JP2003122625A - インターフェース回路 - Google Patents

インターフェース回路

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JP2003122625A JP2001313727A JP2001313727A JP2003122625A JP 2003122625 A JP2003122625 A JP 2003122625A JP 2001313727 A JP2001313727 A JP 2001313727A JP 2001313727 A JP2001313727 A JP 2001313727A JP 2003122625 A JP2003122625 A JP 2003122625A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アクセス対象に対して適正なデータアクセス
を実行するためのインターフェース回路を提供する。 【解決手段】 動作の基準となる基準クロックと同位相
及び異なる位相の複数のクロックを生成し、生成したク
ロックの内のいずれか1つを選択してアクセス対象に供
給すると共に、アクセス対象からのデータを各々異なる
タイミングで取り込む複数のパスを設け、複数のパスの
内のいずれか1つを選択して、選択したパスによりアク
セス対象からのデータを読み込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インターフェース
回路に係り、特にアクセス対象に対して適正なデータア
クセスを実行するためのインターフェース回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】シン
クロナス・ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ
ー(以降SDRAMと呼ぶ)に対してデータアクセスを実
行する場合、SDRAMはアドレス及びコマンド等のS
DRAM制御信号をインターフェース回路から受け取
り、データの書き込み動作や読み出し動作を行ってい
る。
【0003】前記アドレス、コマンド及びデータ信号は
全てSDRAMに入力されるクロック信号のクロックエ
ッジ(立ち上がりエッジ)に同期して転送される。データ
書き込み時に、アドレス及びコマンド信号と書き込みデ
ータ信号をメモリーインターフェース回路からSDRA
Mに確実に転送するためには、SDRAM動作クロック
の立ち上がりエッジに対してセットアップ時間と呼ばれ
る一定時間以上前に全ての信号が確定している必要があ
る。また、SDRAM動作クロックの立ち上がりエッジ
に対してホールド時間と呼ばれる一定時間以上後まで全
ての信号が状態を保持しておく必要がある。上述のセッ
トアップ時間やホールド時間を満足しない場合、本来書
き込むべきデータとは違ったデータがSDRAMに書き
込まれる恐れがある。
【0004】一方、データ読み出し時には、データ信号
はSDRAM動作クロックの立ち上がりエッジからデー
タアクセス時間と呼ばれる一定時間後に、SDRAMか
ら出力されてメモリーインターフェース回路に転送され
る。メモリーインターフェース内部では、このデータ信
号をDラッチ等の受信素子を使って取り込む。このDラ
ッチでのデータ取り込みの際についても、メモリーイン
ターフェース内部動作クロックのエッジに対してセット
アップ時間とホールド時間を満足しなければ、誤ったデ
ータを取り込んでしまう恐れがある。
【0005】例えば、図12に示すようなタイミング
で、メモリーインターフェース内部動作クロック及びS
DRAM動作クロックが動作し、アドレス/コマンド、
書き込みデータ、及び読み込みデータの各信号にアクセ
スする場合で考えると、アドレス/コマンド信号及び書
き込みデータ信号について、SDRAM動作クロックの
立ち上がりエッジT0に対する、セットアップ時間Sw
及びホールド時間Hwが確保される必要がある。また、
読み込みデータについて、メモリーインターフェース内
部動作クロックの立ち上がりエッジT1に対する、セッ
トアップ時間SR及びホールド時間HRが確保される必要
がある。
【0006】ところが近年、半導体プロセス技術の向上
に伴い、SDRAMの動作クロック周波数は上昇してき
ており、データアクセスを確実に実施するために必要な
セットアップ時間、ホールド時間を確保することが困難
になってきている。
【0007】特開平9−185427号公報に開示され
た技術では、データアクセスを確実に実施する目的で、
図13に示すように、メモリーインターフェース内部の
動作クロックとSDRAM動作クロックとの位相関係を
調整できるように構成している。この位相調整方式で
は、メモリーインターフェース内部動作クロックの位相
と180°位相の異なるクロックを生成し、更にそのク
ロックを遅延時間の異なる複数の遅延回路を通すこと
で、メモリーインターフェース内部の動作クロックと位
相の異なる複数のクロックを出力させ、そのうちのいづ
れか1つを選択したクロックをSDRAMの動作クロッ
クとして出力する事を特徴としている。
【0008】例えば図14に示すタイミングチャートに
おいて、読み込みデータのセットアップ時間が非常に短
くなる場合でも、遅延回路による遅延時間を短く設定す
る事でSDRAM動作クロックの立ち上がり位置を前に
シフトすることができ、その結果読み込みデータのセッ
トアップ時間を大きく取る事ができ、SDRAMへのデ
ータアクセスを確実に実施することが可能となる。
【0009】一方、システムによってはSDRAMを増
設したい場合があるが、SDRAMの増設には、デュア
ル・インライン・メモリー・モジュール(以降DIMMと呼
ぶ)を使用する場合が多い。DIMMは複数個のSDR
AMデバイスを基板上に実装した構成となっており、マ
ザーボード上に実装されているコネクタに接続する事
で、容易にメモリーの増設が可能となっている。
【0010】メモリーインターフェース回路から出力さ
れるクロック信号は、図14に示すように、遅延回路に
よる遅延時間に、出力バッファの遅延時間、配線の遅延
時間が加えられてSDRAMに到達する。この出力バッ
ファの遅延時間+配線の遅延時間の値をまとめて、以下
遅延時間と呼ぶ。
【0011】DIMMにはメモリー容量やDIMMに実
装されるデバイスの種類によりいくつかタイプがある
が、タイプの違いによりアドレス/コマンドのような制
御端子やデータ端子等に接続されるデバイスの数が違っ
ている。表1に、DIMMの主な種類毎の各端子に接続
されるデバイス数を示す。
【0012】
【表1】
【0013】[表1]の DIMM Typeの列につい
て少し説明すると、64MB(×8b dev)と記載
しているものは、DIMMの容量が64Mbyteで、
DIMMに搭載されているSDRAMは8bit構成の
デバイスをを使用しているということを表している。
【0014】例えば、[表1]の網掛けがかかっていな
い行に当たる、128メガバイトのDIMMでは、DI
MMのコマンド(RAS及びCAS及びWE及びC
S)、クロック(Clock)、アドレス(BA及びA
ddress)端子にはそれぞれ8個のSDRAMデバ
イスが接続され、データ(Data)には1個のSDR
AMデバイスが接続されている。
【0015】このDIMMと比較して、64MB(×1
6b Dev)のDIMMでは、DIMMのコマンド
(RAS及びCAS及びWE及びCS)、クロック(C
lock)、アドレス(BA及びAddress)端子
にはそれぞれ4個のデバイスが接続され、データ(Da
ta)には1個のデバイスが接続されており、前記の1
28メガバイトのDIMMと比較して、コマンド(RA
S及びCAS及びWE及びCS)、クロック(Cloc
k)、アドレス(BA及びAddress)端子の負荷
は半分になっていることが分かる。
【0016】一方、メモリーインターフェース回路から
出力されるSDRAMの制御信号やデータ信号の遅延時
間は、デバイスの接続数に大きく依存することが知られ
ている。
【0017】遅延時間は伝送線路シミュレーションによ
り遅延計算が可能である。図15に、128Mbyte
のDIMMを2枚実装した状態でのデバイスの接続数と
遅延時間との関係を示す。
【0018】図15によれば、例えば、データ(Dat
a)では、デバイスの接続数が2個、平均的な遅延時間
=2nsec、動作環境条件(周囲温度や電圧)の変化に
より±1nsec遅延時間のばらつく可能性があること
が分かる。
【0019】また、アドレスでは、デバイスの接続数が
16個、平均的な遅延時間=6.3nsec程度となっ
ており、動作環境条件(周囲温度や電圧)の変化により±
2.5nsec程度ばらつく可能性があることが分か
る。
【0020】図16に、DIMMを2枚実装した状態
で、遅延時間が最大になる場合を例にしたタイミングチ
ャートを示す。図15に示す遅延時間から、データの遅
延時間を3nsec、アドレス及びコマンドの遅延時間
を9nsec、クロックの遅延時間を5nsecとそれ
ぞれ仮定している。また、アクセス時間を6nsec、
入力バッファの遅延時間を2nsec、配線の遅延時間
を1nsecとそれぞれ仮定している。
【0021】上記条件下では、図16から明らかなよう
に、SDRAMに入力するアドレス及びコマンドのSD
RAM動作クロックに対するセットアップ時間は1ns
ecであり、100MHzのSDRAMの場合に必要な
セットアップ時間は1.5nsec以上必要であるた
め、スペックに適合しない結果になることがわかる。し
たがってこの状態では、SDRAMに対するアドレス情
報やコマンドが正常に転送できない恐れがあり、SDR
AMへのアクセスが確実に実施されない恐れが出てく
る。
【0022】そこで、書き込みデータのホールド時間は
3nsecあるため、クロックを1nsec遅らせる事
により、アドレスのセットアップ時間を2nsecに、
書き込みデータのホールド時間を2nsecにすること
が可能となる。これによりSDRAMに対しアドレス及
びコマンド及び書き込みデータのセットアップ時間、ホ
ールド時間が確保できるようになりSDRAMへの書き
込みアクセスが確実に行なわれる。
【0023】次に、読み込み動作に着目すると、クロッ
クをアドレスのセットアップ時間確保のために遅らせる
前の、読み込みデータのセットアップ時間は1nsec
になっている。しかし、クロックを1nsec遅らせた
ことにより、相対的にSDRAMからの読み込みデータ
の出力が1nsec遅れる事となり、読み込みデータの
セットアップ時間は0nsecになってしまい、このよ
うな状況下では、読み込みデータを正確に取り込む事が
できなくなるという問題がある。
【0024】本発明は上記問題点を解決するために成さ
れたものであり、アクセス対象に対して適正なデータア
クセスを実行するためのインターフェース回路を提供す
ることを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解消するた
めに、本発明のインターフェース回路は、アクセス対象
に対してデータアクセスを実行するためのインターフェ
ース回路であって、動作の基準となる基準クロックと同
位相及び異なる位相の複数のクロックを生成し、生成し
たクロックの内のいずれか1つを選択してアクセス対象
に供給する供給手段と、アクセス対象からのデータを各
々異なる位相クロックのタイミングで取り込む複数のパ
スと、前記複数のパスの内のいずれか1つを選択し、選
択したパスにより前記データを読み込む読み込み手段
と、を含んで構成されている。
【0026】アクセス対象に対して確実にデータを転送
するためには、アクセス対象の動作クロックのエッジに
対してセットアップ時間及びホールド時間を満足する必
要がある。また、アクセス対象からのデータを取り込む
際に、確実にデータを取りこむためには、インターフェ
ース内部動作の基準となる基準クロックのエッジに対し
てセットアップ時間及びホールド時間を満足する必要が
ある。しかしながら、各種の遅延時間を考慮すると、所
定のアクセス対象の動作クロック及び基準クロックのエ
ッジでデータを取り込んだのではセットアップ時間及び
ホールド時間のいづれか1方を満足できない場合が生じ
る。
【0027】そこで、本発明のインターフェース回路で
は、供給手段により動作の基準となる基準クロックと同
位相及び異なる位相の複数のクロックを生成し、生成し
たクロックの内のいずれか1つを選択してアクセス対象
の動作クロックとしてアクセス対象に供給する。よって
本発明では、位相の異なる複数のクロックの中から、ア
クセス対象に対してデータを転送する際にセットアップ
時間及びホールド時間の双方を満たす位相のクロックを
選択することができるので、確実にアクセス対象に対し
て制御信号及びデータを転送することができる。
【0028】また、複数のパスは、データアクセス対象
からのデータを各々異なる位相クロックのタイミングで
取り込む。複数のパスでデータは各々異なる位相クロッ
クのタイミングで取り込まれるので、いずれかのパスで
取り込まれたデータは基準クロックに対してセットアッ
プ時間及びホールド時間の双方を満たすことができる。
読取り手段で、複数のパスの中からセットアップ時間及
びホールド時間の双方を満たすパスを選択し、選択した
パスにより取り込まれたデータを読み込む。本発明によ
れば、アクセス対象からのデータを各々異なる位相クロ
ックのタイミングで取り込む複数のパスの内のいずれか
1つを選択し、選択したパスにより前記データを読み込
むので、セットアップ時間及びホールド時間の双方を満
たすパスを選択することが可能となり、確実にデータを
取り込むことができる。
【0029】なお、本発明は請求項2に記載のように、
前記複数のパスとして、アクセス対象が出力するデータ
を直接前記基準クロックで取り込むパス、及び、前記基
準クロックと位相の異なるクロックでデータを取り込み
その後前記基準クロックで該データを取り込むパスを含
むことができる。
【0030】また、本発明は請求項3に記載のように、
アクセス対象からのデータの変化点を検出すると共に、
検出したデータの変化点情報を保持するデータ変化点保
持手段を備えることもでき、これにより基準クロックに
対する取り込みデータの遅延状態が検出できる。
【0031】さらに、本発明は請求項4に記載のよう
に、検出されたデータの変化点情報に基づいて、アクセ
ス対象からのデータの取り込みに用いるパス及びエッジ
を選択することができ、請求項5に記載のように、デー
タの変化点情報の変化に応じて、選択するパス及びエッ
ジを変更することもできる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
るインターフェース回路および信号調整方法について説
明する。
【0033】図1に、本発明で提案しているメモリーイ
ンターフェース回路を用いたシステム構成例を示す。こ
のシステムでは、中央演算装置(以下「CPU」とい
う)10はメモリー制御回路12を介してDIMM14
との間でデータ転送を行っている。メモリー制御回路1
2は、制御部16及びインターフェース回路18を含ん
で構成されている。
【0034】インターフェース回路18には、制御部1
6から出力される位相選択信号、アドレス/コマンド信
号、チップセレクト信号、書き込みデータ信号、データ
パス選択信号、及び検出有効期間信号がそれぞれ入力さ
れ、インターフェース回路18は、位相検出信号、及び
読み込みデータ信号を制御部16に出力している。位相
選択信号は、インターフェース回路18内部で生成され
た異なる位相を有するクロックの中から適切な位相のク
ロックを選択するための信号である。また、データパス
選択信号は、読取りデータが異なるタイミングで読取り
データを取り込むための複数のパスに分散して入力され
た際に、複数のパスの中から適切に読取りデータにアク
セス可能なパスを選択するための信号である。また、検
出有効期間信号は、制御部16で生成される後述の読み
込みデータ位相検出回路において信号を検出する有効期
間を定める信号である。
【0035】制御部16は、位相選択信号、データパス
選択信号を生成するために必要な情報を設定するための
設定手段を有し、さらに、インターフェース回路18か
ら出力された位相検出信号の状態を、CPU10が読み
出し可能となるような読み出し手段を有している。
【0036】図2に本発明に係るインターフェース回路
18の構成例を示す。インターフェース回路18は、1つ
または複数実装される可能性のあるDIMM14とデー
タ転送を行う回路である。このインターフェース回路1
8は、インターフェース回路内部の動作の基準となるク
ロック(基準クロック)を生成するPLL回路20、位
相選択回路22、DIMM14へ出力する制御信号を基
準クロックに同期化するためのDラッチ24A、24
B、24C、DIMM14からの読み込みデータのデー
タパスを選択するためのデータパス選択回路26、読み
込みデータの変化点の位相を検出するための位相検出回
路28、インターフェース回路18からの出力信号をド
ライブするためのバッファ30A、30B、30C、3
0D、及び、DIMM14からの出力信号を受信するた
めの入力バッファ32A、32Bを含んで構成されてい
る。
【0037】PLL回路20は位相選択回路22と接続
されており、位相選択回路22は出力バッファ30A及
び位相検出回路28と接続されている。PLL回路20
は、アドレス/コマンド信号の入力信号線と接続された
Dラッチ24A、チップセレクト信号の入力線と接続さ
れたDラッチ24B、書き込みデータ信号の信号線と接
続されたDラッチ24C、及びデータパス選択回路26
と各々接続されている。Dラッチ24A、24B、及び
B24Cは、出力バッファ30B、30C、及び30D
と各々接続されている。DIMM14からのフィードバ
ッククロックが入力される入力バッファ32Aは、デー
タパス選択回路26と接続されており、DIMM14か
らの読み込みデータが入力される入力バッファ32B
は、データパス選択回路26及び位相検出回路28と接
続されている。
【0038】位相選択回路22、データパス選択回路2
6、及び位相検出回路28は制御部16と接続されてお
り、位相選択回路22には位相選択信号が、データパス
選択回路26にはデータパス選択信号が、位相検出回路
には位相選択信号が各々制御部16から入力され、デー
タパス選択回路26からは読み込みデータ信号が、位相
検出回路28からは位相検出信号が制御部16へ出力さ
れる。
【0039】PLL回路20は外部からクロック信号を
入力し、インターフェース回路18の動作の基準となる
クロックの位相調整を実施し、調整後のクロックを基準
クロックSIG10として出力し、更に基準クロックと
90°位相の異なるクロック信号SIG11も同時に出
力している。
【0040】位相選択回路22の内部回路の構成を図3
に示す。PLL回路20が出力する基準クロックと同相
となる0°のクロック、及び基準クロックと90°位相
の異なるクロックが、各々インバータ回路44及びイン
バータ回路46に入力されており、0°のクロックから
インバータ回路44を通して180°のクロックが生成
され、90°のクロックからインバータ回路46を通し
て270°のクロックが生成される。選択回路48に
は、上記基準クロックと0°、90°、180°、27
0°位相の異なる4本のクロック信号が入力され、制御
部16からの位相選択信号の状態によって、4本の入力
クロックの内の何れか一つを選択して出力する。なお、
基準クロックと0°、90°、180°、270°位相
の異なる4本のクロック信号は、位相検出回路28にも
出力されている。
【0041】データパス選択回路26の内部構成を図4
に示す。DIMM14が出力するデータとしてのDAT
A_IN信号は入力バッファ32Bに入力される。DA
TA_IN信号は3つのパスに分岐され、第1のパスは
DATA_IN信号が信号線を経て直接Dラッチ40A
へ入力され(READ Data0)、Dラッチ40A
で基準クロックに同期されてSIG1としてデータパス
選択部42に出力される。第2のパスは、DATA_I
N信号がフィードバッククロック信号の入力されるDラ
ッチ34に入力され、フィードバッククロック信号と同
期がとられてDラッチ40Bへ入力され(READ_D
ata1)、Dラッチ40Bで基準クロックに同期され
てSIG2としてデータパス選択部42に出力される。
第3のパスは、READ_Data1信号が、フィード
バッククロック信号がインバータ回路36で反転されて
入力されるDラッチ38に入力され、フィードバックク
ロック信号の反転信号(CLK1)と同期がとられてD
ラッチ40Cへ入力され(READ_Data2)、D
ラッチ40Cで基準クロックに同期されてSIG3とし
てデータパス選択部42に出力される。データパス選択
部42では、制御部16からのデータパス選択信号に基
づいて、SIG1〜SIG3のいずれか1つを選択し
て、選択した信号を読み込みデータとして制御部16へ
出力する。
【0042】図5に位相検出回路28の内部構成を示
す。位相検出回路28は、データ保持部50A、50
B、50C、50D、Dラッチ52A、52B、52
C、52Dを備えている。データ保持部50A、50
B、50C、及び50Dには、前述のREAD_Dat
a0信号、及び制御部16からの検出有効期間信号が各
々入力される。データ保持部50Aから出力される信号
は、位相選択回路22で生成された基準クロックと90
°位相の異なるクロック信号に同期されて位相検出信号
1として制御部16に出力される。データ保持部50B
から出力される信号は、位相選択回路22で生成された
基準クロックと180°位相の異なるクロック信号に同
期されて位相検出信号2として制御部16に出力され
る。データ保持部50Cから出力される信号は、位相選
択回路22で生成された基準クロックと270°位相の
異なるクロック信号に同期されて位相検出信号3として
制御部16に出力される。データ保持部50Dから出力
される信号は、位相選択回路22で生成された基準クロ
ックと同相のクロック信号に同期されて位相検出信号4
として制御部16に出力される。
【0043】各Dラッチ52では、検出有効期間信号が
有効な状態の時に、基準クロックに同期した0°クロッ
ク、及び基準クロックとは位相が90°、180°、2
70°異なるクロックでREAD_Data0を取り込
んで位相検出信号1〜4をセットし、検出有効期間信号
が無効な状態の時には位相検出信号1〜4を、データ保
持部50A〜50Dへフィードバックして、状態を保持
するように構成されている。
【0044】なお、本実施の形態では、90°単位で4
タイプの位相クロックに同期した位相検出信号を4本出
力したが、検出精度を上げる目的で、位相検出回路28
に入力するクロックを、例えば基準クロックと45°、
90°、135°、180°、225°、270°、3
15°位相の異なる8タイプのクロックを生成し、この
クロックを使用して位相検出信号を8本出力することも
でき、さらに多くのクロックを生成し、生成されたクロ
ックを使用して位相検出信号を出力することもできる。
【0045】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。
【0046】DIMM14の制御信号であるアドレス/
コマンド(チップセレクト信号を除く)がDラッチ24
Aに入力されると、Dラッチ24Aではこれらの信号を
基準クロックに同期化して出力バッファ30Bを介して
DIMM14に出力する。
【0047】ここで、図6に示すように、インターフェ
ース回路18では、アドレス/コマンド(チップセレク
ト信号を除く)信号を、チップセレクトが有効な期間の
少なくとも1クロック周期前のクロック信号から有効(ア
クティブ)にして、チップセレクト信号がアクティブな
期間を含む少なくとも2クロック周期期間を有効(アク
ティブ)な状態にする。そこで、Dラッチ24Aは、チ
ップセレクト信号がアクティブになる期間を含む2クロ
ック周期期間分、アドレス/コマンド(チップセレクト
信号を除く)信号がアクティブ状態になるように、基準
クロックに同期化して出力する。
【0048】Dラッチ24Bは、DIMM14の制御信
号であるチップセレクト信号を基準クロックに同期化し
て出力する。インターフェース回路18は、チップセレ
クト信号を1クロック周期期間のみ有効(アクティブ)な
状態にする。このため、Dラッチ24Bは、1クロック
周期期間のみチップセレクト信号がアクティブ状態にな
るように基準クロックに同期化して出力する。
【0049】Dラッチ24Cは、DIMM14への書き
込みデータ信号を基準クロックに同期化して出力する。
【0050】アドレス/コマンド信号、チップセレクト
信号、及び書き込みデータ信号の各々が前述のように各
Dラッチ24から出力された場合、DIMM14を2枚
実装した状態で、遅延時間が最大になる場合の、基準ク
ロック(インターフェース内部動作クロック)、位相選
択回路22から出力される位相選択回路出力クロック、
SDRAM動作クロック、フィードバッククロック、ア
ドレス/コマンド信号、チップセレクト信号、書き込み
データ信号、及び読み込みデータ信号の関係は、図7の
タイミングチャートに示すようになる。
【0051】なお、ここでは、インターフェース内部動
作クロックの周波数を100MHz(周期10nse
c)、書き込みデータ信号の遅延時間を3nsec、ア
ドレス/コマンド信号の遅延時間を9nsec、出力バ
ッファ30Aと配線の遅延時間による位相選択回路出力
クロックからのSDRAM動作クロックの遅延時間を5
nsec、とそれぞれ仮定している。また、このケース
では、位相選択回路22でSDRAM動作クロックの基
準となる位相選択回路出力クロックとして基準クロック
に対して90°位相の異なるクロックを選択し、データ
パス選択回路26でREAD_Data0を選択する。
【0052】さらに、チップセレクト信号の遅延時間を
6nsec、読み込みデータへのアクセス時間を6ns
ec、入力バッファの遅延時間を2nsec、読取り時
の配線の遅延時間を1nsecとそれぞれ仮定してい
る。
【0053】位相選択回路出力クロックは、インターフ
ェース内部動作クロックから90°遅延しており、SD
RAM動作クロックは、位相選択回路出力クロックから
出力バッファの遅延時間と配線の遅延時間(5nse
c)分加算した時間だけ遅延している。また、フィード
バッククロックは、SDRAM動作クロックから入力バ
ッファの遅延時間と配線の遅延時間(3nsec)分加
算した時間だけ遅延している。
【0054】書き込みデータ信号についてのセットアッ
プ時間を考えると、アドレス/コマンド信号は、インタ
ーフェース内部動作クロックのS1周期を含んだ2周期
前のS0周期の立ち上がりからアクティブになり、遅延
時間の9nsec後に確定する。チップセレクト信号
は、インターフェース内部動作クロックのS1周期の立
ち上がりから遅延時間の5nsec後に確定する。書き
込みデータ信号は、インターフェース内部動作クロック
のS1周期の立ち上がりから遅延時間の5nsec後に
確定する。
【0055】上記より、書き込みデータ信号のセットア
ップ時間、すなわちチップセレクト信号の確定からSD
RAM動作クロックの立ち上がりまでの時間は2.5n
secとなる。これにより、100MHzのSDRAM
の一般的なセットアップ時間規定である1.5nsec
対して1nsecのマージンを取ることができる。
【0056】また、読み込みデータ信号についてのセッ
トアップ時間を考えると、SDRAM動作クロックの立
ち上がりから、6nsecのアクセス時間の後に読み込
みデータにアクセスされ、そのタイミングから入力バッ
ファの遅延時間と配線の遅延時間とを加算した時間の後
にREAD_Data0が確定する。また、READ_
Data1は、その後のフィードバッククロックに同期
した立ち上がり位置で確定し、READ_Data2
は、そのタイミングから180°遅延して確定する。
【0057】上記より、読み込みデータ信号としてのR
EAD_Data0のセットアップ時間、すなわちRE
AD_Data0の確定からインターフェース内部動作
クロックの周期S3の立ち上がりまでの時間は3.5n
secとなる。これにより、100MHzのSDRAM
の一般的なセットアップ時間規定である1.5nsec
対して2nsecのマージンを取ることができる。
【0058】次に、DIMM14を2枚実装した状態
で、遅延時間が最小になる場合の、基準クロック(イン
ターフェース内部動作クロック)、位相選択回路22か
ら出力される位相選択回路出力クロック、SDRAM動
作クロック、フィードバッククロック、アドレス/コマ
ンド信号、チップセレクト信号、書き込みデータ信号、
及び読み込みデータ信号の関係を、図8のタイミングチ
ャートに示す。
【0059】なお、ここでも、インターフェース内部動
作クロックの周波数を100MHz(周期10nse
c)とし、書き込みデータ信号の遅延時間を1nse
c、アドレス/コマンド信号の遅延時間を4nsec、
出力バッファ30Aと配線の遅延時間による位相選択回
路出力クロックからのSDRAM動作クロックの遅延時
間を3nsec、とそれぞれ仮定している。また、この
ケースでは、位相選択回路22でSDRAM動作クロッ
クの基準となる位相選択回路出力クロックとして基準ク
ロックに対して90°位相の異なるクロックを選択し、
データパス選択回路26でREAD_Data0を選択
する。
【0060】さらに、チップセレクト信号の遅延時間を
2nsec、読み込みデータへのアクセス時間を6ns
ec、入力バッファの遅延時間を2nsec、読取り時
の配線の遅延時間を1nsecとそれぞれ仮定してい
る。
【0061】位相選択回路出力クロックは、インターフ
ェース内部動作クロックから90°遅延しており、SD
RAM動作クロックは、位相選択回路出力クロックから
出力バッファの遅延時間と配線の遅延時間(3nse
c)分加算した時間だけ遅延している。また、フィード
バッククロックは、SDRAM動作クロックから入力バ
ッファの遅延時間と配線の遅延時間(3nsec)分加
算した時間だけ遅延している。
【0062】書き込みデータ信号についてのセットアッ
プ時間を考えると、アドレス/コマンド信号は、インタ
ーフェース内部動作クロックのS1周期を含んだ2周期
前のS0周期の立ち上がりからアクティブになり、遅延
時間の4nsec後に確定する。チップセレクト信号
は、インターフェース内部動作クロックのS1周期の立
ち上がりから遅延時間の2nsec後に確定する。書き
込みデータ信号は、インターフェース内部動作クロック
のS1周期の立ち上がりから遅延時間の1nsec後に
確定する。
【0063】上記より、書き込みデータ信号のセットア
ップ時間、すなわちチップセレクト信号の確定からSD
RAM動作クロックの立ち上がりまでの時間は3.5n
secとなる。これにより、100MHzのSDRAM
の一般的なセットアップ時間規定である1.5nsec
対して2nsecのマージンを取ることができる。
【0064】また、読み込みデータ信号についてのセッ
トアップ時間を考えると、SDRAM動作クロックの立
ち上がりから、6nsecのアクセス時間の後に読み込
みデータにアクセスされ、そのタイミングから入力バッ
ファの遅延時間と配線の遅延時間とを加算した時間の後
にREAD_Data0が確定する。また、READ_
Data1は、その後のフィードバッククロックに同期
した立ち上がり位置で確定し、READ_Data2
は、そのタイミングから180°遅延して確定する。
【0065】上記より、読み込みデータ信号としてのR
EAD_Data0のセットアップ時間、すなわちRE
AD_Data0の確定からインターフェース内部動作
クロックの周期S3の立ち上がりまでの時間は5.5n
secとなる。これにより、100MHzのSDRAM
の一般的なセットアップ時間規定である1.5nsec
対して4nsecのマージンを取ることができる。
【0066】以上説明したように、SDRAMの動作周
波数100MHzの場合には、位相選択回路22からの
クロックとして90°を選択し、データパスとしてRE
AD_Data0を選択することにより、環境条件が変
動して、各遅延時間に変動が生じてもセットアップ時
間、ホールド時間を満足することができ、インターフェ
ース回路18とDIMM14との間で確実にデータ転送
することができるようになる。
【0067】次に、SDRAMの動作周波数が高くなり
133MHz(周期7.5nsec)となった場合のタ
イミングチャートを図9に示す。遅延時間は、前述した
図7に示したものと同じ値を使用している。
【0068】この場合の、書き込みデータ信号について
のセットアップ時間を考えると、アドレス/コマンド信
号の遅延時間は、インターフェース内部動作クロックの
1周期よりも長くなっている。したがってアドレス/コ
マンド信号は、インターフェース内部動作クロックのS
2周期を含んだ3周期前のS0周期の立ち上がりからア
クティブになり、遅延時間の9nsec後に確定する。
チップセレクト信号は、インターフェース内部動作クロ
ックのS1周期の立ち上がりから遅延時間の5nsec
後に確定する。書き込みデータ信号は、インターフェー
ス内部動作クロックのS1周期の立ち上がりから遅延時
間の3nsec後に確定する。
【0069】上記より、書き込みデータ信号のセットア
ップ時間、すなわちチップセレクト信号の確定からSD
RAM動作クロックの立ち上がりまでの時間は1.9n
secとなる。したがって、133MHzのSDRAM
の一般的なセットアップ時間規定である1.5nsec
を満足しているものの、マージンは0.4nsecであ
り厳しい値となっている。ここでのセットアップ時間を
十分に確保するためには、位相選択回路22でインター
フェース内部動作クロックと180°位相の異なる位相
選択回路出力クロックを選択すればよい。
【0070】一方、読み込みデータ信号についてのセッ
トアップ時間を考えると、SDRAM動作クロックの立
ち上がりから、6nsecのアクセス時間の後に読み込
みデータにアクセスされ、そのタイミングから入力バッ
ファの遅延時間と配線の遅延時間とを加算した3nse
c後にREAD_Data0が確定する。したがって、
読み込みデータREAD_Data0のはS3の立ち上
がりエッジよりも遅れて確定することから、S3の立ち
上がりエッジで直接読み込みデータREAD_DATA
0を取り込む事はできない。そこでS4の立ち上がりエ
ッジでREAD_Data0を取り込むことが考えられ
るが、S4の立ち上がりエッジでREAD_Data0
を取り込むと、今度はホールド時間が短くなり、正確に
読み込みデータを取り込めない恐れもある。
【0071】そこでこの場合、一旦READ_Data
0をフィードバッククロック(FBCLK_in)の立
ち上がりエッジで取り込んだREAD_Data1、も
しくはREAD_Data1をフィードバッククロック
の立ち下がりエッジで取り込んだREAD_Data2
を使ってインターフェース内部動作クロックの立ち上が
りで取り込むことにより、セットアップ時間及びホール
ド時間を確保することができる。
【0072】以上説明したように、SDRAMの動作周
波数133MHzの場合には、位相選択回路を90°に
選択し、データパスとしてREAD_Data1または
READ_Data2を選択することにより、環境条件
が変動して、各遅延時間に変動が生じてもセットアップ
時間、ホールド時間を満足する事ができ、インターフェ
ース回路18とDIMM14との間で確実にデータ転送
することができるようになる。
【0073】なお、制御部16では、ソフトウェアによ
るレジスタ設定により、インターフェース内部動作クロ
ックのS3の立ち上がりエッジで読み込みデータをと入
り込むのか、それともS4の立ち上がりエッジで読み込
みデータをと入り込むのかを選択できるように構成され
ていて、上述のように、遅延時間が大きくなりクロック
周期を超えるような場合においても、メモリーインター
フェース回路18とDIMM14との間で確実にデータ
転送することが可能となっている。
【0074】次に、位相検出回路28の動作について説
明する。
【0075】位相検出回路28は、DIMM14が出力
するデータの変化点が基準クロックに対してどれだけ遅
れているかを検出する目的で実装されている。
【0076】図10に示すように、位相検出回路28に
は、4種類の位相の異なるクロック信号が入力されてお
り、それぞれ基準クロックに対して位相が0°、90
°、180°、270°となっている。例えば、基準ク
ロックの周波数を100MHzと仮定した場合、クロッ
ク周期は10nsecとなり、90°位相の異なるクロ
ックは基準クロックに対して4分の1周期分である2.
5nsec遅れている。同様に180°位相の異なるク
ロックは5nsec、270°位相の異なるクロックは
7.5nsec基準クロックに対して遅れている。
【0077】DIMM14の出力データREAD_Da
ta0が、ある環境条件下で実線で示すREAD_Da
ta0−1のようにP点で変化した場合、位相検出信号
1〜4に対応するDラッチ52A、52B、52C、5
2D、(図5参照)からの出力は1000という値とな
っている。このとき、DIMM14の出力データは基準
クロックに対して90°以上180°未満のポイントで
変化している事が判別でき、結果として基準クロックの
立ち上がりから2.5〜5nsec遅れていることを検
知することができる。
【0078】したがって、この環境条件下では、S3の
立ち上がりエッジに対する読み込みデータREAD_D
ata0のセットアップ時間は5nsec以上確保でき
るため、S3の立ち上がりエッジでデータを取り込む事
が可能である。すなわち、読み込みデータパスをREA
D_Data0に設定し、基準クロックで直接取り込む
設定を選択することにより確実に読み込みデータを取り
込むことが可能となる。
【0079】次に環境条件が変化して、READ_Da
ta0が破線で示すREAD_Data0−2のように
変化し、変化点であるP点がP’点へ移動した場合、位
相検出信号1〜4に対応するDラッチ52A、52B、
52C、52D、(図5参照)からの出力は1110と
いう値となっている。このとき、DIMM14の出力デ
ータは基準クロックに対して270°以上360°未満
のポイントで変化している事が判別でき、結果として基
準クロックの立ち上がりから7.5nsec〜10ns
ec遅れていることを検出することができる。
【0080】したがって、この環境条件下では、S3の
立ち上がりエッジに対する読み込みデータREAD_D
ata0−2のセットアップ時間は2.5〜0nsec
となってしまいセットアップ時間規定を満足できない可
能性があり、S3の立ち上がりタイミングでREAD_
Data0−2を取り込むと、制御部が誤ったデータと
して取り込んでしまう恐れがある。
【0081】そこで、位相検出信号1〜4の状態が11
10の条件下では、S3の立ち上がりエッジで取り込ま
ず、次の周期であるS4の立ち上がりエッジを選択して
データを取り込む。
【0082】しかし、S4のクロックエッジを選択して
データ取り込みを行なった場合、READ_Data0
−2の状態はS4の立ち上がりエッジまでは保持されな
いため、READ_Data0−2を確実に取りこむこ
とはできない。そこで、読み込みデータパスとして、R
EAD_Data1あるいは、READ_Data2を
選択する。READ_Data1は、フィードバックク
ロックの立ち上がりエッジに同期しており、READ_
Data2は、フィードバッククロックの立ち下がりエ
ッジに同期している。したがって、READ_Data
1またはREAD_Data2であれば、十分なセット
アップ時間及びホールド時間を確保することができ、確
実に読み込みデータを取りこむことができる。
【0083】以上より、位相検出信号の状態、すなわち
検出された読み込みデータの位相によって基準クロック
に対するデータの変化点を判別することができ、各々の
状態によって、データ取り込みのクロックエッジ及びデ
ータパスを表2に示すように選択する。
【0084】
【表2】
【0085】なお、DIMM14のデータバス上には、
書き込みデータも転送されているが、位相検出回路28
は読み込みデータのみの位相を検出する必要があるた
め、読み込みデータが確実に変化する期間にのみ位相検
出回路28が動作するように、制御部16から検知有効
期間信号が位相検出回路28に供給される。そして、位
相検出回路28は、この検知有効期間信号がアクティブ
になっている時のみ、読み込みデータの位相チェックを
行い、インアクティブの期間は取り込んだデータを保持
し続ける。
【0086】位相検出信号は、ソフトウェアで読み込み
が可能なようにレジスタ構成にし、一定期間毎にメモリ
ーのリードチェックを実施した直後、このレジスタを読
み込むことによりデータの変化点をソフトウェアが検知
可能なように構成することができる。
【0087】上記位相検出結果に基づいて、表2に示す
ようにクロックエッジ及びデータパスの選択を行なうこ
とにより、環境条件の変化による読み込みデータの変化
点の時間的移動が生じても、最適な条件で読み込みデー
タを確実に取り込むことができる。
【0088】また、本実施の形態では、DIMM14か
らの読み込みデータを、フィードバッククロックを用い
て、フィードバッククロックと同位相または逆位相で同
期化した後に基準クロックで同期化することで読み込み
データを受信したが、図11に示すように、位相選択信
号から基準クロックと90°、180°、270°位相
の異なるクロックを生成し、各々のクロックで一旦RE
AD_Data0を同期化した後に基準クロックで同期
化することで、DIMM14からの読み込みデータを受
信することもできる。
【0089】すなわち、READ_Data0を確実に
取り込めるタイミングのクロックであれば、フィードバ
ッククロックや上記のクロック以外のクロックを用いて
読み込みデータを同期化することにより、確実に読み込
みデータを取り込むことが可能となる。
【0090】
【発明の効果】以上説明してきたとおり、本発明によれ
ば、供給手段により動作の基準となる基準クロックと同
位相及び異なる位相の複数のクロックを生成し、生成し
たクロックの内のいずれか1つを選択してアクセス対象
にアクセス対象の動作クロックとして供給するので、位
相の異なる複数のクロックの中から、アクセス対象に対
して制御信号及びデータを転送する際にセットアップ時
間及びホールド時間の双方を満たす位相のクロックを選
択することができ、確実にアクセス対象に対してデータ
を転送することができる。
【0091】また、アクセス対象からのデータを各々異
なる位相クロックのタイミングで取り込む複数のパスの
内のいずれか1つを選択し、選択したパスにより前記デ
ータを読み込むので、セットアップ時間及びホールド時
間の双方を満たすパスを選択することが可能となり、確
実にデータを取り込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るインターフェース回路を使用し
たシステム構成の一例を示すブロック図である。
【図2】 本発明に係るメモリーインターフェース回路
のブロック図である。
【図3】 位相選択回路の内部構成を示す概略図であ
る。
【図4】 データパス選択回路の内部構成を示す概略図
である。
【図5】 位相検出回路の内部構成を示す概略図であ
る。
【図6】 アドレス・コマンド・チップセレクト・書き
込みデータの出力タイミングを示すタイミング図であ
る。
【図7】 本実施の形態における遅延時間を最大、基準
クロック周波数100MHzとした場合の、各クロッ
ク、アドレス・コマンド・チップセレクト・書き込みデ
ータ・読み込みデータのタイミングチャート図である。
【図8】 本実施の形態における遅延時間を最小、基準
クロック周波数100MHzとした場合の、各クロッ
ク、アドレス・コマンド・チップセレクト・書き込みデ
ータ・読み込みデータのタイミングチャート図である。
【図9】 本実施の形態における遅延時間を最大、基準
クロック周波数133MHzとした場合の、各クロッ
ク、アドレス・コマンド・チップセレクト・書き込みデ
ータ・読み込みデータのタイミングチャート図である。
【図10】 位相選択回路の動作を示すタイミングチャ
ート図である。
【図11】 位相検出回路の他の構成を示す概略図であ
る。
【図12】 SDRAMおよびメモリーインターフェー
ス回路のセットアップ時間・ホールド時間を説明するた
めのタイミング図である。
【図13】 従来技術におけるメモリーインターフェー
ス装置のブロック図である。
【図14】 従来技術におけるメモリーインターフェー
ス内部の動作クロック、SDRAMの動作クロック、及
び読み込みデータの位相関係を示すタイミング図であ
る。
【図15】 デバイスの接続数の違いによる遅延時間を
示した図である。
【図16】 DIMM2枚を実装した場合のタイミング
図であり、アドレス・コマンド信号のセットアップ時間
と読み込みデータのセットアップ時間がスペックに合わ
ない場合を表している。
【符号の説明】
10 CPU 12 メモリー制御回路 14 DIMM 16 制御部 18 インターフェース回路 20 PLL回路 22 位相選択回路 24A〜24C Dラッチ 26 データパス選択回路 28 位相検出回路 30A〜30D 出力バッファ 32A、32B 入力バッファ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクセス対象に対してデータアクセスを
    実行するためのインターフェース回路であって、 動作の基準となる基準クロックと同位相及び異なる位相
    の複数のクロックを生成し、生成したクロックの内のい
    ずれか1つを選択してアクセス対象に供給する供給手段
    と、 アクセス対象からのデータを各々異なる位相クロックの
    タイミングで取り込む複数のパスと、 前記複数のパスの内のいずれか1つを選択し、選択した
    パスにより前記データを読み込む読み込み手段と、 を備えたインターフェース回路。
  2. 【請求項2】 前記複数のパスは、アクセス対象が出力
    するデータを直接前記基準クロックで取り込むパス、及
    び、前記基準クロックと位相の異なるクロックでデータ
    を取り込みその後前記基準クロックで該データを取り込
    むパスを含むことを特徴とする請求項1に記載のインタ
    ーフェース回路。
  3. 【請求項3】 アクセス対象からのデータの変化点を検
    出すると共に、検出したデータの変化点情報を保持する
    データ変化点保持手段を備えたことを特徴とする請求項
    1または請求項2に記載のインターフェース回路。
  4. 【請求項4】 前記検出されたデータの変化点情報に基
    づいて、アクセス対象からのデータの取り込みに用いる
    パス及びエッジが各々選択されることを特徴とする請求
    項3に記載のインターフェース回路。
  5. 【請求項5】 前記データの変化点情報の変化に応じ
    て、選択されるパス及びエッジが変更されることを特徴
    とする請求項4に記載のインターフェース回路。
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