
平板と、この金属平板上に備えられた電波吸収体より構
成するようにしてもよい。
収体が設けられた部分と、前記電波吸収体が設けられて
いない部分とが、交互に設けられるようにするとよい。
り構成され、隣接する平板同士が180度より小さい角
度にて連結してもよい。
は、上述の各電波漏洩制限用壁を備えたものである。
ける路車間通信システムは、隣りのレーンへの電波漏洩
を防止するために、ETCレーン1aと隣りのレーン1
bとの間のアイランド上に電波漏洩制限用の金属平板の
壁を設けたことを特徴とするものである。
速道路等の料金所付近の電波環境を示す外観図、図2は
この実施の形態1における金属平板の壁の外観図であ
る。図1、図2中、1aは第1のレーンであるETCレ
ーン、1bはETCレーン1aと隣り合う第2のレーン
である非ETCレーン、2はETCレーン1aに設置さ
れ通行車両に搭載された車載器と通信を行うための路側
アンテナ、3aは非ETCレーン1bを料金所に向かっ
て走行してくるETC車両、3bはETCレーン1a上
を料金所に向かって走行してくる非ETC車両、4はE
TC車両3aに搭載され路側アンテナ2と通信を行うE
TC車載器、5は路側アンテナ2とETC車載器4との
間で通信が可能な通信領域、6は路側アンテナ2から放
射された直接波、7aは非ETC車両3bの車体に当た
って跳ね返り通信領域5の手前に飛び込む一次反射波、
7bは非ETC車両3bの車体に当たって隣りの非ET
Cレーン1bの方向に跳ね返る一次反射波、9aは車両
が通信領域5に進入したことを検知する車両進入検知用
車両検知器、9bは車両が通信領域5から退出したこと
を検知する車両退出検知用車両検知器、10は路側アン
テナ2を設置するためのガントリーであり、以上は従来
の電波環境下と同一である。
壁であり、ETCレーン1aと非ETCレーン1bとの
間のアイランド上に設置されている。この金属平板壁1
1は、鋼鉄で形成しても良いが、軽量化のためにはアル
ミニウムで形成するのが望ましい。11aは金属平板壁
11を支える鋼鉄製の支柱であり、車両がぶつかっても
折れないように直径約20cmに形成されている。12
は金属平板壁11に当たって跳ね返った二次反射波であ
る。ここで、金属平板壁11の大きさは、図13に示し
たように隣接レーン1bでETC車載器4が反応する範
囲を遮断するために長さを6mとし、高さは車両の高さ
規制値である3.8mとしている。
ETC車両3bが車両検知器9aを通過すると路側アン
テナ2から通信領域5に向かって放射された直接波6は
車両3bの車体にあたり、一次反射波7bは隣りのレー
ン1bに飛び込もうとするが、アイランド上の金属平板
壁11に当たって二次反射波12として跳ね返るため、
隣りのレーン1bには路側アンテナ2の電波は飛び込ま
ない。
11の有無による自レーンと隣りのレーンにおける電界
強度特性図であり、(1)は自レーンであるETCレー
ン1aでの電界強度特性図、(2)は隣りのレーン1b
における電界強度特性図である。図3の(2)に記載し
たように、電波漏洩制限用壁である金属平板壁11が設
置されている場合は、電界強度がETC車載器4が反応
する受信感度レベル−70.5dBm以下となるため、
隣りのレーン1bを走行中のETC車両3aに搭載され
たETC車載器4と路側アンテナ2の間で路車間通信は
成立しない。これにより、隣りのレーン1bを走行中の
ETC車両3aとの誤通信を防止でき、誤った車両との
料金授受を防止できる。
った二次反射波12と路側アンテナ2からの直接波6が
合成されて、通信領域5の手前で電界強度が強くなる可
能性があると思われる。しかしながら、図3の(1)に
示されるように、ETCレーン1aの通信領域5付近の
電界強度特性は、金属平板壁11がある場合とない場合
とでほとんど同じであることから、金属平板壁11によ
り反射された二次反射波12のレベルは微弱であると判
断できる。そのため、ETCレーン1aにETC車両3
aが進入しても通信領域5の手前で通信を開始すること
はなく、通信領域5内で料金収受に必要な情報の授受が
できる。
態2における高速道路等の料金所付近の電波環境を示す
外観図、図5はこの実施の形態2における格子状の金属
壁の外観図である。図4、図5中、1〜12は上記の実
施の形態1と同一であり、13は電波漏洩制限用壁とし
てアイランド上に設置された格子形状金属壁である。こ
こで、格子形状金属壁13は、排ガスや雨による腐食防
止のためステンレス製の金網を使用しており、図示はし
ていないが、鋼鉄製の枠に貼り付けてパネル状に形成さ
れている。なお、格子形状金属壁13の材質は、軽量化
のためアルミニウムを用いても良いし、防水塗装をすれ
ば鋼鉄等でも良い。また、格子形状金属壁13の大きさ
は、図13に示したように隣接レーン1bでETC車載
器4が反応する範囲を遮断するために長さを6m、高さ
を車両の高さ規制値である3.8mとしている。
間隔(網目寸法)aとbによる電波漏洩を防止する遮蔽
効果を示す特性図であり、金属格子を構成する導体とし
て導電率5.65×107[S/m]の銅を使用し、金網自
体の太さは2σ(σ=λ/20、λ:波長)とし、aとb
を同間隔として計算したものである。図に示すように、
格子の間隔aとbを狭くすると遮蔽効果は大きくなり、
格子の間隔aとbを広くすると遮蔽効果が減少する。し
たがって、金属格子の間隔aとbを波長λと同程度であ
る約50mm、又はそれ以下の3λ/4、λ/2、λ/
4等に相当する間隔とすれば、遮蔽効果を10dB以上
に確保することができる。
ETC車両3bが車両検知器9aを通過すると路側アン
テナ2から通信領域5に向かって放射された直接波6は
車両3bの車体に当たり、一次反射波7bは隣りの非E
TCレーン1bに飛び込もうとするが、アイランド上の
格子形状金属壁13に当たって二次反射波12として跳
ね返るため、隣りの非ETCレーン1bには路側アンテ
ナ2の電波は飛び込まない。したがって、図3の(2)
に示されるように、隣りの非ETCレーン1bにおける
電界強度はETC車載器4が反応する受信感度レベル−
70.5dBm以下となるため、非ETCレーン1bを
走行中のETC車両3aに搭載されたETC車載器4と
路側アンテナ2の間で路車間通信は成立しない。これに
より、隣りのレーン1bを走行中のETC車両3aとの
誤通信を防止でき、誤った車両との料金授受を防止でき
る作用がある。
ね返った二次反射波12のレベルは、上記の実施の形態
1と同様、図3の(1)に示されるように微弱であり、
ETCレーン1aにおける電界強度は格子形状金属壁1
3の有無によってほとんど差がないため、ETCレーン
1aにETC車両3aが進入しても通信領域5の手前で
通信を開始することはなく、通信領域5内で料金収受に
必要な情報の授受ができる。
ぐれ、ETCレーン1aを走行中の車両内から隣接レー
ン1bを走行する車両を確認でき、料金所レーンを通過
した後の車両の合流時に車両の接触事故を防止する効果
が得られる。なお、上記の説明においては、電波漏洩制
限壁のほぼ全体を金属格子としたが、一部を上記実施の
形態1に記載した金属平板、又は後述する電波吸収体で
構成してもよい。
態3における高速道路等の料金所付近の電波環境を示す
外観図である。図中、1〜10は上記の実施の形態1と
同一であり、14は電波漏洩制限用壁としてアイランド
上に設置された電波吸収体壁である。ここで、電波吸収
体としては、屋外仕様なのでゴム状のものが望ましい
が、室内仕様の電波吸収体の場合には不燃性や難燃性の
例えばアクリル板や強化ビニールのシートで覆うことに
より使用できる。また、電波吸収体壁14の大きさは、
図2に示した実施の形態1における金属平板壁11と同
一である。
ETC車両3bが車両検知器9aを通過すると路側アン
テナ2から通信領域5に向かって放射された直接波6は
車両3bの車体にあたり、一次反射波7bは隣りの非E
TCレーン1bに飛び込もうとするが、アイランド上の
電波吸収体壁14に当たって吸収されるため、隣りの非
ETCレーン1bには路側アンテナ2の電波は飛び込ま
ない。したがって、図3の(2)に示されるように、非
ETCレーン1bにおける電界強度はETC車載器4が
反応する受信感度レベル−70.5dBm以下となるた
め、非ETCレーン1bを走行中のETC車両3aに搭
載されたETC車載器4と路側アンテナ2の間で路車間
通信は成立しない。これにより、隣りのレーン1bを走
行中のEC車両3aとの誤通信を防止でき、誤った車両
との料金授受を防止できる作用がある。
14に吸収されるため、図3の(1)に記載した電波漏
洩制限壁が無い場合の電界強度特性を示しており、ET
Cレーン1aにETC車両3aが進入しても通信領域5
の手前で通信を開始することはなく、通信領域5内で料
金収受に必要な情報の授受ができる。
態4における高速道路等の料金所付近の電波環境を示す
外観図、図9はこの実施の形態4における電波吸収体付
金属平板の壁の外観図である。図中、1〜11は上記の
実施の形態1と同一である。15は電波漏洩制限用壁と
してアイランド上に設置された電波吸収体付金属壁であ
り、金属板上に電波吸収体を貼り付けて、電波吸収体部
分15aと金属部分15bとを有するように構成されて
いる。
示す。図に示すように、電波吸収体付金属壁15の大き
さは、図2に示した実施の形態1における金属平板壁と
同一とし、電波吸収体部分15aと金属部分15bの幅
は、波長λの10倍程度である約50cmとし地上高約
1mと地上高約2mに電波吸収体部分15aの幅の中心
がくるように配置し、電波吸収体部分15aと金属部分
15bとを交互に配置している。ここで、地上高約1m
と地上高約2mに電波吸収体部分15aの幅の中心がく
るように配置したのは、車載器が取り付けられる位置
が、普通車の場合地上高約1m、バスやトラック等の大
型車の場合地上高約2mであることに対応したものであ
り、このように配置することによって、電波吸収体付金
属壁15からの反射波がETCレーン1aを通行する車
両に搭載された車載器に影響を与えにくくすることがで
きる。
ETC車両3bが車両検知器9aを通過すると路側アン
テナ2から通信領域5に向かって放射された直接波6は
車両3bの車体にあたり、一次反射波7bは隣りの非E
TCレーン1bに飛び込もうとするが、アイランド上の
隣接電波漏洩遮断電波吸収体付金属壁15の電波吸収体
部分15aと金属部分15bに当たって吸収される、ま
たは、反射されるため、隣り非ETCレーン1bには路
側アンテナ2の電波は飛び込まない。したがって、図3
の(2)に示されるように、非ETCレーン1bにおけ
る電界強度はETC車載器4が反応する受信感度レベル
−70.5dBm以下となるため、非ETCレーン1b
を走行中のETC車両3aに搭載されたETC車載器4
と路側アンテナ2の間で路車間通信は成立しない。これ
により、隣りのレーン1bを走行中のETC車両3aと
の誤通信を防止でき、誤った車両との料金授受を防止で
きる作用がある。
属壁15により吸収又は反射されるため、図3の(1)
に記載した電波漏洩制限壁が無い場合に近い状態の電界
分布をETCレーン1aに再現することができ、ETC
レーン1aにETC車両3aが進入しても通信領域5の
手前で通信を開始することはなく、通信領域5内で料金
収受に必要な情報の授受ができる。
形態5における高速道路等の料金所付近の電波環境を示
す外観図であり、図中、1〜10は上記の実施の形態1
と同一である。16は電波漏洩制限用壁としてアイラン
ド上に設置された屏風形状の金属壁であり、図11にそ
の外観図、及び上方から見た図を示す。17aと17b
は屏風形状金属壁16に当たって跳ね返った二次反射波
であり、17aはETCレーン1aへの二次反射波、1
7bは任意の方向への二次反射波である。ここで、屏風
形状金属壁16の大きさは、図2に示した実施の形態1
における金属平板壁11と同一とし、屏風1枚ずつの幅
は波長λの10倍程度である約50cmとし、屏風の開
き角度は3π/2である120度に設定している。ま
た、屏風形状金属壁16は上記の実施の形態2における
格子形状金属壁13と同様の格子形状として視認性を確
保している。格子の間隔aとbも実施の形態2における
格子形状金属壁13と同様であり、波長λと同程度であ
る約50mmとし、遮蔽効果を10dB以上確保してい
る。
ETC車両3bが車両検知器9aを通過すると路側アン
テナ2から通信領域5に向かって放射された直接波6は
車両3bの車体にあたり、一次反射波7bは隣りの非E
TCレーン1bに飛び込もうとするが、アイランド上の
屏風形状金属壁16に当たり、屏風状に展開した金属壁
で乱反射されETCレーン1a方向の二次反射波17a
と任意方向の二次反射波17bに分離して反射されるた
め、隣りの非ETCレーン1bには路側アンテナ2の電
波は飛び込まない。したがって、図3の(2)に示され
るように、非ETCレーン1bにおける電界強度はET
C車載器4が反応する受信感度レベル−70.5dBm
以下となるため、非ETCレーン1bを走行中のETC
車両3aに搭載されたETC車載器4と路側アンテナ2
の間で路車間通信は成立しない。これにより、隣りのレ
ーン1bを走行中のETC車両3aとの誤通信を防止で
き、誤った車両との料金授受を防止できる作用がある。
金属壁16で乱反射された二次反射波17aと17bが
飛び込むが、図3の(1)に記載した電波漏洩制限壁が
無い場合に近い状態の電界分布をETCレーンに再現す
ることができ、ETCレーン1aにETC車両3aが進
入しても通信領域5の手前で通信を開始することはな
く、通信領域5内で料金収受に必要な情報の授受ができ
る。しかも、電波吸収体を用いるよりも安価に同様の効
果を得ることができる。
にすぐれ、ETCレーン1aを走行中の車両内から隣接
レーン1bを走行する車両を確認でき、料金所レーンを
通過した後の車両の合流時に車両の接触事故を防止する
効果が得られる。
角度を120度としたが、180度より小さい角度であ
れば、60度、90度、150度と任意の開き角度に設
定しても同様の効果が得られることは言うまでもない。
属壁16を格子形状としたが、実施の形態1における金
属平板壁11のような金属平板を屏風状に連結させても
良いし、実施の形態3、4のように電波吸収体を有する
平板を連結させて屏風状の電波漏洩制限壁としても、同
様の効果が得られる。
状(W状)に形成してもよく、要するに、一次反射波7
bが電波漏洩制限壁で乱反射するような形状にすれば、
自レーンへの反射波の影響が少なくなり、同様の効果が
得られる。また、屏風形状金属壁16を上下方向に屏風
状に形成することもできるが、この場合には路面による
反射波の影響が生じる可能性があるため、横方向の屏風
形状の方が望ましい。
TCレーンと非ETCレーンとが隣接する場合を例に説
明したが、ETCレーン同士が隣接す場合であっても、
電波漏洩制限壁を設けることにより、同様の効果を得る
ことができる。
ては、高速道路や有料道路の料金所における路車間通信
システムを例に説明したが、路車間通信技術を応用した
駐車場システム、ドライブスルーシステム、ガソリンス
タンドシステム等の路車間通信システムにも適用でき
る。例えば、駐車場等に隣接する複数のレーンが存在
し、レーン上に設置される路側アンテナと、車両に搭載
された自動料金収受機能を有する車載器との間で通信を
行う場合に、電波漏洩制限用壁により路側アンテナから
の電波が隣接するレーンに漏洩することを制限し、料金
の未収受や二重課金、金額間違い等を防ぐことができ
る。
車載器との間で通行許可の情報をやり取りすることによ
り、予め通行許可証を有する車両のみが通過できるよう
なシステムに適用することもできる。この場合にも、電
波漏洩制限用壁により路側アンテナからの電波が隣接す
るレーンに漏洩することを制限でき、通行許可証を有し
ていない車両が誤って通過してしまうことを防ぐことが
できる。
ば、第1のレーンに設けられた路側アンテナと第2のレ
ーンを通行する車両に搭載された車載器との間の誤通信
を制限することができる。
ことにより、更に、視認性にすぐれ、隣接するレーンを
走行する車両を確認できる。
するように構成することにより、更に、路側アンテナが
設けられた第1のレーンにおいても、電波漏洩制限用壁
からの反射波の影響をほとんど受けない。
構成し、隣接する平板同士を180度より小さい角度に
て連結することにより、第1のレーンに設けられた路側
アンテナと第2のレーンを通行する車両に搭載された車
載器との間の誤通信を制限することができ、第1のレー
ンにおいても電波漏洩制限用壁からの反射波の影響をほ
とんど受けない、という効果を安価に得ることができ
る。
によれば、第1のレーンに設けられた路側アンテナと第
2のレーンを通行する車両に搭載された車載器との間の
誤通信を制限することができる。
を示す外観図である。
図である。
と隣接レーンにおける電界強度特性を示す図である。
を示す外観図である。
図である。
格子の間隔による電波漏洩の遮蔽効果を示す特性図であ
る。
を示す外観図である。
を示す外観図である。
図である。
境を示す外観図である。
観図及び上面図である。
である。
しない場合における隣接レーンでの電界強度特性を示す
図である。
アンテナ、3a ETC車両、3b 非ETC車両、4
ETC車載器、5 通信領域、11 金属平板壁、1
3 格子形状金属壁、14 電波吸収体壁、15 電波
吸収体付金属壁、16 屏風形状金属壁。
Claims (8)
- 【請求項1】 通行車両に搭載された車載器と通信を行
うための路側アンテナが設けられた第1のレーンと、こ
の第1のレーンと隣接する第2のレーンとの間に設けら
れ、この第2のレーンを通行する車両に搭載された車載
器と前記路側アンテナとの間の通信を制限する電波漏洩
制限用壁。 - 【請求項2】 金属平板より構成されたことを特徴とす
る請求項1記載の電波漏洩制限用壁。 - 【請求項3】 金属格子より構成されたことを特徴とす
る請求項1記載の電波漏洩制限用壁。 - 【請求項4】 電波吸収体を有することを特徴とする請
求項1記載の電波漏洩制限用壁。 - 【請求項5】 金属平板と、この金属平板上に設けられ
た電波吸収体より構成されたことを特徴とする請求項1
記載の電波漏洩制限用壁。 - 【請求項6】 前記電波吸収体が設けられた部分と、前
記電波吸収体が設けられていない部分とが、交互に配置
されたことを特徴とする請求項5記載の電波漏洩制限用
壁。 - 【請求項7】 複数の平板より構成され、隣接する平板
同士が180度より小さい角度にて連結されていること
を特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の電波
漏洩制限用壁。 - 【請求項8】 請求項1乃至7記載の電波漏洩制限用壁
を備えた路車間通信システム。
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---|---|---|---|
JP2001320373A JP4497444B2 (ja) | 2001-10-18 | 2001-10-18 | 路車間通信システムに用いられる電波漏洩制限用壁 |
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JP2001320373A JP4497444B2 (ja) | 2001-10-18 | 2001-10-18 | 路車間通信システムに用いられる電波漏洩制限用壁 |
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