JP2003121562A - 太陽電池付腕時計 - Google Patents

太陽電池付腕時計

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JP2003121562A JP2001314705A JP2001314705A JP2003121562A JP 2003121562 A JP2003121562 A JP 2003121562A JP 2001314705 A JP2001314705 A JP 2001314705A JP 2001314705 A JP2001314705 A JP 2001314705A JP 2003121562 A JP2003121562 A JP 2003121562A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 太陽電池の受光面に被覆部材を配置させると
太陽電池の発電効率が悪くなるだけでなく、被覆部材の
余分な厚さが追加され、薄くて高級感のある太陽電池付
腕時計を構成できなかった。又、太陽電池と時計の時刻
表示面を平面的に並べると、太陽電池の占有面積が小さ
くなり、時刻表示面積が減ってしまった。さらに、バン
ドやバンド部以外に光起電力素子電源部を設けた場合
は、従来のデザインから逸脱する為購入層が限定されて
いまうという欠点を有していた。 【解決手段】 太陽電池の光起電力を利用して時刻表示
用の駆動信号を送出する回路ブロックと、該回路ブロッ
クから送出された駆動信号を使って時刻を表示する表示
ブロックとを有し、前記2つのブロックをそれぞれ別々
のケース内に収納すると共に、前記駆動信号の送出の為
の複数の電気信号線を有する接続部材を使って前記2つ
のブロックを電気的及び機械的に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、太陽電池の光起電
力を利用して時刻表示を行う電子腕時計に関する。
【0002】
【従来の技術】従来太陽電池の光起電力を利用して時刻
表示を行う電子腕時計としては、特開平9−32519
0号公報に見られる指針式の電子腕時計や、特開昭55
−58484号公報に見られるデジタル式の電子腕時計
があった。特開平9−325190号公報の指針式の電
子腕時計は、見栄えを良くするために太陽電池の受光面
に凸部を設けたセラミック製の被覆部材を配置させてい
る。又、特開昭55−58484号公報のデジタル式の
電子腕時計は太陽電池と表示との平面配置関係が示され
ている。
【0003】さらに特開昭53−39166号公報に見
られるデジタル式の電子式腕時計があった。特開昭53
−39166号公報の電子式腕時計は、電子式腕時計本
体と、該腕時計本体以外のバンド部やバンド部以外に配
置された光起電力素子電源部とから構成され、前記腕時
計本体と電源部とを機械的及び電気的に接続したもの
で、従来の電子式腕時計の構造をそのまま引き継いだ状
態で光起電力素子だけを別体にしたものであり、太陽電
池の広面積化を図る事を目的としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、太陽電
池の受光面に被覆部材を配置させて見栄えの改善を図っ
たとしても、従来からある金属文字板や宝石を配置した
文字板等に対抗できるような高級感のある文字板を構成
できず、又太陽電池の発電効率も悪くなり、さらに被覆
部材の余分な厚さが追加される為、薄くて高級感のある
腕時計には採用することができないという問題があっ
た。
【0005】又、太陽電池と時計の時刻表示面を平面的
に並べると、太陽電池の占有面積が小さくなり、充電能
力が不足するだけでなく、時刻表示面積も減らす結果と
なっていた。又、あまり美しいとは言えない太陽電池の
表面が直接時刻表示面に並ぶ為、高級感のある時計を構
成できないという問題があった。
【0006】さらに、バンドに光起電力素子を設けた場
合は、光起電力素子の数と各光起電力素子間の接続方法
の制約によりがデザインが制約されてしまい、バリエー
ションのあるデザインを構築できないという欠点を有し
ていた。又、バンド部以外に光起電力素子電源部を設け
た場合はデザイン的に従来とは異なるものを構成できる
が、一般の時計デザインから逸脱する為、購入層がごく
一部に限定されてしまうという欠点を有していた。又、
バンド部以外に設けた光起電力素子電源部は携帯時に常
に動いていまう為、携帯時に光起電力素子電源部が腕に
当たってわずらわしいという欠点を有していた。
【0007】又、せっかくバンドやバンド部以外に光起
電力素子電源部を設けたにもかかわらず、光起電力素子
以外の部品は時計本体に組み込むことになる為、時計本
体は従来の時計と全く変わらない厚さと大きさを持つ必
要があり、単に時計に電源部を追加しただけの従来の時
計と変わらない大きさの時計しか構成できなかった。
【0008】本発明はこのような課題を解決するもの
で、その目的とするところは薄くて高級感があり、デザ
イン的にも優れた太陽電池付腕時計を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明の要旨は、太陽電池の光起電力を利用して時刻
表示用の駆動信号を送出する回路ブロックと、該回路ブ
ロックから送出された駆動信号を使って時刻を表示する
表示ブロックとを有し、前記2つのブロックをそれぞれ
別々のケース内に収納すると共に、前記駆動信号の送出
の為の複数の電気信号線を有する接続部材を使って前記
2つのブロックを電気的及び機械的に接続したことを特
徴とする。
【0010】又、前記回路ブロックは太陽電池と二次電
池と回路を備えていることを特徴とする。
【0011】又、前記表示ブロックは指針式時刻表示ブ
ロックから構成され、前記回路ブロックから送出される
信号がステップモータ駆動信号であることを特徴とす
る。
【0012】又、前記電気信号線は柔らかい被覆電線か
ら構成されていることを特徴とする。
【0013】又、前記表示ブロックがデジタル式時刻表
示ブロックから構成されたことを特徴とする。
【0014】又、前記電気信号線はフレキシブル回路基
板から構成されていることを特徴とする。
【0015】又、前記接続部材は可撓性を有する弾性部
材から構成されていることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の太陽電池付腕時計
の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明
する。図1は、本発明の一実施の形態を示す太陽電池付
腕時計のシステムを示すブロック図であり、本実施の形
態では指針式腕時計の場合を示している。
【0017】11は太陽電池、12は太陽電池11の光
起電力を充電する為の二次電池、13は水晶振動子、1
4は太陽電池11の光起電力を二次電池12に充電する
と共に、充電された光起電力を利用してステップモータ
の駆動信号を作成する回路、15は回路14に接続され
るスイッチで、太陽電池11、二次電池12、水晶振動
子13、回路14、及びスイッチ15によって回路ブロ
ック1が構成されている。
【0018】21は回路14の時刻表示用の駆動信号に
よって駆動されるステップモータ、22はステップモー
タ21の回転を減速し、時刻表示できるよう構成された
輪列、23は輪列22によって回転し時刻を表示するた
めの指針で、たとえば時針と分針から構成されており、
ステップモータ21、輪列22および指針23によって
指針式時刻表示ブロック2が構成されている。
【0019】31は前記駆動信号の送出の為の電気信号
線で、例えばビニール被覆電線の如き複数の柔らかい被
覆電線等で構成されており、回路ブロック1と表示ブロ
ック2とを電気的に接続することにより回路ブロック1
の電気的信号を表示ブロック2に送出している。
【0020】図2は、本発明の一実施の形態を示す太陽
電池付腕時計の外観図を示す斜視図、図3は図2のA−
A断面の拡大図である。3は可撓性を有する弾性部材3
10で構成された接続部材すなわち時計のバンドで、3
1は導線312の周囲を柔らかい電気的絶縁性のある被
覆313で覆った被覆電線から構成された2本の電気信
号線であり、図3に示すごとく電気信号線31は接続部
材3の中に絶縁された状態で収納されている。なお、電
気信号線31としてフレキシブル回路基板を使用しても
良い。
【0021】4、5はケースで、ケース4には回路ブロ
ック1が収納されており、ケース5には表示ブロック2
が収納されており、ケース4とケース5は接続部材3に
よって電気的及び機械的に接続され、太陽電池付腕時計
6が構成されている。なお、太陽電池付腕時計6を腕に
装着するに当たって弾性部材310で構成された接続部
材3を開く必要があるが、電気信号線31は柔らかい被
覆電線から構成れている為電気信号線31が切れてしま
うことはない。
【0022】なお、回路ブロック1が収納されているケ
ース4に設けられるスイッチ15の操作において、スイ
ッチ15を押し続ける操作に対してはステップモータ2
1には高速の駆動信号が連続して送られ、スイッチ15
を1回押す操作に対してはステップモータ21には分針
の1分送り分に相当する駆動信号が送られるようになっ
ており、スイッチ15の操作によって太陽電池付腕時計
6の指針23示す時刻を正しく修正できるようになって
いる。
【0023】図4は、本発明の他の実施の形態を示す太
陽電池付腕時計のシステムを示すブロック図であり、本
実施の形態ではデジタル表示式腕時計の場合を示してい
る。なお、以下同一要素には同一番号を付して説明を省
略する。
【0024】16は太陽電池11の光起電力を二次電池
12に充電すると共に、充電された光起電力を利用して
液晶セルの駆動信号を作成する回路で、太陽電池11、
二次電池12、水晶振動子13、回路16、及びスイッ
チ15によって回路ブロック41が構成されている。
【0025】24は液晶セルで、デジタル式時刻表示ブ
ロック42を構成している。32は前記駆動信号の送出
の為の電気信号線で、例えば複数の電気信号線を有する
フレキシブル回路基板から構成されており、回路ブロッ
ク41と表示ブロック42とを電気的に接続することに
より回路ブロック41の電気的信号を表示ブロック42
に送出し、表示ブロック42によって時刻がデジタル表
示されるようになっている。
【0026】なお、図1の実施の形態と同様に回路ブロ
ック41と表示ブロック42はそれぞれ図2と同様に示
すケース4、5に収納され、さらに電気信号線32が内
蔵された図示されていない接続部材43によって電気的
及び機械的に接続されることにより太陽電池付腕時計6
が構成されている。又、太陽電池付腕時計6を腕に装着
するに当たって可撓性を有する接続部材43を開く必要
があるが、電気信号線32はフレキシブル回路基板から
構成されている為、電気信号線32が切れてしまうこと
はない。
【0027】なお、本実施例ではケース4、5が別体の
例を示したが、腕装着時にケース4とケース5が嵌合さ
れて一体となるデザインにしても良い。又、ケース4と
5をブレスレットの駒の一部として組み込み、ブレスレ
ットに組み込まれる1つの駒形状の接続部材でケース4
と5を接続した一体感のあるブレスレットにしても良
い。さらに、表示ブロック1、41を従来の腕時計の様
にベルト付のケースに収納し、回路ブロック2、42を
別体にして接続部材3、43で接続しても良いことは明
らかである。
【0028】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば回路ブロ
ックと表示ブロックに切り分けることにより、表示ブロ
ックから二次電池や回路部品が取り除かれ、表示ブロッ
クは機械部品だけにすることができる為、二次電池や回
路部品と機械部品との断面的および平面的な重なりが回
避可能となる。すなわち、表示ブロックは小型で薄型に
構成することが可能となり、従来にない小型薄型のケー
スに収納できる。さらに、指針式時計においては、表示
ブロック側に太陽電池が無い為、装飾性の高い宝飾文字
板や高級感のある金属文字板が使用可能となる。
【0029】同様に回路ブロック側も太陽電池と回路基
板と二次電池の配置だけとなるので断面的な重なりがほ
とんどなく薄型のケースに収納できる。又、回路ブロッ
ク側に太陽電池を配置することで表示ブロックとの干渉
がなくなる為、太陽電池をケース全面に露出させること
ができ、太陽電池をケースの最大限の大きさまで大きく
することが可能となる。さらに、指針式時計において
は、太陽電池の受光面に表示ブロックに使用していた被
覆部材も不要となり、ケースが薄型に構成できるばかり
でなく、光を直接太陽電池に供給できる為、エネルギー
効率も向上できる。
【0030】又、接続部材の内部に配置される電気信号
線は、指針式時計の場合はステップモータを駆動するた
めの2本の電気信号線のみで良い為、接続部材を非常に
細い金属製の部材で構成できる。又、フレキシブル回路
基板の様な薄型の電気信号線も使用可能で、接続部材を
非常に薄い金属製の部材でも構成できる。
【0031】特に、時分針のみからなる2針の指針式電
子時計では、1分間に3回程度以下の運針で良い為、ス
テップモータの駆動エネルギーも小さく、太陽電池の表
面積も非常に小さくて良いから、回路ブロックと表示ブ
ロックは共に小さく構成でき、女持ちの電子時計を構成
すると従来にない非常に小さくて薄いデザインの優れた
時計にすることができ、ブレスレットの一部としても組
み込みが可能となる。さらに、上記宝飾文字板や高級感
のある金属文字板と細い金属製の接続部材と組み合わせ
ると、従来にない細いバンドを有する高級感のある小型
薄型の女持ちのファッション時計を構成できる。
【0032】又、デジタル時計においては、太陽電池を
気にすることなく表示面を構成できる為、表示面積の制
約のない自由なデザインの表示面を構成できると共に薄
型のデジタル時計を構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す太陽電池付腕時計
のシステムを示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施の形態を示す太陽電池付腕時計
の外観図である。
【図3】図2のA−A断面の拡大図
【図4】本発明の他の実施の形態を示す太陽電池付腕時
計のシステムを示すブロック図である。
【符号の説明】
1、41 回路ブロック 2、42 表示ブロック 3、43 接続部材 4、5 ケース 6 太陽電池付腕時計 11 太陽電池 21 ステップモータ 23 指針 31、32 電気信号線

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 太陽電池の光起電力を利用して時刻表示
    用の駆動信号を送出する回路ブロックと、該回路ブロッ
    クから送出された駆動信号を使って時刻を表示する表示
    ブロックとを有し、前記2つのブロックをそれぞれ別々
    のケース内に収納すると共に、前記駆動信号の送出の為
    の複数の電気信号線を有する接続部材を使って前記2つ
    のブロックを電気的及び機械的に接続したことを特徴と
    する太陽電池付腕時計。
  2. 【請求項2】 前記回路ブロックは太陽電池と二次電池
    と回路を備えていることを特徴とする請求項1記載の太
    陽電池付腕時計。
  3. 【請求項3】 前記表示ブロックは指針式時刻表示ブロ
    ックから構成され、前記回路ブロックから送出される信
    号がステップモータ駆動信号であることを特徴とする請
    求項1又は請求項2記載の太陽電池付腕時計。
  4. 【請求項4】 前記電気信号線は柔らかい被覆電線から
    構成されていることを特徴とする請求項3記載の太陽電
    池付腕時計。
  5. 【請求項5】 前記表示ブロックがデジタル式時刻表示
    ブロックから構成されたことを特徴とする請求項1又は
    請求項2記載の太陽電池付腕時計。
  6. 【請求項6】 前記電気信号線はフレキシブル回路基板
    から構成されていることを特徴とする請求項3又は請求
    項5記載の太陽電池付腕時計。
  7. 【請求項7】 前記接続部材は可撓性を有する弾性部材
    から構成されていることを特徴とする請求項1記載の太
    陽電池付腕時計。
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